JP3154032B2 - 競技場 - Google Patents
競技場Info
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- JP3154032B2 JP3154032B2 JP26523793A JP26523793A JP3154032B2 JP 3154032 B2 JP3154032 B2 JP 3154032B2 JP 26523793 A JP26523793 A JP 26523793A JP 26523793 A JP26523793 A JP 26523793A JP 3154032 B2 JP3154032 B2 JP 3154032B2
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- Japan
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- slope
- stand
- roof
- stadium
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陸上やサッカー等のス
ポーツ競技施設である競技場に係り、特に多人数の観客
を収容するに好適な競技場に関する。
ポーツ競技施設である競技場に係り、特に多人数の観客
を収容するに好適な競技場に関する。
【0002】
【従来の技術】陸上競技場あるいはサッカー、ラグビー
等の専用競技場は、通常、トラックやフィールド等の競
技部分を囲んで観客席であるスタンドがすり鉢状に建造
された構成となっており、近年では、スタンドもしくは
スタンドと競技部分を屋根で覆って雨天でも雨の影響を
受けることなく競技を観覧できたり競技したりできるも
のが建てられている。一般に、スタンドは鉄筋あるいは
鉄骨鉄筋コンクリート製の躯体であり、屋根を設ける場
合には、鉄骨あるいは膜構造、木造などの屋根をスタン
ドに支持させている。
等の専用競技場は、通常、トラックやフィールド等の競
技部分を囲んで観客席であるスタンドがすり鉢状に建造
された構成となっており、近年では、スタンドもしくは
スタンドと競技部分を屋根で覆って雨天でも雨の影響を
受けることなく競技を観覧できたり競技したりできるも
のが建てられている。一般に、スタンドは鉄筋あるいは
鉄骨鉄筋コンクリート製の躯体であり、屋根を設ける場
合には、鉄骨あるいは膜構造、木造などの屋根をスタン
ドに支持させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように鉄筋ある
いは鉄骨鉄筋コンクリートといった重装備でスタンドを
建造するには、材料すなわち鉄筋、鉄骨およびコンクリ
ートを多量に必要となってコスト高になるのに加え、建
造労力の負担増と工期の長期化といった不都合を招き、
この不都合はスタンドの収容能力を大きくすればするほ
ど、あるいは屋根を支持させる場合に顕著となる。ま
た、材料の大量使用や、たとえば山腹を削って地盤を造
成して建造する場合を考えると、地球環境に対する悪影
響を及ぼすことにもなる。
いは鉄骨鉄筋コンクリートといった重装備でスタンドを
建造するには、材料すなわち鉄筋、鉄骨およびコンクリ
ートを多量に必要となってコスト高になるのに加え、建
造労力の負担増と工期の長期化といった不都合を招き、
この不都合はスタンドの収容能力を大きくすればするほ
ど、あるいは屋根を支持させる場合に顕著となる。ま
た、材料の大量使用や、たとえば山腹を削って地盤を造
成して建造する場合を考えると、地球環境に対する悪影
響を及ぼすことにもなる。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、建造するにあたって、コストの低減、建造労力の軽
減および工期の短期化が図られるとともに、地球環境へ
の影響を抑えることのできる競技場を提供することを目
的としている。
で、建造するにあたって、コストの低減、建造労力の軽
減および工期の短期化が図られるとともに、地球環境へ
の影響を抑えることのできる競技場を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、請求項1では、トラックや
フィールド等の競技部分の外側に隣接して観客席である
スタンドが建造されてなる競技場において、前記競技部
分を挟んで前記自然地形の斜面に対向するように躯体を
設ける一方、前記斜面の山腹に前記斜面の傾斜方向と直
交する方向に延在する支持部を設け、前記躯体と前記支
持部との間に、平面視した場合に前記支持部と直交する
ように、ケーブルを架設し、このケーブルを、前記支持
部および前記躯体の延在方向に互いに平行に複数配列す
るとともに、これらケーブルに支持させて前記屋根を膜
屋根として設けたことを特徴としている。
するためになされたもので、請求項1では、トラックや
フィールド等の競技部分の外側に隣接して観客席である
スタンドが建造されてなる競技場において、前記競技部
分を挟んで前記自然地形の斜面に対向するように躯体を
設ける一方、前記斜面の山腹に前記斜面の傾斜方向と直
交する方向に延在する支持部を設け、前記躯体と前記支
持部との間に、平面視した場合に前記支持部と直交する
ように、ケーブルを架設し、このケーブルを、前記支持
部および前記躯体の延在方向に互いに平行に複数配列す
るとともに、これらケーブルに支持させて前記屋根を膜
屋根として設けたことを特徴としている。
【0006】また請求項2記載の競技場は、請求項1記
載の競技場であって、前記躯体には、上方に向けて突出
するマストが、前記躯体の延在方向に所定間隔をおいて
配列された状態で設けられ、前記マストの上端に前記ケ
ーブルが支持されていることを特徴としている。
載の競技場であって、前記躯体には、上方に向けて突出
するマストが、前記躯体の延在方向に所定間隔をおいて
配列された状態で設けられ、前記マストの上端に前記ケ
ーブルが支持されていることを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の請求項1によれば、屋根の一部が自然
地形の斜面に支持されることにより、屋根の支持に要す
る材料の使用量が少なくて済み、建造労力の負担軽減と
工期の短期化が図られるとともに、強固に屋根を支持す
ることができる。また、このような構成としたので、自
然地形の斜面を屋根により平面的に覆うことができ、こ
れにより自然地形の一部をスタンドとし、土工事や材料
の使用量の低減を図ることができる。
地形の斜面に支持されることにより、屋根の支持に要す
る材料の使用量が少なくて済み、建造労力の負担軽減と
工期の短期化が図られるとともに、強固に屋根を支持す
ることができる。また、このような構成としたので、自
然地形の斜面を屋根により平面的に覆うことができ、こ
れにより自然地形の一部をスタンドとし、土工事や材料
の使用量の低減を図ることができる。
【0008】また、本発明の請求項2によれば、躯体の
延在方向に間隔をおいて設置されたマストの上端によっ
てケーブルが支持されるので、躯体を、その延在方向に
連続してケーブルを支持可能な高さに形成する必要がな
く、マストのみをケーブルを支持可能な高さに形成すれ
ばよい。
延在方向に間隔をおいて設置されたマストの上端によっ
てケーブルが支持されるので、躯体を、その延在方向に
連続してケーブルを支持可能な高さに形成する必要がな
く、マストのみをケーブルを支持可能な高さに形成すれ
ばよい。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。本実施例はサッカー専用の競技場であり、図1
はその競技場1の全体平面図、図2は全体側面図、図3
は一部側面図である。競技場1は、サッカー競技を行う
部分である長方形のフィールド2の各辺(短辺側のゴー
ルライン2aと長辺側のタッチライン2b)の部分の外
側に観客が着席するスタンド3が建造され、これらフィ
ールド2とスタンド3を覆う略長方形状の屋根4が設け
られた構成となっている。
明する。本実施例はサッカー専用の競技場であり、図1
はその競技場1の全体平面図、図2は全体側面図、図3
は一部側面図である。競技場1は、サッカー競技を行う
部分である長方形のフィールド2の各辺(短辺側のゴー
ルライン2aと長辺側のタッチライン2b)の部分の外
側に観客が着席するスタンド3が建造され、これらフィ
ールド2とスタンド3を覆う略長方形状の屋根4が設け
られた構成となっている。
【0010】スタンド3は、ゴールライン2aに沿った
互いに対面するサイドスタンド3Aと、タッチライン2
bに沿った互いに対面するメインスタンド3Bおよびバ
ックスタンド3Cの4面構成となっており、いずれも適
度な斜度をもってフィールド2に面するすり鉢状に形成
されている。各スタンド3A、3B、3Cは、コンクリ
ートの打設により、長いベンチ状の席が上下にわたって
多数段に形成されることにより構成されている。ところ
でこの競技場1は、メインスタンド3Bは海Sを背に、
バックスタンド3Cは山腹Mを背にしており、メインス
タンド3Bは、鉄筋あるいは鉄骨鉄筋コンクリートによ
り建造されたメインスタンド躯体5と一体に設けられ、
バックスタンド3Cは、ほぼそのままの状態とされた自
然地形の山腹Mの斜面M1に沿って建造されている。
互いに対面するサイドスタンド3Aと、タッチライン2
bに沿った互いに対面するメインスタンド3Bおよびバ
ックスタンド3Cの4面構成となっており、いずれも適
度な斜度をもってフィールド2に面するすり鉢状に形成
されている。各スタンド3A、3B、3Cは、コンクリ
ートの打設により、長いベンチ状の席が上下にわたって
多数段に形成されることにより構成されている。ところ
でこの競技場1は、メインスタンド3Bは海Sを背に、
バックスタンド3Cは山腹Mを背にしており、メインス
タンド3Bは、鉄筋あるいは鉄骨鉄筋コンクリートによ
り建造されたメインスタンド躯体5と一体に設けられ、
バックスタンド3Cは、ほぼそのままの状態とされた自
然地形の山腹Mの斜面M1に沿って建造されている。
【0011】メインスタンド躯体5はフロア6を3層有
する鉄筋あるいは鉄骨鉄筋コンクリート製であり、水平
な地盤Gに支持されて、フィールド2を挟んで山腹Mの
斜面M1に対向するように設けられており、フィールド
2を囲むように湾曲形成されている。このメインスタン
ド躯体5には、その長さ方向に一定間隔をおいて配列さ
れた状態で、外側に傾斜するマスト7が複数構築されて
いる。3階部分のフロア6におけるマスト7の外側部分
には、海岸線に沿った2車線の道路8が一体に構築され
ている。この道路8の外周側の端縁と各マスト7の上端
の間には、道路8を支持するワイヤケーブル9が張られ
ている。そしてメインスタンド躯体5の前面に、メイス
タンド3Bがコンクリートの打設により建造されてい
る。
する鉄筋あるいは鉄骨鉄筋コンクリート製であり、水平
な地盤Gに支持されて、フィールド2を挟んで山腹Mの
斜面M1に対向するように設けられており、フィールド
2を囲むように湾曲形成されている。このメインスタン
ド躯体5には、その長さ方向に一定間隔をおいて配列さ
れた状態で、外側に傾斜するマスト7が複数構築されて
いる。3階部分のフロア6におけるマスト7の外側部分
には、海岸線に沿った2車線の道路8が一体に構築され
ている。この道路8の外周側の端縁と各マスト7の上端
の間には、道路8を支持するワイヤケーブル9が張られ
ている。そしてメインスタンド躯体5の前面に、メイス
タンド3Bがコンクリートの打設により建造されてい
る。
【0012】一方、山腹Mの斜面M1はスタンドに好適
な角度で略均一に傾斜しており、山腹Mの部分の等高線
は概ねフィールド2の長手方向と略平行となっている。
すなわち、フィールド2は、その長手方向が斜面M1の
傾斜方向と直交するように形成されている。そしてバッ
クスタンド3Cは、この山腹Mの斜面M1にコンクリー
トを打設することにより建造されている。コンクリート
を打設するにあたっては、たとえば特に突出する部分が
なければ、地形を変えることなく地盤を露出させる程度
の造成を施せばよく、また、必要に応じて山腹Mに地中
アンカーを埋設してこれと連結させる。
な角度で略均一に傾斜しており、山腹Mの部分の等高線
は概ねフィールド2の長手方向と略平行となっている。
すなわち、フィールド2は、その長手方向が斜面M1の
傾斜方向と直交するように形成されている。そしてバッ
クスタンド3Cは、この山腹Mの斜面M1にコンクリー
トを打設することにより建造されている。コンクリート
を打設するにあたっては、たとえば特に突出する部分が
なければ、地形を変えることなく地盤を露出させる程度
の造成を施せばよく、また、必要に応じて山腹Mに地中
アンカーを埋設してこれと連結させる。
【0013】また、一対のサイドスタンド3Aは、水平
な地盤Gに支持された鉄筋あるいは鉄骨鉄筋コンクリー
ト製のサイドスタンド躯体10の前面に、コンクリート
打設により一体に建造されている。
な地盤Gに支持された鉄筋あるいは鉄骨鉄筋コンクリー
ト製のサイドスタンド躯体10の前面に、コンクリート
打設により一体に建造されている。
【0014】前記屋根4は、各マスト7の上端とバック
スタンド3Cの後方の斜面M1に設けられた支持ブロッ
ク11との間に互いに平行に架け渡されたトラス構造の
複数のワイヤケーブル(ケーブル)4aと、これらワイ
ヤケーブル4aを骨組として張られた丈夫な樹脂製の膜
体4bとから構成される簡易な膜屋根構造のものであ
る。支持ブロック11は打設コンクリートであって山腹
Mの斜面M1にフィールド2の長手方向と略平行に、す
なわち、斜面M1の傾斜方向と直交方向に構築され、ワ
イヤケーブル4aは、平面視した場合に、フィールド2
の幅方向と略平行な状態で、すなわち、支持ブロック1
1の延在方向と直交する方向に配置されており、その両
端が、マスト7の上端および支持ブロック11にそれぞ
れ係止されている。したがって、この長方形状の屋根4
は、一辺が各マスト7に、これと平行な他辺が支持ブロ
ック11にそれぞれ支持されている。屋根4は、フィー
ルド2はもちろんのこと4つのスタンド3A・3A、3
B、3Cの上方を充分に覆う広さに設定されている。
スタンド3Cの後方の斜面M1に設けられた支持ブロッ
ク11との間に互いに平行に架け渡されたトラス構造の
複数のワイヤケーブル(ケーブル)4aと、これらワイ
ヤケーブル4aを骨組として張られた丈夫な樹脂製の膜
体4bとから構成される簡易な膜屋根構造のものであ
る。支持ブロック11は打設コンクリートであって山腹
Mの斜面M1にフィールド2の長手方向と略平行に、す
なわち、斜面M1の傾斜方向と直交方向に構築され、ワ
イヤケーブル4aは、平面視した場合に、フィールド2
の幅方向と略平行な状態で、すなわち、支持ブロック1
1の延在方向と直交する方向に配置されており、その両
端が、マスト7の上端および支持ブロック11にそれぞ
れ係止されている。したがって、この長方形状の屋根4
は、一辺が各マスト7に、これと平行な他辺が支持ブロ
ック11にそれぞれ支持されている。屋根4は、フィー
ルド2はもちろんのこと4つのスタンド3A・3A、3
B、3Cの上方を充分に覆う広さに設定されている。
【0015】以上が本実施例の競技場1であるが、この
競技場1には、付帯設備として、入場者のゲート12、
フロア6上の休憩場13、管理棟14等の諸設備が隣接
して設けられている。
競技場1には、付帯設備として、入場者のゲート12、
フロア6上の休憩場13、管理棟14等の諸設備が隣接
して設けられている。
【0016】上記競技場1においては、フィールド2を
挟んで山腹Mの斜面M1に対向するようにメインスタン
ド躯体5を設ける一方、山腹Mに斜面M1の傾斜方向と
直交する方向に延在する支持ブロック11を設け、メイ
ンスタンド躯体5と支持ブロック11との間に、平面視
した場合に支持ブロック11と直交するように、ワイヤ
ケーブル4aを架設し、このワイヤケーブル4aを、支
持ブロック11およびメインスタンド躯体5の延在方向
に互いに平行に複数配列するとともに、これらワイヤケ
ーブル4aに支持させて屋根4を膜屋根として設けた構
成となっているために、フィールド2および斜面M1の
双方を同一の屋根4により平面的に覆うことができ、こ
れによって、斜面M1をバックスタンド3Cとして利用
することができる。つまり、各スタンド3A、3B、3
Cのうちのバックスタンド3Cを、鉄筋あるいは鉄骨鉄
筋コンクリート製の躯体で支持されているのではなく、
ほぼそのままの状態とされた自然地形の山腹Mの斜面M
1に支持された状態で建造することができる。すなわち
自然を最大限に利用してバックスタンド3Cを建造して
いるわけであり、このため、バックスタンド3Cの構造
は、重装備にならず材料の使用量が少なくて済むととも
に建造労力の負担軽減と工期の短期化が図られ、その結
果きわめて容易にバックスタンド3Cを建造することが
できる。このように山腹Mの斜面M1を利用すること
は、特に収容能力が大きい場合に有利となる。また、材
料の大量使用や、山腹を削って地盤を造成する必要もほ
とんどないことから、地球環境に対する影響をなるべく
抑えることができ、また、建設コストの低減化を図るこ
とができる。
挟んで山腹Mの斜面M1に対向するようにメインスタン
ド躯体5を設ける一方、山腹Mに斜面M1の傾斜方向と
直交する方向に延在する支持ブロック11を設け、メイ
ンスタンド躯体5と支持ブロック11との間に、平面視
した場合に支持ブロック11と直交するように、ワイヤ
ケーブル4aを架設し、このワイヤケーブル4aを、支
持ブロック11およびメインスタンド躯体5の延在方向
に互いに平行に複数配列するとともに、これらワイヤケ
ーブル4aに支持させて屋根4を膜屋根として設けた構
成となっているために、フィールド2および斜面M1の
双方を同一の屋根4により平面的に覆うことができ、こ
れによって、斜面M1をバックスタンド3Cとして利用
することができる。つまり、各スタンド3A、3B、3
Cのうちのバックスタンド3Cを、鉄筋あるいは鉄骨鉄
筋コンクリート製の躯体で支持されているのではなく、
ほぼそのままの状態とされた自然地形の山腹Mの斜面M
1に支持された状態で建造することができる。すなわち
自然を最大限に利用してバックスタンド3Cを建造して
いるわけであり、このため、バックスタンド3Cの構造
は、重装備にならず材料の使用量が少なくて済むととも
に建造労力の負担軽減と工期の短期化が図られ、その結
果きわめて容易にバックスタンド3Cを建造することが
できる。このように山腹Mの斜面M1を利用すること
は、特に収容能力が大きい場合に有利となる。また、材
料の大量使用や、山腹を削って地盤を造成する必要もほ
とんどないことから、地球環境に対する影響をなるべく
抑えることができ、また、建設コストの低減化を図るこ
とができる。
【0017】しかも、屋根4の一部が支持ブロック11
を介して山腹Mの斜面M1に支持されることにより、屋
根4の支持に要する材料の使用量が少なくて済み、建造
労力の負担軽減と工期の短期化が図られるとともに、強
固に屋根4を支持することができる。また、この場合、
屋根4を支持するワイヤケーブル4a,4a,…が、メ
インスタンド躯体5の延在方向に間隔をおいて設置され
たマスト7,7,…の上端によって支持されるので、メ
インスタンド躯体5を、その延在方向に連続してすべて
ワイヤケーブル4aを支持可能な高さに形成する必要が
なく、マスト7部分のみをワイヤケーブル4aを支持可
能な高さに形成すればよい。したがって、メインスタン
ド躯体5の工事費の低減を図ることができる。
を介して山腹Mの斜面M1に支持されることにより、屋
根4の支持に要する材料の使用量が少なくて済み、建造
労力の負担軽減と工期の短期化が図られるとともに、強
固に屋根4を支持することができる。また、この場合、
屋根4を支持するワイヤケーブル4a,4a,…が、メ
インスタンド躯体5の延在方向に間隔をおいて設置され
たマスト7,7,…の上端によって支持されるので、メ
インスタンド躯体5を、その延在方向に連続してすべて
ワイヤケーブル4aを支持可能な高さに形成する必要が
なく、マスト7部分のみをワイヤケーブル4aを支持可
能な高さに形成すればよい。したがって、メインスタン
ド躯体5の工事費の低減を図ることができる。
【0018】以上のように、本実施例はバックスタンド
3Cのみを山腹Mの斜面M1に支持させた構成である
が、自然地形の状態(地勢)に応じてスタンドを斜面に
設け、さらにその斜面に屋根を支持させて自然との調和
が図られる競技場が本発明の特徴であり、また、サッカ
ー競技場に限らず陸上競技場やラグビー専用競技場等、
他のスポーツの競技場に適用できるのはもちろんのこと
である。
3Cのみを山腹Mの斜面M1に支持させた構成である
が、自然地形の状態(地勢)に応じてスタンドを斜面に
設け、さらにその斜面に屋根を支持させて自然との調和
が図られる競技場が本発明の特徴であり、また、サッカ
ー競技場に限らず陸上競技場やラグビー専用競技場等、
他のスポーツの競技場に適用できるのはもちろんのこと
である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明の競技場によ
れば、屋根の一部が自然地形の斜面に支持されることに
より、屋根の支持に要する材料の使用量が少なくて済
み、建造労力の負担軽減と工期の短期化が図られるとと
もに、強固に屋根を支持することができる。また、自然
地形の一部をスタンドとすることができるので、土工事
や材料の使用量の低減を図ることができ、建設コストの
低減を図ることができるとともに、地球環境に対する影
響が抑えられる。
れば、屋根の一部が自然地形の斜面に支持されることに
より、屋根の支持に要する材料の使用量が少なくて済
み、建造労力の負担軽減と工期の短期化が図られるとと
もに、強固に屋根を支持することができる。また、自然
地形の一部をスタンドとすることができるので、土工事
や材料の使用量の低減を図ることができ、建設コストの
低減を図ることができるとともに、地球環境に対する影
響が抑えられる。
【0020】また、躯体の延在方向に間隔をおいて設置
されたマストの上端によってケーブルが支持されるの
で、躯体を、その延在方向に連続してケーブルを支持可
能な高さに形成する必要がなく、マストのみをケーブル
を支持可能な高さに形成すればよく、躯体工事費の低減
を図ることができる。
されたマストの上端によってケーブルが支持されるの
で、躯体を、その延在方向に連続してケーブルを支持可
能な高さに形成する必要がなく、マストのみをケーブル
を支持可能な高さに形成すればよく、躯体工事費の低減
を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例であるサッカー専用の競技場
の全体平面図である。
の全体平面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同一部側面図である。
【符号の説明】 1 競技場 2 フィールド(競技部分) 3C バックスタンド 4 屋根 M1 山腹の斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 修一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 川口 正人 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 ダンテ・エヌ・ビニ アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフ ランシスコ市メイプルストリート94118 (56)参考文献 特開 昭62−242037(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 3/14
Claims (2)
- 【請求項1】 トラックやフィールド等の競技部分の外
側に隣接して観客席であるスタンドが建造され、少なく
ともスタンドが屋根で覆われてなる競技場において、前記競技部分を挟んで前記自然地形の斜面に対向するよ
うに躯体を設ける一方、前記斜面の山腹に前記斜面の傾
斜方向と直交する方向に延在する支持部を設け、前記躯
体と前記支持部との間に、平面視した場合に前記支持部
と直交するように、ケーブルを架設し、このケーブル
を、前記支持部および前記躯体の延在方向に互いに平行
に複数配列するとともに、これらケーブルに支持させて
前記屋根を膜屋根として設けたことを特徴とする競技
場。 - 【請求項2】 請求項1記載の競技場であって、前記躯
体には、上方に向けて突出するマストが、前記躯体の延
在方向に所定間隔をおいて配列された状態で設けられ、
前記マストの上端に前記ケーブルが支持されていること
を特徴とする競技場。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26523793A JP3154032B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 競技場 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26523793A JP3154032B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 競技場 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07119323A JPH07119323A (ja) | 1995-05-09 |
JP3154032B2 true JP3154032B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=17414432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26523793A Expired - Fee Related JP3154032B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 競技場 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3154032B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-22 JP JP26523793A patent/JP3154032B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07119323A (ja) | 1995-05-09 |
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