JP3154746U - 多機能ボード - Google Patents
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Abstract
【課題】情報を表示する表示板や多様なゲームボードのいずれにも適用ができ、手作り感と素朴感を、子供やお年寄りまで幅広く楽しむことのできる平易性を兼ね備えた、多機能ボードを提供する。【解決手段】本多機能ボード1は、m?n列(n、mは整数)のマス5を有する格子状の第1フレーム部材2と、第1フレーム部材2の底面に取り付けられ、m?n列のマス5の一方の開放面を閉鎖する底板3と、m?n列のマス5のいずれかのマス5に出し入れ可能な所定形状を有する複数のブロック部材4と、を備え、第1フレーム部材2の底板3からの高さは、ブロック部材4の底板3からの高さよりも低く、ブロック部材4は複数の面を有すると共に複数の面のそれぞれは異なる範疇の情報の一部を表示し、複数のブロック部材4が、第1フレーム部材2に、所定のルールで嵌め込まれると、所定の表示を行える。【選択図】図1
Description
本考案は、必要な部材を並び替えるだけで、カレンダーや伝言ボードなどの情報表示を行ったり、オセロや将棋などのゲームを行ったりできる多機能ボードに関するものである。
近年の電子技術の発達により、カレンダーや伝言は、パソコンや携帯端末で表示されたり、液晶画面で表示されたりすることが多い。また、コンピューターゲームの発達により、現代人は、電子ゲームに興じることが多く、昔ながらのオセロや将棋のようなボードゲームであっても、電子機器上で楽しまれることが多くなっている。
一方で、このような電子機器一辺倒の状態からの回帰現象もあって、昔ながらの手作り感のある万年カレンダーや伝言ボードが好まれたり、電子機器ではないボードゲームが好まれたりするレトロ傾向も高まっている。加えて、このような手作り感のある万年カレンダーやボードゲームは、高齢者や身体障害者の手作業によって製造されることも多く、このような人々への仕事の提供にも役立っている。
このような傾向の中、万年カレンダーに関する技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。また、ボードゲームに関する技術も提案されている(例えば特許文献3参照)。
このような傾向の中、万年カレンダーに関する技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。また、ボードゲームに関する技術も提案されている(例えば特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献1や特許文献2が開示する万年カレンダーは、カレンダーの要素を切り替える余分な機構がありコストが増加したり、使用が面倒になったりする。また、特許文献1,2が開示する技術は、万年カレンダーを提供することのみに着目しており、手作り感を楽しませる要素を有していない。当然ながら、万年カレンダー以外での利用方法がない。
万年カレンダーとしての利用方法以外がなければ、この万年カレンダーをさまざまな用途に用いる楽しみも得られない。
万年カレンダーとしての利用方法以外がなければ、この万年カレンダーをさまざまな用途に用いる楽しみも得られない。
特許文献3は、ボードゲームにおける遊戯性を高める技術を開示する。しかしながら、複雑な構造を有しており、製造コストが高まったり、使用が面倒になったりする問題もある。また、ボードゲームの遊戯性を高めることはできるが、その分使用方法が面倒になり、子供や老人など、さまざまな使用者にとって使い勝手のよいゲームとはなりにくい。
また、当然ながら、特許文献3の技術は、ゲーム以外に使用することができず、例えばカレンダーや伝言ボードなどのような情報伝達手段には使用できない。
また、当然ながら、特許文献3の技術は、ゲーム以外に使用することができず、例えばカレンダーや伝言ボードなどのような情報伝達手段には使用できない。
万年カレンダーやボードゲームは、情報伝達の機能に絞り込んだ商品を欲する年代や遊戯性の高い遊びを欲する年代に適したマーケットも存在するが、一般家庭で、手作り感を楽しみながら子供やお年寄りなどが一緒に楽しめる遊戯性を有するゲームとしての利用や、ゲームのみならずカレンダーや伝言などの情報伝達媒体としての利用を求めるマーケットも存在する。特許文献1〜3は、これらのマーケットを満足させる技術ではない。
また、特許文献1〜3に開示される技術は、特定の機能のみに絞られており、情報表示を行ったり、多様なゲームを提供したりすることもできない。
本考案は、上記課題を解決し、情報を表示する表示板や多様なゲームボードのいずれにも適用ができ、手作り感と素朴感を、子供やお年寄りまで幅広く楽しむことのできる平易性を兼ね備えた、多機能ボードを提供することを目的とする。
本考案は、上記課題を解決し、情報を表示する表示板や多様なゲームボードのいずれにも適用ができ、手作り感と素朴感を、子供やお年寄りまで幅広く楽しむことのできる平易性を兼ね備えた、多機能ボードを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本考案の多機能ボードは、m×n列(n、mは整数)のマスを有する格子状の第1フレーム部材と、第1フレーム部材の底面に取り付けられ、m×n列のマスの一方の開放面を閉鎖する底板と、m×n列のマスのいずれかのマスに出し入れ可能な所定形状を有する複数のブロック部材と、を備え、第1フレーム部材の底板からの高さは、ブロック部材の底板からの高さよりも低く、ブロック部材は複数の面を有すると共に複数の面のそれぞれは異なる範疇の情報の一部を表示し、複数のブロック部材が、第1フレーム部材に、所定のルールで嵌め込まれると、所定の表示を行える。
本考案の多機能ボードは、カレンダーや伝言板などの情報表示機能を発揮したり、多様なゲームとしての遊戯機能を発揮したり、1つの物品だけで、幅広い用途を提供できる。
また、いずれの用途においても平易な作業で利用できるので、子供やお年寄りなどでも楽しむことができる。
ゲームとして使用される際には、家族そろって楽しむことができ、ゲームとして使用しない際には、カレンダーや伝言板などの情報表示装置として、家族にとっての活用価値を提供できる。
また、ブロック部材の面に表示される情報要素を切り替えるだけで、情報表示機能であっても、遊戯機能であっても、その用途を広げることができる。
また、いずれの用途においても平易な作業で利用できるので、子供やお年寄りなどでも楽しむことができる。
ゲームとして使用される際には、家族そろって楽しむことができ、ゲームとして使用しない際には、カレンダーや伝言板などの情報表示装置として、家族にとっての活用価値を提供できる。
また、ブロック部材の面に表示される情報要素を切り替えるだけで、情報表示機能であっても、遊戯機能であっても、その用途を広げることができる。
本考案の第1の考案に係る多機能ボードは、m×n列(n、mは整数)のマスを有する格子状の第1フレーム部材と、第1フレーム部材の底面に取り付けられ、m×n列のマスの一方の開放面を閉鎖する底板と、m×n列のマスのいずれかのマスに出し入れ可能な所定形状を有する複数のブロック部材と、を備え、第1フレーム部材の底板からの高さは、ブロック部材の底板からの高さよりも低く、ブロック部材は複数の面を有すると共に複数の面のそれぞれは異なる範疇の情報の一部を表示し、複数のブロック部材が、第1フレーム部材に、所定のルールで嵌め込まれると、所定の表示を行える。
この構成により、多機能ボードは、表示を有するブロック部材の入れ替えによって、情報を表示したり、遊戯機能を発揮したりできる。
本考案の第2の考案に係る多機能ボードでは、第1の考案に加えて、ブロック部材は、立方体もしくは直方体であって6つの面を有する。
この構成により、ブロック部材は多くの情報を表示できる。特に異なる範疇の情報を表示できる。
本考案の第3の考案に係る多機能ボードでは、第2の考案に加えて、6つの面のそれぞれは、カレンダーに必要な情報要素、英語のアルファベット、ひらがな文字、カタカナ文字、常用漢字、将棋の駒、囲碁の駒、オセロの駒およびチェスの駒のいずれかを、情報の一部として表示する。
この構成により、多機能ボードは、情報表示機能および遊戯機能を、種々の形態によって発揮できる。
本考案の第4の考案に係る多機能ボードでは、第1から第3のいずれかの考案に加えて、複数のブロック部材が、第1フレーム部材に、所定ルールで固定される場合には、特定の情報を伝達する表示機能を有し、
複数のブロック部材が、第1フレーム部材に、所定ルールで入れ替えられる場合には、特定のゲームとしての遊戯機能を有する。
複数のブロック部材が、第1フレーム部材に、所定ルールで入れ替えられる場合には、特定のゲームとしての遊戯機能を有する。
この構成により、多機能ボードは、様々なゲーム機能を提供できる。
本考案の第5の考案に係る多機能ボードでは、第4の考案に加えて、表示機能は、カレンダー、伝言伝達および表札の少なくとも1つの機能を有し、遊戯機能は、単語ゲーム、オセロ、将棋、囲碁およびチェスの少なくとも1つのゲームを有する。
この構成により、多機能ボードは、様々なゲーム機能を提供できる。
本考案の第6の考案に係る多機能ボードでは、第1から第5のいずれかの考案に加えて、m×n列は、9列×9列である。
この構成により、多機能ボードは、将棋、チェス、オセロのいずれにも使用可能である。
本考案の第7の考案に係る多機能ボードでは、第1から第6のいずれかの考案に加えて、第1フレーム部材と高さ方向で重ねられ、第1フレーム部材と同じマス目の格子状を有する第2フレーム部材を更に有し、第1フレーム部材と第2フレーム部材とが底板を基準に高さ方向に重ねられた場合の底板からの高さは、ブロック部材の底板からの高さ以上となる。
この構成により、多機能ボードは、ブロック部材をすっぽりと埋める事ができ、ブロック部材の脱落を防止できる。結果として、情報表示機能を十分に発揮できる。
本考案の第8の考案に係る多機能ボードでは、第7の考案に加えて、第2フレーム部材は、底板と対向する蓋を有し、底板および蓋の少なくとも一方は透明もしくは半透明である。
この構成により、伝言板としての利用価値が高まる。
本考案の第9の考案に係る多機能ボードでは、第7又は第8の考案に加えて、第1フレーム部材と第2フレーム部材とを接続する接続部材を更に備える。
この構成により、第1フレーム部材と第2フレーム部材とが確実に接続される。
本考案の第10の考案に係る多機能ボードでは、第1から第9のいずれかの考案に加えて、第1フレーム部材および第2フレーム部材の少なくとも一方は、m×n列のマスの個数を増加させる、延長部材を取り付け可能である。
この構成により、多機能ボードのマスの数が増加でき、更に多くの用途に用いることができる。
以下、図面を参照しながら、本考案の実施の形態を説明する。
(実施の形態)
以下、図面を参照しながら、本考案の実施の形態を説明する。
(実施の形態)
まず、多機能ボードの全体概要について説明する。
(全体概要)
(全体概要)
まず、図1〜図3を用いて全体概要を説明する。
図1は、本考案の実施の形態における多機能ボードの斜視図である。図1は、多機能ボードのマスの一部にブロック部材がはめ込まれていない状態を示している。
図2は、本考案の実施の形態における多機能ボードの斜視図である。図2は、図1と異なり、全てのマスにブロック部材が嵌め込まれている状態を示している。
図3は、本考案の実施の形態における多機能ボードの正面図である。図3は、全てのマスにブロック部材が嵌め込まれていない状態を示している。
図1は、本考案の実施の形態における多機能ボードの斜視図である。図1は、多機能ボードのマスの一部にブロック部材がはめ込まれていない状態を示している。
図2は、本考案の実施の形態における多機能ボードの斜視図である。図2は、図1と異なり、全てのマスにブロック部材が嵌め込まれている状態を示している。
図3は、本考案の実施の形態における多機能ボードの正面図である。図3は、全てのマスにブロック部材が嵌め込まれていない状態を示している。
多機能ボード1は、m×n列(m、nは整数)のマス5を有する格子状の第1フレーム部材2と、第1フレーム部材2の底面に取り付けられ、マス5の一方の開放面を閉鎖する底板3と、マス5に出し入れ可能な所定形状を有するブロック部材4を備えている。
また、第1フレーム部材2の底板3から高さは、ブロック部材4の底板3からの高さよりも低く、ブロック部材4は、複数の面を有して複数の面のそれぞれは異なる範疇の情報の一部を表示する。
また、第1フレーム部材2の底板3から高さは、ブロック部材4の底板3からの高さよりも低く、ブロック部材4は、複数の面を有して複数の面のそれぞれは異なる範疇の情報の一部を表示する。
第1フレーム部材2は、m×n列のマス5を有する格子状であるので、このマス5は、ブロック部材4がはめ込まれなければ空洞である。実際には、底板3によってマス5の一方の面は閉鎖され、底板3と対向する面が開放される。この開放されている面から、マス5の一つ一つにブロック部材4が嵌め込まれる。ブロック部材4は、マス5に嵌め込まれるだけの大きさを有している。すなわち、ブロック部材4は、マス5の断面積以下の断面積を有しており、好ましくはブロック部材4は、マス5の断面にぴったりと合う大きさや形状を有している。
ブロック部材4は、図1に示されるように、空いているマス5に嵌め込まれる。全てのブロック部材4がマス5の全てに嵌め込まれると図2のようにマス5の全てがブロック部材4で埋められる。
ブロック部材4の面は、情報の一部を表示するので、ブロック部材4が所定のルールでマス5に嵌め込まれると、多機能ボード1は所定の表示を行える。
図3は、第1フレーム部材2が有するマス5の全てが開放されている状態を示している。第1フレーム部材2は、m×n列のマス5を有しており、これらのマス5は、底板3と逆側が開放されている。マス5に嵌め合わされるブロック部材4は、予め用意されている。ブロック部材4は、複数の面を有する所定形状を有しているが、マス5への嵌め合わせが容易となるようにブロック部材4は、直方体もしくは立方体であることが好ましい。マス5は、方形を有していることが多く、ブロック部材4が直方体もしくは立方体を有することで、ブロック部材4は、マス5にはめ込みやすくなるからである。
ブロック部材4の各面の少なくとも一つの面には、ある範疇の情報の一部が表示されている。例えば、カレンダーの情報の要素を表示する。曜日、日付、月、年などである。ブロック部材4は、空いているマス5に嵌め込まれる。空いているマス5にブロック部材4が嵌め込まれることで、ブロック部材4が表示する情報の一部が集合して、所定の情報を表示できる。
この所定の情報とは、カレンダー、アルファベット、平仮名文字、カタカナ文字、常用漢字などを含み、一つ一つのブロック部材4が表示するこれらの情報の一部が組み合わさることで、使用者の所望する情報を表示できる。
図1では、いくつかのマス5に既にブロック部材4が嵌め込まれており、空いているマス5がいくつか残っている。ブロック部材4は、この空いているマス5に嵌め込まれる。全てのマス5にブロック部材4が嵌め込まれる必要がある場合には、このように空いているマス5にブロック部材4が嵌め込まれる。結果として図2のように、全てのマス5がブロック部材4で埋め尽くされる。
このようにして、多機能ボード1は、月ごとにあわせることができる万年カレンダーを表示したり、漢字やかな文字の組み合わせで伝言板としての情報を表示したりできる。
次に各部の詳細について説明する。
(第1フレーム部材)
次に各部の詳細について説明する。
(第1フレーム部材)
第1フレーム部材2は、m×n列(m、nは、整数)のマス5を有する格子状の部材である。多機能ボード1の骨格をなす部材である。第1フレーム部材2は、木材、樹脂、合成樹脂、金属、合金およびこれらの組み合わせで形成されれば良いが、使用者へやわらかい感触を与えることから木材であることが好ましい。また、木材であれば、第1フレーム部材2を始めとした多機能ボード1を子供やお年寄り、あるいは障害者の方が製造することも容易である。
第1フレーム部材2は、マス5を含む格子状を有するので、一枚の板をくりぬいて作っても良いし、角材を格子状にくみ上げて作っても良い。作りやすさの点では、後者が適当である。第1フレーム部材2は、木材や樹脂などで作られた後、表面を磨き加工されることも好適である。また、彩色されてもよい。
第1フレーム部材2は、m×n列のマス5を有するが、mとnの数値は任意に定められればよい。しかし、m×n列は9×9列であることも好適である。マス5が、9×9列を有することで、将棋、チェスなどの多くのゲームに多機能ボード1が適用可能となる上、カレンダーのような表示も可能となる。
第1フレーム部材2は、手作業で作られても良いし、機械的に作られても良い。
(マス)
第1フレーム部材2は、手作業で作られても良いし、機械的に作られても良い。
(マス)
第1フレーム部材2は、m×n列のマス5を有する。
マス5は、ブロック部材4をはめ込むことのできる空洞である。マス5は、第1フレーム部材2においては2側面において開放面を有するが、一方の面は、底板3によって閉鎖されている。このため、マス5は、一方の面からブロック部材4の嵌めこみを受ける。
マス5は、ブロック部材4をはめ込むことのできる空洞である。マス5は、第1フレーム部材2においては2側面において開放面を有するが、一方の面は、底板3によって閉鎖されている。このため、マス5は、一方の面からブロック部材4の嵌めこみを受ける。
マス5は、正方形でも長方形でもよいが、ブロック部材4が嵌め込まれる形状と大きさを有している。このため、ブロック部材4が球形や円形であれば、マス5も円形や楕円形を有していても良い。
マス5は、第1フレーム部材2が形成される際に同時に形成されても良いし、板部材で形成された第1フレーム部材2がくりぬかれて、マス5が形成されても良い。
なお、マス5は、ブロック部材4を嵌め込み易くするために、角部が面取りされていたり、摩擦を低減する処理がなされたりしていることも好適である。
(底板)
(底板)
第1フレーム部材2の一方の面は、底板3を備える。
底板3は、第1フレーム部材2が備えるマス5の一方の面を閉鎖する。この閉鎖によって、マス5に嵌め込まれたブロック部材4は、第1フレーム部材2の中で固定される。底板3は、第1フレーム部材2に後から取り付けられても良いし、同時に形成されても良い。
底板3は、第1フレーム部材2が備えるマス5の一方の面を閉鎖する。この閉鎖によって、マス5に嵌め込まれたブロック部材4は、第1フレーム部材2の中で固定される。底板3は、第1フレーム部材2に後から取り付けられても良いし、同時に形成されても良い。
底板3は、第1フレーム部材2の一方の面の全面に合わせて取り付けられても良いし、マス5をカバーできれば、第1フレーム部材2の一方の面の全面に足りなくても良い。なお、表面処理されたり、装飾が施されたりすることも好適である。
また、多機能ボード1がゲームなどの遊戯機能を発揮する場合には、第1フレーム部材2は、寝かされた状態で使用される。このため、底板3が滑り止めを有しておくことで、ゲームの最中に多機能ボード1が動いたりずれたりしなくなるメリットがある。
また、多機能ボード1がカレンダーや伝言板などの情報伝達機能を発揮する場合には、第1フレーム部材2は、立てられた状態で使用される。このため底板3は、壁に接することになりやすい。この場合にも底板3が滑り止めを有しておくことで、壁に取り付けられた多機能ボード1が動きにくくなる。あるいは、底板3が壁に接触するので、壁を傷つけないように、底板3は衝撃緩和部材を備えていても良い。例えばクッション性を有する布や紙などを備えている。
以上のように、底板3は、滑り止めや衝撃緩和部材を備えておくことが好ましい。
(ブロック部材)
以上のように、底板3は、滑り止めや衝撃緩和部材を備えておくことが好ましい。
(ブロック部材)
次に、ブロック部材4について説明する。
ブロック部材4は、マス5に嵌めこまれて、多機能ボード1の機能(遊戯機能および情報表示機能)を発揮させる。
ブロック部材4は、マス5に嵌めこまれて、多機能ボード1の機能(遊戯機能および情報表示機能)を発揮させる。
ブロック部材4は、第1フレーム部材2と同じく木材、樹脂、合成樹脂、金属、合金、紙およびこれらの組み合わせで形成される。ただし、様々な人が作りやすくなるように木材で作ることが好適である。ブロック部材4は、種々の形状、大きさを有しておればよいが、立方体もしくは直方体であることが使い勝手の点から好ましい。角材を切断するだけで製造できる上、保管やはめ込みも容易だからである。
ブロック部材4は、複数の面を有し、それぞれの面に異なる情報の要素を表示する。ブロック部材4が立方体や直方体であることで、ブロック部材4は6つの面を有する。このため、一つのブロック部材4は6つの情報要素を表示可能である。
一つのブロック部材4が同じジャンルの情報要素を6つの面に表示してしまうと、使い勝手が悪い。使い分けができないからである。このため、一つのブロック部材4は、異なるジャンルの情報要素をそれぞれの面に表示することが好適である。例えば、第1面は、カレンダーの情報要素を表示し、第2面は、平仮名を表示し、第3面は、カタカナを表示し、第4面は常用漢字を表示し、第5面は将棋の駒を表示し、第6面は将棋の裏面の駒を表示する。
こうすれば、多機能ボード1がカレンダーとして用いられる場合には、ブロック部材4の第1面が使用され、多機能ボード1が伝言板として用いられる場合には、ブロック部材4の第2面、第3面、第4面が使用され、多機能ボード1が将棋として使用される場合には、第5面が使用され、多機能ボード1がオセロとして使用される場合には、ブロック部材4の第6面が使用される。他のブロック部材も同様である。
もし、一つのブロック部材の全ての面に、同一ジャンルの情報要素が表示されていると、同じ情報を表示するブロック部材が他にも必要となって、ある個数によるセットのブロック部材は、常にカレンダーだけにしか使えないことが生じてしまう。こうなると、多くのブロック部材4を必要とする。一つのブロック部材が異なる情報を表示していれば、ある個数のセットのブロック部材は、ある面を使えばカレンダーになり、ある面を使えば将棋になって、少ない個数のブロック部材4で済む。
このように、面ごとに表示する情報のジャンルを変えておけば、少ないブロック部材4で、多くのジャンルの情報表示機能や遊戯機能を実現する。
なお、面になんらの情報表示がなされていないブロック部材4と表示用のシールが一緒に提供されて、使用者が、自分の好みに応じてブロック部材4の面に表示を施すことも好適である。この結果、使用者の好みが反映できる上、使い勝手の良い多機能ボード1が実現される。
ブロック部材4の面が表示する情報としては、カレンダーに必要な情報要素、アルファベット、平仮名文字、カタカナ文字、常用漢字、将棋の駒、以後の駒、オセロの駒、チェスの駒などがある。もちろん、これら以外も含む。
これらの情報要素を表示するブロック部材4がマス5に所定ルールで嵌めこまれれば、多機能ボード1は、情報表示機能もしくは遊戯機能を実現できる。
また、シールであることで、使用者が必要に応じて貼りかえることもできる。こうなると、使用者の好みが更に反映できるので、必要となるブロック部材4の数が少なくてすみ(必要であれば、シールを貼りかえればよい)、保管やコストの面でメリットが高い。
表示は、印刷、シールなどの種々の手段によって実現されれば良い。
表示は、印刷、シールなどの種々の手段によって実現されれば良い。
ブロック部材4は、マス5と嵌合するサイズを有していれば良いし、マス5よりも小さいサイズを有していてもよい。
また、表面が磨き加工されることで、使い勝手がよくなり、角部が面取りされていることも好適である。面取りされていると、ブロック部材4を取り扱う際に怪我をしたりすることが無くなるからである。
(多機能ボードの機能)
また、表面が磨き加工されることで、使い勝手がよくなり、角部が面取りされていることも好適である。面取りされていると、ブロック部材4を取り扱う際に怪我をしたりすることが無くなるからである。
(多機能ボードの機能)
多機能ボード1は、大きく分けて「情報表示機能」と「遊戯機能」の2つの機能を発揮する。
次に、多機能ボード1の機能をそれぞれ説明する。
(情報表示)
次に、多機能ボード1の機能をそれぞれ説明する。
(情報表示)
まず、情報表示機能を説明する。
(カレンダーとしての使用)
(カレンダーとしての使用)
多機能ボード1は、マス5に各面に情報の一部を表示するブロック部材4が嵌め込まれる事で、対機能ボード1全体で、種々の情報を表示できる。
まず多機能ボード1がカレンダーとして使用される場合を説明する。
図4は、本考案の実施の形態における多機能ボードの正面図である。
図4は、多機能ボードがカレンダーの機能を果たしていることを示している。すなわち、ブロック部材4は、カレンダーの機能を果たすに必要な情報の要素を有している。
図4は、本考案の実施の形態における多機能ボードの正面図である。
図4は、多機能ボードがカレンダーの機能を果たしていることを示している。すなわち、ブロック部材4は、カレンダーの機能を果たすに必要な情報の要素を有している。
例えば、あるブロック部材4は、「年号」に関る情報を表示し、あるブロック部材4は、「日付」に関る情報を表示し、あるブロック部材4は、「曜日」に関る情報を表示する。
ここで、ブロック部材4が立方体や直方体である場合には、ブロック部材4は6つの面を有することができる。複数のブロック部材4のそれぞれは、それぞれの面に異なる情報要素を表示しておく。
例えば、あるブロック部材4はある面に「年号」を、他の面に「曜日」を表示しておけば、必要に応じて面を変えるだけで、異なる情報を表示できる。特に、同時に使われることの無い情報の要素を、同じブロック部材4が有することで、使い分けが非常に容易になる。
なお、カレンダーを表示する場合には、月によって必要となる曜日の数が異なったりもするので、第1フレーム部材2が有するマス5の数よりも多いブロック部材4が用意されていても良い。
また、日付や曜日を埋める必要のないマス5は、空洞にしておくことでも良いが、見た目が悪くなる。この見た目が悪くなることを防止するために、装飾を表示するブロック部材4を不要なマス5にはめ込むことも好適である。
図4では、日付や曜日を埋める必要のないマス5に、星印を有するブロック部材4が嵌め込まれている。結果として、見た目が向上している。
図5は、本考案の実施の形態における多機能ボードの斜視図である。
図5は、図4に示されるカレンダーを表示できる多機能ボード1を斜めから見た図を示している。ここでは、第1フレーム部材2の有するマス5にブロック部材4を埋め込んでいる途中の状態が示されている。
図5は、図4に示されるカレンダーを表示できる多機能ボード1を斜めから見た図を示している。ここでは、第1フレーム部材2の有するマス5にブロック部材4を埋め込んでいる途中の状態が示されている。
図5に示されるように、ブロック部材4をマス5にはめ込みながら、カレンダーを完成させる。なお、図5では、曜日は漢字で表されているが、英語表記でもよい。
このように、図5に示されるように、ブロック部材4を所定のルールで配置することで、多機能ボード1は、カレンダーを表示できる。なお、月や年が変わる際には、ブロック部材4を並べ替えればよいので、万年カレンダーとして多機能ボード1を利用することもできる。
(伝言板としての使用)
(伝言板としての使用)
次に、多機能ボード1が伝言板として使用される場合について説明する。
伝言板は、家庭や職場において、情報伝達のために用いられる。
伝言板は、家庭や職場において、情報伝達のために用いられる。
図6は、本考案の実施の形態における多機能ボードの正面図である。図6は、多機能ボード1が伝言板として使用される状態を示している。
ブロック部材4は、平仮名文字、カタカナ文字、常用漢字、数字を、その面に表示する。このとき、あるブロック部材4は、第1面に平仮名文字、第2面にカタカナ文字、第3面に常用漢字、第4面に数字を表示しておれば、あるブロック部材4が平仮名を表にしてマス5に嵌めこまれても、同じブロック部材4は他の平仮名を有していないので、平仮名が使い尽くされることもないので、効率的である。
図6では、母親から子供への伝言が示されている。
図6の伝言板は、「お母さんより ごはんのおかずは、れいぞうこにはいっています」との情報を伝達している。加えて、遅くなることと日付も示している。
図6の伝言板は、「お母さんより ごはんのおかずは、れいぞうこにはいっています」との情報を伝達している。加えて、遅くなることと日付も示している。
このように、文字や数字を表示するブロック部材4をマス5に嵌め込むことで、多機能ボード1は、伝言板としての機能を発揮する。
もちろん、ブロック部材4の配置によって、図6の例以外の様々な伝言を表示することができる。
例えば、多機能ボード1が家庭ではなく職場で用いられる場合には、図7のような例も考えられる。
図7は、本考案の実施の形態における多機能ボードの正面図である。図7では、部下から上司への伝言が示されている。
職場では、平仮名やカタカナだけではなく、常用漢字をより多く用いたい。
しかしながら、ブロック部材4の数には限りがあり、常用漢字の全てを表示させることは難しい。一方で、職場での伝言は、上司への伝言、部下への伝言、部内全体への連絡事項などに限られており、その内容も特定の分野に限定される。
しかしながら、ブロック部材4の数には限りがあり、常用漢字の全てを表示させることは難しい。一方で、職場での伝言は、上司への伝言、部下への伝言、部内全体への連絡事項などに限られており、その内容も特定の分野に限定される。
例えば、会議や出張の時間の変更、行き先の表示、歓送迎会の案内などである。
現在では、パソコンで作成してプリントアウトした用紙を貼り付けるのが普通であろうが、環境保護やコスト削減の面から、印刷や紙類の使用に制限が多い。このような状況で、図7に示されるような再使用可能な多機能ボード1を伝言板として利用することも考えられる。
現在では、パソコンで作成してプリントアウトした用紙を貼り付けるのが普通であろうが、環境保護やコスト削減の面から、印刷や紙類の使用に制限が多い。このような状況で、図7に示されるような再使用可能な多機能ボード1を伝言板として利用することも考えられる。
このような状況に鑑み、「上司から部下向け」、「部下から上司向け」、「部内全体への連絡事項」、「出張」、「会議」、「歓送迎会」などのジャンルごとに、ブロック部材4を提供すれば、少ないブロック部材で必要な伝言が可能となる。
ここで、多機能ボード1が情報表示機能を発揮する場合には、多機能ボード1は立てて使われることが多い。例えば、壁に取り付けられる。このような場合に、第1フレーム部材2のみではブロック部材4がはみ出ているので安定が悪い。
一方、多機能ボード1が遊戯機能を発揮する場合には、ゲームの最中にマス5からブロック部材4をたびたび取り出したりはめ込んだりする必要がある。このため、多機能ボード1が遊戯として使われる場合には、ブロック部材4の高さよりも低い高さを有する第1フレーム部材2は好適である。
以上のように、多機能ボード1が遊戯機能を発揮する場合には、ブロック部材4は、フレームよりもはみ出ている必要があり、多機能ボード1が情報表示機能を発揮する場合には、ブロック部材4は、フレームに埋もれているほうが適当である。
以上のことから、多機能ボード1は、第2フレーム部材を備えることが好適である。
(第2フレーム部材)
以上のことから、多機能ボード1は、第2フレーム部材を備えることが好適である。
(第2フレーム部材)
図5は、第2フレーム部材10を示している。
第2フレーム部材10は、第1フレーム部材2と高さ方向(底板3に対する高さ方向)に重ねられる。第2フレーム部材10は、第1フレーム部材2と同様に、m×n列のマス12を有し、第1フレーム部材2と重ねられると、マス5とマス12とが連通する。連通すると、第1フレーム部材2と第2フレーム部材10とが重ねられた高さを有する貫通したマスが形成される。
第2フレーム部材10は、第1フレーム部材2と高さ方向(底板3に対する高さ方向)に重ねられる。第2フレーム部材10は、第1フレーム部材2と同様に、m×n列のマス12を有し、第1フレーム部材2と重ねられると、マス5とマス12とが連通する。連通すると、第1フレーム部材2と第2フレーム部材10とが重ねられた高さを有する貫通したマスが形成される。
ブロック部材4は、この連通したマスに嵌め込まれるので、すっぽりと入る。
第2フレーム部材10が第1フレーム部材2とが重ねられると、そのあわせた高さ(底面からの高さ)は、ブロック部材4の高さ以上となる。この結果、ブロック部材4は、連通したマスにすっぽりと収まることになる。
第2フレーム部材10が第1フレーム部材2とが重ねられると、そのあわせた高さ(底面からの高さ)は、ブロック部材4の高さ以上となる。この結果、ブロック部材4は、連通したマスにすっぽりと収まることになる。
多機能ボード1は、遊戯機能を発揮する場合には、第1フレーム部材2のみを用いる。第1フレーム部材2の高さは、ブロック部材4よりも低いので、マス5に嵌め込まれたブロック部材4は、第1フレーム部材2よりも高くなる。すなわち、ブロック部材4が第1フレーム部材2のマス5よりも出っ張ることになる。この出っ張りを掴めば、使用者はブロック部材4を異なるマス5に移動させることができる。すなわち、遊戯機能を実現できる。
一方、多機能ボード1が情報表示機能として用いられる場合には、第2フレーム部材10が第1フレーム部材2に重ねられると良い。
この結果、ブロック部材4は、第1フレーム部材のマス5と第2フレーム部材10のマス12とが連通したマスにすっぽりと収まり、出っ張ることがない。多機能ボード1が立てかけられても、ブロック部材4が落ちることが少なくなるので、情報表示機能として使い勝手がよくなる。
なお、第2フレーム部材10が最初から第1フレーム部材2に重ねられて、ブロック部材4が嵌めこまれてもよいが、第1フレーム部材2にブロック部材4をまず嵌め込んで、ブロック部材4の配置が終わってから第2フレーム部材10を重ねることも好適である。こうすることで、ブロック部材4のはめ込みが容易となるからである。
逆に、ある情報表示を変更したい場合(カレンダーの月を変更するなどの場合)には、まず第2フレーム部材10を取り外し、それからブロック部材4を並べ替えることが好適である。
第2フレーム部材10は、第1フレーム部材2と重ねられるので、同じ形状、材質、大きさを有していれば良い。もちろん、材質やデザインが異なっても良い。但し、製造上の容易性からは、同じフレーム部材を製造し、第1フレーム部材2と第2フレーム部材10とに使い分けることが好適である。
また、第2フレーム部材10は、木材、樹脂、合成樹脂、金属、紙、合金およびこれらの組み合わせで形成されればよい。また、木材で形成されれば、子供やお年寄りの工作によって製造することもできて好適である。
図8は、第1フレーム部材2に第2フレーム部材10が重ねられた状態を示している。図8は、本考案の実施の形態における多機能ボードの斜視図である。
図8は、第1フレーム部材2に第2フレーム部材10が重ねられ、第1フレーム部材2と第2フレーム部材10とが接続部材11で接続されている状態を示している。
第1フレーム部材2と第2フレーム部材10とは、それぞれ別部材であるから、重ねただけでは、第2フレーム部材10の安定が悪い。第2フレーム部材10を重ねるのは、多機能ボード1を壁に取り付けるなどで垂直方向に沿って設置する場合の固定のためである。これを実現するために、第2フレーム部材10は、接続部材11で第1フレーム部材2に接続される。この結果、第1フレーム部材2と第2フレーム部材10とが固定される。
また、第2フレーム部材10は、底板3に対向する蓋15を備えていることも好適であ
る。
また、第2フレーム部材10は、底板3に対向する蓋15を備えていることも好適であ
る。
蓋15は、底板3と対向して、ブロック部材4を押さえる。
蓋15は、透明もしくは半透明であって、マスに嵌め込まれたブロック部材4の表示が外部から見ることができる。蓋15によってブロック部材4が固定されて、壁や柱に立てかけられたとしても、多機能ボード1は、表示面が崩れたり落ちたりすることもなく、カレンダーや伝言板として使うことができる。
蓋15は、透明もしくは半透明であって、マスに嵌め込まれたブロック部材4の表示が外部から見ることができる。蓋15によってブロック部材4が固定されて、壁や柱に立てかけられたとしても、多機能ボード1は、表示面が崩れたり落ちたりすることもなく、カレンダーや伝言板として使うことができる。
図9は、本考案の実施の形態における多機能ボード1の側面図である。図9は、多機能ボード1を横から見た状態を示しており、図9の多機能ボード1は、第2フレーム部材10および蓋15をも備えている。
側面から見ると、底面から底板3、第1フレーム部材2、第2フレーム部材10、蓋15の順序で重ねられていることが分かる。また第1フレーム部材2と第2フレーム部材10とが接続部材11で接続されている。内部には、ブロック部材4がはめ込まれている(ブロック部材4は、破線で示されている)。
このように、第1フレーム部材2に第2フレーム部材10が重ねられると、多機能ボード1が表示機能を発揮する際に、表示面の安定および固定が実現される。
なお、蓋15は、第2フレーム部材10と一体でもよいし別体でもよい。
あるいは、多機能ボード1は、表札として使用されても良い。名前や住所に対応する文字表示を有するブロック部材4をはめ込むことで、多機能ボード1を表札として使用できる。
(遊戯機能)
あるいは、多機能ボード1は、表札として使用されても良い。名前や住所に対応する文字表示を有するブロック部材4をはめ込むことで、多機能ボード1を表札として使用できる。
(遊戯機能)
次に、多機能ボード1が遊戯機能を発揮する場合について説明する。
多機能ボード1が遊戯機能を発揮するように用いられる場合は、将棋、オセロ、チェス、チェッカーゲームなどに用いられる場合である。
多機能ボード1が遊戯機能を発揮するように用いられる場合は、将棋、オセロ、チェス、チェッカーゲームなどに用いられる場合である。
多機能ボード1は、第1フレーム部材2のみを備え、第2フレーム部材10を用いなければ、マス5からブロック部材4がはみ出る。このため、使用者は、ブロック部材4をマス5に出し入れしやすい。マス5にブロック部材4を出し入れしやすい状態であることで、ブロック部材4を嵌めこむマス5の位置を変えながら、所定ルールに従ったゲームを楽しむことができる。
図10は、ゲームの一例として将棋の状態を示している。
図10は、本考案の実施の形態における多機能ボードの正面図である。図10は、多機能ボード1が将棋に用いられる状態を示している。
図10は、本考案の実施の形態における多機能ボードの正面図である。図10は、多機能ボード1が将棋に用いられる状態を示している。
将棋は9×9のマスを用いて行われる。このマスの中で、金や歩といった駒を動かしながらゲームを進める。図10では、将棋の駒の一部が並んでいる状態を示している。駒となっているブロック部材4を必要なマス5に嵌めこめば、将棋としての遊戯が実現する。
ここで、駒としてのブロック部材4は、マス5にきちんと嵌め込まれるので、動いたりずれたりすることがない。このため、遊戯中に駒がずれるといったストレスが生じず、遊戯の進行がスムーズになるメリットがある。特に、将棋は対局で行われるので、駒となるブロック部材4がずれないということは高いメリットである。また、職場での休み時間などに少しずつ対局を進める場合には、途中経過状態を、確実に保持できるので、再開が容易である。
例えば、将棋の対局を途中まで進め、その後で第1フレーム部材2の上に第2フレーム部材10を重ねておけば、途中経過が確実に保持される。対局者同士が、途中進行状態を信頼できるので、遊戯に対するストレスも減少する。
なお、図10では、将棋の駒を示す表示を、ブロック部材4が有しているが、子供が多機能ボード1を用いる場合には、ブロック部材4の表示を平仮名にするなども好適である。
ブロック部材4の表示は、ブロック部材4の6つの面を有効活用できるので、様々な用途展開を図りやすい。
将棋以外にも、多機能ボード1は、チェスに用いることができる。
図11は、本考案の実施の形態における多機能ボードの正面図である。
図11は、本考案の実施の形態における多機能ボードの正面図である。
図11は、多機能ボード1がチェスに用いられる状態を示している。
チェスは、将棋と異なり8×8列のマスを必要とする。多機能ボード1が将棋およびチェスの両方に使用されるようにするため、9×9列のマス5の縦横1列ずつに、使用禁止を明示するため、黒色で塗装されたブロック部材4を嵌め込んでいる。この結果、8×8列のマス5が残り、このマス5を使用してチェスが行われる。
チェスは、将棋と異なり8×8列のマスを必要とする。多機能ボード1が将棋およびチェスの両方に使用されるようにするため、9×9列のマス5の縦横1列ずつに、使用禁止を明示するため、黒色で塗装されたブロック部材4を嵌め込んでいる。この結果、8×8列のマス5が残り、このマス5を使用してチェスが行われる。
使用者は、キング(K)やクイーン(Q)などの表示を有するブロック部材4をマス5上で移動させながら嵌め込むことでチェスを実施できる。
また、マス5の周囲には第1フレーム部材2の枠が存在するので、この枠に初期状態の並べ方を記しておけば、チェスの初心者でも楽しめる。当然ながら、駒として使用されるブロック部材4は、マス5に嵌め込まれるので、駒がずれたり動いたりせず、ゲーム中のストレスがない。将棋の場合と同じく、数回に分けて一つの対局を行う場合にも、途中経過状態を確実に保持できるメリットがある。
もちろん、駒を変えれば、チェスではなくチェッカーゲームを楽しむことができる。
もちろん、駒を変えれば、チェスではなくチェッカーゲームを楽しむことができる。
多機能ボード1は、オセロにも用いることができる。
オセロの場合には、黒と白の2種類の駒があればよく、ブロック部材4のある面が黒く塗られていればその面を用いて黒の駒とし、それ以外を白の駒とすれば良い。
オセロの場合には、黒と白の2種類の駒があればよく、ブロック部材4のある面が黒く塗られていればその面を用いて黒の駒とし、それ以外を白の駒とすれば良い。
ブロック部材4は、立方体や直方体であれば6面を有するので、あるブロック部材4の第1面は将棋の駒、第2面は将棋の裏面の駒、第3面はチェスの駒、第4面はチェッカーの駒、第5面と第6面はオセロの駒、との表示を施しておけば、最小の数のブロック部材4で、4種類のゲームを楽しむことができる。
この最小の数とは、9×9列を埋める個数である。
この最小の数とは、9×9列を埋める個数である。
このように、多機能ボード1は、種々のゲームに対応する遊戯機能を発揮する。なお、マス5は何列でもよいが、9×9列であれば、多くのゲームに対応できる。もちろん、それ以上であれば、囲碁にも対応できるので、9×9列以上のマス5であってよい。あるいは、第1フレーム部材2の周囲に、マス5の数を増加させる延長部材を取り付けるようにしてもよい。
図12は、この延長部材を取り付ける状態を示している。
図12は、本考案の実施の形態における多機能ボードの正面図である。
多機能ボード1は、所定の列数のマス5を有しており、情報表示機能として用いる場合や遊戯機能として用いる場合のいずれでも使用が可能な列数のマス5を有している。例えば、9×9列のマス5を有していれば、オセロ、チェス、将棋のいずれでも用いることができる。
図12は、本考案の実施の形態における多機能ボードの正面図である。
多機能ボード1は、所定の列数のマス5を有しており、情報表示機能として用いる場合や遊戯機能として用いる場合のいずれでも使用が可能な列数のマス5を有している。例えば、9×9列のマス5を有していれば、オセロ、チェス、将棋のいずれでも用いることができる。
しかしながら、囲碁は9×9列以上を必要とする。
このような場合も想定して、最初から多くの列数を有する第1フレーム部材2を形成するのは、持ち運びや保管の点でデメリットがある。
このような場合も想定して、最初から多くの列数を有する第1フレーム部材2を形成するのは、持ち運びや保管の点でデメリットがある。
このようなマス5を増やす必要性に対しては、図12に示されるように、第1フレーム部材2に延長部材30、31を取り付けることが適当である。図12では、第1フレーム部材2の右側から延長部材30を、第1フレーム部材2に取り付け、第1フレーム部材2の下側から延長部材31を、第1フレーム部材2に取り付けている。
延長部材30は、2×11列のマス40を有しており、延長部材31は、2×9列のマス41を有している。延長部材30、31は、例えばほぞや接続部材などで、第1フレーム部材2に取り付けられれば良い。
延長部材30、31が第1フレーム部材2に取り付けられると、多機能ボード1は、11×11列のマスを有することになる。もちろん、延長部材30、31のマス40,41の数によって、最終的な多機能ボード1のマスの個数は自由に変えられる。マスの数が増えれば、遊戯機能として用いる場合でも適用範囲が広がり、情報表示機能(例えば伝言板)として用いる場合でも適用範囲が広がるメリットがある。
以上のように、延長部材を取り付けることで、多機能ボード1は、マスの数を増加させ、適用用途を増やすことができる。
多機能ボード1は、情報表示機能を発揮する場合には、カレンダー、伝言板、表札、子供の文字の練習などに使用される。同様に、遊戯機能を発揮する場合には、将棋、チェス、チェッカー、囲碁、オセロなどに使用される。
いずれの場合でも、マスとブロック部材との最適な組み合わせで実現される。特に、ブロック部材の各面に最適に情報要素を配置することで、少ないブロック部材で情報表示機能や遊戯機能を実現できる。加えて、情報表示機能として使用する場合には、第2フレーム部材によって、ブロック部材の脱落を防止できて情報伝達が確実に行える。遊戯機能として使用する場合には、第1フレーム部材のみとすることで、第1フレーム部材から出っ張るブロック部材を入れ替えながら、ゲームを楽しむことができる。
また、本実施の形態で説明した多機能ボードは、木材や樹脂などで容易に製造できるので、お年寄りや子供の工作素材として活用されるメリットもある。加えて、障害者の方々の軽作業によって製造されることもメリットがある。障害者の方々への新しい業務の提供もできる。
なお、実施の形態で説明された多機能ボードは、本考案の趣旨を説明する一例であり、本考案の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 多機能ボード
2 第1フレーム部材
3 底板
4 ブロック部材
5 マス
10 第2フレーム部材
11 接続部材
12 マス
30、31 延長部材
2 第1フレーム部材
3 底板
4 ブロック部材
5 マス
10 第2フレーム部材
11 接続部材
12 マス
30、31 延長部材
Claims (10)
- m×n列(n、mは整数)のマスを有する格子状の第1フレーム部材と、
前記第1フレーム部材の底面に取り付けられ、前記m×n列のマスの一方の開放面を閉鎖する底板と、
前記m×n列のマスのいずれかのマスに出し入れ可能な所定形状を有する複数のブロック部材と、を備え、
前記第1フレーム部材の前記底板からの高さは、前記ブロック部材の前記底板からの高さよりも低く、
前記ブロック部材は複数の面を有すると共に前記複数の面のそれぞれは異なる範疇の情報の一部を表示し、
前記複数のブロック部材が、前記第1フレーム部材に、所定のルールで嵌め込まれると、所定の表示を行える多機能ボード。 - 前記ブロック部材は、立方体もしくは直方体であって6つの面を有する請求項1記載の多機能ボード。
- 前記6つの面のそれぞれは、カレンダーに必要な情報要素、英語のアルファベット、ひらがな文字、カタカナ文字、常用漢字、将棋の駒、囲碁の駒、オセロの駒およびチェスの駒のいずれかを、前記情報の一部として表示する請求項2記載の多機能ボード。
- 前記複数のブロック部材が、前記第1フレーム部材に、所定ルールで固定される場合には、特定の情報を伝達する表示機能を有し、
前記複数のブロック部材が、前記第1フレーム部材に、所定ルールで入れ替えられる場合には、特定のゲームとしての遊戯機能を有する請求項1から3のいずれか記載の多機能ボード。 - 前記表示機能は、カレンダー、伝言伝達および表札の少なくとも1つの機能を有し、前記遊戯機能は、単語ゲーム、オセロ、将棋、囲碁およびチェスの少なくとも1つのゲームを有する請求項4記載の多機能ボード。
- 前記m×n列は、9列×9列である請求項1から5のいずれか記載の多機能ボード。
- 前記第1フレーム部材と高さ方向で重ねられ、前記第1フレーム部材と同じマス目の格子状を有する第2フレーム部材を更に有し、
前記第1フレーム部材と前記第2フレーム部材とが底板を基準に高さ方向に重ねられた場合の前記底板からの高さは、前記ブロック部材の前記底板からの高さ以上となる請求項1から6のいずれか記載の多機能ボード。 - 前記第2フレーム部材は、前記底板と対向する蓋を有し、前記底板および前記蓋の少なくとも一方は透明もしくは半透明である請求項7記載の多機能ボード。
- 前記第1フレーム部材と前記第2フレーム部材とを接続する接続部材を更に備える請求項7又は8記載の多機能ボード。
- 前記第1フレーム部材および前記第2フレーム部材の少なくとも一方は、前記m×n列のマスの個数を増加させる、延長部材を取り付け可能である請求項1から9のいずれか記載の多機能ボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009005698U JP3154746U (ja) | 2009-08-11 | 2009-08-11 | 多機能ボード |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012109796A1 (zh) * | 2011-02-18 | 2012-08-23 | Chuang Ziyi | 拼图式万年历 |
KR200488583Y1 (ko) | 2016-10-25 | 2019-02-22 | 허욱준 | 플레이트 및 그를 포함하는 퍼즐 |
-
2009
- 2009-08-11 JP JP2009005698U patent/JP3154746U/ja not_active Expired - Fee Related
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