以下、図面に基づいて、本考案の実施形態を説明する。
<第一実施形態>
図1は、本考案の第一実施形態にかかるマスクカバーの概略図を示したものである。この図1においては、円形破線領域(マスクカバーを構成する着脱部およびその近傍)の拡大図を下方位置に示している。また、図2は、本考案の第一実施形態にかかるマスクカバーの使用状態説明図を示したものであって、図2(a)は使用者がマスクのみを装着している状態の概略斜視図を示し、図2(b)は使用者がマスクおよびマスクカバーを装着している状態の概略斜視図を示している。
図1等に示すように、本実施形態にかかるマスクカバー1は、マスクカバー本体部10と、このマスクカバー本体部10の四隅にそれぞれ一つずつ設けられた第一着脱部20(本考案の「着脱部」に相当)とを用いて構成されている。
本実施形態にかかるマスクカバー1を構成するマスクカバー本体部10は、比較的通気性の高い素材(あるいは構造)にて構成されており、例えば、布、紙、不織布、自然繊維、化学繊維等が用いられる。また、このマスクカバー本体部10は、平滑面として形成されたマスクカバー左側部11とマスクカバー右側部12、および伸長可能なマスクカバー中央部13とを用いて構成されている。さらに、このマスクカバー本体部10は、装着が予定されるマスクの全面を覆うことが可能な大きさに構成されている。
また、本実施形態においては、少なくともマスクカバー本体部10の外気接触面側には、光触媒が担持されている。
上述した「光触媒」とは、紫外線等の光エネルギーによって活性化されて、その表面の物質を酸化することによって、種々の有機物を分解することにより、抗菌作用、除菌作用、脱臭作用等の効果を発揮し得る物質である。この「光触媒」としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、および酸化ジルコニウム等の少なくとも一つを用いたものが使用される(つまり、これらのいずれか一つを用いることも、また複合的に用いることも可能である。)。
本実施形態においては、マスクカバー本体部10が、布、紙、不織布、自然繊維、化学繊維等のいずれか、あるいはこれらを組み合わせ構成されており、その表面(外気接触面側)には、酸化チタン層が形成されている。
この酸化チタン層は、例えば、マスクカバー本体部10の表面に酸化チタン溶液を塗布する塗布工程と、塗布した酸化チタン溶液を乾燥させる乾燥工程とを複数回行うことによって形成される。例えば、マスクカバー本体部10の表面に対して、スプレーあるいは刷毛等を用いて酸化チタン溶液を塗布し(塗布工程)、その後、ドライヤ、送風機、あるいは自然乾燥によって酸化チタン溶液を乾燥させる(乾燥工程)。これらの塗布工程および乾燥工程を複数回(例えば2〜3回)繰り返すことによって、光触媒が担持されたマスクカバー本体部10が構成される。
マスクカバー左側部11およびマスクカバー右側部12には、それぞれデザイン(左側装飾部31および右側装飾部32)が施されている。本実施形態においては、左右装飾部31,32として、五本の水草のような模様が左右対称に描かれている。
また、本実施形態にかかるマスクカバー1を構成するマスクカバー中央部13には、図1等に示すように、マスクカバー本体部10を横方向に伸長可能とする縦方向の折り目が形成されている。具体的には、このマスクカバー中央部13には、山折・谷折の凹凸形状が繰り返し形成されている(いわゆる、蛇腹状に構成されている)。このような構成に基づき、マスクカバー中央部13は、必要に応じて横方向に伸長可能であるため、マスクカバー1をマスクに装着する際、マスクカバー1はマスクの表面に適切にフィットする。
本実施形態にかかるマスクカバー1を構成する第一着脱部20(着脱部)は、上述したように、マスクカバー本体部10の四隅にそれぞれ一つずつ設けられており、具体的には、図1の拡大図(円形破線領域)に示すべく構成されている。
本実施形態にかかる第一着脱部20は、リングの一部に空隙部を有する、いわゆる「C字形状」に構成されている。つまり、図1に示すように、着脱本体部21と着脱間隙部22とを用いて、第一着脱部20が構成されている。後述すべく、この着脱間隙部22を介して、マスクの耳かけ部が挿入(装着)・離脱されることとなる。
また、本実施形態にかかる第一着脱部20は、例えば、可撓性を有する材料を用いて構成されていることが好ましい。具体的には、本実施形態にかかる第一着脱部20は、合成樹脂、ゴム等を用いて構成されている。
本実施形態にかかるマスクカバー1は、以上のように構成されており、その構成に基づき、次のような作用効果を有する。以下、図1および図2を用いて、本実施形態にかかるマスクカバー1の使用方法、作用効果等を説明する。
図2(a)に示すように、通常、マスクMを使用する場合には、使用者Hの口と鼻とを覆うようにマスクMを装着し、マスクMに設けられた耳かけ部Gを両耳に係止して、マスクMを顔面に保持する。また、図2(a)に示すように、従来技術にかかるマスクMは、無地・白色であるのが一般的である。ここで、耳かけ部Gは、例えば、ゴム紐等にて構成されている。
本実施形態にかかるマスクカバー1は、このような従来技術のマスクMに対し、その表面側全面を覆うように構成されたものである(図2(b)参照)。この図2(b)においては、マスクMの大きさを破線(かくれ線)にて示している。
この図2(b)に示すように、本実施形態にかかるマスクカバー1をマスクMの表面に接するべく装着する際には、マスクMの四隅に設けられた第一着脱部20の着脱間隙部22から第一着脱部20内に耳かけ部Gを挿入させる。マスクMの四隅に設けられた耳かけ部Gの全てを四つの第一着脱部20内に保持することによって、本実施形態によれば、図2(b)に示すように、マスクカバー1を適切にマスクMの表面側に接した状態で装着することができる。
また、本実施形態にかかるマスクカバー1をマスクMの表面から離脱させる際には、第一着脱部20内に挿入された耳かけ部Gを、着脱間隙部22から第一着脱部20外に取り出す。つまり、四つの第一着脱部20内から、全ての耳かけ部Gを取り外すことによって、マスクMからマスクカバー1を離脱させることができる。
本実施形態においては、上述した装着方法に基づいて、マスクMにマスクカバー1が装着され(すなわち、図2(b)に示すような状態とされ)、この状態にてマスクカバー1が継続して使用される。そして、マスクMの交換(マスクMの破棄による交換等)、あるいはマスクカバー1の交換(デザイン変更、マスクカバー1の洗浄等による交換等)を行う場合には、上述した離脱方法に基づいて、マスクMからマスクカバー1が離脱され、必要な交換作業、洗浄作業等が行われる。
本実施形態にかかるマスクカバー1は、以上のように構成および使用されるため、次のような作用効果を有する。
本実施形態にかかるマスクカバー1は、マスクMの表面側に着脱可能なマスクカバー1であって、マスクカバー本体部10と、マスクカバー本体部10をマスクMの表面側に着脱すべく設けられた第一着脱部20(着脱部)とを用いて構成されており、マスクカバー本体部10の中央部には、マスクカバー本体部10を横方向に伸長可能とする縦方向の折り目が形成されたマスクカバー中央部13を有することを特徴としている。
このような構成によれば、マスクカバー本体部10に縦方向の折り目が形成されているため、マスクカバー1をマスクMに装着した際に、マスクMの形状あるいは使用者Hの鼻の形状等に応じて、マスクカバー本体部10が伸長することとなる。したがって、このような構成によれば、マスクMとのフィット感を高めるマスクカバー1を得ることができる。
加えて、本実施形態にかかるマスクカバー1は、第一着脱部20を有することにより、どのようなマスクに対しても容易に着脱可能であって、マスクカバー本体部10については、事前にどのようなデザインを施すこともできる。デザインは、文字や図形(幾何学模様、植物、動物等)等、どのようなものであってもよいが、本実施形態においては、五本の水草のような模様が左右対称に描かれている。本実施形態にかかるマスクカバー1は、上述したように、様々な図形や模様等が施されていることを特徴とするため、デザイン性に優れ、洋服や装飾品とのコーディネートを効果的に行うことができる。
また、本実施形態にかかるマスクカバー1は、第一着脱部20が、マスクMの耳かけ部Gに対して着脱可能なように、マスクカバー本体部10の四つの角部あるいはその近傍に設けられている。
マスクMの両端部には耳かけ部Gが設けられており、その耳かけ部Gを両耳にかけることによって、使用者Hの顔面部にてマスクMが保持される。そこで、本実施形態においては、この耳かけ部Gに着目し、マスクMの四箇所に設けられた耳かけ部G端部に対して着脱可能な第一着脱部20を、マスクカバー本体部10の四つの角部あるいはその近傍に設けている。このような構成とすることによって、マスクカバー本体部10自身を折り曲げ等することなく、比較的容易に、マスクMに対してマスクカバー1を着脱することができる。
さらに、本実施形態にかかるマスクカバー1は、第一着脱部20が、リング状の着脱本体部21を用いて構成されており、着脱本体部21の一部には、マスクMの耳かけ部Gに対して着脱可能となるべく着脱間隙部22が形成されている。
このような構成によれば、第一着脱部20を成す着脱間隙部22が、耳かけ部G(を成す紐部等)を挿入可能な間隔に形成されている。したがって、このような構成によれば、着脱間隙部22に対して耳かけ部Gを装着(挿入)・離脱させることによって、容易に、マスクMに対するマスクカバー1の着脱作業を行うことができる。
また、本実施形態にかかるマスクカバー1は、少なくともマスクカバー本体部10の外気接触面側には、光触媒が担持されている。
このような構成によれば、少なくともマスクカバー本体部10の外気接触面側に光触媒が担持されているため、太陽光や室内照明によって、効果的に光触媒機能を利用することができる。すなわち、本実施形態によれば、この光触媒を担持したことによって、消臭、脱臭、抗菌、除菌等の空気清浄機能を発揮し得る、マスクカバー10を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、デザイン性を有し、マスクMとのフィット感を高めると共に、マスクMに対する着脱性能を向上させ得る、マスクカバー1を得ることができる。
<第二実施形態>
次に、本考案の第二実施形態について説明する。
図3は、本考案の第二実施形態にかかるマスクカバーの概略図を示したものである。また、図4は、本考案の第二実施形態にかかるマスクカバーの使用状態説明図を示したものである。
なお、この図3および図4においては、図面の煩雑化を防ぐために、マスクカバー本体部に施される「デザイン」の記載は省略している。この第二実施形態にかかるマスクカバーにおいても、第一実施形態と同様、「デザイン」を施すことは特徴の一つである。したがって、この図3および図4においては省略しているが、当然のことながら、本実施形態にかかるマスクカバーに対して、文字や図形(幾何学模様、植物、動物等)等、どのようなデザインを施したものも、本考案の技術的範囲に属する。
また、この第二実施形態においては、第一実施形態と同様の構成要素については、同様の符号を付し、その説明を省略する場合もある。符号が同様である場合、特に説明がなければ、その構成および効果は、第一実施形態と同様である。
図3等に示すように、本実施形態にかかるマスクカバー100は、マスクカバー本体部110と、このマスクカバー本体部110の四隅にそれぞれ一つずつ設けられた第一着脱部20(本考案の「着脱部」に相当)とを用いて構成されている。
本実施形態にかかるマスクカバー100を構成するマスクカバー本体部110は、比較的通気性の高い素材(あるいは構造)にて構成されており、例えば、布、紙、不織布、自然繊維、化学繊維等が用いられる。また、このマスクカバー本体部110は、平滑面として形成されたマスクカバー左側部111とマスクカバー右側部112、および伸長可能なマスクカバー中央部113とを用いて構成されている。さらに、このマスクカバー本体部110は、装着が予定されるマスクの全面を覆うことが可能な大きさに構成されている。
また、本実施形態においては、少なくともマスクカバー本体部110の外気接触面側には、光触媒が担持されている。この「光触媒」の構成および効果等は、第一実施形態と同様であるため、ここでは、その記載を省略する。
マスクカバー左側部111およびマスクカバー右側部112には、それぞれデザイン(図示省略)が施されている。ここで施されるデザインは、文字や図形(幾何学模様、植物、動物等)等、どのようなデザインであってもよい。
また、本実施形態にかかるマスクカバー100を構成するマスクカバー中央部113には、図3等に示すように、マスクカバー本体部110を横方向に伸長可能とする縦方向の折り目が形成されている。具体的には、このマスクカバー中央部113には、襞状の凹凸形状が繰り返し形成されている。本実施形態においては、襞状の凹凸形状の表面側に位置する部分を中央表面部113A(本考案の「表面部」に相当)とし、襞状の凹凸形状の折り返された側に位置する部分を中央折り返し部113B(本考案の「折り返し部」に相当)としている。このような構成に基づき、マスクカバー中央部113は、必要に応じて横方向に伸長可能であるため、マスクカバー100をマスクに装着する際、マスクカバー100はマスクの表面に適切にフィットする。
本実施形態にかかるマスクカバー100を構成する第一着脱部20(本考案の「着脱部」に相当)は、第一実施形態と同様の構成および作用効果を有するため、ここではその説明を省略する。
本実施形態にかかるマスクカバー100は、以上のように構成されており、その構成に基づき、種々の作用効果を有する。以下、図3および図4(必要に応じて図1および図2)を用いて、本実施形態にかかるマスクカバー100の使用方法、作用効果等を説明する。
本実施形態にかかるマスクカバー100の使用方法(装着方法、離脱方法)は、第一実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
本実施形態にかかるマスクカバー100は、マスクMの表面側に着脱可能なマスクカバー100であって、マスクカバー本体部110と、マスクカバー本体部110をマスクMの表面側に着脱すべく設けられた第一着脱部20(着脱部)とを用いて構成されており、マスクカバー本体部110の中央部には、マスクカバー本体部110を横方向に伸長可能とする縦方向の折り目(襞状の凹凸形状が繰り返されて得られる折り目)が形成されたマスクカバー中央部113を有することを特徴としている。
このような構成によれば、マスクカバー本体部110に縦方向の折り目が形成されているため、マスクカバー100をマスクMに装着した際に、マスクMの形状あるいは使用者Hの鼻の形状等に応じて、マスクカバー本体部110が伸長することとなる。したがって、このような構成によれば、マスクMとのフィット感を高めるマスクカバー100を得ることができる。(図4参照)
また、本実施形態にかかるマスクカバー100は、上述したマスクカバー中央部113以外の構成は、第一実施形態と同様であるため、第一実施形態にて説明した全ての作用効果を得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、デザイン性を有し、マスクMとのフィット感を高めると共に、マスクMに対する着脱性能を向上させ得る、マスクカバー100を得ることができる。
<第三実施形態>
次に、本考案の第三実施形態について説明する。
図5は、本考案の第三実施形態にかかるマスクカバーの概略図を示したものである。また、図6は、本考案の第三実施形態にかかるマスクカバーの使用状態説明図を示したものである。
なお、第二実施形態と同様、この図5および図6においても、図面の煩雑化を防ぐために、マスクカバー本体部に施される「デザイン」の記載は省略している。この第三実施形態にかかるマスクカバーにおいても、第一および第二実施形態と同様、「デザイン」を施すことは特徴の一つである。したがって、この図5および図6においては省略しているが、当然のことながら、本実施形態にかかるマスクカバーに対して、文字や図形(幾何学模様、植物、動物等)等、どのようなデザインを施したものも、本考案の技術的範囲に属する。
また、この第三実施形態においては、第二実施形態(および第一実施形態)と同様の構成要素については、同様の符号を付し、その説明を省略する場合もある。符号が同様である場合、特に説明がなければ、その構成および効果は、第二実施形態(および第一実施形態)と同様である。
図5等に示すように、本実施形態にかかるマスクカバー200は、マスクカバー本体部110と、このマスクカバー本体部110の四隅にそれぞれ一つずつ設けられた第一着脱部20(本考案の「着脱部」に相当)とを用いて構成されている。
本実施形態にかかるマスクカバー200を構成するマスクカバー本体部110は、比較的通気性の高い素材(あるいは構造)にて構成されており、例えば、布、紙、不織布、自然繊維、化学繊維等が用いられる。また、このマスクカバー本体部110は、平滑面として形成されたマスクカバー左側部111とマスクカバー右側部112、および伸長可能なマスクカバー中央部113とを用いて構成されている。さらに、このマスクカバー本体部110は、装着が予定されるマスクの全面を覆うことが可能な大きさに構成されている。
また、本実施形態においては、少なくともマスクカバー本体部110の外気接触面側には、光触媒が担持されている。この「光触媒」の構成および効果等は、第一実施形態と同様であるため、ここでは、その記載を省略する。
マスクカバー左側部111およびマスクカバー右側部112には、それぞれデザイン(図示省略)が施されている。ここで施されるデザインは、文字や図形(幾何学模様、植物、動物等)等、どのようなデザインであってもよい。
また、本実施形態にかかるマスクカバー200を構成するマスクカバー中央部113には、図5等に示すように、マスクカバー本体部110を横方向に伸長可能とする縦方向の折り目が形成されている。具体的には、このマスクカバー中央部113には、襞状の凹凸形状が繰り返し形成されている。本実施形態においては、襞状の凹凸形状の表面側に位置する部分を中央表面部113A(本考案の「表面部」に相当)とし、襞状の凹凸形状の折り返された側に位置する部分を中央折り返し部113B(本考案の「折り返し部」に相当)としている。このような構成に基づき、マスクカバー中央部113は、必要に応じて横方向に伸長可能であるため、マスクカバー200をマスクに装着する際、マスクカバー200はマスクの表面に適切にフィットする。
さらに、本実施形態においては、マスクカバー200を構成する中央折り返し部113B(折り返し部)に、中央空気孔部213(本考案の「空気孔部」に相当)が穿孔されている。
本実施形態にかかるマスクカバー200を構成する第一着脱部20(本考案の「着脱部」に相当)は、第一および第二実施形態と同様の構成および作用効果を有するため、ここではその説明を省略する。
本実施形態にかかるマスクカバー200は、以上のように構成されており、その構成に基づき、種々の作用効果を有する。以下、図5および図6(必要に応じて図1〜図4)を用いて、本実施形態にかかるマスクカバー200の使用方法、作用効果等を説明する。
本実施形態にかかるマスクカバー200の使用方法(装着方法、離脱方法)は、第一および第二実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
本実施形態にかかるマスクカバー200においては、マスクカバー中央部13の折り目が、襞状の凹凸形状を繰り返して構成されており、この折り目の裏側に位置する中央折り返し部113Bに、中央空気孔部213が穿孔されている。
このような構成によれば、マスクカバー本体部110の中央部に設けられた折り目の中央折り返し部113Bに、中央空気孔部213が穿孔されているため、マスクカバー200の通気性がより高まる。加えて、このような構成によれば、中央折り返し部113Bに中央空気孔部213が形成され、中央表面部113Aにはこのような空気孔部は形成されていない。つまり、このような構成によれば、より外気に接触しやすい箇所(中央表面部113A)については中央空気孔部213は設けられていないため、花粉やウイルス等の侵入を効果的に防ぎつつ呼吸しやすい、マスクカバー200を得ることができる。
また、本実施形態にかかるマスクカバー200は、上述したマスクカバー中央部113の中央折り返し部113Bに穿孔された中央空気孔部213(空気孔部)以外の構成は、第二実施形態と同様であるため、第二実施形態にて説明した全ての作用効果を得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、デザイン性を有し、マスクMとのフィット感を高めると共に、マスクMに対する着脱性能を向上させ得る、マスクカバー200を得ることができる。
<第四実施形態>
次に、本考案の第四実施形態について説明する。
図7は、本考案の第四実施形態にかかるマスクカバーの概略図を示したものである。
なお、第二および第三実施形態と同様、この図7においても、図面の煩雑化を防ぐために、マスクカバー本体部に施される「デザイン」の記載は省略している。この第四実施形態にかかるマスクカバーにおいても、第一〜第三実施形態と同様、「デザイン」を施すことは特徴の一つである。したがって、この図7においては省略しているが、当然のことながら、本実施形態にかかるマスクカバーに対して、文字や図形(幾何学模様、植物、動物等)等、どのようなデザインを施したものも、本考案の技術的範囲に属する。
また、この図7から明らかなように、本実施形態にかかるマスクカバー300は、基本的な構造については、第三実施形態にかかるマスクカバー200(図5および図6参照)と同様である。異なる点は、マスクカバー左側部111およびマスクカバー右側部112の構成についてのみである。
そこで、以下においては、主に第三実施形態と異なる構成要素について説明し、第三実施形態と同様の構成要素についてはその説明を省略する。
本実施形態にかかるマスクカバー300においては、マスクカバー左側部111に左側空気孔部311が穿孔されており、マスクカバー右側部112に右側空気孔部312が穿孔されている。図7においては、省略して記載しているが、この空気孔部311,312は、それぞれ仮想線(二点鎖線)にて表示された領域内に設けられている。
このような構成によれば、より呼吸しやすい(通気性の高い)マスクカバー300を得ることができる。
また、本実施形態にかかるマスクカバー300は、先にも説明した通り、上述したマスクカバー本体部110の左右領域に設けられた空気孔部311,312以外の構成は、第三実施形態と同様であるため、第三実施形態にて説明した全ての作用効果を得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、デザイン性を有し、マスクMとのフィット感を高めると共に、マスクMに対する着脱性能を向上させ得る、マスクカバー300を得ることができる。
<第五実施形態>
次に、本考案の第五実施形態について説明する。
図8は、本考案の第五実施形態にかかるマスクカバーの概略図および使用状態説明図を示したものであって、図8(a)はマスクカバーの概略図を示し、図8(b)は使用状態説明図を示している。
なお、第二〜第四実施形態と同様、この図8においても、図面の煩雑化を防ぐために、マスクカバー本体部に施される「デザイン」の記載は省略している。この第五実施形態にかかるマスクカバーにおいても、第一〜第四実施形態と同様、「デザイン」を施すことは特徴の一つである。したがって、この図8においては省略しているが、当然のことながら、本実施形態にかかるマスクカバーに対して、文字や図形(幾何学模様、植物、動物等)等、どのようなデザインを施したものも、本考案の技術的範囲に属する。
また、この図8から明らかなように、本実施形態にかかるマスクカバー400は、基本的な構造については、第一実施形態にかかるマスクカバー1(図1および図2参照)と同様である。異なる点は、マスクカバー本体部410の形状のみである。
そこで、以下においては、主に第一実施形態と異なる構成要素について説明し、第一実施形態と同様の構成要素についてはその説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態にかかるマスクカバー400を構成するマスクカバー本体部410は、平滑面として形成されたマスクカバー左側部411とマスクカバー右側部412、および伸長可能なマスクカバー中央部413とを用いて構成されている。さらに、このマスクカバー本体部410は、装着が予定されるマスクの全面をより適切に覆うことが可能であるように、上下に突出した凸部領域として、本体部上部領域410Aおよび本体部下部領域410Bを有している。すなわち、本実施形態にかかるマスクカバー本体部410は、第一実施形態にかかるマスクカバー本体部10(図1および図2参照)と比較して、上下により大きな凸部領域を有している(図8(a)参照)。
本実施形態にかかるマスクカバー400は、上述したような構成を有するため、図8(b)に示すように、より効果的に、使用者Hの鼻部あるいは顎部を覆うことができる。また、このような構成であれば、マスクMの形状に関わらず(例えば、マスクが若干小さめであっても)、必要に応じて、使用者Hの鼻部あるいは顎部を覆うことができる。さらに、顔が小さな使用者H等においては、必要に応じて(すなわち、自分の顔の大きさやマスクMの大きさ等に合わせて)、この突出した領域410A,410Bを切断等してから、マスクカバー400を使用することも可能である。このような構成にかかるマスクカバー400であれば、非常に汎用性の高いものとなる。
また、本実施形態にかかるマスクカバー400は、上述した突出した領域410A,410B以外の構成は、第一実施形態と同様であるため、第一実施形態にて説明した全ての作用効果を得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、デザイン性を有し、マスクMとのフィット感を高めると共に、マスクMに対する着脱性能を向上させ得る、マスクカバー400を得ることができる。
<第六実施形態>
次に、本考案の第六実施形態について説明する。
図9は、本考案の第六実施形態にかかるマスクカバーの概略図を示したものである。
なお、第二〜第五実施形態と同様、この図9においても、図面の煩雑化を防ぐために、マスクカバー本体部に施される「デザイン」の記載は省略している。この第六実施形態にかかるマスクカバーにおいても、第一〜第五実施形態と同様、「デザイン」を施すことは特徴の一つである。したがって、この図9においては省略しているが、当然のことながら、本実施形態にかかるマスクカバーに対して、文字や図形(幾何学模様、植物、動物等)等、どのようなデザインを施したものも、本考案の技術的範囲に属する。
また、この図9から明らかなように、本実施形態にかかるマスクカバー500は、基本的な構造については、第一実施形態にかかるマスクカバー1(図1および図2参照)と同様である。異なる点は、マスクカバー本体部10の四隅に設けられた第二着脱部60(本考案の「着脱部」に相当)の取り付け方向のみである。
そこで、以下においては、主に第一実施形態と異なる構成要素について説明し、第一実施形態と同様の構成要素についてはその説明を省略する。
本実施形態にかかるマスクカバー500を構成する第二着脱部60(着脱部)は、マスクカバー本体部10の四隅にそれぞれ一つずつ設けられており、具体的には、図9の拡大図(円形破線領域)に示すべく構成されている。
本実施形態にかかる第二着脱部60は、リングの一部に空隙部を有する、いわゆる「C字形状」に構成されている。つまり、図9に示すように、着脱本体部61と着脱間隙部62とを用いて、第二着脱部60が構成されている。そして、この着脱間隙部62を介して、マスクの耳かけ部が挿入(装着)・離脱されることとなる。
また、本実施形態にかかる第二着脱部60は、例えば、可撓性を有する材料を用いて構成されていることが好ましい。具体的には、本実施形態にかかる第二着脱部60は、合成樹脂、ゴム等を用いて構成されている。
さらに、本実施形態にかかるマスクカバー500においては、図9に示すように、第二着脱部60を構成する着脱間隙部62が、マスクカバー本体部10の中央部方向に開口すべく構成されている。
先にも説明したマスクMを構成する耳かけ部Gは、マスクMから使用者Hの耳に向かって構成されているため、第二着脱部60に装着(挿入)された後、着脱本体部61と耳かけ部Gとは、マスクMの外側方向にて接することとなる。このような使用状態に着目し、本考案においては、着脱間隙部62を、マスクカバー本体部10の中央部方向に開口すべく構成している。つまり、このような構成によれば、マスクカバー500使用時において、着脱本体部61と耳かけ部Gとが接触する可能性が低い箇所(マスクカバー本体部10の中央部方向)に開口部たる着脱間隙部62が設けられているため、耳かけ部Gが第二着脱部60から安易に離脱することはない。したがって、このような構成によれば、着脱が容易であると共に、装着時の保持性能が高い、マスクカバー500を得ることができる。
また、本実施形態にかかるマスクカバー500は、上述した第二着脱部60に関する構成以外については、第一実施形態と同様であるため、第一実施形態にて説明した全ての作用効果を得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、デザイン性を有し、マスクMとのフィット感を高めると共に、マスクMに対する着脱性能を向上させ得る、マスクカバー500を得ることができる。
<第七実施形態>
次に、本考案の第七実施形態について説明する。
図10は、本考案の第七実施形態にかかるマスクカバーの概略図を示したものである。
なお、第二〜第六実施形態と同様、この図10においても、図面の煩雑化を防ぐために、マスクカバー本体部に施される「デザイン」の記載は省略している。この第七実施形態にかかるマスクカバーにおいても、第一〜第六実施形態と同様、「デザイン」を施すことは特徴の一つである。したがって、この図10においては省略しているが、当然のことながら、本実施形態にかかるマスクカバーに対して、文字や図形(幾何学模様、植物、動物等)等、どのようなデザインを施したものも、本考案の技術的範囲に属する。
また、この図10から明らかなように、本実施形態にかかるマスクカバー600は、基本的な構造については、第一実施形態にかかるマスクカバー1(図1および図2参照)と同様である。異なる点は、マスクカバー本体部10の四隅に設けられた第三着脱部80(本考案の「着脱部」に相当)の構成のみである。
そこで、以下においては、主に第一実施形態と異なる構成要素について説明し、第一実施形態と同様の構成要素についてはその説明を省略する。
本実施形態にかかるマスクカバー600を構成する第三着脱部80(着脱部)は、マスクカバー本体部10の四隅にそれぞれ一つずつ設けられており、具体的には、図10の拡大図(円形破線領域)に示すべく構成されている。
本実施形態にかかる第三着脱部80は、その一部に空隙部を有する、「渦巻状」に構成されている。つまり、図10に示すように、渦巻状に構成された着脱本体部81と、その一部に開口された着脱間隙部82と、着脱本体部81中央に設けられた着脱中央保持部83とを用いて、第三着脱部80が構成されている。
そして、マスクMの耳かけ部Gが、この着脱間隙部82を経て、着脱本体部81の渦巻状の形状に沿って、着脱中央保持部83に至ることによって、マスクMにマスクカバー600が装着されることとなる。一方、マスクMの耳かけ部Gが、着脱中央保持部83から、着脱本体部81の渦巻状の形状に沿って、着脱間隙部82に至ることによって、マスクMからマスクカバー600の離脱が行われることとなる。
また、本実施形態にかかる第三着脱部80は、例えば、可撓性を有する材料を用いて構成されていることが好ましい。具体的には、本実施形態にかかる第三着脱部80は、合成樹脂、ゴム等を用いて構成されている。
さらに、本実施形態にかかるマスクカバー600においては、図10に示すように、第三着脱部80を構成する着脱間隙部82が、マスクカバー本体部10の中央部方向に開口すべく構成されている。
上述したように、本実施形態によれば、第三着脱部80を成す着脱本体部81が渦巻状であって、その中央部には着脱中央保持部83が形成されている。つまり、このような構成によれば、着脱間隙部82から挿入された耳かけ部Gは、渦巻状の着脱本体部81に沿って着脱中央保持部83に至ることとなる。したがって、本実施形態によれば、渦巻状に形成された第三着脱部80を有することによって、着脱が容易であると共に、装着時の保持性能が高い、マスクカバー600を得ることができる。
また、第六実施形態と同様に、本実施形態にかかる第三着脱部80においても、着脱間隙部82が、マスクカバー本体部10の中央部方向に開口すべく構成されている。このような構成によれば、マスクカバー600使用時において、着脱本体部81と耳かけ部Gとが接触する可能性が低い箇所(マスクカバー本体部10の中央部方向)に開口部たる着脱間隙部82が設けられているため、耳かけ部Gが第三着脱部80から安易に離脱することはない。したがって、このような構成によれば、着脱が容易であると共に、装着時の保持性能が高い、マスクカバー600を得ることができる。
また、本実施形態にかかるマスクカバー600は、上述した第三着脱部80に関する構成以外については、第一実施形態と同様であるため、第一実施形態にて説明した全ての作用効果を得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、デザイン性を有し、マスクMとのフィット感を高めると共に、マスクMに対する着脱性能を向上させ得る、マスクカバー600を得ることができる。
<その他の実施例等>
なお、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨に適合し得る範囲で必要に応じて種々の変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本考案の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態においては、マスクカバー本体部の外気接触面側に光触媒が担持されている場合について説明したが、本考案はこの構成に限定されず、必要に応じて、マスクカバー本体部の全体に光触媒が担持されていてもよい。
また、上記実施形態においては、マスクカバー(マスクカバー本体部)に、「五本の水草のような模様」(図1および図2の装飾部31,32参照)が描かれる場合について説明したが、本考案はこの構成に限定されない。したがって、マスクカバーに描かれるデザインは、必要に応じて、文字や図形(幾何学模様、植物、動物等)等、どのようなデザインであってもよい。