JP3156897U - 天井埋め込み型空気調整循環機 - Google Patents

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Abstract

【課題】循環ファン、冷房、導風および還気などの多種機能を統合し、天井または軽量形鋼の架体に装着され、かつエリアごとに独立の冷空気調整を採用する天井埋め込み型空気調整循環機を提供する。【解決手段】基座30は、周りに配置された方形固定框31を有し、方形固定框31の中間に環状陥没溝を有する。蒸発器は、環状陥没溝に配置され、環状を呈する。ファンは、蒸発器内に装着され、モーターおよび羽根車から構成され、モーターはファン座に装着され、羽根車は上向きに装着される。ポンプは、環状陥没溝の外側の拡張区に装着され、蒸発器から環状陥没溝に滴下してきた冷却凝集水を排水管によって排出する。蓋70は、基座30の方形固定框31に装着される。制御器80は、制御機構81および無線信号受信機構を有する。【選択図】 図3

Description

本考案は、天井埋め込み型空気調整循環機に関し、詳しく言えば循環ファン、冷房、エアーボックス、導風管、排気口、還気口およびろ過清浄などの多種機能を複合させる構造に関するものである。
一般的にオフィスまたは工場に内装工事を行なう場合、軽量形鋼で格子状の框体を構築し、そののち框体を天井に装着する施工方法は、簡単かつ低コストであるため、よく採用されている。
室内空気の流れを増進するために、格子状の框体に空気循環機または扇風機を取り付けることが可能である。図1に示すように、天井の鋼製架体に用いる従来の循環ファン10は、上殻体11の底部にファン12を有し、下殻体13の上のファン12に対応する位置に円形排気孔14を有し、円形排気孔14の内部に排気盤15を有するため、下殻体13の周りの吸気口16から空気を吸い込み、中央の排気盤15から吐き出すことによって室内空気の流れを増進することが可能である。
しかしながら、このような循環ファン10は冷房機能が付かず、送風機能および風拡散機能のみを有するため、天井または軽量形鋼の架体に図2Aおよび図2Bに示した冷風気20を増設する必要がある。冷風機20は、送風機21、蒸発器22、集風装置23、導風管24、排気口25および還気口26を備え、蒸発器22によって圧縮機27から送られた高圧冷媒を膨張させ、吸熱効果を生成させ、続いて送風機21によって蒸発器22の回りの冷気を後方から集風装置23に吸い込み、そののち導風管24によって冷気を部屋A、B、C、・・・、Nに導入する。しかしながら、このような冷風機20を製造及び使用する際に下記の欠点が発生する。
一、従来の冷風機20は一つの稼動装置によって複数の部屋A、・・・、Nに冷気を同時に供給するため、高効率の大型稼動装置を採用しなければならない。従って、体積および重量が大きいだけでなく、天井に取り付ける際、施工に非常に不便である。
二、従来の冷風機20は導風管24によって冷気を拡散させる。供給先の部屋から集風装置23までの距離が遠い場合、導風管24を延長しなければならないため、コストを増加させるだけでなく、送風効率を低下させ、冷気効果に影響を与えてしまう。
三、部屋A、・・・、Nに風圧を均一に供給するには、天井に還気口26を増設する必要があるため、排気口および還気口を天井に配置すると同時に天井の美観を損なうだけでなく、コストを増加させてしまう。
本考案の主な目的は、循環ファン、冷房、導風および還気などの多種機能を統合し、天井または軽量形鋼の架体に装着され、かつエリアごとに独立の冷空気調整を採用する天井埋め込み型空気調整循環機を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本考案による天井埋め込み型空気調整循環機は、基座、蒸発器、ファン、ポンプ、蓋および制御器を備える。
基座は、周りに配置された方形固定框を有し、方形固定框の中間に環状陥没溝を有し、方形固定框の内側と環状陥没溝の外側との間に複数の排気口を有する。環状陥没溝は内側に形成された円孔を有し、円孔は中央に複数のリブ部から支持されたファン座を有する。
蒸発器は、環状陥没溝に配置され、環状を呈する。
ファンは、蒸発器内に装着され、モーターおよび羽根車から構成され、モーターはファン座に装着され、羽根車は上向きに装着される。
ポンプは、環状陥没溝の外側の拡張区に装着され、蒸発器から環状陥没溝に滴下してきた冷却凝集水を排水管によって排出する。
蓋は、基座の方形固定框に装着される。
制御器は、制御機構および無線信号受信機構を有し、制御機構はファンおよびポンプに電気的に接続されることでオン(ON)またはオフ(OFF)を制御する。
このため、体積の小型化および重量の軽量化を実現させ、施工の便をはかることが可能なだけでなく、環境に応じて天井に取り付ける台数の増減を調整し、かつ導風管を遠くから引っ張ることが原因で送風損失を生じるという現象を排除することが可能である。従って装着の便をはかり、冷気損耗を減少させることが可能となる。
また、天井埋め込み型空気調整循環機は、還気口にフィルターを配置することによって空気清浄機の機能を果たす。
従来の循環ファンを示す模式図である。 従来の冷風機を示す模式図である。 従来の冷風機を示す模式図である。 本考案の一実施形態による天井埋め込み型空気調整循環機を示す頂面斜視図である。 本考案の一実施形態による天井埋め込み型空気調整循環機を示す底面斜視図である。 本考案の一実施形態による天井埋め込み型空気調整循環機を示す分解図である。 本考案の一実施形態による天井埋め込み型空気調整循環機のうちの一部分の部品を示す分解図である。 本考案の一実施形態による天井埋め込み型空気調整循環機において蒸発器と基座とが分離した状態を示す平面図である。 本考案の一実施形態による天井埋め込み型空気調整循環機において蒸発器と基座とが組み立てられた状態を示す平面図である。 図8中の9−9線に沿った断面図である。 図8中の10−10線に沿った断面図である。 本考案の一実施形態による天井埋め込み型空気調整循環機における液位センサーを示す模式図である。 本考案の一実施形態による天井埋め込み型空気調整循環機における制御回路を示す模式図である。 本考案の一実施形態による天井埋め込み型空気調整循環機の使用状態を示す模式図である。
以下、本考案による天井埋め込み型空気調整循環機を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図3から図12に示すように、本考案の一実施形態による天井埋め込み型空気調整循環機100は、軽量形鋼の架体または天井200に装着され、基座30、蒸発器40、ファン50、ポンプ60、蓋70および制御器80を備える。
基座30は、軽量形鋼の架体または天井200の格子状框体内に装着されるため、図3と図13に示すように、周りに配置された方形固定框31を有する。固定框31は、径方向に沿って周りから内部へ延長された複数の支持部37を有し、かつ固定框31の内側と環状陥没溝32の外側との間に複数の排気口36を有する。環状陥没溝32は内側に形成された円孔35を有し、円孔35は中央に複数のリブ部33から支持されたファン座34を有する。本実施形態において、環状陥没溝32の断面は、開口部が上向きになる凵形を呈する。
蒸発器40は、環状陥没溝32上に配置され、環状を呈する。つまり、蒸発器40は環状陥没溝32内に嵌め込まれ、循環管41および循環管41上に配置された複数の放熱フィン42から構成される。蒸発器40は先行技術(Prior Art)であるため、原理についての説明を省略する。本考案の特徴は次のとおりである。図6と図7に示すように、蒸発器40は環状体を呈するように形成され、環状体上に欠け口43を有し、欠け口43によって循環管41を接続し、かつ遠端の冷房本体101に接続するため、導入管411および回流管412を天井埋め込み型空気調整循環機100の外部まで延長する。本実施形態において、蒸発器40は環状体に一体成形されるが、これに限らず、複数の部品から環状を構成することが可能である。
ファン50は、蒸発器40内に装着され、モーター51および羽根車52から構成され、モーター51はファン座34上に装着され、羽根車52は上向きに装着される。
ポンプ60は、環状陥没溝32の外側の拡張区321に装着され、蒸発器40から環状陥没溝32に滴下してきた冷却凝集水を排水管61によって外部の冷却水回収機構102へ排出する。本実施形態において、ポンプ60は横に液位センサー62を有する。図10と図11に示すように、液位センサー62は浮子621を有する。浮子621は水位の変化に伴いシャフト623上を移動し、かつ内部に磁石622を有する。シャフト623は磁石622に対応するリードスイッチ624を有する。環状陥没溝32内の冷却凝集水が一定の高さに至る際、浮子621は上昇し、磁石622によってリードスイッチ624に反応を起させ、感知信号を生成させる。続いて感知信号は導線625によってポンプ60を起動し、冷却凝集水を排水管61によって排出する。本考案において、ポンプ60が配置されなかったら、蒸発器40に生じた冷却凝集水が環状陥没溝32に溢れてしまうという現象が発生する。本考案は、ポンプ60を配置するため、環状陥没溝32の外側に拡張区321を形成する。拡張区321は水を汲み上げるポンプ60を装着するため、幅が環状陥没溝32より大きい。
蓋70は、基座30の方形固定框31上に装着され、内側に一層の保温層71を有する。保温層71は発泡スチロールから構成されるため、蒸発器40に生じる冷気を蓋70内に保温することが可能なだけでなく、蓋70の表面に結露現象が発生することを防止することが可能である。
制御器80は、制御機構81および無線信号受信機構82を有し、制御機構81はファン50およびポンプ60に電気的に接続されることでオン(ON)またはオフ(OFF)を制御する。本実施形態において無線信号受信機構82は基座30上に配置される。比較的好ましい実施形態において無線信号受信機構82は径方向上の支持部37上に配置され、かつ表示ランプ821を基座30の底面に露出させるため、ユーザーが天井の下でリモートコントロール83を操作する際、受信効果をより良好にし、表示ランプを観察することが可能である。本考案は、回路板などから構成される制御機構81をハウジング内に収容し、かつ蓋70の外側に装着し、かつ基座30上の無線信号受信機構82に電気的に接続するため、無線信号受信機構82によってリモートコントロール83からの信号を受信すると、制御機構81によってファン50を開閉することが可能である。図12に示すように、ポンプ60は制御機構81によって電源84を獲得し、液位センサー62によって開閉(ON/OFF)を制御し、冷却凝集水を適切に排出する。蒸発器40は冷房本体101に接続されるため、単独で冷房本体101にスイッチを配置することも、制御機構81によって冷房本体101に電気的に接続することも可能である。従ってリモートコントロール83は制御器80によって冷房本体101を開閉することが可能となる。
図5、図6および図9に示すように、ファン座34は底面の中央に軸受座341を有し、軸受座341は軸受342および回転軸343の装着に用いられる。環状陥没溝32の円孔35は内部に下から上へ気流を導入する導流盤90を有する。導流盤90は中央に回転軸343に対応する連結部91を有するため、導流盤90はボルト94によって回転軸343の底部に固定され、かつファン座34の下方に自由回転状態を維持することが可能である。また導流盤90は径方向上に配置された複数の隔離片92を有し、かつ連結部91を中心に外部へ徐々に拡張して形成された複数の同心円の円錐状導流片93を有するため、導流片93間に流通孔が形成される。円錐状導流片93は中央が下に突出し、外周が上へ徐々に拡大して円弧形層状を呈するように配列される。本考案は導流盤90の設計によってファン50が回転する際、風を吸い込むための円孔35中に気流を生成させる。このとき径方向上の隔離片92の側面(縦の面)に気流に当たる面が形成されるため、導流盤90は連結部91を軸心に回転を緩める。つまりファン50が回転すれば導流盤90を同一方向に沿って回転させることが可能であるため、導流盤90の周辺にモーターを増設する必要なく、無動力源の構造、即ち自転による導流効果を生成することが可能となる。
本考案は、導流盤90の内側に円形フィルター96を配置することによって空気中の粉塵をろ過し、空気清浄効果を果たすことが可能である。また蒸発器40の内側に複数の円弧状フィルター95を配置することが可能である。本考案は図6に示した一枚の円弧状フィルター95のみを掲示して説明を進めるが、実際に複数の円弧状フィルター95によって環状体を構成するため、図10に示すように円弧状フィルター95を円孔35の底部から抜き出して取り替えるか洗浄することによって蒸発器40の通気性を良好に保持することが可能である。
本考案は上述した手段により、下記の効果を達成することが可能である。
一、蒸発器40がオフの場合、ファン50によって風の流れを生成させることが可能であるため、天井埋め込み型空気調整循環機100を循環ファンとして使用することが可能となる。
二、蒸発器40がオンの場合、ファン50は円孔35によって室内空気を吸い込み、蒸発器40内に導入し、そののち環状陥没溝32の周りの排気口36を介して室内に吐き出すことによって空気の冷却および流動を促すことが可能であるため、一台の冷房として使用することが可能となる。冷房システムは冷媒または冷水システムを採用することが可能である。
三、本考案において、排気口36は図2に示した排気口25に等しく、蓋70は従来の導風管24およびエアーボックス23の代わりになり、ファン50の下方に位置する円孔35は従来の還気口26の代わりになる。つまり本考案は循環ファン、冷房、導風および還気などの多種機能を統合し、天井または軽量形鋼の架体に装着され、かつエリアごとに独立の冷空気調整を採用するため、体積の小型化および重量の軽量化を実現させ、施工の便をはかることが可能なだけでなく、環境に応じて天井に取り付ける台数の増減を調整し、かつ導風管を遠くから引っ張ることが原因で送風損失を生じるという現象を排除することが可能である。従って装着の便をはかり、冷気損耗を減少させることが可能となる。
30:基座、 31:固定框、 32:環状陥没溝、 321:拡張区、 33:リブ部、 34:ファン座、 35:円孔、 36:排気口、 37:支持部、40:蒸発器、 41:循環管、 411:導入管、 412:回流管、 42:放熱フィン、 50:ファン、 51:モーター、 52:羽根車、 60:ポンプ、 61:排水管、 62:液位センサー、 621:浮子、 622:磁石、 623:シャフト、 624:リードスイッチ、 625:導線、 70:蓋、 71:保温層、 72:陥没溝、 80:制御器、 81:制御機構、 82:無線信号受信機構、 821:表示ランプ、 83:リモートコントロール、 84:電源、 90:導流盤、 91:連結部、 92:隔離片、 93:導流片、 94:ボルト、 95:円弧状フィルター、 96:円形フィルター、 100:天井埋め込み型空気調整循環機、 101:冷房本体、 102:冷却水回収機構、 200:天井。

Claims (10)

  1. 周りに配置された方形固定框を有し、方形固定框は中間に環状陥没溝を有し、方形固定框の内側と環状陥没溝の外側との間には複数の排気口を有し、環状陥没溝は内側に形成された円孔を有し、円孔は中央に複数のリブ部から支持されたファン座を有する基座と、
    環状陥没溝に配置され、環状を呈する蒸発器と、
    蒸発器内に装着され、モーターおよび羽根車から構成され、モーターはファン座に装着され、羽根車は上向きに装着されるファンと、
    環状陥没溝の外側の拡張区に装着され、蒸発器から環状陥没溝に滴下してきた冷却凝集水を排水管によって排出するポンプと、
    基座の方形固定框に装着される蓋と、
    制御機構および無線信号受信機構を有し、制御機構はファンおよびポンプに電気的に接続されることでオンまたはオフを制御する制御器と、
    を備えることを特徴とする天井埋め込み型空気調整循環機。
  2. 蒸発器は、循環管および複数の放熱フィンから構成され、循環管は導入管および回流管を有し、導流管および回流管は遠端の冷房本体に接続されることを特徴とする請求項1に記載の天井埋め込み型空気調整循環機。
  3. ポンプは、横に液位センサーを有するため、環状陥没溝内の冷却凝集水が一定の高さに至る際、検知信号によってポンプを起動することが可能であることを特徴とする請求項1に記載の天井埋め込み型空気調整循環機。
  4. 液位センサーは、浮子を有し、浮子は水位の変化に伴いシャフトを移動し、かつ内部に磁石を有し、シャフトは磁石に対応するリードスイッチを有することを特徴とする請求項3に記載の天井埋め込み型空気調整循環機。
  5. 蓋は、内側に一層の保温層を有し、保温層は発泡スチロールから構成されることを特徴とする請求項1に記載の天井埋め込み型空気調整循環機。
  6. 制御器は、無線信号受信機構が基座に配置され、制御機構が蓋の外側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の天井埋め込み型空気調整循環機。
  7. 制御器は、蒸発器および冷気本体のオンまたはオフを制御することを特徴とする請求項1に記載の天井埋め込み型空気調整循環機。
  8. ファン座は、底面の中央に軸受座を有し、軸受座は軸受および回転軸の装着に用いられ、環状陥没溝の円孔は内部に下から上へ気流を導入する導流盤を有し、導流盤は中央に回転軸に対応する連結部を有するため、導流盤はボルトによって回転軸の底部に固定され、かつファン座の下方に自由回転状態を維持することが可能であり、導流盤は径方向上に配置された複数の隔離片を有し、かつ連結部を中心に外部へ徐々に拡張して形成された複数の同心円の円錐状導流片を有し、円錐状導流片は中央が下に突出し、外周が上へ徐々に拡大して円弧形層状を呈するように配列されることを特徴とする請求項1に記載の天井埋め込み型空気調整循環機。
  9. 導流盤は、内側に円形フィルターを有することを特徴とする請求項8に記載の天井埋め込み型空気調整循環機。
  10. 蒸発器は、内側に複数の円弧状フィルターを有することを特徴とする請求項1に記載の天井埋め込み型空気調整循環機。
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