JP3158801B2 - 遮音構造 - Google Patents

遮音構造

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JP3158801B2
JP3158801B2 JP21564593A JP21564593A JP3158801B2 JP 3158801 B2 JP3158801 B2 JP 3158801B2 JP 21564593 A JP21564593 A JP 21564593A JP 21564593 A JP21564593 A JP 21564593A JP 3158801 B2 JP3158801 B2 JP 3158801B2
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    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/88Optimized components or subsystems, e.g. lighting, actively controlled glasses

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用エンジンのオ
イルパン、シリンダブロック壁面、あるいは排気管等の
パネル音源から発せられた音の外部への洩れを軽減する
遮音構造、および車両外部に放射される騒音を抑制する
ためのアンダーカバー等に用いられる遮音板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図29に示すように、自動車のエ
ンジン1の主発音部位の一つであるオイルパン2に近接
して、遮音板3を取り付けたものがある(自技会シンポ
ジウム資料 9300053)。
【0003】また、貫通した開口部を有する遮音板を、
多孔質吸音板と組み合わせてエンジンの下方に配置した
ものもある(実開昭60−131470号公報)。
【0004】また、図30に示すように、一般的な車両
4においては、エンジンルーム5の下面にアンダーカバ
ー6が取り付けられている。このアンダーカバー6は、
エンジンのオイルパン等が路面の突起物に直接接触する
のを防ぐ他、エンジンルーム5から車外に放射されるエ
ンジン騒音を抑制するための遮音壁としての機能を持
つ。
【0005】当然のことながら、アンダーカバー6はそ
の取付け面積が広いほど、その遮音効果が高い。しか
し、取付け面積を広くすると、アンダーカバー6によっ
てエンジンルーム5の密閉度が高まって通気性が悪化
し、エンジンルーム5の雰囲気温度が上昇するという好
ましくない結果を招く。そこで、実際には遮音性を多少
犠牲にしても、アンダーカバー6の取付け面積を小さく
して必要な通気性を確保している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オイルパン
内には高温に熱せられたオイルが存在するため、これに
よる熱のため、オイルパンと遮音板間の空間の雰囲気温
度が上昇し、部品耐久上好ましくない状況が発生する。
この点、実開昭60−131470号公報の技術では、
通気性は若干確保されているものの、単に通気を主眼と
した開口を設けているだけであるから、遮音板としての
機能が犠牲になっていた。
【0007】このように、発熱を伴う音源に近接して遮
音板を取り付けようとする場合、遮音性能を上げようと
して密閉度を上げると、音源と遮音板間の空間の雰囲気
温度が上昇し、その空間付近に存在する部品等の耐熱性
能が苦しくなり、耐熱性能を優先して密閉度を低くする
と、遮音性能が低下するという問題点があった。
【0008】この点は前述のアンダーカバーについても
同じである。
【0009】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、発熱を伴う音源に近接して遮音板を取り
付けた場合に生ずる耐熱問題等を解決するために、通気
用の穴を開けた場合にも、遮音板としての機能を失わな
い遮音構造及び遮音板を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の遮音構
造は、パネル振動を原因とする音源と、この音源に沿っ
て近接配置され厚さ方向に開口部を有する遮音板を備
え、前記音源と遮音板間の空気層で成る空気バネと遮音
板の開口部内の空気質量とで共振系を形成し、該共振系
の共振周波数を前記パネル音源が放射する音の主周波数
成分の略1/√2倍よりも下回るように設定したことを
特徴としている。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の遮音構
造であって、前記遮音板の開口部の周縁部が前記パネル
音源に向かって突出しており、かつ突出高さがパネル音
源と遮音板間距離の略1/2となっていることを特徴と
している。
【0012】請求項3の発明は、請求項1記載の遮音構
造であって、前記振動系の共振周波数の略21/2 倍と、
前記パネル音源と遮音板間に発生する板間共鳴周波数と
の間の周波数域に、前記パネル音源から発せられる音の
主周波数帯が存在することを特徴としている。
【0013】請求項4の発明は、請求項1記載の遮音構
造であって、前記振動系の共振周波数の略21/2 倍と、
前記パネル音源と遮音板間に発生する板間共鳴周波数と
の間の周波数域の略中央値に、前記パネル音源から発せ
られる音の主周波数帯が存在することを特徴としてい
る。
【0014】請求項5の発明は、請求項1記載の遮音構
造であって、前記パネル音源から発せられる音がいくつ
かのパネル共振周波数の組み合わせからなる場合におい
て、その共振周波数のうちの少なくとも一つが、前記振
動系の共振周波数の略21/2倍と、前記パネル音源と遮
音板間に発生する板間共鳴周波数との間の周波数域に含
まれることを特徴としている。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】請求項1の発明によれば、パネル音源と遮音板
間の空気層で成る空気バネと遮音板の開口部の空気質量
とにより1自由度の振動系が構成され、この振動系によ
り、音波による振動が減衰させられ、透過音波が減少す
る。この場合、開口部を通して空気が出入り自由である
から、当然十分な通気性が確保される。
【0019】また、請求項2の発明によれば、開口部の
空気マスが大きくなると共に、遮音板と音源間の距離が
大きくなるので、空気バネが小さくなり、軽量コンパク
トに遮音性能を向上させることができる。しかも、開口
縁部の突出高さが板間距離の1/2倍であることによ
り、開口端が奇数次の板間共鳴の節に当たるようになる
ため、板間共鳴の影響が少なくなる。
【0020】また、請求項3の発明によれば、遮音効果
の得られる領域に音源の主周波数帯が入るようにしたの
で、確実な遮音効果が得られる。
【0021】また、請求項4の発明によれば、遮音効果
の高い領域の中央部に、遮音目的の周波数が存在するよ
うにしたので、当然高い遮音効果が得られる。
【0022】また、請求項5の発明によれば、音源から
の音がいくつかの共振周波数の組み合わせからなる場合
に、そのうちの少なくとも一つが遮音効果が高い領域に
入っているので、少なくともその周波数に関しては遮音
効果が得られる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説
明する。
【0027】図1、図2は本発明の第1実施例を示す。
図1において、エンジン1のオイルパン2の下部周囲に
は、オイルパン2を近接して囲うように、近接遮音板1
1が取り付けられている。遮音板11は、図2に示すよ
うに箱形に形成されており、厚さ方向に完全に貫通した
円形の多数の開口部12を有している。ここでは、近接
遮音板11に開口部12を設けることによって、オイル
パン2と近接遮音板11とは、図3に示すような振動系
のモデルを持つことになる。
【0028】このモデルは、音源であるオイルパン(以
下、音源面とも言う)2と近接遮音板11間に構成され
る空気バネ15の一端が、遮音板11の開口部12で構
成される空気マス(空気質量)16に連結され、他端が
音源面2に連結された1自由度のマスバネ系となる。
【0029】ここで、音源面2が振動することにより、
この振動が空気バネ15を介して空気マス16を励振
し、この空気マス16の振動が外気を励振して、外部へ
放射される騒音となる。
【0030】このとき、音源面2と空気マス16との間
の振動伝達率に注目すると、本モデルのような1自由度
振動系においては、振動伝達率は次式のようになる。
【0031】
【数1】 これより、振動伝達率が1より下回る条件、即ち防振領
域に入る条件を求めると、
【数2】 が求まる。
【0032】したがって、(2)式より、共振点の2
1/2 倍を上回る周波数域においては、振動伝達率が1よ
り下回り、防振領域に入る、と言うことができる。
【0033】ここで、この振動系の共振周波数は、遮音
板11の板厚t、開口部12の半径a、音源面2と遮音
板11間の距離d、開口率α(α=πa2 /L2 。但
し、Lは開口部のピッチ)により決定され、防振領域に
入る共振周波数foは、次式で決定される。
【0034】
【数3】 しかし、この防振領域内であっても、次式に示す音源面
2と近接遮音板11間の板間共鳴周波数fn近傍におい
ては、遮音効果が著しく低下する。
【0035】
【数4】 つまり、次式に示す領域に遮音を目的とする主周波数f
が有れば、この近接遮音板は十分な効果を持つ。
【0036】
【数5】 例えばオイルパンの場合には、エンジン騒音の主周波数
域が1〜2.5kHzであるので、(3)式で示される
防振周波数foが1kHz以下に、(4)式で示される
板間共鳴周波数のうち、1次つまりn=1の共鳴周波数
が2.5kHz以上になるように、遮音板11の開口
率、板厚、開口部12の半径、音源面2と遮音板11間
距離を決定すれば、この近接遮音板11は十分な遮音効
果を持つことになる。
【0037】図4に実施例の遮音板構造による遮音効果
を示す。これは遮音板11を設けなかった場合の騒音レ
ベルに対する、設けた場合の騒音レベルの低減代を表し
たものである。この図の斜線で示す領域が遮音の効果代
を示す。この図から明らかなように、実施例の遮音構造
は、前述の(4)式で表される周波数域において、騒音
レベルが低下しており、遮音板としての効果を持つ。
尚、一部の周波数で効果が少ない領域もあるが、この領
域は車外騒音として人間の気にならない領域であり、全
体としてみると大巾に騒音を低減することができるた
め、格別問題となることがない。
【0038】また、同時に通気用の開口部12をも持つ
ために、耐熱問題も解決できるという効果を併せ持つ。
【0039】図5は本発明の第2実施例を示す。この第
2実施例の遮音構造は、上記第1実施例の遮音板11と
音源面2との間の開口部12以外の場所に、吸音材13
を設けたものである。この実施例によれば、吸音材13
が介在されたことにより、板間共鳴が防止され、遮音性
能が向上する。
【0040】図6は本発明の第3実施例の要部断面を示
す。この第3実施例の遮音構造は、開口部12の周縁部
14を音源面2側に突出させ、開口部12の空気マスを
大きくし、かつ音源面2と遮音板11間の距離dを大き
くすることにより、空気バネを小さくして、軽量コンパ
クトに遮音性能を向上させたものである。この場合、突
出高さtを板間距離の1/2とすることにより、開口端
が奇数次の板間共鳴の節に当たるため、板間共鳴の影響
を少なくすることができる。
【0041】図7、図8は本発明の第4実施例を示す。
この実施例は第3実施例の変形であり、地上高が最も低
い部位の開口部12aの周縁部は突出させず、水抜き穴
として利用できるようにし、その開口部12aの共振周
波数が、他の開口部12の共振周波数以下となるように
設定してある。この実施例によれば、遮音度を保ちなが
ら水抜きを行える。
【0042】図9、図10は本発明の第5実施例を示
す。この実施例は、本発明の遮音構造をエンジンルーム
のアンダーカバーに適用したものである。この実施例に
おいては、近接遮音板11は車体17側に支持されてい
る。この実施例によれば、遮音板11が音源2に直接触
れないため、音源の振動により、遮音板11自身が振動
して、騒音の原因となることが防止される。
【0043】なお、エンジン騒音が特に大きくなる加速
状態においては、エンジンがロールし、角変位を生じ
る。したがって本実施例の場合には、この角変位を生じ
た状態において効果が最大となるように、遮音板11の
開口率、板厚、開口部12の半径、オイルパン面2と遮
音板11間距離を決定しておくのが望ましい。
【0044】図11、図12は本発明の第6実施例を示
す。この第6実施例は第5実施例を改良したものであ
る。この第5実施例では、車両が加速状態にある場合
等、エンジン位置が変化し、音源面2と近接遮音板11
との間の距離に変化が生じた場合にも、可動部18をモ
ータ19で駆動することにより開口部12の面積を変化
させ、設定周波数が変化しないようにしている。可動部
18を駆動するモータ19はモータ制御装置20で制御
され、該モータ制御装置20には、加減速センサ21の
出力信号が入力されるようになっている。
【0045】従って、この実施例では、図13のフロー
チャートのような制御により、可動部18が移動制御さ
れる。
【0046】すなわち、ステップS1 では車速が読み込
まれ、ステップS2 ではモータ回転角が演算される。こ
のモータ回転角の演算は、例えば車両の加減速度による
エンジン1の移動量と開口部12の面積との対応、開口
部12の面積と可動部18の移動量(モータ回転角)と
の対応を予め求めることにより行なうものである。
【0047】ステップS3 では、モータ制御装置20か
らの出力でモータ駆動が行なわれ、モータ回転角が演算
した回転角となったら(ステップS4 YES)、制御は
終了する。なお、ステップS4 での判断は、モータ19
からの信号のフィードバック等により行なわれる。
【0048】この実施例によれば、エンジン1の位置が
車両の加速等によって変化した場合にも、設定周波数が
変化しないように調整され、安定した遮音効果が得られ
る。
【0049】図14、図15は本発明の第7実施例を示
す。この第7実施例は第5実施例の遮音板11の両側に
通気型遮音壁20を配置したものである。通気型遮音壁
20は、間隔をおいて対向する少なくとも2枚の貫通有
孔板の組み合わせからなるものであり、貫通有孔板の開
口部の空気質量と貫通有孔板間の空気層による空気バネ
とにより構成される振動系の共振周波数が、遮音を目的
とする音の主周波数よりも低くなるように、貫通有孔板
の板厚、開口率、板間隔が設定されている。
【0050】この実施例によれば、近接遮音板11の側
方からの音の洩れも、通気型遮音壁20により軽減され
ることになり、全体の遮音効果が高まる。
【0051】図16(a)、(b)は本発明の第8実施
例を示す。この第8実施例は、本発明の遮音構造を、ト
ランスミッション(パネル音源)25の下部に配置する
フラットなアンダーカバーに適用したものである。この
実施例においては、トランスミッション25の下部に、
アンダーカバーとしての開口部12付きの平板状の遮音
板11が、所定の条件を満足するように配置されてい
る。
【0052】図17(a)、(b)は、トランスミッシ
ョン25のアンダーカバー26の両側に、前述の通気型
遮音壁20を設けた例を示している。これだけでは通気
性が低いときには、前記第8実施例の近接遮音板を用い
た遮音構造と組み合わせることにより、遮音性能を余り
落とさずに、通気性を確保することができる。
【0053】図18(a)、(b)は第9実施例を示
す。この実施例では、トランスミッション25のケース
の曲面に応じて湾曲させた近接遮音板31で、トランス
ミッションケースに直接、防振ゴム32を介してボルト
で固定されている。
【0054】図19(a)、(b)は本発明の第10実
施例を示す。この実施例では、ディファレンシャル装置
(パネル音源)26の下方及び側面に、これらを覆うよ
うに、開口部12付きのL字形の近接遮音板33を設け
ている。この場合、近接遮音板33は、防振ゴム32を
介して、リアサスペンションメンバ34、35に直接固
定されている。
【0055】図20(a)、(b)は本発明の第11実
施例を示す。この実施例では、シリンダブロック27の
側面に、これを覆うように近接遮音板11を設けてい
る。この場合、近接遮音板11は、防振ゴム32を介し
てシリンダブロック27に直接固定されている。
【0056】図21(a)、(b)は本発明の第12実
施例を示す。この実施例では、マフラー28の下部周囲
に、マフラー形状に合わせて湾曲させた開口部12付き
の近接遮音板35を配置している。
【0057】図22は本発明の第13実施例を示す。こ
の実施例では、平面状の遮音板11を一体に組み合わせ
たものを、マフラー等の曲面型の音源面2の下部周囲に
配置している。この場合、音源面2が曲面であるため、
音源面2と遮音板11間距離が場所によって異なる。こ
のため、上記(3)式のfoが一定となるよう、板間距
離によって開口率、開口部12の半径を調整してある。
【0058】図23は本発明の第14実施例を示す。こ
の第14実施例では、実施例13における開口部12の
周縁部を音源面2側に、板間距離の1/2分だけ突出さ
せてある。このときにも、実施例13と同様、(3)式
のfoが場所によらず一定となるように開口率、開口部
半径を板間距離によって調整してある。
【0059】なお、以上の説明においては、開口部12
の形状が円形の場合を示したが、開口部12の形状は円
形でなくとも、周波数設定が確実であれば、他の形状で
も問題はない。
【0060】次に、請求項6〜8の発明に係る実施例に
ついて説明する。なお、以下の実施例には、上で説明し
た実施例に連なる連続番号を付す。
【0061】図24は本発明の第15実施例の遮音板5
1を示す。この遮音板51は、図25、図26に示すよ
うに、車両4のエンジンルーム(第1の空間)5の下面
に取り付けられたアンダーカバー60の後部に適用され
ている。アンダーカバー60の後部の遮音板51には、
車外(第2の空間)へ流れる冷却風の通気用の開口部5
2が多数あけられている。
【0062】図24(a)、(b)および図26に示す
ように、この開口部52は、エンジンルーム(第1の空
間)5側から車外(第2の空間)側に徐々に開口断面積
が大きくなるホーン形状を成している。
【0063】図27は本発明の第16実施例の遮音板を
示す。この実施例の遮音板55は、開口部56の断面積
Sがエンジンルーム側(音源側)から車外側に向かっ
て、厚さ方向の距離xを変数とした次の指数関数を満た
すように変化している。
【0064】
【数6】 次に、開口部の断面積を徐々に変化させた上記第15実
施例および第16実施例の遮音板51、55の作用を説
明する。
【0065】周知の通り一般的な遮音壁は、開口部を設
けることによって、その遮音性能が急激に低下する。
【0066】ところが、上記第15実施例あるいは第1
6実施例のように構成することにより、遮音壁の音源側
の音響インピーダンスが、音源側端面で図28(b)に
示すようになる。
【0067】図28(a)には、(b)で比較するモデ
ルの例を示す。ここでは、開口部の形状が単純な円筒穴
の場合と、第15実施例の場合と、第16実施例の場合
とを比較している。
【0068】円筒穴の場合は、音源側端面の音響インピ
ーダンスZは、Re(実数部)支配で、かつ周波数によ
る変化が無く、ある一定値を持つ。
【0069】それに対し、第15、第16実施例の音源
側端面の音響インピーダンスZのRe(実数部)成分
は、低周波側ではゼロ近辺で、高周波領域である一定値
に収束する。
【0070】特に、第16実施例の場合、Re(実数
部)成分の変化が急激で、ある周波数fcを境に変化す
る。このときのfcは下記のように求められる。
【0071】
【数7】 遮音壁音源側端面の音響インピーダンスのRe(実数
部)成分がゼロであるということは、その周波数の音は
反射され、透過しないことを意味する。
【0072】また、その成分がρC(ρ:空気密度、
C:音速)に等しいということは、すべて透過されるこ
とを意味する。つまり、単純な円筒孔の遮音壁では遮音
壁の機能を果たしにくい。
【0073】ところが、第15、第16実施例の場合
は、低周波領域においては、Re(実数部)成分がゼロ
に近いため、音を透過しにくい。つまり遮音壁としての
機能を果たすことになる。
【0074】よって、第15実施例においては、音響イ
ンピーダンスのRe(実数部)成分がゼロに近い低周波
領域、また、第16実施例においては、遮音を必要とす
る音源の音の周波数fが、f<fcとなるようにfcを
設定すれば、遮音壁としての機能を有することになる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、通気性と遮音性を併せ持つことができ、遮音機
能を失わずに、耐熱問題等を解決することができる。
【0076】また、請求項2の発明によれば、音源と遮
音板の板間共鳴の影響が減少し、遮音性能が一層向上す
る。
【0077】また、請求項3の発明によれば、振動系の
共振周波数の設定を厳密化することにより、遮音効果が
高まる。
【0078】また、請求項4の発明によれば、振動系の
共振周波数の設定をより厳密化することにより、遮音効
果が一層高まる。
【0079】また、請求項5の発明によれば、音源の発
する音の中の特定の周波数を対象に絞ることで、少なく
ともその周波数についての遮音効果が得られる。
【0080】
【0081】
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の側断面図である。
【図2】本発明の第1実施例における遮音板の斜視図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例の遮音性能の解析に用いる
振動モデルの説明図である。
【図4】本発明の第1実施例の効果を示す特性図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例の側断面図である。
【図6】本発明の第3実施例の側断面図である。
【図7】本発明の第4実施例の側断面図である。
【図8】本発明の第4実施例に用いる遮音板の斜視図で
ある。
【図9】本発明の第5実施例の側断面図である。
【図10】本発明の第5実施例に用いる遮音板の斜視図
である。
【図11】本発明の第6実施例の側断面図である。
【図12】本発明の第6実施例に用いる遮音板の斜視図
である。
【図13】第6実施例のモータの制御を示すフローチャ
ートである。
【図14】本発明の第7実施例の側断面図である。
【図15】本発明の第7実施例に用いる遮音板の斜視図
である。
【図16】本発明の第8実施例の構成図であり、(a)
は底面図、(b)は側断面図である。
【図17】本発明の第8実施例を適用すればより効果の
向上するアンダーカバーの構成図であり、(a)は底面
図、(b)は側断面図である。
【図18】本発明の第9実施例の構成図であり、(a)
は縦断面図、(b)は横断面図である。
【図19】本発明の第10実施例の構成図であり、
(a)は底面図、(b)は側断面図である。
【図20】本発明の第11実施例の構成図であり、
(a)は側断面図、(b)は斜視図である。
【図21】本発明の第12実施例の構成図であり、
(a)は平面図、(b)は側断面図である。
【図22】本発明の第13実施例の側断面図である。
【図23】本発明の第14実施例の側断面図である。
【図24】本発明の第15実施例の遮音板の構成図であ
り、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図25】本発明の第15実施例を適用した車両の底面
図である。
【図26】本発明の第15実施例を適用した車両の前半
部分の側面図である。
【図27】本発明の第16実施例の遮音板の構成図であ
り、(a)は断面図、(b)は開口部の拡大断面図であ
る。
【図28】本発明の第15実施例と第16実施例の作用
の比較説明図であり、(a)は比較した遮音板のモデル
を示す図、(b)は比較内容である音響インピーダンス
の違いを示す特性図である。
【図29】従来例の側断面図である。
【図30】従来の車両の底面図である。
【符号の説明】
2 オイルパン(パネル音源、音源面) 11,31,33、35 遮音板 12 開口部 15 空気バネ 16 空気マス(空気質量) 14 開口部の周縁部 25 トランスミッション(パネル音源) 26 ディファレンシャル装置(パネル音源) 27 シリンダブロック(パネル音源) 28 マフラー(パネル音源) 51,55 遮音板 52,56 開口部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/16 - 11/175 B60R 13/08 B62D 25/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル振動を原因とする音源と、この音
    源に沿って近接配置され厚さ方向に開口部を有する遮音
    板とを備え、前記音源と遮音板間の空気層で成る空気バ
    ネと遮音板の開口部内の空気質量とで共振系を形成し、
    該共振系の共振周波数を前記パネル音源が放射する音の
    主周波数成分の略1/√2倍よりも下回るように設定し
    たことを特徴とする遮音構造。
  2. 【請求項2】 前記遮音板の開口部の周縁部が前記パネ
    ル音源に向かって突出しており、かつ突出高さがパネル
    音源と遮音板間距離の略1/2となっている請求項1記
    載の遮音構造。
  3. 【請求項3】 前記振動系の共振周波数の略21/2
    と、前記パネル音源と遮音板間に発生する板間共鳴周波
    数との間の周波数域に、前記パネル音源から発せられる
    音の主周波数帯が存在する請求項1記載の遮音構造。
  4. 【請求項4】 前記振動系の共振周波数の略21/2
    と、前記パネル音源と遮音板間に発生する板間共鳴周波
    数との間の周波数域の略中央値に、前記パネル音源から
    発せられる音の主周波数帯が存在する請求項1記載の遮
    音構造。
  5. 【請求項5】 前記パネル音源から発せられる音がいく
    つかのパネル共振周波数の組み合わせからなる場合にお
    いて、その共振周波数のうちの少なくとも一つが、前記
    振動系の共振周波数の略21/2 倍と、前記パネル音源と
    遮音板間に発生する板間共鳴周波数との間の周波数域に
    含まれる請求項1記載の遮音構造。
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