JP3156342U - 棚板等の横バーの取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】壁間や、収納家具などで棚板や洋服吊り下げポール等を取付ける際、容易に施工が行え、また適用幅を広げられる保持バーの取付構造を提供する。【解決手段】止め具本体1の上下片10、11で横バー7を上下より挟持し、止め具本体1に互いに近接自在に装着された係止爪2、3で止め具本体1を棚柱4の切欠5、6に係合・離脱可能とし、横バー7の背面の上下に互いに開口が対向するように係止溝8、9を形成し、止め具本体1に回動自在に枢支されたロック片12を回動によりその両先端13、14をその係止溝8、9に係合・離脱可能とする。【選択図】図1
Description
本考案は、壁間や、収納家具などで棚板や洋服吊り下げポール等を取付ける際の保持バーの取付け構造の改良に関するものである。
収納部に棚板や洋服吊り下げポールを設置する場合、柱に止め具を取付け、その止め具に棚板やポールの両端を保持することが行われてきている。そして柱には一定間隔で切欠や穴等を施して止め具の取付け位置を複数段に調整可能とすることも多い。
古くから行われている最もシンプルなタイプは対向する壁面や柱に穴や引っ掛け部を設けてダボやブラケットを装着してそれに棚板の両側を載せて支持するものである。しかしこれでは棚柱の表面に引っ掛け部が露呈して外観が損なわれる。
これを解消するために、最近棚柱の側部に引っ掛け部を設けて外観の低下を防止するものが提案されてきている。そして止め具背部の左右に開閉するクリップを棚柱側部の切欠に係合させて止め具を棚柱に装着して、これに棚板を載置するようにしている。
ところが棚柱の側部の切欠には一般にばねに抗して左右開くクリップ状の止め具が用いられることになるため、この棚柱には小さなダボ的な突起物を取付けるようにしかなっていなかった。
したがって小さなダボ的な止め具は棚板を点状に支持するだけであるので、重量の大きな棚板設置のための横バーや、衣服の吊り下げポール設置用の横バー等の取付けも困難であり、用途が狭く限定的となっていた。
本考案は、単独の接続具でこのような棚柱に横バーを直接簡単に取付けることができる棚板等の保持バーの取付け構造を提供するものである。
本考案は、外観に滑り止めの切欠や穴を必要としない棚柱に簡単なフックのみならず、棚柱間に架設する横バーであっても単独の接続具で直接棚柱に取付けることができるものであって、重量のある棚板の設置や洋服吊り下げパイプにも容易に対応でき、しかも振動が加わっても外れ難く安全性の向上を図り得るものである。
また、請求項2及び3の考案にあっては、一連の操作で切欠5、6と係止爪2、3の係合又は離脱と、ロック片12の両先端13、14と係止溝8、9の係合・離脱を行えるので、棚柱4と横バー7の着脱が容易に行える。
図1は本考案が適用される棚柱4の一例で、側部の(片側又は)両側に一定の間隔で係止用の切欠5、6が設けられ、これに取付ける横バー7は上下に夫々相対向して上溝8と下溝9が設けられている。
止め具本体1は上下縁より前方に突出した上下片10、11を有し、横バー4をこの上下片15、16間に挟み込んで位置決めさせるようになっている。またこの止め具本体1には背部にその先端が互に対向して折り曲げられた係止爪2、3が近接自在或いは回動自在となっていて、互いの間隔を広げて棚柱4の前面に止め具本体1を密着させた状態で、係止爪2、3の間隔を狭めることにより、棚柱4の切欠5、6に係合させるようになっている。
ここで係止爪2、3は回動の他、左右に平行移動するようにしても良いし、移動は双方可能としても良いし、片方のみとしても構わない。
また止め具本体1の前面にはロック片12が回動自在に装着されていて、このロック片12の両先端13、14を横バー7の上下溝8、9に弾性的に係合・圧入することにより横バー7と止め具本体1との結合をロックするようにしている。
ここで図1の実施例では上記係止爪2、3の一方、例えば2を止め具本体1に一体的に設け、他方の係止爪3を回動自在とすると共に、ばね15により係止爪3が係止爪2方向に近付くように弾性力を付勢している。またロック片12には必要に応じて操作用のハンドル16を設け、係止爪3の解除片17に当接して係止爪3を押し広げる突起18を設けることができる。
また、棚柱4は縦薄板状の本体19の背面に切欠5、6が設けられ、本体19の適所を取付け穴20で壁面にビス止めなどで取付けられるもので、表面はカバー21で被われているが、その他、例えば角パイプ状の棚柱4の側面に切欠5、6を設けたものにも適用できる。
尚、係止爪2、3の形状は棚柱4の切欠5、6の形状に対応して変形させることができるもので、図の形状に限定されない。また切欠5、6をいずれか一方にだけ設ける場合は、係止爪2、3の一方が切欠に係合し、他方は前後の固定のみとなる。また、切欠の一方又は双方はローレットや細かい凸凹の粗面への押し付けの摩擦で止めるものでも構わない。
図2は壁面31に取付けられた棚柱4に左右の横バー7を取付け、棚板30を横バー7、7間に支持させるものであり、図3は横バー7にパイプ受け32を設けた例で、この場合はパイプ受け32にパイプ33の両端を保持させる例である。
(動作の説明)
壁面収納や収納家具に於いて、棚板30を設置する場合を例にして説明する。まず左右の壁面31の適所に棚柱4を取付ける。次いで上下爪10、11間に横バー7を正面から填め合わせた状態で、止め具本体1の係止爪2、3を図4(a)のようにばね15に抗して押し広げて棚柱4の切欠5、6に合わせる。この操作は図示例では、ハンドル16を引き下げると突起18が係止爪3の解除片17に当接して係止爪3を押し広げて行われる。
壁面収納や収納家具に於いて、棚板30を設置する場合を例にして説明する。まず左右の壁面31の適所に棚柱4を取付ける。次いで上下爪10、11間に横バー7を正面から填め合わせた状態で、止め具本体1の係止爪2、3を図4(a)のようにばね15に抗して押し広げて棚柱4の切欠5、6に合わせる。この操作は図示例では、ハンドル16を引き下げると突起18が係止爪3の解除片17に当接して係止爪3を押し広げて行われる。
係止爪2、3を切欠5、6に合わせて力を抜くと同図(b)のように係合する。ここではばね15により係止爪3が閉じる方向に付勢され、解除片17は突起18を反時計方向に移動させる。
次にハンドル16押し上げると、同図(c)のようにロック片12の上下端13、14が横バー7の上下溝8、9に弾性に抗して圧入され、ロックされる。
取り外すときは、逆の操作で図4(c)→(b)→(a)となる。
本考案は、棚柱4に棚板等を設置するに際し、特に表面から棚柱4の切欠5、6が露出し難いタイプを採用するに当たり、一つの止め具で棚柱4に横バー7の双方に係合して簡単かつに確実に取付けることができるので、施工作業が容易に行え、また比較的重量の大きな棚板でも簡単に採用することができ、更に横バーを直接棚柱に装着できるので、横バーにパイプ受けを有するものを使用すれば簡単に衣服ハンガーを設置できるものである等、この種の棚柱を用いた場合のバリエーションを増やすことができる。
また係止爪2、3と切欠5、6の係合・離脱及びロック片12の両先端13、14と係止溝8、9の係合・離脱を一連の操作で連携して行えるようにしておくと、手狭な施工現場でも棚板や吊り下げポール等の施工がスムーズに行えるようになる。
1 止め具本体
2 係止爪
3 係止爪
4 棚柱
5 切欠
6 切欠
7 横バー
8 係止溝
9 係止溝
10 上片
11 下片
12 ロック片
13 (ロック片の)先端
14 (ロック片の)先端
2 係止爪
3 係止爪
4 棚柱
5 切欠
6 切欠
7 横バー
8 係止溝
9 係止溝
10 上片
11 下片
12 ロック片
13 (ロック片の)先端
14 (ロック片の)先端
Claims (3)
- 止め具本体の上下片で横バーを上下より挟持し、止め具本体に互いに近接自在に装着された係止爪で止め具本体を棚柱の切欠に係合・離脱可能とし、横バーの背面の上下に互いに開口が対向するように係止溝を形成し、止め具本体に回動自在に枢支されたロック片を回動によりその両先端をその係止溝に係合・離脱可能として成る棚板等の保持バーの取付け構造。
- ロック片の両先端が横バーの上下の係止溝に係合し、係止爪が棚柱4の切欠に係合した状態からの離脱に際し、先ずロック片の回動でその両先端が係止溝より離脱し、次いで更にロック片を回動させることにより係止爪が切欠より離脱するように連携させたことを特徴とする請求項1に記載の棚板等の保持バーの取付け構造。
- 係止爪が開離した状態から近接に際し、先ず係止爪が切欠に係合し、次いで更にロック片を回動させることによりその両先端が係止溝に係合するように連携させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の棚板等の保持バーの取付け構造。
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JP2009007269U JP3156342U (ja) | 2009-10-14 | 2009-10-14 | 棚板等の横バーの取付け構造 |
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