JP3158360U - ダイヤモンドブライトローラーを備えたローラー美顔器 - Google Patents

ダイヤモンドブライトローラーを備えたローラー美顔器 Download PDF

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【課題】 熱の拡散作用をローラーにさせると共に、ローラーに肌の余分な皮脂を除去させ、肌に適度な水分を与えることができるダイヤモンドブライトローラーを備えたローラー美顔器を提供すること。【解決手段】 皮膚面に当接させてその皮膚面上を回転し乍ら移動するマッサージローラーを棒状基軸に回転自在に装着した美容ローラーマッサージ器において、前記基軸1の両端にマッサージローラーを回転自在に装着すると共に、一方のローラーの外表面に平均粒径が2〜200ナノメータの微細ダイヤモンド粉を被覆し、他方のローラーの外表面に平均粒径が20〜100ミクロンメーターの微細ダイヤモンド粒を被覆した2つのダイヤモンドマッサージローラーを具備した。【選択図】図1

Description

本考案は、微細な粒径が異なるダイヤモンド粉とダイヤモンド粒を別個のローラーに被覆したローラー美顔器に関する。本考案ローラー美顔器は、夫々のローラーを皮膚面上で転動させることにより、ダイヤモンドの特性である熱伝導性や撥水性、親油性などの特性を、各ローラーを被覆しているダイヤモンドの粒径の違いに基づいて発揮させ、肌の保湿に効果的なクーラント作用や、酸化した皮脂や角質などを吸着除去するスキンクリーナー作用を効果的,効率的に発揮させるようにした。この作用により、本考案ローラー美顔器は、使用者の肌に適度な水分を与え、酸化した皮脂や角質を除去し、顔筋を引締めた美顔を作り上げることが可能である。
従来から人の肌が本来的に持っている代謝機能を十分に発揮させると、血液やリンパなどの循環系の作用が良好に維持されて美肌が実現されるといわれている。また、肌の代謝機能を十分に発揮させるための手法の一つに美顔のための理想施術といわれるハンドマッサージがある。
人の肌、例えば顔の肌がハンドマッサージを受けると、皮膚と顔筋の結合組織における結合度が高まり、皮膚が引き締まることが知られている。ハンドマッサージを受けているときの皮下の神経細胞では、大脳に快適信号を送りその信号を受けた大脳がリラクゼーション雰囲気を感じるため、皮膚組織のリラクゼーションも高まって前記のような効果が得られることによると考えられ、従ってハンドマッサージは美顔のための理想的施術法といわれるのである。
しかし乍ら、何時でも何処でも誰でもが、美顔師やマッサージ師等のハンドマッサージ専門家にハンドマッサージを受けることができる訳ではない。このため美顔の専門家の多くは、ハンドマッサージに寄らず美肌を保つ方法として、ローラーマッサージ器(ローラー美顔器ともいう)を使用した美顔マッサージ手法を提唱している。現実に美顔マッサージのために考案された種々のローラーマッサージ器が既に数多く提供されている。
ここで、既存の美容ローラーマッサージ器の使用時に最も注意しなければならないのは、そのマッサージ器によって皮膚面に対して過剰な刺激を与えないことである。特に、顔の皮膚の結合組織は、約0.5mm〜1.8mmほどの薄さで顔筋に密着して張付いているので、過度の刺激によって顔筋と皮膚とが剥離すると、ちりめん様の皺が発生したり、あるいは静脈血管が遊離して皮膚を弛ませるなどの不具合が生じることが知られている。
一方、上記の美容ローラーマッサージ器の中には、古くから知られているリンパ等の循環系の状態を良くするため、指先で皮膚面を軽く叩く「叩打法」というマッサージ法を実現できるように回転打撃ローラーを備えたものも多い。
「叩打法」を実行する回転打撃ローラーを備えた美容ローラーマッサージ器では、回転打撃ローラーの叩打法マッサージによって昇温した肌を冷却するためのクーラントローラーを備えたものがある。
しかし乍ら、従来の美容ローラーマッサージ器において、(a)クーラントローラーに効率のよい熱の拡散作用をさせるのみならず、(b)クーラントローラーが肌の余分な皮脂、特に、毛穴に溜まった酸化皮膚や角栓を効果的に吸着除去し、肌に適度な水分を与えることができるなど、理想的な作用をするダイヤモンドブライトローラーを備えたローラー美顔器は未だ見られない。
実用新案登録第3091836号公報
そこで本考案では、熱の拡散作用をローラーにさせると共に、ローラーに肌の余分な皮脂を除去させ、肌に適度な水分を与えることができるダイヤモンドブライトローラーを備えたローラー美顔器を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するためになされた本考案美容ローラー美顔器の構成は、皮膚面に当接させてその皮膚面上を回転し乍ら移動するマッサージローラーを棒状基軸に回転自在に装着した美顔器において、前記基軸の両端にマッサージローラーを回転自在に装着すると共に、一方のローラーの外表面に平均粒径が2〜200ナノメータの微細ダイヤモンド粉を被覆し、他方のローラーの外表面に平均粒径が20〜100ミクロンメーターの微細ダイヤモンド粒を被覆した2つのダイヤモンドマッサージローラーを具備したことを特徴とするものである。本考案では、2つのマッサージローラーに対して夫々に着脱可能にしたグリップ兼用のキャップを被せた形態とする。
本考案ローラー美顔器においては、微細ダイヤモンド粉と微細ダイヤモンド粒をそれぞれに被覆した2本のマッサージローラーは、前記基軸にその軸と一体に設けた可撓性の支持軸にベアリングを介してそれぞれ回転自在に装着されている。本考案の実施例では、2つのマッサージローラに被せるグリップ兼用のキャップを、棒状基軸の中間部に設けたキャップ受兼用の指掛け(キャップホルダ)を備えたものについて述べる。指掛けは、グリップを握った手の指先を安定に支えてグリップを握った手でローラーを適切な加圧力で肌に当接させる力をコントロールする上で効果的である。また、本発明ローラー美顔器は、可撓性の支持軸を用いているから、その緩衝機能によってローリングマッサージにより肌がダメージを受けるのを抑制することができる。
本考案ローラー美顔器のキャップホルダは、ローラーを覆うキャップの端部を嵌合して保持するため、段付きフランジ状に形成され、その段部にキャップの開口縁が嵌合して、そのキャップが保持される。なお、前記棒状基軸は、その断面形状を角棒状にするか、又は、この基軸表面の一部に180度離隔させて平坦面を形成するとよい。これらに代えて基軸表面にローレットを形成したものを使用することもある。また、棒状基軸に設ける平坦面の個数やその離隔角度は、上記例に限られるものではない。基軸に上記形態を採る理由は、後述するキャップの回転による着脱操作時に、当該基軸を摘む指先の滑りを防ぐためである。
本考案ローラー美顔器のローラーに用いる微細ダイヤモンド粉は、一方のローラーには平均粒径が2〜200ナノメータのもの、好ましくは4〜150ナノメータのものをマッサージローラーに蒸着させ、当該ローラ表面を被覆する。平均粒径が2ナノメータ未満では、被覆層での熱交換効率が低くなり肌の熱拡散が良好に行わない。逆に平均粒径が200ナノメータより大きくなると、被覆層での熱伝導効率が低くなるので、上記範囲の粒径が好ましいのである。
一方、本考案ローラー美顔器の他方のローラーに被覆する微細ダイヤモンド粒としては、平均粒径が20〜100ミクロンメータのダイヤモンド粒体を、肌や毛穴の皮脂などを吸着除去するための材料として用いる。特に、80ミクロンメータ若しくは80ミクロンメータに近いそれ以下の粒径であると、毛穴の入口或は皮溝に付着している酸化皮脂分や毛穴の中を埋めている角質化した栓状物を除去する上で極めて効果的である。因みに、従来、毛穴入口の皮質や皮溝、或は、毛穴の内部に詰まっている栓状物は、粘着テープを使用して除去していたが、粘着材が肌に合わない人は肌のカブレ(気触れ)が生じていた。しかし、本考案ローラー美顔器によれば、肌にカブレが生じるようなことは、皆無である。
本考案ローラー美顔器は、皮膚面に当接させて皮膚面上を回転移動させるマッサージローラーを棒状基軸の両端に回転自在に装着したローラー美顔器において、前記各ローラーの外表面にそれぞれ微細ダイヤモンド粉と微細ダイヤモンド粒とを被覆した2つのローラーを具備させたので、各粉粒径のダイヤモンド粉、或は、ダイヤモンド粒が持つ固有の特性である熱伝導性、撥水性、親油性などの特性により、肌や毛穴の酸化皮脂を吸着除去しつつ、肌に適量な水分を与えるという効果的なローラーマッサージ作用が得られ、顔筋を引締めることができる。
図1は本考案ローラー美顔器の一例のキャップを外した状態の正面図。 図1のローラー美顔器の一方のローラーにキャップを装着した状態の右半側を断面で示した正面図。 本考案ローラー美顔器の使用態様の一例を示した斜視図。
図1〜図3において、1は、一例としてほぼ万年筆の軸の太さ程度の外径と長さを有すると共に、例えば断面を六角形などの多角形にした棒状体、又は、図示したように丸棒の外面に180度離隔して部分平坦部1a,1bを形成した棒状体による棒状基軸(以下、単に基軸という)である。本考案ではこの基軸1の両端の延長線上に設けた可撓性の支持軸2,3に、マッサージ用の第1ローラー4と第2ローラー5とを回転自在に設けている。なお、基軸1は、上記平坦部1a,1bに代え、滑り止めのローレットを設けたものであってもよい。
支持軸2,3の可撓性は、前記ローラー4又は5が強く肌に押し付けられることがあっても、この軸2,3が撓むことにより押付け力を緩衝するためである。4aと5aは、前記第1ローラー4と第2ローラー5、及び、支持軸2と3の間に介在させたベアリング、6は基軸1の中間部に位置可変に設けた金属製又は合成樹脂製などによるフィンガーアタッチメントを兼ねた段付フランジ状に形成されたキャップホルダである。
前記キャップホルダ6は、通常は基軸1に関して中間位置に固定されているが、位置を変更することもできる。基軸1に対するキャップホルダ6の位置変更のための構成としては、例えば、止めビス6fや、このキャップホルダ6と基軸1の当接面のフリクション(摩擦抵抗)などにより、キャップホルダ6を当該基軸1の所望位置に移動させてそこで仮止めできるように形成することができる。
また、上記キャップホルダ6は、一例として次の構成を具備する。すなわち、フランジ部6aの前後両面に設けたフランジ部6aより小径の段部6b,6cの上面に、図2に示した各ローラー4,5用のキャップ7,8を着脱式に嵌合被着して保持するために微小凸状のキー6d,6eを備えている。キャップ7と8は、前記キー6dと6eに当該キャップ7の開口端周内面に設けたキー溝となる浅い凹部7a,8aを嵌合させることによりキャップホルダ6に保持される。キャップ7,8は、その開口部において凹部7a,8aがキー6d,6eに嵌まり易く、また、離脱し易くするため、当該開口部における前記凹部7a,8aが形成された部位に、キャップ7,8の長さ方向に沿った向きで短かいスリット7b,8bを形成している。
なお、前記支持軸2,3は、ナイロン等の弾力的に撓む材料で形成し、基軸1に対して前記ローラー4及びローラー5が撓むことができるように形成することが望ましい。その理由は、支持軸2,3が可撓性とすることにより、使用時において前記ローラー4又は5にかかる使用者の余計な力をその撓みで吸収できるからである。図2において、2a,3aは支持軸2,3を基軸1に取付けるための固定用ビス、また、51,41はダイヤモンドの被覆層である。
以上の構成により、本考案の実施形態の一例であるローラー美顔器を構成するが、このローラー美顔器は、第1ローラー4を使用するときには、図3に示すように、第2ローラー5の側にキャップ8を装着する。これとは逆に、第2ローラー5を使用するときは、第1ローラー4の側にキャップ7を装着して使用する。キャップ8(又はキャップ7)は、キャップホルダ6に前記キー6d,6eとキー溝の凹部7a,8aの結合によってしっかりと保持されるので、本考案マッサージ器を安定に把持するためのグリップとして作用する。この結果、グリップ(キャップ8又はキャップ7)を手で軽く握れば、余計な力を加えることのない理想的なローラーマッサージを行うことができる。
本考案ローラー美顔器では、上述したように、2つのキャップ7,8を、夫々が対応するローラー4,5に被せてキャップホルダ6に保持させることができるので、両キャップ7,8の内部に夫々の2本のローラー4,5を完全に収納することができる。これにより本考案ローラー美顔器をハンドバッグなどに入れて持運びするときなどに便宜であると共に、両ローラー4,5の肌に触れる表面を常に清潔,清浄に保つことができる。
本考案ローラー美顔器では、第1,第2ローラー4,5に特別の工夫を施したので、この点について以下に説明する。
本考案における第1ローラー4.第2ローラー5は、いずれも図1,図2に示すように、外観上、或は、形態上は公知のローラーマッサージ器のクーラントローラーと殆んど変るところはない。
しかし、本考案では第1ローラー4の外表面には平均粒径20〜200ナノメータの微細なダイヤモンド粉末を、第2ローラー5の外表面には平均粒径が20〜100ミクロンメータの微細ダイヤモンド粒を、それぞれ被覆してそのダイヤモンド粉又はダイヤモンド粒の特性である熱伝導性、撥水性、或は、親油性による作用を、ローラーの肌面転動マッサージ時に発揮させるようにした点に大きな特長がある。
すなわち、第1ローラー4には、平均粒径が20〜200ナノメータ、好ましくは平均粒径が約40〜150ナノメータの微細ダイヤモンド粉末を、一例としてプラズマ放電により、アルミ合金製の当該クーラントローラー4の基体表面に蒸着させ、ローラー表面を全面被覆している。
このダイヤモンド被覆加工によって、硬度5500、面積換算約500カラットのダイヤモンド被覆された第1ローラー4は、ダイヤモンドの特性である熱伝導性と撥水性の作用で肌の余分の皮脂を吸着すると共に、その肌に適度な水分を与え、しかも、クーラントされた肌を通常の皮膚温に効率よく戻すことができるので、第1ローラー4でマッサージされる顔筋を引き締めることができる。
一方、第2ローラー5には、平均粒径が20〜100ミクロンメータの微細ダイヤモンド粒の被覆層を形成している。この被覆層の形成は、前記ダイヤモンド粒を、一例としてメッキ液中に混ぜておき、このローラー5の生地にメッキを施すことにより形成する。そうすると、メッキ液がローラー表面に塗着(鍍着)されると共にダイヤモンド粒子もローラー生地の表面に塗着されることにより形成される。
上記ダイヤモンド粒子を被覆した第2ローラー5は、粒子の平均径が20〜100ミクロンメータと、第一例のものより粉粒径が大きいこと、並びに、ダイヤモンドの親油性によって、特に毛穴の入口に付着している酸化皮脂や毛穴の中で角質化して栓状になった皮脂(角栓)を、効果的に吸着して除去することができる。このように肌の表面で酸化して黒ずんだ皮脂を吸着除去できるので、物理的美白効果が得られる。なお、酸化皮脂を吸着した第2ローラー5は、その表面が吸着した皮脂で黒ずむが、この場合には第2ローラー5の表面を通常手法で洗淨すれば、黒ずみ(汚れ)を剥落できる。
この結果、ミックスと称される油性肌に対しても、ダイヤモンドの微細粒が被覆された本考案ローラー美顔器のローラー4又は5によるマッサージを施すと、顔筋を引き締めてミックスといわれる油性肌を清々しい肌質に改善することができる。
本考案は以上のとおりであって、皮膚面に当接させてその皮膚面上を回転し乍ら移動するマッサージローラーを棒状基軸に回転自在に装着したローラー美顔器において、前記基軸の両端にマッサージローラーを回転自在に装着すると共に、一方のローラーの外表面に平均粒径が2〜200ナノメータの微細ダイヤモンド粉を被覆し、他方のローラーの外表面に平均粒径が20〜100ミクロンメーターの微細ダイヤモンド粒を被覆した2つのダイヤモンドマッサージローラーを具備したローラーマッサージ器に形成したので、皮膚面に対しダイヤモンドの特性である熱伝導性と撥水性の作用により効果的な熱の拡散を図ることができる。また、ダイヤモンドの特性である親油性の作用により、肌や毛穴で酸化して黒ずんだ皮脂を吸着除去することができるので、美白効果も得られる。この結果、本考案ローラー美顔器によれば肌の余分な皮脂を吸着除去すると共に肌に必要な適度な水分をその肌に与えることができる。
従って、本考案ローラーを美顔器は、手動ローラー式のローラーマッサージによる美顔器として極めて有用である。
1 基軸
2,3 支持軸
4 第1ローラー
5 第2ローラー
6 キャップホルダ
7,8 キャップ

Claims (6)

  1. 皮膚面に当接させてその皮膚面上を回転し乍ら移動するマッサージローラーを棒状基軸に回転自在に装着したローラー美顔器において、前記基軸の両端にマッサージローラーを回転自在に装着すると共に、一方のローラーの外表面に平均粒径が2〜200ナノメータの微細ダイヤモンド粉を被覆し、他方のローラーの外表面に平均粒径が20〜100ミクロンメーターの微細ダイヤモンド粒を被覆した2つのダイヤモンドマッサージローラーを具備したことを特徴とするローラー美顔器
  2. 2つのマッサージローラーに対して夫々に着脱可能にしたグリップ兼用のキャップを被せた請求項1の美顔器。
  3. 棒状基軸には、両側のローラーを覆う夫々のキャップの端部を嵌合して保持するため、段付きフランジ状をなすキャップホルダを設けた請求項1又は2の美顔器。
  4. キャップホルダの段部に嵌合して被着されるキャップの開口部には嵌合時に開くスリットを設けた請求項3の美顔器。
  5. 棒状基軸は、断面角棒状、又は、基軸表面の一部に滑り止めローレットを形成した棒状、若しくは、基軸表面に180度離隔させて平坦面を形成した棒状である請求項1〜4のいずれかの美顔器。
  6. ローラーは棒状基軸に可撓性の支持軸を介して回転自在に取付けた請求項1〜5のいずれかの美顔器。
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