JP3158190U - 燃料低減装置 - Google Patents

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英明 野上
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株式会社セイブマリン
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Abstract

【課題】セラミックスと放射性希土鉱石の持つイオン化作用を燃料配管内に流れる燃料に対して効率良く行ない、燃料の活性化を促進させ、イオン化の低下を防ぎ、安全で、取り付けも簡単で、製造工程も容易な燃料低減装置を提供する。【解決手段】 エンジン近くの燃料供給配管の外周面を、セラミックス粉末と放射性希土鉱石粉末の焼成体の中心部を除いた断面略半円形状の略半円柱体をした左右の割型成形体で被覆するとともに、割型成形体の外表面を焼成体の機能を低下させない遮蔽金属板で被覆する。【選択図】図1

Description

本考案は業務用トラック、バス、乗用車、船舶等の各種熱機関に使用されるガソリン、軽油、重油、メタノール等の液体燃料の燃費向上を図るとともに排気ガス中のCO、HC、黒煙等の減少が効率良く得られる燃料低減装置に関する。
従来、この種の燃料低減器は、磁石や遠赤外線セラミックスを使用したものが多い。磁石を利用したものは磁石によって燃料がイオン化してもイオン化した燃料がその後の金属パイプに接触することによりイオン化がすぐに低下するという不都合があった。また遠赤外線セラミックスを利用したものは、燃料に対するイオン化が弱く、燃費の向上はあまり期待できないのが現状である。
本考案者は、先にセラミックス粉末と放射性希土鉱石粉末をバインダーで混合し、造粒、乾燥、焼成、成形して直径5mm〜7mm程度の球体粒を形成し、これを筒体内部に充填し、該筒体を流体燃料供給路の途中に配設して液体燃料又は気体燃料を通過、接触させ、燃費向上及び排気ガスの低減を実現させる発明をした (特許文献1)。
特開2007−113438
上記特許文献1は、上記焼成体の球体粒を筒体の内部に充填して燃料を通過、接触させ、燃費向上及び排気ガスの低減を行なったが、燃料パイプの途中を切断して取り付けなくてはならないために、接続時の接続不良による重大なトラブルの発生が考えられ、特に積載量2トン〜4トン用トラックには上記球体粒の製造工程において材料の粉砕、造粒、乾燥、焼成という工程を要し、手間がかかり、取り付けコスト等と相俟ってコスト高となり流体燃料改質器を普及させるには至らないという難点があった。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところはエンジン近くの燃料供給配管の外側を被覆する状態で設置してセラミックスと放射性希土鉱石の持つイオン化作用を燃料配管内に流れる燃料に対して効率良く行ない、燃料の活性化を促進させ、エンジン近くに設置することによりイオン化の低下を防ぎ、また燃料低減装置を燃料配管の途中に接続することも無く安全であり、取り付けも簡単で、かつ粉砕、造粒、乾燥、焼成という球体粒の製造工程も無く、製造工程も容易な燃料低減装置を提供することにある。
請求項1記載の考案は、エンジン近くの燃料供給配管の外周面を、セラミックス粉末と放射性希土鉱石粉末の焼成体の中心部を除いた断面略半円形状の略半円柱体をした左右の割型成形体で被覆するとともに該割型成形体の外表面を該焼成体の有する機能を低下させないための遮蔽金属板で被覆することを特徴とする燃料低減装置である。
請求項2記載の考案は、請求項1記載の燃料低減装置に加えて、エンジン近くの燃料供給配管と燃料タンクとの間に設置した燃料フィルターの外周面及び該燃料フィルターと前記エンジン近くの燃料供給配管を連結する燃料配管の外周面のそれぞれに、内部に放射性希土鉱石と電気石と陶石の各粉末を接着のりで混ぜ合わせて塗布した混合粉末封入の可撓性強化ベルトで巻きつけたことを特徴とする燃料低減装置である。
請求項1の考案によれば、燃料低減装置をエンジン近くの燃料供給配管に装着することによりセラミックスと放射性希土鉱石の持つイオン化作用を燃料配管内に流れる燃料に対して行い、燃料の活性化を促進させ、この活性化された燃料が直ちに燃焼部に効率良く供給されることとなりイオン化の低下を防ぐことができる。また,従来のように燃料配管の途中に燃料低減器を接続する構造と異なり、接続によるトラブルも無く、燃料供給管の外周面に直接装着するだけで良いので、取り付けが至極簡単で、かつ安全である。
請求項2の考案によれば、請求項1の効果を有する上に、内部に放射性希土鉱石と電気石と陶石の各粉末を接着のりで混ぜ合わせて塗布した混合粉末封入の可撓性強化ベルトを燃料フィルターの外周面及び該燃料フィルターとエンジン近くの燃料配管外周面のそれぞれに巻き付けたので、イオン化の促進が一層図られ、かつ請求項1との組合せにより燃料低減実証データも一層、良好な結果が得られた。
本考案の一実施例を示す燃料低減装置の正面図で、エンジン近くの燃料供給配管に装着した状態を示す。 図1の断面図である。 本考案の一実施例を示す燃料低減装置の斜視図である。 本考案に係る燃料低減装置の分解斜視図である。 本考案に係る燃料低減装置と混合粉末封入の可撓性強化ベルトを4気筒エンジンに装着した場合を示す概略説明図である。 混合粉末封入の可撓性強化ベルトの分解斜視図である。 本考案に係る燃料低減装置との組合せで使用する混合粉末封入の可撓性強化ベルトを示す断面図である。 本考案に係る燃料低減装置を4気筒ディーゼル発電機に装着した場合の実証データを示す。
本考案に係る燃料低減装置の一実施例を図面に基づいて説明する。
1は可撓性を有するステンレス板等の薄い円筒状金属板で、図4に示すように帯板を曲げて円筒形状に形成し、円筒形状の接合端部の中央部に形成した両突片1a、1aにネジ穴1bを設けて金属板止めネジ5,5で固定する。円筒状金属板1は、後述する焼成体の中心部を除いて断面略半円形状の略半円柱体をした左右の割型成形体2でエンジン近くの燃料供給管6を包むように被覆したときに左右の割型成形体2の隙間からイオン化したエネルギーが外部に逃げないようにするためである。また、燃料供給管6の外周面を被覆した左右の割型成形体2の外周面を円筒状金属板1で被覆したときに、イオン化したエネルギーが円柱体の両端面から外部に逃げないようにするために中心部を除いて2枚の略半円形状金属板3で図3に示すように被覆する。図中、4は燃料低減装置を4気筒エンジン等のエンジン7近くの燃料供給配管6に装着した時に燃料供給配管6に損傷等が加わらないようにするためのクッション材で、樹脂シート等で形成したクッション材を介在させる。
2は円筒状金属板1で外周面を被覆された焼成体で形成された略半円柱体をした割型成形体である。この焼成体で形成された略半円柱体をした割型成形体2はエンジン7近くに形成される燃料供給配管6の外側から被覆するように中心部を除いて断面略半円形状の略半円柱体を左右で合わせて略円柱体形状に成形する。焼成体で形成された略半円柱体をした割型成形体2は、セラミックス粉末と放射性希土鉱石粉末のそれぞれを10ミクロン以下に粉砕し、両者をバインダーにて混練した状態で金型又は石膏型等の耐熱性の型に充填し、中心部には燃料供給配管6の寸法に合わせた形状に作り、圧力を加え、1300℃近くの温度で焼成して成形体を得る。
セラミック粉末はトルマリン鉱石(電気石)を粉砕したものが主体である。放射性希土鉱石粉末とセラミック粉末配合割合は重量比で前者が80%で後者が20%であり、上記配合割合の粉末にバインダーを加えて混練した後、型に混練した材料を充填して焼成する。放射性希土鉱石からはα線、β線、γ線が放射されており、1立方センチメートルの空気中に約1万個近くのマイナスイオンを作り出し、トルマリン鉱石からはエンジン内部の温度でトルマリンの特徴である圧電、焦電が作用し、多量のマイナスイオンが発生し、この相乗効果によりエンジン7の近くの燃料供給配管6内の燃料を活性化させ、燃費の向上、完全燃焼による排気ガスの低減効果が得られる。なお、放射性希土鉱石粉末から放射する放射線量は人体に影響を及ぼすものではない。
8はガラス繊維を補強材としたアルミ製ベルト等の入り可撓性強化ベルトである。可撓性強化ベルト8はエンジン7の近くの燃料供給配管6と燃料タンク9との間に設置した燃料フィルター10の外周面及び燃料フィルター10とエンジン7の近くの燃料供給配管6を連結する燃料配管11の外周面のそれぞれに巻き付ける。可撓性強化ベルト8の内部には放射性希土鉱石と電気石と陶石をそれぞれ10ミクロン以下に粉砕し、それぞれの粉末を重量比で70:20:10の割合で混合し、混合した粉末に接着のりを混ぜ合わせ、混ぜ合わせた混合粉末を可撓性強化ベルト8の片面に塗布し、その上に両面接着テープ12を介して同じサイズの可撓性強化ベルト8で張合わせる。可撓性強化ベルト8の四隅から内部に塗布した粉末が外部に出ないように同じ素材のシールベルト13で包み込み、圧力をかけて接着させる。
2009年10月17日から18日の2日間に亘り、時間10時30分から15時30分、天候晴れ、気温21℃の下で、65A×220V、60サイクルのディーゼル発電機TG25−1621に負荷率54%を与えた状態で、4気筒エンジン近くの燃料供給配管6の外周面に本考案の燃料低減装置のみを装着した場合について図8に示す燃料低減実証データを得た。
実施例1のディーゼル発電機を使用して、本考案の燃料低減装置と、内部に放射性希土鉱石と電気石と陶石の各粉末を接着のりで混ぜ合わせて塗布した混合粉末封入の耐熱性及び可撓性を有する金属ベルトを燃料フィルターの外周面及び該燃料フィルターとエンジン近くの燃料配管外周面のそれぞれに巻き付けた状態で図8に示す燃料低減実証データを得た。
実施例1のディーゼル発電機を使用して、内部に放射性希土鉱石と電気石と陶石の各粉末を接着のりで混ぜ合わせて塗布した混合粉末封入の耐熱性及び可撓性を有する金属ベルトを燃料フィルターの外周面及び該燃料フィルターとエンジン近くの燃料配管外周面のそれぞれに巻き付けた状態のみについて図8に示す燃料低減実証データを得た。
図8の一番上の細い点線及びその下の細い2点鎖線は、共に本考案の燃料低減装置を使用しない場合のグラフを示す。60分後の消費燃料は上が1377CCとその下が1338CCであり、両者の平均は1357CCである。これに対して、60分後のグラフで上から3番目の太い一点鎖線のグラフは実施例1の場合を示す。実施例1では7%の燃料の削減が得られた。また60分後のグラフで上から4番目の太い点線のグラフは実施例3の場合を示す。実施例3では9%の燃料の削減が得られた。60分後のグラフで一番下の太い実線で示すグラフは実施例2の場合を示す。実施例2では9.8%の燃料の削減が得られた。
この結果から、本考案の燃料低減装置をエンジン近くの燃料供給管の外周面に装着し、かつ内部に放射性希土鉱石と電気石と陶石の各粉末を接着のりで混ぜ合わせて塗布した混合粉末封入の耐熱性及び可撓性を有する金属ベルトを燃料フィルターの外周面及び該燃料フィルターとエンジン近くの燃料配管外周面のそれぞれに巻き付けた場合が、燃料消費の低減効果が一番であることが判明した。
1 円筒状金属板
2 焼成体で形成された略半円柱体をした割型成形体
3 略半円形状金属板
4 クッション材
5 金属板止めネジ
6 エンジン近くに形成される燃料供給配管
7 エンジン
8 可撓性強化ベルト
9 燃料タンク
10 燃料フィルター
11 燃料配管
12 両面接着テープ
13 シールベルト

Claims (2)

  1. エンジン近くの燃料供給配管の外周面を、セラミックス粉末と放射性希土鉱石粉末の焼成体の中心部を除いた断面略半円形状の略半円柱体をした左右の割型成形体で被覆するとともに該割型成形体の外表面を該焼成体の有する機能を低下させないための遮蔽金属板で被覆することを特徴とする燃料低減装置。
  2. 請求項1記載の燃料低減装置に加えて、エンジン近くの燃料供給配管と燃料タンクとの間に設置した燃料フィルターの外周面及び該燃料フィルターと前記エンジン近くの燃料供給配管を連結する燃料配管の外周面のそれぞれに、内部に放射性希土鉱石と電気石と陶石の各粉末を接着のりで混ぜ合わせて塗布した混合粉末封入の可撓性強化ベルトで巻きつけたことを特徴とする請求項1記載の燃料低減装置。





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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018053750A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 Fit株式会社 流体改質材

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