JP3154293U - メッシュマーク付きスポーツ衣料 - Google Patents

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Abstract

【課題】通気性が高く、風合いも軟らかく、軽量なメッシュマーク付きスポーツ衣料を提供する。【解決手段】生地1の表面にメッシュ生地で形成されたメッシュマークが一体化されているスポーツ衣料10であって、メッシュマーク2は縁取りシート3に取り付けられ、縁取りシート3の裏面にはホットメルトフィルム3bが貼られており、メッシュマーク2の裏面には繊維状ホットメルト接着剤5が介在され、加熱溶融された繊維状ホットメルト接着剤5及びホットメルトフィルム3bにより、メッシュマーク2は生地1に接着され、縁取りシート3は生地1に縫製により一体化されている。【選択図】図1

Description

本考案は、メッシュマーク付きスポーツ衣料に関する。さらに詳しくは、通気性が高く、風合いも軟らかく、軽量なメッシュマーク付きスポーツ衣料に関する。
従来から、スポーツ衣料にはマーク入りのものがある。例えばサッカー、野球、ラクビー、バスケットボール、バレーボール等のユニフォームのシャツには、チーム名や選手名をシャツの胸や背中に大きく表示している。特にプロサッカーやプロ野球等のスポーツのユニフォームでは、見映えのよい大きな形状のマークが好まれている。プロサッカーやプロ野球以外のスポーツでも、オリンピックやワールド杯等の国際的スポーツでは、同様に見映えのよい大きな形状のマークが好まれている。従来、このようなマークは、比較的生地の厚いフェルト、織物、編物、不織布または樹脂フィルム等を用いて所定のマークに形成し、ミシン縫製でシャツ生地に一体化するかまたはホットメルト接着剤を全面に塗布してシャツ生地に一体化していた。
しかし、上記従来のマークは、通気性や吸汗・透湿性が低く、汗がたまって乾きにくいという問題があった。特にマークは、胸や背中などの人体の汗が出やすい位置に付けていることが多く、汗がたまって乾きにくいと、選手の不快感が強まり、疲労がたまっていいプレーもできなくなってしまうという問題があった。
このような問題を解決するため、本出願人は、メッシュマークをホットメルト接着剤で生地に一体化したスポーツ衣料を提案した(特許文献1)。この衣料は好評で、サッカーのワールド杯大会で実用化された実績を有する。別の提案としては、生地にマークを一体化した後、生地部分を裁断除去する提案がある(特許文献2)。さらに別の提案としては、マークと生地の間に有孔接着剤シートを介在させて加熱融着させる提案がある(特許文献3)
しかし、特許文献1のスポーツ衣料は、ホットメルト接着剤を加熱接着させると、その部分の風合いが粗硬となり、加えてせっかくマークにメッシュ生地を使用しても通気性が低くなる問題があった。これは、ホットメルト接着剤がメッシュマークの全面に接着してしまうからである。また、特許文献2のスポーツ衣料では、生地にマークを一体化した後、生地部分を裁断除去するため、生地が弱くなったり、衣料の形態安定性が低下する問題があった。また、特許文献3では、ホットメルト剤として有孔接着剤シートを使用するが、ホットメルト剤は溶融する際に面方向にも流動するので面接着になりやすく、通気性を阻害しやすい問題があるうえ、ホットメルト接着剤のみで生地に固定させるため、この部分が粗硬になりやすいという問題があった。
実用新案登録第3061928号公報 特許第2979532号公報 特開2008−143055号公報
本考案は、上記従来の問題を解決するため、通気性が高く、風合いも軟らかく、軽量なメッシュマーク付きスポーツ衣料を提供する。
本考案のメッシュマーク付きスポーツ衣料は、スポーツ衣料生地の表面にメッシュ生地で形成されたメッシュマークが一体化されているスポーツ衣料であって、上記メッシュマークは縁取りシートに取り付けられ、上記縁取りシートの裏面にはホットメルトフィルムが貼られており、上記メッシュマークの裏面には繊維状ホットメルト接着剤が介在され、加熱溶融された上記繊維状ホットメルト接着剤及び上記ホットメルトフィルムにより、上記メッシュマークは上記生地に接着され、上記縁取りシートは上記生地に縫製により一体化されていることを特徴とする。
本考案は、メッシュマークが縁取りシートに取り付けられ、上記メッシュマークの裏面には繊維状ホットメルト接着剤を介在させ、加熱溶融することにより、上記メッシュマークは上記スポーツ衣料生地に接着され、上記縁取りシートは上記生地に縫製により一体化されている。これにより、通気性は高く、風合いも軟らかく、軽量なメッシュマーク付きスポーツ衣料を提供できる。すなわち、加熱溶融された繊維状ホットメルト接着剤により、メッシュマークと生地が接着するので、通気性は高く、風合いも軟らかいものとなる。この結果、スポーツプレー中に多量に発汗しても、乾きやすく、着心地は良好となる。また、縁取りシートはスポーツ衣料の生地に縫製により一体化されているので、洗濯等を繰り返しても変形や剥離はおこりにくい。
図1Aは本考案の一実施形態におけるメッシュマーク付きスポーツ衣料の平面図、図1Bは同I−I線の断面図である。 図2Aは本考案の別の実施形態におけるメッシュマークの平面図、図2Bは同II−II線の断面図である。 図3は本考案の一実施例で使用する繊維状ホットメルト接着剤の平面図である。
以下、図面を参酌しながら、本考案を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1Aは本考案の一実施形態のメッシュマーク付きスポーツ衣料の平面図であり、図1Bは同I−I線の断面図である。図1において、本考案のメッシュマーク付きスポーツ衣料10は、スポーツ衣料生地1(以下、単に生地ともいう。)の表面にメッシュ生地で形成されたメッシュマーク2が一体化されているスポーツ衣料であって、メッシュマーク2は縁取りシート3に取り付けられ、縁取りシート3の裏面にはホットメルトフィルム3bが貼られており、メッシュマーク2の裏面には繊維状ホットメルト接着剤5が介在され、加熱溶融された繊維状ホットメルト接着剤5及びホットメルトフィルム3bによりメッシュマーク2は生地1に接着され、縁取りシート3は生地1に縫製4により一体化されている。なお、本実施形態において、メッシュマーク2は縁取りシート3の下に取り付けられている。
生地1は、特に限定されず、一般的にスポーツ衣料に使用されているものであればよく、織物又は編物が好ましい。特に好ましくは、ストレッチ性のあるメッシュ編物又はメッシュ織物である。
メッシュマーク2は、メッシュ生地、例えばメッシュ編物、メッシュ織物等を用いて形成することができる。上記メッシュ生地のメッシュの密度(大きさ)は任意のものとすることができるが、縦横共に1インチ(25.4mm)当たり3〜30個程度、好ましくは5〜15個程度のメッシュのある生地を使用することが好ましい。
メッシュマーク2は、生地1の表面、例えばスポーツ衣料の身頃、袖等のマーク付与部などの生地の任意部分の表面に一体化される。
メッシュマーク2は、縁取りシート3に取り付けられて一体化されている。具体的には、本実施形態において、メッシュマーク2は、縁取りシート3の下に取り付けられて一体化されている。これにより、メッシュマーク2の縁は補強され、その後の生地1への一体化作業に際して取り扱い性が良好になり、また、着用後の耐洗濯性も向上する。メッシュマーク2と縁取りシート3との一体化は、例えば仮接着により行うことができる。
メッシュマーク2の裏面には繊維状ホットメルト接着剤5を介在させる。メッシュマーク2の裏面に繊維状ホットメルト接着剤5を介在させて一体化させるには、例えばメッシュマーク2と縁取りシート3との間に繊維状ホットメルト接着剤5を挟んでメッシュマーク2と縁取りシート3とを縫製する方法、メッシュマーク2と繊維状ホットメルト接着剤5とを部分溶着して仮止めする方法等が採用でき、簡便という観点から、メッシュマーク2と繊維状ホットメルト接着剤5とを部分溶着して仮止めする方法が好ましい。
繊維状ホットメルト接着剤5が加熱溶融されることによりメッシュマーク2は生地1に接着される。このように、メッシュマーク2と生地1は、加熱溶融された繊維状ホットメルト接着剤により接着されるため、強固な面接着とはならず、点接着又は線接着になりやすい。その結果、通気性も高く、風合いも柔らかいメッシュマーク付きスポーツ衣料が得られる。
繊維状ホットメルト接着剤5は、好ましくはネット又は不織布である。ネット又は不織布であれば、面接着にならず、通気性が良くなるうえ、風合いも柔らかくなる。ここでネットとは、繊維糸を編んだネット及びプラスチックネットを含む。プラスチックネットとしては、樹脂を繊維状に溶融押し出しして、交点を融着させたネットを用いることができる。不織布としては、カーディング不織布、エアレイ不織布、湿式不織布、スパンボンド不織布、フラッシュ紡糸不織布、メルトブロー不織布等が挙げられ、繊維同士を融着により一体化した不織布が好ましい。図3に、繊維状ホットメルト接着剤5の一例として、プラスチックネットの平面図を示している。
繊維状ホットメルト接着剤5において、ネット又は不織布の目付けは、20〜60g/m2の範囲が好ましい。この範囲であれば、面接着にならず、通気性が良くなるうえ、風合いも柔らかくなる。
繊維状ホットメルト接着剤5の素材としては、ポリアミド系、ポリエステル系及びポリウレタン系から選ばれる少なくとも一つであることが好ましい。
縁取りシート3は、表面層3aと裏面層3bを有する。表面層3aは、例えば編物、織物又は不織布で形成される生地(以下、縁取りシートの生地ともいう。)であり、裏面層3bは、ホットメルトフィルム層であることが好ましい。上記ホットメルトフィルムとしては、例えばナイロン、ポリエステル、ポリウレタン等の樹脂フィルムが挙げられる。表面層3aと裏面層3bはラミネートにより貼り合わされていることが好ましい。上記表面層3aと裏面層3bのラミネート(積層)加工は、接着剤の塗布、又は裏面層の溶着により行うことができる。表面層3aと裏面層3bがラミネートされていることにより、カット面は鮮明であり、洗濯を繰り返しても表面層の編物、織物又は不織布の切断面はほつれることがなく、形状の耐久性が向上する。さらに、後述する加熱プレスにより繊維状ホットメルト接着剤5及びホットメルトフィルム3bが溶融することにより、メッシュマーク2とともに縁取りシート3も生地1に熱圧着され、本接着されるので、縁取りシート3を生地1に縫製により一体化させる際に、縫製作業を効率的に行うと共に耐剥離性を向上させることができる。表面層3aの目付けは50〜250g/m2の範囲が好ましい。裏面層3b、例えばホットメルトフィルムの厚さは50〜200μmの範囲が好ましい。縁取りシート3の目付けは250〜300g/m2の範囲が好ましい。
縁取りシート3は生地1に縫製により一体化されており、好ましくは千鳥縁かがリ縫いにより一体化されている。縁かがリ縫いであれば、刺繍のような豪華な見栄えがある。もちろん刺繍であってもよい。縁取り幅は2〜8mmが好ましい。
メッシュマーク付きスポーツ衣料10は、例えば以下のように作製することができる。
先ず、メッシュマーク2の裏面に繊維状ホットメルト接着剤5を介在させて、マーク部材を作製する。メッシュマーク2の裏面に繊維状ホットメルト接着剤5を介在させるには、まずメッシュマーク2と繊維状ホットメルト接着剤5とを部分溶着して仮止めする。次に、仮止めしたメッシュマーク2をレーザーカット機で所定の形状にカットする。次に縁取りシート3をメッシュマーク2の形状模様の一部、好ましくは外側と重なるように大き目の同型の形状を有するようにし、かつ幅が2〜8mmの範囲になるようにレーザーカット機でカットする。このカットした縁取りシート3をリタックフィルムに貼り付けて取り上げる。その後にカットした不要な部分を取り除く。次に上記リタックフィルムに貼り付けた縁取りシート3の裏面から形状模様の一部、好ましくは外側が二重になるようにメッシュマーク2を手作業で重ね合わせて、マーク部材を得る。ここで、さらに熱圧着することにより、メッシュマーク2と縁取りシート3を仮貼りした後、リタックフィルムを剥がしてマーク部材を得てもよい。加熱温度は110〜160℃程度が好ましく、120〜150℃程度がより好ましい。加圧は100〜500g/m2が好ましい。
次いで、スポーツ衣料の身頃、袖等のマーク付与部の生地の表面に、上記マーク部材を繊維状ホットメルト接着剤5側が生地1の表面に接するように配置し、プレス加熱する。この際、上記マーク部材上に保護シート、例えば耐熱性ポリテトラフルオロエチレン離型紙などをのせて、その上からプレス加熱しても良い。加熱温度は110〜160℃程度が好ましく、120〜150℃程度がより好ましい。加圧は100〜500g/m2が好ましい。上記の加圧加熱の範囲であれば、生地1やメッシュマーク2を傷めず、接着一体化できる。繊維状ホットメルト接着剤5を加熱溶融することにより、メッシュマーク2は生地1に接触されて本接着される。
次いで、ミシンを使用して縁取りシート3の部分を縫製ミシン糸4により千鳥縁かがり縫いすることにより、メッシュマーク2は縁取りシート3とともに生地1に一体化され、メッシュマーク付きスポーツ衣料10が得られる。
(実施形態2)
図2Aは本考案の別の実施形態のメッシュマーク付きスポーツ衣料の平面図であり、図2Bは同II−II線の断面図である。図2において、メッシュマーク付きスポーツ衣料11は、メッシュマーク2が縁取りシート3の上に取り付けられている以外は、図1に示した実施形態のメッシュマーク付きスポーツ衣料10と同様の構成である。また、図2と図1において同一の構成部分は、同様の機能を有する。
本考案において、メッシュマーク2の上に、昇華転写により分散染料がプリントされ、模様を形成していてもよい。これによりデザイン的価値を上げることができる。昇華転写はメッシュマーク2を生地1に加圧加熱する際に、転写紙をメッシュマーク2の上から乗せて加圧加熱、例えば180〜200℃で、40〜50秒間加圧加熱することにより、所定の模様を転写できる。
本考案のメッシュマーク付きスポーツ衣料において、メッシュマーク2が一体化されている部分の通気量は、20〜200cm3/cm2・secであることが好ましい。通気量が上記の範囲であれば、透湿性が高く、発汗したときも通気により乾燥しやすい。本考案において、通気量は、JIS L 1096の1999.8.27.1 A法で規定するフラジール法で測定した値をいう。
本考案のメッシュマーク付きスポーツ衣料において、メッシュマーク2が一体化されている部分の風合いは、柔らかく良好なものである。
以下実施例により本考案をさらに具体的に説明する。なお、本考案は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(1)メッシュマーク
ポリエチレンテレフタレート(PET)マルチフィラメント仮撚加工糸(繊度:83.3デシテックス、フィラメント数:36本)と、PETマルチフィラメント生糸(繊度:83.3デシテックス、フィラメント数:36本)を引き揃え、28ゲージのトリコット経編機を用いて得られた、ウェル本数:36本/インチ、コース本数:43本/インチ、目付け:125g/m2、メッシュ数:経(縦)11個/インチ、緯(横)10個/インチのメッシュ生地を使用した。
(2)縁取りシート
(2−1)表層(繊維層)
PETマルチフィラメント生糸(繊度33.3デシテックス、フィラメント数12本)を原料とし、30ゲージのトリコット経編機を用いて得られた、ダブルハーフトリコット組織で、ウェル本数:50本/インチ、コース本数:53本/インチ、目付け:150g/m2の生地を使用した。
(2−2)裏層(ホットメルトフィルム層)
ポリウレタン100%の3層フィルム、両側接着層の融点:80℃、内層の融点:160℃、トータル厚さ:110μm、比重:1.2のホットメルトフィルムを使用した。
(2−3)表面繊維層と裏面ホットメルトフィルム層との接着方法
熱ラミネート法を採用した。
(3)繊維状ホットメルト接着剤
ポリアミド系共重合体、融点:110〜115℃、メッシュ数:経13個/インチ、緯11個/インチ、目付け:30g/m2のネット(以下、プラスチックネット状ホットメルト接着剤ともいう。)を使用した。
(4)スポーツ衣料生地
通常使用されている野球のユニフォーム生地である帝人社製商品名“T4AG01”を用いた。この生地はポリエステル(PET)マルチフィラメント使いであり、目付け293g/m2であった。
(5)一体化
図1A−Bに示す一体化をした。まず、メッシュマーク2と繊維状ホットメルト接着剤5とを120℃、5〜10秒間ラミネーターで部分加熱溶融して仮止めした。次に、仮止めしたメッシュマーク2をレーザーカット機を使用して出力60Wで所定の形状にカットした。次に縁取りシート3をメッシュマーク2の形状に外側で一部重なるように、かつ幅が2〜8mmの範囲内となるようにレーザーカット機を使用して出力60Wでカットした。カットした縁取りシート3をリタックフィルムに貼り付けて取り上げた。その後にカットした不要な部分を取り除いた。次に上記リタックフィルムに貼り付けた縁取りシート3の裏面から一部二重になるようにメッシュマーク2を手作業で重ね合わせてマーク部材を得た。上記マーク部材を繊維状ホットメルト接着剤5が生地1の表面に接するように配置し、プレス加熱した。加熱温度は110〜160℃程度が好ましく、120〜150℃がより好ましく、本実施例では140℃とした。加圧は100〜500g/m2が好ましく、本実施例では250g/m2とした。これにより、メッシュマーク2は生地1に接着された。上記条件であれば、メッシュマーク2も生地1も傷むことはなかった。また、縁取りシート3のホットメルトフィルム3bも溶融し、この部分は面接着になった。このようにして本接着しておき、次にミシンを使用して縁取りシート3の部分を縫製ミシン糸4により千鳥縁かがり縫いした。これにより、メッシュマーク2は縁取りシート3とともに生地1に縫製されて一体化され、実施例1のメッシュマーク付きスポーツ衣料が得られた。
(実施例2)
実施例1において、メッシュマークを生地に一体化する工程を図2A−Bに換えた以外は、同様に実施した。すなわち、図2A−Bに示すように、メッシュマーク2を縁取りシート3の上に取り付けた以外は、実施例1と同様にして、実施例2のメッシュマーク付きスポーツ衣料を得た。
(実施例3)
実施例1において、プラスチックネット状ホットメルト接着剤に変えて、ポリアミド不織布ウェブ(融点:120℃、目付け:50g/m2)を使用した以外は実施例1と同様にした。
(比較例1)
実施例1において、プラスチックネット状ホットメルト接着剤に変えて、ポリアミド系フィルム(マタイ社製、融点:120℃、厚さ:0.1mm、目付け:50g/m2)を使用以外は実施例1と同様にした。
(比較例2)
実施例1において、プラスチックネット状ホットメルト接着剤に変えて、ウレタン系有孔フィルム(日本ポリウレタン工業社製、商品名“ニッポラン”5199、孔径800〜1000μm)を使用した以外は実施例1と同様にした。
得られた実施例1〜3及び比較例1〜2のメッシュマーク付きスポーツ衣料のマーク部分(生地とマーク全体)の通気性及び風合いを下記のとおり測定・判断して、その結果を下記表1示した。
(通気性)
JIS L 1096の1999.8.27.1 A法で規定するフラジール法で測定した。
(風合い)
モニター20人により、肌触り・手触りによる官能試験を行い、4段階の評価を行った。
A 非常に柔らかい
B 柔らかい
C 普通
D 硬い
Figure 0003154293
表1からわかるように、実施例1〜3のメッシュマーク付きスポーツ衣料は、通気性も高く、風合いも柔らかい。また、着用試験したところ、汗をかいても乾きやすく、風合いも良好であり、着心地も良かった。また、洗濯などを繰り返しても、変形や剥離がおこりにくかった。
一方、比較例1及び2では、繊維状ホットメルト接着剤を用いていないため、通気性が悪く、風合いも硬かった。また、着用試験したところ、汗をかいたときには濡れ感があり、風合いも硬く、着心地は良好とはいえなかった。
1 スポーツ衣料の生地
2 メッシュマーク
3 縁取りシート
3a 縁取りシートの表面層(縁取りシートの生地)
3b 縁取りシートの裏面層(ホットメルトフィルム)
4,6 縫製ミシン糸
5 繊維状ホットメルト接着剤
10,11 メッシュマーク付きスポーツ衣料

Claims (7)

  1. スポーツ衣料生地の表面にメッシュ生地で形成されたメッシュマークが一体化されているスポーツ衣料であって、
    前記メッシュマークは縁取りシートに取り付けられ、前記縁取りシートの裏面にはホットメルトフィルムが貼られており、
    前記メッシュマークの裏面には繊維状ホットメルト接着剤が介在され、加熱溶融された前記繊維状ホットメルト接着剤及び前記ホットメルトフィルムにより、前記メッシュマークは前記生地に接着され、
    前記縁取りシートは前記生地に縫製により一体化されていることを特徴とするメッシュマーク付きスポーツ衣料。
  2. 前記繊維状ホットメルト接着剤が、ネット又は不織布であり、その目付けは、20〜60g/m2の範囲である請求項1に記載のメッシュマーク付きスポーツ衣料。
  3. 前記縁取りシートは、表面層が編物、織物又は不織布であり、裏面層がホットメルトフィルムで構成され、表面層と裏面層が貼り合わされている請求項1又は2に記載のメッシュマーク付きスポーツ衣料。
  4. 前記縁取りシートは前記スポーツ衣料生地に千鳥縁かがリ縫いにより一体化されている請求項1〜3のいずれかに記載のメッシュマーク付きスポーツ衣料。
  5. 前記メッシュマークが一体化されている部分の通気量が、JIS L 1096の1999.8.27.1 A法で規定するフラジール法で測定したときの通気量が20〜200cm3/cm2・secである請求項1〜4のいずれかに記載のメッシュマーク付きスポーツ衣料。
  6. 前記メッシュマークの上に、昇華転写により分散染料がプリントされ、模様を形成している請求項1〜5のいずれかに記載のメッシュマーク付きスポーツ衣料。
  7. 前記繊維状ホットメルト接着剤は、ポリアミド系、ポリエステル系及びポリウレタン系から選ばれる少なくとも一つである請求項1〜6のいずれかに記載のメッシュマーク付きスポーツ衣料。
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