JP3157871U - 筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャップと軸筒との嵌合状態が強固である場合や、手に軍手等の手袋を装着した状態でキャップを取り外す場合でも、キャップを容易に取り外すことができる筆記具を提供する。【解決手段】筆記具1は、前端にペン先2を備えた軸筒3と、軸筒3の前端部外周面に装着可能なキャップ4とからなる。キャップ4を軸筒3の前端部外周面に装着した状態において、キャップ4の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に環状の段差部5を設ける。段差部5の径方向の段差寸法T1を1.0mm以上に設定する。さらに、キャップ4の軸方向の長さを30mm以上に設定し、キャップ4の最大外径部の外径を15mm以上に設定する。【選択図】図1
Description
本考案は、筆記具に関する。詳細には、前端にペン先を備えた軸筒と、該軸筒の前端部外周面に装着可能なキャップとからなる筆記具に関する。尚、本考案において、「前」とはペン先側を指し、「後」とはその反対側を指す。
従来、特許文献1には、先軸の先端小径部と先端大径部とにおいて気密嵌合するキャップが開示されている。
前記従来のキャップは、軸筒のペン先側に装着状態にあるキャップを取り外す場合、キャップと軸筒との嵌合状態が強固であると、容易にキャップを取り外すことができないおそれがある。また、前記従来のキャップは、手に軍手等の手袋をしたままでは、キャップをしっかり掴むことができず、キャップを容易に取り外すことができないおそれがある。
本考案は前記従来の問題点を解決するものであって、キャップと軸筒との嵌合状態が強固である場合や、手に軍手等の手袋を装着した状態でキャップを取り外す場合でも、キャップを容易に取り外すことができる筆記具を提供しようとするものである。
本願の第1の考案は、前端にペン先2を備えた軸筒3と、該軸筒3の前端部外周面に装着可能なキャップ4とからなる筆記具であって、キャップ4を軸筒3の前端部外周面に装着した状態において、キャップ4の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に環状の段差部5を設け、前記段差部5の径方向の段差寸法T1を1.0mm以上(好ましくは1.5mm以上、さらに好ましくは2.0mm以上)に設定したことを要件とする。
前記第1の考案の筆記具1は、キャップ4を軸筒3の前端部外周面に装着した状態において、キャップ4の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に環状の段差部5を設け、前記段差部5の径方向の段差寸法T1を1.0mm(ミリメートル)以上(好ましくは1.5mm以上、さらに好ましくは2.0mm以上)に設定したことにより、軸筒3の前端部外周面(ペン先側)に装着状態にあるキャップ4を取り外す際、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合でも、環状の段差部5(キャップ4の開口端)に指先や手のひらを引っ掛けて、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことができる。もし、前記段差部5の径方向の段差寸法T1が1.0mm未満の場合、キャップ開口端に指先や手のひらを引っ掛けることが困難となり、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことできないおそれがある。
本願の第2の考案は、前記第1の考案において、前記キャップ4の軸方向の長さL(即ち全長)を30mm以上(好ましくは35mm以上、さらに好ましくは40mm以上)に設定したことを要件とする。
前記第2の考案の筆記具1は、前記キャップ4の軸方向の長さLを30mm以上(好ましくは35mm以上、さらに好ましくは40mm以上)に設定したことにより、軸筒3の外周面に装着状態にあるキャップ4を取り外す際、手で握るキャップ4外周面の面積を十分に確保できるため、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合でも、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことができる。もし、キャップ4の軸方向の長さLが30mm未満の場合、手で握るキャップ4外周面の面積が小さ過ぎ、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合であると、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことができないおそれがある。
本願の第3の考案は、前記第1または第2の考案において、キャップ4の最大外径部をキャップ4の開口端外周面に設け、前記キャップ4の最大外径部の外径Dを15mm以上(好ましくは20mm以上)に設定したことを要件とする。
前記第3の考案の筆記具1は、前記キャップ4の最大外径部の外径Dを15mm以上(好ましくは20mm以上)に設定したことにより、軸筒3の外周面に装着状態にあるキャップ4を取り外す際、手で握るキャップ4外周面の面積を十分に確保できるため、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことができる。また、前記第3の考案の筆記具1は、前記キャップ4の最大外径部の外径Dを15mm以上(好ましくは20mm以上)に設定したことにより、キャップ4を軸筒3の前端部外周面に装着した状態において、キャップ4の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に、十分な段差寸法T1を有する環状の段差部5を確実に形成できる。
本願の第4の考案は、前記第1乃至3のいずれかの考案において、前記キャップ4の最大外径部の外周面に軸方向に延びる複数本のリブ43aを突設したことを要件とする。
前記第4の考案の筆記具1は、前記キャップ4の最大外径部の外周面に複数本の軸方向のリブ43aを突設したことにより、キャップ4を回転させる際のキャップ4と手との有効な滑り止め効果が得られ、容易に、キャップ4を軸筒3に対して回転させながら外すことができる。
本願の第5の考案は、前記第1乃至4のいずれかの考案において、キャップ4を軸筒3の後端部外周面に装着した状態において、キャップ4の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に環状の段差部6を設け、前記段差部6の径方向の段差寸法T2を1.0mm以上(好ましくは1.5mm以上、さらに好ましくは2.0mm以上)に設定したことを要件とする。
前記第5の考案の筆記具1は、キャップ4を軸筒3の後端部外周面に装着した状態において、キャップ4の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に環状の段差部6を設け、前記段差部6の径方向の段差寸法T2を1.0mm以上(好ましくは1.5mm以上、さらに好ましくは2.0mm以上)に設定したことにより、軸筒3の後端部外周面に装着状態にあるキャップ4を取り外す際、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合でも、キャップ4の開口端に指先や手のひらを引っ掛けて、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことができる。前記段差部6の径方向の段差寸法T2が1.0mm未満の場合、環状の段差部6(キャップ4の開口端)に指先や手のひらを引っ掛けることが困難となり、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことできないおそれがある。
本願の第6の考案は、前記第1乃至5のいずれかの考案において、軸筒3の前端部の外周面が、小径部31と、該小径部31の後方に形成され且つ該小径部31の外径より大きい外径を有する中径部32と、該中径部32の後方に形成され且つ該中径部32の外径より大きい外径を有する大径部33と、該大径部33前端と該中径部32後端との間に形成された前側段部34とを備え、キャップ4が、小径筒部41と、該小径筒部41より開口端方向に一体に連設された中径筒部42と、該中径筒部42より開口端方向に一体に連設された大径筒部43と、該大径筒部43と該中径筒部42との間に一体に形成された規制壁部44とを備え、キャップ4を軸筒3の前端部外周面に装着した状態において、前記小径部31外周面と前記小径筒部41内周面とが嵌合し、前記中径部32外周面と前記中径筒部42内周面とが嵌合し、前記大径部33外周面を前記大径筒部43が包囲し、前記前側段部34と前記規制壁部44とが軸方向に当接し、前記大径筒部43の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に環状の段差部5を設けてなることを要件とする。
前記第6の考案の筆記具1は、キャップ4を軸筒3の前端部に装着した際、前記小径部31外周面と前記小径筒部41内周面とが嵌合し、前記中径部32外周面と前記中径筒部42内周面とが嵌合し、前記大径部33外周面を前記大径筒部43が包囲し、前記前側段部34と前記規制壁部44とが軸方向に当接し、前記大径筒部43の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に環状の段差部5を設けてなる構成であるため、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が緩い場合では、キャップ4のぐらつきを抑えることができ、不用意にキャップ4が外れることがなく、また、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合でも、環状の段差部5(キャップ4の開口端)に指先や手のひらを引っ掛けて、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことができる。尚、前記大径筒部43の軸方向の長さは、十分なぐらつき防止効果が得られる点から10mm以上であることが有効である。
本願の第7の考案は、前記第6の考案において、軸筒3の後端部外周面が、前記中径部32と同じ外径を有する縮径部35と、該縮径部35前方に形成された後側段部36とを備え、キャップ4を軸筒3の後端部外周面に装着した状態において、前記縮径部35外周面と前記中径筒部42内周面とが嵌合し、前記縮径部35の前方の軸筒3の外周面を前記大径筒部43が包囲し、前記後側段部36と前記規制壁部44とが軸方向に当接し、前記大径筒部43の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に環状の段差部6を設けてなることを要件とする。
前記第7の考案の筆記具1は、キャップ4を軸筒3の後端部に装着した際、前記縮径部35外周面にキャップ4の中径筒部42内周面が嵌合し、前記縮径部35の前方の軸筒3の外周面をキャップ4の大径筒部43が包囲し、前記後側段部36と前記規制壁部44とが軸方向に当接してなる構成であるため、キャップ4と軸筒3の後端部との嵌合状態が緩い場合では、キャップ4のぐらつきを抑えることができ、不用意にキャップ4が外れることがなく、また、キャップ4と軸筒3の後端部との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合でも、環状の段差部6(キャップ4の開口端)に指先や手のひらを引っ掛けて、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことができる。
本考案筆記具は、キャップと軸筒との嵌合状態が強固である場合や、手に軍手等の手袋を装着した状態でキャップを取り外す場合でも、キャップを容易に取り外すことができる。
本考案の実施の形態の筆記具1を図1乃至図5に示す。
本実施の形態の筆記具1は、前端にペン先2を備える軸筒3と、該軸筒3の前端部及び軸筒3の後端部に装着可能なキャップ4とからなる。
本実施の形態の筆記具1は、前端にペン先2を備える軸筒3と、該軸筒3の前端部及び軸筒3の後端部に装着可能なキャップ4とからなる。
・ペン先
前記ペン先2は、マーキングペン用ペン先であり、合成樹脂製繊維束(例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等)の樹脂加工体または合成樹脂の連続気泡体よりなる。前記ペン先2の前端は、砲弾状またはチゼル状に研削される。
前記ペン先2は、マーキングペン用ペン先であり、合成樹脂製繊維束(例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等)の樹脂加工体または合成樹脂の連続気泡体よりなる。前記ペン先2の前端は、砲弾状またはチゼル状に研削される。
・軸筒
前記軸筒3内にはインキが、直接収容されるか、またはインキ吸蔵体に含浸させた状態で収容される。前記軸筒3内のインキがペン先2より吐出可能である。前記軸筒3内に収容されたインキは、水性インキまたは油性インキのいずれであってもよいが、本実施の形態では油性インキが採用される。
前記軸筒3内にはインキが、直接収容されるか、またはインキ吸蔵体に含浸させた状態で収容される。前記軸筒3内のインキがペン先2より吐出可能である。前記軸筒3内に収容されたインキは、水性インキまたは油性インキのいずれであってもよいが、本実施の形態では油性インキが採用される。
前記軸筒3は、前軸3aと後軸3bとからなる。前記前軸3aは、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体である。前記前軸3aの前端部にペン先2が取り付けられる。前記前軸3aの前端部外周面には、小径部31と、該小径部31の外径より大きい外径を有する中径部32と、該中径部32の外径より大きい外径を有する大径部33とが形成される。前記小径部31の後方に前記中径部32が一体に連設され、前記中径部32の後方に前記大径部33が一体に連設される。前記中径部32の後端と前記大径部33の前端との間には、前側段部34が環状に形成される。前記前側段部34は、軸線に対して略垂直面となる。
前記小径部31の外周面には環状平滑面31aが形成される。前記中径部32の外周面には環状の外向突起32aが形成される。
・後軸
前記後軸3bは、前軸3aの後端開口部に着脱自在に螺着される。前記後軸3bは、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体である。前記後軸3bの後端部外周面には縮径部35が形成される。前記縮径部35の外周面には、環状の外向突起35aが形成される。前記縮径部35の外向突起35aの外径は、中径部32の外向突起32aの外径と等しい。前記縮径部35の前方の後軸3bの外周面には、後側段部36が環状に形成される。前記後側段部36は、軸線に対して略垂直面となる。
前記後軸3bは、前軸3aの後端開口部に着脱自在に螺着される。前記後軸3bは、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体である。前記後軸3bの後端部外周面には縮径部35が形成される。前記縮径部35の外周面には、環状の外向突起35aが形成される。前記縮径部35の外向突起35aの外径は、中径部32の外向突起32aの外径と等しい。前記縮径部35の前方の後軸3bの外周面には、後側段部36が環状に形成される。前記後側段部36は、軸線に対して略垂直面となる。
・キャップ
前記キャップ4は、軸筒3の前端部外周面及び軸筒3の後端部外周面に着脱自在に装着される。前記キャップ4を軸筒3の前端部(ペン先側)に装着することにより、軸筒3のペン先側が密封され、ペン先側からのインキの蒸発が防止される。前記キャップ4を軸筒3の後端部(反ペン先側)に装着することにより、筆記使用時、キャップ4を軸筒3に連結させることができ、キャップ4の紛失を防ぐことができる。
前記キャップ4は、軸筒3の前端部外周面及び軸筒3の後端部外周面に着脱自在に装着される。前記キャップ4を軸筒3の前端部(ペン先側)に装着することにより、軸筒3のペン先側が密封され、ペン先側からのインキの蒸発が防止される。前記キャップ4を軸筒3の後端部(反ペン先側)に装着することにより、筆記使用時、キャップ4を軸筒3に連結させることができ、キャップ4の紛失を防ぐことができる。
前記キャップ4は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体である。前記キャップ4は、一端が開口され且つ他端が閉鎖された有底筒体からなる。具体的には、キャップ4は、小径筒部41と、該小径筒部41より開口端方向に一体に連設され且つ該小径筒部41の外径より大きい外径を有する中径筒部42と、該中径筒部42より開口端方向に一体に連設され且つ該中径筒部42の外径より大きい外径を有する大径筒部43と、該大径筒部43と該中径筒部42との間に一体に形成された規制壁部44とを備える。また、前記キャップ4は、前記中径筒部42より閉塞端方向に一体に連設され且つ小径筒部41外周面を包囲する外筒部45を備える。前記外筒部45は、小径筒部41閉塞端よりもキャップ4閉塞端方向に突出されている。
前記小径筒部41の内周面には、環状の内向突起41aが一体に形成され、前記中径筒部42の内周面には、周状に分散配置された複数の点状突起42aが一体に形成される。
キャップ4を軸筒3の前端部(ペン先側)外周面に装着した状態において(図1参照)、前記小径筒部41内周面の内向突起41aと前記小径部31外周面の環状平滑面31aとが気密嵌合し、前記中径筒部42内周面の点状突起42aと前記中径部32外周面の環状の外向突起32aとが乗り越え嵌合し、前記キャップ4の規制壁部44が前記軸筒3の前側段部34と軸方向に当接する。それにより、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が緩い場合でも、キャップ4のぐらつきを抑えることができ、不用意にキャップ4が外れることがない。
キャップ4を軸筒3の後端部(反ペン先側)外周面に装着した状態において(図2参照)、前記中径筒部42内周面の点状突起42aと前記縮径部35外周面の環状の外向突起35aとが乗り越え嵌合し、前記キャップ4の規制壁部44と前記軸筒3の後側段部36と軸方向に当接する。それにより、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が緩い場合でも、キャップ4のぐらつきを抑えることができ、不用意にキャップ4が外れることがない。
・環状の段差部
キャップ4を軸筒3の前端部(ペン先側)外周面に装着した状態のとき(図1参照)、キャップ4の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に、環状の段差部5が形成される。また、キャップ4を軸筒3の後端部(反ペン先側)外周面に装着した状態のとき(図2参照)、キャップ4の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に、環状の段差部6が形成される。
キャップ4を軸筒3の前端部(ペン先側)外周面に装着した状態のとき(図1参照)、キャップ4の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に、環状の段差部5が形成される。また、キャップ4を軸筒3の後端部(反ペン先側)外周面に装着した状態のとき(図2参照)、キャップ4の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に、環状の段差部6が形成される。
前記二つの段差部5・6の径方向の段差寸法T1・T2(即ちキャップ4の開口端外周縁と軸筒3の外周面との径方向の距離)は、いずれも、1.5mm〜5.0mmに設定されている。それにより、軸筒3の外周面(即ち軸筒3の前端部外周面または軸筒3の後端部が外周面)に装着状態にあるキャップ4を取り外す際、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合でも、環状の段差部5・6(キャップ4の開口端)に指先や手のひらを引っ掛けて、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことができる。尚、前記キャップ4の開口端面は、指先や手のひらが引っ掛け易い点で、軸線に対して略垂直面であることが好ましい。また、前記段差部5・6の径方向の段差寸法T1・T2が5.0mmを超えると、筆記具全体の外観性が損なわれるおそれがある。
・キャップの軸方向の長さ
前記キャップ4の軸方向の長さLは、40mm〜60mmに設定される。それにより、軸筒3の外周面(即ち軸筒3の前端部外周面または軸筒3の後端部が外周面)に装着状態にあるキャップ4を取り外す際、手で握るキャップ4外周面の面積を十分に確保できるため、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合でも、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことができる。また、キャップ4の軸方向の長さLは、60mmを超えると、筆記具全体の外観性が損なわれるおそれがある。
前記キャップ4の軸方向の長さLは、40mm〜60mmに設定される。それにより、軸筒3の外周面(即ち軸筒3の前端部外周面または軸筒3の後端部が外周面)に装着状態にあるキャップ4を取り外す際、手で握るキャップ4外周面の面積を十分に確保できるため、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合でも、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことができる。また、キャップ4の軸方向の長さLは、60mmを超えると、筆記具全体の外観性が損なわれるおそれがある。
・最大外径部
キャップ4の大径筒部43の外周面は、キャップ4全体で最も大きい外径を有する最大外径部となる。前記最大外径部(大径筒部43)はキャップ4の開口端外周面に設けられる。前記最大外径部の外径Dは、20mm〜30mmに設定される。それにより、軸筒3の外周面(即ち軸筒3の前端部外周面または軸筒3の後端部が外周面)に装着状態にあるキャップ4を取り外す際、手で握るキャップ4外周面の面積を十分に確保できるため、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合でも、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことができる。また、キャップ4を軸筒3の外周面(即ち軸筒3の前端部外周面または軸筒3の後端部外周面)に装着した状態において、キャップ4の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に、十分な段差寸法T1・T2を有する環状の段差部5・6を確実に形成できる。また、前記最大外径部の外径Dは、30mmを超える場合、筆記具全体の外観性が損なわれるおそれがある。
キャップ4の大径筒部43の外周面は、キャップ4全体で最も大きい外径を有する最大外径部となる。前記最大外径部(大径筒部43)はキャップ4の開口端外周面に設けられる。前記最大外径部の外径Dは、20mm〜30mmに設定される。それにより、軸筒3の外周面(即ち軸筒3の前端部外周面または軸筒3の後端部が外周面)に装着状態にあるキャップ4を取り外す際、手で握るキャップ4外周面の面積を十分に確保できるため、キャップ4と軸筒3との嵌合状態が強固である場合や軍手等の手袋を手に装着した状態の場合でも、キャップ4を軸筒3から容易に取り外すことができる。また、キャップ4を軸筒3の外周面(即ち軸筒3の前端部外周面または軸筒3の後端部外周面)に装着した状態において、キャップ4の開口端外周縁と軸筒3の外周面との間に、十分な段差寸法T1・T2を有する環状の段差部5・6を確実に形成できる。また、前記最大外径部の外径Dは、30mmを超える場合、筆記具全体の外観性が損なわれるおそれがある。
・リブ
前記キャップ4の大径筒部43外周面(最大外径部の外周面)には、軸方向に延びる複数本のリブ43aが一体に突出形成される。それにより、キャップ4を回転させる際のキャップ4と手との有効な滑り止め効果が得られ、容易に、キャップ4を軸筒3に対して回転させながら外すことができる。
前記キャップ4の大径筒部43外周面(最大外径部の外周面)には、軸方向に延びる複数本のリブ43aが一体に突出形成される。それにより、キャップ4を回転させる際のキャップ4と手との有効な滑り止め効果が得られ、容易に、キャップ4を軸筒3に対して回転させながら外すことができる。
1 筆記具
2 ペン先
3 軸筒
3a 前軸
3b 後軸
31 小径部
31a 環状平滑面
32 中径部
32a 外向突起
33 大径部
34 前側段部
35 縮径部
35a 外向突起
36 後側段部
4 キャップ
41 小径筒部
41a 内向突起
42 中径筒部
42a 点状突起
43 大径筒部(最大外径部)
43a リブ
44 規制壁部
45 外筒部
5 段差部
6 段差部
T1 段差寸法
T2 段差寸法
L 軸方向の長さ
D 最大外径部の外径
2 ペン先
3 軸筒
3a 前軸
3b 後軸
31 小径部
31a 環状平滑面
32 中径部
32a 外向突起
33 大径部
34 前側段部
35 縮径部
35a 外向突起
36 後側段部
4 キャップ
41 小径筒部
41a 内向突起
42 中径筒部
42a 点状突起
43 大径筒部(最大外径部)
43a リブ
44 規制壁部
45 外筒部
5 段差部
6 段差部
T1 段差寸法
T2 段差寸法
L 軸方向の長さ
D 最大外径部の外径
Claims (7)
- 前端にペン先を備えた軸筒と、該軸筒の前端部外周面に装着可能なキャップとからなる筆記具であって、キャップを軸筒の前端部外周面に装着した状態において、キャップの開口端外周縁と軸筒の外周面との間に環状の段差部を設け、前記段差部の径方向の段差寸法を1.0mm以上に設定したことを特徴とする筆記具。
- キャップの軸方向の長さを30mm以上に設定した請求項1記載の筆記具。
- キャップの最大外径部をキャップの開口端外周面に設け、前記キャップの最大外径部の外径を15mm以上に設定した請求項1または2記載の筆記具。
- キャップの最大外径部の外周面に軸方向に延びる複数本のリブを突設した請求項1乃至3のいずれかに記載の筆記具。
- キャップを軸筒の後端部外周面に装着した状態において、キャップの開口端外周縁と軸筒の外周面との間に環状の段差部を設け、前記段差部の径方向の段差寸法を1.0mm以上に設定した請求項1乃至4のいずれかに記載の筆記具。
- 軸筒の前端部の外周面が、小径部と、該小径部の後方に形成され且つ該小径部の外径より大きい外径を有する中径部と、該中径部の後方に形成され且つ該中径部の外径より大きい外径を有する大径部と、該大径部前端と該中径部後端との間に形成された前側段部とを備え、キャップが、小径筒部と、該小径筒部より開口端方向に一体に連設された中径筒部と、該中径筒部より開口端方向に一体に連設された大径筒部と、該大径筒部と該中径筒部との間に一体に形成された規制壁部とを備え、キャップを軸筒の前端部外周面に装着した状態において、前記小径部外周面と前記小径筒部内周面とが嵌合し、前記中径部外周面と前記中径筒部内周面とが嵌合し、前記大径部外周面を前記大径筒部が包囲し、前記前側段部と前記規制壁部とが軸方向に当接し、前記大径筒部の開口端外周縁と軸筒の外周面との間に環状の段差部を設けてなる請求項1乃至5のいずれかに記載の筆記具。
- 軸筒の後端部外周面が、前記中径部と同じ外径を有する縮径部と、該縮径部前方に形成された後側段部とを備え、キャップを軸筒の後端部外周面に装着した状態において、前記縮径部外周面と前記中径筒部内周面とが嵌合し、前記縮径部の前方の軸筒の外周面を前記大径筒部が包囲し、前記後側段部と前記規制壁部とが軸方向に当接し、前記大径筒部の開口端外周縁と軸筒の外周面との間に環状の段差部を設けてなる請求項6記載の筆記具。
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