JP3156703U - レジスタ - Google Patents
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Abstract
【課題】搭乗者に向かって吹き出す、直接送風が不要な場合は間接送風を可とする車両空調用のレジスタを提供する。【解決手段】バレル30は通風ダクトDの空気が流入する吸入開口部7と、吸入開口部7と対向する第1吹出開口部5と、吸入開口部7と第1吹出開口部5との間に内フレーム下壁34B及び外フレーム下壁32Bを有し、ベゼル20に回動可能に軸支される。そしてバレル30を回動させることにより、第1吹出開口部5をベゼル30の前フレーム部21前面に開口する前側開口部2と一致させて前側開口部2を開放する状態から、前側開口部5を外フレーム下壁32Bで塞ぐ状態まで回動させることができる。また前側開口部2が塞がれる状態において外フレーム下壁32B及び内フレーム下壁34Bは前側開口部2の開口方向に対して外側に傾斜するスリット4B、4Dを有し、スリット4B、4Dは前側開口部2を塞ぐ状態において外フレーム下壁32B前面の前側開口部に露出する部分に開口して第2吹出開口部3B、3Aを形成する。【選択図】図3
Description
本考案は、前面に開口部を有するベゼルと、ベゼルに回動可能に軸支されるバレルとを備えた車室空調用のレジスタに関するものである。
従来、前面に開口部を有するベゼルと、ベゼルに回動可能に軸支されるバレルと、を備えた車室空調用のレジスタについて種々の技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、前面に吹出し開口部32を有するベゼル3と、通風ダクトの空気が流入する入口側開口部52と、入口側開口部52と対向する出口側開口部51と、入口側開口部52と出口側開口部51との間の側フレーム部64を有し、出口側開口部51が吹出し開口部32と一致する吹出し開口部32の開放状態から側フレーム部64が吹出し開口部32を塞ぐ閉鎖状態まで回動可能にベゼル3に軸支されるバレル5と、を備えるレジスタ1について記載されている。
このようなレジスタでは、バレル5を回動させて出口側開口部51が吹出し開口部32と一致させれば吹出し開口部32が開放されてレジスタ1の前方へと吹き出され、乗員に向かって直接吹き出す直接送風となる。そしてバレル5の回動により出口側開口部51を介した吹出し開口部32からの送風方向を左右に変化できる。
上記構成により、直接送風が不要の場合には側フレーム部6により吹出し開口部32が塞がれてバレル5の内部を露出しないので、意匠的にも優れたレジスタとなる。
例えば、特許文献1には、前面に吹出し開口部32を有するベゼル3と、通風ダクトの空気が流入する入口側開口部52と、入口側開口部52と対向する出口側開口部51と、入口側開口部52と出口側開口部51との間の側フレーム部64を有し、出口側開口部51が吹出し開口部32と一致する吹出し開口部32の開放状態から側フレーム部64が吹出し開口部32を塞ぐ閉鎖状態まで回動可能にベゼル3に軸支されるバレル5と、を備えるレジスタ1について記載されている。
このようなレジスタでは、バレル5を回動させて出口側開口部51が吹出し開口部32と一致させれば吹出し開口部32が開放されてレジスタ1の前方へと吹き出され、乗員に向かって直接吹き出す直接送風となる。そしてバレル5の回動により出口側開口部51を介した吹出し開口部32からの送風方向を左右に変化できる。
上記構成により、直接送風が不要の場合には側フレーム部6により吹出し開口部32が塞がれてバレル5の内部を露出しないので、意匠的にも優れたレジスタとなる。
一方、近年、気象条件等によっては強い風が直接体等に当たることによる煩わしさや不快感を回避したいという乗員の要望が強くなっており、上記構成のレジスタ1も、乗員に直接当たらないように吹き出す間接送風が可能であることが望ましい。しかし、バレル5を左右に回動させる等してもベゼル3の吹出し開口部32からの送風範囲には限界があり、乗員から十分離間する方向に吹き出して風速感が少なく快適な間接送風とはならないという問題がある。
本考案は、上記問題を解決するためになされたものであり、乗員に向かって吹き出す直接送風が可能であって、直接送風が不要な場合はバレルの内部を露出させず意匠的に優れたレジスタにおいて、乗員に直接当たらないように吹き出す間接送風機能を備える車両空調用のレジスタを提供することを特徴とする。
上記目的を解決するため請求項1のレジスタは、前面に開口する前側開口部を有するベゼルと、通風ダクトの空気が流入する吸入開口部と、吸入開口部と対向する第1吹出開口部と、吸入開口部と第1吹出開口部との間のフレーム部を有し、第1吹出開口部が前記前側開口部と一致して前側開口部を開放する状態からフレーム部が前側開口部を塞ぐ状態まで回動可能に前記ベゼルに軸支されるバレルと、を備える車室空調用のレジスタにおいて、前記フレーム部は、前記前側開口部を塞ぐ状態において前記前側開口部の開口方向に対し外側に傾斜するスリットを有し、前記スリットは、前記前側開口部を塞ぐ状態において前記フレーム部前面の前側開口部に露出される部分に開口して第2吹出開口部が形成されることを特徴とする。
また、請求項2のレジスタは、請求項1に記載のレジスタにおいて、前記バレル内に回動可能に軸支されるフィンを有し、前記フィンの回動により前記第1吹出開口部を閉鎖することを特徴とする。
また請求項3のレジスタは請求項1又は請求項2に記載のレジスタにおいて、前記車室のルーフサイド部に配設され、前記スリットは、前記前側開口部を塞ぐ状態において前側開口部の開口方向に対し下側に傾斜し、前記第2吹出開口部は、前記前側開口部を塞ぐ状態において前記スリットが前記フレーム部前面の前側開口部に露出される部分における下端部に開口して形成されることを特徴とする。
また請求項4のレジスタは請求項1又は請求項2に記載のレジスタにおいて、前記車室のルーフサイド部に配設され、前記スリットは、前記前側開口部を塞ぐ状態において前記前側開口部の開口方向に対し上側に傾斜し、前記第2吹出開口部は、前記前側開口部を塞ぐ状態において前記スリットが前記フレーム部前面の前記前側開口部に露出される部分における上端部に開口して形成されることを特徴とする。
請求項1のレジスタのバレルは通風ダクトの空気が流入する吸入開口部と、吸入開口部と対向する第1吹出開口部を有し、ベゼルに回動可能に軸支される。そしてバレルを回動させることにより、第1吹出開口部をベゼルの前面に開口する前側開口部と一致させて前側開口部を開放することが可能である。そしてこの開放状態において、第1吹出開口部を介して通風ダクトからバレルに流入した空気が第1吹出開口部から前側開口部の前方、すなわちレジスタの前方へ吹き出され、これにより乗員に向かって吹き出す直接送風が可能である。なお上記開放状態において、ベゼルに対してバレルを回動させることにより直接送風の送風方向を変化させることができる。
また、請求項1のレジスタはバレルの吸入開口部と第1吹出開口部との間のフレーム部を有し、バレルを回動させることにより前側開口部をフレーム部が塞ぐことができ、フレーム部は、上記前側開口部を塞ぐ状態において前側開口部の開口方向に対して外側に傾斜するスリットを有し、当該スリットは、上記前側開口部を塞ぐ状態においてフレーム部前面の前側開口部に露出する部分に開口して第2吹出開口部を形成する。よって、上記前側開口部を塞ぐ状態において、吸入開口部を介して通風ダクトからバレルに流入した前方向の空気は、スリットに流入することにより前側開口部に対し外側に傾斜する方向にその流れ方向を変化させて、第2吹出開口部から前側開口部の開口方向に対し斜め外側に、すなわちレジスタの斜め外側に吹き出され、乗員に直接当たらないように吹き出して、乗員にとって風速感の少ない間接送風となる。
一方でフレーム部が前側開口部を塞ぐ状態では、前側開口部に露出するフレーム前部にスリットの第2吹出開口部が設けられていても、バレル内部はほとんど露出されないので、意匠的な優位性を維持できる。
また、直接送風のための空気流路となっていたバレルにスリットを設けることにより間接送風機能を得られるので、間接送風のためにバレルと別の流路をベゼル等に設ける必要がなく、コスト減となる。
また、請求項1のレジスタはバレルの吸入開口部と第1吹出開口部との間のフレーム部を有し、バレルを回動させることにより前側開口部をフレーム部が塞ぐことができ、フレーム部は、上記前側開口部を塞ぐ状態において前側開口部の開口方向に対して外側に傾斜するスリットを有し、当該スリットは、上記前側開口部を塞ぐ状態においてフレーム部前面の前側開口部に露出する部分に開口して第2吹出開口部を形成する。よって、上記前側開口部を塞ぐ状態において、吸入開口部を介して通風ダクトからバレルに流入した前方向の空気は、スリットに流入することにより前側開口部に対し外側に傾斜する方向にその流れ方向を変化させて、第2吹出開口部から前側開口部の開口方向に対し斜め外側に、すなわちレジスタの斜め外側に吹き出され、乗員に直接当たらないように吹き出して、乗員にとって風速感の少ない間接送風となる。
一方でフレーム部が前側開口部を塞ぐ状態では、前側開口部に露出するフレーム前部にスリットの第2吹出開口部が設けられていても、バレル内部はほとんど露出されないので、意匠的な優位性を維持できる。
また、直接送風のための空気流路となっていたバレルにスリットを設けることにより間接送風機能を得られるので、間接送風のためにバレルと別の流路をベゼル等に設ける必要がなく、コスト減となる。
また、請求項2のレジスタでは、バレル内に回動可能に軸支されるフィンを有する。よって、第1吹出開口部が前側開口部と一致して前側開口部を開放するにおいて、フィンの回動によって吹出し開口部及び前側開口部の開口方向に対するフィンの傾斜角度を変化させて、直接送風の送風範囲や送風方向を変化させることができる。また第1吹出開口部が前側開口部と一致する状態において当該フィンの回動により第1吹出開口部を閉鎖させることにより、レジスタから空気が吹き出すのをシャットできる。このように直接送風の風向調整のためのフィンにより直接送風も間接送風もシャットでき、ダンパプレートを設ける必要がなく、製造コスト減となる。
また、請求項3のレジスタは、車室のルーフサイド部に配設される。ルーフサイド部とは、天井部においてルーフサイドレールが配設される左右側端部分を指す。そしてスリットは上記前側開口部が塞がれる状態において前側開口部の開口方向に対し下側に傾斜する。よって、スリットの傾斜方向及び第2吹出開口部の開口方向は車両の窓部に沿う方向となり、第2吹出開口部からの間接送風は車両の窓部に沿って下方に吹き出される。これにより第2吹出開口部からの間接送風は、外部の温度が伝わり易い車窓部分全体を空調して、車室内の温度分布の偏りを効果的に改善して車内を快適な状態に保つことができる。
また、第2吹出開口部はフレーム部前面における前側開口部に露出される部分の下端部に開口するので、前側開口部を塞ぐフレーム部前面において第2吹出開口部が目立たず更に意匠的に優れたレジスタとなる。
また、第2吹出開口部はフレーム部前面における前側開口部に露出される部分の下端部に開口するので、前側開口部を塞ぐフレーム部前面において第2吹出開口部が目立たず更に意匠的に優れたレジスタとなる。
また請求項4のレジスタは、車室のルーフサイド部に配設され、スリットは上記前側開口部が塞がれる状態において前側開口部の開口方向に対し上側に傾斜する。よってスリットの傾斜方向及び第2吹出開口部の開口方向は天井部に沿う側方となり、第2吹出開口部からの送風は天井部に沿うように吹き出されるため、天井部全体を空調でき、特に冷房時は車室内の温度分布を効果的に改善して車内を快適な状態に保つことができる。
また、第2吹出開口部はフレーム部前面における前側開口部に露出される部分の上端部に開口するので、前側開口部を塞ぐフレーム部前面においてスリットが目立たず更に意匠的に優れたレジスタとなる。
また、第2吹出開口部はフレーム部前面における前側開口部に露出される部分の上端部に開口するので、前側開口部を塞ぐフレーム部前面においてスリットが目立たず更に意匠的に優れたレジスタとなる。
以下、本考案に係るレジスタについて、具体化した実施形態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態のレジスタ1は車両のルーフサイド部RSに配管される通風ダクトDに、通風ダクトDの通風方向と交差する方向を向くように配設される(図9、図10参照)。
第1実施形態のレジスタ1の方向を説明する際には、図1の上方向をレジスタ1の上方向、図1の下方向をレジスタ1の下方向、図1の右下方向をレジスタ1の右方向、図1の左上方向をレジスタ1の左方向、図1の左手前方向をレジスタ1の前方向、図1の右奥方向をレジスタ1の後方向とする。
第1実施形態のレジスタ1の方向を説明する際には、図1の上方向をレジスタ1の上方向、図1の下方向をレジスタ1の下方向、図1の右下方向をレジスタ1の右方向、図1の左上方向をレジスタ1の左方向、図1の左手前方向をレジスタ1の前方向、図1の右奥方向をレジスタ1の後方向とする。
図1及び図2に示すように、レジスタ1は、横長板状に形成される前フレーム部21と、前フレーム部21の後方へ立設するバレル支持部22とが一体に形成されてなるベゼル20と、バレル支持部22に後方から嵌めあわされるリテーナ23を有する。レジスタ1を通風ダクトDに装着する際には、このリテーナ23が後方から通風ダクトDの開口部にはめ込まれる(図9及び図10参照)。
図1に示すように、ベゼル20の前フレーム部21前面には、中心から右寄りの位置に横長の略長方形状の前側開口部2が開口する。前側開口部2の長手方向はレジスタ1の長手方向と略平行である。前側開口部2の開口方向は、前フレーム部21前面に略直交する方向であって、レジスタ1の前方向である(図3及び図5参照)。
図2に示すように、ベゼル20のバレル支持部22は、前フレーム部21から略直交して立設される左右の両側壁と、側面視円弧状の上側壁及び下側壁とからなり(図3及び図5参照)、バレル30の前部を四方から囲む枠状をしている。左右の両側壁の各中央部にはブシュ孔28(一方は不図示)を有する。
同様にベゼル20のバレル支持部22と嵌合するリテーナ23も、側面視円弧状の上側壁及び下側壁と(図3及び図5参照)と、平板な左右の両側壁とからなり、バレル30の後部を四方から囲む枠状をしている。通風ダクトDの開口部に嵌め込まれる後部には、ベゼル20の前側開口部2と対向する後部開口部24を有する。
同様にベゼル20のバレル支持部22と嵌合するリテーナ23も、側面視円弧状の上側壁及び下側壁と(図3及び図5参照)と、平板な左右の両側壁とからなり、バレル30の後部を四方から囲む枠状をしている。通風ダクトDの開口部に嵌め込まれる後部には、ベゼル20の前側開口部2と対向する後部開口部24を有する。
またバレル30は、外フレーム体32および内フレーム体34を備え、バレル30の組み立て時には内フレーム体34は外フレーム体32の内部に嵌め込まれる。
内フレーム体34は略平板状の上壁34A(以下、内フレーム上壁34Aと略す)及び略平板状の下壁34B(以下、内フレーム下壁34Bと称す)を有し、内フレーム上壁34Aと内フレーム下壁34Bは略平行である。内フレーム下壁34Bの後部を貫通する細長い一対のスリット4A、4Aが、内フレーム体34の長手方向(レジスタ1の左右方向)に直列する。2つのスリット4A、4Aは内フレーム体34の中心から対称な位置にあり、大きさ及び形状ともほぼ同一である。
また後方における内フレーム上壁34Aと内フレーム下壁34Bとの間には、バレル30内へ通風ダクトDからの空気を吸い込むための吸入開口部7が形成される。吸入開口部7には緩やかに湾曲する変流板34C、34Dが設けられている。レジスタ1が通風ダクトDに配設される際には、各変流板34C、34Dの各先端部が通風ダクトDの上流を向くように配設される。よって、これらの変流板は通風ダクトDからの通風を第1吹出開口部5からの吹き出し方向、すなわち通風ダクトDの通風方向と略直交する方向に円滑に曲げることができる。
内フレーム体34は略平板状の上壁34A(以下、内フレーム上壁34Aと略す)及び略平板状の下壁34B(以下、内フレーム下壁34Bと称す)を有し、内フレーム上壁34Aと内フレーム下壁34Bは略平行である。内フレーム下壁34Bの後部を貫通する細長い一対のスリット4A、4Aが、内フレーム体34の長手方向(レジスタ1の左右方向)に直列する。2つのスリット4A、4Aは内フレーム体34の中心から対称な位置にあり、大きさ及び形状ともほぼ同一である。
また後方における内フレーム上壁34Aと内フレーム下壁34Bとの間には、バレル30内へ通風ダクトDからの空気を吸い込むための吸入開口部7が形成される。吸入開口部7には緩やかに湾曲する変流板34C、34Dが設けられている。レジスタ1が通風ダクトDに配設される際には、各変流板34C、34Dの各先端部が通風ダクトDの上流を向くように配設される。よって、これらの変流板は通風ダクトDからの通風を第1吹出開口部5からの吹き出し方向、すなわち通風ダクトDの通風方向と略直交する方向に円滑に曲げることができる。
また、外フレーム体32の左右両側壁(一方は不図示)にはそれぞれ外側に第1回転軸33(一方は不図示)が設けられる。第1回転軸33はレジスタ1の長手方向と同方向に形成される。各第1回転軸33は、ベゼル20のバレル支持部22のブシュ孔28に嵌め込まれるブシュ35(一方は不図示)の貫通孔35A(一方は不図示)に回転可能に支えられる。ブシュ35は軟質のエラストマで成形される。第1回転軸33と貫通孔35Aとの嵌合状態は、とまりばめあるいは僅かなしまりばめ程度であってバレル30の回動操作時に適度な操作荷重が付与される。バレル30は第1回動軸33周りに90°以上回動可能である。
また外フレーム体32の両側壁の内側にそれぞれ設けられる段部31、31については後述する。
また外フレーム体32の両側壁の内側にそれぞれ設けられる段部31、31については後述する。
また外フレーム体32は上壁32A(以下、外フレーム上壁32Aと略す)及び下壁32B(以下、外フレーム下壁32Bと略す)を有する。外フレーム上壁32A及び外フレーム下壁32Bはいずれも外面が緩やかに湾曲している(図3及び図5参照)。
また図2に示すように、外フレーム下壁32Bは、前部に直列する一対のスリット4B、4Bを有する。2つのスリット4B、4Bはほぼ同形状である。また図示しないが外フレーム下壁32Bの後部にも一対のスリット4C、4C(図3及び図5参照)が、スリット4B、4Bと左右方向において対応する位置に直列する。2つのスリット4C、4Cはほぼ同形状である。各スリット4B、4B、4C、4Cはいずれも外フレーム下壁32Bを貫通し、内フレーム下壁34Bのスリット4A、4Aとほぼ同じ長さである。スリット4C、4Cは、その内端縁が、外フレーム体32に内フレーム体34が嵌め込まれると内フレーム下壁34Bのスリット4A、4Aの外端縁と一致するように形成される(図3及び図5参照)。
また図2に示すように、外フレーム下壁32Bは、前部に直列する一対のスリット4B、4Bを有する。2つのスリット4B、4Bはほぼ同形状である。また図示しないが外フレーム下壁32Bの後部にも一対のスリット4C、4C(図3及び図5参照)が、スリット4B、4Bと左右方向において対応する位置に直列する。2つのスリット4C、4Cはほぼ同形状である。各スリット4B、4B、4C、4Cはいずれも外フレーム下壁32Bを貫通し、内フレーム下壁34Bのスリット4A、4Aとほぼ同じ長さである。スリット4C、4Cは、その内端縁が、外フレーム体32に内フレーム体34が嵌め込まれると内フレーム下壁34Bのスリット4A、4Aの外端縁と一致するように形成される(図3及び図5参照)。
また前方における外フレーム上壁32Aと外フレーム下壁32Bとの間には、バレル30の空気が吹き出される第1吹出開口部5が形成される。第1吹出開口部5はバレル30が組み立てられると内フレーム体34の第1吸入開口部7に対向する。第1吹出開口部5には2枚の横フィン39、39が横架する。この横フィン39、39は前側開口部2が第1吹出開口部5と一致して開放される際の見栄えを良くするためのものである。
また、外フレーム上壁32A及び外フレーム下壁32Bのそれぞれ内側には複数の縦フィン40の回転軸である第2回転軸41A、41Bを回転自在に支える不図示の凹部が形成されている。
また、外フレーム上壁32A及び外フレーム下壁32Bのそれぞれ内側には複数の縦フィン40の回転軸である第2回転軸41A、41Bを回転自在に支える不図示の凹部が形成されている。
ここで、縦フィン40は略長方形の板状に形成される。縦フィン40は上端縁部に上側の第2回転軸41Aを、下端縁部に下側の第2回転軸41Bを有する。そして上側の第2回転軸41Aが外フレーム上壁32Aの凹部(不図示)に嵌り、下側の第2回転軸41Bが外フレーム下壁32Bの凹部(不図示)に嵌ることにより、複数の縦フィン40の各々は、バレル30の外フレーム体32に回転可能に支持される。第2回転軸41A、41Bはバレル30の第1回転軸33に対し略直交すると共に、第1吹出開口部5の開口方向とも略直交するように外フレーム体32に支持される。
なお、複数の縦フィン40のうち中央の一枚には、表面(後述のように第1吹出開口部5を開放する際の縦フィン40の前面)から前方に突出する操作用のノブ44が形成される。また、このノブ44を有する中央の縦フィン40における下側の第2回転軸41Bは、下壁32Bのブシュ孔36に係合するブシュ45の貫通孔45Aに嵌合される。ブシュ45は軟質のエラストマで形成される。貫通孔45Aと第2回転軸41Bとの嵌合は、とまりばめあるいは僅かなしまりばめ程度であり、縦フィン40の回動操作時に適度な操作荷重を付与する。
また、各縦フィン40には後方に突起部42が立設し、突起部42の先端から下方にピン部42Aが設けられている。各ピン部42Aが連結部材43の各孔43A内に支持されることにより、各縦フィン40が連結部材43に回転自在に連結される。これにより各縦フィン40は同じ傾斜角度で回動できる。
以上の構成のレジスタ1は、図1のように、第1吹出開口部5が前側開口部2とほぼ一致、すなわち第1吹出開口部5の開口方向が前側開口部2の開口方向とほぼ一致することにより前側開口部2が開放される状態まで、バレル30を第1回転軸33の周りに回動させることが可能である(図5参照)。このような前側開口部2の開放状態において乗員が操作用のノブ44を操作してバレル30を第1回転軸33の周りに回動させて上下に揺動することにより第1吹出開口部5を介した前側開口部2からの送風方向を上下左右に変更することができる。
またレジスタ1は、図5の上記前側開口部2が開放される状態からバレル30を右側面視において約90°時計回りに回動させて、図3及び図4のように、外フレーム体32の下壁32Bと内フレーム体34の下壁34Bとにより前側開口部2を塞ぐことも可能である。前側開口部2が塞がれた状態から前側開口部2が開放される状態に戻す際には、外フレーム下壁32Bから外側に突起する突起部32Cを操作するとバレル30を回動させやすい。
またレジスタ1は、図5の上記前側開口部2が開放される状態からバレル30を右側面視において約90°時計回りに回動させて、図3及び図4のように、外フレーム体32の下壁32Bと内フレーム体34の下壁34Bとにより前側開口部2を塞ぐことも可能である。前側開口部2が塞がれた状態から前側開口部2が開放される状態に戻す際には、外フレーム下壁32Bから外側に突起する突起部32Cを操作するとバレル30を回動させやすい。
次に、図3及び図4に基づき、上述した内フレーム体34の1対のスリット4A、4A及び外フレーム体32の2対のスリット4B、4B、4C、4Cの構造について更に説明する。なおレジスタ1の右部分を切断する右側断面図である図3では、レジスタ1の左右方向に直列する一対のスリットのうち右側のスリットのみ図示される。しかし、上述のように直列する一対のスリットの形状はほぼ同じなので、以下では図示されるレジスタ1の右側のスリットについて説明し、左側のスリットの説明は省略する。
図3に示すように、外フレーム上壁32Aの内側には内フレーム上壁34Aが、外フレーム下壁32Bの内側に内フレーム下壁34Bが、それぞれ嵌合されている。上述したように内フレーム下壁34Bは平板状で、その外面は内フレーム下壁34Aの平坦な一部内面と密着する。内フレーム下壁34Bの外面に対するスリット4Aの傾斜角度と外フレーム下壁32Bの内面に対するスリット4Cの傾斜角度は同じで、上述したように外フレーム下壁32Bのスリット4Cの内端縁は内フレーム下壁34Bのスリット4Aの外端縁と一致する。このため、スリット4Aとスリット4Cは折れ目なく連続するスリット4Dを形成する。
ここで、図3に示すように、外フレーム下壁32B及び内フレーム下壁34Bによりベゼル20の前側開口部2が塞がれる状態においては、スリット4B及び4Dは前側開口部2の開口方向(縦フィン40の第1回転軸41Bが突出する方向とほぼ同じ方向である)に対して外側に傾斜している。前側開口部2が塞がれる状態において、スリット4Dの傾斜方向は前側開口部2の開口方向に対して下方に傾斜し、スリット4Bは前側開口部2の開口方向に対して上方に傾斜する。
また、スリット4Bは外フレーム下壁32Bの外面(上記前側開口部2が塞がれる状態では図3のように前面)に開口して第2吹出開口部3Bを形成し、同様にスリット4Cは外フレーム下壁32Bの外面に開口して第2吹出開口部3Aを形成する。図3のように前側開口部2が塞がれる状態では第2吹出開口部3Aは、外フレーム下壁32Bの外面のうちベゼル20の前側開口部2に露出される部分の下端部に開口し、第2吹出開口部3Bは、外フレーム下壁32Bの外面のうち前側開口部2に露出される部分の上端部に開口する。よって、図4のように上記前側開口部2が塞がれる状態のレジスタ1を正面から見ると、一対の細長い略長方形状の第2吹出開口部3A、3Aの上端縁が略長方形の前側開口部2の下端縁に沿い、また一対の細長い略長方形状の第2吹出開口部3B、3Bの下端縁は前側開口部の上端縁に沿ってそれぞれ形成されており、それぞれ乗員の目に付きにくいものとなっている。
次に、図5〜図8に基づいて縦フィン40の回動について詳述する。
図5〜図8はいずれもバレル30の回動により第1吹出開口部5が前側開口部2と一致して前側開口部2が開放される状態を示している。
上述のようにバレル30内の縦フィン40は第1吹出開口部5と略直交する第2回転軸41A、41B周りに回転可能であるため、上記開放状態では乗員がノブ44を操作することにより第1吹出開口部5の開口方向に対する縦フィン40の傾斜角度を変更させて第1吹出開口部5を介した前側開口部2からの吹出風の風向を調整することができる。図5及び図6は縦フィン40が第1吹出開口部5の開口方向と略平行となって第1吹出開口部5を最大限開放する状態を示す。
図5〜図8はいずれもバレル30の回動により第1吹出開口部5が前側開口部2と一致して前側開口部2が開放される状態を示している。
上述のようにバレル30内の縦フィン40は第1吹出開口部5と略直交する第2回転軸41A、41B周りに回転可能であるため、上記開放状態では乗員がノブ44を操作することにより第1吹出開口部5の開口方向に対する縦フィン40の傾斜角度を変更させて第1吹出開口部5を介した前側開口部2からの吹出風の風向を調整することができる。図5及び図6は縦フィン40が第1吹出開口部5の開口方向と略平行となって第1吹出開口部5を最大限開放する状態を示す。
さらに、乗員は図6の状態からノブ44を右方向に操作して平面視において、縦フィン40を第2回転軸41A、41Bの反時計回りに大きく回動すると、図7のように、各縦フィン40が第1吹出開口部2の開口方向との交差状態となる手前で、各縦フィン40表面の左端部が、左隣の縦フィン40裏面の右端部と当接してその回動がストップされるとともに、各縦フィン40が重なり合う。外フレーム体32の両側壁の内側にそれぞれ設けられる段部31、31により、レジスタ1の左右方向において縦フィン40とバレル30の外フレーム体32の間の隙間はわずかである。また、レジスタ1の上下方向においても縦フィン40と外フレーム32及び内フレーム体34との間にはほとんど隙間がない(図5等参照)。よって、上記縦フィン40の状態では、図8のように第1吹出開口部5を全面的に閉鎖する。
また上記第1吹出開口部5が前側開口部2とほぼ一致する状態ではバレル30と前側開口部2の隙間は僅かである(図5、図7参照)。よって図8のように、上記第1吹出開口部5が前側開口部2とほぼ一致する状態では、縦フィン40は第2回転軸41A、41B周りの回動により第1吹出開口部5を閉鎖することで前側開口部を閉鎖することができる。
また上記第1吹出開口部5が前側開口部2とほぼ一致する状態ではバレル30と前側開口部2の隙間は僅かである(図5、図7参照)。よって図8のように、上記第1吹出開口部5が前側開口部2とほぼ一致する状態では、縦フィン40は第2回転軸41A、41B周りの回動により第1吹出開口部5を閉鎖することで前側開口部を閉鎖することができる。
次に、図3、図5、図9及び図10に基づいてレジスタ1からの直接送風について説明する。図9及び図10に示すように、レジスタ1はルーフサイド部RSに斜めに配設されている。
図5及び図9のようにバレル30が、第1吹出開口部5と前側開口部2を一致させた状態では、バレル30の吸入開口部7も、リテーナ23の後部開口部24の開口方向とほぼ同方向を向いて通風ダクトD側に全開する。よって通風ダクトDから供給される空気は変流板34C、34Dによる捕捉も手伝ってバレル30内に流入する。バレル30内に流入した空気は吸入開口部7と対向する第1吹出開口部5の方向、すなわち前側開口部2の開口方向へ前進し、バレル30の上下方向の揺動や縦フィン40の左右方向の揺動によって風向が多少変化するものの、第1吹出開口部5を介して前側開口部2の前方へ、すなわちレジスタ1の前方へ吹き出し、図9に示すように乗員に向かって送風される直接送風となる。
図5及び図9のようにバレル30が、第1吹出開口部5と前側開口部2を一致させた状態では、バレル30の吸入開口部7も、リテーナ23の後部開口部24の開口方向とほぼ同方向を向いて通風ダクトD側に全開する。よって通風ダクトDから供給される空気は変流板34C、34Dによる捕捉も手伝ってバレル30内に流入する。バレル30内に流入した空気は吸入開口部7と対向する第1吹出開口部5の方向、すなわち前側開口部2の開口方向へ前進し、バレル30の上下方向の揺動や縦フィン40の左右方向の揺動によって風向が多少変化するものの、第1吹出開口部5を介して前側開口部2の前方へ、すなわちレジスタ1の前方へ吹き出し、図9に示すように乗員に向かって送風される直接送風となる。
なお、図9のように縦フィン40を回動させて第1吹出開口部5の開口方向と略平行にさせて第1吹出開口部5を最大限開放させた状態では、レジスタ1からの送風は最も局所的な前方への直接送風となる。
一方、図3及び図10のようにベゼル20の前側開口部2がバレル30の外フレーム下壁32B及び内フレーム下壁34Bに塞がれる状態では、上述のレジスタ1の配設位置により、前側開口部2の開口方向に対して斜め下側となるスリット4Dの傾斜方向、すなわち第2吹出開口部3Aの開口方向は、窓部Wに沿う下方となる。一方、前側開口部2の開口方向に対して斜め上側であるスリット4Bの傾斜方向、すなわち第2吹出開口部3Aの開口方向は天井部Rに沿う側方となる。
そして上記前側開口部2が塞がれる状態では、図3に示すように、バレル30の吸入開口部7の一部がリテーナ23の後部開口部23を介して通風ダクトDに開口して、通風ダクトDの空気がバレル30内に流入する。図10に示すように、バレル30内の空気は前側開口部2の開口方向に対して下側に傾斜するスリット4Dに流入して第2吹出開口部3Aから窓部Wに沿う下方へ吹き出される間接送風となる。バレル30内の空気は同時に、前側開口部2の開口方向に対し上側に傾斜するスリット4Bに流入し、第2吹出開口部3Bから天井部Rに沿う側方に吹き出される間接送風となる。なお、縦フィン40の回動状態はこの間接送風の送風量や送風方向にほとんど関係しない。
また、レジスタ1からの送風を全てシャットしたい場合は、バレル30を第1回転軸33の周りに回動させて第1吹出開口部5と前側開口部2をほぼ一致する状態とさせてから縦フィン40を回動させて図7及び図8のように第1吹出開口部5を閉鎖させれば良い。
ここで、内フレーム下壁34B及び外フレーム下壁32Bはフレーム部を形成する。
以上詳細に説明したように、本実施形態のレジスタ1のバレル30は通風ダクトDの空気が流入する吸入開口部7と、吸入開口部7と対向する第1吹出開口部5を有し、ベゼル20に回動可能に軸支される。そしてバレル30を回動させることにより、第1吹出開口部5をベゼル30の前フレーム部21前面に開口する前側開口部2と一致させて前側開口部2を開放することが可能である。そしてこの開放状態において、第1吹出開口部5を介して通風ダクトDからバレル30に流入した空気が第1吹出開口部5から前側開口部2の前方、すなわちレジスタ1の前方へ吹き出され、これにより乗員に向かって吹き出す直接送風が可能である。なお上記開放状態において、ベゼル20に対してバレル30を回動させることにより直接送風の送風方向を変化させることができる。
またレジスタ1はバレル30の吸入開口部7と第1吹出開口部5との間に、内フレーム下壁34B及び外フレーム下壁32Bを有し、バレル30を回動させることにより前側開口部5を当該内フレーム下壁34B及び外フレーム下壁32Bで塞ぐことができる。また前側開口部2が塞がれる状態において内フレーム下壁34B及び外フレーム下壁32Bは前側開口部2の開口方向に対して外側に傾斜するスリット4B、4B、4D、4Dを有し、スリット4B、4B、4D、4Dは前側開口部2を塞ぐ状態において外フレーム下壁32B前面の前側開口部に露出する部分に開口して第2吹出開口部3B、3B、3A、3Aを形成する。よって、前側開口部2が塞がれる状態において、吸入開口部7を介して通風ダクトDからバレルに流入した前方向の空気は、スリット4B、4B、4D、4に流入することにより前側開口部2に対し外側に傾斜する方向にその流れ方向を変化させて、第2吹出開口部3B、3B、3A、3Aから前側開口部2の開口方向に対し斜め外側に、すなわちレジスタ1の斜め外側に吹き出され、乗員に直接当たらないように吹き出して、乗員にとって風速感の少ない間接送風となる。
一方で前側開口部2が塞がれる状態では、前側開口部2に露出する外フレーム下壁32Bに第2吹出開口部3B、3B、3A、3Aが設けられていても、バレル30内部はほとんど露出されないので、意匠的な優位性を維持できる。
また、直接送風のための空気流路となっていたバレル30にスリット4B、4B、4D、4Dを設けることにより間接送風機能を得られるので、間接送風のためにバレル30と別の流路をベゼル等に設ける必要がなく、コスト減となる。
またレジスタ1はバレル30の吸入開口部7と第1吹出開口部5との間に、内フレーム下壁34B及び外フレーム下壁32Bを有し、バレル30を回動させることにより前側開口部5を当該内フレーム下壁34B及び外フレーム下壁32Bで塞ぐことができる。また前側開口部2が塞がれる状態において内フレーム下壁34B及び外フレーム下壁32Bは前側開口部2の開口方向に対して外側に傾斜するスリット4B、4B、4D、4Dを有し、スリット4B、4B、4D、4Dは前側開口部2を塞ぐ状態において外フレーム下壁32B前面の前側開口部に露出する部分に開口して第2吹出開口部3B、3B、3A、3Aを形成する。よって、前側開口部2が塞がれる状態において、吸入開口部7を介して通風ダクトDからバレルに流入した前方向の空気は、スリット4B、4B、4D、4に流入することにより前側開口部2に対し外側に傾斜する方向にその流れ方向を変化させて、第2吹出開口部3B、3B、3A、3Aから前側開口部2の開口方向に対し斜め外側に、すなわちレジスタ1の斜め外側に吹き出され、乗員に直接当たらないように吹き出して、乗員にとって風速感の少ない間接送風となる。
一方で前側開口部2が塞がれる状態では、前側開口部2に露出する外フレーム下壁32Bに第2吹出開口部3B、3B、3A、3Aが設けられていても、バレル30内部はほとんど露出されないので、意匠的な優位性を維持できる。
また、直接送風のための空気流路となっていたバレル30にスリット4B、4B、4D、4Dを設けることにより間接送風機能を得られるので、間接送風のためにバレル30と別の流路をベゼル等に設ける必要がなく、コスト減となる。
またレジスタ1では、バレル内に回動可能に軸支される縦フィン40を有する。よって、第1吹出開口部5が前側開口部2と一致して前側開口部2を開放するにおいて、縦フィン40の回動によって第1吹出開口部5及び前側開口部2の開口方向に対する縦フィン40の傾斜角度を変化させて、直接送風の送風範囲や送風方向を変化させることができる。また第1吹出開口部5が前側開口部2と一致する状態において当該フィン40の回動により第1吹出開口部5を閉鎖させることにより、レジスタ1から空気が吹き出すのをシャットできる。このように直接送風の風向調整のための縦フィン40により直接送風も間接送風もシャットでき、ダンパプレートを設ける必要がなく、製造コスト減となる。
またレジスタ1は、車室のルーフサイド部RSに配設される。スリット4D、4Dは前側開口部2の開口方向に対し下側に傾斜する。よって、スリット4D、4Dの傾斜方向及び第2吹出開口部3A、3Aの開口方向は車両の窓部Wに沿う方向となり、第2吹出開口部3A、3Aからの間接送風は車両の窓部Wに沿って下方に吹き出される。これにより第2吹出開口部3A、3Aからの間接送風は、外部の温度が伝わり易い車窓部分全体を空調して、車室内の温度分布の偏りを効果的に改善して車内を快適な状態に保つことができる。
また、第2吹出開口部3A、3Aは外フレーム下壁32B前面における前側開口部2に露出される部分の下端部に開口するので、前側開口部を塞ぐ外フレーム下壁32B前面において第2吹出開口部3A、3Aが目立たず更に意匠的に優れたレジスタとなる。
また、第2吹出開口部3A、3Aは外フレーム下壁32B前面における前側開口部2に露出される部分の下端部に開口するので、前側開口部を塞ぐ外フレーム下壁32B前面において第2吹出開口部3A、3Aが目立たず更に意匠的に優れたレジスタとなる。
またレジスタ1は、車室のルーフサイド部RSに配設され、スリット4B、4Bは上記前側開口部2が塞がれる状態において前側開口部2の開口方向に対し上側に傾斜する。よってスリット4B、4Bの傾斜方向及び第2吹出開口部3B、3Bの開口方向は天井部Rに沿う側方となり、第2吹出開口部3B、3Bからの送風は天井部Rに沿うように吹き出されるため、天井部R全体を空調でき、特に冷房時は車室内の温度分布を効果的に改善して車内を快適な状態に保つことができる。
また、第2吹出開口部3B、3Bは外フレーム下壁32B前面における前側開口部2に露出される部分の上端部に開口するので、前側開口部2を塞ぐ外フレーム下壁32B前面においてスリット4B、4Bが目立たず更に意匠的に優れたレジスタとなる。
また、第2吹出開口部3B、3Bは外フレーム下壁32B前面における前側開口部2に露出される部分の上端部に開口するので、前側開口部2を塞ぐ外フレーム下壁32B前面においてスリット4B、4Bが目立たず更に意匠的に優れたレジスタとなる。
尚、本考案は前記実施形態に限定されることはなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
たとえば、実施形態では、レジスタをルーフサイド部に配設したが、別の個所に配設するのでも構わない。
また実施形態ではフィンによりレジスタからの送風をシャットしたが、ダンパプレートを設けるのでも構わない。
また実施形態における一対の直列するスリットはフレーム体の左右に渡る長い一のスリットとしても構わない。
またスリットは、バレルに1カ所設けようとも、実施形態よりさらに多数設けようとも構わない。
たとえば、実施形態では、レジスタをルーフサイド部に配設したが、別の個所に配設するのでも構わない。
また実施形態ではフィンによりレジスタからの送風をシャットしたが、ダンパプレートを設けるのでも構わない。
また実施形態における一対の直列するスリットはフレーム体の左右に渡る長い一のスリットとしても構わない。
またスリットは、バレルに1カ所設けようとも、実施形態よりさらに多数設けようとも構わない。
1 レジスタ
2 前側開口部
3A、3B 第2吹出開口部
5 第1吹出開口部
7 吸入開口部
4A、4A 外フレーム下壁を貫通する一対のスリット
4B、4B 内フレーム下壁前部を貫通する一対のスリット
4C、4C 内フレーム下壁後部を貫通する一対のスリット
4D、4D 嵌合状態の外フレーム下壁及び内フレーム下壁を貫通し、スリット4A、4A、4C、4Cからなる一対のスリット
20 ベゼル
30 バレル
32B 外フレーム下壁
34B 内フレーム下壁
40 縦フィン
D 通風ダクト
R 天井部
RS ルーフサイド部
W 窓部
2 前側開口部
3A、3B 第2吹出開口部
5 第1吹出開口部
7 吸入開口部
4A、4A 外フレーム下壁を貫通する一対のスリット
4B、4B 内フレーム下壁前部を貫通する一対のスリット
4C、4C 内フレーム下壁後部を貫通する一対のスリット
4D、4D 嵌合状態の外フレーム下壁及び内フレーム下壁を貫通し、スリット4A、4A、4C、4Cからなる一対のスリット
20 ベゼル
30 バレル
32B 外フレーム下壁
34B 内フレーム下壁
40 縦フィン
D 通風ダクト
R 天井部
RS ルーフサイド部
W 窓部
Claims (4)
- 前面に開口する前側開口部を有するベゼルと、
通風ダクトの空気が流入する吸入開口部と、吸入開口部と対向する第1吹出開口部と、吸入開口部と第1吹出開口部との間のフレーム部を有し、第1吹出開口部が前記前側開口部と一致して前側開口部を開放する状態からフレーム部が前側開口部を塞ぐ状態まで回動可能に前記ベゼルに軸支されるバレルと、を備える車室空調用のレジスタにおいて、
前記フレーム部は、前記前側開口部を塞ぐ状態において前記前側開口部の開口方向に対し外側に傾斜するスリットを有し、
前記スリットは、前記前側開口部を塞ぐ状態において前記フレーム部前面の前側開口部に露出される部分に開口して第2吹出開口部が形成されることを特徴とするレジスタ。 - 前記バレル内に回動可能に軸支されるフィンを有し、
前記フィンの回動により前記第1吹出開口部を閉鎖することを特徴とする請求項1に記載のレジスタ。 - 前記レジスタは、前記車室のルーフサイド部に配設され、
前記スリットは、前記前側開口部を塞ぐ状態において前側開口部の開口方向に対し下側に傾斜し、
前記第2吹出開口部は、前記前側開口部を塞ぐ状態において前記スリットが前記フレーム部前面の前側開口部に露出される部分における下端部に開口して形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレジスタ。 - 前記レジスタは、前記車室のルーフサイド部に配設され、
前記スリットは、前記前側開口部を塞ぐ状態において前記前側開口部の開口方向に対し上側に傾斜し、
前記第2吹出開口部は、前記前側開口部を塞ぐ状態において前記スリットが前記フレーム部前面の前記前側開口部に露出される部分における上端部に開口して形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレジスタ。
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- 2009-10-28 JP JP2009007675U patent/JP3156703U/ja not_active Expired - Fee Related
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