JP3154708U - 結線器 - Google Patents

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昌範 木本
昌範 木本
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木本 三保子
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Abstract

【課題】被覆電線の接合作業が、平地は勿論、高所においても簡単、且つ、迅速に行え、しかも電流効果に優れ、漏電防止・錆び発生防止効果の優れた被覆電線の結線器を提供する。【解決手段】適宜長さ露出した銅線と銅線との端部に、それぞれ銅線の径に適合する銅管スリーブをそれぞれ挿入し、銅管スリーブとそれぞれの銅線と銅線が密着するようカシメ固定し、該カシメ固定したスリーブ付撚り線に締め付け用カラーを介して締め付け用螺子を螺合することにより、カラーの両端内周面部を銅管スリーブ外周面部に押圧して密着させる。結線器本体のカラー挿入用円筒状穴部の断面形状が、円形又は多角形の略筒体である。結線器本体中央部に水滴侵入防止用遮蔽壁を設け、且つ、カラー挿入用円筒状穴部内周面に防滑手段を施す。【選択図】図4

Description

この考案は、被覆電線を接合する結線器に関するものである。
従来、被覆電線の接合に際しては、それぞれの電線端部より一定の幅寸法の被覆部を取り除き、露出した銅線同士を、厚型のスリーブを用い、しかも、油圧工具を用いて圧着するものであり、しかも、この作業は、平地とは限らず、足場の悪い高所での作業も行っており、作業員によるこの接合作業は大変煩雑なものであった。
又、通常、電線の接合部におけるコネクターは、プラグ形式となっており、両方のケーブルを嵌着するよう構成されている(特許文献1参照)。
特開2002−373729号広報
しかし、本願のコネクターは銅線の接合部を被覆し、着脱不能に固定するものであり、しかも、従来のこの着脱不能に固定するコネクターは、大型で不細工であり、該接合部には熱を持ち、又、電流の流れもロスと成っていた。
又、従来のコネクターはコネクター本体内部が貫通していた為、雨水等の水滴が電線を伝わってコネクター本体内部に侵入し、漏電や錆び発生等、トラブルの原因にも成っていた。
そこで、上記課題を解決する為に、この考案は被覆電線の接合作業が、平地は勿論、高所においても簡単、且つ、迅速に行え、しかも電流効果に優れ、漏電防止・錆び発生防止効果の優れた被覆電線の結線器を開発・提供する事にある。
この課題を解決するための手段として、この考案は、適宜長さ露出した銅線と銅線との端部に、それぞれ銅線の径に適合する銅管スリーブをそれぞれ挿入し、銅管スリーブとそれぞれの銅線と銅線が密着するようカシメ固定し、該カシメ固定したスリーブ付撚り線に締め付け用カラーを介して締め付け用螺子を螺合することにより、カラーの両端内周面部を銅管スリーブ外周面部に押圧して密着させるものである。又、結線器本体のカラー挿入用円筒状穴部の断面形状が、円形又は多角形の略筒体であり、又、結線器本体中央部に水滴侵入防止用遮蔽壁を設け、且つ、カラー挿入用円筒状穴部内周面に防滑手段を施したものである。
この考案の効果として、適宜長さ露出した銅線と銅線との端部に、それぞれ銅線の径に適合する銅管スリーブをそれぞれ挿入し、銅管スリーブとそれぞれの銅線と銅線が密着するようカシメ固定し、該カシメ固定したスリーブ付撚り線に締め付け用カラーを介して締め付け用螺子を螺合することにより、カラーの両端内周面部を銅管スリーブ外周面部に押圧して密着させる事で、接触効率を高めて電導性を改善した。又、それにより、接合部分で余分な電流のロスが減少され、又、発熱防止効果や電流効果も極めて良好なものと成る。又、銅線は結線器本体の両端に設けた締め付け用螺子を螺合することにより、カラーの両端内周面部を銅管スリーブ外周面部に押圧して全周を密着させる為、摩擦効果により引っ張り強度が増し、抜け難いという効果を奏する。又、更に構造が単純でしかも、スリーブ付銅線を結線器本体に差し込み、締め付け用螺子を螺合させるだけで接合可能な為、作業性・安全性・経済性面で極めて有益なる効果を奏するものである。
この考案の一実施例を示し、結線器本体の(A)は平面図で、(B)は一部欠截断面図である。 この考案の一実施例を示し、締め付け用螺子の(A)は平面図で、(B)は正面視断面図である。 この考案の一実施例を示し、カラーの(A)は平面図で、(B)は正面視断面図である。 この考案の使用例を示し、被覆電線の銅線同士の接合構造を示す断面拡大詳細図である。 この考案の使用例を示し、被覆電線の銅線同士の接合状態を示す外観図である。
考案を実施するための形態として、被覆電線を接合する結線器において、適宜長さ露出した銅線(A)と銅線(A')との端部に、それぞれ銅線の径に適合する銅管スリーブ(S)(S')をそれぞれ挿入し、銅管スリーブ(S)(S')とそれぞれの銅線(A)と銅線(A')が密着するようカシメ固定し、該カシメ固定したスリーブ付撚り線に締め付け用カラー(3)を介して締め付け用螺子(2)を螺合することにより、カラー(3)の両端内周面部を銅管スリーブ(2)外周面部に押圧して密着させる事を特徴とする結線器から構成される。
又、結線器本体(1)のカラー挿入用円筒状穴部の断面形状が、円形又は多角形の略筒体である事を特徴とする請求項1記載の結線器から構成される。
又、結線器本体(1)中央部に水滴侵入防止用遮蔽壁(1e)を設け、且つ、カラー挿入用円筒状穴部内周面に防滑手段を施した事を特徴とする結線器から構成される。
そこで、この考案の一実施例を図1〜図3に基づいて詳述すると、まず、図1(A)(B)は結線器本体(1)を示し、(A)は平面図で、(B)は一部欠截正面図である。
又、上記結線器本体(1)の材質は真鍮製で、中央部に対辺が19mmの六角形状に一体形成された締め付け部(1a)を有し、且つ、該結線器本体(1)中心の中央部位置に水滴侵入防止用遮蔽壁(1e)を設け、且つ、左右両端軸芯部には締め付け用カラー(3)を挿入可能に設けたカラー挿入用円筒状穴部(1b)(1b)をそれぞれ設け、且つ、左右両端外周部に締め付け用螺子を螺合する為の、雄ネジ(M20×2.5)部(1c)(1c)をそれぞれ設け、且つ、左右両端に設けた雄ネジ終端部にカラーを押圧可能にする為の所定角度の傾斜面部(1d)(1d)をそれぞれ設けたものである。
又、上記結線器本体(1)の断面形状は円形、六角形、八角形等の多角形の略円筒状体である事が望ましく、且つ、結線器本体(1)のカラー挿入用円筒状穴部(1b)の内周面は、スパイラルな線を穿設したり、ローレット加工等の表面をザラザラにする等の防滑手段を施しておけば、カラー挿入用円筒状穴部(1b)(1b)の内周面と銅管スリーブ(S)(S')外周面との摩擦係数が増し、より外れ難くなるように構成しても良い。
続いて、図2(A)(B)は締め付け用螺子(2)を示し、(A)は平面図で、(B)は正面視断面図である。
又、上記締め付け用螺子(2)の材質は、結線器本体(1)と同様の真鍮製で、外周部に対辺が19mmの六角形状に一体形成された締め付け部(2a)を有し、該締め付け用螺子(2)の一端中心部に、結線器本体(1)の両端外周部に設けた雄ネジ部(1c)(1c)に適合した雌ネジ部(2c)を設け、且つ、該ネジ部の終端部に締め付け用カラー(3)を押圧する為の所定角度の傾斜面部(2d)を設け、且つ、他端中心部にはスリーブ付撚り線(A)(A')のスリーブ外径部が挿入可能な通し孔部(2b)を設け、更に安全性を考慮して、通し孔部側の外周面部にテーパー状の面取りを施している。
続いて、図3(A)(B)はカラー(3)を示し、(A)は平面図で、(B)は正面視断面図である。
又、上記カラーの材質は真鍮製の円筒状に形成され、カラーの内径部(3a)は、スリーブの外径寸法に、又、カラーの外径部(3b)は、結線器本体(1)のカラー挿入用円筒状穴部(1b)(1b)にそれぞれ適合し、長さ寸法(3c)が15mmの寸法形状に形成され、且つ、両端外周角部をR状(3d)に形成した部分を、結線器本体の雄ネジ部(1c)(1c)に締め付け用螺子(2)をそれぞれ螺合する事で、結線器本体(1)と締め付け用螺子(2)の終端部に設けた押圧用傾斜面部(1d)(2d),(1d)(2d)でそれぞれ押圧可能に設けたものである。
次に、この考案の組立要領と作業手順について説明すると、まず、図4は結線作業を終えた状態を示す組立要領断面図を示し、最初に結線器本体(1)の両端に設けたカラー挿入用円筒状穴部(1b)(1b)にカラー(3)(3)をそれぞれ挿入し、続いて、結線器本体(1)左右の雄ネジ部(1c)(1c)に締め付け用螺子(2)をそれぞれ一時的に軽く螺合して仮止めをする。そして、被覆電線を接合する時は、スリーブ付撚り線(A)(A')を締め付け用螺子(2)の通し孔部(2b)にそれぞれ挿着し、且つ、締め付け用螺子(2)を強力に螺合する事で、カラー(3)の両端部がほぼ太鼓状に変形してスリーブの外周面部及び結線器本体(1)の円筒状穴部(1b)(1b)の内周面部が密着固定されて結線作業が完了する。又、被覆電線の銅線同士の接合状態(外観図)は図5に示すようにすっきりとしたシンプルな外観にまとめる事が出来、安全性にも効果的である。
従って、現地等、足場の悪い高所で作業する場合は、予め結線器本体(1)と、締め付け用螺子(2)(2)と、カラー(3)(3)をそれぞれ一体に組み込んだものを持ち込み、現地でスリーブ付撚り線(A)(A')を差し込み、工具を用いて螺子(2)を強力に螺合すれば誰でも簡単に結線作業が可能である。
この考案の結線器は、被覆電線の接合作業が、平地は勿論、高所においても簡単、且つ、迅速に行え、しかも電流効果に優れ、漏電防止・錆び発生防止効果が優れている事で、多くの電気工事関係市場に寄与する為、産業上の利用可能性を有する。
1 結線器本体
1a 締め付け部
1b カラー挿入用円筒状穴部
1c 雄ネジ部
1d 押圧用傾斜面部
1e 水滴侵入防止用遮蔽壁
2 締め付け用螺子
2a 締め付け部
2b 通し孔部
2c 雌ネジ部
2d 押圧用傾斜面部
3 カラー
3a 内径部
3b 外径部
3c 長さ寸法
3d R状
A スリーブ付撚り線
A' スリーブ付撚り線
S 銅管スリーブ
S' 銅管スリーブ

Claims (3)

  1. 被覆電線を接合する結線器において、適宜長さ露出した銅線(A)と銅線(A')との端部に、それぞれ銅線の径に適合する銅管スリーブ(S)(S')をそれぞれ挿入し、銅管スリーブ(S)(S')とそれぞれの銅線(A)と銅線(A')が密着するようカシメ固定し、該カシメ固定したスリーブ付撚り線に締め付け用カラー(3)を介して締め付け用螺子(2)を螺合することにより、カラー(3)の両端内周面部を銅管スリーブ(2)外周面部に押圧して密着させる事を特徴とする結線器。
  2. 結線器本体(1)のカラー挿入用円筒状穴部の断面形状が、円形又は多角形の略筒体である事を特徴とする請求項1記載の結線器。
  3. 結線器本体(1)中央部に水滴侵入防止用遮蔽壁(1e)を設け、且つ、カラー挿入用円筒状穴部内周面に防滑手段を施した事を特徴とする請求項1又は請求項2記載の結線器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101664983B1 (ko) * 2016-06-17 2016-10-11 (주)천도건축사사무소 변전소 고압케이블 접속부 누수방지장치

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