JP3155178B2 - 難燃性ポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物

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JP3155178B2
JP3155178B2 JP25404095A JP25404095A JP3155178B2 JP 3155178 B2 JP3155178 B2 JP 3155178B2 JP 25404095 A JP25404095 A JP 25404095A JP 25404095 A JP25404095 A JP 25404095A JP 3155178 B2 JP3155178 B2 JP 3155178B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性ポリエチレ
ンテレフタレート系樹脂組成物に関する。さらに詳しく
は、各種成形品の成形用材料として好適に使用しうる難
燃性ポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートは、機械的
特性、電気的特性などにすぐれるため、従来、繊維、フ
ィルムなどの成形用材料などとして広く用いられてい
る。とくにガラス繊維をはじめとする強化充填剤を配合
することにより、機械的強度および熱的特性が大幅に向
上するため、強化充填剤が配合された強化組成物は、い
わゆる機能部品用素材として好適である。
【0003】近年、とりわけ電気・電子部品分野で、火
災に対する安全性の要求が高まっていることから、樹脂
の難燃化が試みられ、各種難燃剤が添加された樹脂組成
物なども上市されている。
【0004】ポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物
の難燃化方法としては、たとえばポリエチレンテレフタ
レート系樹脂に、ハロゲン化ポリスチレン系樹脂を添加
する方法(特開昭50−92346号公報、特開平4−
198357号公報および特開平5−140427号公
報)、ハロゲン化ビスフェノールA型エポキシ樹脂を添
加する方法(特開昭50−35257号公報および特開
昭62−15256号公報)、末端にエポキシ基を有す
る高分子量ハロゲン化ビスフェノールA型フェノキシ樹
脂を添加する方法(特開昭59−149954号公報)
などが提案されている。
【0005】ところが、ポリエチレンテレフタレート系
樹脂は、分子内にエステル結合を有するため、高温高湿
度などの条件に長時間さらされると、エステル結合が加
水分解を受け、機械的強度が徐々に低下してしまうとい
う、耐湿熱性に劣るという欠点を有する。したがって、
かかるポリエチレンテレフタレート系樹脂は、耐湿熱性
が必要とされる用途への適用が制限されており、該耐湿
熱性の改善が求められている。
【0006】前記ポリエチレンテレフタレート系樹脂の
耐湿熱性の改善には、カルボジイミド化合物を添加する
方法がふるくから知られており、難燃性の付与とともに
耐湿熱性を改善する方法には、たとえば高分子量のハロ
ゲン化ビスフェノールA型共重合フェノキシ樹脂ととも
にエポキシ化合物および/またはカルボジイミド化合物
を添加する方法が提案されている(特開昭59−129
253号公報)。
【0007】一方、このような難燃性が付与された樹脂
の利用分野においても、近年、成形品の製造コストをさ
らに低減することが望まれており、成形サイクルの短縮
化による生産性の向上が可能な樹脂が求められている。
【0008】しかしながら、前記ポリエチレンテレフタ
レート系樹脂は、結晶化速度が遅いため、射出成形に用
いるばあいには、金型を高温に保持し、かつ冷却時間を
長くする必要がある。
【0009】また、前記難燃剤としてハロゲン化ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂を用いる方法には、射出成形
する際に、該難燃剤が比較的低分子量であるため、成形
体表面にブリードしやすく、外観が悪化するという問題
がある。また、前記難燃剤として末端にエポキシ基を有
する高分子量ハロゲン化ビスフェノールA型フェノキシ
樹脂を用いる方法には、該難燃剤が高分子量であるた
め、樹脂の流動性の低下を招いたり、ポリエチレンテレ
フタレート系樹脂との分散性がわるく、機械的強度の低
下を招くといった問題がある。
【0010】さらに、前記ハロゲン化ポリスチレン系樹
脂を添加する方法においては、ポリエチレンテレフタレ
ート系樹脂の機械的強度が低下するという問題があり、
この点を改良するために、特定のエポキシ化合物と三酸
化アンチモンとを添加する方法(特公平1−60056
号公報)、ハロゲン化エポキシ樹脂とハロゲン化ポリス
チレン系樹脂とを併用する方法(特開昭59−1422
45号公報)などが提案されている。しかしながら、こ
れらの方法をポリエチレンテレフタレート系樹脂に適用
すると、確かに機械的強度の低下は抑制されるが、流動
性がいちじるしく低下してしまううえ、成形品の表面に
流れ模様が生じやすい。またハイサイクル化を行なうた
めに金型内での冷却時間を短くすると、金型からの離型
性が不充分となるという問題が生じる。さらに、耐湿熱
性の改善についても、未だ不充分である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、難燃性および機械的強
度を保持しつつ、低コストで耐湿熱性、流動性を改善し
うるうえ、難燃剤のブリードアウトも防止しうるポリエ
チレンテレフタレート系樹脂組成物を提供することを第
1目的とし、射出成形などで成形する際に厚肉部の離型
性が良好で成形のハイサイクル化が可能な難燃性ポリエ
チレンテレフタレート系樹脂組成物を提供することを第
2目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)ゲルマ
ニウム系化合物を触媒として用いて調製されたエチレン
テレフタレート単位を主たる構成成分とするポリエチレ
ンテレフタレート系熱可塑性ポリエステル、(B)一般
式(I):
【0013】
【化3】
【0014】(式中、R1は水素原子またはメチル基、
1はハロゲン原子、mは平均して1〜5、rは5〜5
000の平均重合度を示す)で表わされる骨格を有する
ハロゲン化ポリスチレン系樹脂、(C)一般式(I
I):
【0015】
【化4】
【0016】(式中、X2、X3、X4、X5、X6、X7
8およびX9はそれぞれ独立して水素原子またはハロゲ
ン原子、Y1およびY2はそれぞれ独立して炭素数1〜1
0のアルキレン基、炭素数2〜10のアルキリデン基、
炭素数3〜10のシクロアルカン基、カルボニル基、−
O−基、−S−基、−SO2−基、nは0〜8の平均重
合度を示す)で表わされる骨格を有し、ハロゲン含有量
が10重量%以上、エポキシ当量が700〜2500で
あるハロゲン化エポキシ化合物、(D)アンチモン化合
物および(E)強化充填剤を含有してなり、前記ポリエ
チレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステル100重
量部に対して、前記ハロゲン化ポリスチレン系樹脂と前
記ハロゲン化エポキシ化合物との合計配合量が5〜50
重量部であり、前記ハロゲン化エポキシ化合物の配合量
が4重量部以上であり、前記アンチモン化合物の配合量
が0.1〜20重量部であり、前記強化充填剤の配合量
が150重量部以下であり、かつ前記ハロゲン化ポリス
チレン系樹脂と前記ハロゲン化エポキシ化合物との重量
比(ハロゲン化ポリスチレン系樹脂/ハロゲン化エポキ
シ化合物)が5/95〜80/20であることを特徴と
する難燃性ポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物に
関する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の難燃性ポリエチレンテレ
フタレート系樹脂組成物は、前記したように、(A)ゲ
ルマニウム系化合物を触媒として用いて調製されたエチ
レンテレフタレート単位を主たる構成成分とするポリエ
チレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステル、(B)
一般式(I):
【0018】
【化5】
【0019】(式中、R1は水素原子またはメチル基、
1はハロゲン原子、mは平均して1〜5、rは5〜5
000の平均重合度を示す)で表わされる骨格を有する
ハロゲン化ポリスチレン系樹脂、(C)一般式(I
I):
【0020】
【化6】
【0021】(式中、X2、X3、X4、X5、X6、X7
8およびX9はそれぞれ独立して水素原子またはハロゲ
ン原子、Y1およびY2はそれぞれ独立して炭素数1〜1
0のアルキレン基、炭素数2〜10のアルキリデン基、
炭素数3〜10のシクロアルカン基、カルボニル基、−
O−基、−S−基、−SO2−基または直接結合、nは
0〜8の平均重合度を示す)で表わされる骨格を有し、
ハロゲン含有量が10重量%以上、エポキシ当量が70
0〜2500であるハロゲン化エポキシ化合物、(D)
アンチモン化合物および(E)強化充填剤を含有してな
り、前記ポリエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエ
ステル100重量部に対して、前記ハロゲン化ポリスチ
レン系樹脂と前記ハロゲン化エポキシ化合物との合計配
合量が5〜50重量部であり、前記ハロゲン化エポキシ
樹脂の配合量が4重量部以上であり、前記アンチモン化
合物の配合量が0.1〜20重量部であり、前記強化充
填剤の配合量が150重量部以下であり、かつ前記ハロ
ゲン化ポリスチレン系樹脂と前記ハロゲン化エポキシ化
合物との重量比(ハロゲン化ポリスチレン系樹脂/ハロ
ゲン化エポキシ化合物)が5/95〜80/20である
ことを特徴とするものである。
【0022】本発明に用いられる(A)ポリエチレンテ
レフタレート系熱可塑性ポリエステルは、ゲルマニウム
系化合物を触媒として用い、酸成分としてテレフタル酸
またはそのエステル形性能を有する誘導体と、グリコー
ル成分としてエチレングリコールまたはそのエステル形
成能を有する誘導体とを含有する重合成分を、重縮合さ
せることによってえられるエチレンテレフタレート単位
を主たる構成成分とするポリエステル樹脂である。
【0023】本発明においては、前記ゲルマニウム系化
合物は、前記重合成分の重縮合を進行させるための触媒
として用いられるものであり、触媒としてゲルマニウム
系化合物を用いたことにより、最終的に、耐湿熱性と流
動性とを兼ね備えた組成物をうることができる。前記ゲ
ルマニウム系化合物としては、たとえば二酸化ゲルマニ
ウムなどのゲルマニウム酸化物、ゲルマニウムテトラエ
トキシド、ゲルマニウムテトライソプロポキシドなどの
ゲルマニウムアルコキシド、水酸化ゲルマニウムおよび
そのアルカリ金属塩、ゲルマニウムグリコレート、塩化
ゲルマニウム、酢酸ゲルマニウムなどがあげられる。こ
れらのゲルマニウム系化合物は、単独でまたは2種以上
を混合して用いられる。これらのゲルマニウム系化合物
のなかでは、二酸化ゲルマニウムがとくに好ましい。
【0024】前記ゲルマニウム系化合物の添加量は、充
分な重合速度で重縮合を進行させるという点から、えら
れるポリエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステ
ルに対して0.005重量%以上、なかんづく0.01
重量%以上であることが好ましく、またえられる樹脂組
成物の成形時に悪影響を及ぼさないようにするために
は、0.1重量%以下、なかんづく0.05重量%以下
であることが好ましい。前記ゲルマニウム系化合物の添
加時期は、重合反応開始前の任意の時点でよい。
【0025】前記ポリエチレンテレフタレート系熱可塑
性ポリエステルに用いられる重合成分には、耐湿熱性、
成形性、離型性、機械的性質などを損なわない範囲内
で、共重合可能な成分を用いることができる。前記共重
合可能な成分としては、たとえば炭素数8〜22の2価
以上の芳香族カルボン酸、炭素数4〜12の2価以上の
脂肪族カルボン酸、炭素数8〜15の2価以上の脂環式
カルボン酸などのカルボン酸類およびこれらのエステル
形成性誘導体、炭素数3〜15の脂肪族化合物、炭素数
6〜20の脂環式化合物、炭素数6〜40の芳香族化合
物であって分子内に2個以上の水酸基を有する化合物お
よびこれらのエステル形成性誘導体などがあげられる。
【0026】前記共重合可能な成分の具体例としては、
たとえばイソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビス
(p−カルボキシフェニル)メタンアントラセンジカル
ボン酸、4,4´−ジフェニルジカルボン酸、1,2−
ビス(フェノキシ)エタン−4,4´−ジカルボン酸、
アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジオ
ン酸、マレイン酸、トリメシン酸、トリメリット酸、ピ
ロメリット酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、デカヒドロナフ
タレンジカルボン酸などのカルボン酸またはそのエステ
ル形成能を有する誘導体;プロピレングリコール、ブタ
ンジオール、ヘキサンジオール、デカンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、シ
クロヘキサンジオール、2,2´−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2´−ビス(4−ヒドロキ
シシクロヘキシル)プロパン、ハイドロキノン、グリセ
リン、ペンタエリスリトールなどの水酸基含有化合物ま
たはそのエステル形性能を有する誘導体;p−オキシ安
息香酸、p−ヒドロキシエトキシ安息香酸などのオキシ
酸およびこれらのエステル形成性誘導体;ε−カプロラ
クトンなどの環状エステル;ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリ(エチレンオキサイド
・プロピレンオキサイド)ブロック共重合体、ポリ(エ
チレンオキサイド・プロピレンオキサイド)ランダム共
重合体、ビスフェノールA共重合ポリエチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールなどのポリアルキレ
ングリコール単位を高分子鎖中に一部共重合させたもの
などがあげられる。前記共重合可能な成分の使用量は、
前記重合成分に対して約20重量%以下、好ましくは1
5重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下である
ことが望ましい。
【0027】前記ポリエチレンテレフタレート系熱可塑
性ポリエステルの固有粘度(フェノール:1,1,2,
2−テトラクロロエタン=1:1(重量比)混合溶媒を
用い、25℃で測定)は、機械的強度を充分に向上させ
るためには、0.35以上、好ましくは0.4以上、さ
らに好ましくは0.5以上であることが望ましく、また
成形性を充分に向上させるためには、1.2以下、好ま
しくは0.95以下であることが望ましい。
【0028】前記ポリエチレンテレフタレート系熱可塑
性ポリエステルは、単独でまたは重合成分および/また
は固有粘度が異なる2種以上を混合して用いることがで
きる。
【0029】前記ポリエチレンテレフタレート系熱可塑
性ポリエステルの製造方法は、用いる触媒以外はとくに
限定がなく、公知の重合方法を用いることができる。か
かる重合方法としては、たとえば、まずテレフタル酸と
エチレングリコールとを無触媒または触媒の存在下で直
接エステル化させる方法、テレフタル酸ジメチルとエチ
レングリコールとを触媒の存在下でエステル交換させる
方法などにより、低重合度の重合体を合成し、ついでこ
の低重合度の重合体とゲルマニウム系化合物とを、たと
えば250〜300℃程度の温度、たとえば1Torr
以下の真空下に保ち、溶融重縮合または固相重縮合によ
って重縮合を行ない、ポリエチレンテレフタレート系熱
可塑性ポリエステルを製造する方法などをあげることが
できる。
【0030】なお、低重合度の重合体を重縮合させる際
に、ゲルマニウム系化合物以外の化合物、たとえばアン
チモン系触媒などを用いて重合されたポリエチレンテレ
フタレート系熱可塑性ポリエステルを用いたばあい、高
温高湿度下に保持されたときの機械的強度などの低下が
大きく、耐湿熱性が充分でないうえ、流動性も大幅に低
下するため好ましくない。
【0031】なお、ポリエチレンテレフタレート系熱可
塑性ポリエステルを製造する際には、着色、熱劣化、酸
化劣化などを抑制するなどの目的で、フェノール系酸化
防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などの
酸化防止剤、熱安定剤、着色防止剤などを反応前、反応
途中あるいは反応終了後に添加してもよい。さらに、リ
ン系触媒失活剤を反応途中あるいは反応終了後に添加し
てもよい。
【0032】本発明には、難燃性を付与する目的で、
(B)ハロゲン化ポリスチレン系樹脂が用いられる。
【0033】前記ハロゲン化ポリスチレン系樹脂は、前
記一般式(I)で表わされる骨格を有する化合物であ
る。
【0034】前記一般式(I)で表わされる骨格を有す
る化合物の具体例としては、たとえばポリジブロモスチ
レン、ポリトリブロモスチレン、ポリペンタブロモスチ
レン、ポリジクロロスチレン、ポリトリクロロスチレ
ン、ポリペンタクロロスチレン、ポリジブロモ−α−メ
チルスチレン、ポリトリブロモ−α−メチルスチレンな
どや、これらのブロックまたはランダム共重合体、ポリ
スチレン、ポリ−α−メチルスチレンなどの臭素化物、
ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレンなどの塩素化
物などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混
合して用いられる。
【0035】ハロゲン化ポリスチレン系樹脂は、たとえ
ばハロゲン化スチレンモノマーおよび/またはハロゲン
化−α−メチルスチレンモノマーを重合させる方法、ポ
リスチレンまたはポリ−α−メチルスチレンをハロゲン
化させる方法などによって製造されうる。
【0036】ハロゲン化ポリスチレン系樹脂の平均重合
度を示すrは、成形体の機械的強度を低下させたり、外
観を悪化させないようにするために、5以上、好ましく
は10以上とされ、またえられる樹脂組成物の流動性や
色調を考慮すると、5000以下、好ましくは4000
以下とされる。
【0037】また、ハロゲン化ポリスチレン系樹脂のハ
ロゲン含有量は、成形体の難燃性を充分に向上させるた
めに、20重量%以上、なかんづく25重量%以上とさ
れることが望ましい。
【0038】なお、本発明に用いられるハロゲン化ポリ
スチレン系樹脂は、前記一般式(I)で表わされる骨格
を有する化合物であるが、必要に応じて、該化合物と共
重合可能なビニル系モノマーなどと共重合させた共重合
体であってもよい。前記化合物と共重合可能なビニル系
モノマーとしては、たとえばスチレン、α−メチルスチ
レン、アクリロニトリル、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、
N−フェニルマレイミド、ブタジエン、酢酸ビニルなど
があげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して
用いることができる。かかるビニル系モノマーの量は、
えられる樹脂組成物に充分な難燃性を付与するために
は、前記共重合体をうるための重合成分の20重量%以
下、好ましくは15重量%以下となるように調整するこ
とが望ましい。
【0039】さらに、一般式(I)において、X1は、
臭素原子であることが難燃性の点から好ましい。
【0040】本発明には、耐湿熱性および難燃性を付与
する目的で、(C)ハロゲン化エポキシ化合物が用いら
れる。
【0041】前記ハロゲン化エポキシ化合物は、前記一
般式(II)で表わされる骨格を有する化合物である。
【0042】前記ハロゲン化エポキシ化合物のハロゲン
含有量は、充分な難燃性を付与するために、10重量%
以上、好ましくは20重量%以上、さらに好ましくは2
5重量%以上とされる。
【0043】前記平均重合度nは、本発明の樹脂組成物
の耐湿熱性が低下しないようにするために、8以下、好
ましくは7.75以下、さらに好ましくは7.5以下と
され、またえられる樹脂組成物の流動性が低下しないよ
うにするために、0以上、好ましくは0.25以上、さ
らに好ましくは0.5以上とされる。
【0044】前記エポキシ当量は、本発明の樹脂組成物
の耐湿熱性が低下しないようにするために、2500以
下、好ましくは2450以下、さらに好ましくは240
0以下とされ、また本発明の樹脂組成物の流動性が低下
しないようにするために、700以上、好ましくは80
0以上、さらに好ましくは900以上とされる。
【0045】前記一般式(II)において、X2、X3
4、X5、X6、X7、X8およびX9は、それぞれ水素原
子または臭素原子であることが、難燃性の点から好まし
い。さらに好ましくは、前記X2、X3、X4、X5
6、X7、X8およびX9はそれぞれ臭素原子である。
【0046】また、前記一般式(II)において、Y1
およびY2は、それぞれ−C(CH32−であることが
機械的強度の点から好ましい。
【0047】前記(B)ハロゲン化ポリスチレン系樹脂
と前記(C)ハロゲン化エポキシ化合物との合計配合量
は、そのハロゲン含有量、エポキシ当量などによって異
なる。前記合計配合量は、充分な難燃性を付与するため
に、前記(A)ポリエチレンテレフタレート系熱可塑性
ポリエステル100重量部に対して、5重量部以上、好
ましくは7.5重量部以上、さらに好ましくは10重量
部以上とされる。また、えられる樹脂組成物の機械的強
度が低下しないようにするために、前記合計配合量は、
前記(A)ポリエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリ
エステル100重量部に対して、50重量部以下、好ま
しくは45重量部以下、さらに好ましくは40重量部以
下とされる。
【0048】また、前記(B)ハロゲン化ポリスチレン
系樹脂と前記(C)ハロゲン化エポキシ化合物との重量
比(ハロゲン化ポリスチレン系樹脂/ハロゲン化エポキ
シ化合物)は、耐湿熱性を充分なものとするために、8
0/20以下、好ましくは78/22以下、さらに好ま
しくは75/25以下とされ、また本発明の樹脂組成物
の流動性が低下しないようにし、またえられた成形体か
ら難燃剤がブリードアウトしないようにするために、5
/95以上、好ましくは8/92以上、さらに好ましく
は10/90以上とされる。
【0049】また、前記(C)ハロゲン化エポキシ化合
物の配合量は、充分な耐湿熱性を付与するために、前記
(A)ポリエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエス
テル100重量部に対して4重量部以上、好ましくは
4.2重量部以上、さらに好ましくは4.5重量部以上
とされる。
【0050】本発明の樹脂組成物には、難燃性を高める
目的で、(D)アンチモン化合物が用いられる。
【0051】前記アンチモン化合物の具体例としては、
たとえば三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化
アンチモンなどの酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリ
ウム、リン酸アンチモンなどがあげられ、これらは単独
でまたは2種以上を混合して用いられる。これらのなか
では、酸化アンチモンが流動性、機械的強度および耐湿
熱性にすぐれるので好ましく、三酸化アンチモンがとく
に好ましい。
【0052】前記アンチモン化合物の配合量は、難燃性
が充分なものとするために、前記(A)ポリエチレンテ
レフタレート系熱可塑性ポリエステル100重量部に対
して、0.1重量部以上、好ましくは1重量部以上とさ
れ、また本発明の樹脂組成物の機械的強度を向上せしめ
る点から、20重量部以下、好ましくは15重量部以下
とされる。
【0053】本発明の樹脂組成物には、さらに(E)強
化充填剤が配合されることが好ましい。
【0054】前記(E)強化充填剤としては、たとえば
ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム繊維、ガラス
ビーズ、ガラスフレーク、炭酸カルシウム、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウムなどがあげられ、これらは単独でま
たは2種以上を混合して用いられる。前記強化充填剤の
なかでは、ガラス繊維、カーボン繊維などの繊維状強化
充填剤が好ましく、また作業性の面から、集束剤にて処
理されたチョップドストランドカラス繊維を用いること
が好ましい。また、樹脂と繊維状強化充填剤との密着性
を高めるために、繊維状強化充填剤の表面がカップリン
グ剤やバインダーで処理されたものが好ましい。
【0055】前記カップリング剤としては、たとえばγ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシランなどのアルコキシシラン
化合物などがあげられ、またバインダーとしては、たと
えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂などがあげられるが、
本発明は、これらのみに限定されるものではない。
【0056】前記強化充填剤の配合量は、押出加工性お
よび成形加工性が低下しないようにするために、前記
(A)ポリエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエス
テル100重量部に対して150重量部以下、好ましく
は120重量部以下、さらに好ましくは100重量部以
下とされる。また、前記強化充填剤を配合することによ
る補強効果を充分に発現させるために、2重量部以上、
なかんづく5重量部以上とすることが好ましい。
【0057】前記強化充填剤としてガラス繊維を用いる
ばあい、該ガラス繊維の直径が1〜20μm、長さが
0.01〜50mm程度であることが好ましい。繊維長
が短すぎると強化の効果が充分でなくなるようになり、
また長すぎると成形品の表面性、押出加工性および成形
加工性がわるくなるようになる。
【0058】本発明では、(F)ケイ酸およびケイ酸塩
の少なくとも1種のケイ酸(塩)を用いることで、成形
のハイサイクル化の要求に充分に応えることができる、
成形流動性および離型性を付与することができる。
【0059】前記ケイ酸(塩)は、SiO2単位を含む
粉体状、粒状、針状、板状などの形状を有する化合物で
ある。かかるケイ酸(塩)の代表例としては、たとえば
ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カル
シウム、タルク、マイカ、ワラストナイト、カオリン、
ケイ藻土、ベントナイト、クレーなどがあげられ、これ
らは単独でまたは2種以上混合して用いられる。これら
のなかでは、タルク、マイカおよびカオリンが好まし
い。
【0060】前記ケイ酸(塩)の配合量は、流動性およ
び離型性の効果を充分に発現させるために、前記(A)
ポリエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステル1
00重量部に対して、0.1重量部以上、好ましくは1
重量部以上、さらに好ましくは2重量部以上であること
が望ましく、またえられる樹脂組成物の機械的強度の低
下を防ぐために、60重量部以下、好ましくは50重量
部以下、さらに好ましくは40重量部以下であることが
望ましい。
【0061】本発明の樹脂組成物には、結晶化促進剤を
添加することで、さらに離型性を向上させるとともに、
成形体表面の光沢を向上させることができ、とくに低温
金型での離型性および表面光沢を向上することができ
る。
【0062】前記結晶化促進剤の具体例としては、たと
えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリ(エチレンオキサイド・プロピレンオキサイ
ド)ブロックおよび/またはランダム共重合体、ポリテ
トラメチレングリコール、ビスフェノール類のエチレン
オキシド付加重合体、ビスフェノール類のプロピレンオ
キシド付加重合体、ビスフェノール類のテトラヒドロフ
ラン付加重合体などのポリアルキレングリコールあるい
はその末端エポキシ変性化合物、末端エステル変性化合
物などのポリアルキレングリコール類、ポリ−ε−カプ
ロラクトンなどの脂肪族ポリエステル類、ポリエチレン
テレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリ
テトラメチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレ
ンナフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフ
タレートなどのポリエステル系単位と、一般式(II
I):
【0063】
【化7】
【0064】(式中、R2はそれぞれ同一または異なっ
ていてもよい炭素数2〜5のアルキレン基、kは5以上
の整数を示す)で表わされる基および/または一般式
(IV):
【0065】
【化8】
【0066】(式中、R3およびR4はそれぞれ独立して
炭素数2〜5のアルキレン基、R5は炭素数1〜10の
アルキレン基、−S−基、−SO−基、−CO−基また
は直接結合、pおよびqはそれぞれ独立して1以上の整
数を示し、p+qは3以上を満足する)で表わされる基
を有する分子量が400以上のポリエーテル単位とから
なるポリエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステ
ルよりもガラス転移温度の低いポリエステル−ポリエー
テル共重合体、ポリエチレンテレフタレート−ポリ−ε
−カプロラクトン共重合体、ポリテトラメチレングリコ
ール−ポリ−ε−カプロラクトン共重合体などのポリエ
チレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルよりもガ
ラス転移温度の低いポリエステル−脂肪族ポリエステル
共重合体、ネオペンチルグリコールジベンゾエート、ジ
オクチルフタレート、トリフェニルホスフェート、ブタ
ン−1,3−ジオールアジペートオリゴマー、ブタン−
1,4−ジオールアジペートオリゴマー、ヘキサン−
1,6−ジオールアジペートオリゴマー、ジブチルセバ
ケート、ジオクチルセバケートなどの可塑剤などがあげ
られ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いら
れる。
【0067】結晶化促進剤として、低分子ないし高分子
の有機カルボン酸金属塩を用いたばあいには、耐湿熱性
および流動性が低下するので好ましくない。
【0068】前記結晶化促進剤のなかでは、機械的強
度、耐熱性、ブルーミング性などの点から、ポリエステ
ル−ポリエーテル共重合体が好ましい。
【0069】前記ポリエステル−ポリエーテル共重合体
のポリエステル単位としては、エチレンテレフタレート
単位および/またはテトラメチレンテレフタレート単位
を主たる構成成分とするポリアルキレンテレフタレート
単位が機械的強度、流動性、離型性などの点から好まし
い。
【0070】また、前記ポリエーテル単位は、前記一般
式(III)および/または一般式(IV)で表わされ
る単位である。
【0071】前記一般式(III)中のR2の具体例と
しては、たとえばエチレン基、プロピレン基、イソプロ
ピレン基、テトラメチレン基などがあげられる。
【0072】前記一般式(IV)中のR3およびR4の具
体例としては、たとえばエチレン基、プロピレン基、イ
ソプロピレン基、テトラメチレン基などがあげられる。
前記R5の具体例としては、たとえば−C(CH32
基、−CH2−基、−S−基、−SO2−基、−CO−基
などの2価の基、直接結合などがあげられる。
【0073】さらに、前記ポリエーテル単位において
は、一般式(III)中のkは5以上の整数、一般式
(IV)の中のpおよびqはそれぞれ1以上の整数であ
り、かつp+qは3以上を満足し、いずれも分子量が4
00以上のポリエーテル単位である。ポリエーテル単位
の分子量は、より好ましくは600〜6000、さらに
好ましくは800〜3000である。かかる分子量が4
00未満では、難燃性樹脂組成物の離型性や成形体の表
面光沢改善の効果が小さくなり、6000をこえると均
質な重合体がえられがたくなり、樹脂組成物に添加した
ばあい機械的強度の低下などを招くようになる。なお、
前記一般式(III)中のkの上限値ならびに一般式
(IV)中のp、qおよびp+qの上限値は、それぞれ
一般式(III)中のR2、一般式(IV)中のR3、R
4およびR5の炭素数によっても異なり、一概には決定す
ることができないが、ポリエーテル単位の分子量が80
00程度以下となるように適宜調整される。
【0074】前記ポリエーテル単位の具体例としては、
たとえばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコール、エチレンオキ
シド・プロピレンオキシド共重合体、エチレンオキシド
・プロピレンオキシド・テトラヒドロフラン共重合体、
ビスフェノールA、ビスフェノールSなどのビスフェノ
ール類のエチレンオキシド、プロピレンオキシド、テト
ラヒドロフランなどのアルキレンオキシド付加重合体な
どの残基があげられ、これらは単独でまたは2種以上を
混合して用いられる。これらのなかでは、とくに一般式
(III)で表わされるポリエーテル単位からなるばあ
い、熱安定性およびえられる樹脂組成物を低温金型で成
形したときの離型性および成形体の表面性などの点から
好ましい。これらのなかでは、ビスフェノールAのエチ
レンオキシド付加重合体、ビスフェノールAのプロピレ
ンオキシド付加重合体、ビスフェノールAのテトラヒド
ロフラン付加重合体、ビスフェノールAのエチレンオキ
シド・プロピレンオキシド付加重合体、ビスフェノール
Sのエチレンオキシド付加重合体、ビスフェノールSの
プロピレンオキシド付加重合体、ビスフェノールSのテ
トラヒドロフラン付加重合体、ビスフェノールSのエチ
レンオキシド・プロピレンオキシド付加重合体などが好
ましく用いられる。
【0075】前記共重合体におけるポリエーテル単位の
共重合量は、えられた共重合体に対して3〜60重量
%、好ましくは20〜55重量%、さらに好ましくは2
5〜50重量%である。3重量%未満では、低温金型で
成形した際の離型性や表面光沢が不充分となり、60重
量%をこえると成形体の機械的強度や耐湿熱性などが低
下する傾向がある。
【0076】前記共重合体の固有粘度(フェノール:
1,1,2,2−テトラクロロエタン=1:1(重量
比)混合溶媒を用い、25℃で測定)は、0.35以上
であり、好ましくは0.40〜2.00、さらに好まし
くは0.50〜1.50である。固有粘度が0.35未
満ではえられる樹脂組成物の耐熱性が低下するようにな
り、また2.00をこえると分散性が低下して、えられ
る樹脂組成物の機械的強度が低下する傾向がある。
【0077】前記結晶化促進剤の添加量は、その結晶化
促進剤の種類および分子量によっても異なるが、おおむ
ね前記(A)ポリエチレンテレフタレート系熱可塑性ポ
リエステル100重量部に対して0.05〜50重量部
である。たとえば、ポリアルキレングリコール類、脂肪
族ポリエステル類、可塑剤などの低分子量の結晶化促進
剤のばあいには、0.05〜30重量部、また前記ポリ
エステル−ポリエーテル共重合体またはポリエステル−
脂肪族ポリエステル共重合体などのばあいに、0.5〜
50重量部である。また、ポリエステル−ポリエーテル
共重合体の添加量は、好ましくは1〜40重量部、さら
に好ましくは2〜35重量部である。かかる添加量が前
記下限値未満では、低温金型での離型性や表面光沢が不
充分となり、また前記上限値をこえると樹脂組成物の機
械的強度、耐熱性、耐湿熱性などが低下するようにな
る。
【0078】本発明の樹脂組成物には、さらに必要に応
じて、酸化防止剤などの熱安定剤を用いることができ
る。
【0079】前記熱安定剤としては、たとえばペンタエ
リスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オク
タデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチ
ル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、n−オクタデシル−
3−(3´,5´−ジ−t−ブチル−4´−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート、N,N´−ビス−3−(3
´,5´−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルヘキサメチレンジアミン、トリス−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシ
アヌレートなどのフェノール系抗酸化剤;トリス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステア
リルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリ
スリトール−ジ−ホスファイトなどのリン系酸化防止
剤;ジステアリル−3,3´−チオジプロピオネート、
ペンタエリスリトール−テトラキス−(β−ラウリルチ
オプロピオネート)などのチオエーテル系酸化防止剤な
どがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を併用す
ることができる。
【0080】本発明の樹脂組成物には、さらに紫外線吸
収剤、光安定剤、滑剤、離型剤、可塑剤、核剤、顔料、
染料、帯電防止剤、分散剤、相溶化剤、抗菌剤などの添
加剤を単独でまたは2種類以上を混合して用いることが
できる。さらに、他の難燃剤、難燃助剤、無機化合物な
どを併用してもよい。
【0081】本発明の樹脂組成物には、難燃性、機械的
特性、成形性などを損なわない範囲内で、さらに他の任
意の熱可塑性または熱硬化性の樹脂、たとえばポリエチ
レンテレフタレート系樹脂以外の飽和または不飽和のポ
リエステル系樹脂、液晶ポリエステル系樹脂、ポリエス
テルエステルエラストマー系樹脂、ポリエステルエーテ
ルエラストマー系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ゴム質重合体強
化スチレン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、
ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリアセタール系樹
脂、ポリサルホン系樹脂、ポリアリレート系樹脂などを
単独でまたは2種以上併用して添加してもよい。
【0082】本発明の樹脂組成物の製造方法には、とく
に限定がない。たとえば、前記した各成分をあらかじめ
均一に混合したのち、単軸または多軸の押出機に供給
し、230〜330℃で溶融混合し、ひき続いて冷却し
てペレットに製造する方法などを採用することができ
る。
【0083】本発明の樹脂組成物の成形加工法にはとく
に限定がなく、熱可塑性樹脂について一般に用いられて
いる成形法、すなわち射出成形法、中空成形法、押出成
形法、シート成形法、ロール成形法、プレス成形法、積
層成形法、溶融キャスト法によるフィルム成形法、紡糸
法などの成形方法などがあげられる。
【0084】
【実施例】以下に、本発明を実施例にもとづいてさらに
詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0085】実施例1 触媒として二酸化ゲルマニウムを用いて調製されたポリ
エチレンテレフタレート(固有粘度(フェノール:1,
1,2,2−テトラクロロエタン=1:1(重量比)の
混合溶媒を用い、25℃で測定):0.75、以下、P
ET−Aという)100重量部に対して、ハロゲン化ポ
リスチレン系樹脂(平均重合度:約600、ハロゲン
(臭素)含有量:68重量%、ポリスチレンを臭素化し
た臭素化ポリスチレン(一般式(I)において、X1
臭素原子、mは2.7を示す)、以下、HSR−Aとい
う)8重量部、ハロゲン化エポキシ化合物(平均重合
度:2.7、ハロゲン(臭素)含有量:約52重量%、
エポキシ当量:約2250のテトラブロモビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂(一般式(II)において、X2
3、X4、X5、X6、X7、X8およびX9はいずれも臭
素原子、Y1およびY2はいずれも−C(CH32−基を
示す)、以下、HER−Aという)10重量部および三
酸化アンチモン5重量部、チオエーテル系酸化防止剤
(旭電化(株)製、アデカスタブAO−412S)0.
35重量部をあらかじめドライブレンドしたのち、シリ
ンダー温度が260℃に調節されたベントつき二軸押出
機(日本製鋼所(株)製、TEX44)のホッパーに供
給するとともに、強化充填剤としてガラス繊維(日本電
気硝子(株)製、T−195H/PS)53重量部を途
中で添加して溶融押出すことにより、樹脂組成物をえ
た。
【0086】えられた樹脂組成物を140℃で4時間乾
燥させたのち、50t射出成形機を用いてシリンダー温
度270℃、金型温度120℃で射出成形を行ない、A
STM1号ダンベル;厚さ1/4インチ、幅12mm、
長さ127mmのバーまたは厚さ1/16インチ、幅1
2mm、長さ127mmのバーを作製し、以下の物性の
評価を行なった。その結果を表1に示す。
【0087】<難燃性>1/16インチバーを用いてU
L94に記載された垂直燃焼試験法にしたがって難燃性
を評価した。
【0088】<流動性>JISK−7210に準じ、2
80℃、予熱時間15分間にてB法フローを測定し、流
動性を求めた。
【0089】<引張強度>ASTM1号ダンベルを、A
STM D−790にしたがって引張試験を行ない、最
大強度を求めた。
【0090】<耐湿熱性>1/4インチバーを121℃
の飽和加圧水蒸気下にて30時間保持して耐湿熱性処理
を行なった。耐湿熱性処理前後のバーをASTM D−
790にしたがって曲げ試験を行ない、最大強度を求め
た。なお、曲げ強度保持率は、式:
【0091】
【数1】
【0092】にしたがって求めた。
【0093】<高温処理後の成形体の外観(ブリードア
ウトの有無)>ASTM1号ダンベル、1/4インチバ
ーおよび1/16インチバーを150℃にて4時間保持
して高温処理し、該高温処理前後のダンベルおよびバー
の表面を目視にて比較観察し、つぎの評価基準にもとづ
いて評価を行なった。
【0094】[評価基準] A:高温処理後も、処理前と同様に表面光沢が良好で、
白っぽい遊離物(難燃剤のブリードアウト)がまったく
認められない。
【0095】B:高温処理後に、表面光沢がやや悪化す
るか、または表面に白っぽい遊離物がやや認められる。
【0096】C:高温処理後に、表面光沢がかなり悪化
するか、または表面に白っぽい遊離物がかなり認められ
る。
【0097】実施例2 実施例1において、HSR−Aのかわりにハロゲン化ポ
リスチレン系樹脂(平均重合度:約300、ハロゲン
(臭素)含有量:59重量%、ジブロモスチレンを重合
させた臭素化ポリスチレン(一般式(I)において、X
1は臭素原子、mは2を示す)、以下、HSR−Bとい
う)を用い、HER−Aのかわりにハロゲン化エポキシ
化合物(平均重合度:約1.9、ハロゲン(臭素)含有
量:約53重量%、エポキシ当量:約1820のテトラ
ブロモビスフェノールA型エポキシ樹脂(一般式(I
I)において、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8
よびX9はいずれも臭素原子、Y1およびY2はいずれも
−C(CH32−基を示す)、以下、HER−Bとい
う)を用い、さらにフェノール系抗酸化剤(旭電化
(株)製、アデカスタブAO−60)0.15重量部を
追加添加したほかは、実施例1と同様にして樹脂組成物
をえた。
【0098】えられた樹脂組成物の物性を実施例1と同
様にして調べた。その結果を表1に示す。
【0099】実施例3〜6 実施例1において、各成分を表1に示すように変更した
ほかは、実施例1と同様にして樹脂組成物をえた。
【0100】えられた樹脂組成物の物性を実施例1と同
様にして調べた。その結果を表1に示す。
【0101】なお、各実施例で用いられた各成分の略号
は、以下のことを意味する。
【0102】PET−B:触媒として二酸化ゲルマニウ
ムを用いて調製されたポリエチレンテレフタレート(固
有粘度:0.60) HER−C:ハロゲン化エポキシ化合物(平均重合度:
約1.0、ハロゲン(臭素)含有量:約50重量%、エ
ポキシ当量:約1250のテトラブロモビスフェノール
A型エポキシ樹脂(一般式(II)において、X2
3、X4、X5、X6、X7、X8およびX9はいずれも臭
素原子、Y1およびY2はいずれも−C(CH32−基を
示す)) PTFE :ポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工
業(株)製、ポリフロンF104) 比較例1〜7 実施例1において、各成分を表2に示すように変更した
ほかは、実施例1と同様にして樹脂組成物をえた。
【0103】えられた樹脂組成物の物性を実施例1と同
様にして調べた。その結果を表2に示す。
【0104】なお、各比較例で用いられた各成分の略号
は、以下のことを意味する。
【0105】PET−C:触媒として三酸化アンチモン
を用いて調製されたポリエチレンテレフタレート(固有
粘度0.75) HER−D:ハロゲン化エポキシ化合物(平均重合度:
約0、臭素含有量:約20重量%、エポキシ当量:約5
00の臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂) また、比較例5〜6では、成形体を作製することができ
なかった。
【0106】
【表1】
【0107】
【表2】
【0108】表1〜2に示された結果から、実施例1〜
6でえられた本発明の樹脂組成物は、いずれも難燃性に
すぐれ、流動性が大きく、高引張強度を有し、耐湿熱性
にもすぐれ、しかも高温処理後でも難燃剤のブリードア
ウトがまったくなく、外観にすぐれた成形体を提供する
ことができることがわかる。
【0109】実施例7〜11 実施例1において、各成分を表3に示すように変更し、
さらに強化充填剤として、タルク(日本タルク(株)
製、ミクロエースK−1)、マイカ(山口雲母(株)
製、A−21S)またはカオリン(エンゲルハルト(E
NGELHARD)社製、SATINTON No.
5)を用いたほかは、実施例1と同様にして樹脂組成物
をえた。
【0110】えられた樹脂組成物の物性を実施例1と同
様にして調べた。
【0111】なお、離型性は、以下の方法にもとづいて
調べた。これらの結果を表3に示す。
【0112】<離型性>えられた樹脂組成物を140℃
にて4時間以上乾燥させたのち、50t射出成形機を用
いてシリンダー温度300℃、金型温度120℃にて厚
さ1/4インチ(幅12mm、長さ127mm)のバー
を射出成形したとき、突き出しピンによるくぼみ、変形
などがなく良好な成形体がえられる最短の冷却時間(以
下、限界冷却時間という)を調べ、離型性の評価とし
た。
【0113】比較例8〜13 実施例7において、各成分を表4に示すように変更した
ほかは、実施例7と同様にして樹脂組成物をえた。
【0114】えられた樹脂組成物の物性を実施例7と同
様にして調べた。その結果を表4に示す。
【0115】なお、比較例11では、成形体を作製する
ことができなかった。
【0116】
【表3】
【0117】
【表4】
【0118】表3〜4に示された結果から、実施例7〜
11でえられた本発明の樹脂組成物は、いずれも難燃性
にすぐれ、流動性が大きく、高引張強度を有し、耐湿熱
性にもすぐれ、しかも高温処理後でも難燃剤のブリード
アウトがまったくなく、外観にすぐれるうえ、さらにケ
イ酸(塩)化合物が配合されていることにより、離型性
にもすぐれた成形体を提供することができることがわか
る。
【0119】製造例1 触媒として二酸化ゲルマニウムを用いて調製されたポリ
エチレンテレフタレートオリゴマー(平均エチレンテレ
フタレート単位数:約5〜8)3500g、平均分子量
約1000のビスフェノールAのエチレンオキシド付加
重合体1500gおよびフェノール系抗酸化剤(旭電化
(株)製、アデカスタブAO−60)25gを10リッ
トル容のオートクレーブ(日本耐圧ガラス(株)製)に
投入し、チッ素気流下で撹拌しながら290℃まで昇温
したのち、1Torr以下にまで減圧した。1Torr
以下に達してから3時間撹拌したのち、チッ素で常圧に
までもどし、重合を終了し、共重合体Aをえた。えられ
た共重合体Aの固有粘度は0.7であった。
【0120】製造例2 ポリテトラメチレンテレフタレート(固有粘度0.9)
3500g、平均分子量約1000のビスフェノールA
のエチレンオキシド付加重合体1500gおよびフェノ
ール系抗酸化剤(旭電化(株)製、アデカスタブAO−
60)25gを10リットル容のオートクレーブ(日本
耐圧ガラス(株)製)に投入し、チッ素気流下で撹拌し
ながら260℃まで昇温したのち、1Torr以下にま
で減圧した。1Torr以下に達してから3時間撹拌し
たのち、チッ素で常圧までもどし、重合を終了し、共重
合体Bをえた。えられた共重合体Bの固有粘度は0.8
であった。
【0121】実施例12 PET−A 100重量部に対して、HSR−A 8重
量部、HER−A 10重量部、三酸化アンチモン 5
重量部、結晶化促進剤として共重合体A 9重量部、チ
オエーテル系酸化防止剤 0.35重量部およびガラス
繊維 53重量部からなる樹脂組成物を実施例1と同様
にしてえた。
【0122】えられた樹脂組成物の物性として、表面光
沢を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表5に
示す。
【0123】<表面光沢>えられた樹脂組成物を140
℃で4時間以上乾燥させたのち、50t射出成形機にて
シリンダー温度270℃、金型温度90℃で平板(厚さ
2mm、縦横120mm)を成形し、表面の光沢を目視
にて観察し、つぎの評価基準にもとづいて評価を行なっ
た。
【0124】[評価基準] A:成形体(平板)全面に良好な光沢がある。 B:成形体の一部が光沢に欠けるか、または成形体の光
沢に一部ムラがある。 C:成形体に光沢がない部分のほうが多いか、または成
形体の光沢ムラがいちじるしい。
【0125】実施例13〜15 実施例12において、各成分を表5に示すように変更し
たほかは、実施例12と同様にして樹脂組成物をえた。
【0126】えられた樹脂組成物の物性を実施例12と
同様にして調べた。その結果を表5に示す。
【0127】また、参考までに、実施例1および実施例
7でえられた樹脂組成物の表面光沢を実施例12と同様
にして調べた。その結果を併せて表5に記載する。
【0128】
【表5】
【0129】表5に示された結果から、本発明の樹脂組
成物に結晶化促進剤として共重合体Aまたは共重合体B
を配合したばあいには(実施例12〜14、実施例1
5)、低温金型で成形したばあいでも、表面光沢が良好
な成形体がえられることがわかる。
【0130】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、難燃性、機械的
強度、流動性および耐湿熱性のいずれにもすぐれるほ
か、難燃剤のブリードアウトも防止しうるものであり、
さらに特定の無機化合物が配合されているばあいには、
離型性にもすぐれ、成形のハイサイクル化が可能なもの
となる。
【0131】したがって、本発明の樹脂組成物は、各種
成形品の成形用材料として好適に使用しうるものであ
り、工業的にも有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 25:18)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ゲルマニウム系化合物を触媒とし
    て用いて調製されたエチレンテレフタレート単位を主た
    る構成成分とするポリエチレンテレフタレート系熱可塑
    性ポリエステル、(B)一般式(I): 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基、X1はハロゲン
    原子、mは平均して1〜5、rは5〜5000の平均重
    合度を示す)で表わされる骨格を有するハロゲン化ポリ
    スチレン系樹脂、(C)一般式(II): 【化2】 (式中、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8およびX9
    はそれぞれ独立して水素原子またはハロゲン原子、Y1
    およびY2はそれぞれ独立して炭素数1〜10のアルキ
    レン基、炭素数2〜10のアルキリデン基、炭素数3〜
    10のシクロアルカン基、カルボニル基、−O−基、−
    S−基、−SO2−基または直接結合、nは0〜8の平
    均重合度を示す)で表わされる骨格を有し、ハロゲン含
    有量が10重量%以上、エポキシ当量が700〜250
    0であるハロゲン化エポキシ化合物、(D)アンチモン
    化合物および(E)強化充填剤を含有してなり、前記ポ
    リエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステル10
    0重量部に対して、前記ハロゲン化ポリスチレン系樹脂
    と前記ハロゲン化エポキシ化合物との合計配合量が5〜
    50重量部であり、前記ハロゲン化エポキシ化合物の配
    合量が4重量部以上であり、前記アンチモン化合物の配
    合量が0.1〜20重量部であり、前記強化充填剤の配
    合量が150重量部以下であり、かつ前記ハロゲン化ポ
    リスチレン系樹脂と前記ハロゲン化エポキシ化合物との
    重量比(ハロゲン化ポリスチレン系樹脂/ハロゲン化エ
    ポキシ化合物)が5/95〜80/20であることを特
    徴とする難燃性ポリエチレンテレフタレート系樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 (F)ケイ酸およびケイ酸塩の少なくと
    も1種のケイ酸(塩)化合物を含有し、前記ケイ酸
    (塩)化合物の配合量がポリエチレンテレフタレート系
    熱可塑性ポリエステル100重量部に対して0.1〜6
    0重量部である請求項1記載の難燃性ポリエチレンテレ
    フタレート系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(I)において、X1が臭素原子
    である請求項1記載の難燃性ポリエチレンテレフタレー
    ト系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(II)において、X2、X3、X
    4、X5、X6、X7、X8およびX9がそれぞれ独立して水
    素原子または臭素原子である請求項1記載の難燃性ポリ
    エチレンテレフタレート系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 アンチモン化合物が酸化アンチモンであ
    る請求項1記載の難燃性ポリエチレンテレフタレート系
    樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 ケイ酸(塩)化合物がタルク、マイカお
    よびカオリンの少なくとも1種のケイ酸塩化合物である
    請求項2記載の難燃性ポリエチレンテレフタレート系樹
    脂組成物。
  7. 【請求項7】 (G)ポリエステル−ポリエーテル共重
    合体をポリエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエス
    テル100重量部に対して0.5〜50重量部配合して
    なる請求項1、2、3、4、5または6記載の難燃性ポ
    リエチレンテレフタレート系樹脂組成物。
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