JP3155220U - 生ゴミ保持容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】手で生ゴミに触れることなく、生ゴミをゴミ箱に廃棄できるようにした生ゴミ保持器を提供する。【解決手段】生ゴミを保持する容器Xとして、頂点と開口部とを結ぶ方向を伸長方向として伸びる素材により形成される錐体状のネット10であって、弾性体14によって伸長した状態から戻るように形成され、前記頂点部分にはツマミ13が設けられるネットと、前記ネット10の開口部が上方に向かって開いた状態に支持する枠であって、前記ネット10を固定した状態で伸長可能に形成される枠からなる容器枠20とを有する。【選択図】図3

Description

本考案は、台所用流し台などにおいて調理の際の発生する生ゴミを保持する容器に関する。
調理の際に発生する生ゴミは、通常、流し台のコーナーに置かれるコーナーポッドや、流し台の排水溝にセットされる流し台バスケットに保持され、一定量が溜まると、ゴミ箱に捨てられる。
生ゴミはコーナーポッドなどに直接溜められ、そのまま捨てられる場合と、コーナーポッドなどの内側に穴の開いた袋やネットを入れて、袋やネットごとゴミ箱に捨てられる場合がある。
ところで、コーナーポッドなどに直接生ゴミを入れる場合、内壁に生ゴミが付着することがあり、このような場合には付着した生ゴミをゴミ箱に捨てる際に、手で生ゴミを取り除く必要がある。一方、コーナーポッドなどの内側に袋やネットを入れる場合は、このような問題が生じないが、生ゴミを捨てる度に、袋やネットを一緒に捨てることになるので不経済である。しかし、袋やネットを捨てることなく、内部の生ゴミのみを捨てることとすれば、やはり、袋等内部に付着する生ゴミを手で取り除く必要が生じる。
本考案は、このような問題に鑑みて、コーナーポッドなどの生ゴミ保持容器において、手で生ゴミに触れることなく、生ゴミをゴミ箱に廃棄できるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案は次のような構成を有する。
請求項1に記載の考案は、生ゴミを保持する容器であって、頂点と開口部とを結ぶ方向を伸長方向として伸びる素材により形成される錐体状のネットであって、弾性体によって伸長した状態から戻るように形成され、前記頂点部分にはツマミが設けられるネットと、
前記ネットの開口部が上方に向かって開いた状態に支持する枠であって、前記ネットを固定した状態で伸長可能に形成される枠からなる容器枠とを有する生ゴミ保持容器である。
請求項2に記載の発明は、前記生ゴミ保持容器において、前記容器枠は、有底の筒状体であり、底部分が開閉可能に形成されるものである。
請求項3に記載の発明は、前記生ゴミ保持容器において、前記ネットは、前記弾性体として、開口縁から前記頂点に至る複数のゴム紐を有するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の容器枠である。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は3に記載のネットである。
請求項1に記載の考案は、ネット内に生ゴミが入った状態で、ネットに設けられたツマミを手で持って伸ばし、これを離すことで、弾性体によってネットが急激に縮んで元の状態に戻る。この動きによりネットに付着している生ゴミも、慣性によってネットの開口部方向に力がかかり、ネットから引き離すことができる。つまり、ネットを生ゴミと一緒に捨てることなく、生ゴミに触らずに生ゴミをネット内からゴミ箱へ廃棄することができ、同じネットを何度も使用することができる。
請求項2に記載の考案は、容器枠を有底の筒状体とし、底部分を開放可能とすることにより、生ゴミをネット内に溜める際には、底部分を閉じておくことで、ネット下端部が容器枠下面に支持されるので、生ゴミの重さでネットが伸びて弾性体を弱らせることがなく、
生ゴミを廃棄する際には、底部分を開くことで、ネットを伸ばすことができる。
請求項3に記載の発明は、弾性体をゴム紐とすることで、ネット自体に弾性力を必要とすることなく、簡易な構成で前記ネットを構成することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は3に記載のネットを装着することで、上記生ゴミ保持容器を形成することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の容器枠に固定することで、上記生ゴミ保持容器を形成することができる。
実施形態に係る生ごみ保持容器のネットを示す斜視図である。 実施形態に係る生ゴミ保持容器の保持枠を示す斜視図である。 (a)〜(c)は実施形態に係る生ゴミ保持容器の使用方法を順序だてて表す概略断面図である。 (d)(e)は図3で表す生ゴミ保持容器の使用方法の続きを表す概略図である。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係る生ゴミ保持容器Xは、ネット10と容器枠20とから構成される。図1に本実施形態に係る生ゴミ保持容器Xを構成するネット10の斜視図を示す。ネット10は、ネット本体11、頂点固定部12、ツマミ13、弾性紐14、弾性リング15とから構成される。ネット本体11は合成樹脂繊維を網状に形成したシート体を円錐状にしたものである。頂点固定部12は、ネット本体11の頂点部分を封止する合成樹脂からなる盃状の部材である。ツマミ13は頂点固定部12のネット本体11の反対側に設けられる球状体であり、人が手で持つための部材である。弾性リング15はゴム紐からなるリングであって、ネット本体11の開口縁に固定されている。弾性紐14は線状のゴム紐であって、円錐状のネット本体11の母線に沿って複数配置され、一端を頂点固定部12に固定され、他端を弾性リング15に固定されている。このような構成を有するネット10は、弾性リング15を固定してツマミを弾性リング15から離れる方向に引っ張ると、全体に伸び、ツマミを離すと弾性紐14の弾性力により元の状態に縮む。
図2に本実施形態に係る生ゴミ保持容器Xを構成する容器枠20の斜視図を示す。容器枠20は断面が角部がアール状になった直角三角形である有底三角筒体であり、一般的な台所の流しの隅に置かれるコーナーポッドとほぼ同様の形状をしている。容器枠20は側面を構成する略三角筒状の側面筒21と、容器枠20の底を形成する底板22とから構成される。側面筒21は合成樹脂により形成され、下端の三つの角に脚21aが設けられ、また、上縁外方には下方に屈曲した爪21bが設けられる。爪21bはネット10の弾性リング15を引っ掛けるためのものである。底板22は、角部がアール状になった直角三角形状の板体であり、複数の貫通孔からなる排水孔22aが設けられている。底板22の一縁は、側面筒21の下端開口縁の一つと一体に形成され、両者の接合部分は樹脂ヒンジが形成されることにより、底板22は側面筒21に対して自在に回動することができる。底板22の下面中央近傍には磁石22bが固定されるとともに、側面筒21の、底板22を回動させたときに、磁石22bが接触する位置に鉄板21cが固定されている。これにより、底板22を回動させて磁石22bを鉄板21cに吸着させることで、底板22を開いた状態に固定することができる。さらに、側面筒21の下縁部の一部に底板22が閉じた状態で係止固定するための弾性爪21dが設けられ、これにより、底板22を開閉自在に固定することができる。また、底板22の縁部には開く際に、指を引っ掛けるための切り欠き22cが設けられている。
次に、以上のような構成を有する生ゴミ保持容器Xの使用方法について説明する。まず、使用者は、ネット10の頂点を下にしてネット10を容器枠20内部に入れ、ネット10の弾性リング15を容器枠20の上縁から外面側を通して、容器枠20の爪21bに弾性リング15を引っ掛けることで、ネット10を容器枠20に固定する。図3(a)に、ネット10を容器枠20に固定した状態を示す概略断面図を示す。この状態で、使用場所に設置し、生ゴミDをネット10内に入れていく。これにより、ネット本体11や弾性紐14が伸びて図3(b)のような状態となる。ある程度、生ゴミDが溜まったら、容器枠20の底板22を開いて回動させ、磁石22bを鉄板21cに吸着させることで、図3(c)に示すように底板22を開いた状態に固定する。この状態で使用者は、ツマミ13を引っ張り、ネット本体11及び弾性紐14を伸ばした後、図4(d)に示すように、ネット10の開口面をゴミ箱Bに向ける。その後、ツマミ13を離すと、引き伸ばされた弾性紐14は勢いよく縮み、反動で図4(e)に示すように、ネット本体11が裏返った状態となる。これにより、ネット本体11内の生ゴミDも、ネット本体11に押されて移動するが、一定範囲までしか移動できないネット本体11に対して、移動に制限のない生ゴミDは慣性力により、そのまま、ネット本体11を飛び出して図4(e)に示すように、ゴミ箱B内に入ることとなる。これにより生ゴミDがネット本体11に付着していても、ネット本体11から離脱させることができ、たとえ、1回で脱離させることができなくても、数回、上記の操作を行うことで、生ゴミDをほぼネット本体11から脱離させることができる。その後、再び、図3(a)のような状態となるので、所定位置に設置し生ゴミを溜めることができる。ネット10は、以上のように、数回〜数十回使用し、ネット本体11が劣化したところで、容器枠20から取り外し、新たなネット10に交換するようにする。このようにすれば、ネット10の交換頻度は極めて低くなり、経済的に使用することが可能となる。
なお、上記実施形態では、コーナーポッドとして生ゴミ保持容器Xを例示したが、台所用流し台の排水溝内に設けられる流し台バスケットに利用することができる。この場合は、容器枠の形状を流し台バスケットの形状とすればよい。
また、上記実施形態では、ネット本体11に弾性体として弾性紐14を別途設けているが、ネット本体11を弾性のある繊維で形成したり、穴の開いたゴム膜によって形成することで、ネット本体11と弾性体とを一体に形成することもできる。
さらに、上記実施形態では、底板22を設けているが、底板22を設けることなく、容器枠を底のない筒体とすることも可能である。
X 生ゴミ保持容器
10 ネット
11 ネット本体
13 ツマミ
14 弾性紐
15 弾性リング
20 容器枠
21 側面筒
22 底板

Claims (5)

  1. 頂点と開口部とを結ぶ方向を伸長方向として伸びる素材により形成される錐体状のネットであって、弾性体によって伸長した状態から戻るように形成され、前記頂点部分にはツマミが設けられるネットと、
    前記ネットの開口部が上方に向かって開いた状態に支持する枠であって、前記ネットを固定した状態で伸長可能に形成される枠からなる容器枠と
    を有する生ゴミ保持容器。
  2. 前記容器枠は、有底の筒状体であり、底部分が開閉可能に形成されるものである請求項1に記載の生ゴミ保持容器。
  3. 前記ネットは、前記弾性体として開口縁から前記頂点に至る複数のゴム紐を有するものである請求項1又は2に記載の生ゴミ保持容器。
  4. 請求項1又は2に記載の容器枠。
  5. 請求項1又は3に記載のネット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015196566A (ja) * 2014-04-01 2015-11-09 有限会社川▲崎▼エンジ 生ごみ乾燥カゴ

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