JP3156492B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

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JP3156492B2 JP05394594A JP5394594A JP3156492B2 JP 3156492 B2 JP3156492 B2 JP 3156492B2 JP 05394594 A JP05394594 A JP 05394594A JP 5394594 A JP5394594 A JP 5394594A JP 3156492 B2 JP3156492 B2 JP 3156492B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体や液晶パネル、
太陽電池等の薄膜形成工程、または微細なパターンを形
成するためのエッチング工程などに用いられるプラズマ
処理装置及びプラズマ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラズマ処理装置は、高機能化と
その処理コストの低減のために、高速化、高品質化、大
面積処理化を実現する取り組みが盛んに行われている。
以下、従来のプラズマ処理装置を、マイクロ波マグネト
ロンスパッタ装置(特公平5-283365号公報)を例に挙げ
て説明する。
【0003】図8は、従来のプラズマ処理装置における
反応室の断面図である。図8において、1はマグネトロ
ンで、矩形導波管2に接続され、矩形導波管2は同軸導
波管3に接続されている。矩形導波管2の内部にはリッ
ジ4、プランジャ5が設けられており、リッジ4と同軸
導波管3の中心導体3aが接続されている。同軸導波管
3はテーパー状に拡大しており、終端の平坦部にはター
ゲット6が設置できるようになっている。ターゲット6
の下にはリング状の磁気ギャップを持った同心円の永久
磁石7が埋め込まれている。また、同軸導波管3の中心
導体3aと外周導体3bとの間には真空封止し、かつ、
マイクロ波を透過する絶縁物としての石英窓が設けられ
ている。8は真空排気手段を有する真空保持可能な真空
容器でテフロン板により同軸導波管3と電気的に絶縁さ
れている。9は被処理基板、10は被処理基板台、11
はガス導入管である。
【0004】以上のような構成を有する従来のプラズマ
処理装置について、以下その動作を説明する。マグネト
ロン1から発振された2.45GHzのマイクロ波は、矩
形導波管2中を矩形導波管伝播モード(TE10波)で伝
播し、リッジ4の作用により同軸導波管伝播モードに変
換され、同軸導波管3を伝播し、ターゲット6上に導か
れる。このときガス導入管11からAr等を2×10-2Tor
r程度導入し、プランジャ5を調整すれば、ターゲット
6上にプラズマが発生し、永久磁石7の作用により、マ
グネトロンモードの放電が維持される。そして、ガス圧
力を8×10-2Torr程度に低下させ、同軸導波管3に高周
波電源12により、13.56MHz を印加すると、プラズマ
中のイオンがターゲット6の表面をたたき、ターゲット
6の粒子が放出され、被処理基板9上にターゲット6の
成分の薄膜を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成を有する従来のプラズマ処理装置では、マイク
ロ波の矩形導波管伝播モードから同軸導波管伝播モード
のモード変換において、高次モードであるTE11波が発
生し、同軸導波管にTEM波とTE11波が合成された電
界分布の偏ったモードのマイクロ波が伝播し、同軸導波
管の開端部においてマイクロ波が偏って放射され、その
ために不均一なプラズマが発生し、プラズマ処理の均一
性が悪くなり、大面積の基板に対しては適用できないと
いう問題点があった。
【0006】本発明は、前記従来技術の課題を解決し、
高密度のプラズマで大面積の基板でも均一に処理するこ
とのできるプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るプラズマ処理装置の第1の構成は、真
空排気手段とガス導入手段とを有する真空容器と、前記
真空容器内に設けられた被処理基板保持手段と、前記真
空容器に接続された同軸導波管と、前記同軸導波管を真
空封止する絶縁物とを備え、前記同軸導波管の前記真空
容器に接続された開放端より高周波電力を放射し、前記
ガス導入手段より導入されたガスをプラズマ化すること
により処理を行うプラズマ処理装置において、前記同軸
導波管の高周波電力を放射する開放端と反対側の終端に
接続され、略対向する少なくとも2つの高周波電力導入
口を有し、前記略対向する少なくとも2つの高周波電力
導入口より導入される高周波電力どうしを干渉させるこ
とにより、高周波電力の高次モード発生を抑制する矩形
−同軸変換手段と、前記矩形−同軸変換手段の略対向す
る少なくとも2つの高周波電力導入口のそれぞれに高周
波電力を導入する高周波電力導入手段とを備えたことを
特徴とする。
【0008】また、前記第1の構成において、高周波電
力導入手段は、高周波電力発振手段と、前記高周波電力
発振手段により発振された高周波電力を分岐し矩形−同
軸変換手段の略対向する少なくとも2つの高周波電力導
入口に導入する高周波電力分岐手段とで構成されるのが
好ましい。
【0009】もしくは、前記第1の構成において、高周
波電力導入手段は、矩形−同軸変換手段の略対向する少
なくとも2つの高周波電力導入口の1つ1つに対応する
少なくとも2つの高周波電力発振手段を有するのが好ま
しい。
【0010】また、前記第1の構成において、矩形−同
軸変換手段は、両端が高周波電力導入口である矩形導波
管と、前記矩形導波管の内部に設けられ同軸導波管の中
心導体に接続された対称なテーパー形状のブロックから
構成されるのが好ましい。
【0011】もしくは、前記第1の構成において、矩形
−同軸変換手段は、両端が高周波電力導入口であり、か
つ、同軸導波管の中心導体が内部の途中まで電界の方向
と平行に挿入された構造の矩形導波管で構成されるのが
好ましく、さらに、同軸導波管の中心導体は矩形−同軸
変換手段の矩形導波管の側面につきでた形状であるのが
好ましい。
【0012】また、本発明に係るプラズマ処理装置の第
2の構成は、真空排気手段とガス導入手段とを有する真
空容器と、前記真空容器内に設けられた被処理基板保持
手段と、前記真空容器に接続された同軸導波管と、前記
同軸導波管を封止する絶縁物とを備え、前記同軸導波管
の前記真空容器に接続された開放端より高周波電力を放
射し、前記ガス導入手段より導入されたガスをプラズマ
化することにより処理を行うプラズマ処理装置であっ
て、前記同軸導波管に接続され、前記同軸導波管に高周
波電力を導入する少なくとも2つの同軸分岐管と、前記
少なくとも2つの同軸分岐管のそれぞれに高周波電力を
導入する高周波電力導入手段とを備えたものである。
【0013】また、前記第2の構成で、同軸導波管の中
心導体において、真空容器内の高周波電力放射部分にガ
スを導入する中心導体ガス導入手段を有するのが好まし
い。
【0014】また、本発明に係るプラズマ処理装置の第
3の構成は、真空排気手段とガス導入手段とを有する真
空容器と、前記真空容器内に設けられた被処理基板保持
手段と、前記真空容器に接続された同軸導波管と、前記
同軸導波管を封止する絶縁物とを備え、前記同軸導波管
の前記真空容器に接続された開放端より高周波電力を放
射し、前記ガス導入手段より導入されたガスをプラズマ
化することにより処理を行うプラズマ処理装置であっ
て、前記同軸導波管に接続され、高周波電力整合手段を
有する少なくとも2つの同軸分岐管と、前記同軸導波管
に高周波電力を導入する高周波電力導入手段とを備えた
ものである。
【0015】また、前記第3の構成においては、少なく
とも2つの同軸分岐管の少なくとも1つは中心導体にお
いて、真空容器内の高周波電力放射部分にガスを導入す
る中心導体ガス導入手段を有するのが好ましい。
【0016】また、前記第1及び第2の構成において
は、同軸導波管を真空容器に向かうに従ってテーパー状
に拡大した構造であるのが好ましい。
【0017】また、前記第1及び第2の構成において
は、同軸導波管によって真空容器内に放射される高周波
電界内に磁界を形成する手段を有するのが好ましい。
【0018】また、本発明に係るプラズマ処理方法は、
真空排気手段を有する真空容器内にガスを導入し、高周
波電力によって前記ガスをプラズマ化し、前記真空容器
内に設けた被処理基板を処理するプラズマ処理方法であ
って、略対向する少なくとも2つの高周波電力導入口よ
り導入される高周波電力同志を干渉させることにより高
周波電力の高次モード発生を抑制する矩形−同軸変換手
段が接続された同軸導波管から前記高周波電力を放射す
ることにより発生するプラズマを用いて前記被処理基板
に処理を施すことを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明の第1の構成によれば、高周波電力の矩
形導波管伝播モードから同軸導波管伝播モードの変換の
際に、略対向する高周波電力導入口より導入される高周
波電力どうしが干渉することにより高次モードの発生が
抑制され、同軸導波管に均一なモードの高周波電力が伝
播するので、同軸導波管の終端において均一な高周波電
力が放射され、均一なプラズマが発生し、大面積の基板
でも均一に処理することができる。
【0020】また、前記第1の構成の高周波電力導入手
段を、高周波電力発振手段と、前記高周波発振手段によ
り発振された高周波電力を分岐し矩形−同軸変換手段の
略対向する少なくとも2つの高周波電力導入口に導入す
る高周波電力分岐手段とからなる構成とすれば、略対向
する少なくとも2つの高周波電力導入口にそれぞれ導入
される高周波電力は元は同じ高周波電力発振手段より発
振され、分配された高周波電力であることから、各高周
波電力どうしの位相の整合が容易となり、簡潔な高周波
電力の調整で、同軸導波管での高次モードの発生を抑制
し、均一なプラズマを発生させる。
【0021】また、前記第1の構成の高周波電力導入手
段を、矩形−同軸変換手段の略対向する少なくとも2つ
の高周波電力導入口の1つ1つに対応する少なくとも2
つの高周波電力発振手段を有する構成とすれば、複雑な
構成の分岐手段が不必要となり、簡潔な構成で同軸導波
管での高次モードの発生を抑制し、均一なプラズマを発
生させる。
【0022】また、前記第1の構成の矩形−同軸変換手
段を、矩形導波管と、前記矩形導波管の内部に設けられ
同軸導波管の中心導体に接続された対称なテーパー形状
のブロックとからなる構成とすれば、矩形導波管から同
軸導波管への特性インピーダンスの変化が緩やかにな
り、矩形−同軸変換手段での高周波電力の反射を抑制し
て、効率よく高周波電力が変換され、効率よく均一なプ
ラズマを発生する。
【0023】また、前記第1の構成の矩形−同軸変換手
段を、両端が高周波電力導入口であり、同軸導波管の中
心導体が内部の途中まで電界の方向と平行に挿入された
構造の矩形導波管で構成すれば、矩形−同軸変換手段は
矩形導波管のみで構成されるので、簡潔な構成で矩形−
同軸の変換を行い、均一なプラズマを発生できる。
【0024】また、同軸導波管の中心導体を矩形−同軸
変換手段の矩形導波管の側面につきでた形状とした構成
にすれば、矩形導波管の側面で同軸導波管の中心導体の
保持ができ、均一なプラズマを発生できるとともに、中
心導体の保持が容易になる。
【0025】また、前記第2の構成によれば、分岐の存
在による整合の乱れの影響で高周波電力の高次モードが
発生するのを抑制し、分岐が存在する場合でも、同軸導
波管に均一なモードの高周波電力が伝播し、均一なプラ
ズマを発生させる。
【0026】また、前記第2の構成で、同軸導波管の中
心導体において、真空容器内の高周波電力放射部分にガ
スを導入する中心導体ガス導入手段を有する構成にすれ
ば、高周波が放射される部分に、効率よくガスを導入
し、効率よく均一なプラズマが発生する。
【0027】また、前記第3の構成によれば、高周波電
力整合手段により分岐の存在による整合の乱れの影響で
高周波電力の高次モードが発生するのを抑制し、分岐が
存在する場合でも、同軸導波管に均一なモードの高周波
電力が伝播し、均一なプラズマが発生する。
【0028】また、前記第3の構成の少なくとも2つの
同軸分岐管の少なくとも1つは中心導体において、真空
容器内の高周波電力放射部分にガスを導入する中心導体
ガス導入手段を有する構成にすれば、高周波が放射され
る部分に、効率よくガスを導入し、効率よく均一なプラ
ズマが発生する。
【0029】また、前記第1、第2及び第3の構成にお
いて、同軸導波管を真空容器に向かうに従ってテーパー
状に拡大した構造によれば、高周波電力がテーパー状同
軸導波管部で拡大され、真空容器内の広い領域にわたっ
て放射する。
【0030】また、前記第1、第2及び第3の構成にお
いて、同軸導波管によって真空容器内に放射される高周
波電界内に磁界を形成する手段を有する構成によれば、
高周波電界が磁界形成手段によって形成される磁気ギャ
ップと相互作用し、プラズマ中の電子を捕獲、回転運動
させ、プラズマ密度が高まる。
【0031】また、本発明に係るプラズマ処理方法によ
れば、矩形−同軸変換手段が接続された同軸導波管から
前記高周波電力を放射することにより発生するプラズマ
を用いるので、均一な高周波電力が放射されて発生した
均一なプラズマが得られ、大面積の基板は均一に効率よ
く処理される。
【0032】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。
【0033】(実施例1)図1は本発明に係るプラズマ
処理装置の実施例1における反応室の断面図である。図
1において、13はマイクロ波発生装置であるマグネト
ロン、14は反射波を分離吸収するアイソレータであ
る。15はマイクロ波の矩形導波管(109mm×54.5mm)
による分岐手段であり、分岐路15a、15b、分岐1
5cで構成されている。分岐15cはE面T分岐の矩形
導波管であり、2つの出力には分岐路15a、15bが
それぞれ接続されている。分岐路15a、15bはEコ
ーナーを持ち、導波路を曲げることにより分岐15cと
矩形−同軸変換手段16の両端を結んでいる。また、分
岐手段16にはマイクロ波の整合をとるためのスリース
タブチューナ17a、17b、17cが設けられてい
る。
【0034】矩形−同軸変換手段16はマイクロ波の矩
形導波管(109mm×54.5mm)16aとテーパー形状のブ
ロックであるリッジ16bで構成されており、その中心
部に中心導体18a(外径24mm)、外周導体18b(内
径54mm)で構成される同軸導波管18が接続されてい
る。また、リッジ16bは、矩形導波管16aの内部に
設けられており、同軸導波管の中心導体18aが接続さ
れている。同軸導波管18は終端において、45度のテ
ーパー形状で拡大され、真空排気手段を有する真空保持
可能な真空容器19に接続され、マイクロ波を透過する
絶縁物としての石英窓20により真空封止されている。
同軸導波管の中心導体18aの拡大された終端部の内部
は空洞になっており、平坦部にはターゲット21が設置
してある。
【0035】ターゲット21は同軸導波管の中心導体1
8aとはテフロン板22で電気的に絶縁されたターゲッ
トホルダー23により支持されており、ターゲットホル
ダー23の内部にはターゲット21の面上に磁場を発生
させるためのリング状の磁気ギャップを持った同心円の
永久磁石24が内蔵されている。また、永久磁石24と
ターゲット21は水冷できるようになっており、同軸導
波管の中心導体18aの内部に水冷パイプ25が通って
いる。また、この水冷パイプ25に電位を印加すること
により、ターゲット21の電位を変化させることができ
るようになっている。26は被処理基板、27は被処理
基板26の加熱手段であるヒータ(図示せず)を有する
基板台、28は真空容器19内にガスを導入するための
ガス導入手段である。
【0036】以上説明した構成は本発明に係るプラズマ
処理装置をマイクロ波マグネトロンスパッタ装置として
用いた場合の実施例であり、以下その動作を説明する。
【0037】マグネトロン13から発振された2.45
GHzのマイクロ波は矩形導波管中をTE10モードで伝播
し、分岐15cにて均一に電力が分配され、分岐路15
a、15bを伝播し、矩形−同軸変換手段16の矩形導
波管16aの両端より入力される。矩形−同軸変換手段
16では、リッジ16bの作用によって、マイクロ波は
矩形導波管伝播モードから同軸導波管伝播モードへと変
換される。リッジ16bは矩形導波管16aと同軸導波
管18の特性インピーダンスの違いを緩やかに繋ぎ、マ
イクロ波が矩形−同軸変換手段16にて反射することな
く効率よく変換されるよう作用する。
【0038】この変換では、リッジに対して2方向から
マイクロ波を導入することにより、分岐路15a、15
bで入力されるマイクロ波の位相をスリースタブチュー
ナ17a、17bで合わせ、スリースタブチューナ17
cで整合をとれば、高次モードであるTE10波は互いに
干渉し、打ち消し合う形になるので、発生することはな
く、矩形導波管のTE10波はすべてTEM波に変換さ
れ、同軸導波管18には均一なTEM波のみが伝播し、
同軸導波管18の終端部において均一なマイクロ波が放
射される。したがって、ガス導入手段28からアルゴン
ガス等を導入して、真空容器19内のガス圧を2×10-2T
orrにすると、放射されたマイクロ波によって均一なプ
ラズマが発生する。
【0039】また、スリースタブチューナ17cを調整
し、プラズマを、例えば3インチのSiO2ターゲット21
の上に持ってくる。ターゲット21上では同心円永久磁
石24の作用によって100〜200ガウスの磁場が印加され
ており、リング上の磁気ギャップにプラズマが捕獲さ
れ、マグネトロンモードの放電が維持される。そして、
ガス圧を低下させ、例えば8×10-4Torrとし、高周波電
源29によって、例えば13.56MHzを印加すると、
ターゲット21上のプラズマ中のイオンがターゲット2
1の表面をたたき、ターゲット21の粒子を放出する。
この粒子が被処理基板26に飛来して、ターゲット21
の成分の薄膜を形成する。こうして得られた薄膜は、均
一に放射されたマイクロ波による均一なプラズマの作用
により均一性の優れたものとなる。
【0040】なお、実施例1では矩形−同軸変換手段1
6のリッジ16bとして直線状テーパーブロックを用い
たが、図2のような曲線状テーパーブロック161を使
用しても同様な効果が得られる。また、図3のように中
心導体と外周導体に対してそれぞれテーパーブロック1
62,163を設けることでも同様の効果を得ることが
できる。さらに、図4のように同軸導波管の中心導体1
8aをT字型にした場合でも同様の効果を得ることがで
きる。
【0041】また実施例1では、分岐手段としてE面T
分岐を用いたが、その他H面T分岐やY分岐など様々な
分岐手段が応用可能である。さらに、コーナーに関して
も、Eコーナーの他にもHコーナーまたはEベンド、H
ベンドなどあらゆる導波路の曲がりのための素子を使用
して経路を構成することが可能である。
【0042】また、実施例1では、分岐路15a、15
bの経路長が等しくなるようにしたが、スリースタブチ
ューナ17a、17bによる位相の調整が可能であるの
で、経路差が存在しても問題はない。しかし、分岐15
cがE面分岐であるため2つのポートの出力は互いに逆
位相で現れるため、マイクロ波の管内波長をΛとする
と、分岐路15a、15bの経路差を(n+1/2)Λ
とすれば、スリースタブチューナ17a、17bの調整
が容易となる効果が得られる。ただし、nは整数であ
る。なお、分岐としてH面T分岐を使用した場合には、
分岐後の出力が同位相となるため、経路差はnΛが望ま
しい。
【0043】また、実施例1では、3つのスタブチュー
ナ17a、17b、17cを設けたが、スタブチューナ
17cを省略し、スタブチューナ17a、17bのみで
全体の整合および両分岐路の位相の整合を取ることが可
能である。また、スタブチューナ17aまたはスタブチ
ューナ17bを省略することが可能であることはいうま
でもない。
【0044】また、実施例1では、2つのマイクロ波導
入口を有する矩形−同軸変換手段16を用いたが、これ
に限られるわけではなく、3または4つの導入口を有す
る構造でも同様の効果が得られる。
【0045】(実施例2)図5は本発明に係るプラズマ
処理装置の実施例2における反応室の断面図である。実
施例2では矩形−同軸変換手段の矩形導波管16aにお
いてリッジ16bに対して対称な位置に2つのスリース
タブチューナ30a、30b、2つのアイソレータ31
a、31b、2つのマグネトロン(ともに周波数2.4
5GHz)32a、32bが設けられている。その他の構
造は上記実施例1と同様である。
【0046】プラズマ処理装置を以上のように構成すれ
ば、マグネトロン32a、32bで発振されたマイクロ
波は矩形導波管16aによりリッジ16bの両側より導
入され、2つのスリースタブチューナ30a、30b、
2つのアイソレータ31a、31bを調整すれば、実施
例1と同様の効果が得られ、同軸導波管18に均一なT
EM波が伝播し、均一なプラズマ処理を施すことができ
る。
【0047】(実施例3)図6は本発明に係るプラズマ
処理装置の実施例3における反応室の断面図である。図
6において、33a、33bは同軸導波管18にマイク
ロ波を導入するための第1の同軸分岐路、34a、34
bは同様に同軸導波管18にマイクロ波を導入するため
の第2の同軸分岐路である。両分岐路の中心導体33
a、34aの中心軸間の距離は31mmであり、2.45G
Hzのマイクロ波の1/4波長の長さになっている。ま
た、両分岐路とも、スリースタブチューナ、アイソレー
ター、マイクロ波発生装置であるマグネトロン(図示せ
ず)が接続されている。35はマイクロ波の反射板とし
てのプランジャである。その他の構成は上記実施例1と
同様である。
【0048】以上のような構成を有するプラズマ処理装
置について、以下その動作を説明する。マグネトロンに
より発振された2.45GHzのマイクロ波は2つの分岐
路33、34より同軸導波管18に導入される。両分岐
路に接続されたスリースタブチューナ及びプランジャ3
5を調整すれば、2つの分岐路によりマイクロ波を導入
することにより、両分岐路から導入されたマイクロ波ど
うしが干渉し、分岐による高次モードの発生を抑制する
ことができるので、同軸導波管18に均一なTEM波が
伝播する。以下の動作は実施例1と同様である。
【0049】なお、2つの分岐路へのマイクロ波の導入
方法に関しては、実施例1と同様の分岐による方法、実
施例2と同様の少なくとも2つのマイクロ波発振源によ
る方法が適用可能である。
【0050】(実施例4)図7は本発明に係るプラズマ
処理装置の実施例4における反応室の断面図である。図
7において、36a、36bは中心導体18aに冷却水
を導入するための第1の同軸分岐路であり、マイクロ波
の反射板としてのプランジャ38を持つ。また、37
a、37bは同軸分岐路36によるマイクロ波の高次モ
ードの発生を防ぐ第2の同軸分岐路であり、プランジャ
39を持つ。両分岐路の中心導体36a、37aの中心
軸間の距離は31mmであり、2.45GHzのマイクロ波の
1/4波長の長さになっている。また、同軸導波管18
には、スリースタブチューナ、アイソレーター、マイク
ロ波発生装置であるマグネトロン(図示せず)が接続さ
れている。その他の構成は上記実施例3と同様である。
【0051】以上のような構成を有するプラズマ処理装
置について、以下その動作を説明する。マグネトロンに
より発振された2.45GHzのマイクロ波は、TEM波
として同軸導波管18を伝播する。スリースタブチュー
ナおよびプランジャ38、39を調整すれば、2つの分
岐路の作用により、同軸分岐路での整合の乱れによる高
次モードの発生を抑制することができるので、同軸導波
管18の分岐以降にも均一なTEM波が伝播し、以下は
実施例1と同様の動作により、同様の効果が得られる。
【0052】ところで、上記実施例3,4では、両分岐
路の中心導体の中心軸管距離をマイクロ波の1/4波長
としたが、必ずしもこれに限定されるわけではなく、λ
をマイクロ波の波長、nを整数とすれば、nλ/4を満
たせば良い。
【0053】なお、上記実施例1、2、3及び4におい
ては、プラズマ処理装置をマイクロ波マグネトロンスパ
ッタ装置として用いた場合を例に挙げて説明している
が、必ずしもこの用途に限定されるものではなく、プラ
ズマCVD装置やエッチング装置として用いることが可
能であり、同様に均一なプラズマによる大面積の基板処
理が可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプラ
ズマ処理装置の第1の構成によれば、高周波電力の矩形
導波管伝播モードから同軸導波管伝播モードの変換の際
に、略対向する高周波電力導入口より導入される高周波
電力どうしが干渉することにより高次モードの発生が抑
制され、同軸導波管に均一なモードの高周波電力が伝播
するので、同軸導波管の終端において均一な高周波電力
が放射され、均一なプラズマを発生させることができ、
スパッタ装置、CVD装置またはエッチング装置等に応
用することにより、大面積で均一な成膜またはエッチン
グ処理等が可能となる。
【0055】また、前記第1の構成の高周波電力導入手
段を、高周波電力発振手段と、前記高周波発振手段によ
り発振された高周波電力を分岐し矩形−同軸変換手段の
略対向する少なくとも2つの高周波電力導入口に導入す
る高周波電力分岐手段とで構成すれば、略対向する少な
くとも2つの高周波電力導入口にそれぞれ導入される高
周波電力どうしの位相の整合が容易となるので、簡潔な
高周波電力の調整で、同軸導波管での高次モードの発生
を抑制し、容易に均一なプラズマを発生させることがで
き、均一なプラズマ処理が可能であるとともに、高周波
電力導入にともなう調整が容易なプラズマ処理装置とす
ることができる。
【0056】また、前記第1の構成の高周波電力導入手
段を、矩形−同軸変換手段の略対向する少なくとも2つ
の高周波電力導入口の1つ1つに対応する少なくとも2
つの高周波電力発振手段を有する構成とすれば、複雑な
構成の分岐手段が不必要となるので、簡潔な構成で同軸
導波管での高次モードの発生を抑制し、均一なプラズマ
を発生させることができ、均一なプラズマ処理が可能で
あるとともに、簡潔な構成のプラズマ処理装置とするこ
とができる。
【0057】また、前記第1の構成の矩形−同軸変換手
段を、両端が高周波電力導入口である矩形導波管と、前
記矩形導波管の内部に設けられ同軸導波管の中心導体に
接続された対称なテーパー形状のブロックとからなる構
成とすれば、矩形−同軸変換手段での高周波電力の反射
を抑制できるので、効率よく均一なプラズマを発生で
き、均一なプラズマ処理に加えて、プラズマ処理速度の
向上を達成でき、成膜レート等を向上できる。
【0058】また、前記第1の構成の矩形−同軸変換手
段を、両端が高周波電力導入口であり、かつ、同軸導波
管の中心導体が内部の途中まで電界の方向と平行に挿入
された構造の矩形導波管で構成すれば、矩形−同軸変換
手段は矩形導波管のみで構成されることとなり、簡潔な
構成で矩形−同軸の変換を行い、均一なプラズマを発生
でき、均一なプラズマ処理に加えて、簡潔な構成のプラ
ズマ処理装置とすることができる。また、同軸導波管の
中心導体は矩形−同軸変換手段の矩形導波管の側面につ
きでた形状とすれば、矩形導波管の側面で同軸導波管の
中心導体の保持ができるので、中心導体の保持が容易に
なり、均一なプラズマ処理に加えて、さらに簡潔な構成
のプラズマ処理装置とすることができる。
【0059】また、前記第2の構成によれば、同軸導波
管に接続され、前記同軸導波管に高周波電力を導入する
少なくとも2つの同軸分岐管を備えることにより、分岐
の存在による整合の乱れの影響で高周波電力の高次モー
ドが発生するのを抑制することができるので、分岐が存
在する場合でも、同軸導波管に均一なモードの高周波電
力が伝播し、均一なプラズマを発生させることができ、
均一なプラズマ処理に加えて、中心導体にガス導入手段
や冷却水路を設けることができる。
【0060】また、前記第2の構成の同軸導波管の中心
導体において、真空容器内の高周波電力放射部分にガス
を導入する中心導体ガス導入手段を有する構成とすれ
ば、高周波が放射される部分に、効率よくガスを導入す
ることができるので、効率よく均一なプラズマを発生さ
せることができ、均一なプラズマ処理に加えて、プラズ
マ処理速度の向上を達成できる。
【0061】また、前記第3の構成によれば、同軸導波
管に接続され、高周波電力整合手段を有する少なくとも
2つの同軸分岐管を備えることにより、第2の構成と同
様の効果が得られる。
【0062】また、前記第3の構成の、少なくとも2つ
の同軸分岐管の少なくとも1つは中心導体において、真
空容器内の高周波電力放射部分にガスを導入する中心導
体ガス導入手段を有する構成によれば、高周波が放射さ
れる部分に、効率よくガスを導入することができるの
で、効率よく均一なプラズマを発生させることができ、
均一なプラズマ処理に加えて、プラズマ処理速度の向上
を達成できる。
【0063】また、前記第1及び第2の構成において、
同軸導波管を真空容器に向かうに従ってテーパー状に拡
大した構造とすれば、高周波電力を真空容器内の広い領
域にわたって放射させることができるので、さらに大面
積に均一なプラズマ処理を施すことができる。
【0064】また、前記第1及び第2の構成において、
同軸導波管によって真空容器内に放射される高周波電界
内に磁界を形成する手段を有する構成によれば、プラズ
マ密度を高めることができるので、均一なプラズマ処理
に加えて、処理速度の向上を達成できる。
【0065】また、本発明に係るプラズマ処理方法によ
れば、均一な高周波電力が放射されて発生した均一なプ
ラズマが得られるので、大面積の基板を均一に効率よく
処理することができ、成膜やエッチング等のプロセス処
理に応用することにより、大面積で均一な成膜またはエ
ッチング処理等が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるプラズマ処理装置の
反応室の断面図
【図2】同プラズマ処理装置の他の矩形−同軸変換手段
の一例を示す断面図
【図3】同プラズマ処理装置の他の矩形−同軸変換手段
の他の例を示す断面図
【図4】同プラズマ処理装置の他の矩形−同軸変換手段
のさらに他の例を示す断面図
【図5】本発明の実施例2におけるプラズマ処理装置の
反応室の断面図
【図6】本発明の実施例3におけるプラズマ処理装置の
反応室の断面図
【図7】本発明の実施例4におけるプラズマ処理装置の
反応室の断面図
【図8】従来のプラズマ処理装置における反応室の断面
【符号の説明】
13 マグネトロン 14 アイソレータ 15 分岐手段 16 矩形−同軸変換手段 17 スリースタブチューナ 18 同軸導波管 19 真空容器 20 石英窓 21 ターゲット 22 テフロン板 23 ターゲットホルダー 24 永久磁石 25 水冷パイプ 26 被処理基板 27 基板台 28 ガス導入手段 29 高周波電源 30 スリースタブチューナ 31 アイソレータ 32 マイクロ波発振源 33 第1の同軸分岐路 34 第2の同軸分岐路 35 プランジャ 36 第1の同軸分岐路 37 第2の同軸分岐路 38 プランジャ 39 プランジャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/3065 H01L 21/31 C 21/31 21/302 B (56)参考文献 特開 平6−275601(JP,A) 特開 平4−132198(JP,A) 特開 平4−36465(JP,A) 特開 昭64−11403(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05H 1/46 H01L 21/3065 C23C 16/50 C23F 4/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空排気手段とガス導入手段とを有する真
    空容器と、前記真空容器内に設けられた被処理基板保持
    手段と、前記真空容器に接続された同軸導波管と、前記
    同軸導波管を真空封止する絶縁物とを備え、前記同軸導
    波管の前記真空容器に接続された開放端より高周波電力
    を放射し、前記ガス導入手段より導入されたガスをプラ
    ズマ化するプラズマ処理装置であって、前記同軸導波管
    の高周波電力を放射する開放端と反対側の終端に接続さ
    れ、略対向する少なくとも2つの高周波電力導入口を有
    し、前記略対向する少なくとも2つの高周波電力導入口
    より導入される高周波電力どうしを干渉させることによ
    り、高周波電力の高次モード発生を抑制する矩形−同軸
    変換手段と、前記矩形−同軸変換手段の略対向する少な
    くとも2つの高周波電力導入口のそれぞれに高周波電力
    を導入する高周波電力導入手段とを備えたことを特徴と
    するプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】高周波電力導入手段は、高周波電力発振手
    段と、前記高周波電力発振手段により発振された高周波
    電力を分岐し矩形−同軸変換手段の略対向する少なくと
    も2つの高周波電力導入口に導入する高周波電力分岐手
    段とで構成される請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】高周波電力導入手段は、矩形−同軸変換手
    段の略対向する少なくとも2つの高周波電力導入口の1
    つ1つに対応する少なくとも2つの高周波電力発振手段
    を有することを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理
    装置。
  4. 【請求項4】矩形−同軸変換手段は、両端が高周波電力
    導入口である矩形導波管と、前記矩形導波管の内部に設
    けられ同軸導波管の中心導体に接続された略対称なテー
    パー形状のブロックから構成される請求項1、2または
    3のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】矩形−同軸変換手段は、両端が高周波電力
    導入口であり、かつ、同軸導波管の中心導体が内部の途
    中まで電界の方向と平行に挿入された構造の矩形導波管
    で構成される請求項1、2または3のいずれかに記載の
    プラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】同軸導波管の中心導体は矩形−同軸変換手
    段の矩形導波管の側面につきでた形状である請求項5記
    載のプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】真空排気手段とガス導入手段とを有する真
    空容器と、前記真空容器内に設けられた被処理基板保持
    手段と、前記真空容器に接続された同軸導波管と、前記
    同軸導波管を封止する絶縁物とを備え、前記同軸導波管
    の前記真空容器に接続された開放端より高周波電力を放
    射し、前記ガス導入手段より導入されたガスをプラズマ
    化することにより処理を行うプラズマ処理装置であっ
    て、前記同軸導波管に接続され、前記同軸導波管に高周
    波電力を導入する少なくとも2つの同軸分岐管と、前記
    少なくとも2つの同軸分岐管のそれぞれに高周波電力を
    導入する高周波電力導入手段とを備えたプラズマ処理装
    置。
  8. 【請求項8】同軸導波管の中心導体において、真空容器
    内の高周波電力放射部分にガスを導入する中心導体ガス
    導入手段を有する請求項7記載のプラズマ処理装置。
  9. 【請求項9】真空排気手段とガス導入手段とを有する真
    空容器と、前記真空容器内に設けられた被処理基板保持
    手段と、前記真空容器に接続された同軸導波管と、前記
    同軸導波管を封止する絶縁物とを備え、前記同軸導波管
    の前記真空容器に接続された開放端より高周波電力を放
    射し、前記ガス導入手段より導入されたガスをプラズマ
    化することにより処理を行うプラズマ処理装置であっ
    て、前記同軸導波管に接続され、高周波電力整合手段を
    有する少なくとも2つの同軸分岐管と、前記同軸導波管
    に高周波電力を導入する高周波電力導入手段とを備えた
    プラズマ処理装置。
  10. 【請求項10】少なくとも2つの同軸分岐管の少なくと
    も1つは中心導体において、真空容器内の高周波電力放
    射部分にガスを導入する中心導体ガス導入手段を有する
    請求項9記載のプラズマ処理装置。
  11. 【請求項11】同軸導波管を真空容器に向かうに従って
    テーパー状に拡大した請求項1、2、3、7または9の
    いずれかに記載のプラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】同軸導波管によって真空容器内に放射さ
    れる高周波電界内に磁界を形成する手段を有する請求項
    1、2、3、7または9のいずれかに記載のプラズマ処
    理装置。
  13. 【請求項13】真空排気手段を有する真空容器内にガス
    を導入し、高周波電力によって前記ガスをプラズマ化
    し、前記真空容器内に設けた被処理基板を処理するプラ
    ズマ処理方法であって、略対向する少なくとも2つの高
    周波電力導入口より高周波電力を導入し、導入された高
    周波電力同志を干渉させることにより高周波電力の高次
    モード発生を抑制する矩形−同軸変換手段が接続された
    同軸導波管から前記高周波電力を放射することにより発
    生するプラズマを用いて前記被処理基板に処理を施すこ
    とを特徴とするプラズマ処理方法。
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