JP3154470U - 無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め及びそれを備えてなる駐車場 - Google Patents

無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め及びそれを備えてなる駐車場 Download PDF

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Abstract

【課題】ロック装置等の大掛かりな車輌固定装置がなくても、無断駐車の車両が逃走しないように車両との間を鎖などの連結具で繋ぎ止めておくことができる車止めを提供する。【解決手段】車止め1に、連結具により無断駐車の車両Cを連結しておくことができる連結部、例えば連結具2の挿通穴100を設け、連結具の一部を挿通穴に挿通し、車止めに連結された連結具の他端を車両に繋ぐことにより、違法な無断駐車の車両が逃走しないように連結具で繋ぎ止めておくことができる。【選択図】図1

Description

本考案は、無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め及びそれを備えてなる駐車場に関するものである。
駐車場のスペ−スには、車両の後退位置の規制等により、コンクリ−ト製やプラスチック製の車止め(車止めブロック)が設けられている。
当該駐車場では、無断駐車に悩まされることが多く、当該無断駐車車両を捕捉して、使用料を徴収したいと思っていても、ロック装置等の大掛かりな車両の固定装置を備えていないので、容易に逃走が図られてしまうことが多く、又、当該無断駐車車両を監視しているとなると、一日中駐車場に張り付いていなければならず、従って、当該逃走を阻止することは難しいのが現状である。
尚、南京錠などを用いた無断での自動車の乗り入れを阻止(禁止)する装置が、特開平7−76813号公報に記載され、又、自動ロック機構により他人が無断で駐車するのを防止することができる装置が、特開平7−207979号公報や実開平4−66269号公報に記載されている。
特開平7−76813号公報、特開平7−207979号公報、実開平4−66269号公報
本考案は、上記のような従来技術の有する欠点を解消することのできる技術を提供することを目的としたものである。
本考案の他の目的および新規な特徴は以下の明細書及び図面の記載からも明らかになるであろう。
本考案の実用新案登録請求の範囲は、次の通りである。
(請求項1) 無断駐車の車両が逃走しないように当該車両との間を鎖などの連結具で繋ぎ止めておくことができる車止めであって、当該車止めは、当該連結具の挿通穴又はフック部などにより構成され当該連結具により当該車両を当該車止めに連結しておくことができる連結部を設けてなることを特徴とする無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
(請求項2) 連結部が、連結具の挿通穴により構成されてなることを特徴とする、請求項1に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
(請求項3) 連結具の挿通穴が、車止めの長手方向に対して直角方向に設けられてなることを特徴とする、請求項2に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
(請求項4) 連結具の挿通穴が、車止めの端部の駐車車両のタイヤと接しない位置に設けられてなることを特徴とする、請求項3に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
(請求項5) 連結具の挿通穴が、車止めの下端部から高さ方向に離隔した位置に設けられてなることを特徴とする、請求項3に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
(請求項6) 連結具の挿通穴が、L字状又は斜め方向に設けられてなることを特徴とする、請求項3に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
(請求項7) 連結部が、フック部などにより構成され連結具により車両を当該車止めに繋ぎ止めておくことができる繋止部を設けてなることを特徴とする、請求項1に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
(請求項8) 連結部が、繋止部と連結具の挿通穴とを設けてなることを特徴とする、請求項7に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
(請求項9) 連結具が、錠前を備えてなることを特徴とする、請求項1に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
(請求項10) 請求項1に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止めを備えてなることを特徴とする駐車場。
本願において開示される考案のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、本考案によれば、車止めにおいて、連結具により無断駐車の車両を当該車止めに連結しておくことができる連結部を設けてなり、例えば、当該連結部として連結具の挿通穴を設けてなるので、連結具の一部を当該挿通穴に挿通し、一方、車止めに連結された当該連結具の他部を車両に繋ぐことにより、違法な無断駐車の車両が逃走しないように当該連結具で繋ぎ止めておくことができる。
又、当該連結部として、フック部などにより構成された繋止部を設けてなるので、当該フック部などにより構成された繋止部に連結具を繋ぎ止め、一方、当該連結具の他部を車両に繋ぐことにより、違法な無断駐車の車両が逃走しないように当該連結具で繋ぎ止めておくことができる。
それにより、当該無断駐車車両の逃走を防止して使用料を徴収することができ、無断駐車に悩まされることがなくなり、四六時中監視している必要もなくなる。
ロック装置等の大掛かりな車両の固定装置を備えていなくても、車止めに連結具の挿通穴或いは繋止部等の連結部を設けることにより、こうした使用料を徴収等ができる。
当該連結具の挿通穴或いは繋止部等の連結部を設けた車止めは簡単に作成でき、実用性も高い。
駐車場に、無断駐車の場合には、上記のようにして、車両を捕捉する旨を看板などで表示しておくことにより、無断駐車の抑制にもなる。
当該車止めの設置により、車両の盗難防止にもなる。
次に、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
図4に示すように、車止め1には、無断駐車の車両が逃走しないように、当該車両と当該車止め1との間を繋ぎ止めておくことができる連結具の挿通穴100が設けられている。
当該挿通穴100は、一つでも、複数でもよい。
当該挿通穴100は、当該車止め1の長手方向に対し直角方向に設ける。通常、当該直角方向の方が、連結具を挿通する距離が短くなるので、好ましい。
当該挿通穴100は、駐車車両のタイヤが接しない位置に設けることが好ましく、当該車両のタイヤと接する位置では、連結具が挿通できなかったりする。例えば、図4に示すように、仮想線Xが当該車両のタイヤと接する位置とするなら、当該仮想線X、Xの外部に、当該挿通穴100を設けることが好ましい。
当該連結具の挿通穴100は、車止め1の下端部から高さ方向に離隔した位置に設けられていることが好ましい。図4に示すように、当該車止め1には、排水用の切欠部Bが設けられていることがある。当該排水用の切欠部Bは、当該車止め1の対向する長手方向端壁の下端部間に両下端部を連通させて設けられており、従って、当該連通した一方の下端部と他方の下端部間では、当該車止めが設置されたコンクリ−ト面に密着固定されていないので、例えば、岸壁に沿わせて当該排水用の切欠部Bが設けられた車止め1を設置すると、海側へ排水され、車止めの駐車側に水溜まりが生じることを回避できる。本考案では、当該排水用の切欠部Bが設けられた車止め1の場合、連結具の水濡れを回避する等から、図4に示すように、当該連結具の挿通穴100は、車止め1の下端部から適宜高さY方向に離隔した位置に設けられていることが好ましい。
当該車止め1には、図4に示すような蒲鉾型の車止め1がある一方で、図5に示すような角型タイプなどもあり、当該図5は当該角型タイプの車止め1の一例に適用したものである。
又、図4に示す車止め1では、アンカ−ボルトを使用しないで駐車場の床面に設置されるが、一方、図5に示すように、アンカ−ボルトの挿通孔101が孔設され、当該挿通孔101にアンカ−ボルトAを挿通して、当該車止め1を駐車場の床面に固定するようにしている場合もある。
当該アンカ−ボルトの挿通孔101は、当該車止め1の長手方向に上下に貫通して孔設され、アンカ−ボルトAが当該挿通孔101に挿通されて、その図示が省略されているが、駐車場の床面に当該車止め1を固定し、当該車止め1を車両の駐車位置の規制などに使用することができるようにする。
図5に示すような車止め1でも、図4に示す車止め1と同様に、無断駐車の車両が逃走しないようにする為の当該車両と当該車止め1との間を繋ぎ止めておくことができる連結具の挿通穴100が当該車止め1の長手方向に対し直角方向に設けられている。
当該車止め1における連結具の挿通穴100は、図示のように、アンカ−ボルトの挿通孔101を避けて、前記と同様に、駐車車両のタイヤが接しない位置に設けることが好ましく、又、車止め1の下端部から高さ方向に離隔した位置に設けられていることが好ましい。
図5に示すような車止め1では、当該車止め1の下部にも、又、その上部本体にもそれぞれ当該連結具2の挿通穴100を設けてある。
図1、図2及び図3に基づいて当該車止め及び連結具の作用について説明する。
図2に示すように、当該車止め1には、連結具2の挿通穴100が設けられている。
車両Cが、連結具2の挿通穴100が設けられた当該車止め1を有する駐車場Pに駐車し、その車両Cが無断駐車である場合、図1及び図3に示すように、その連結具2を当該車止め1の挿通穴100に挿通して、当該連結具2にて当該無断駐車の車両Cが逃走しないように、当該車両Cを当該車止め1に繋ぎ止めておく。
図1及び図3は、車両Cが当該車止め1に繋ぎ止められている一例状態説明図を示す。
当該連結具2は、例えば、鎖、ワイヤ−、ロ−プなどにより構成され、例えば、容易に切断されないような金属線を内蔵した被覆ワイヤ−などが使用できる。牽引に使用できるようなフック付きのワイヤ−、ロ−プなどにより構成されていてもよい。
当該連結具2は、図1及び図3に示すように、錠前などのカギKやベルトの端部固定に使用できるようなバックルB等を備えていると、逃走を困難にして、より好ましい。
本考案の前記実施例では、車止め1の連結具2の挿通穴100を車止め1の長手方向に対し直角方向に設ける例を示したが、当該車止め1において、L字状又は斜め等に設けてもよく、例えば、図6に示すように、L字状に連結具2の挿通穴100を設けてもよい。
その他、本考案では、連結具2の挿通穴100を当該車止め1の長手方向に設けてもよい。
本考案では、当該連結具2の貫通穴の挿通穴100ではなく、当該連結具2の端部が当該車止め1に固定できるような固定穴を設けるようにしてもよく、当該固定穴には、当該連結具2の端部に適合したネジ部を刻設すると、容易に当該連結具2が当該車止め1の固定穴から脱落しないようにすることができ、好ましい。
本考案では、図7に示すように、当該車止め1に、連結具2により車両Cを繋ぎ止めておくことができる繋止部103を設けてなることにより、無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め1を構成することができる。
当該繋止部103は、例えば、図7に示すようなフック部により構成することができる。
図7に示すように、当該車止め1において、当該繋止部103に加えて前記連結具2の挿通穴100を共に設けてもよい。
本考案は上記実施例に限定されず、適宜変更が可能である。
前記実施例では、アンカ−ボルトAにより車止め1を固定する実施例を例示したが、駐車場の造成時にそのブロック体の一部を埋設して車止め1を固定したり、図6に示すように、接着剤102により車止め1を固定する等の各種の方法が採られ、本考案はそれらにも適用される。
上記のように、当該車止め1には、各種のタイプがあり、本考案は、例えば、アンカ−ボルトAを挿通孔101に挿通して、その両側部を固定した車止め1にも適用され、当該車止め1に前記連結具2の挿通穴100を設け、当該挿通穴100に当該連結具2を挿通するようにしてもよい。当該挿通穴100は、図示のように、当該車止め1の長手方向に対し直角方向に設けることは、前記実施例と同様である。
本考案における当該連結具2の挿通穴100は、容易に無断駐車の車両Cの逃走を防止し、当該車両Cを当該車止め1に繋ぎ止めておく為に、複数箇所設けておけばよいが、後述の当該車止め1の製造の容易さ等をも考慮する必要がある。
本考案では、車両のタイヤ以外の部位にも本考案の車止め1により繋ぎ止めておくことができる。
本考案における車止め1は、コンクリ−ト製やプラスチック製の車止め(車止めブロック)等各種の車止め1に適用できる。
車止め1は、例えば、型枠にセメントを流し込みして、コンクリ−ト製の車止め(車止めブロック)を構成することができる。その際に、例えば、パイプを装着しておき、当該コンクリ−ト製の車止めの形成後に、当該パイプを抜き取って又はパイプを装着したままで、当該車止めに連結具2の挿通穴100を形成することができる。又、同様に、型枠(金型)に樹脂を流し込みしてプラスチック製の車止め(車止めブロック)とする際にも同様にしてその車止め1に連結具2の挿通穴100を形成することができる。
他に、穴を切断形成することもでき、容易に当該連結具2の挿通穴100を有するコンクリ−ト製やプラスチック製の車止め(車止めブロック)1を得ることができる。
上記車止めの形成の際に、フックなどの繋ぎ止め具を埋め込みすれば当該フックなどからなる繋止部を有する車止めを形成できる。
本考案では、その車止め1に、連結具2により車両Cを繋ぎ止めておくことにより、それは主目的ではないが、予期しない効果として、車両Cの盗難を防止できる。
本考案の実施例を示す車止めの連結具装着後の一例使用説明図である。 本考案の実施例を示す車止めの連結具装着前の一例使用説明図である。 本考案の実施例を示す車止めの一例使用説明図である。 本考案の実施例を示す車止めの一例構成図である。 本考案の他の実施例を示す車止めの一例構成図である。 本考案の更に他の実施例を示す車止めの一例構成図である。 本考案の他の実施例を示すフック部による車止めの一例構成図である。
1…車止め
2…連結具
100…連結具2の挿通穴
101…アンカ−ボルトAの挿通孔
103…繋止部(フック部)

Claims (10)

  1. 無断駐車の車両が逃走しないように当該車両との間を鎖などの連結具で繋ぎ止めておくことができる車止めであって、当該車止めは、当該連結具の挿通穴又はフック部などにより構成され当該連結具により当該車両を当該車止めに連結しておくことができる連結部を設けてなることを特徴とする無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
  2. 連結部が、連結具の挿通穴により構成されてなることを特徴とする、請求項1に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
  3. 連結具の挿通穴が、車止めの長手方向に対して直角方向に設けられてなることを特徴とする、請求項2に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
  4. 連結具の挿通穴が、車止めの端部の駐車車両のタイヤと接しない位置に設けられてなることを特徴とする、請求項3に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
  5. 連結具の挿通穴が、車止めの下端部から高さ方向に離隔した位置に設けられてなることを特徴とする、請求項3に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
  6. 連結具の挿通穴が、L字状又は斜め方向に設けられてなることを特徴とする、請求項3に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
  7. 連結部が、フック部などにより構成され連結具により車両を当該車止めに繋ぎ止めておくことができる繋止部を設けてなることを特徴とする、請求項1に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
  8. 連結部が、繋止部と連結具の挿通穴とを設けてなることを特徴とする、請求項7に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
  9. 連結具が、錠前を備えてなることを特徴とする、請求項1に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止め。
  10. 請求項1に記載の無断駐車の車両の逃走を阻止できる車止めを備えてなることを特徴とする駐車場。
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