JP3154514B2 - 車両のブレーキ装置 - Google Patents

車両のブレーキ装置

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JP3154514B2 JP15595391A JP15595391A JP3154514B2 JP 3154514 B2 JP3154514 B2 JP 3154514B2 JP 15595391 A JP15595391 A JP 15595391A JP 15595391 A JP15595391 A JP 15595391A JP 3154514 B2 JP3154514 B2 JP 3154514B2
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のブレーキ装置に関
するものであり、特に制動エネルギの再利用を図ること
のできる車両のブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車、自動車等の車両のブレーキ
装置には、従来よりドラム式あるいはディスク式のブレ
ーキ装置(以下、「機械式ブレーキ装置」という。)が
用いられている。このような機械式ブレーキ装置は、原
理的には、車両の走行エネルギを熱エネルギに変換する
ことにより制動力を得るものである。変換された熱エネ
ルギは、大気中に放散される。
【0003】バッテリより供給される電力を用いてモー
タを駆動し、走行する電動式自動二輪車、電動式自動車
等の電動式車両においても、機械式ブレーキ装置が採用
されている。電動式車両は、例えば特願平3−1050
98号に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、前述のよう
に、機械式ブレーキ装置では、変換された熱エネルギ
は、単に大気中に放散されるのみであり、エネルギの再
利用が考慮されていない。
【0005】本発明は、前述の問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、制動エネルギを当該
車両の駆動用エネルギとして再利用することのできる車
両のブレーキ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した問題点を解決す
るために、請求項1の発明は、車両に備えたバッテリに
接続され、車両の制動時に発電を行う発電手段をホイー
ル中心のハウジング内に配置した車両のブレーキ装置に
おいて、ステータコイルとフィールドコイルの一方を前
記ハウジングの内側に、他方をホイールシャフトと同軸
の回動軸上に、互いに対向するように配置すると共に、
前記ステータコイルとフィールドコイルを互いに反対方
向に回転させる伝動手段にて連結させた点に第1の特徴
がある。
【0007】請求項2の発明は、前記伝動手段はクラッ
チを備え、該クラッチは制動時に該伝動手段を有効にし
て、前記ステータコイルとフィールドコイルが互いに反
対方向に回転するようにした点に第2の特徴がある。
【0008】前記第1の特徴によれば、ステータコイル
とフィールドコイルを互いに反対方向に回転する伝動手
段にて連結したので、相対回転速度が速くなり、小さな
コイルでも大きな電力を発電することができるようにな
る。また、前記第2の特徴によれば、前記伝動手段にク
ラッチを設けたので、通常は該伝動手段に回転力が伝わ
らず、走行抵抗を小さくすることができる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明を電動式自動
二輪車に適用して、詳細に説明する。図2は本発明の一
実施例が適用される電動式自動二輪車の側面図、図3は
図2の操向ハンドル10の平面図である。
【0016】各々の図において、当該電動式自動二輪車
の車体フレームは鋼管製の前部フレーム2、中央フレー
ム3及び後部フレーム4から構成されている。車体フレ
ームの外側はレッグシールド5、ステップフロア6、後
部カバー7及びアンダーカバー8を組み合わせた合成樹
脂製の車体カバーによって覆われている。
【0017】前部フレーム2に固着したヘッドパイプ9
には、その上端に操向ハンドル10が取り付けられると
共に、その下端には前輪11をホイール61を介して支
持するフロントフォーク12が連結されている。符号3
0は前輪11のブレーキ装置である。このブレーキ装置
30は、後述のように機械式ドラムブレーキ装置と電気
式ブレーキ装置とを備えている。
【0018】前記操向ハンドル10には、図3に示され
るように、フロントブレーキレバー26、リアブレーキ
レバー27、スロットルグリップ28が設けられてい
る。符号88は、前記フロントブレーキレバー26の握
り操作による変位角(後述のブレーキ開度)ΔSを検出
する開度センサである。
【0019】図2に戻り、中央フレーム3の後部には、
後輪13をその後端に支持するスイング式パワーユニッ
ト1の前端がピボット14で枢着されて上下方向揺動自
在に取り付けられると共に、パワーユニット1の後部上
面と後部フレーム4とは、リヤクッション15を介して
連結されている。パワーユニット1は、当該電動式自動
二輪車の駆動(走行)用モータと、該モータを駆動輪に
接続するための適宜の減速装置とを備えている。
【0020】中央フレーム3に設けられたスタンド16
は、図示しない格納位置において、パワーユニット1の
前部下面を覆い、内部に収納されている駆動用モータに
対する保護部材を兼ねている。
【0021】パワーユニット1とシート17との間に
は、後部カバー7の内側にヘルメット18等を収容する
ための物入19が設けられている。この物入19は、駆
動用モータが発生する磁気によりフロッピーディスク等
の収容物が影響を受けないよう磁気をシールドする材料
で形成されている。
【0022】中央フレーム3には、モータ駆動用電源と
してのバッテリを収納するバッテリボックス20が、ア
ンダーカバー8の内側に設けられている。また、ヘッド
パイプ9の前方には、前記駆動用モータを制御するコン
トローラ21とバッテリを充電するための充電器22が
フロントカバー23の内側に設けられ、これらに接続す
る充電用コード24をフロントカバー23の図示しない
リッドを開けて外部の商用電源へ接続可能になってい
る。
【0023】なお、コントローラ21及び充電器22は
一体又は別体で種々の場所へ収容することができ、例え
ばコントローラ21を車体後部に想像線で示したAある
いはBの位置へ設けることができ、充電器22も車体後
部のCあるいは車体中央部のDの位置に設けることが可
能である。D位置の場合、ステップフロア6の一部に開
閉自在のリッド25が設けられ、ここから前記充電用コ
ード24が出入可能となる。
【0024】図4は図2に示されたブレーキ装置30の
断面図、図5は図4のA部断面図、図6は図4のB部断
面図である。各々の図において、同一の符号は、同一又
は同等部分をあらわしている。また図4ではホイール6
1の一部、及び回転自在に構成されている部分に配置さ
れるべき軸受装置等の図示は省略されている。さらに図
4では、機械式のドラムブレーキ装置及び電気式ブレー
キ装置は、それぞれ符号M及びEで示された領域に配置
されている。
【0025】まずホイールシャフト31及び該ホイール
シャフト31の端部に設けられたブレーキパネル32
は、適宜の手法によりフロントフォーク12(図2)に
固定されている。符号33は、ブレーキパネル32に設
けられた回転止めである。ブレーキパネル32には、ピ
ン34及びブレーキカム35が前記ホイールシャフト3
1を介して対称に設けられている。ブレーキカム35は
角柱状であり、ブレーキシャフト35Aにより回動自在
に設けられている。
【0026】図5に示されるように、一対のブレーキシ
ュー36は、前記ピン34及びブレーキカム35を介し
て、互いに接近する方向にスプリング36Bにより変位
されて取り付けられている。したがって、ブレーキカム
35を回転させれば、一対のブレーキシュー36は、ス
プリング36Bの弾発力に抗してピン34を中心に外側
に押し広げられる。以下、ブレーキシュー36が外側に
押し広げられることを、ブレーキシュー36の「動作」
という。符号36Aはブレーキライニングである。 前
記ブレーキシュー36の外周には、ホイール61に固定
されたブレーキドラム37が配置され、この結果、ブレ
ーキライニング36Aは、ブレーキカム35の回転によ
りブレーキドラム37の外周に筒状に形成された第1接
触部37Aに接触し、該接触部を押圧する。以上が機械
式のドラムブレーキ装置の構成である。なお、前記ブレ
ーキシュー36の幅は、第1接触部37Aの幅よりも大
きく形成されている。
【0027】ロックアップドラム45は、その外周に形
成された筒状の第2接触部45Aが前記第1接触部37
Aに隣接して配置されるように、前記ホイールシャフト
31に回転自在に設けられている。前記第2接触部45
Aの内径は、前記第1接触部37Aの内径とほぼ同一で
あり、この結果、ブレーキシュー36の動作時には、該
ブレーキライニング36Aの一部は、前記第2接触部4
5Aに接触し、該接触部を押圧する。ロックアップドラ
ム45と、第2接触部45Aと対向するブレーキシュー
36の部分は、後述するACG81より成る電気式ブレ
ーキ装置を前輪11の回転力に接続するクラッチ装置で
ある。
【0028】太陽歯車41は、前記ホイールシャフト3
1に回動自在に設けられていて、その、ロックアップド
ラム45と逆側にはボス41Aが設けられている。遊星
歯車42は、前記太陽歯車41に歯合し、その中心は、
前記ロックアップドラム45に固定されたシャフト42
Aに回転自在に取り付けられている。内歯車38は、そ
の内周部に歯を有し、前記遊星歯車42に歯合する太陽
歯車であり、前記ブレーキドラム37に固定されてい
る。
【0029】ハウジング39は、前記内歯車38及びブ
レーキドラム37に固定されると共に、前記ボス41A
に回転自在に取り付けられている。このハウジング39
の内側には、図示されるようにステータコア51が取り
付けられている。また前記太陽歯車41に設けられたボ
ス41Aの、前記ステータコア51と対向する部分に
は、フィールドコア52が取り付けられている。このス
テータコア51及びフィールドコア52には、ステータ
コイル81A〜81C、及びフィールドコイル81D
(図7)が巻回されていて、これらはACジェネレータ
(以下、「ACG」という。)81を構成している。
【0030】符号53は、ACG81と、太陽歯車4
1、遊星歯車42及び内歯車38よりなる歯車装置とを
遮蔽する遮蔽板であり、ハウジング39に対しては固
定、ボス41Aに対しては回転自在に取り付けられてい
る。この遮蔽板53により、歯車装置の潤滑油等がAC
G81側に飛散しない。なお、符号62は、前輪11を
取り付けるホイールハブである。
【0031】以上の構成を有するブレーキ装置30にお
いて、当該電動式自動二輪車の走行時には、遊星歯車4
2及び太陽歯車41は、内歯車38につれて回転し、そ
れらには相対的な回転運動はほとんどない。
【0032】次に、ブレーキシャフト35Aを回転し
て、ブレーキシュー36を動作させると、ブレーキライ
ニング36Aは、第1接触部37A及び第2接触部45
Aの双方に接触する。
【0033】ここで、遊星歯車42は、ホイールシャフ
ト31に対して回転自在に取り付けられた太陽歯車41
に歯合しているので、該遊星歯車42を支持するロック
アップドラム45の回転を停止させるに必要なトルク
は、ブレーキドラム37、すなわち前輪11を停止させ
るために必要なトルクよりもはるかに小さい。したがっ
て、ブレーキシュー36の動作により、まずロックアッ
プドラム45の回転が停止される。
【0034】ロックアップドラム45の回転が減速さ
れ、停止(遊星歯車42の中心位置が当該電動式自動二
輪車に対して固定)されると、前輪11(内歯車38)
は未だ回転しているので、太陽歯車41は、内歯車38
の回転方向(例えば図6の矢印C方向)と逆の方向(例
えば同図の矢印D方向)に急速に回転を始める。
【0035】したがって、このときにフィールドコア5
2に巻回されたフィールドコイルに通電すれば、ACG
81は発電する。これにより、ブレーキライニング36
Aと第1接触部37Aとの接触により得られる機械的な
制動力に加えて、電気的な制動力が当該電動式自動二輪
車に加えられる。
【0036】当該車両の走行用モータをそのまま用いた
のでは、電気的な制動力が不足し、また発電能力も十分
でないが、この実施例のように歯車装置を用いてACG
81を急速で回転駆動する場合には、電気的制動力及び
発電能力も十分なものとなる。
【0037】図7は前記ACG81を用いた本発明の一
実施例の電気回路図である。同図において、ACG81
のフィールドコイル81Dの一端は、電子制御装置8
9、及びメインスイッチ87を介してバッテリ83に接
続されている。またその他端は、第1トランジスタTr1
に接続されている。前記第1トランジスタTr1の動作
は、電子制御装置89により制御される。
【0038】ACG81のステータコイル81A〜81
Cは、三相全波整流回路を構成するダイオード82を介
して、バッテリ83の+電極及び−電極に接続されてい
る。
【0039】また直列接続された抵抗85及び第2トラ
ンジスタTr2も、前記バッテリ83+電極及び−電極に
接続されている。前記バッテリ83の+電極は、電子制
御装置89のバッテリ電圧検出端子89Aに接続されて
いる。
【0040】前記フロントブレーキレバー26の握り操
作による変位角ΔSを検出する開度センサ88(図3参
照)は、ポテンショメータ、圧力センサ、荷重センサ等
であることができ、前記電子制御装置89に接続されて
いる。
【0041】電子制御装置89は、マイクロコンピュー
タを備えていて、第1トランジスタTr1及び第2トラン
ジスタTr2、並びに当該車両の各種制御を行う。第1ト
ランジスタTr1及び第2トランジスタTr2の制御は、例
えば所定時間経過毎に実行される。
【0042】図8は第1トランジスタTr1の制御ルーチ
ンを示すフローチャートである。同図において、ステッ
プS1では、フロントブレーキレバー26の変位角ΔS
が検出されたか否か、すなわちΔSが0を超えているか
否かが判定される。検出されなければ、当該処理は終了
する。
【0043】ΔSが0を超えていれば、ΔSに応じて第
1トランジスタTr1に通電すべき電流のデューティ比
が、予め電子制御装置89内に記憶された記憶装置から
読み出される。このデューティ比は、例えばΔSの増加
に応じて増大するように設定されている。そして、ステ
ップS3において、前記デューティ比に応じて第1トラ
ンジスタTr1が制御され、その後、当該処理は終了す
る。
【0044】このように、フロントブレーキレバー26
が握られて制動状態となった場合には、フロントブレー
キレバー26の変位角ΔSに応じてACG81により発
電が行われる。また、変位角ΔSに応じた発電は、電気
的制動力となる。
【0045】図9は第2トランジスタTr2の制御ルーチ
ンを示すフローチャートである。同図において、ステッ
プS11においては、第1トランジスタTr1が制御中で
あるか否か、すなわちACG81により発電が行われて
いるか否かが判定される。ACG81により発電が行わ
れていれば、ステップS12においては、バッテリ83
の電圧が検出される。
【0046】ステップS13においては、このバッテリ
電圧が所定電圧に達しているか否かが判定され、所定電
圧以下であれば充電を行うものと、また所定電圧を超え
ていれば充電は行わないものと判定する。
【0047】充電を行う場合には、ステップS14にお
いて第2トランジスタTr2がオフとされ、これによりA
CG81により発電された電力が、バッテリ83に充電
される。また充電を行わない場合には、ステップS15
において第2トランジスタTr2がオンとされ、ACG8
1により発電された電力は、抵抗85(図7)で消費さ
れる。
【0048】前記ステップS11において第1トランジ
スタTr1が制御中でない、すなわちACG81により発
電が行われていないと判定された場合には、直接ステッ
プS14に移行する。これにより、ACG81により発
電が行われていない場合には、バッテリ83と抵抗85
とは直接接続されない。
【0049】このように、当該電動式自動二輪車の制動
時にACG81により発電された電力は、バッテリ83
の電圧が所定電圧以下である場合には該バッテリ83に
充電され、前記所定電圧を超えている場合には充電され
ることなく抵抗85で消費される。
【0050】図10は当該車両の速度、ブレーキレバー
の変位角ΔS、電気ブレーキの制動力(ACG81の発
電による制動力)、機械ブレーキの制動力(図4のドラ
ム式ブレーキ装置の制動力)、当該車両の減速度(制動
力)及びACG81による発電電力と、時間との関係を
示すタイムチャートである。
【0051】同図より明らかなように、ブレーキレバー
の変位角ΔSがほぼ一定であるならば(同図(b))、
機械ブレーキの制動力は車速が減少するに連れて増加
(同図(d))するが、電気ブレーキの制動力は減少
(同図(c))する。したがって、前記各制動力の合算
値である当該電動式自動二輪車の制動力(同図(e))
は車速にかかわらずほぼ一定となる。なお、同図(c)
にハッチングで示された領域は、ACG81の慣性マス
を示している。
【0052】図11は図4に示されたブレーキ装置の他
の例の断面図である。同図において、図4と同一の符号
は、同一又は同等部分をあらわしているので、その説明
は省略する。
【0053】図11と図4との対比より明らかなよう
に、図11に示されたブレーキ装置130は、遊星歯車
42を取り付けるロックアップドラム145の外周部で
ある第2接触部145Aの内径は、第1接触部37Aの
内径よりも小さく形成されている。また、ブレーキシュ
ー136の外周部も、第1接触部37A及び第2接触部
145Aの内径寸法に応じて、段差を有するように形成
されている。そして、その段差部には、それぞれブレー
キライニング136A及び136Bが取り付けられてい
る。
【0054】この例では、第2接触部145Aの内径が
図4に示された例に比較して小さいので、ブレーキシュ
ー136を動作させて該ブレーキシュー136をロック
アップドラム145の第2接触部145Aに当接させて
も、図4に示されたブレーキ装置30に比較して第2接
触部145Aの径が小さいだけロックアップドラム14
5に与えられる制動トルクが小さくなって、該ロックア
ップドラム145の回転が停止するまでの時間が大とな
る。したがって、例えば図10(c)に符号Hで示した
ように、当該電気ブレーキによる制動力(発電)の立上
がりが小さくなって、乍えば車両の制動力を同図(e)
に符号Iで示されるように制御することができる。
【0055】逆に、第1接触部及び第2接触部の内径が
同一である場合において車両の制動力が同図(e)の符
号Jで示されるような特性であるときには、第2接触部
の内径を減少させることにより、車両制動力を一定にす
ることができる。
【0056】このように、第1接触部及び第2接触部の
径を変えることによって、車両の制動力を制御すること
ができる。もちろん、必要に応じて、第2接触部の径を
第1接触部の径よりも大きく設定しても良い。
【0057】図1は本発明の一実施例の機能ブロック図
である。同図において、図7と同一の符号は、同一又は
同等部分をあらわしている。図1において、ブレーキ開
度検出手段151は、当該車両の運転者により操作され
たブレーキレバー、ブレーキペダル等の開度であるブレ
ーキ開度を検出する。デューティ比設定手段152は、
検出されたブレーキ開度に応じてデューティ比を設定
し、これをドライバ153に出力する。ドライバ153
は、入力されたデューティ比に応じて、第1スイッチン
グ手段154を制御し、発電を制御する。 バッテリ電
圧は電圧判定手段155において検出され、所定電圧と
比較される。バッテリ電圧が前記所定電圧以下であれば
ドライバ156が消勢され、これにより第2スイッチン
グ手段157がオフ(開)となって、ACG81が発電
を行っている場合にはバッテリ83に充電が行われる。
またバッテリ電圧が前記所定電圧を超えているときには
ドライバ156が付勢され、第2スイッチング手段15
7がオン(閉)となって、ACG81が発電を行ってい
る場合には、発電による電力は抵抗85で消費される。
【0058】さて、図4又は図11に示されたようなブ
レーキ装置を電動式自動二輪車に適用する場合には、該
ブレーキ装置は、前輪及び後輪の少なくとも一方に配置
されれば良い。前記ブレーキ装置を前輪及び後輪の双方
に配置する場合には、フロントブレーキレバー26及び
リアブレーキレバー27の変位角を用いてそれぞれ個別
に電気ブレーキの制御を行っても良いが、前記レバー2
6又は27の一方の変位角を用いて、双方の電気ブレー
キの制御を行っても良い。
【0059】また、前記ブレーキ装置を電動式自動車に
適用する場合には、該ブレーキ装置は、当該自動車の走
行用モータと同一軸に1つだけ設けられても、あるいは
各車輪ごとに設けられても良い。
【0060】さらに、前記ブレーキ装置を複数設ける場
合においては、その少なくとも1のブレーキ装置から機
械式ブレーキの部分を取り去るようにしても良い。
【0061】さらにまた、図4及び図11に示したブレ
ーキ装置の構造は、次のように変形することもできる。
【0062】(A) 図4及び図11に示されたブレーキ装
置は、一組のブレーキシュー36,136で、2つの接
触部(第1接触部37A、及び第2接触部45A,14
5A)の回転を停止するものであるが、各接触部に対す
るトルクが異なるので、それぞれの接触部と当接するブ
レーキライニングの磨耗の度合いが異なる。したがっ
て、例えば図11の構成では、磨耗の大きい方のブレー
キライニング(ブレーキライニング136A又は136
B)とブレーキシュー136との間にばね等の押圧手段
を配置して、磨耗の偏りを吸収するようにしても良い。
図4に示された構造でも、ブレーキライニング36A
を、第1接触部37Aに当接する部分と第2接触部45
Aと当接する部分とに分け、前述と同様に、磨耗の大き
い方のブレーキライニングとブレーキシュー36との間
にばねを配置しても良い。
【0063】(B) ACG81を回転駆動するための遊星
歯車42のロック機構を電磁クラッチとし、ロックアッ
プドラム45、145の位置ロックを、ブレーキ開度検
出手段151により検出された信号を用いて電気的に行
う。
【0064】(C) 当該ブレーキ装置の機械式ブレーキ
を、図4や図11に示したようなドラム式でなく、ディ
スク式とする。
【0065】(D) ACG81を車輪の中心部以外の場所
に配置し、これを車輪の回転を増速する変速装置を用い
て回転駆動する。
【0066】(E) ACG81を常時回転させておき(す
なわち遊星歯車42を常時当該車両に対して固定してお
き)、ブレーキ開度検出手段151によるブレーキ開度
情報の検出により、フィールドコイル81Dに通電を開
始し、発電を行う。
【0067】なお、本発明によるブレーキ装置は制動時
に発電、充電作用があるので、電動式の車両のみなら
ず、内燃機関を搭載した車両に適用されても良いことは
当然である。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、ステータコイルとフィールドコイル
を互いに反対方向に回転する伝動手段にて連結したの
で、相対回転速度が速くなり、小さなコイルでも大きな
電力を発電することができるようになる。また、このた
め、車両のブレーキ装置を全体的に、小型、軽量化する
ことができるようになる。
【0069】請求項2の発明によれば、前記伝動手段に
クラッチを設けたので、通常は該伝動手段に回転力が伝
わらず、制動時にのみ伝わるので、走行抵抗を小さくす
ることができる。
【0070】
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の機能ブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例が適用される電動式自動二
輪車の側面図である。
【図3】 図2の操向ハンドル10の平面図である。
【図4】 図2に示されたブレーキ装置30の断面図で
ある。
【図5】 図4のA部断面図である。
【図6】 図4のB部断面図である。
【図7】 ACG81を用いた本発明の一実施例の電気
回路図である。
【図8】 第1トランジスタTr1の制御ルーチンを示す
フローチャートである。
【図9】 第2トランジスタTr2の制御ルーチンを示す
フローチャートである。
【図10】 当該車両の速度、ブレーキレバーの変位角
ΔS、電気ブレーキの制動力、機械ブレーキの制動力、
当該車両の減速度及びACG81による発電電力と、時
間との関係を示すタイムチャートである。
【図11】 図4に示されたブレーキ装置の他の例の断
面図である。
【符号の説明】
26…フロントブレーキレバー、30,130…ブレー
キ装置、35…ブレーキカム、36,136…ブレーキ
シュー、37…ブレーキドラム、37A…第1接触部、
38…内歯車、41…太陽歯車、42…遊星歯車、4
5,145…ロックアップドラム、45A,145A…
第2接触部、51…ステータコア、52…フィールドコ
ア、81…ACG、83…バッテリ、85…抵抗、88
…開度センサ、89…電子制御装置、151…ブレーキ
開度検出手段、152…デューティ比設定手段、154
…第1スイッチング手段、155…電圧判定手段、15
7…第2スイッチング手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−54803(JP,A) 特開 昭63−274305(JP,A) 実開 昭61−13501(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 7/22 H02K 7/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に備えたバッテリに接続され、車両の
    制動時に発電を行う発電手段をホイール中心のハウジン
    グ内に配置した車両のブレーキ装置において、ステータコイルとフィールドコイルの一方を前記ハウジ
    ングの内側に、他方をホイールシャフトと同軸の回動軸
    上に、互いに対向するように配置すると共に、前記ステ
    ータコイルとフィールドコイルを互いに反対方向に回転
    させる伝動手段にて連結させた ことを特徴とする車両の
    ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両のブレーキ装置にお
    いて、 前記伝動手段はクラッチを備え、該クラッチは制動時に
    該伝動手段を有効にして、前記ステータコイルとフィー
    ルドコイルが互いに反対方向に回転するようにした こと
    を特徴とする車両のブレーキ装置。
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