JP3157158U - 液体注ぎ具 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体容器から液体を小出しする場合、液体注ぎ具内に空気を取り入れる部分から、液体が漏れ出るということがなく、液体容器の外側表面や作業所床面を汚したりすることがなくなると共に、液体を無駄に消費してしまうことがない液体注ぎ具を提供する。【解決手段】液体注ぎ具1の嵌合部3は、大きな液体容器の開口に嵌め合わせる部分である。入口開口2から導入された液体は、首部4,屈曲部6,筒部7を通って出口開口8から出て行く。首部4の外表面に、首部4内に空気を導入するための筒状の空気導入筒10を設ける。この空気導入筒10からは、液体が漏れ出ることはなく、容器を汚したり液体を無駄に消費したりすることがなくなる。【選択図】図1
Description
本考案は、大きな液体容器に入っている液体を、他の容器等に注ぐ際に用いる液体注ぎ具に関するものである。
自動車整備業者や塗装業者では、オイルや塗料等を大きな容器に入った状態で購入しておき、それを必要に応じて小出しにして使用することが行われている。例えば、一斗缶の容器で購入しておき、作業の必要上2リットルだけ必要という場合、一斗缶から2リットルだけ小容器に出して使用する。
しかし、これら液体が入れられた大きな容器は、通常、円形の開口にふたがしてあるだけであるので、単に容器を傾けてその開口から流れ出させると、液体の一部は目指す小容器には入らず無駄に流れてしまう。例えば容器の外側表面を伝って地面に落ち、容器表面や作業所床面を汚したり、作業者の手や衣服を汚したりする。流れ落ちた液体は、結局、無駄に消費されたことになる。
しかし、これら液体が入れられた大きな容器は、通常、円形の開口にふたがしてあるだけであるので、単に容器を傾けてその開口から流れ出させると、液体の一部は目指す小容器には入らず無駄に流れてしまう。例えば容器の外側表面を伝って地面に落ち、容器表面や作業所床面を汚したり、作業者の手や衣服を汚したりする。流れ落ちた液体は、結局、無駄に消費されたことになる。
そこで、その開口に嵌め、周囲に無駄に流れたりしないよう液体を導く道具である液体注ぎ具が使用されている。これは、通常、プラスチックで作られている。
図2は、従来の液体注ぎ具を示す図である。図2において、1は液体注ぎ具、2は入口開口、3は嵌合部、4は首部、5は空気穴、6は屈曲部、7は筒部、8は出口開口である。
嵌合部3は液体容器の開口に差し込まれ、嵌め合わされる部分である。液体は入口開口2から入って来て、出口開口8から出て行く。屈曲部6は、蛇腹状に作られており、首部4に対して筒部7をいろいろな方向に屈曲させる役目をしている。
図2は、従来の液体注ぎ具を示す図である。図2において、1は液体注ぎ具、2は入口開口、3は嵌合部、4は首部、5は空気穴、6は屈曲部、7は筒部、8は出口開口である。
嵌合部3は液体容器の開口に差し込まれ、嵌め合わされる部分である。液体は入口開口2から入って来て、出口開口8から出て行く。屈曲部6は、蛇腹状に作られており、首部4に対して筒部7をいろいろな方向に屈曲させる役目をしている。
筒部7は、出口開口8に近づく部分ほど次第に細くされている筒である。ふた9は、使用しないときにゴミが入るのを防ぐよう、出口開口8を塞いでおくためのものである。
液体注ぎ具1の内部断面の全体が液体で一杯に満たされた状態では、液体は流れることが出来ない。流れるようにするためには、何処かから空気を取り入れてやる必要があるが、首部4に設けられている空気穴5は、その空気を取り入れるために設けられた穴である。空気が入ることにより流れが促進される。
液体注ぎ具1の内部断面の全体が液体で一杯に満たされた状態では、液体は流れることが出来ない。流れるようにするためには、何処かから空気を取り入れてやる必要があるが、首部4に設けられている空気穴5は、その空気を取り入れるために設けられた穴である。空気が入ることにより流れが促進される。
図3は、従来の液体注ぎ具を液体容器に取り付ける様子を示す図である。図3(1)は、大きな液体容器11を表している。上面に開口12が開けられており、これにふた13が被せてある。図3(2)は、この液体容器11に、図2で説明した液体注ぎ具1を取付けた状態を示している。開口12に液体注ぎ具1の嵌合部3が嵌め込まれている。
図4は、従来の液体注ぎ具の使用状況を示す図である。符号は図2,図3のものに対応し、14は液体、15は小容器、15Aは把手、15Bは注ぎ口である。液体容器11から液体を所要量だけ小容器15に出そうとする場合には、図3(2)のように液体容器11に液体注ぎ具1を取付けた後、液体容器11を傾けると共に液体注ぎ具1を屈曲部6で適宜の角度だけ曲げ、小容器15に液体14を流し出す。
液体容器11からの液体14は、液体注ぎ具1により案内されて流れるので、液体注ぎ具1を使わなかった場合のように、液体容器11の開口12から容器の上面や外側表面へ流れ出て汚したり、無駄に消費したりすることがない。
図4は、従来の液体注ぎ具の使用状況を示す図である。符号は図2,図3のものに対応し、14は液体、15は小容器、15Aは把手、15Bは注ぎ口である。液体容器11から液体を所要量だけ小容器15に出そうとする場合には、図3(2)のように液体容器11に液体注ぎ具1を取付けた後、液体容器11を傾けると共に液体注ぎ具1を屈曲部6で適宜の角度だけ曲げ、小容器15に液体14を流し出す。
液体容器11からの液体14は、液体注ぎ具1により案内されて流れるので、液体注ぎ具1を使わなかった場合のように、液体容器11の開口12から容器の上面や外側表面へ流れ出て汚したり、無駄に消費したりすることがない。
なおそのほかの従来技術としては、下記の特許文献のように、一斗缶やペール缶のような大きな缶容器の開口に、まず外嵌キャップ部材を取付け、それに対して蛇腹の付いた注ぎ管を更に連結するようにした構造複雑なものもある。
実用新案登録第3132849号公報
図2に示したような従来の液体注ぎ具1には、空気穴5から液体が漏れ出ることがときどきあり、それが液体容器11表面を伝ったり作業所の床に落下してそれらを汚すと共に、やはり液体を無駄に消費してしまうという問題点があった。
作業をしているとき、時間に追われて液体容器11から速く液体14を出そうとすることはしばしばあることであるが、そのようなときには液体容器11を急激に傾けがちである。すると、液体はどっと液体注ぎ具1の入口開口2に押し寄せ、中の開口一杯に広がって流れようとする。押し寄せた勢いで空気穴5から出るものもあろうし、空気の塊が中へグッと入った反動でトプンと出てくるものもあろうかと思われるが、ともかくなにがしかの量の液体が空気穴5から漏れ出て来ることがある。
このように漏れ出て来る現象は、液体容器11の中にまだ液体が満杯に近く残っている状態で小容器に出そうとする場合にも、同様に起こりがちであることが、経験上知られている。
本考案は、このような問題点を解決することを課題とするものである。
作業をしているとき、時間に追われて液体容器11から速く液体14を出そうとすることはしばしばあることであるが、そのようなときには液体容器11を急激に傾けがちである。すると、液体はどっと液体注ぎ具1の入口開口2に押し寄せ、中の開口一杯に広がって流れようとする。押し寄せた勢いで空気穴5から出るものもあろうし、空気の塊が中へグッと入った反動でトプンと出てくるものもあろうかと思われるが、ともかくなにがしかの量の液体が空気穴5から漏れ出て来ることがある。
このように漏れ出て来る現象は、液体容器11の中にまだ液体が満杯に近く残っている状態で小容器に出そうとする場合にも、同様に起こりがちであることが、経験上知られている。
本考案は、このような問題点を解決することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本考案では、液体容器の開口に一端を嵌合させ、該液体容器からの液体を内部に導き入れて流れを案内し、他端からそれを注ぎ出す液体注ぎ具において、入口開口を有し前記液体容器の開口に嵌合させるほぼ円筒状の嵌合部と、該嵌合部に続く円筒状の首部と、該首部の表面に基部が置かれ該首部内に空気を導入するよう設けられた空気導入筒と、該首部に続く蛇腹状の屈曲部と、該屈曲部に続く筒部と、該筒部の先端に設けられた出口開口とを具える構成とした。
本考案の液体注ぎ具によれば、液体容器11から液体を小出しする場合、液体注ぎ具1内に空気を取り入れる構造部分(空気導入筒)より、液体が漏れ出るということがなくなった。そのため、液体容器11の外側表面や作業所床面を汚したりすることがなくなると共に、液体(オイルやペンキ等)を無駄に消費してしまうことがなくなった。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本考案の液体注ぎ具の構成を説明する図である。符号は図2のものに対応し、10は空気導入筒である。構造上、従来の液体注ぎ具1と相違する点は、液体注ぎ具1内に空気を取り入れる構造部分として、空気穴5の代わりに空気導入筒10を設けた点である。空気導入筒10は円筒を成しており、液体注ぎ具1と同じプラスチック製であってもよいし、金属製であってもよい。首部4の適宜箇所に設けられる。
図示した例では、空気導入筒10として真っ直ぐな円筒のものとし、首部4の表面に対して垂直に延設された形状のものを示しているが、何も垂直のものに限られるわけではなく、首部4に対して斜めに傾けたものでもよい。また、全体が真っ直ぐなものでなくともよい。例えば、上端近くで直角に曲げられたものでもよいし、45度に曲げられたものでもよい。
図1は、本考案の液体注ぎ具の構成を説明する図である。符号は図2のものに対応し、10は空気導入筒である。構造上、従来の液体注ぎ具1と相違する点は、液体注ぎ具1内に空気を取り入れる構造部分として、空気穴5の代わりに空気導入筒10を設けた点である。空気導入筒10は円筒を成しており、液体注ぎ具1と同じプラスチック製であってもよいし、金属製であってもよい。首部4の適宜箇所に設けられる。
図示した例では、空気導入筒10として真っ直ぐな円筒のものとし、首部4の表面に対して垂直に延設された形状のものを示しているが、何も垂直のものに限られるわけではなく、首部4に対して斜めに傾けたものでもよい。また、全体が真っ直ぐなものでなくともよい。例えば、上端近くで直角に曲げられたものでもよいし、45度に曲げられたものでもよい。
図5は、本考案の液体注ぎ具の使用状況を示す図であり、符号は図2,図4のものに対応している。液体注ぎ具1を液体容器11に取り付ける要領は、図3(2)で説明した従来例と同様である。その要領で本考案の液体注ぎ具1を液体容器11に取付け、図5の如く小容器15に所要量だけ小出しする場合、従来は空気穴5から液体が漏れ出て来ていたが、本考案の液体注ぎ具1を使用して何回も実験をしてみたところ、空気導入筒10から漏れ出て来ることはなかった。
発明者はその理由を理論的に解明したわけではないが、推測するところ、空気導入筒10の開口部(上端の開口部)は空気穴5に比べて、首部4表面からの高さ,長さが相当ある点にあるようである。高さ,長さがあるため、漏れ出ようとして空気導入筒10の下に入り込んだ液体が、空気導入筒10の開口部に達するまでには時間がかかるが、その間にそれを引き戻す何らかの力が働き始めるためと思われる。
以上のように、本考案の液体注ぎ具1によれば、液体注ぎ具1内に空気を取り入れる構造部分(空気導入筒10)から液体が漏れ出て来ることがなくなるので、液体容器11の外側表面や作業所床面を汚したり、作業者の手や衣服を汚したりすることがなくなると共に、液体(オイルやペンキ等)を無駄に消費することもなくなる。
発明者はその理由を理論的に解明したわけではないが、推測するところ、空気導入筒10の開口部(上端の開口部)は空気穴5に比べて、首部4表面からの高さ,長さが相当ある点にあるようである。高さ,長さがあるため、漏れ出ようとして空気導入筒10の下に入り込んだ液体が、空気導入筒10の開口部に達するまでには時間がかかるが、その間にそれを引き戻す何らかの力が働き始めるためと思われる。
以上のように、本考案の液体注ぎ具1によれば、液体注ぎ具1内に空気を取り入れる構造部分(空気導入筒10)から液体が漏れ出て来ることがなくなるので、液体容器11の外側表面や作業所床面を汚したり、作業者の手や衣服を汚したりすることがなくなると共に、液体(オイルやペンキ等)を無駄に消費することもなくなる。
1…液体注ぎ具、2…入口開口、3…嵌合部、4…首部、5…空気穴、6…屈曲部、7…筒部、8…出口開口、9…ふた、10…空気導入筒、11…液体容器、12…開口、13…ふた、14…液体、15…小容器、15A…把手、15B…注ぎ口
Claims (1)
- 液体容器の開口に一端を嵌合させ、該液体容器からの液体を内部に導き入れて流れを案内し、他端からそれを注ぎ出す液体注ぎ具において、
入口開口を有し前記液体容器の開口に嵌合させるほぼ円筒状の嵌合部と、
該嵌合部に続く円筒状の首部と、
該首部の表面に基部が置かれ該首部内に空気を導入するよう設けられた空気導入筒と、
該首部に続く蛇腹状の屈曲部と、
該屈曲部に続く筒部と、
該筒部の先端に設けられた出口開口と
を具えたことを特徴とする液体注ぎ具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009008245U JP3157158U (ja) | 2009-11-19 | 2009-11-19 | 液体注ぎ具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009008245U JP3157158U (ja) | 2009-11-19 | 2009-11-19 | 液体注ぎ具 |
Publications (1)
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JP3157158U true JP3157158U (ja) | 2010-01-28 |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108059121A (zh) * | 2018-01-13 | 2018-05-22 | 东莞市鲸鱼嘴环保科技有限公司 | 一种可控异形漏斗及具有该可控异形漏斗的开口容器 |
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2009
- 2009-11-19 JP JP2009008245U patent/JP3157158U/ja not_active Expired - Fee Related
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