JP3154414B2 - 追記型光ディスクの信号処理用半導体集積回路 - Google Patents

追記型光ディスクの信号処理用半導体集積回路

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JP3154414B2
JP3154414B2 JP01141391A JP1141391A JP3154414B2 JP 3154414 B2 JP3154414 B2 JP 3154414B2 JP 01141391 A JP01141391 A JP 01141391A JP 1141391 A JP1141391 A JP 1141391A JP 3154414 B2 JP3154414 B2 JP 3154414B2
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圭一 越智
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は追記型光ディスク、す
なわち追記型のコンパクトディスクのディジタル信号処
理を行う信号処理用半導体集積回路関する。
【0002】
【従来の技術】最近、レーザによる光記憶メディアとし
て、オーディオ用コンパクトディスクが多く用いられて
おり、アナログレコードからコンパクトディスクへと置
き換えが進んでいる。
【0003】一方、ディジタルデータの記憶メディアと
して従来、大容量メモリとして使用されていた磁気メモ
リの領域にコンパクトディスクを利用して、コンピュー
タのデータ等を記録/再生するいわゆるCD−ROMが
用いられるようになってきた。このCD−ROMは、オ
ーディオ用コンパクトディスクとシステムのコンパチビ
リティを保ちながら、オーディオ信号領域に、コンピュ
ータのデータ、静止画、グラフィックス等を記録でき、
記録可能容量が540Mバイトでオーディオ用コンパク
トディスクと同様に大量複製、配布の用途に使用され
る。
【0004】これらの従来のコンパトディスクとして
は、上述したようにオーディオ用コンパクトディスクや
電子出版等に用いられるCD−ROMが存在するが、こ
れらはいずれも読出し等用のROM(リード・オン・メ
モリ)タイプであり、コンパクトディスクを製造するメ
ーカが予め情報をディスク上に記録している。このコン
パクトディスクを再生するために、デコーダ再生機器が
各種メーカから多く出されているが、これらの機器は再
生専用器であり、書き込み用回路については、何ら対応
がなされていない。
【0005】ところで、最近コンパクトディスク規格を
満足する追記型光ディスクが提案され、この追記型ディ
スクに記録、再生を行なうフォーマットを制定したいわ
ゆるオレンジブック標準も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
はコンパクトディスクへの記録はコンパクトディスク製
造メーカ側が行なっていたため、その記録用装置は記録
等用の大型のものであった。また、従来のコンパクトデ
ィスクのデコーダ、再生機器は上述したように、再生等
用であり、再生等用器にコンパクトディスク製造用メー
カが使用する記録装置を組み込むには無理がある。この
発明は追記型コンパクトディスクに対して記録し再生す
るためのいわゆるオレンジブック準拠した半導体集積回
路を提供し、シスコン、ホストCPUの負担を少なくし
システムとして高速な処理が行える装置を提供すること
をその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、書き込み用
データ信号を記憶する記憶手段、前記記憶手段へのアド
レスを発生するアドレス発生回路、前記データ信号内の
ヘッダ部を格納するレジスタ、サブヘッダ部を格納する
レジスタ、ブロックの同期信号に同期してヘッダのタイ
ムをインクリメントするインクリメント回路、これらの
各回路の動作を制御する制御回路、とを備え、前記制御
回路に供給される制御信号に応じて、前記記憶手段に取
り込まれた前記データ信号にヘッダデータまたはサブヘ
ッダデータを付加するかしないか選択し、前記ヘッダの
レジスタに、前記インクリメント回路からの出力を供給
し、前記ヘッダのレジスタは最初のブロックでは初期値
が入力されると共に、次段のブロック以降、前記インク
リメント回路からの出力により、インクリメントされる
ことを特徴とする。
【0008】また、この発明は、光ディスクより読み出
されたデータを記憶する記憶手段、このデータに対して
エラー訂正処理、エラー検出処理を行ない、処理を施し
たデータを前記記憶手段に書き込む手段、前記記憶手段
に書き込まれた処理済みのデータからヘッダまたはサブ
ヘッダを読み出しレジスタに格納する手段、オーディオ
フラグを検知するオーディオフラグチェック回路、とを
備え、前記サブヘッダが2度書きされている場合、2度
書きされたサブヘッダの前側に対応する前記オーディオ
フラグが0の時、前側のサブヘッダデータを前記レジス
タに、2度書きされたサブヘッダの前側に対応する前記
オーディオフラグが1の時、後ろ側のサブヘッダデータ
を前記レジスタに書き込むことを特徴とする。
【0009】
【作用】上述したように、この発明によれば、オーディ
オフラグを用いずとも、イレージャー訂正による2シン
ボル訂正が可能となり、オーディオフラグ用のRAMを
用いることなく高いエラー訂正能力を発揮できる。又、
レンジ外の場合にエラーフラグを立てるように構成する
ことで、誤訂正が防止できると共に、次の訂正でエラー
訂正を行なえる場合があり、エラー訂正の範囲が拡げる
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。
【0011】図1はこの発明による信号処理用半導体集
積回路の概略ブロック図、図2は全体構成を示すブロッ
ク図である。
【0012】図1及び図2に示したように、コンパクト
ディスク−デジタルオーディオ(以下、CD−DAと略
記する。)インターフェース回路100には、コンパク
トディスクより読み出され、EFM復調された信号をC
IRC(クロス・インターリーブド・リードソロモン・
コード)復調することによりエラー訂正された信号(以
下、CD−DA信号と略記する。)のシリアル信号が取
り込まれる。そして、このCD−DAインターフェース
回路100にて、シリアル信号をパラレル信号に変換す
る。
【0013】一方、上述のCD−DA信号は、スクラン
ブルされているので、取り込まれたCD−DA信号はデ
スクランブルされ、外部の容量128Kビットのスタテ
ィック型のランダムアクセスメモリ(以下、RAMと略
記する。)10へこの信号を格納すべく、内部データバ
ス1へ送出する。また、この時、CD−DAインターフ
ェース回路100からは、内部アドレスバス2にRAM
10へ書き込むためのアドレスデータが与えられる。内
部データバス1に送出された読み出しデータ信号はRA
Mインターフェース880を介して、RAM10ヘ与え
られる。RAM10は、RAMインターフェース880
を介して、内部アドレスデータバス2に与えられたアド
レスデータにてアドレス指定され、RAM10の所定領
域に上記読み出しデータ信号が格納される。
【0014】また、CD−DAインターフェース回路1
00には、CIRCのデコード時にエラー訂正ができな
かったことを示すオーディオ(A)フラグが与えられ
る。このAフラグはエラーディテクションとして、前述
と同様にして内部データバス1、RAMインターフェー
ス880を介してRAM10の所定領域に格納される。
更に、CD−DAインターフェース回路100には、読
み出し時のワード同期信号並びに書き込み時のシリアル
アウトイネーブル(SOE)信号が入力される。書き込
み時には、SOE信号に基きブロック同期信号が作成さ
れる。CD−DAインターフェース回路100は、書き
込み時には、ライトデータをRAM10から読出し、そ
して、そのデータにスクランブルを施して、パラレル信
号をシリアル信号に変換して出力する。
【0015】エラー訂正符号(以下、ECCと略記す
る。)生成並びにエラー訂正回路200は、RAM10
に格納された読み出しデータを取り出し、エラー訂正を
行ない、エラー訂正を行なったデータを内部データバス
1、RAMインターフェース880を介して、RAM1
0の所定領域に格納する。RAM10はRAMインター
フェース880を介しECC付加/エラー訂正回路20
0より内部アドレスバス2に与えられたアドレスデータ
にてアドレス指定される。
【0016】更に、EEC付加/エラー訂正回路200
は書き込み時には、RAM10に格納された書き込み用
データを読み出してECCを生成し、このECCを前述
と同様にRAM10の所定領域に格納する。
【0017】エラー検出符号(以下、EDCという。)
付加並びにエラー検出回路300は、RAM10に格納
された読み出しデータを取り出し、エラー検出を行な
う。書き込み時には、RAM10に格納された書き込み
用データを読み出しEDCを生成し、このEDCを内部
RAM10の所定領域に格納する。この時RAM10の
アドレス指定はEDC/セクタロジックのアドレス発生
回路450にて発生されたアドレスが内部アドレスバス
2を介してRAMインターフェース880に与えられる
ことにより行なわれる。
【0018】セクターロジック回路400はRAM10
に取り込まれたデータよりヘッダ、サブヘッダを読み出
す。そして、読み出したヘッダ、サブヘッダを後述する
外部に設けられたこの集積回路のシステムを制御するた
めのシステムコントローラ用プロセッサ(以下、シスコ
ンという。)とのインターフェースを行なうシスコンイ
ンターフェース500内のシスコンレジスタに格納す
る。又セクタロジック回路400は、シスコンレジスタ
に格納されたヘッダー、サブヘッダーを取り込み、この
データを内部データバス1を介してRAM10内のデー
タに付加する。この時RAM10のアドレス指定はED
C/セクターロジックのアドレス発生回路450にて発
生されたアドレスが内部アドレスバス2を介して、RA
Mインタフェース880に与えられることにより行なわ
れる。
【0019】シーケンサー350は、ECC付加/エラ
ー訂正回路200、EDC付加/エラー検出回路30
0、セクタロジック回路400及びEDC/セクタロジ
ックアドレス発生回路450の各回路を夫々制御する。
【0020】RAMページ間DMAロジック回路850
は、RAM10のI/OバッファとADPCMバッファ
間とのページ単位でのダイレクト・メモリ・アクセス
(以下、DMAと略記する。)転送するための回路であ
る。
【0021】ホストインターフェース回路600は、外
部のホストCPU(以下、ホストという。)のホストデー
タバスとのインターフェースを行なうと共に、ホストと
RAM10間のDMAのための制御を行なう。そして、
このホストインタフェース回路600とシスコンインタ
フェース回路500間は後述する通信機能ブロック回路
700で互いに接続され、ホストとシスコン間でコマン
ド、インディケーションのやり取りが行なわれる。
【0022】シリアルポート回路900は、RAM10
のデータを読み出し、シリアルに出力すると共に、シリ
アルに入力されたデータをRAM10に書き込む。又読
み出しデータをシリアルに出力する。
【0023】アービトレーションロジック回路800
は、CD−DAインターフェース100、シーケンサー
350、セクターロジック回路400、ホストインター
フェース600、RAMページ間DMAロジック回路8
50、シリアルポート900と接続され、各回路からR
AM10へのアクセス要求が衝突したときの調停をする
もので、予め決められた優先順位に従って、RAM10
へのアクセスを決定する。
【0024】RAMインターフェース回路880は、内
部データバス1、内部アドレスバス2、RAM書き込み
信号、読み出し信号を出力する。
【0025】シスコンインターフェース回路500は、
システムコントロール用プロセッサバスとのインターフ
ェースを行なうと共に、回路単位のステートの決定、各
部の制御を行なう。そして前述したように、このシスコ
ンインタフェース回路500とホストインタフェース回
路600間は通信機能ブロック回路700で互いに接続
され、ホストとシスコン間でコマンド、インディケーシ
ョンのやり取りが行なわれる。
【0026】通信機能ブロック回路700は、コマンド
レジスタファイル、インディケイションレジスタファイ
ルを備え、ホストとシスコン間の通信を制御する。
【0027】マスターステートロジック回路950は、
ブロック同期に合わせて、チップ全体のステートをコン
トロールするともに、シスコンがチップのステートをモ
ニターする時に用いられる。
【0028】この実施例における半導体集積回路は、概
略上記のように構成され、斯かる各回路が同一の半導体
基板上に設けられ、1チップのディジタル信号処理用半
導体装置が形成されるものであるが、上記各部の具体的
構成を第2図以下の図面を参照して順次説明して行く。
【0029】(1)CD−DAインターフェース100
(図3参照) 図3はCD−DAインターフェース100の詳細を示す
ブロック図である。
【0030】CD−DAインターフェース回路100に
は、コンパクトディスクより読み出されたCD−DA信
号のシリアル信号からなるRDATAがシリアルパラレ
ル変換用シフトレジスタ101に入力される。
【0031】一方、ワード同期信号はビットカウンタ1
14に入力される。このカウンタ114はワード同期信
号によりリセットされ、0〜97までカウントする。こ
のカウンタ114の出力はデコーダ115に与えられ、
このデコーダ115にてカウンタ値が算出される。そし
て、その算出されたカウンタ値は制御回路125に供給
される。制御回路125はワード同期後、カウンタ11
4の値が所定値になるとシフトレジスタ101に信号を
与える。このシフトレジスタ101は制御回路125か
らの信号に基づいて、RDATAを取り込み、RDAT
Aを16ビット取り込むと、パラレルにセレクタ103
へ16ビットの信号を出力する。
【0032】セレクタ103は、シスコンにより制御さ
れ、RAM10から読み出されたデータを取り込むレジ
スタ102の出力と上記シフトレジスタ101の出力の
どちらか一方を選択して出力する。今CDからのデータ
の読み込み時とすると、セレクタ103はシフトレジス
タ101の出力を選択して出力する。このセレクタ10
3からの出力は同期パターン検出回路107及び排他的
論理和回路105に供給される。
【0033】同期パターン検出回路107が取り込まれ
たRDATAから同期信号を検出すると、検出回路10
7から夫々ブロック同期信号発生器118と制御回路1
25へ信号を供給する。制御回路125は、この同期信
号検出に基づいてブロック同期を取り、ワードカウンタ
116をリセットすると共に、ブロック同期信号発生器
118からページカウンタ119に信号を与える。この
ページカウンタ119は図4に示すようにページングさ
れたRAM10のページを選択するために用いられる。
【0034】ここで、外部RAM10について簡単に説
明する。この実施例においては、8K×16Wの外部R
AM10が接続されており、このRAM10は図4に示
すようにページングされる。そして、ディスクから読み
出されたRDATA又ディスクに書き込むデータWDA
TAはIOバッファのページ0から3にサイクリックに
ブロック単位でストアされる。又、IOバッファとAD
PCMバッファとの間はRAMページ間DMAロジック
回路850によりページ単位でデータの転送を行なうよ
うに構成されている。この動作については後述する。
【0035】図5はIOバッファのデータフォーマット
を示し、この実施例においては4つのフォーマットが選
択可能である。どのフォーマットを選択するかはシスコ
ンからの信号又はセクターロジック回路400から出力
されるビット5、8により決定される。夫々のフォーマ
ットに従い夫々データを書き込むべきアドレスが決めら
れている。
【0036】而して、同期パターン検出回路107が同
期パターンを検出することで、ブロック同期が取られ、
ワードカウンタ116がリセットされ、その出力が絶対
アドレス発生器121に与えられると共に、ページカウ
ンタ119の出力がデコーダ12により算出され、この
デコーダ120によりページ数が同じく絶対アドレス発
生器121に供給され、このアドレス発生器により、図
4及び図5に対応するアドレスが3ステートバッファ1
22を介して内部アドレスバス2に与えられる。まず初
めはIOバッファのページ0にRDATAをストアす
る。そして、次の同期パターンによりページカウンタ1
19はインクリメントされ、ページ1にデータがストア
されていく。又、ページ0のデータに対してはECC、
EDC、HRD(セクターロジック回路400で行なう
処理)が後述の各回路の動作で行なわれる。そしてブロ
ック同期ごとにページカウンタ119をインクリメント
し処理を繰り返す。
【0037】3ステートバッファ122はアービトレー
ションロジック回路800より出力されるアドレスイネ
ーブル(AE)信号により制御される。
【0038】一方、シフトレジスタ101からセレクタ
103にて選択されたRDATAはスクランブルされて
いるので、排他的論理和回路105によりスクランブラ
・デスクランブラ回路104から出力される1、0信号
と排他的論理和することによりデスクランブルされ、セ
レクタ回路110へ供給される。
【0039】又、オーディオフラグは制御回路125に
て取り込みのタイミングが制御され、シフトレジスタ1
23に取り込まれ、このシフトレジスタ123の出力は
オア回路108を介して、シリアルパラレル変換用シフ
トレジスタ109に供給されると共に、3ステートバッ
ファ112、113を介して内部データバス1並びにセ
クターロジック回路400へフラグとして供給される。
シフトレジスタ109の出力はセレクタ110へ供給さ
れる。シフトレジスタ109及びセレクタ110は制御
回路125により制御される。シフトレジスタ109に
オーディオフラグを取り込むのは、このオーディーオフ
ラグをホスト側も知りたい場合があるので、前述したペ
ージの余分な領域にこのフラグを書き込むように制御す
る際に用いるためである。セレクタ110にて選択され
たデータは3ステートバッファ111を介してRAM1
0へこの信号を格納すべく、内部データバス1へ送出す
る。また、この時、内部アドレスデータバス2にRAM
10へ書き込むためのアドレスデータが絶対アドレス発
生器121から与えられる。
【0040】制御回路125にはシステム制御信号並び
に書き込み時のブロック同期及びシリアルアウトイネー
ブルSOE信号が入力される。又、制御回路からはリー
ド/ライト時にアービトレーションロジック800に読
み込み又は書き込みを要求するRQ信号を出力する。そ
して、3ステ-トバッファ111、112、113はR
Q信号に対応するアービトレーションロジック回路80
0からのライトイネーブル信号WEにより制御される。
【0041】デコーダ120からはページ信号が出力さ
れ、この信号がEDC、ECCのアドレスを発生する回
路に夫々供給される。又、シフトレジスタ106からは
RAM10から読み出した書き込みデータWDATAが
排他的論理和回路105でスクランブラ・デスクランブ
ラ回路104から出力される信号との論理和を取り、ス
クランブルされた信号が入力される。そしてこの信号が
シリアル信号として出力される。スクランブラ・デスク
ランブラ回路104から所定の1、0の信号を出力し、
排他的論理和を取ることにより、読み出し信号はデスク
ランブラされ、書き込み信号はスクランブルされる。従
ってこのスクランブラ・デスクランブラ回路104は書
き込みと読み出しに兼用している。
【0042】そして、シフトレジスタ101の16ビッ
トデータの5ビット目と8ビット間はビット5、8信号
としてセクターロジック回路400に供給される。
【0043】(2)ECC付加/エラー訂正回路200
(図6ないし図14参照)
【0044】ECC付加/エラー訂正回路200は、R
AM10に格納された読み出しデータを取り出し、エラ
ー訂正を行ない、エラー訂正を行なったデータを内部デ
ータバス1、RAMインターフェース880を介して、
図5のフォーマットに従ってRAM10の所定領域に格
納し、書き込み時には、フォーマットに従ってRAM1
0の所定領域に格納された書き込み用データを読み出し
EECを生成し、このECCを前述と同様にRAM10
の所定領域に格納するものである。
【0045】このECC付加/エラー訂正回路200の
具体的実施例を説明する前に、この実施例における回路
の特徴について述べる。
【0046】この実施例におけるECC付加/エラー訂
正回路200はエラー訂正とECC生成を一体化してい
る。即ち、シンドローム(以下、syと略記する。)計算
回路211、GF演算部230、アドレス発生部25
0、書き込み用レジスタを共通に用いるように構成され
ている。
【0047】この実施例の回路では、ECC生成時のシ
ンドローム計算で、P、Qパリテイ部に相当するアドレ
スのデータを読み込むときに、アドレス発生部250よ
り信号(PPQQ)を発生し、sy計算回路211の入口
のゲートをディセブルしてゼロをsy計算回路へロード
するよう構成されている。
【0048】GF演算部230の入力部にセレクタを設
け、そのセレクタの片方の入力に係数を発生する機構を
持たせ、エラー訂正とパリティ生成の両方に対応させる
ように構成されている。
【0049】又このECC付加/エラー訂正回路200
はシーケンサー350にて制御されるが、シーケンサー
350で訂正及び生成時のシンドローム計算を同一のコ
ード(サブルーチン)で行なうように構成されている。
【0050】上記のように構成することで、ECC生
成、エラー訂正の両方の機能を回路規模を小さく実現で
きる。シーケンサー350についてもサブルーチン化に
よって、小さい規模で実現できる。
【0051】CD−Iのフォーマットでのエンコード、
デコード時とも、sy計算時、アドレス発生部250よ
りヘッダに相当するデータのアドレスを発生するときに
(PPQQF1)を出力して、sy計算回路211の入口
のゲートをディセイブルしてゼロをsy計算回路211
へロードするように構成されている。
【0052】CD−Iのフォーマットでのエラー訂正
時、ヘッダ部に誤り有りと判定して、その訂正を行なお
うとした時アドレス発生部250より、上記と同じ信号
(PPQQF1)を出力し、この信号によりRAM10へ
の訂正データの書き込みを防止するように構成されてい
る。
【0053】上記のように構成することで、シーケンサ
ー、ECC信号処理部210をCD−ROM、CD−I
で全く同一にできる。ヘッダの誤訂正を防止できる。C
D−I時ヘッダ部ゼロとみなす。
【0054】エラー訂正、ECC生成は8ビット単位で
行なうが、外部RAM10へのアクセスは16ビットで
行なうように構成している。すなわち、規格オレンジブ
ックに準拠した追記型光ディスクのデータフォーマット
は信号処理として1度に取り扱う処理単位のワード数が
規格に定められている。この処理ワード数を上位バイト
側、下位バイト側に2分割して、それぞれに同様のEC
Cの符号化、復号化を行うように規格に定められてい
る。このため、RAM10は、後述するように上位バイ
ト側のみのバイトを集めたプレーンと下位側のバイトを
集めたプレーンを持ち、それぞれのプレーンに対して全
く同様のECC処理を実施させる。
【0055】このため、sy計算回路211、出口のゲ
ート、書き込みレジスタ、入口のセレクタ、エラー判定
回路、エラーワードポジションレジスタ、出口のゲー
ト、フラグカウンタを上位バイト用と下位バイト用に2
個づつもたせ、他の部分は1バイト分の構成にしてい
る。上位バイトと下位バイトを切替える機能を持ち、こ
の切替により、上記の上位、下位が選択されるように構
成することで、シーケンサーの実処理部を上位、下位と
も同一に構成している。上位バイト、下位バイトのsy
計算、フラグ数カウント、エラーワードポジションのス
トアを同時に行なうように構成している。
【0056】上記の構成により、外部RAM10のデー
タ幅を16ビットにでき、16ビットホストへの接続が
容易なシステムが構成できる。全回路を2バイト分持た
ないため回路が小さくできる。又、シーケンサーを小型
化できる。RAM10へのアクセス回数を減らし、その
分他ブロックのRAMアクセスに用いることができる。
【0057】更に、この実施例のECC付加/エラー訂
正回路200は、復号時、訂正不可能と判定されるエラ
ーがあった場合、エラーフラグをストアしておき、次復
号時そのフラグを用いたイレージャー訂正を行なうよう
に構成している。又、検出訂正、オーディオフラグを用
いたイレージャー訂正、上記の訂正を組み合わせてエラ
ー訂正を行なうように構成されている。
【0058】sy計算の結果S0≠0、S1≠0の場合
でもすぐに1シンボルエラー訂正を行なわずに、インレ
ンジ判定を行ない、レンジ外であればエラー訂正を行な
わずに、エラーフラグを立てるように構成している。
【0059】上記構成によりオーディオフラグを用いず
とも、イレージャーによる2シンボル訂正が可能とな
り、オーディオフラグ用のRAMを用いずとも高いエラ
ー訂正能力を備える。
【0060】次に、この実施例に係るECC付加/エラ
ー訂正回路200について更に説明する。
【0061】図6に示すように、ECC付加/エラー訂
正回路200は、ECC信号処理部210とECCアド
レス発生部250とからなる。
【0062】まず、ECC信号処理部210には、内部
データバス1からシンドローム(sy)計算回路211
にRAM10に格納されたデータが供給され、sy計算
回路211にて後述の計算式に従ってECCの生成又は
エラー訂正をするべくsy計算が行なわれる。sy計算
回路211には、予めシンドロームが計算されて入力さ
れており、この計算結果はこのECC付加/エラー訂正
回路200のINバス201に供給され、INバス20
1からエラーワード訂正ロジック220並びにGF演算
部230に夫々与えられる。GF演算部230において
は、後述のPENC計算式及びQENC計算式に基づく
計算が行なわれ、このGF演算回路230のエラーパタ
ーン計算機能部よりエラーパターンが計算されて、その
結果がINバス201からエラーワード訂正ロジック2
20に供給される。エラーワード訂正ロジック回路22
0にて1シンボル訂正、前復号(DEC)の結果得られ
るエラーフラグを用いたイレージャー訂正による2シン
ボル訂正、オーディオフラグを用いた2シンボル訂正な
どの所定のエラー訂正が行なわれ、その結果が内部デー
タバス1に供給され、RAM10に格納される。
【0063】GF演算部230のエラーワードポジショ
ン計算機能からエラーワードポジションデータがEAバ
ス202を介してECCアドレス発生部250のワード
ポジションアドレス変換回路280に供給される。GF
演算部230からはエラー検出結果がエラーフラグ数カ
ウント/エラー数判定回路240に供給される。更にこ
のエラーフラグ数カウント/エラー数判定回路240に
は内部データバス1よりエラーフラグが与えられ、エラ
ーフラグ数カウント/エラー数判定回路240からロー
ド信号がフラグワードポジションレジスタ241に供給
される。
【0064】フラグワードポジションレジスタ241の
出力はEAバス202に供給され、またシーケンサー3
50にエラー数を出力する。
【0065】ECCアドレス発生部250はワードポジ
ションカウンタ260を備え、このワードポジションカ
ウンタ260からのP、Qの夫々のカウンタ値がワード
ポジション/アドレス変換回路280とフラグワードポ
ジションレジスタ241に供給される。ワードポジショ
ンアドレス変換回路280から絶対アドレス変換回路2
90にデータが出力され、RAM10の絶対アドレスが
算出されて、内部アドレスバス2にアドレス信号が供給
される。
【0066】これら各回路はシーケンサー350により
制御され、シーケンサー350は各回路へコントロール
信号を与える。更に、アービトレーションロジック回路
800にRAM10への書き込み/読み出しの要求信号
RQを出力するとともに、アービトレーションロジック
回路800からRAM10への実行権を示す信号EXが
与えられる。
【0067】次に、図7に従いECC信号処理部210
について更に説明する。まず、ECC(PENC、QE
NC)の生成について説明する。
【0068】sy計算回路211は、S1H計算回路2
15、S0H計算回路214、S1L計算回路213及
びS0L計算回路212を備える。ここでLはローバイ
ト、Hはハイバイトを示す。以下、L、Hと示すものは
同様である。
【0069】S0L計算回路212はクリア後、内部デ
ータバス1よりデータが順次アンド回路10Lを介して
入力され、syS0Lが算出される。このsyS0Lは
ゲート1Lに出力される。アンド回路10LにはECC
アドレス発生回路250からのPPQQを基にアービト
レーションロジック回路800でタイミングをRAMア
クセスに合わせて作成されたDBE信号が入力される。
すなわち、アービトレーションロジック回路800によ
るRAMアクセスタイミングに応じて内部データバス1
よりデータが順次入力される。
【0070】ECCはバイト単位で処理するが、内部デ
ータバス1は16ビット構成であるので、RAM10へ
のアクセスはワード(16ビット)単位で常に行なわれ
る。そして、16ビット構成に対しECCがバイト単位
で処理することから、前述したように、夫々の計算回路
を上位、下位ビットの2つ設け、夫々上位バイト、下位
バイトを入力するように構成している。従って、S0L
計算回路212には下位バイトが入力される。また、R
AM10へのアクセス要求はシーケンサーより出力され
る。S0H計算回路214も同じくクリア後、内部デー
タバスよりデータが順次アンド回路10Hを介して入力
され、syS0Hが算出される。このアンド回路10H
には、DBE信号が入力され、アービトレーションロジ
ック回路800によるRAMアクセスタイミングに応じ
て内部データバス1よりデータが順次入力される。この
S0H計算回路214には上位バイトが入力される。そ
の算出結果がゲート1Hに出力される。
【0071】一方、ECC生成時、シンドローム計算に
おいて、パリティに相当する部分は0であるので、これ
に相当するRAM10のデータを書き込む時は、DBE
信号が偽となって、S0L計算回路212及びS0H計
算回路214には強制的に0が入力される。すなわち、
ECC処理におけるECCパリティは、後述するよう
に、Q系列、P系列それぞれにおいて、2個のパリティ
を持つリードソロモン符号として規格されている。この
パリティを生成する際、パリティの位置の受信語が0で
あるエラー訂正を行うように処理する。この処理は、エ
ラーパターンが0である受信語が2個あり、そのエラー
ポジションが予め分かっているイレージャー訂正を行う
ことと同じであり、この符号化を復号化の特殊な1ケー
スとして扱うことができる。
【0072】更に、S1L計算回路213も同じくクリ
ア後、内部データバス1よりデータが順次アンド回路2
0Lを介して入力され、syS1Lが算出される。この
アンド回路20Lには、DBE信号が入力され、アービ
トレーションロジック回路800によるRAMアクセス
タイミングに応じて内部データバス1よりデータが順次
入力されるよう構成されている。このS1L計算回路2
13には下位バイトが入力される。その算出結果がゲー
ト2Lに出力される。
【0073】S1H計算回路215も同じくクリア後、
内部データバス1よりデータが順次アンド回路20Hを
介して入力され、syS1Hが算出される。このアンド
回路20Hには、DBE信号が入力され、アービトレー
ションロジック回路800によるRAMアクセスタイミ
ングに応じて内部データバス1よりデータが順次入力さ
れる。このS1H計算回路215には上位バイトが入力
される。その算出結果がゲート2Hに出力される。
【0074】又前述したように、ECC生成時には、シ
ンドローム計算において、パリティに相当する部分は0
であるので、これに相当するRAM10のデータを書き
込む時は、DBE信号が偽となって、S1L計算回路2
13及びS1H計算回路215には強制的に0が入力さ
れる。このようにsy計算回路211から夫々の計算結
果が算出され、このデータがGF演算部230、エラー
ワード訂正ロジック220に供給される。
【0075】上述のPENC、QENCのシンドローム
の計算式並びに次に、算出されるP、Qのパリティの計
算式を以下に示す。前述したようにDBE信号を偽にす
ることによって、各計算式の最後の2項を強制的に0に
することができる。
【0076】PENCの計算式 シンドローム S0L=W0L+W1L+……+W22L+W23L+0+0 S1L=α25W0L+α24W1L…α3W22L+α2W23L+0+0 S0H=W0H+W1H+……+W22H+W23H+0+0 S1H=α25W0H+α24W1H…α3W22H+α2W23H+0+0 パリティ P0L=α230S0L+α230S1L P0H=α230S0H+α230S1H P0=(P0H、P0L) P1L=α231S0L+α230S1L P1H=α231S0H+α230S1H P1=(P1H、P1L)
【0077】QENCの計算式 シンドローム S0L=W0L+W1L+……+W41L+W42L+0+0 S1L=α44W0L+α43W1L…α3W41L+α2W42L+0+0 S0H=W0H+W1H+……+W41H+W42H+0+0 S1H=α44W0H+α43W1H…α3W41H+α2W42H+0+0 パリティ Q0L=α230S0L+α230S1L Q0H=α230S0H+α230S1H Q0=(Q0H、Q0L) Q1L=α231S0L+α230S1L Q1H=α231S0H+α230S1H Q1=(Q1H、Q1L)
【0078】次に、P、Qのパリティの計算について、
図7を参照して説明する。これら両パリティはGF演算
部230、エラーワード訂正ロジック220で算出され
る。
【0079】Pパリティの計算について説明する。レジ
スタW10、W3L、W3Hをクリアする。そして、ゲ
ート1Lを開きレジスタW9に予め対数が記憶されてい
るROM231よりlogS0Lをロードする。一方、
係数発生回路232からは定数230が発生され、この
係数がセレクタ8をB側に選択することにより、レジス
タW8にロードされる。そして加減算器233で両値を
加算した後、セレクタ234をA側に、セレクタ10を
A側に夫々選択して、レジスタW10にα230S0Lを
ロードする。
【0080】ゲート2Lを開きレジスタW9に上記RO
M231より同様に、logS1Lをロードする。また
係数発生回路232より定数230を発生しセレクタ8
をB側に選択することにより、この係数がレジスタW8
にロードされる。そして加減算器233で両値を加算し
た後、セレクタ234をA側に、セレクタ10をA側に
夫々選択して、レジスタW10にα230S1Lをロード
する。そして加減算器233で両値を加算した後、セレ
クタAをA側に、セレクタ10をA側に夫々選択して、
レジスタW10にロードすると、レジスタW10内にパ
リティP0Lの値α230S0L+α230S1Lが格納され
る。
【0081】続いて、ゲートG10を開き、セルクタ3
LをB側に選択し、内部データバス1を介して、レジス
タW3LにパリティP0Lがロードされる。同様にして
パリティP0Hを求めレジスタW3Hにロードする。ゲ
ートG3を開き、内部データバス1を介しRAM10内
の所定のアドレスにP0パリティが書き込まれる。
【0082】更に、係数を変えるだけで、P1パリティ
も同様に算出され、RAM10にその値を書き込む。ま
たQパリティの計算も上述の計算式から分かるように、
同様にして算出することができる。上記したように、パ
リティの位置の受信語が0であるエラー訂正を行うよう
に処理することで、符号化を復号化の特殊な1ケースと
して扱うことができる。このため、符号化専用回路、コ
ード等を極力抑えた効率の良い回路量を削減した信号処
理回路が実現できる。
【0083】アドレスはECCアドレス発生回路250
のPカウンタ、Qカウンタをコントロールすることによ
り発生される。このアドレスを発生するアドレス発生回
路250については後で詳しく説明する。
【0084】次に、エラー訂正につき更に説明する。エ
ラー訂正は図8のフローチャートに示すように、まずQ
1の復号(DEC)が行なわれる。このQ1DECでは
検出訂正による1シンボル訂正又はオーディオフラグを
用いたイレージャー訂正による2シンボル訂正が行なわ
れる。続いて、P1DECが行なわれる。P1DECに
おいては、検出訂正による1シンボル訂正又は前DEC
の結果得られるフラグを用いたイレージャー訂正による
2シンボル訂正が行なわれる。
【0085】そして、更にエラー訂正を行なうか否か判
断され、エラー訂正を引き続き行なう場合には、Q2D
EC、P2DECが行なわれる。Q2DEC、P2DE
Cでは、検出訂正による1シンボル訂正又は前DECの
結果得られるフラグを用いたイレージャー訂正による2
シンボル訂正が行なわれる。
【0086】上記したように、このエラー訂正は、Q1
DEC→P1DEC→Q2DEC→P2DEC→…と複
数回の訂正処理を行う。そして、それぞれ1回毎の訂正
処理の結果からエラーはあるが訂正を行わない場合、そ
のデータ語に対応するエラーフラグを記憶する。そし
て、次の訂正処理シーケンスでは前回記憶していたエラ
ーフラグを読み出して訂正処理に役立て訂正能力を高め
ている。また、このECC付加/エラー訂正回路200
に対してデータを出力する前段の信号処理装置において
行われたCIRCによるエラー訂正処理結果からそのエ
ラーフラグとしてオーディオフラグがデータ語と同時に
入力される場合は、そのフラグを記憶して訂正処理に役
立てている。直前のエラー訂正処理結果とは、直前のQ
DEC、PDEQの訂正処理(復号)、或いは、入力さ
れるデータが本装置外の訂正処理で本装置に入力する前
に行われた訂正処理を意味する。この実施例におけるエ
ラー訂正につき更に説明する。
【0087】まずsy計算が行なわれる。このsy計算
はECC生成と同じ回路を用いて同じ方法で計算され
る。即ち、このsy計算についてはECCの生成とエラ
ー訂正は同じ回路を兼用している。但し、アドレス発生
回路250におけるPPQQの制御はECC生成時とは
異なり、DBE信号は常に真である。
【0088】続いて、フラグ数(FN)のカウント、エ
ラーワードポジション(J、K)がフラグワードポジシ
ョンレジスタ241にストアされる。
【0089】Q1DECでは、sy計算と同時に内部デ
ータバス1からのデータD16、D17より、オーディ
オフラグを読込みフラグカウンタ240でフラグ数のカ
ウントをするとともに、最初のフラグの位置(QCN
T、この時セレクタPQはQ側)をJとしてレジスタJ
L、レジスタJHにストアする。さらに2番目のフラグ
の位置を同様にKとしてレジスタKL、レジスタKHに
ストアする。フラグ数が2つであった時、これらJ、K
がエラーワードポジションとなり、イレージャー訂正に
よる、2シンボル訂正を行なう。
【0090】P1DEC、Q2DEC、P2DECで
は、オーディオフラグのかわりに、前エラー訂正処理に
よって得られたエラーフラグを用いる。この場合は、s
y計算とは別に、エラーフラグを読み出す作業を行な
い、フラグ数FNのカウント及びエラーワードポジショ
ンJ、Kのストアを行なう。更に、エラー数(ER)計
算し、エラーポジション(J)計算を行なう。
【0091】ゲート1Lを開きレジスタW8にROM2
31からlogS0Lをワードする。このときセレクタ
8はA側に選択されている。
【0092】ゲート2Lを開きレジスタW9にROM2
31からlogS1Lをロードする。レジスタW8、W
9の出力は、インレンジ判定回路251、エラー数判定
回路H252、エラー数判定回路L253に夫々与えら
れる。ROM231の構成により、レジスタW8、W9
のD8を調べることで、シンドロームS0L(S0
H)、S1L(S1H)のゼロ検出を行なうことができ
る。
【0093】加減算器233でレジスタW8、W9の値
を減算することによりlog(S1L/S0L)が出力さ
れ、エラーポジションが出力される。これがエラーポジ
ションJである。
【0094】そして、シンドロームS0L≠0、S1L
≠0、すなわち、単一エラー或いは見かけ上単一エラー
がある場合、インレンジ判定を行ない、JがQDECの
場合44、PDECの場合25より小さくフラグ数FN
≠2の時は1シンボルエラー訂正が行なわれる。フラグ
数FN=2の時は2シンボルエラー訂正が行なわれる。
また、FN≠2、S0L=0、SIL=0の時はエラー
なしと判定し、エラー訂正は行なわずエラーフラグは0
とする。これ以外の時はエラーフラグを1とする。
【0095】ハイバイトについては、信号をS0LがS
0Hに、SILがSIHに変えるように、sy計算回路
211からの出力を選択して上記と同様にしてエラー
(ER)計算、エラーポジション(J)計算が行なわれ
る。
【0096】次に、1シンボルエラー訂正(検出訂正)
について説明する。まず、レジスタW3H、W3L、W
1Oをクリアする。この時のエラーパターンはS0Lで
ある。GILを開き、セレクタ3LをB側にしてレジス
タW3LにS0Lをロードする。
【0097】エラーポジション変換回路1でエラーポジ
ション(J)をエラーワードポジションJに変換する。
エラーワードポジションJは QDECの場合 J=(44−J) PDECの場合 J=(25−J) に変換される。
【0098】そして、ゲートG8が開かれ、エラーワー
ドポジションJをEAバス202に出力する。
【0099】ECCアドレス発生回路250がエラーデ
ータのアドレスを発生し、エラーのあるデータをレジス
タW3H、W3Lにロードする。ゲート1Lを開きセレ
クタ3LをB側に選択し、レジスタW3Lにロードする
ことでエラーが訂正される。再びECCアドレス発生回
路250でアドレスを発生し、レジスタ3WH、W3L
のデータをRAM10に書き込む。この時H(ハイ)バ
イト側は同一データをリード/ライトしただけである。
【0100】次に、2シンボル訂正(イレージャー訂
正)について説明する。2シンボル訂正の場合、エラー
ワードポジションJL、KLはいずれもレジスタJL、
KLにストアされている。
【0101】まず、エラーパターンEJLを算出する。
レジスタW10、W3L、W3H、をクリアする。そし
て、ゲート6L、56を開き、レジスタW10にαのK
L乗をロードする。この時セレクタ234はB側を、セ
レクタPQ2はQDECのときはQ側、PDECのとき
はP側を選択する。そしてエラーポジション変換回路は
エラーワードポジションをエラーポジションに変換す
る。
【0102】ゲートG10を開きレジスタW8にKLを
ロードする。このときセレクタ8はA側が選択されてい
る。ゲート1Lを開きレジスタW9にROM231より
logS0Lをロードする。そしてレジスタW10がク
リアされる。
【0103】続いて、ゲートG8を開きレジスタW10
に、αのKL乗のS0Lをロードする。このとき加減算
器233は加算し、セレクタ234はA側、セレクタ1
0はA側を選択している。
【0104】次に、ゲート2Lを開きレジスタW10
に、αのKL乗のS0LにS1Lを加算した値Aをロー
ドする。そして、ゲートG10を開きレジスタ9に、l
ogAをロードし、レジスタW10をクリアする。
【0105】その後、ゲート5L、56を開き、レジス
タW10にαのJL乗をロード、このときセレクタ23
4はB側、セレクタPQ2はQPECの場合Q、PDE
Cの場合Pが選択されている。またエラーポジション変
換回路237はエラーワードポジションをエラーポジシ
ョンに変換する。
【0106】ゲート6L、56を開き、レジスタW10
にαのKL乗にαのJL乗を加算した値Bをロードす
る。このときのセレクタ234は、セレクタPQ242
は上記の場合と同じである。
【0107】次に、ゲートG10を開き、レジスタW8
にlogBをロードする。このときセレクタ8はA側が
選択されている。そして、レジスタW10をクリアした
後、レジスタW10にA/B=EJLをロードする。こ
のとき加減算器233は減算、セレクタAはA側、セレ
クタ10はA側が選択されている。
【0108】然る後、ゲートG10を開きレジスタW3
2にEJLをロードする。このとき、セレクタ3LはB
が選択される。
【0109】次に、ゲート5L、56を開き、EAバス
202にエラーワードポジションJを出力する。このと
きセレクタPQ2はPDECの場合P、QDECの場合
Qが選択される。そして、ECCアドレス発生回路25
0がエラーデータのアドレスを発生し、エラーデータを
レジスタW3H、W3Lにロードすることでエラー訂正
が行なわれる。このときセレクタ3LはA側が選択され
ている。
【0110】然る後、再びアドレス発生回路がアドレス
を発生し、ゲートG3を開き、訂正データがRAM10
に書き込まれる。
【0111】以下、同様にして、ゲート1Lを開き、レ
ジスタW10にES+S0L=EKをロードする。そし
て、レジスタW3H、W3Lをクリアする。その後ゲー
トG10を開きレジスタW3LにEKをロードする。
【0112】そして、ゲート6L、56を開き、EAバ
ス202にエラーワードポジションJ出力し、ECCア
ドレス発生回路250がエラーデータのアドレスを発生
し、前述と同様にエラー訂正を行ない、RAM10に訂
正データを書き込む。
【0113】次に、フラグ書込について説明する。フラ
グはエラーなし、1シンボル訂正実行、2シンボル訂正
実行時はエラーフラグ=0を書き込み、それ以外はエラ
ーフラグ=1を書き込む。書き込むべきエラーフラグの
種類はエラー数判定回路252、253で判定され、E
CCアドレス発生回路250のPカウンタ、Qカウンタ
260を制御しフラグアドレスを発生し、ゲートG4を
開きフラグを書き込む。
【0114】以下に上述したPDEC、QDECに用い
られる計算式を示す。
【0115】DEC計算式 QDECシンドローム S0L=W0L+W1L+……+W43L+W44L S1L=α44W0L+α43W1L…αW43L+W44L S0H=W0H+W1H+……+W43H+W44H S1H=α44W0H+α43W1H…αW43H+W44H PDECシンドローム S0L=W0L+W1L+……+W24L+W25L S1L=α25W0L+α24W1L…αW24L+W25L S0H=W0H+W1H+……+W24H+W25H S1H=α25W0H+α24W1H…αW24H+W25H
【0116】フラグ数 フラグを読出しその数をFNLCNT、FNHCNTで
カウントする。同時にエラーポジションも調べる。
【0117】
【数1】
【0118】
【数2】
【0119】
【数3】
【0120】それぞれ0か0でないかは場合による0で
なく見かけ上単一誤りのように見える場合もありうる。
【0121】単一誤り訂正(検出訂正)
【0122】
【数4】
【0123】図9、図10は上述したP、Q復号動作を
示すフローチャートである。尚、図9及び図10におい
て、Hはハイバイト、Lはローバイト、FNはフラグ
数、J、Kはエラーポジションを示す。
【0124】次に、この実施例のアドレス発生回路25
0について説明する。
【0125】まず、RAM10のアドレスの割当につい
て述べる。ヘッダ、ユーザデータのデータ、Pパリテ
ィ、Qパリティ、Pフラグ、QフラグはI/Oバッファ
ページ内に次の様に割当られる。
【0126】
【表1】
【0127】このアドレス発生回路250は図11ない
し図13で示すアドレスを発生する。
【0128】図11はQワードのアドレスの割当、図1
2はPワードのアドレスの割当を示す。
【0129】図11において、QY0、QY1にはパリ
ティが書き込まれ、QFLにはQECCの結果を書くフ
ラグのアドレスが指定される。そして、アドレス指定は
Qカウンタ(QCNT)とPカウンタ(PCNT)の値
により指定される。また、PEL26にはQECCのと
き参照すべきPフラグのアドレスである。
【0130】図12は、PECCの結果を書くPフラグ
のアドレスであり、アドレス指定は上記と同様にQCN
TとPCNTにより行なわれる。
【0131】尚、1239〜1279(41ワード)は
ECCの対象外のアドレスである。そして、上記アドレ
スはLバイト、Hバイトの2つのプレーンを備える。
【0132】図13はPECCのとき参照すべきQフラ
グのアドレスを示し、データとQフラグの位置を対応さ
せるためにグループ番号NPとデータ番号MPによって
アドレスを巡回させるものである。
【0133】ECCアドレス発生回路250の機能はE
CCの生成及びECCの復号時のアドレスを発生するも
のである。ECCアドレス発生回路250のポジション
カウンタ260としてのPカウンタ261、Qカウンタ
262の値がQCNT、PCNTとして出力されるとと
もに、セレクタP263及びセレクタQ264に与えら
れる。セレクタP263、Q264はPCNT、QCN
TとEAバス202からのエラーアドレスを選択する。
セレクタP263及びQ264からの出力はP、Qのカ
ウント値からアドレスを作成するためのROMP、RO
MQに夫々与えられるとともに、デコーダPQ並びにセ
レクタPR、QRに供給される。セレクタPR、QRは
ROMP、Qからの出力とカウンタ値P、Qとを選択す
るものである。
【0134】セレクタPR、QRからの出力は加算器2
65にて加算され、mod1118回路に入力される。
そしてこのmod1118回路からの出力が絶対アドレ
ス変換回路290に入力され、この回路にて絶対アドレ
スが算出されて、そのアドレスが内部アドレスバス2に
与えられる。
【0135】又、Pカウンタ261及びQカウンタ26
2からのカウンタ値は夫々デコーダP及びデコーダQを
介してセレクタPQに入力され、このセレクタPQから
PQパリティアドレスとしてのPPQQが出力される。
【0136】次に、各セレクタとmod1118回路の
動作について説明する。 セレクタP A(ホーム) B(PECCのエラー訂正実
行時) セレクタQ A(ホーム) B(QECCのエラー訂正実
行時) セレクタPR A(ホーム) B(QS43〜45) セレクタQR A(ホーム) B(PS26&QECC Q
S≠43〜45&PECC) mod1118回路 QS<43&PS<26のときイネ
ーブルとなり、mod1118の演算を行なう。
【0137】上記のとき図11ないし図12のアドレス
を発生することができる。
【0138】Pカウンタ261、Qカウンタ262の制
御により、シンドローム計算、ECC付加、エラー訂正
実行、フラグの書き込み、読み出し時のアドレスが発生
される。そして、PPQQはECC生成時、パリティを
0としてシンドローム計算するために用いられ、 PC=24、25(PENC時)、QC=43、44(Q
ENC時)アクティブになる。
【0139】PPQQF1は、CD−IFORM1のE
CCに対応するため、FORM1でPS=0、25(Q
ECC)、QS=0、1(PEECC)のときアクティブ
になる。これはヘッダをアクセスするときに用いられ
る。即ち、CD−Iのフォーマットでの符号及び復号時
のシンドローム計算において、アドレス発生回路250
よりヘッダ部に相当するデータのアドレスを発生すると
きに、このPPQQF1がアドレス発生回路250より
出力される。そして、sy計算回路211のゲート10
L、10H、20L、20Hをディセイブルして0をs
y計算回路211にロードし、シンドローム計算を行な
うものである。このように構成することでシーケンサ
ー、ECC信号処理部をCD−ROM、CD−Iで全く
同一にできる。又、CD−Iフォーマットでのエラー訂
正時、ヘッダ部に誤り有りと判定し、その訂正を行なお
うとした時、アドレス発生回路250からはPPQQF
1が出力され、この信号によりRAM10への書き込み
が禁止される。このように構成することで、CD−I時
ヘッダ部ゼロとみなし、ヘッダの誤訂正を防止する。
【0140】(3)EDC付加/エラー検出回路(30
0)(図15及び図16参照)
【0141】誤り訂正コード(EDC)はCRC符号が
用いられている。このEDC付加/エラー検出回路30
0は例えば図15及び図16に示すように構成すること
ができる。
【0142】EDC符号の付加は図15に示す回路によ
り行なわれる。RAM10より読み出されたデータはデ
ータバッファ回路301に入力される。そして、データ
バッファ回路301からスイッチS2を介してCRC演
算回路302にデータが送出される。このCRC演算回
路にて生成多項式に基づいて、データに巡回符号からな
るEDC符号を付加し、ゲートを介して出力される。上
述した各回路のタイミングはタイミングコントロール回
路303にて制御される。
【0143】このように、図15に示すEDC生成回路
においてデータのEDC付加が実行される。
【0144】またRAM10より読み込まれたデータ符
号が生成多項式で割切れるか否かによって、誤りを検出
することができる。この過程は、図16に示す回路で実
行できる。即ち、RAM10より読み込まれたデータは
データバッファ回路301及びCRC演算回路302に
入力される。このCRC演算回路302と剰余検査回路
304にて生成多項式に基き、データに巡回符号からな
るか否かによりエラー検出が行なわれる。上述した各回
路のタイミングはタイミングコントロール回路305に
て制御される。
【0145】図15及び図16から分かるように、ED
C生成とエラー検出回路はCRC演算回路301及びデ
ータバッファ回路302を兼用することができる。
【0146】EDC付加/エラー検出回路300はシー
ケンサー350により制御され、そして、RAM10か
らデータを読み出しまた書き込むためのアドレスはED
C/セクタアドレス発生回路450にて発生される。即
ち、このEDC付加/エラー検出回路300とセクター
ロジック回路400のアドレス発生はお互いに重なり合
うことがないので、アドレス発生回路を共通に使用する
構成とし、回路規模を小さくしている。このEDC/セ
クタアドレス発生回路450の構成については後で説明
する。
【0147】(4)セクターロジック回路400(図1
7ないし図20参照)
【0148】このセクターロジック回路400の具体的
実施例を説明する前に、この実施例における回路の特徴
について述べる。
【0149】この実施例におけるセクターロジック回路
400はRAM10内の所定の位置にシンクパターンを
書き込むことで、ホスト等から転送されたデータにシン
クパターン付加するように構成されている。この実施例
の回路では、上記と同様にヘッダまたサブヘッダを付加
するかしないかを選択できるように構成されている。
【0150】最初のブロックでは、ヘッダのタイムをシ
スコンが書き込んだ初期値のまま付加し、以後は自動的
にインクリメントされるように構成されている。この実
施例の回路ではヘッダのモードバイトを自動生成できる
ようにし、シスコンが開始終了の指示を与えれば、リン
クブロック、1stラインブロック、2ndラインブロ
ック、1stランアウトブロック、2ndランアウトブ
ロックのモードバイトが発生付加されるように構成され
ている。CD−ROM MODE1のとき、オールゼロ
の8バイト分(ゼロフィールド)を、RAM10の所定
の位置ゼロを書き込む機能を設け、このゼロを発生する
回路をシンクパターンを発生する回路と共用するように
構成されている。
【0151】アドレス発生を適当な初期値にセットする
機能とインクリメントする機能を持たせることにより、
EDC生成/エラー検出用のアドレス発生器450と共
通に用いている。このように構成することで、シスコ
ン、ホストの負担を少なくして書き込みブロックのフォ
ーマットがRAM10内に構築することができる。又回
路規模も小さく出来る。
【0152】更に、CDドライブより入力されたRAM
10内にストアされされたデータに対して、エラー訂正
処理、エラー検出処理が終了した後、ヘッダ、サブヘッ
ダをRAM10から読み出し、シスコンがリードできる
レジスタに書き込む機能を有するように構成されてい
る。
【0153】2度書きされているサブヘッダのうち前後
どちらを選択するかをオーディオフラグで次のように決
定するように構成されている。
【0154】 前バイトフラグが0のとき→前バイトデータ 前バイトフラグが1のとき→後バイトデータ 上記のように構成することで、シスコンは訂正後のヘッ
ダ、サブヘッダの値を知ることができる。シスコンはよ
り確からしいサブヘッダの値を知ることができる。
【0155】次に、この実施例に係るセクターロジック
回路400について更に説明する。
【0156】セクターロジック回路400はRAM10
に取り込まれたデータのうちヘッダ、サブヘッダに相当
する部分を内部データバス1を介して読み出し、ヘッダ
読み出しレジスタ420、サブヘッダ読み出しレジスタ
415に取り込む。そして、読み出したヘッダー、サブ
ヘッダーを後述する外部に設けられたこの集積回路のシ
ステムを制御するためのシスコンとのインターフェース
を行なうシスコンインターフェース500への内部シス
コンデータバス1Aへ出力する。
【0157】又セクタロジック回路400は、シスコン
によってヘッダ書き込みレジスタ420、サブヘッダ書
き込みレジスタ410に書き込まれたデータを内部デー
タバス1を介してRAM10内のデータに付加する。こ
の時RAM10のアドレス指定はEDC/セクターロジ
ックのアドレス発生回路450にて発生されたアドレス
が内部アドレスバス2を介して、RAMインターフェー
880に与えられることにより行なわれる。
【0158】又、ヘッダ書き込みレジスタ420のヘッ
ダのタイムはヘッダータイムインクリメンタ回路440
にて、自動的にインクリメントされる。
【0159】更に、セクターロジック回路400にはオ
ーディオフラグチェック回路430が備えられ、CD−
DAインターフェース100より送出されるオーディオ
フラグをチェックしその結果をサブヘッダ読み出しレジ
スタ415に出力する。
【0160】上記各回路の動作は制御ロジック445に
より制御される。
【0161】次に、各回路の動作につき図18ないし図
20に従い説明する。図18はヘッダの生成と検出を行
なうヘッダ読み出しレジスタ420、ヘッダ書き込みレ
ジスタ425及びヘッダタイムインクリメンタ回路44
0の具体的な回路を示し、図19はサブヘッダ書き込み
レジスタ410、及びサブヘッダ読み出しレジスタ41
5の具体的な回路を示し、図20は制御ロジックを示
す。
【0162】まず読み出し時(デコード時)の動作につ
いて説明する。リード時セクターロジックはECC、E
DCデコードが完了した時ヘッダサブヘッダをRAM1
0から読み出し、シスコンがリード可能なレジスタに格
納する。
【0163】読み出しシーケンスについて説明すると、
シーケンサー350からのスタートパルスがレジスタに
入力され、このスタートパルスにより制御ロジック44
5が始動する。制御ロジック445はカウンタ446、
デコーダ447で構成され、カウンタ446の値とMO
DE、FORMに応じて、アドレス発生回路450のコ
ントロール信号、RAMアクセス要求信号(RQ)、リ
ードデータをレジスタに格納するためのロード信号を順
次発生して、ヘッダ、サブヘッダの読み出しを制御す
る。リードが終了すると、制御ロジック448はシーケ
ンサー350にエンドパルスを返送し、アイドル状態と
なる。
【0164】サブヘッダの読み出しについて説明する
と、サブヘッダは各バイトが2度書きされており、オー
ディオフラグを用いて2つのうち1つを選びレジスタ0
〜5へストアする。そして、CD−DAインターフェー
ス100より、オーディオフラグ、ビット5、8、ヘッ
ダ/サブヘッダのワードナンバーが入力され、レジスタ
0〜5にヘッダ/サブヘッダの各バイトに対応したオー
ディオフラグの値が保持される。
【0165】ビット5、ビット8は自動的にモード、フ
ォームの検出を行なうもので、レジスタ0、2、4にス
トアされる。又、レジスタ0〜5の内容はブロック同期
により、レジスタFLG411に転送される。即ち、ブ
ロック単位のパイプラインにおいて、バッファリングの
ステージより、セクター処理ステージに移される。
【0166】上記オーディオフラグにより、2度書きの
サブヘッダのうち何れかがセレクトされ、読出しレジス
タ415、レジスタRC1F、RSMD、RCNO、R
FNOに格納される。RAM10からは前バイト、後バ
イトとも読み出す。そして、前フラグが0ならば前のバ
イトをレジスタにストアする。また、前フラグが1なら
ば後のバイトをレジスタにストアする。フラグとレジス
タにストアされるバイトの関係を表2に示す。
【0167】
【表2】
【0168】尚、CD−ROMモードではサブヘッダの
読み出しは行なわない。
【0169】オーディオフラグについて、説明するとG
FLGよりシスコンはヘッダ、サブヘッダのオーディオ
フラグをリードできる。又サブヘッダ部については前後
のフラグのアンドが取られる。
【0170】ヘッダの読み出しについて説明すると制御
ロジック445よりのヘッダロード信号により、ヘッダ
読出レジスタ420の各レジスタRMOD、RBLK、
RSEC、RMINにヘッダがストアされる。
【0171】オートモード、フォームについて説明する
と、CD−ROMのリード時、ヘッダ部のモードバイト
中のビット0(W1B8)により、リードしたブロック
がMODE1かMODE0、2か判定される。CD−I
のリード時、サブヘッダ部のサブモードバイト中のビッ
ト5(W3B5、W5B5)によりリードしたセクター
がFORM1かFORM2か判定される。この判定にお
いても前後の選択はオーディオフラグを用いて行なわれ
る。これらの判定結果は、オートモード、フォーム信号
としてシスコンインターフェース500に送出され、シ
スコンによりセットされるモード、フォームの選択によ
りセレクトされる。そして、モード、フォームの決定に
用いられる。
【0172】ライト時(エンコード時)の動作について
説明すると、ライト時、ECC、EDCの生成に先だっ
て、RAM10内のユーザデータに対して、シンクパタ
ーン、ヘッダ、サブヘッダ、ゼロフィールドを付加する
動作を行う。
【0173】付加シーケンスについて説明すると、シー
ケンサーからのスタートパルスにより制御ロジックが始
動する。制御部はアドレス発生回路450のコントロー
ル信号、RAMアクセス要求信号(RQ)、書き込み用
レジスタのゲート制御信号を順次出力する。そして、付
加が終了すると、制御ロジック445はシーケンサーに
エンドパルスを返送しアイドル状態となる。
【0174】シンクパターン付加について説明すると、
シンクパターン発生回路435より発生されたシンクパ
ターンをブロックのフォーマットに従いRAM10の所
定の位置に付加する。
【0175】ヘッダ、サブヘッダの付加について説明す
ると、ヘッダ、サブヘッダをブロックのフォーマットに
従い所定の位置に付加する。このヘッダ、サブヘッダを
付加するかしないかはシステム制御信号により選択され
る。又、元になるヘッダ、サブヘッダは夫々DFFMO
D、BLK、SEC、MIN、DFFC1F、SMD、
CNO、FNOにシスコンによって夫々書き込まれてい
る。そして、ヘッダ、サブヘッダは夫々、書込みレジス
タ410及び425の各レジスタWMOD、WBLK、
WSEC、WMIN、レジスタWC1F、WSMD、W
CNO、WFNOにブロックに同期して転送された後、
RAM10に書き込まれる。サブヘッダを付加しないモ
ードでは、RAM10中のデータよりサブヘッダを読み
出し、フォームビットレジスタAFORMにストアし、
エンコード時のオートフォーム決定を行なう機能を有す
る。
【0176】ゼロフィールドの付加について説明する
と、CD−ROM MODE1のブロックの場合、所定
の位置にゼロが書き込まれる。このゼロを発生する回路
はシンクパターン発生回路435を供用する。
【0177】ヘッダタイムのインクリメントとヘッダモ
ードバイトの生成ヘッダタイムインクリメントの手順動
作について説明すると、シスコンはラッチとしてのDフ
リップフロップDFFBLK、SEC、MIN(図18
参照)に夫々初期値を書き込む。そしてプレエンコード
時はインクリメントしない。プレエンコードであるか否
かはシステム制御信号として与えられる。
【0178】そして、ブロック同期信号に同期してスタ
ートパルスがシーケンサーより与えられる。インクリメ
ント回路440内のコントロールロジックの制御によ
り、表3に示すようにDフリップフロップ(DEF)の
値が書き込み用レジスタ425の各レジスタWBLK、
WSEC、WMINに転送される。
【0179】
【表3】
【0180】次からのブロックではタイムは、次の表4
に示す手順で、ブロック同期信号に同期してインクリメ
ント回路440にてインクリメントされる。
【0181】
【表4】
【0182】ヘッダモードバイトの生成手順動作につい
て説明すると、セレクタ22はAとなる。そしてシスコ
ンが開始終了の指示を与えると、システム制御信号によ
り、リンクブロック(LINKBLOK)、第1ランイ
ンブロック(1stRUNINBLOK)、第2ランイ
ンブロック(2ndRUNINBLOK)、ユーザデー
タブロック(USERDATABLOCK)、第1ラン
アウトブロック(1stRUNOUTBLOCK)、第
2ランアウトブロック(2ndRUNOUTBLOC
K)が与えられる。そしてこれらブロックに応じたMO
DE BAYTE(オレンジブック対応)がモードバイト
発生回路436で発生される。
【0183】(4)EDC/セクタアドレス発生回路
(図21参照) 前述したように、このアドレス発生回路450は、適当
な初期値をセットする機能とインクリメントする機能を
備え、EDC付加/エラー検出回路300とセクターロ
ジック回路400のアドレス発生器として用いられてい
る。以下、図21を参照して説明する。
【0184】セクタロジック400から制御信号及びシ
ーケンサー350からの制御信号が夫々初期値発生器4
56並びにカウンタ457に供給される。適当な初期値
がカウンタ457にロードされる。このカウンタ457
の出力がデコーダ458及び絶対アドレス発生器45に
与えられる。デコーダ458にはフォームモードが入力
される。このデコーダ458からLAST信号とDフリ
ップフロップ462を介してシンクパターン発生回路4
61にデータが与えられ、シンクパターン発生回路46
1からシンクパターンが出力される。
【0185】絶対アドレス発生器459から出力された
絶対アドレスはDフリップフロップ460を介して内部
アドレスバス2へ出力される。そして、RAM10への
アクセス後にカウンタ(mod 1:70)をインクリメ
ントすればアドレスが発生される。
【0186】(5)シーケンサー
【0187】図22にシーケンサー350の動作を示す
フローチャートを示す。シーケンサー350はこのフロ
ーチャートに従いECC付加/エラー訂正回路200、
EDC付加/エラー検出回路300、セクタロジック回
路400並びにEDC/セクタアドレス発生回路450
を制御する。なお、図22において、Hはヘッダ、Rは
EDC、PはPECC、QはQECCを示す。
【0188】(6)ホストインターフェース回路(図2
3参照) この実施例のホストインターフェース回路600の具体
的実施例を説明する前に、この実施例における回路の特
徴について述べる。
【0189】この実施例におけるホストインターフェー
ス回路は1チップのうち高速のホストバスと接続される
ブロックはシステムクロックよりも速いクロックで制御
するように構成されている。
【0190】この実施例における回路はシステムクロッ
クで動作しているブロックへの当ブロックからの信号は
直接出力せず、システムクロックと同期するようにレジ
スタ等にセット/クリアするように構成されている。ま
たシステムクロックで動作しているブロックからの信号
は速いクロックで変化点を検出して当ブロックへ取り込
むように構成されている。
【0191】更にレジスタファイル604はカウンタ6
05によってFIFOを構成し、レジスタファイル60
4のフルエンプティによって、RAMアクセスとダイレ
クトメモリアクセスコントローラ(DMAC)とのハン
ドシェイクを切り替えるように構成している。
【0192】また、ホストよりのデータ転送終了時、レ
ジスタファイル604内に残ったデータをRAM10へ
書き込むためにカウンタ605の値をストアするレジス
タ606とその値をコンパレート607する機能を備え
る。
【0193】上記のように構成することで、高速のホス
トに対応し、高速にホストとのデータ転送が実行でき
る。
【0194】速いクロックで動作するブロックと遅いク
ロックで動作するブロックを1チップに集積できる。ま
た遅いRAMを共用できる。
【0195】更に、ホストバスの使用効率が向上する。
正確な転送語数を確保できる。
【0196】図23に従いこの実施例のホストインター
フェース回路600について説明する。 尚、この実施
例において、クロックはシステムクロックの3倍のクロ
ックで動作する。
【0197】ホストインターフェース回路600はホス
トバスインターフェース部606にてホストバスと接続
されており、ホストから転送されるデータは高速クロッ
クでホストバスインターフェース部606、内部ホスト
データバス611を経てセレクタ603を介してレジス
タファイル604に格納される。このレジスタファイル
604に格納されたホストからのデータは制御回路60
2にて、集積回路のシステムクロックに同期させて、内
部データバス1から各ブロックへ転送される。各ブロッ
クへレジスタ606にてシステムクロックの同期を取る
ようにセット又はクリアして各ブロックに供給される。
また、ホストへ転送されるデータは内部データバス1か
らセレクタ603を介して、レジスタファイル604に
格納される。このレジスタファイル604に格納された
各ブロックからのデータは制御回路602の制御によ
り、高速クロックにて、内部ホストデータバス6111
からホストバスインターフェ−ス部606からホストバ
スへへ転送される。
【0198】Aカウンタ601には、ホストより、スタ
ートアドレス及び転送の方向がセットされる。そして、
制御回路602はレジスタファイル604にデータが書
き込み又はレジスタファイル604からのデータが読み
出される毎にカウンタ605をインクリメントする。そ
してこのカウンタ603の値はデコーダ608から制御
回路602へ送られる。このカウンタ605の値はレジ
スタファイル604のアドレス端子に与えられ、カウン
タ605とレジスタファイル604にてFIFOを構成
している。
【0199】前記カウンタ605の値は、ホストからの
データが転送されているときに最終データであることを
示す信号(DONE)が入力されるとレジスタ609に
格納されるとともに、このカウンタ605はクリアされ
る。そして、レジスタ609の値とカウンタ605の値
とがコンパレータ610にて比較される。
【0200】又、制御回路602から各ブロックに出さ
れる信号(RQ)は、レジスタRQ606に取り込ま
れ、システムクロックと同期する用にこのレジスタ60
6がセット又はクリアされる。更に、システムクロック
に同期する各ブロックからの信号は、高速クロックで変
化点を検出する立ち下がり検出回路607にて検出され
る。
【0201】この実施例における集積回路からホストへ
のデータの転送動作について説明する。 (A)ホストよりAカウンタ601にスタートアドレ
ス、転送の方向をセットする。 (B)そしてDMAをスタートさせる。 (C)制御回路602がRAM10のアクセスを要求す
る(RQ)を出力する。 (D)続いて、RAM10のアクセスが許可されると、
ゲートGAからアドレスが出力されセレクタ603のB
のパスを通りレジスタファイル604にデータが書き込
まれる。 (E)Aカウンタ601、カウンタ605をインクリメ
ントする。 (F)カウンタ605がオーバーフローする、すなわ
ち、レジスタファイル604がフルになるまで、上記の
(C)(D)(E)の動作を繰り返す。 (G)ホストバスインタフェース部606により、DM
ACとハンドシェイクを行ないつつレジスタファイル6
04のデータをゲートGHを開きホストバスに出力す
る。 (H)カウンタ605をインクリメントする。 (j)カウンタ605がオーバーフローする、すなわち
レジスタファイル604がエンプティになるまで上記
(G)(H)の動作を繰り返す。 (K)上記(G)を実行中にDMACより最終データで
あることを示す信号(DONE)が入力されるまで、上
記(C)から(j)までの処理を行ない、(G)を実行
中にDONE信号が入力されると処理を終了する。
【0202】この実施例におけるホストから集積回路へ
のデータの転送の動作について説明する。 (A)ホストよりAカウンタ601にスタートアドレ
ス、転送の方向をセットする。 (B)そしてDMAをスタートさせる。 (C)ホストバスインタフェース部606により、DM
ACとハンドシェイクを行ないつつ、セレクタ603の
Aパスを通し、ホストバスのデータをレジスタファイル
604に書き込む。 (D)カウンタ605をインクリメントする。 (E)カウンタ605がオーバフローする、すなわち、
レジスタファイル604がフルになるまで、上記の
(C)(D)の動作を繰り返す。 (F)制御回路602がRQを出力する。 (G)続いて、RAM10のアクセスが許可されると、
ゲートGAからアドレスが出力されるとともにゲートG
Dが開かれ、レジスタファイル604の内容をデータバ
スを通じRAM10に書き込む。 (H)Aカウンタ601、カウンタ605をインクリメ
ントする。 (i)カウンタ605がオーバーフローする、すなわち
レジスタファイル604がエンプティになるまで上記
(F)から(H)の動作を繰り返す。 (j)上記(C)を実行中にDMACより最終データで
あることを示す信号(DONE)が入力されるまで、上
記(C)から(i)までの処理を行ない、(C)を実行
中にDONE信号が入力されるとそのときのカウンタ6
05の値をレジスタに転送し、カウンタをクリアする。 (K)レジスタの値とカウンタの値が同じになるまで、
(F)(G)(H)を繰り返す。
【0203】(7)通信機能ブロック(図24参照)
【0204】通信機能ブロック700はシスコンとのイ
ンターフェースを行なうシスコンインターフェース回路
500とホストインターフェース回路600との間を接
続するもので、ホストシスコン間でコマンド、インディ
ケーションのやり取りを行なう。
【0205】通信機能ブロック700はインディケーシ
ョンレジスタファイル710及びコマンドレジスタファ
イル720を備え、コマンドレジスタファイル720に
内部ホストデータバスから16ビットのデータが送出さ
れ、このコマンドレジスタファイル720から8ビット
ずつセレクタ721に送出される。そしてセレクタ72
1からゲート722を介して内部シスコンデータバス7
40にデータが送出される。
【0206】又、内部シスコンデータバス740から8
ビットが直接インディケーションレジスタファイル71
0に、そして8ビットがフリップフロップ711で遅延
され、インディケーションレジスタファイル710に夫
々データが送出される。そして、このインディケーショ
ンレジスタファイル710から16ビットのデータがゲ
ート712を介して内部ホストデータバス730にデー
タが送出される。
【0207】カウンタH750にヘッダのライト又はリ
ードの信号が入力され、このカウンタ750から出力が
ヘッダ割込み発生回路751に入力され、この発生回路
751からヘッダ割込み要求信号が出力される。
【0208】カウンタS760にサブヘッダのライト又
はリードの信号が入力され、このカウンタ760から出
力がサブヘッダ割込み発生回路761に入力され、この
発生回路761からサブヘッダ割込み要求信号が出力さ
れる。
【0209】(8)アービトレーションロジック回路
(図25ないし図27参照)
【0210】このアービトレーションロジック回路80
0は、ECC付加/エラー訂正回路200、EDC付加
/検出回路300、セクターロジック回路400、CD
−DAインターフェース回路100、ホストインターフ
ェース回路600、シリアルポート回路900、RAM
ページ間DMAロジック回路850が外部のRAM10
をアクセスするときに用いられる。
【0211】上記の回路のうち最悪5つの回路がRAM
10へ同時にアクセスを要求することがある。アービト
レーションロジック回路800はこれらのRAMアクセ
ス要求が発生したときにプライオリティの高いものから
優先させて実行させ、他の要求元の回路に対しては順番
がくるまで待機させる働きをする。
【0212】この実施例におけるアービトレーション回
路の特徴につきまず説明する。この実施例の回路におい
ては、1チップ内の複数このRAMの利用するブロック
が各々独立動作する構成になっており、各部はRAMへ
のアクセス要求が発生したとき、アービトレーションロ
ジックにアクセス要求信号を出し、許可が得られれば実
際にアクセスされるように構成されている。
【0213】アービトレーションロジックで各部への許
可信号を返送した後、1クロックサイクル遅れて実際の
RAMアクセスを行なうように構成されている。
【0214】アービトレーションロジックを各部ごとに
独立のブロックとし、それらを優先順位順にカスケード
接続することで構成されている。
【0215】アービトレーションロジック内の各部独立
ブロックを各々イネーブル、ディセーブルできるように
構成されている。
【0216】上記のように構成することで、各ブロック
のタイミング調整が簡単になる。又RAMをアクセスが
衝突することなく利用できる。
【0217】又、各ブロックのリード、ライト、アドレ
スイネーブル信号スキューが小さくなる。
【0218】又、回路設計が簡略化できる。ブロック数
の増減に対応しやすい。テスト、デバッグが容易とな
る。
【0219】図25はアービトレーションロジック回路
にリクエストを要求する一般的な回路を示すブロック
図、図26はそのタイミングチャート、図27はアビト
レーションロジック回路の具体的回路図である。
【0220】図25に示すように、各ブロックはコント
ロール部810より、リード若しくはライト要求(RQ
R、RQW)をアービトレーションロジック回路800
に送出する。アービトレーションロジック回路800は
最もプライオリティの高いブロックからのリード若しく
はライト要求に対して実行を行なうことを許可するEX
信号を与える。そして、このEX信号がコントロール部
810に与えられると、コントロール部810はデータ
処理部811及びアドレス発生部815に夫々制御信号
を与える。書き込み時にはゲートGにライトイネーブル
信号WREが与えられ、データ処理部811からフリッ
プフロップ813を介して、内部データバス1にデータ
が与えられる。読み込み時にはリードイネーブル信号R
DEがレジスタ812に与えられ、内部データバス1か
らレジスタ812にデータが与えられる。又、アドレス
発生部815からはフリップフロップ814、ゲートを
介して内部アドレスバス2のアドレスデータが与えら
れ、そのブロックとRAM10とがアクセスされる。
【0221】図26に示すように、プライオリティの高
いブロックからのリード若しくはライト要求(RQR、
RQW)はウェイトされることなく、そのまま実行を行
なうことを許可するEXとして実行されることが要求元
のブロックに介され、そのブロックとRAM10とがア
クセスされ、データとアドレスの更新が行われる。又、
EXは次のプライオリティ以下の要求に対するWAIT
信号となり、プライオリティの低いブロックが要求され
た場合、WAIT(EX)がかかっていれば、その間R
AM10へのアクセスの実行は待機され、WAITがな
くなったとき、そのブロックのアクセスを許可するEX
信号が出力されて、アクセスが開始される。
【0222】図27に従いアービトレーションロジック
回路800の動作につき説明する。最もプライオリティ
の高いブロックからのリード若しくはライト要求(RQ
R1、RQW1)はウェイトされることなく、そのまま
実行を行なうことを許可するEX1として実行されるこ
とが要求元のブロックに介され、そのブロックとRAM
10とがアクセスされる。
【0223】又、EX1は次のプライオリティ以下の要
求に対するWAIT信号となる。PQR2が要求された
場合WAIT(EX1)がかかっていれば、RQR2は
DFF1へ取り込まれ、WAITがなくなったとき、D
FF2へ転送されるとともに、DFF1はRQRがその
時来ていなければクリアされ、要求元にEX2が返され
るとともに、次段以下にWAITを発生する。WAIT
(EX1)がかかってなければ、DFF1へ取り込まれ
た次のクロックサイクルでDFF2へ転送されるととも
に、EX2が返され、次段以下にWAITを発生する。
そして、ゲートディレイの許すかぎり、点線内ブロック
Aをカスケード接続できる。各段のEN信号は、各段を
独立にイネーブル、ディセーブルでき、TEST時に利
用される。
【0224】(9)RAMページ間DMAロジック(図
28参照)
【0225】リード中に、リード動作を続行しつつ、A
DPCM再生をする必要が生じたとき、又ライトリード
中にADPCMエンコードが終了したデータをホストを
経由することなくディスクに書き込みたいとき、RAM
ページ間DMAにより、I/OバッファとADPCMバ
ッファ間のデータ転送を行なう。図28に従いRAMペ
ージ間DMAロジック回路850の構成及び、動作を説
明する。
【0226】I/Oバッファページ、ADPCMペー
ジ、転送方向を決め、ワードカウンタをクリアする。
【0227】読み出し時は、セレクタ851を切替て絶
対アドレス発生器854にて、転送元のページ切替アド
レスを発生し、レジスタ852にデータを取り込む。
【0228】書き込み時は、セレクタ851を切替て絶
対アドレス発生器854にて、転送先のページに切替ア
ドレスを発生し、ゲートGDを開き、レジスタ852の
データをRAM10に書き込む。
【0229】そして、アドレスカウンタ853をインク
リメントする。1ページ分の転送が完了するまで上述の
動作が繰り返される。上述の各動作は制御回路855に
て制御される。
【0230】さて、この発明の実施例の回路は上述した
ように構成されるが、CD−DAインターフェース回路
100、アービトレーションロジック回路800、RA
Mページ間DMAロジック回路850等を用いて、外部
RAM10を次のように利用している。以下、RAMの
利用の仕方について説明する。
【0231】この実施例において、RAM10は図4に
示すように、ページに分け、I/Oバッファページと、
ADPCM用ページに割り振り、I/Oバッファページ
とADPCMページ間で、データの転送を行なえるよう
に構成している。
【0232】このRAM10は、1ページをCD−RO
Mで定めてあるデータフォーマットより広く取り、余っ
た領域をホストに送るオーディオフラグ情報EDB(エ
ラー訂正を行なわないブロック)又はエラー訂正時に得
られ、次エラー訂正で、利用されるフラグ(エラー訂正
を行なうブロック)を書き込むために用いるように構成
されている。
【0233】外部RAM10のうちADPCMバッファ
は読み出しデータ(RDATA)のリード時や書き込み
データ(WDATA)のライト時中でも、ホストインタ
ーフェースやシリアルポートを通して全く自由に利用で
きるように構成している。
【0234】上記のように構成することで、ディスクか
ら読み出したデータのうち、ホストに送る必要がなく直
接ADPCMの再生等に利用されるブロックを高速にA
DPCMデコーダに渡すことができる。また、RAMを
効率良く利用できる。
【0235】ディスクへの書き込みや読み出しをしなが
ら、ADPCMのエンコードが可能となりアプリケーシ
ョンの幅が広がる。
【0236】ページの発生方法について説明する。ペー
ジの発生はエンコード時/デコード時で次のようにな
る。
【0237】I/Oバッファページの発生はエンコード
時/デコード時で次のようになる。 ページカウンタの値 PCNT CD−DAページの値 PCDDA
【0238】ページ(ECC、EDC、セクターロジッ
ク用ページ)の値PECCとする。 エンコード時 PCDDA=PCNT、PECC=(P
CNT+3)mod4 デコード時 PCDDA=(PCNT+3)mod4、P
ECC=PCNT 但し、PCNTは0〜3である。
【0239】CD−DAインターフェース回路のページ
カウンタは2ビットカウンタでブロック同期ごとにイン
クリメントされ、PCNTを発生する。デコーダにより
エンコード/デコードの応じてPCDDA、PECCを
発生する。
【0240】I/Oバッファページのパイプライン処理
について、説明すると、ライト時(エンコード時)、I
/Oバッファの0頁に最初のデータをホストより転送す
る。
【0241】次に、このデータに対して、セクターロジ
ックによりシンクパターン、ヘッダ、サブヘッダを付加
する。更に、ECC付加/エラー訂正回路200によ
り、ECCコードを生成する。最後にEDC付加/エラ
ー検出回路300によりEDCを付加する。ここまでは
プレエンコードで、まだCD−DAインターフェース回
路100を通じたWDATAのシリアル転送は行なわれ
ていない。又、プレエンコードが完了するまでに、最低
もう1ページ分の書き込みデータをホスト取り転送して
おく。CD−DAインターフェースが受け取るSOE信
号により、ブロック同期が取られ、ページカウンタが
ンクリメントされ、ワードカウンタがリセットされる。
そして、ページ0のデータがシリアルに出力されるとと
もに、ページ1のデータに対して、HWR(セクターロ
ジックの処理、ライト時)、ECC(ECC付加/エラ
ー訂正回路の処理)及びEDC(EDCの付加/エラー
検出回路の処理)が行われている。
【0242】以後、ワードカウンタにより、ブロック同
期を取り、処理を繰り返す。
【0243】又プレエンコードが完了した時点で、シー
ケンサーはプレエンコードが完了したこと知らせる。フ
ラグを立て、シスコンはそれを確認してデータの書き込
みをスタートさせる。
【0244】図29及び図30は上述したRAM10の
処理を時系列的に示した模式図であり、図29はエンコ
ード時、図30はデコード時を夫々示す。図29に示す
ように、エンコード時には、1セクタ、この実施例にお
いては13msecごとに、例えばI/Oバッファ0に
ホストよりデータ転送が行なわれ、そしてヘッダの書き
込み、ECC、EDCの生成処理が行なわれている時
に、I/Oバッファ1にホストからデータ転送が行なわ
れる。そして、I/Oバッファ0の書き込みデータがシ
リアルに出力されている時にI/Oバッファ1では、ヘ
ッダの書き込み、ECC、EDCの生成処理が行なわれ
るように、パイプライン処理が行なわれる。また、図3
0に示すように、同様にデコード時もパイプライン処理
が行なわれる。又、図31ないし図36は上述した各回
路の動作を示すフローチャートである。図31及び図3
2はセクターブロック回路の動作、図33及び図34は
EDC付加/エラー検出回路の動作、図35及び図36
はECC付加/エラー訂正回路の動作を示す。
【0245】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、シスコン、ホストCPUの負担を少なくして、書き
込みブロックのフォーマットが記憶手段に構築できる。
更に、シスコンは訂正のヘッダ、サブヘッダを検知する
ことができると共により確からしいサブヘッダの値を検
知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による信号処理用半導体集積回路の全
体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】この発明による信号処理用半導体集積回路の全
体構成を示すブロック図である。
【図3】この発明に用いられるCD−DAインターフェ
ースの詳細を示すブロック図である。
【図4】この発明が用いられる外部メモリのメモリのペ
ージング態様を示す模式図である。
【図5】IOバッファのデータフォーマットを示す模式
図である。
【図6】この発明に用いられるECC付加/エラー訂正
回路の全体構成を示すブロック図である。
【図7】この発明に用いられるECC信号処理部を示す
ブロック図である。
【図8】エラ−訂正の動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】エラー訂正時の復号動作を示すフローチャート
である。
【図10】エラー訂正時の復号動作を示すフローチャー
トである。
【図11】Qワードのアドレスの割り当てを示す模式図
である。
【図12】Pワードの割り当てを示す模式図である。
【図13】PECCのときの参照すべきQアドレスを示
す模式図である。
【図14】ECCアドレス発生回路を示すブロック図で
ある。
【図15】この発明に用いられるEDC付加/エラー検
出回路のEDC生成回路である。
【図16】この発明に用いられるEDC付加/エラー検
出回路の誤り検出回路である。
【図17】この発明に用いられるセクターロジック回路
の全体構成を示すブロック図である。
【図18】ヘッダの生成及び検出を行なう回路を示すブ
ロック図である。
【図19】サブヘッダの生成と検出を行なう回路を示す
ブロック図である。
【図20】セクターロジックの制御部を示すブロック図
である。
【図21】この発明に用いられるEDCならびにセクタ
ーロジック回路のアドレスを発生するアドレス発生回路
を示すブロック図である。
【図22】シーケンサーの動作を示すフローチャートで
ある。
【図23】この発明に用いられるホストインターフェー
ス回路を示すブロック図である。
【図24】この発明に用いられる通信機能ブロックを示
すブロック図である。
【図25】この発明に用いられるアービトレーションブ
ロック回路にリクエスト要求を出す回路一般的なブロッ
ク図である。
【図26】図25に示すブロック図のタイミングチャー
トである。
【図27】アービトレーションロジック回路の具体的回
路図である。
【図28】この発明に用いられるRAMページ間DMA
ロジック回路を示すブロック図である。
【図29】エンコード時のRAMの処理を時系列的に示
した模式図である。
【図30】デコード時のRAMの処理を時系列的に示し
た模式図である。
【図31】セクターロジック回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図32】セクターロジック回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図33】EDC生成動作を示すフローチャートであ
る。
【図34】EDC生成動作を示すフローチャートであ
る。
【図35】ECCの復号動作を示すフローチャートであ
る。
【図36】ECCの復号動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 外部RAM 100 CD−DAインターフェース回路 200 ECC付加/エラー訂正回路 300 EDC付加/エラー検出回路 350 シーケンサー 400 セクターロジック回路 450 EDC/セクターアドレス発生回路 500 シスコンインターフェース 600 ホストインターフェース回路 700 通信機能ブロック回路 800 アービトレーションロジック回路 850 RAMページ間DMAロジック回路 900 シリアルポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/12 G11B 7/00 G11B 20/00 G06F 15/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き込み用データ信号を記憶する記憶手
    段、前記記憶手段へのアドレスを発生するアドレス発生
    回路、前記データ信号内のヘッダ部を格納するレジス
    タ、サブヘッダ部を格納するレジスタ、ブロックの同期
    信号に同期してヘッダのタイムをインクリメントするイ
    ンクリメント回路、これらの各回路の動作を制御する制
    御回路、とを備え、前記制御回路に供給される制御信号
    に応じて、前記記憶手段に取り込まれた前記データ信号
    にヘッダデータまたはサブヘッダデータを付加するかし
    ないか選択し、前記ヘッダのレジスタに、前記インクリ
    メント回路からの出力を供給し、前記ヘッダのレジスタ
    は最初のブロックでは初期値が入力されると共に、次段
    のブロック以降、前記インクリメント回路からの出力に
    より、インクリメントされることを特徴とする追記型光
    ディスクの信号処理用半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 光ディスクより読み出されたデータを記
    憶する記憶手段、このデータに対してエラー訂正処理、
    エラー検出処理を行ない、処理を施したデータを前記記
    憶手段に書き込む手段、前記記憶手段に書き込まれた処
    理済みのデータからヘッダまたはサブヘッダを読み出し
    レジスタに格納する手段、オーディオフラグを検知する
    オーディオフラグチェック回路、とを備え、前記サブヘ
    ッダが2度書きされている場合、2度書きされたサブヘ
    ッダの前側に対応する前記オーディオフラグが0の時、
    前側のサブヘッダデータを前記レジスタに、2度書きさ
    れたサブヘッダの前側に対応する前記オーディオフラグ
    が1の時、後ろ側のサブヘッダデータを前記レジスタに
    書き込むことを特徴とする追記型光ディスクの信号処理
    用半導体集積回路。
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