JP3157828U - ボトルブラシ - Google Patents

Abstract

【課題】深筒型ボトルの底面、殊に、ボトル底面の中心部や周辺部の角隅部を、ボトルの周壁面を含めて、一つのブラシで清潔に洗浄できるブラシを提供する。【解決手段】操作用の握り柄１と、握り柄１に連接された棒状体２と、棒状体２から外周方向に向かって突出する姿勢に植毛されたブラシ体３と、ブラシ体３の植毛外周径よりも小径で、棒状体２の外周径よりも大径の空間ａを備えた所定長さの筒体４とからなる。ブラシ体３が、筒体４への挿入により、棒状体２の軸線方向に沿う姿勢に変形し、筒体４から脱出すると、棒状体２の外周方向に向かう原形姿勢に復元可能な弾性を備える。【選択図】図１

Description

本考案は、哺乳瓶、魔法瓶、冷蔵庫用の麦茶等の冷茶ポット、その他ペットボトル等で繰り返し利用または再利用する深筒型の容器を洗浄するのに適したボトルブラシに関するものである。

殊に、哺乳瓶、魔法瓶、冷蔵庫用冷茶ポット等は繰り返し使用されるものであるため、清潔に洗浄することが必要であるにもかかわらず、これらの深筒型容器を底面から筒の内周面全体を確実に洗浄することができるボトルブラシは、現在のところ存在しない。

このような深筒型のポットやボトルを洗浄することができるブラシとしては、下記の特許文献１に見られる程度のものである。また、ボトルブラシではないが、握り柄の部分とブラシ部分との長さを変えて使用することができるようにしたボディブラシも特許文献２に見られるようなものが先行技術として存在する程度のものである。

特開２００６−２０４３３９号公報 特開２００６−３０５３０８号公報

しかしながら、特許文献１に見られる洗浄用ブラシは、柄部２の先端部に差し込んで使用する金属束子４、スポンジ６、不織布７や、これらの複合洗浄体を取り替えて使用するというだけのものであり、特許文献２に見られるボディブラシは、前記のように、把手部４とブラシ部２とを伸縮できるようにしたり、これらの間に自在継手を設けてブラシ面を洗浄面に沿わせることができるようにしたものである。

したがって、これらの先行技術のブラシは、哺乳瓶のような深筒型容器の底面全体から内周面全体を確実かつ清潔に洗浄するためのブラシとしては、決して好ましい形態のブラシではない。

そこで、本考案は、このような先行文献に記載のブラシでは清潔に洗浄することができなかった深筒型ボトルの底面、殊に、ボトル底面の中心部や周辺部の角隅部を、ボトルの周壁面を含めて、一つのブラシで清潔に洗浄することができるブラシをここに提供しようとするものである。

該目的を達成するために講じた本考案にいう請求項１に記載のボトルブラシの構成を、実施例において使用した符号を用いて説明すると、操作用の握り柄１と、該握り柄１に連接された棒状体２と、該棒状体２から外周方向に向かって突出する姿勢に植毛されたブラシ体３と、該ブラシ体３の植毛外周径よりも小径で前記棒状体２の外周径よりも大径の空間ａを備えた所定長さの筒体４とからなり、前記ブラシ体３が、筒体４への挿入により棒状体２の軸線方向に沿う姿勢に変形し、筒体４から脱出すると棒状体２の外周方向に向かう原形姿勢に復元可能な弾性を備えた構成としたものである。

このような構成とした本考案にいうボトルブラシのブラシ体３は、請求項２に記載のように、棒状体２の外周方向全周面に向かって突出する円錐体形に形成されているもののみならず、例えば楕円形の錐体のような形状のものとしたり、角錐形のものとして実施することもできるものである。

また、ブラシ体３の形態を変更させる用具である筒体４は、円筒体のみに限定されるものではなく、例えば楕円形の円筒体や、四角筒体・六角筒体・八角筒体その他の多角筒体として実施することもできるものである。

また、ブラシ体３は、実施例に示したように、螺旋状に捻転させた複数本のワイヤー間にブラシ毛を挟み込んだもののみならず、ブラシ毛を木質棒や成形樹脂棒の周面に植毛させたブラシ体であってもよい。

以上のように、本考案にいうところのボトルブラシは、ブラシ毛を植毛若しくは挟持保持させたブラシ体部分を、該ブラシ体を挿入可能とした空間ａを備えた筒体に対して挿入長さを長短調節することにより、該筒体の先端側から突出させるブラシ体の形状を変更させることができるようにしたものであるから、哺乳瓶のような深筒型容器内部の底面全体から周壁全体を、単一のブラシで、衛生的で清潔な洗浄を行うことができるという顕著な効果を期待できるものである。

第１実施例のボトルブラシを示す正面図。 図１のボトルブラシを示す平面図。 容器底の中心部の洗浄に適した姿勢を示す正面図。 図３の状態における容器底の周辺部の洗浄姿勢を示した正面図。 容器底の周辺部の洗浄に適した姿勢を示す正面図。 容器下部の周壁部の洗浄に適した姿勢を示す正面図。 容器中間部の周壁部の洗浄に適した姿勢を示す正面図。 容器上部の周壁部の洗浄に適した姿勢を示す正面図。 第２実施例のボトルブラシを示す正面図。

以下本考案の第１実施例について図面に基づいて説明する。該実施例に示したボトルブラシは、図１において上方に合成樹脂製の断面円形の操作用握り柄１を備え、該握り柄１下方に、図２，３，４に見られるように、２本の金属ワイヤーを螺旋状に捻転させた棒状体２を連接してある。この金属螺旋ワイヤーの下側部分に、ナイロン繊維をブラシ毛として挟み込んで、図２のように、円柱形のブラシ体３を形成したものである。

該ブラシ体３の製造手段は、ブラシ製造業界では周知の手段であって、平行配置したワイヤー間にブラシ毛を供給して挟み込み、その後にワイヤーに回転力を与えて螺旋状に捻転させることによって形成する。このようにしたものを握り柄１に形成した軸穴に挿入して固定する。該実施例に示したボトルブラシは、このようにして形成したものである。

このようにしたボトルブラシを使用して、図３〜８に鎖線で示した深筒型のボトルＢを洗浄するには、先ず筒体４を握り柄１の下方の筒固定部１１から外して下方に向けて、図３のように、筒体４の先端からブラシ体３の毛が下方に向かって少し出る位置まで移動させてボトル底の中心部分を洗浄し、同時に、図４のように、ボトル底の周縁部分を洗浄する。続いて、必要に応じて筒体４を少し上昇させ、図５のように、筒体４の先端からブラシ体３の毛が漏斗状に拡がる形状として、ボトル底の全体を洗浄する。その後、必要に応じて筒体４をさらに少し上昇させ、図６のように、筒体４の先端からブラシ体３の毛が適宜量円柱状に拡がる形状として、ボトル周壁の下方部分を洗浄する。さらに、または、この第３の姿勢を省略して、筒体４をさらに少し上昇させるか、図７，８のように、筒体４を原位置に復帰させて握り柄１の下方の筒固定部１１に固定させた姿勢として、筒体４とブラシ体３との関わりを解除してブラシ体３を円柱形に復元させ、ボトルＢの周壁全体を洗浄する。

このようにして、深筒型のボトルＢにおいて、清潔に洗浄することが困難なボトルの底部から全周壁までのボトル内面全体を確実に清潔に洗浄することができるのである。

このブラシ体３を形成するナイロン素材のポリアミドは、引っ張り強度に優れているばかりでなく、耐屈曲性に優れているので、筒体４によって、強制的に筒体内部で倒伏姿勢に変形させられても、筒体４による外力が取り除かれると、直ちに原姿勢へ復元する性質を有している。したがって、本考案のような使用が可能であり、本考案にいうボトルブラシにおけるブラシ毛の素材として最適な材料である。

図９は、第２実施例を示したもので、この実施例に示したボトルブラシは、筒体４を透明体としたものである。その他の点については、前記第１実施例に準ずる。

以上本考案の代表的と思われる実施例について説明したが、本考案は必ずしもこれらの実施例に示した構造のみに限定されるものではなく、本考案にいう前記の構成要件を備えていて、かつ、本考案にいう目的を達成し、上記の効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。

哺乳瓶のような深筒型容器を清潔に洗浄することができるボトルブラシは現今の市場には存在しないので、本考案にいうボトルブラシを市場に供給すると市場において歓迎され重宝に使用されるものと考えられる。

１ 握り柄
２ 棒状体
３ ブラシ体
４ 筒体
ａ 空間

Claims (3)

1. 操作用の握り柄(1)と、該握り柄(1)に連接された棒状体(2)と、該棒状体(2)から外周方向に向かって突出する姿勢に植毛されたブラシ体(3)と、
   該ブラシ体(3)の植毛外周径よりも小径で前記棒状体(2)の外周径よりも大径の空間(a)を備えた所定長さの筒体(4)とからなり、
   前記ブラシ体(3)が、筒体(4)への挿入により、棒状体(2)の軸線方向に沿う姿勢に変形し、筒体(4)から脱出すると、棒状体(2)の外周方向に向かう原形姿勢に復元可能な弾性を備えたものとされているボトルブラシ。
2. ブラシ体(3)が、棒状体(2)の外周方向全周面に向かって突出する円錐体形に形成されているものである請求項１に記載のボトルブラシ。
3. 筒体(4)が、円筒体・楕円筒体・四角筒体・六角筒体・八角筒体その他の多角筒体から選定された何れかの筒体である請求項１または２に記載のボトルブラシ。
   

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