JP3156380B2 - 熱線式検知器 - Google Patents

熱線式検知器

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JP3156380B2
JP3156380B2 JP20524092A JP20524092A JP3156380B2 JP 3156380 B2 JP3156380 B2 JP 3156380B2 JP 20524092 A JP20524092 A JP 20524092A JP 20524092 A JP20524092 A JP 20524092A JP 3156380 B2 JP3156380 B2 JP 3156380B2
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雅吾 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、造営面等に取り付けて
人体等の存在を検知する熱線式検知器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】熱線式検知器には、検知領域から入射し
て来る熱線を反射鏡で受け反射して、該熱線をセンサ回
路の小さな熱線感知素子に収束させておき、該熱線量が
変化すると該変化率に応じた電圧を熱線感知素子から出
力させて、該電圧出力が所定レベル以上であれば侵入者
が居るとして発報出力するようにした熱線式検知器があ
る。上述のような熱線式検知器は反射鏡の鏡面の曲面形
状を工夫することで各種の形状の検知領域を具備させる
ことが可能である。
【0003】ところで、現場の警戒範囲の状況によって
は、カーテン状(薄く平たい壁状)の検知領域を要求さ
れる場合がある。図7はこのようなカーテン状検知領域
の要求にこたえる従来の熱線式検知器を示す要部断面図
である。図8はこのようなカーテン状検知領域の要求に
こたえる従来の熱線式検知器の検知領域を示す説明図で
あり、図8(a)は側面図、図8(b)は平面図であ
る。
【0004】図7に示すよに、カーテン状検知領域の要
求にこたえる従来の熱線式検知器は、それぞれ異なる焦
点距離の回転放物面を切り出して焦点を一致させてそれ
ぞれを結合したような形状の曲面の鏡面を具備する複合
放物反射板2と、該複合放物反射板2の焦点に配設され
る熱線感知素子に相当する焦電素子3とを備えて構成さ
れる。また、図7に示す熱線式検知器の複合放物反射板
2にあっては、異なる焦点距離の回転放物面を切り出し
た5枚の回転放物面2a,b,c,d,e がそれぞれ結
合されたものと成っている。
【0005】図7に示すような複合放物反射板2と焦電
素子3とを備える熱線式検知器は、回転放物面とその焦
点との幾何学的な関係から5本のビーム状の検知領域
A,B,C,D,Eを備えることができる。すなわち、
焦電素子3と相まって、回転放物面2a は検知領域A
を、回転放物面2b は検知領域Bを、回転放物面2C
検知領域Cを、回転放物面2d は検知領域Dを、回転放
物面2e は検知領域Eをそれぞれ形成する。
【0006】図7に示すような熱線式検知器を壁面に取
り付ければ、図8に示すような検知領域を形成すること
ができる。すなわち、一見するとカーテン状検知領域の
ようではあるものの、実は5本のビーム状の検知領域
A,B,C,D,Eでカーテン状検知領域を構成してい
るのである。なお、図8において、1は熱線式検知器で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなカーテン状検知領域の要求にこたえる従来の熱線
式検知器は、ビーム状の検知領域の集合を以てそのカー
テン状検知領域を形成しているので、熱線式検知器1か
ら遠く離れた警戒領域では、ビーム状の検知領域の相互
間の狭間(不感領域)が拡大し、侵入者があっても発報
しない領域ができてしまう。また、ビーム状の検知領域
内の熱線にあっては熱線式検知器の熱線感知素子に効率
良く収束されるので、犬や猫などの小動物から輻射され
る熱線でも熱線感知素子からレベルの高い出力電圧を発
生させることに成り、熱線式検知器は小動物の侵入を侵
入者が居るものとして発報してしまう。つまり、カーテ
ン状検知領域の要求にこたえる従来の熱線式検知器にあ
っては、侵入者が居て発報しなければならないのに発報
しないいわゆる失報を生じたり、侵入者が居ないにもか
かわらず小動物で発報してしまういわゆる誤報を生じた
りすると言う問題点が有った。
【0008】本発明は、上記の問題点を改善するために
成されたもので、その目的とするところは、不感領域に
よる切れ目の無い一様な検知感度のカーテン状検知領域
を備える熱線式検知器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、受ける
熱線量に応じた電気量を出力する熱線感知素子と、検知
領域からの熱線を反射して前記熱線感知素子に収束させ
る反射鏡とを備える熱線式検知器において、前記反射鏡
の鏡面を、XYZ直交座標のもとで、Y軸とZ軸とで成
す平面との交線は楕円を成すと共に該楕円の一方の焦点
を含むX軸と平行な平面との交線は前記楕円の他方の焦
点を焦点とする放物線を成す関係にある楕円放物複合曲
面と成し、前記楕円の他方の焦点に前記熱線感知素子を
配設したことを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の発明にあっては、受
ける熱線量に応じた電気量を出力する熱線感知素子と、
検知領域からの熱線を反射して前記熱線感知素子に収束
させる反射鏡とを備える熱線式検知器において、前記反
射鏡の鏡面を、XYZ直交座標のもとで、Y軸とZ軸と
で成す平面との交線は楕円を成すと共に該楕円の一方の
焦点を含むX軸と平行な平面との交線は前記楕円の他方
の焦点を焦点とする放物線を成す関係にある楕円放物複
合曲面と、前記楕円の他方の焦点を焦点とすると共に該
楕円の他方の焦点を通り且つ前記楕円の一方の焦点と前
記楕円放物複合曲面上の前記楕円の一点とを結ぶ直線と
平行な直線を回転軸と成した回転放物面とを具備したも
のと成し、前記楕円の他方の焦点に前記熱線感知素子を
配設したことを特徴とする。
【0011】更に、請求項3記載の発明にあっては、受
ける熱線量に応じた電気量を出力する熱線感知素子と、
検知領域からの熱線を反射して前記熱線感知素子に収束
させる反射鏡とを備える熱線式検知器において、前記反
射鏡の鏡面を、XYZ直交座標のもとで、Y軸とZ軸と
で成す平面との交線は楕円を成すと共に該楕円の一方の
焦点を含むX軸と平行な平面との交線は前記楕円の他方
の焦点を焦点とする放物線を成す関係にある楕円放物複
合曲面と、前記楕円の他方の焦点を焦点とすると共に該
楕円の他方の焦点を通り且つ前記楕円の一方の焦点と前
記楕円放物複合曲面上の前記楕円後端とを結ぶ直線と平
行な直線を回転軸と成した回転放物面とを具備したもの
と成し、前記楕円の他方の焦点に前記熱線感知素子を配
設したことを特徴とする。
【0012】
【作用】上記のように構成したことにより、請求項1記
載の発明にあっては、検知領域は、楕円放物複合曲面の
反射鏡の鏡面のX軸方向の幅と略等しい厚み幅で、且
つ、X軸方向から見るとき、Y軸とZ軸とで成す平面と
の交線である楕円の一方の焦点と該交線の後端とを結ぶ
直線と、前記楕円の一方の焦点と前記交線の前端とを結
ぶ直線とで囲まれる、扇状の連続領域に成るのである。
【0013】また、請求項2記載の発明にあっては、前
記扇状の連続的な検知領域を形成できると共に、該扇状
の連続的な検知領域の一部領域を特定してスポット的な
ビーム状の検知領域をも形成できるのである。
【0014】また、請求項3記載の発明にあっては、前
記扇状の連続的な検知領域を形成できると共に、該扇状
の連続的な検知領域の一端側の領域を特定してスポット
的なビーム状の検知領域をも形成できるのである。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る熱線式検知器の第1実施
例を図1〜図3に基づいて、第2実施例を図4に基づい
て、第3実施例を図5および図6に基づいて、それぞれ
詳細に説明する。
【0016】まず、図1〜図3を用いて第1実施例の熱
線式検知器を説明する。図1は熱線式検知器の反射鏡と
熱線感知素子とが相まって形成する検知領域を示す要部
断面図である。図2は熱線式検知器の反射鏡と熱線感知
素子との配設関係を示す説明図であり、図2(a)、図
2(b)、図2(c)は後述するようにそれぞれ異なる
平面で切断したときの様子を示している。図3は熱線式
検知器を壁面に設置した場合の検知領域を示す側面図で
ある。
【0017】図1および図2において、2は楕円放物複
合曲面の鏡面を具備する反射鏡であり、この反射鏡2は
アルミニウム製の薄い板に絞り加工を施したものであ
る。3は受ける熱線量に応じた電気量を出力する熱線感
知素子に相当する焦電素子である。
【0018】反射鏡2はY軸方向あるいはZ軸方向から
見ると幅Wの矩形に見え、X軸とZ軸とで成す平面と平
行な平面で切断するとその切り口は略弓形状に見える鏡
面を具備している。しかも、前記幅Wの中央(前記略弓
形状の頂点)を通り且つY軸とZ軸とで成す平面と平行
な平面により切断した反射鏡2の鏡面の切り口(交線)
は、楕円に成るようにされている。ところで楕円は幾何
学的に2つの焦点を備えることが知られており、前記幅
Wの中央(前記略弓形状の頂点)を通り且つY軸とZ軸
とで成す平面と平行な平面により切断した反射鏡2の鏡
面の切り口(交線)の成す楕円は、図1に示すような焦
点F1,2 を備えている。しかも、反射鏡2の鏡面は、
一方の焦点F1 を含みX軸(図1にあってはY軸とZ軸
との交点を通り紙面に対して直交する直線)と平行な平
面で切断すると、その切り口は常に前記の他方の焦点F
2 を焦点する放物線と成るようにされている。
【0019】つまり、例えば、焦点F1 と反射鏡2の前
端近傍中央点2f とを結ぶ直線を含み且つX軸と平行な
平面で反射鏡2の鏡面を切断すると、その切り口(交
線)は焦点F2 を焦点する放物線に成る。なお、反射鏡
2の前端近傍中央点2f と焦点F2 とを結ぶ直線を視線
として前記切り口と焦電素子3とを見ると、図2(a)
のように見える。
【0020】また、例えば、焦点F1 と反射鏡2の中央
点とを結ぶ直線を含み且つX軸と平行な平面で反射鏡2
の鏡面を切断すると、その切り口(交線)は焦点F2
焦点する放物線に成る。なお、反射鏡2の中央点と焦点
2 とを結ぶ直線を視線として前記切り口と焦電素子3
とを見ると、図2(b)のように見える。
【0021】更に、例えば、焦点F1 と反射鏡2の後端
近傍中央点2b とを結ぶ直線を含み且つX軸と平行な平
面で反射鏡2の鏡面を切断すると、その切り口(交線)
は焦点F2 を焦点する放物線に成る。なお、反射鏡2の
後端近傍中央点2b と焦点F 2 とを結ぶ直線を視線とし
て前記切り口と焦電素子3とを見ると、図2(c)のよ
うに見える。
【0022】ところで、放物線の頂点と焦点とを結ぶ直
線を回転軸とした回転放物面は、その焦点に点光源を配
設すれば、この光源からの光線の回転放物面での反射光
は、回転放物面の軸と平行なビーム状の光線に成って放
射されることが幾何学的に知られている。また、楕円の
2つの焦点を結ぶ直線を回転軸とした回転楕円面は、そ
の一方の焦点に点光源を配設すれば、この光源からの光
線の回転楕円面での反射光は、一旦他方の焦点を通って
直進する光線になることが幾何学的に知られている。
【0023】つまり、前述したよう関係で構成される楕
円放物複合曲面の鏡面を具備する反射鏡2と前述したよ
う関係で配設される焦電素子3とを備える熱線式検知器
の検知領域は、図1に示すように、鏡面をちょうど含む
厚み幅WでY軸とZ軸とで成す平面と平行な平板状空間
を、反射鏡2の後端近傍中央点2b と焦点F1 とを結ぶ
直線を含み且つX軸と平行な平面と、反射鏡2の前端近
傍中央点2f と焦点F 1 とを結ぶ直線を含み且つX軸と
平行な平面とで切り出したような、扇の要を焦点F1
して厚み幅Wの扇を角度Qに広げたような連続的な領域
に成る。
【0024】上述のように構成された熱線式検知器を壁
面に設置すれば、図3に示すようなカーテン状検知領域
K(図3に示す斜線のハッチング領域)を設けることが
できる。そして、このカーテン状検知領域Kは、従来の
熱線式検知器のような不感領域が混在することは無く、
連続的で略一様な検知感度を備えた検知領域に成ってい
るのである。従って、従来の熱線式検知器のように、侵
入者が居るにもかかわらず発報しない失報を生ずること
は無い。しかも、焦点F1 からの犬や猫などの小動物M
1 の視野角θ3 は人体M2 の場合のような大きな視野角
θ1,θ2 には成らないので、小動物の輻射する熱線強度
が人体の輻射する熱線強度と略等しいとするならば、小
動物がカーテン状検知領域Kに侵入しても、それを侵入
者が居るものとして誤報してしまうようなことも無く成
るのである。
【0025】次に、図4を用いて第2実施例の熱線式検
知器を説明する。図4は熱線式検知器を示す要部説明図
であり、図4(a)は断面図、図4(b)は下面図であ
る。
【0026】図4において、2は第1反射鏡、20は第
2反射鏡、3は焦電素子を示している。図4に示す熱線
式検知器が、第1実施例の熱線式検知器と異なるのは、
第1実施例で説明したような楕円放物複合曲面の鏡面を
具備する12枚の反射鏡2a,b,…2l を結合して富士
山形に成すと共にその頂部に丸い開口部を設けた第1反
射鏡2と、円板状の平面鏡である第2反射鏡20とを設
け、第1反射鏡2の頂部の開口部の中央に焦電素子3を
配設したことである。なお、12枚の反射鏡2 a,b,
l の楕円のそれぞれの他方の焦点は、全て焦点F2
一致するようにされている。また、焦点F2 は富士山形
の第1反射鏡2の中心軸上に位置していると共に、平面
鏡である第2反射鏡20は中央で第1反射鏡2の中心軸
と直交している。しかも、焦電素子3が第2反射鏡20
に写る焦電素子3の虚像の位置と、焦点F2 の位置とは
一致するようにされている。つまり、焦電素子3の位置
と焦点F2 の位置とは、第2反射鏡20の鏡面を線対称
の対称軸とした位置関係にされている。
【0027】従って、上述のような熱線式検知器は、第
1実施例の熱線式検知器の備える扇状の検知領域のよう
な検知領域を、富士山形の第1反射鏡2の中心軸を軸と
して放射状に伸びる12個の検知領域を具備したものに
成る。しかも、この12個の検知領域内は、それぞれ連
続的で略一様な検知感度を備えた検知領域に成ってい
る。
【0028】更に、図5および図6を用いて第3実施例
の熱線式検知器を説明する。図5は熱線式検知器の反射
鏡と熱線感知素子とが相まって形成する検知領域を示す
要部断面図、図6は熱線式検知器を壁面に設置した場合
の検知領域を示す側面図である。
【0029】図5において、2は反射鏡、3は焦電素子
を示している。図5に示す熱線式検知器が、第1実施例
の熱線式検知器と異なり特徴に成るのは、反射鏡2を、
第1実施例で説明した楕円放物複合曲面の鏡面と同一の
鏡面を具備する反射鏡21の後端部に、回転放物面の鏡
面を具備する反射鏡22を結合して構成したことであ
る。しかも、反射鏡21の楕円の他方の焦点F2 と、反
射鏡22の焦点とは一致するようにされ、この一致する
焦点F2 に焦電素子3が配設されている。また、反射鏡
2はY軸方向あるいはZ軸方向から見ると、第1実施例
の熱線式検知器と同様に、幅Wの矩形に見える鏡面とさ
れている。
【0030】反射鏡22と焦点F2 との配設関係は、焦
点F2 に点光源を配設すれば、この光源からの光線の反
射鏡22での反射光は、図5の領域Rで示すような断面
が略矩形で厚み幅WのY軸方向のビーム状平行光線を形
成すると共に、この領域Rは、反射鏡21によって形成
される扇の要を焦点F1 として厚み幅Wの扇を角度Qに
広げたような連続的な領域の一端側に含まれるようにさ
れている。
【0031】つまり、反射鏡22は、反射鏡21の楕円
放物複合曲面の楕円の他方の焦点F 2 を焦点とすると共
に該楕円の他方の焦点F2 を通り且つ前記楕円の一方の
焦点F1 と前記楕円放物複合曲面上の前記楕円後端21
b とを結ぶ直線と平行な直線を回転軸と成した回転放物
面の鏡面を具備しているのである。
【0032】上述のように構成された熱線式検知器1を
壁面に設置すれば、図6に示すようなカーテン状検知領
域K(図6に示す斜線のハッチング領域)を設けること
ができる。そして、このカーテン状検知領域Kは、従来
の熱線式検知器のように不感領域が混在することは無
く、連続的で略一様な検知感度を備えた検知領域に成っ
ていると共に、その上にこのカーテン状検知領域Kの上
端付近(図5に示す領域Rの部分)のみ検知感度を増強
したような検知領域にできる。
【0033】従って、従来の熱線式検知器のように、侵
入者が居るにもかかわらず発報しない失報を生ずること
は無く、犬や猫などの小動物では誤報することが少な
く、しかも、遠方までも充分な検知感度をもたせたるこ
とができる。
【0034】なお、第3実施例の熱線式検知器におい
て、反射鏡22を、反射鏡21の楕円放物複合曲面の楕
円の他方の焦点F2 を焦点とすると共に該楕円の他方の
焦点F 2 を通り且つ前記楕円の一方の焦点F1 と前記楕
円放物複合曲面上の前記楕円の任意の一点とを結ぶ直線
と平行な直線を回転軸と成した回転放物面の鏡面を具備
するようにすれば、連続的なカーテン状検知領域Kを備
えると共に、該連続的なカーテン状検知領域Kの一部領
域を特定してスポット的なビーム状の検知感度の増強し
た検知領域をも備える熱線式検知器が構成できる。
【0035】
【発明の効果】本発明の熱線式検知器は上記のように構
成したものであるから、請求項1記載の発明に係るもの
にあっては、検知領域を不感領域による切れ目の無い一
様な検知感度のカーテン状検知領域にすることができる
ので、実用的で失報や誤報が生じ難く信頼性に富んだ熱
線式検知器が提供でき、請求項2記載の発明に係るもの
にあっては、前記カーテン状検知領域の所望の特定領域
のみの検知感度を増強できるので、上記効果に加えて、
特殊な要求にこたえることのできる熱線式検知器が提供
でき、請求項3記載の発明に係るものにあっては、前記
カーテン状検知領域の一端側のみ検知感度を増強できる
ので、上記効果に加えて、遠方まで確実に検知領域にす
ることの可能な熱線式検知器が提供できると言う効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の熱線式検知器の反射鏡
と熱線感知素子とが相まって形成する検知領域を示す要
部断面図である。
【図2】本発明に係る一実施例の熱線式検知器の反射鏡
と熱線感知素子との配設関係を示す説明図である。
【図3】本発明に係る一実施例の熱線式検知器を壁面に
設置した場合の検知領域を示す側面図である。
【図4】本発明に係る他の実施例の熱線式検知器を示す
要部説明図である。
【図5】本発明に係る更に他の実施例の熱線式検知器の
反射鏡と熱線感知素子とが相まって形成する検知領域を
示す要部断面図である。
【図6】本発明に係る更に他の実施例の熱線式検知器を
壁面に設置した場合の検知領域を示す側面図である。
【図7】カーテン状検知領域の要求にこたえる従来の熱
線式検知器を示す要部断面図である。
【図8】カーテン状検知領域の要求にこたえる従来の熱
線式検知器の検知領域を示す説明図である。
【符号の説明】
1 熱線式検知器 2 反射鏡 21b 楕円放物複合曲面上の楕円後端 3 熱線感知素子 F1 楕円の一方の焦点 F2 楕円の他方の焦点 K 検知領域
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 13/00 - 15/02 G01V 9/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受ける熱線量に応じた電気量を出力する
    熱線感知素子と、検知領域からの熱線を反射して前記熱
    線感知素子に収束させる反射鏡とを備える熱線式検知器
    において、前記反射鏡の鏡面を、XYZ直交座標のもと
    で、Y軸とZ軸とで成す平面との交線は楕円を成すと共
    に該楕円の一方の焦点を含むX軸と平行な平面との交線
    は前記楕円の他方の焦点を焦点とする放物線を成す関係
    にある楕円放物複合曲面と成し、前記楕円の他方の焦点
    に前記熱線感知素子を配設したことを特徴とする熱線式
    検知器。
  2. 【請求項2】 受ける熱線量に応じた電気量を出力する
    熱線感知素子と、検知領域からの熱線を反射して前記熱
    線感知素子に収束させる反射鏡とを備える熱線式検知器
    において、前記反射鏡の鏡面を、XYZ直交座標のもと
    で、Y軸とZ軸とで成す平面との交線は楕円を成すと共
    に該楕円の一方の焦点を含むX軸と平行な平面との交線
    は前記楕円の他方の焦点を焦点とする放物線を成す関係
    にある楕円放物複合曲面と、前記楕円の他方の焦点を焦
    点とすると共に該楕円の他方の焦点を通り且つ前記楕円
    の一方の焦点と前記楕円放物複合曲面上の前記楕円の一
    点とを結ぶ直線と平行な直線を回転軸と成した回転放物
    面とを具備したものと成し、前記楕円の他方の焦点に前
    記熱線感知素子を配設したことを特徴とする熱線式検知
    器。
  3. 【請求項3】 受ける熱線量に応じた電気量を出力する
    熱線感知素子と、検知領域からの熱線を反射して前記熱
    線感知素子に収束させる反射鏡とを備える熱線式検知器
    において、前記反射鏡の鏡面を、XYZ直交座標のもと
    で、Y軸とZ軸とで成す平面との交線は楕円を成すと共
    に該楕円の一方の焦点を含むX軸と平行な平面との交線
    は前記楕円の他方の焦点を焦点とする放物線を成す関係
    にある楕円放物複合曲面と、前記楕円の他方の焦点を焦
    点とすると共に該楕円の他方の焦点を通り且つ前記楕円
    の一方の焦点と前記楕円放物複合曲面上の前記楕円後端
    とを結ぶ直線と平行な直線を回転軸と成した回転放物面
    とを具備したものと成し、前記楕円の他方の焦点に前記
    熱線感知素子を配設したことを特徴とする熱線式検知
    器。
JP20524092A 1992-07-31 1992-07-31 熱線式検知器 Expired - Lifetime JP3156380B2 (ja)

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