JP3156003U - 計測用端子構造 - Google Patents

計測用端子構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3156003U
JP3156003U JP2009006876U JP2009006876U JP3156003U JP 3156003 U JP3156003 U JP 3156003U JP 2009006876 U JP2009006876 U JP 2009006876U JP 2009006876 U JP2009006876 U JP 2009006876U JP 3156003 U JP3156003 U JP 3156003U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
measurement
terminals
annular portion
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009006876U
Other languages
English (en)
Inventor
長嶋 茂
茂 長嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Battery Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Battery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Battery Co Ltd filed Critical Furukawa Battery Co Ltd
Priority to JP2009006876U priority Critical patent/JP3156003U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3156003U publication Critical patent/JP3156003U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

【課題】一対の端子間の電気的な干渉を低減するとともに、導電部材への締結が容易な計測用端子構造を提供する。【解決手段】一対の端子31,41を電極端子T1にボルトBTで取り付ける計測用端子構造において、それぞれの端子31,41が環状部と端子部とを有し、他方の端子の環状部の一部が切り欠かれ、該切り欠き部に一方の端子の端子部が嵌り合うように、他方の環状部の内周に、一方の環状部を嵌り合わせて、それぞれの環状部の内周に止め具を貫通させて電極端子T1に連結されている。【選択図】図3

Description

本考案は、計測用端子構造に係り、特に常時充電状態にあり、停電時などに負荷装置に電力を供給する蓄電池を電源接続状態で検査を行うための計測用端子の端子構造に関する。
非常用電源に接続されている蓄電池は、定期的に出力電圧や内部抵抗を計測し、非常用電源として使用することができるか否かを検査する必要がある。
このため、蓄電池の電極端子に計測用端子ひいては計測用のリード線を常時固定しておき、必要に応じて、計測装置を接続する構成が採られてきた。
この場合において、蓄電池の内部抵抗を測定する手法として、交流4端子法を用いる場合、蓄電池の電極端子が、いわゆるL型端子である場合には、端子が蓄電池上面より比較的大きく突出して形成されるので、計測用の交流電流を供給するための計測用端子と、電極端子間の電圧を測定するための計測用端子と、を容易に物理的に離間して配置することが可能であり、電極端子に金属片を折り曲げ形成した計測用端子をボルトなどの押圧部材で固定して取り付けるなど、様々な手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−121461号公報
しかしながら、蓄電池には、様々な形状の電極端子があり、その形状によっては、例えば、交流4端子法で内部抵抗を計測する際に問題が発生することとなっていた。
具体的には、電極端子として、電極端子頂面にナットを鋳込み、これにボルトを螺合して接続体を接続するようにした「ナットインサート型端子」が設けられている場合は、電極端子が蓄電池上面より突出する高さが低く、計測用端子は、接続体と共にボルトで締結する他なく、ナットインサート型端子にボルト挿通部を有するドーナツ形状の丸形端子からなる二つの計測用端子を重ねて電極端子に対して共締めし、これらの計測用端子にてリード線を接続し、計測を行った場合には、電流を流すリード線と、電圧測定用のリード線との間で電気的な干渉(相互誘導)が生じ、正確に計測できないという問題点があった。
また、電極端子として、「ファストンタブ端子」が設けられている場合は、設置スペースなどの観点から、一つのファストンレセプタクル端子に電流を流すリード線及び電圧測定用のリード線を共に圧着して計測を行うようにしており、電流を流すリード線と、電圧測定用のリード線と、の間で電気的な干渉が生じ、正確に計測できないという問題点があった。
そこで、本考案の目的は、一対の計測用端子を電極端子などの導電部材に取り付ける計測用端子構造において、一対の端子間の電気的な干渉を低減するとともに、導電部材への取付が容易な端子構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案は、一対の端子を導電部材に取り付ける計測用端子構造において、それぞれの端子が環状部と端子部とを有し、他方の端子の環状部の一部が切り欠かれ、該切り欠き部に一方の端子の端子部が嵌り合うように、他方の環状部の内周に、一方の環状部を嵌り合わせて、それぞれの環状部の内周に止め具を貫通させて導電部材に連結したことを特徴とする。
この場合において、前記他方の端子の端子部は、前記切り欠き部に点接触状態で嵌り合わされているようにしてもよい。
さらに前記端子は同一厚さの平板状とスルのが好ましい。当該形状とすることで、それぞれ段差が生じないため、導電部材との接触が良好であり、正確に計測を行うことが可能である。
また、本考案は、一対の端子を導電部材に取り付ける計測用端子構造において、タブ端子のタブに嵌合する細長環状部からなるレセプタクル部とを備え、このタブに複数の計測用端子の細長環状部、すなわち、レセプタクル部が嵌合されていることを特徴とする。
この場合において、前記タブ端子は、レセプタクル・タブ端子として構成されているようにしてもよい。
さらに、端子のタブの長さは長く形成したほうが好ましい。このような構成とすることで、レセプタクル部を容易に接続することが可能となる。
また、本考案は、一対の端子を導電部材の外周に取り付ける計測用端子構造において、前記端子が、導電部材の外周に巻かれる一方の端子と、一方の端子の終端部の内側に絶縁体を挟んで該一方の端子に止め具で連結され、絶縁体と導電部材の間に延出する半環状部を有する他方の端子とを備えたことを特徴とする。
本考案によれば、一の導電部材に一対の端子を締結する場合において、一対の端子間の電気的な干渉を低減するとともに、導電部材への締結が容易となる。
実施形態の電源システムの概要構成ブロック図である。 バッテリーの検査時の構成の説明図である。 第1実施形態の端子構造の説明図である。 計測用端子を説明するための平面図である。 計測用端子の電極端子への取り付け状態を説明するための一部断面図である。 他の計測用端子を説明するための平面図である。 第2実施形態の端子構造の説明図(その1)である。 第2実施形態の端子構造の説明図(その2)である。 ファストンレセプタクル端子と、ファストンレセプタクルタブ端子との説明図である。 第3実施形態の端子ユニットの外観斜視図である。 端子ユニットを電極端子へ取り付けた場合の部分断面図である。 端子ユニットの取付状態の説明図である。
以下、図面を参照して本考案の実施形態について説明する。
図1は、実施形態の電源システムの概要構成ブロック図である。
電源システム10は、商用交流電源11から供給される電力の交流/直流変換及び電圧変換を行う電源装置12と、電源装置12に電源線13A、13Bを介して並列に接続され、停電時などに電源装置12に代わって負荷装置14に電力を供給するた複数のバッテリー(鉛蓄電池)15と、を備えている。
この場合において、負荷装置14としては、常時電力を供給して常時稼働させることが必要なコンピューター、サーバー等の情報処理装置や、ネットワークハブ等の通信装置が挙げられる。
上記構成において、通常時においては、電源装置12は、商用交流電源11から供給される電力の交流/直流変換及び電圧変換を行い、バッテリー15および負荷装置14に電力を供給する。
これによりバッテリー15は、常時充電状態となり、常時一定の電圧に保たれることとなる。また、負荷装置14は、電源装置12から供給された電力に基づいて動作をおこなうこととなる。
そして、停電などにより電源装置12から電力が供給されなくなると、複数のバッテリー15は、共働して負荷装置14に電力を供給し、負荷装置14は、動作を継続することができ、あるいは、停電などの電力非供給状態を検知して、正規のシャットダウン動作を行って、安全に動作を終了することとなる。
次にバッテリーの検査時について説明する。
図2は、バッテリーの検査時の構成の説明図である。
図2においては、説明の簡略化のため、1個のバッテリー15のみを記載している。また、図1と同一の部分には同一の符号を付している。
バッテリー15の検査時には、バッテリー15の電極端子T1には、検査装置21につながる計測用リード線C11、C12が接続され、電極端子T2には、検査装置21につながる計測用リード線C21、C22がそれぞれ接続される。
検査装置21は、電流供給用端子T11、T12に接続された電流源23と、電圧計測用端子T21、T22に接続された電圧計23と、を備えている。
ここで、電流供給用端子T11および電圧計測用端子T21は、計測用リード線C11、C21によりバッテリー15の電極端子T1に共通接続され、電流供給用端子T12および電圧計測用端子T22は、計測用リード線C12、C22によりバッテリー15の電極端子T2に接続される。そして、電流源23よりバッテリー15に電流を供給し、電圧計23によりそのときのバッテリー15の電圧を測定し、バッテリー15の内部抵抗を求めてバッテリー15の状態を監視し、非常用電源として使用することができるか否かを検査するものである。
[1]第1実施形態
図3は、第1実施形態の計測用端子構造の説明図である。以下の説明においては、バッテリー15の電極端子T1に計測用端子を取り付ける場合を例として説明するが、他方の電極端子T2も同様である。
バッテリー15の上面15Sには、導電部材であるナットインサート型の電極端子T1が設けられている。この電極端子T1には、図示しないがナットが鋳込まれている。第1実施形態の一対の計測用端子31,41は、バッテリー15の電極端子T1に締結具であるボルトBTをナットに螺合することにより締結されている。
図4は、図3における計測用端子を説明するための平面図である。
一方の計測用端子31は、無酸素銅や黄銅で構成された厚さ0.3〜0.5mmの板材で形成されており、他方の計測用端子41の環状部と比較してやや小さいO字形状を有する環状部32と、環状部32から突設された端子部33と、を備えている。
ここで、たとえば、バッテリー15として、出力電圧2V、10時間率で200〜500Ah程度のものを用いる場合における環状部32の外径は、25〜35mm程度である。また、端子部33の長さは、25〜35mm程度である。
端子部33は、環状部32に向かって徐々に幅が狭くなる端子基部34と、計測用リード線C11(あるいはC12)が接続される接続孔35を備えた端子先端部36と、を備えている。
他方の計測用端子41は、計測用端子31と同様に、無酸素銅や黄銅で構成された厚さ0.3〜0.5mmの板材で形成されており、一方の計測用端子31の環状部32と比較してやや大きいC字形状を有する環状部42と、環状部42から突設された端子部43と、を備えている。
環状部42は、切欠き部44を備えており、切欠き部44の内周側の幅W2は、計測用端子31の端子基部34の幅W1とほぼ等しくされている。これにより他方の計測用端子41のC字形状を有する環状部42内に一方の計測用端子31のO字形状を有する環状部32を収納、嵌め合わせた際に、切欠き部44の突端44A、44Aが、端子基部34のもっとも幅の狭い部分の厚み面側から略点接触状態で当接するように嵌め合わせることとなる(図4(c)参照)。これは、計測用端子41と、計測用端子31との位置関係がずれないようにして、取り付け作業を容易とするためと、互いに重なり合うことによる計測用端子31と計測用端子41との間の相互誘導に伴う電気的な干渉を抑制するためである。
端子部43は、環状部42に連設された端子基部44と、計測用リード線C12(あるいはC11)が接続される接続孔45を備えた端子先端部46と、を備えている。
図5は、計測用端子の電極端子への取り付け状態を説明するための一部断面図である。
図5に示すように、計測用端子41に計測用端子31が嵌め合わされた状態で、電源線13Aを固定するための圧着端子51、リングワッシャ52とともに、電極端子T1の上面に締結されており、電源線13A、13Bを流れる電流への影響を与えることなく、計測用端子31、41同士の電気的な干渉を排除して、正確な計測が行え、ひいては、バッテリー15の内部抵抗値を正確に測定でき、バッテリー15の劣化状況を確実に把握することができる。
ここで、ナットインサート型の電極端子を備えるバッテリーの内部抵抗値を正確に測定できることを確認した具体例について説明する。
表1は、リード線の相互干渉の影響を受けないように電流を流すための計測用リード線と、電圧を測定するための計測量リード線の各一端を別々にハンダ付けするなどして離間して取り付けることで、理想的に交流4端子法の計測用リード線をバッテリーに設けた場合、従来のように各計測用リード線に接続した圧着端子を重ね合わせて共締めにした場合、本第1実施形態を適用した場合の3例について、バッテリー15の内部抵抗値を測定した測定結果を示すものである。
Figure 0003156003
表1に示すように、計測用リード線を共締めした場合には、両リード線の相互誘電による干渉の影響を受けて、得られる内部抵抗値が、実際の値よりも大きくなっているのに対し、本第1実施形態によれば、理想的に計測用リード線を設けた場合と同様の値を得ることができ、バッテリー15の内部抵抗値を正確に測定できることがわかった。
図6は、他の計測用端子を説明するための平面図である。
一方の計測用端子31Xは、無酸素銅や黄銅で構成された厚さ0.3〜0.5mmの板材で形成されており、外形が矩形形状を有し、ボルト挿入用の孔を有する環状部32Xと、環状部32Xから突設された端子部33Xと、を備えている。
端子部33Xは、環状部32に連設された端子基部34Xと、計測用リード線C11(あるいはC12)が接続される接続孔35Xを備えた端子先端部36Xと、を備えている。
他方の計測用端子41Xは、計測用端子31Xと同様に、無酸素銅や黄銅で構成された厚さ0.3〜0.5mmの板材で形成されており、大別すると、C字形状を有する環状部42Xと、環状部42Xから突設された端子部43と、を備えている。
環状部42Xは、切欠き部44Xを備えており、計測用端子31Xの端子部33Xが接しないようにされている。
また、端子部43は、環状部42Xに連設された端子基部44と、計測用リード線C12(あるいはC11)が接続される接続孔45を備えた端子先端部46と、を備えている。
上記構成において、他方の計測用端子41Xの環状部42X内に一方の計測用端子31Xの環状部32Xが収納、嵌め合わされた際、環状部32Xの複数の角部37が、計測用端子41Xの環状部42Xに対し、環状部32Xが略点接触状態で当接するように、嵌め合わせられている。
これらの結果、計測用端子41Xと、計測用端子31Xとの位置関係がずれないようにして、取り付け作業が容易となるとともに、計測用端子31Xと計測用端子41Xとの間の相互誘導に伴う電気的な干渉を抑制して、より正確な計測結果を得ることが可能となる。
なお、上記説明では、環状部32Xの外形形状を矩形形状としていたが、多角形状あるいは、凸レンズの断面形状の様に、扇形(劣弧)の弧および当該弧の弦で構成される形状を背中合わせにした形状により環状部32Xに略点接触状態で当接する形状であれば、同様に適用が可能である。
以上の説明のように、本実施形態によれば、環状部と端子部とを有し、他方の端子の環状部の一部を切欠き、該霧化機部に一方の端子の端子部が嵌り合うように、他方の環状部の内周に一方の環状部を嵌り合わせた一対の端子で計測用端子を構成したので、計測用端子同士が重なり合うこともなく、計測用端子間で電気的な干渉を受けることがなく、正確に計測し得るという効果を奏するものであり、蓄電池のナットインサート型電極端子のように、ボルトで締結する場合や、電極端子にボルトの頭部を鋳込み、露出したボルトねじ部にナットを螺合して締結するスタッドボルト型電極端子に用いることができる。
[2]第2実施形態
図7は、第2実施形態の端子構造の説明図(その1)である。
また、図8は、第2実施形態の端子構造の説明図(その2)である。
以下の説明においては、バッテリー15の電極端子T1、T2がファストンタブ端子である場合に計測用端子を電極端子T1に取り付ける場合を例として説明する。図7および図8において、図3と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
バッテリー15の上面15Sには、導電部材であり、ファストンタブ端子として構成された電極端子T1、T2が設けられている。
このようなバッテリー15に一対の計測用端子61、71を設ける場合には、電源線13A、13Bを電極端子T1、T2に接続するためのファストンレセプタクルタブ端子81を用いる。
ファストンレセプタクルタブ端子81は、電極端子T1、T2が挿入されて、嵌め合わせられるレセプタクル部82と、レセプタクル部82の先端から延長し、U字形状に折り曲げ形成したタブ83とを備えたファストン端子である。ファストンレセプタクルタブ端子81においてタブ83は、図8に示すように、ファストンレセプタクル端子として構成された計測用端子を複数個(本実施形態では、計測用端子61、71の2個)挿入し接続することが可能なように長く形成されている。
図9は、第2実施形態の計測用端子と、ファストンレセプタクルタブ端子との説明図である。
図9(a)および図9(b)に示すように、一方の計測用端子61は、端子部としての計測用リード線(信号線)C11の圧着部62および固定部63と、圧着部62および固定部63とは反対側の裏面側に側縁を湾曲折り曲げて断面C字形状とした細長環状部からなるレセプタクル部64を備えたファストンレセプタクル端子に構成している。
また、他方の計測用端子71も同様に、計測用リード線C21の圧着部72および固定部73と、裏面側にレセプタクル部74を備えたファストレセプタクル端子に構成している。
このとき、図9(b)および図9(c)に示すように、ファストンレセプタクルタブ端子81のタブ83の長さLは、計測用端子61のレセプタクル部64の挿入長さL1および計測用端子71のレセプタクル部74の挿入長さL2に対し、
L≒L1+L2
とされている。
そして、計測用端子61、71をファストンレセプタクルタブ端子81のタブ83に挿入し接続する場合には、計測用端子61のレセプタクル部64の二つの挿入開口64A、64Bのうち、挿入開口64B側から、図8に示すような向きで、タブ83に計測用端子61のレセプタクル部64を挿入したのち、計測用端子71のレセプタクル部74の二つの挿入開口74A、74Bのうち、挿入開口74A側からタブ83に計測用端子71のレセプタクル部74を挿入することとなる。
この結果、計測用端子61,71は、図8に示すように、ファストンレセプタクルタブ端子81を介して電極端子T1に電気的に接続されるとともに、計測用端子61,71同士は、厚み面65,75を介して当接される。このように、計測用端子61,71同士が厚み面を介して直接接触していても、その接触面積は、各計測用端子61,71がタブ83と接触している面積に比較すると遙かに小さいので、計測用端子61,71に接続された計測用リード線C11、C21間の相互誘導を低減して、電気的な干渉を抑制することができるのである。
すなわち、計測用端子61側から計測用端子71に流れ込む交流定電流(定電流源から電圧計に流れ込む電流)を極力抑制して、計測用端子61,71同士の電気的な干渉を排除することにより、正確な計測が行え、ひいては、バッテリー15のインピーダンス(内部抵抗値)を正確に測定でき、バッテリー15の劣化状況を確実に把握することができる。
以上の説明は、稼働している電源システムにおいて、バッテリー15の計測を行うために、計測用端子61,71をファストンレセプタクルタブ端子81を介して電極端子T1に接続する構成であったが、単体のバッテリー15の検査を行う場合には、ファストンタブ端子として構成された電極端子T1のタブを本第2実施形態のタブ83と同様の長さに形成しておけば、同様に、電極端子T1に直接、計測用端子61,71を嵌め合わせるように構成することが可能である。
ここで、ファストンタブ端子型のバッテリーの内部抵抗値を正確に測定できることを確認した具体例について説明する。
表1は、リード線の相互干渉の影響を受けないように理想的に交流4端子法の計測用リード線をバッテリー(ファストンタブ端子型)に設けた場合、従来のように一つのファスト練レセプタクル端子に計測用リード線を共に圧着した場合、本第2実施形態を適用した場合の3態様について、電池容量の異なる3種類のバッテリーの内部抵抗値を測定した測定結果を示すものである。ここで、電池容量は、電池BT1→電池BT2→電池BT3の順番で小さくなっている。
Figure 0003156003
表2に示すように、計測用リード線を共に圧着した場合には、両リード線の相互誘電による干渉の影響を受けて、得られる内部抵抗値が、実際の値よりも大きくなっているのに対し、本第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、理想的に計測用リード線を設けた場合と同様の値を得ることができ、バッテリーの内部抵抗値を正確に測定できることがわかった。
以上の説明においては、計測用端子61,71同士を、厚み面65,75を介して直接当接させる構成を採っていたが、さらにタブ83を長めに形成し、両計測用端子61,71間に絶縁体で形成したスリーブを挿入するように構成することも可能である。このような構成によれば、より計測用端子61,71に接続された計測用リード線C11、C21間の相互誘導を低減して、電気的な干渉を抑制することが可能となる。
以上の説明のように、本第2実施形態においても、計測用端子や計測用リード線が重なり合うこともなく、計測用端子間で電気的な干渉を受けることがなく正確に計測を行えるという効果を奏することができる。
なお、上記実施形態の他に、図9(d)に示すように、平板部の両側縁を湾曲折り曲げて断面C字形状とした細長環状部66と、該平板部の中央を切り出し、平坦にした端子部67と、を備えて端子を構成し、上記第2実施形態と同僚にタブ端子に挿通して、細長環状部の先端を互いに突き合わせて使用することができる。
また、細長環状部として、中空円柱体(パイプ)を押しつぶして断面長円形状に形成し、その一端または中央を切り出し、平坦にして端子部として構成したものでもよい。
[3]第3実施形態
図10は、第3実施形態の計測用端子構造の外観斜視図である。
また、図11は、第2実施形態の計測用端子を電極端子へ取り付けた場合の部分断面図である。以下の説明においては、バッテリー15の電極端子T1に計測用端子を取り付ける場合を例として説明する。
本第3実施形態は、一対の計測用端子を導電部材である電極端子の外周に締結する場合の実施形態である。
この場合の一対の計測用端子90は、導電部材であるナットインサート型の電極端子T1のわずかに突出している外周に巻かれる計測用端子(一方の端子)91と、計測用端子91の終端部92の内側に絶縁体110を挟んで計測用端子91に止め具である締め付けねじ121により固定され、絶縁体110と電極端子T1の間に延出する半環状部102を有する計測用端子(他方の端子)101と、を備えている。
この場合において、計測用端子91と計測用端子101とに対向する端子部96、105には、それぞれ、計測用リード線C11、C21を接続するための接続孔93、103が設けられている。
一方の計測用端子91は、例えば、容易に変形が可能な燐青銅で形成されており、電極端子T1に巻き付けられる一部が切欠き開口をスル環状部94と、その開口する一端部に形成された端子部96と、を備えており、締め付けねじ122が締め付けられると、徐々に変形してその内径が小さくなり、その内面95が電極端子T1と密着して、電気的接続を確保することとなる。
他方の計測用端子101は、一方の計測用端子91の環状部94の一部に沿い、1亜極形成された半環状部102と、半環状部102の一端に形成された端子部105と、で構成され、該半環状部102は、環状部94の内径が徐々に小さくなるにつれて、絶縁体110を介して、その内面104が電極端子T1と密着して、電気的接続を確保することとなる。
図12は、一対の計測用端子90の取付状態の説明図である。
図12に示すように、既にボルトBTにより丸形圧着端子を介して電源線13Aが接続されている場合でも、締め付けねじ122を一旦取り外し、環状部94を変形させて、環状部94の開口部を拡げ、電極端子T1に巻き付け、計測用端子101および絶縁体110とともに、再び締め付けねじ122を締め付けることにより、一対の計測用端子90を容易に電極端子T1に取り付けることが可能となり、例えば、交流4端子法で計測を行う場合には、計測用端子91側から計測用端子101流れ込む交流定電流を極力抑制して、計測用端子91,101同士の電気的な干渉を排除することにより、正確な計測が行え、ひいては、バッテリー15のインピーダンス(内部抵抗値)を正確に測定でき、バッテリー15の劣化状況を確実に把握することができる。
以上の説明のように、本第3実施形態によれば、電気的干渉を防止する他、電源線が接続されて実際に使用されているバッテリーの電極端子に取り付けることもできるという効果を奏する。
[4]実施形態の変形例
以上の説明においては、導電部材として、バッテリーの電極の場合について説明したが、電極に電気的に接続された端子盤や、電極から引き出したリード線の端部に設けられた圧着端子などに計測用端子をボルト−ナットで固定する様な場合であっても同様に適用が可能である。
10 電源システム
11 商用交流電源
12 電源装置
13A 電源線
14 負荷装置
15 バッテリー
21 検査装置
23 電圧計
23 定電流源
31、31X、41、41X、61、91、101 計測用端子
32、32X、42、42X 環状部
33、33X、43 端子部
44、44X 切欠き部
64、74 レセプタクル部
81 ファストンレセプタクルタブ端子
82 レセプタクル部
83 タブ
90、91 計測用端子
94 環状部
102 半環状部
110 絶縁体
C11、C12、C21 計測用リード線
T11、T12 定電流供給用端子
T21、T22 電圧計測用端子

Claims (4)

  1. 一対の端子を導電部材に取り付ける計測用端子構造において、
    それぞれの端子が環状部と端子部とを有し、他方の端子の環状部の一部が切り欠かれ、該切り欠き部に一方の端子の端子部が嵌り合うように、他方の環状部の内周に、一方の環状部を嵌り合わせて、それぞれの環状部の内周に止め具を貫通させて導電部材に連結したことを特徴とする計測用端子構造。
  2. 請求項1記載の計測用端子構造において、
    前記一方の端子の端子部は、前記切り欠き部に点接触状態で嵌り合わされていることを特徴とする端子構造。
  3. 一対の端子を導電部材に取り付ける計測用端子構造において、
    それぞれの端子が断面長円形又は該長円形の一部を切り欠いた断面C字形上に形成した細長環状部と、
    端子部と、を有し、
    前記細長環状部に導電部材を並べて挿通して連結したことを特徴とする計測用端子構造。
  4. 一対の端子を導電部材に取り付ける計測用端子構造において、
    それぞれの端子が、環状部と端子部とを有し、
    一方の端子の環状部の一部は、切欠き開口し、
    他方の端子は一方の端子の終端部の内側に絶縁体を挟んで固定され、絶縁体と導電部材との間に演出する半環状部を有し、一方の端子と共に、導電部材の外周にれんけつしたことを特徴とする計測用端子構造。
JP2009006876U 2009-09-28 2009-09-28 計測用端子構造 Expired - Fee Related JP3156003U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009006876U JP3156003U (ja) 2009-09-28 2009-09-28 計測用端子構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009006876U JP3156003U (ja) 2009-09-28 2009-09-28 計測用端子構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3156003U true JP3156003U (ja) 2009-12-10

Family

ID=54859999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009006876U Expired - Fee Related JP3156003U (ja) 2009-09-28 2009-09-28 計測用端子構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3156003U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195145A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Furukawa Battery Co Ltd:The 内部抵抗計測用端子
JP2020067364A (ja) * 2018-10-24 2020-04-30 住友電装株式会社 電気機器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195145A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Furukawa Battery Co Ltd:The 内部抵抗計測用端子
JP2020067364A (ja) * 2018-10-24 2020-04-30 住友電装株式会社 電気機器
JP7001039B2 (ja) 2018-10-24 2022-01-19 住友電装株式会社 電気機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU131910U1 (ru) Шпилька, блок клеммы и электрическое устройство
US8142237B2 (en) Device for measuring a current flowing in a cable
US9442166B2 (en) Battery monitoring assembly having battery monitor module and cable for connection to a shunt of the module
JP6148841B2 (ja) ワッシャ
JP3156003U (ja) 計測用端子構造
WO2012018064A1 (ja) 電気的接続構造
JP2010151668A (ja) 計測用端子
JP2010182441A (ja) 電圧検知回路と電池セルとの接続構造
CN115224320A (zh) 燃料电池电压检测结构及具有其的双极板、燃料电池
JP4836909B2 (ja) 計測用端子
JP5574183B2 (ja) 組電池の計測端子対応接続板
US20140335746A1 (en) Quick disconnect battery terminal
JP3135938U (ja) 計測用端子
US6910915B2 (en) Terminal connector
JP3106065U (ja) 蓄電池用計測端子
JP2020085693A (ja) 電力量計及び固定具
CN216848072U (zh) 一种巡检装置及巡检连接结构
JPH071742Y2 (ja) 計測器用コネクタ
JP2010118260A (ja) 接続端子
CN217787179U (zh) 一种连接单元及上电工装、测试系统
JP3164587U (ja) 端子接続構造
JP2011108539A (ja) 低圧電気計器用接続端子
JP3841663B2 (ja) 計測用端子
JP2724289B2 (ja) 差込式試験端子用プラグコンタクト
JP4204297B2 (ja) 計測用端子

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121118

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121118

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131118

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees