JP3158833U - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】介護者の身体的な負担を大幅に軽減することができ、例えばベットと車椅子の間の空間に容易に挿入することができる小型且つ簡便な構造であり、さらに被介護者が椅子に座った時に該椅子の位置がずれたり転倒することを防止できる椅子を提供する。
【解決手段】本椅子は、人が着席する座席部と、前記座席部に接続され複数の脚の少なくとも1つ以上に回動手段が備えられた脚部とを有することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本考案は、例えば被介護者がベットから車椅子に移動する際に一時的に座る介護用の椅子に関する。
従来、被介護者を移乗可能な介護用の補助装置に関し、被介護者に負担をかけることなく、ベットと車椅子との間で被介護者を移乗させる際に介護者の肉体的な負担を軽減する構成がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−129033号公報
しかしながら、前述の構成では、装置が大型且つ複雑な構造であることから、ベットと車椅子の間の空間に装置を挿入することが難しい場合が有り、且つ介護者が装置の操作に慣れていないと被介護者が上手く移乗できない問題点が有った。
そこで、本考案は前述の技術的な課題に鑑み、介護者の身体的な負担を大幅に軽減することができ、例えばベットと車椅子の間の空間に容易に挿入することができる小型且つ簡便な構造であり、さらに被介護者が椅子に座った時に該椅子の位置がずれたり転倒することを防止できる椅子の提供を目的とする。
前述の課題を解決すべく、本考案に係る椅子は、人が着席する座席部と、前記座席部に接続され複数の脚の少なくとも1つ以上に回動手段が備えられた脚部とを有することを特徴とする。
また、本考案に係る椅子は、人が着席する座席部と、前記座席部と係合し、所定の伸縮性を有する伸縮部と、前記伸縮部と係合し、床面に当接する複数の脚が設けられた第1の脚部と、前記伸縮部及び前記第1の脚部を介して前記座席部に接合し、係留板が備えられた第2の脚部とを有し、前記座席部に前記人が着席すると前記伸縮部が縮んで前記座席部が降下し前記係留板が床面に当接し、前記座席部から前記人が離席すると前記伸縮部が伸びて前記座席部が上昇し前記係留板が前記床面から離間することを特徴とする。
さらに、本考案に係る椅子は、人が着席する座席部と、前記座席部と接合し、所定の伸縮性を有する伸縮部材を備え床面に当接する複数の脚が設けられた第1の脚部と、前記第1の脚部に接合し、係留板が備えられた第2の脚部とを有し、前記座席部に前記人が着席すると前記伸縮部材が縮んで前記座席部が降下し前記係留板が床面に当接し、前記座席部から前記人が離席すると前記伸縮部材が伸びて前記座席部が上昇し前記係留板が前記床面から離間することを特徴とする。
本考案に係る椅子によれば、介護者の身体的な負担を大幅に軽減することができ、例えばベットと車椅子の間の空間に容易に挿入することができる小型且つ簡便な構造とし、さらに被介護者が椅子に座った時に該椅子の位置がずれたり転倒することを防止できる。
本考案の第1の実施形態の椅子に人が着席している状態を示す斜視図である。 本考案の第1の実施形態の椅子を各構成に分解した状態を示す斜視図である。 本考案の第1の実施形態の椅子を示す構成図であり、(a)は椅子を上面から見た場合の構成図、(b)は椅子を側面から見た場合の構成図である。 本考案の第2の実施形態の椅子に人が着席している状態を示す斜視図である。 本考案の第2の実施形態の椅子を各構成に分解した状態を示す斜視図である。 本考案の第2の実施形態の椅子の座席部に人が着席しておらず伸縮部が伸び座席部が上昇した状態であり係留板が床面から離間している椅子を示す構成図であり、(a)は椅子を上面から見た場合の構成図、(b)は椅子を側面から見た場合の構成図である。 本考案の第2の実施形態の椅子の座席部に人が着席することにより伸縮部が縮み座席部が降下した状態であり係留板が床面に当接している椅子を示す構成図であり、(a)は椅子を上面から見た場合の構成図、(b)は椅子を側面から見た場合の構成図である。 本考案の第3の実施形態の椅子に人が着席し床面を践んでいる状態を示す斜視図である。 本考案の第3の実施形態の椅子に人が着席し係留板をつま先で践んでいる状態を示す斜視図である。 本考案の第3の実施形態の椅子を各構成に分解した状態を示す斜視図である。 本考案の第3の実施形態の椅子の座席部に人が着席しておらず伸縮部が伸び座席部が上昇した状態であり係留板が床面から僅かに離間している椅子を示す構成図であり、(a)は椅子を上面から見た場合の構成図、(b)は椅子を側面から見た場合の構成図である。 本考案の第3の実施形態の椅子の座席部に人が着席することにより伸縮部が縮み座席部が降下した状態であり係留板が床面に当接している椅子を示す構成図であり、(a)は椅子を上面から見た場合の構成図、(b)は椅子を側面から見た場合の構成図である。 本考案の第4の実施形態の椅子に人が着席し床面を践んでいる状態を示す斜視図である。 本考案の第4の実施形態の椅子に人が着席し係留板をつま先で践んでいる状態を示す斜視図である。 本考案の第4の実施形態の椅子を各構成に分解した状態を示す斜視図である。 本考案の第4の実施形態の椅子の座席部に人が着席しておらず第1の脚部に備えられた伸縮部材が伸び座席部が上昇した状態であり係留板が床面から僅かに離間している椅子を示す構成図であり、(a)は椅子を上面から見た場合の構成図、(b)は椅子を側面から見た場合の構成図である。 本考案の第4の実施形態の椅子の座席部に人が着席することにより第1の脚部に備えられた伸縮部材が縮み座席部が降下した状態であり係留板が床面に当接している椅子を示す構成図であり、(a)は椅子を上面から見た場合の構成図、(b)は椅子を側面から見た場合の構成図である。
以下、本考案の椅子に係る好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本考案の椅子は、以下の記述に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
なお、以下の説明においては、最初に本考案の第1の実施形態の椅子1の構成及び使用方法について図1乃至図3を参照しながら説明する。次に本考案の第2の実施形態の椅子2の構成及び使用方法について図4乃至図7を参照しながら説明する。さらに本考案の第3の実施形態の椅子3の構成及び使用方法について図8乃至12を参照しながら説明する。最後に本考案の第4の実施形態の椅子4の構成及び使用方法について図13乃至17を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
以下、本考案に係る椅子1の構成について図2及び図3等を参照しながら具体的に説明した上で、椅子1の使用方法について図1及び図3等を参照しながら具体的に説明する。
先ず、第1の実施形態の椅子1の構成に関し、例えば図2に示すように、椅子1は、人が着席する座席部10と、座席部10に接続され複数の脚の少なくとも1つ以上に回動手段が備えられた脚部20から構成される。
ここで、椅子1の座席部10の構成に関し、座席部10は、例えば図3に示すように、座席11、回転台12、上部支持柱13、下部支持柱14、及び高さ調整器15から構成される。以下、座席部10の各構成部材について説明する。座席部10の座席11は、例えば木材やプラスチックスから成り、例えば4隅がそれぞれ丸められた板状から形成されている。なお、座り心地を良くするために、座席11の上部に、例えば低反発ウレタンから成るクッション材を設けても良い。また、座席11は、床面に対して水平になるように設けても良いが、例えば後方部11Bに対して前方部11Aが高くなるように、床面に対して数度傾斜を設け、被介護者が前方に転倒することを防止する。
また、椅子1の座席部10の構成に関し、回転台12は、例えばアルミニウムから成り、例えば円筒形状から形成されている。この様な回転台12は、座席11の裏面の中央部に例えば接着剤を用いて接合され、後述する上部支持柱13を挿入している。ここで、回転台12の側面には、上部支持柱13の外周部に設けられた外周溝に対応する様にネジ孔が設けられ、回転台12の該ネジ孔にセットスクリューを挿入し、セットスクリューの先端が上部支持柱13の外周溝に一定の圧力で当接するように設けられている。この様な構成により、座席11が回転台12を介して上部支持柱13に対し回動可能に設けられている。
さらに、椅子1の座席部10の構成に関し、上部支持柱13は、例えばステンレスから成り、例えば円柱形状から形成されている。この様な上部支持柱13は、前述したように回転台12に回動可能に係合されている。なお、上部支持柱13の下端の外周には後述する高さ調整器15を接続するための例えばネジ山が形成されている。また、座席部10の下部支持柱14は、上部支持柱13と同様に、例えばステンレスから成り、例えば円柱形状から形成されている。この様な下部支持柱14の上端の外周には後述する高さ調整器15を接続するための例えばネジ山が形成されている。
同様に、椅子1の座席部10の構成に関し、高さ調整器15は、例えばアルミニウムから成り、例えば円筒形状から形成されている。なお、高さ調整器15の上端の内周には上部支持柱13を接続するための例えばネジ孔が形成され、高さ調整器15の下端の内周にも下部支持柱14を接続するための例えばネジ孔が形成されている。この様な高さ調整器15を所定の方向に回動させることにより、座席部11の座高を調整することができる。なお、高さ調整器15は、上記の構成に限定されることはなく、例えば手動の油圧式シリンダーを用いたり、電動式ジャッキを用いる構成としても良い。
また、椅子1の脚部20の構成に関し、脚部20は、例えば図3に示すように、座席部支持部材21、回動脚22、及び固定脚23から構成される。以下、脚部20の各構成部材について説明する。脚部20の座席部支持部材21は、例えばアルミニウムから成り、例えば円柱形状から形成されている。ここで、座席部支持部材21の上部の中央には下部支持柱14の下端を挿入して接続する所定の深さの孔が形成されている。なお、座席部支持部材21の側面には、下部支持柱14の下端の外周部に設けられた外周溝に対応する様にネジ孔が設けられ、座席部支持部材21の該ネジ孔にセットスクリューを挿入し、セットスクリューの先端が下部支持柱14の外周溝を付勢するように設けられている。この様な構成により、下部支持柱14が座席部支持部材21に固定されている。なお、座席部支持部材21に、前述した高さ調整器15の構造を付加しても良い。
さらに、椅子1の脚部20の構成に関し、例えば図3に示すように、例えば2個の回動脚22の上端22Aと1個の固定脚23の上端23Aが、座席部支持部材21の側面に形成された孔にそれぞれ所定の角度で挿入され、例えばネジ留めされている。ここで、回動脚22は、例えばステンレスから成り、例えば角柱形状から形成されている。なお、回動脚22の下端22Bには、例えば車輪22Cが回動可能に備え付けられている。また固定脚23は、回動脚22と同様に、例えばステンレスから成り、例えば角柱形状から形成されている。なお、固定脚23の接地端23Bの裏面には、例えば滑り止めのゴムから成るパットを装着しても良い。
次に、第1の実施形態の椅子1の使用方法に関し、椅子1をベットと車椅子の間に移動させる場合には、座席11の後方部11Bを手で掴んで少し持ち上げ、脚部20の固定脚23の接地端23Bを床面から離間させる。このとき、脚部20の回動脚22に備え付けられた車輪22Cが床面に回動可能に当接していることから、力を要することなく、椅子1をベットと車椅子の間に移動させることができる。さらに、例えば図1に示すように、被介護者がベットから椅子1に移乗して座席11に着席すると、被介護者の自重により、脚部20の固定脚23の接地端23Bで床面が付勢されることにより、椅子1が床面に固定される。
以上、第1の実施形態の椅子1によれば、座席11の後方部11Bを手で掴んで少し持ち上げ、脚部20の回動脚22の車輪22Cを回動させることより、力を要することなく椅子1を移動させることができる。一方、被介護者が椅子1の座席11に着席すると、脚部20の固定脚23の接地端23Bで床面が付勢され、椅子1が床面に固定される。この様に、本考案に係る椅子1によれば、被介護者をベットから椅子1を介して車椅子に移乗させることにより介護者の身体的な負担を大幅に軽減することができ、且つ該椅子1を小型且つ非常に簡便な構造とすることができ、さらに被介護者が椅子1に座った時に該椅子1の位置がずれたり転倒することを防止できる。
[第2の実施形態]
以下、本考案に係る椅子2の構成について図5乃至図7等を参照しながら具体的に説明した上で、椅子2の使用方法について図4、図6、及び図7等を参照しながら具体的に説明する。
なお、第2の実施形態の椅子2においては、座席部30に人が着席すると第2の脚部60に備えられた係留板61が床面に当接し、座席部30から人が離席すると該係留板61が床面から離間することに特徴を有している。また、それ以外の椅子2に係る構成は、基本的に第1の実施形態で述べた椅子1の構成と同様である。このため、第2の実施形態においては、第1の実施形態と異なる構成を中心に具体的に説明する。
先ず、第2の実施形態の椅子2の構成に関し、例えば図5に示すように、椅子2は、人が着席する座席部30と、座席部30と係合し所定の伸縮性を有する伸縮部40と、伸縮部40と係合し床面に当接する複数の脚が設けられた第1の脚部50と、伸縮部40及び第1の脚部50を介して座席部30に接合し係留板61が備えられた第2の脚部60から構成される。
ここで、椅子2の座席部30の構成に関し、座席部30は、第1の実施形態の椅子1の座席部10に相当し、例えば図6に示すように、座席31、回転台32、上部支持柱33、下部支持柱34、高さ調整器35、及び支持台36から構成される。以下、座席部30に係る第2の実施形態に特有の支持台36について説明する。支持台36は、例えばアルミニウムから成り、例えば円柱形状から形成されている。ここで、支持台36の上部の中央には下部支持柱34の下端を挿入して接続する所定の深さの孔が形成されている。なお、支持台36の側面には、下部支持柱34の下端の外周部に設けられた外周溝に対応する様にネジ孔が開けられ、支持台36の該ネジ孔にセットスクリューを挿入し、セットスクリューの先端が下部支持柱34の外周溝に付勢するように設けられている。
また、椅子2の伸縮部40の構成に関し、伸縮部40は、第1の実施形態にはない構成であり、例えば伸縮性を有するゴムから成り、例えば円筒形状から形成されている。この様な伸縮部40の上面には、前述した座席部30の支持台36が係合されている。また伸縮部40の下面には、後述する第1の脚部50の伸縮部支持部材51が係合されている。さらに、伸縮部40の中央に設けられた孔には、後述する第2の脚部60の支持柱62が挿入されている。なお、伸縮部40は、ゴムに限定されることはなく、例えばバネを用いても良い。
また、椅子2の第1の脚部50の構成に関し、第1の脚部50は第1の実施形態の椅子1の脚部20に相当し、例えば図6に示すように、伸縮部支持部材51、回動脚52、及び固定脚53から構成される。なお、例えば3個の回動脚52の上端52Aと1個の固定脚53の上端53Aが、伸縮部支持部材51の側面に形成された孔に所定の角度で挿入され、例えばネジ留めされている。
さらに、椅子2の第2の脚部60の構成に関し、第2の脚部60は第1の実施形態にはない構成であり、例えば図6に示すように、係留板61及び支持柱62から構成される。ここで、係留板61は、例えばステンレスから成り、床面に当接する部分が円形状から形成されている。また、係留板61は、座席部30に人が着席していない時には、伸縮部40が伸びて座席部30が上昇していることから、床面から離間している。また、支持柱62は、例えばアルミニウムから成り、例えば円柱形状から形成されている。この様な支持柱62の下部には例えばネジ山が形成され、係留板61に接続されている。また支持柱62の上部にも例えばネジ山が形成され、第1の脚部50の伸縮部支持部材51及び伸縮部40を貫通して、座席部30の支持台36の下部に設けられたネジ孔に接続されている。なお、支持柱62に、前述した高さ調整器15の構造を付加しても良い。
次に、第2の実施形態の椅子2の使用方法に関し、椅子2をベットと車椅子の間に移動させる場合には、第2の脚部60の係留板61の一端が床面に接触しない程度に、座席31の後方部31Bを手で掴んで少し持ち上げ、第1の脚部50の固定脚53の接地端53Bを床面から離間させる。このとき、第1の脚部50の回動脚52に備え付けられた車輪52Cが床面に回動可能に当接していることから、力を要することなく、椅子2をベットと車椅子の間に移動させることができる。さらに、例えば図4及び図7に示すように、被介護者がベットから椅子2に移乗して座席31に着席すると、被介護者の自重により、第1の脚部50の固定脚53の接地端53Bで床面が付勢されることにより、椅子2が床面に固定される。
また、第2の実施形態の椅子2の使用方法に関し、例えば図7に示すように、座席部30に人が着席すると伸縮部40が縮んで座席部30が降下し第2の脚部60の係留板61が床面に当接して付勢することにより、椅子2が床面に対して十分に固定される。
以上、第2の実施形態の椅子2によれば、座席31の後方部31Bを手で掴んで少し持ち上げ、第1の脚部50の回動脚52の車輪52Cを回動させることより、力を要することなく椅子2を移動させることができる。一方、被介護者が椅子2の座席31に着席すると、第1の脚部50の固定脚53の接地端53Bで床面が付勢され、且つ第2の脚部60の係留板61で床面が付勢されることにより、椅子2が床面に対して十分に固定される。この様に、本考案に係る椅子2によれば、被介護者をベットから椅子2を介して車椅子に移乗させることにより介護者の身体的な負担を大幅に軽減することができ、且つ該椅子2を小型且つ簡便な構造とすることができ、さらに被介護者が椅子2に座った時に該椅子2の位置がずれたり転倒することを防止できる。また、椅子2が着席時に少し下がるため着席時の衝撃を緩和することができ、椅子2が離席時に少し上がるため介護し易くなる。
[第3の実施形態]
以下、本考案に係る椅子3の構成について図10乃至図12等を参照しながら具体的に説明した上で、椅子3の使用方法について図8、図9、図11、及び図12等を参照しながら具体的に説明する。
なお、第3の実施形態の椅子3においては、第2の脚部80に備えられた係留板81に係る床面に当接する部分の形状が矩形状であり、且つ第1の脚部70には固定脚は配設されておらず複数の回動脚72のみが配設されていることに特徴を有している。また、それ以外の椅子3に係る構成は、基本的に第2の実施形態で述べた椅子2の構成と同様である。このため、第3の実施形態においては、第3の実施形態と異なる構成を中心に具体的に説明する。
先ず、第3の実施形態の椅子3の構成に関し、例えば図10に示すように、椅子3は、人が着席する座席部30と、座席部30と係合し所定の伸縮性を有する伸縮部40と、伸縮部40と係合し床面に当接する複数の脚が設けられた第1の脚部70と、伸縮部40及び第1の脚部70を介して座席部30に接合し係留板81が備えられた第2の脚部80から構成される。
ここで、椅子3の座席部30の構成は、椅子2に係る座席部30の構成と同一である。また、椅子3の伸縮部40の構成は、椅子2に係る伸縮部40の構成と同一である。同様に、椅子3の第1の脚部70では、固定脚は配設されておらず複数の回動脚72のみが配設されており、それ以外の第1の脚部70に係る構成は、椅子2に係る第1の脚部50と同様である。同様に、椅子3の第2の脚部80では、係留板81に係る床面に当接する部分の形状が矩形状であり、それ以外の第2の脚部80に係る構成は、椅子2に係る第2の脚部60と同様である。なお、係留板81に係る床面に当接する部分の形状は、矩形状に限定されることはなく、例えば楕円形状、矩形状、多角形状、又はそれらの形状の組み合わせから形成しても良い。
次に、第3の実施形態の椅子3の使用方法に関し、椅子3をベットと車椅子の間に移動させる場合には、第1の脚部70の回動脚72に備え付けられた車輪72Cが床面に回動可能に当接していることから、例えば座席31の任意の箇所を持って軽く押すだけ良い。また、例えば図8及び図12に示すように被介護者がベットから椅子3に移乗して座席31に着席すると、被介護者の自重により、伸縮部40が縮んで座席部30が降下し第2の脚部80の係留板81が床面に当接して付勢することにより、椅子3が十分に床面に固定される。
また、第3の実施形態の椅子3の使用方法に関し、例えば図12に示すように、隣り合う第1の脚部70の回動脚72に備え付けられた車輪72Cに対して、該係留板81の端部81Aが突き出ていることから、被介護者が椅子3でバランスを崩しても、該椅子3が転倒し難い。さらに、例えば図9に示すように、第2の脚部80の係留板81が矩形状から成ることから、被介護者が係留板81を容易に践むことが可能であり、この様に被介護者が係留板81を践んでいる場合には椅子3が転倒し難い。なお、介護者が係留板81を践むことにより、椅子3の転倒を防止しても良い。
以上、第3の実施形態の椅子3によれば、例えば座席31の任意の箇所を持って軽く押すだけで、椅子3を移動させることができる。一方、被介護者が椅子3の座席31に着席すると、矩形状から成る第2の脚部80の係留板81で床面が付勢されることにより、椅子2が床面に対して十分に固定される。また、被介護者や介護者が矩形状から成る第2の脚部80の係留板81を容易に践むことが可能であり、椅子3の転倒を防止することができる。この様に、本考案に係る椅子3によれば、被介護者をベットから椅子3を介して車椅子に移乗させることにより介護者の身体的な負担を大幅に軽減することができ、且つ該椅子3を小型且つ簡便な構造とすることができ、さらに被介護者が椅子3に座った時に該椅子3の位置がずれたり転倒することを防止できる。また、椅子3が着席時に少し下がるため着席時の衝撃を緩和することができ、椅子3が離席時に少し上がるため介護し易くなる。
[第4実施形態]
以下、本考案に係る椅子4の構成について図15乃至図17等を参照しながら具体的に説明した上で、椅子3の使用方法について図13、図14、図16、及び図17等を参照しながら具体的に説明する。
なお、第4の実施形態の椅子4においては、第1の脚部90に所定の伸縮性を有する伸縮部材93を備えていることに特徴を有している。また、それ以外の椅子4に係る構成は、基本的に第3の実施形態で述べた椅子3の構成と同様である。このため、第4の実施形態においては、第3の実施形態と異なる構成を中心に具体的に説明する。
先ず、第4の実施形態の椅子4の構成に関し、例えば図15に示すように、椅子4は、人が着席する座席部10と、座席部10と接合し所定の伸縮性を有する伸縮部材93を備え床面に当接する複数の脚が設けられた第1の脚部90と、第1の脚部90に接合し係留板101が備えられた第2の脚部100から構成される。
ここで、椅子4の座席部10の構成は、椅子1に係る座席部10の構成と同一である。また、第1の脚部90は、椅子3に係る第1の脚部70の構成と類似する構造であるが、回動脚92の下端92Bと車輪92Cとの間に伸縮部材93が接合されている。この様な伸縮部材93は、例えば伸縮性を有するゴムから成り、例えば円柱形状から形成されている。なお、伸縮部材93は、ゴムに限定されることはなく、例えばバネを用いても良い。同様に、第2の脚部100は、椅子3に係る第2の脚部80の構成と類似する構造であるが、支持柱102の上部は、第1の脚部90の座席部支持部材91の下部の中央に設けられた所定の深さの孔に挿入されている。なお、座席部支持部材91の側面に設けられたネジ孔にセットスクリューを挿入し、該セットスクリューの先端で支持柱102の上部を付勢して固定している。
次に、第4の実施形態の椅子4の使用方法に関し、椅子4をベットと車椅子の間に移動させる場合には、第3の実施形態の椅子3と同様に、第1の脚部90の回動脚92に備え付けられた車輪92Cが床面に回動可能に当接していることから、例えば座席11の任意の箇所を持って軽く押すだけ良い。また、例えば図13及び図17に示すように、被介護者がベットから椅子4に移乗して座席11に着席すると、被介護者の自重により、第1の脚部90に備えられた伸縮部材93が縮んで座席部10が降下し第2の脚部100の係留板101が床面に当接して付勢することにより、椅子4が十分に床面に固定される。
また、第4の実施形態の椅子4の使用方法に関し、例えば図17に示すように、第3の実施形態の椅子3と同様に、隣り合う第1の脚部90の回動脚92に備え付けられた車輪92Cに対して、該係留板101の端部101Aが突き出ていることから、被介護者が椅子4でバランスを崩しても、該椅子4が転倒し難い。さらに、例えば図14に示すように、第3の実施形態の椅子3と同様に、第2の脚部100の係留板101が矩形状から成ることから、被介護者が係留板101を容易に践むことが可能であり、この様に被介護者が係留板101を践んでいる場合には椅子4が非常に転倒し難い。なお、介護者が係留板101を践むことにより、椅子4の転倒を防止しても良い。
以上、第4の実施形態の椅子4によれば、第3の実施形態の椅子3と同様に、例えば座席11の任意の箇所を持って軽く押すだけで、椅子4を移動させることができる。一方、被介護者が椅子4の座席11に着席すると、第3の実施形態の椅子3と同様に、矩形状から成る第2の脚部100の係留板101で床面が付勢されることにより、椅子3が床面に対して十分に固定される。また、第3の実施形態の椅子3と同様に、被介護者や介護者が矩形状から成る第2の脚部100の係留板101を容易に践むことが可能であり、椅子4の転倒を防止することができる。この様に、本考案に係る椅子4によれば、被介護者をベットから椅子4を介して車椅子に移乗させることにより介護者の身体的な負担を大幅に軽減することができ、且つ該椅子4を小型且つ簡便な構造とすることができ、さらに被介護者が椅子4に座った時に該椅子4の位置がずれたり転倒することを防止できる。また、椅子4が着席時に少し下がるため着席時の衝撃を緩和することができ、椅子4が離席時に少し上がるため介護し易くなる。
なお、上述した第1乃至第4の実施形態においては、椅子を例えば被介護者がベットから車椅子に移動する際に一時的に座るものとしてそれぞれ説明したが、このような形態に限定されることはない。具体的には、例えば該椅子を病院の診察室に設置し、診察のために病人が椅子から診察用ベットに移動する際に用いても良い。
1,2,3,4 椅子
10 座席部
11 座席
11A 前方部
11B 後方部
12 回転台
13 上部支持柱
14 下部支持柱
15 高さ調整器
20 脚部
21 座席部支持部材
22 回動脚
22A 上端
22B 下端
22C 車輪
23 固定脚
23A 上端
23B 接地端
30 座席部
31 座席
32 回転台
33 上部支持柱
34 下部支持柱
35 高さ調整器
36 支持台
40 伸縮部
50 第1の脚部
51 伸縮部支持部材
52 回動脚
52A 上端
52B 下端
52C 車輪
53 固定脚
53A 上端
53B 接地端
60 第2の脚部
61 係留板
62 支持柱
70 第1の脚部
71 伸縮部支持部材
72 回動脚
72A 上端
72B 下端
72C 車輪
80 第2の脚部
81 係留板
81A 端部
82 支持柱
90 第1の脚部
91 座席部支持部材
92 回動脚
92A 上端
92B 下端
92C 車輪
93 伸縮部材
100 第2の脚部
101 係留板
101A 端部
102 支持柱

Claims (15)

  1. 人が着席する座席部と、
    前記座席部に接続され複数の脚の少なくとも1つ以上に回動手段が備えられた脚部とを有すること
    を特徴とする椅子。
  2. 人が着席する座席部と、
    前記座席部と係合し、所定の伸縮性を有する伸縮部と、
    前記伸縮部と係合し、床面に当接する複数の脚が設けられた第1の脚部と、
    前記伸縮部及び前記第1の脚部を介して前記座席部に接合し、係留板が備えられた第2の脚部とを有し、
    前記座席部に前記人が着席すると前記伸縮部が縮んで前記座席部が降下し前記係留板が床面に当接し、前記座席部から前記人が離席すると前記伸縮部が伸びて前記座席部が上昇し前記係留板が前記床面から離間すること
    を特徴とする椅子。
  3. 人が着席する座席部と、
    前記座席部と接合し、所定の伸縮性を有する伸縮部材を備え床面に当接する複数の脚が設けられた第1の脚部と、
    前記第1の脚部に接合し、係留板が備えられた第2の脚部とを有し、
    前記座席部に前記人が着席すると前記伸縮部材が縮んで前記座席部が降下し前記係留板が床面に当接し、前記座席部から前記人が離席すると前記伸縮部材が伸びて前記座席部が上昇し前記係留板が前記床面から離間すること
    を特徴とする椅子。
  4. 前記第2の脚部は、前記第1の脚部及び前記伸縮部を貫通して前記座席部に接合していること
    を特徴とする請求項2に記載の椅子。
  5. 前記第2の脚部は、前記第1の脚部に接合していること
    を特徴とする請求項3に記載の椅子。
  6. 前記係留板は、前記床面に当接する部分が円形状、楕円形状、矩形状、多角形状、又はそれらの形状の組み合わせから形成されていること
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の椅子。
  7. 前記第1の脚部は、前記複数の脚の少なくとも1つ以上に回動手段が備えられていること
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の椅子。
  8. 前記回動手段は、車輪、ボール、又はそれらの組み合わせから成ること
    を特徴とする請求項1又は請求項7に記載の椅子。
  9. 前記座席部又は前記脚部は、前記座席部の座高を調整する高さ調整機構を備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の椅子。
  10. 前記座席部又は前記第1の脚部は、前記人が腰を掛ける前の前記座席部の座高を調整する高さ調整機構を備えていること
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の椅子。
  11. 前記第2の脚部は、前記人が腰を掛けた後の前記座席部の座高を調整する高さ調整機構を備えていること
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の椅子。
  12. 前記伸縮部は、ゴム、バネ、又はそれらの組み合わせから成ること
    を特徴とする請求項2に記載の椅子。
  13. 前記伸縮部材は、ゴム、バネ、又はそれらの組み合わせから成ること
    を特徴とする請求項3に記載の椅子。
  14. 前記座席部は、所定の範囲で回動すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の椅子。
  15. 前記座席部は、所定の角度の傾斜を設けられていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の椅子。
JP2010000002U 2010-01-04 椅子 Expired - Lifetime JP3158833U (ja)

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