JP3153700U - 碇引上げ器 - Google Patents
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Abstract
【課題】推進機をもつがウインチを持たない小型の釣り船において碇を引上げることを容易ならしめる碇引上げ器を提供する。【解決手段】ブイ10と、碇ロープ70に対してひっかけるフックと、フックブイ連結部材40と、碇ロープ70を前記フックに押し付けるストッパー板22と、該ストッパー板22を前記フックに押し付ける押付け弾性部材とからなる碇引上げ器を用いる。碇を引上げる方法は、碇引上げ器取り付けステップと、走行ステップと、停止ステップと、前記碇ロープを繰ることにより回収する回収ステップとからなる。【選択図】図4
Description
本考案は、小型の釣り船に適した碇引上げ器に関するものである。
特許文献1には、裏表どちらにも開く三角形様シーアンカーが開示されている。シーアンカー及びつな類の軽量化を計り、操作取り扱いを簡単にし、形状を変えることで裁断縫製を単純化して、材料の節減、経費を節約する。四角形のシートの上辺をしぼって束にして三角形様シーアンカーとし、底辺部におもりと浮力材をつけ、シートの側辺部と底辺部にロープを縫製して固定します。スイベルの環の両側のツナに止めコブを作り、もう一方のそれぞれの環の両側のつなには、枝つなを結び、ブイ、もやいづなも結ぶ。
特許文献2には、相互に絡み合うことを防止するシーアンカーが開示されている。船艇から延びたアンカーロープと、その先につながれた複数の張りロープと、それによって周縁部が引っ張られて水中でパラシュート状に広がるシーアンカー本体を有し、シーアンカー本体の中央部には海水が筒状に通過する整流部が設けられる。またその整流部には、浮力体が設けられ、水面に浮かぶ。
特許文献3には、重量や体積等を効果的に提言しつつ収納や取り扱いが容易な構成を有する「錨」が開示されている。アンカーシャンクと錨爪を有する錨において、水中にて錨爪の一部に浮力を作用させるための浮力部が取り付けられる。浮力部の作用により錨爪の先端部が鉛直下方に向き、水底に掛止することになる。
特許文献4には、釣り船の釣り易さの中でのシーアンカーの引上げの容易さ、甲板での作業性の向上を目的とする「船釣り用シーアンカー」が開示されている。シーアンカーの頂部に索輪を固着しそれに浮き子を直結したパラシュート型シーアンカーである。
特許文献5には、アンカーが水底の岩礁などに根がかりし離脱困難になったとき、根がかりから容易に離脱することを可能にする「アンカー及びアンカー改造装置」が開示されている。アンカーのシャンクにフックを設け、フックとアイを補助ロープで連結する。補助ロープ上をスライドするスライドリングをとりつけ、スライドリングに作用するアンカーロープからの牽引力の力点の移動を利用して、補助ロープとフックとの連結を解放し、アンカーロープからの牽引力を、スライドリングとクラウンロープを介してクラウンに作用させることでアンカーをクラウンを力点に引き揚げ、根がかりからの離脱を容易にする。
図9は、本考案を着想し、完成させた考案者の着想メモである。船からの釣果は狙ったポイントにいかに船をつけるかに大きく影響すること、船は潮流や風の影響で簡単にポイントからズレてしまうこと、ズレるたびに碇を上げ再度碇を入れ直す作業が必要になること、ウインチを持たない船は人力で碇引上げ作業を行わなければならないこと、人力で碇を引上げる作業が重労働であること、が指摘されている。本考案の考案者は、この人力による碇引上げを楽にする方法を求めたものである。
以下、図10から図20までを参照しつつ、この課題について詳細に説明する。図10は、碇をつなぐロープの一般的な長さを説明する図である。船舶は海上で停泊する場合、潮流や風により流されないように、碇(アンカー)を降ろす。その時のロープの長さは水深(A)の3倍程度が適当とされる。
図11は、動力を船内に持つ船において碇を動力によって巻き上げる設備(ウインチ)を備えていることを説明する図である。船内機船などの動力を船内に持つ船は、碇もその動力によって巻き上げる設備(ウインチ)を備えている。したがって、人力によってロープを手繰る必要はない。
図12は、ウインチを備えた船において碇ロープを巻き取る様子を示す従来図である。碇が水底にあるまま、碇ロープが巻き取られることで船と碇との間の水平方向の距離が縮まる。
図13は、ウインチを備えた船において碇を回収する様子を示す従来図である。碇が水底を離れて船に回収されるまで船の動力によって巻き上げられて回収される。
図14は、推進機を持つがウインチを持たない船において碇を引上げる様子を示す従来図である。碇につながるロープ(碇ロープ)を人力により手繰り寄せる。このとき水底面と碇との間で摩擦が大きければ、その摩擦力に打ち勝って手繰り寄せる必要がある。また、碇が水底に引っかかっているような場合には、碇は動かずに船を碇に向けて引き寄せることになる。いずれにしても碇と船との間の水平距離を縮める作業は重労働になることが考えられる。
図15は、推進機を持つがウインチを持たない船において碇を引上げる際に人力でロープをたぐりよせる様子を示す従来図である。碇ロープの張り具合、たわみ具合を視認しつつ人力で引き寄せて、碇の近くまで船を近づける。
図16は、推進機を持つがウインチを持たない船において最終的に碇を回収する様子を示す従来図である。10キログラム前後の碇を人力で水底から水上まで引上げなくてはいけない。大変な体力と腕力とを要する。海上が時化た状態での船上での立ち作業は落水の危険をも伴うものである。
図17は、推進機を持つがウインチを持たない船において碇を引上げる裏技を説明する従来図である。碇と船との間の水平距離を縮める目的で船の推進機を用いる。
図18は、推進機を持つがウインチを持たない船において碇引上げの準備の為に碇の上辺りまで船を走らせることを示す従来図である。碇ロープのたるみ具合を見ながら船を走らせることで船を碇の真上近くまで近づける。
図19は、推進機を持つがウインチを持たない船において碇を手作業にてロープを引いて引上げていたことを示す従来図である。この裏技の場合は、人力にて碇ロープを引くことは碇の真上に来てからで足りる。
図20は、推進機を持つがウインチを持たない船において碇を手作業にて回収する最後の作業を示す従来図である。碇を水底から船まで引上げて回収する作業は、この裏技にあっても、最後は人力に頼って引上げる肉体労働となる。
本考案は、小型の釣り船、つまり推進機は有するがウインチを有しない船において、碇を引上げることを容易ならしめる碇引上げ器を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本考案は、次の構成を有する。請求項1に記載の考案は、推進機を有する小型船に碇ロープを介してつながっている碇を引上げるのに用いる碇引上げ器であって、前記碇の重量を支える浮力を持つブイと、前記碇ロープが前記小型船と前記碇との間をつなげている状態において、該碇ロープに対してひっかけるフックと、該フックを前記ブイに連結するフックブイ連結部材と、前記フックが前記碇ロープを引っ掛けている状態で前記碇ロープの可動範囲を狭めるべく前記碇ロープを前記フックに押し付けるストッパー板と、前記碇ロープが前記小型船の側に引かれる方向への前記碇ロープの移動は抵抗が小さく、それと逆方向には抵抗が大きくなるように前記ストッパー板を前記フックに押し付ける押付け弾性部材とからなる。
請求項2に記載した考案は、請求項1に記載した碇引上げ器であって、前記フックと前記ストッパー板との双方にボルト通し穴をもうけ、さらに前記押付け弾性部材を、両端に接線方向に延びる延長部分を有し、その空洞部分が前記ボルト通し穴と同様の内径を有するコイルばねとして、前記ボルト通し穴と前記コイルばねとの双方を通るボルトとナットにより、前記フックと前記ストッパー板とを結合したことを特徴とする。
請求項3に記載した考案は、請求項1又は2のいずれか一に記載した碇引上げ器であって、前記ストッパー板は、前記フックに当接する部分に切り込み部分を有し、前記碇ロープがその切り込み部分に導かれて可動することを特徴とする。
請求項4に記載した考案は、請求項3に記載した碇引上げ器であって、前記切り込み部分と前記フックとの間にできる隙間を前記碇ロープの直径の50%から90%までの値としたことを特徴とする。
請求項5に記載した考案は、請求項3又は4のいずれか一に記載の碇引上げ器であって、前記切り込み部分の中央に突起を設けて、前記碇ロープがすべることを防止することとしたものである。
請求項5に記載した考案は、請求項3又は4のいずれか一に記載の碇引上げ器であって、前記切り込み部分の中央に突起を設けて、前記碇ロープがすべることを防止することとしたものである。
本考案のシステムは、かかる構成を有するから以下の効果をもたらす。
請求項1記載の考案により、ウインチを持たない小型船であっても、推進機を用いて碇引上げができる。
請求項2記載の考案により、簡単で扱いやすい構造の碇引上げ器が提供できる。
請求項3記載の考案により、碇ロープの可動部分が限定される。
請求項4又は請求項5記載の考案により、碇ロープを強く噛み込む。
本考案にかかる碇引上げ器について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本考案に係る碇引上げ器にブイをつなぎ、ロープを通した状態を描く使用状況説明図である。ブイ10は、後述する碇60、フック土台21、ストッパー板22、碇ロープ70などを支えるだけの十分な浮力をもつブイ(浮き球)であって、これらを支えてもなお海水面に浮くだけの浮力を有する。ブイ10には、ロープ通し15が設けられており、フックブイ連結部材40によりフック土台21と連結される。フックブイ連結部材40は、ここでは短いロープをもちいて縛り付けるものとしている。接続金具を用いた連結も可能である。たとえば登山道具として用いられるカラビナを用いることができる。
フック土台21は、ここでは溶接可能な頑丈な金属棒をもちいて曲げ加工を施して英文字の「ジェイ」の字の形にまげて碇ロープ70を引っ掛けるフック形状とし、その反対側にはブイ10とを短いロープで連結するためのロープ通し35を設けてあるものである。ストッパー板22は、やはり溶接可能で頑丈な金属板を用いて加工したものであり、碇ロープ70に接する部分は切り込み(くぼみ)が設けられている。
フック土台21を「ジェイ」の字の形としたのは、碇ロープ70が碇60と船の間に張っている状態であっても、あとからこのフック土台21を碇ロープ70に引っ掛けることを可能にするためである。フック土台21とストッパー板22とは図1からは見えない裏側でボルト23とナット24とにより固定されている。ここで表とは碇ロープ70の碇側に向かう方をいい、裏とは碇ロープ70の船側に向かう方をいう。フック土台21にはボルト通し31,32が、ストッパー板22にはボルト通し33,34が設けられ、ボルト23はボルト通し31,32,33,34を通り、ナット24で固定される。
さらにボルト23はコイルばね25をとおり、コイルばね25を固定する役目をも果たす。コイルばね25は、円筒状のコイルばねの両端が直線状に延びた形状をしており、フック土台21とストッパー板22とがくっつく方向にはさみ込む機能を有する。それによりストッパー板22とフック土台21のフック部分との間に碇ロープ70をはさみこみ、その碇ロープ70を押し付けて、碇ロープが船の方向に引上げる向きの抵抗は小さく、碇ロープが碇の方向に引っ張られる向きの抵抗を大きくする。
図2は、本考案に係る碇引上げ器を裏側から見た分解図である。フック土台21の「ジェイ」の字型をしたフックの反対側には、ボルト通し31及び32を溶接した小片が溶接され閉じた空間であるロープ通し35を形成している。そのロープ通しには、短いロープからなるフックブイ連結部材40が結び付けられている。フックブイ連結部材40の他端はブイ10側のロープ通し35に結び付けられて、ブイ10とフック土台21との連結を実現している。
ストッパー板22は、図2に描かれているのが裏側、すなわち船の側である。裏側がやや山なりになっている。表側に向かって撓むことで碇ロープ70をフック土台21との間にはさみ込む効果をもたらすためである。ストッパー板22の中央部に切り込みが設けられており、この切込み部とフック土台21のフック部分との間で碇ロープ70をはさみ込む。ストッパー板22の切り込み部分の反対側にはボルト通し33及び34が設けられている。
ボルト23は、ボルト通し31、ボルト通し33、コイルばね25、ボルト通し34、ボルト通し32の順に通ってナット24によりねじ止め固定される。コイルばね25は、フック土台21のフック部分とストッパー板22の切り込み部分とにより挟まれる空間が狭まる方向に力を加える弾性部材である。
図3は、本考案に係る碇引き上げ器にブイを結びつけた状態を示す図である。碇ロープをも描いてあるが、まだ取り付けられていない。碇ロープ70に取り付ける際には、ストッパー板22とフック土台21との間に碇ロープを押し込むようにして、コイルばね25の働きに抗しつつ、フック土台21の「ジェイ」の形をした開口部分に碇ロープをひっかけるようにする。このとき碇引上げ器の裏側が船側に、表側が碇側になるように注意して取り付ける。
図4は、本考案に係る碇引上げ器に碇ロープを通した状態を示す図である。碇側(表側)から見た図である。ストッパー板22の表側、フック土台21の「ジェイ」の字の形のフック部分、ボルト23の頭の部分などが描かれている。碇ロープ70に沿って矢印を描いたのは、碇の重みでロープが引かれると、フック土台21とストッパー板22とが碇ロープ70を噛み込んで動かない構造であることを示している。
図5は、本考案に係る碇引上げ器のストッパー板の働きを説明する図である。船側に碇ロープ70が引かれるときは、ストッパー板22が上がって碇ロープ70は、抵抗なく碇引上げ器を通過する。図5でストッパー板22の近くに描いた破線矢印は、ストッパー板22がコイルばね25に抗してわずかに上に上がる様子を示したものである。
図6は、本考案に係る碇引上げ器をブイに結びつけた状態を示す図である。この状態で小型船に載せておく。碇を用いているときは、碇ロープに取り付けておく必要はない。
図7は、本考案に係る碇引上げ器を裏から見た図である。フック土台とストッパー板との間のすきまが碇ロープ直径の50%から90%程度が適当である。
図8は、本考案に係る碇引上げ器を横から見た図である。碇引上げ器にはブイが結ばれ、碇ロープが通されている。碇ロープ70がフック土台21とストッパー板22との間にはさまれている様子が描かれている。
次に図21から図26までを参照しつつ、本考案に係る碇引上げ器を用いて碇を引上げる方法について説明する。
図21は、本考案に係る碇引上げ器を使用して碇を引上げる方法のうち最初のステップである、ブイと一緒に碇ロープに取り付ける碇引上げ器取り付けステップを示す図である。碇の引揚が必要になったときに、本考案に係る碇引上げ器を碇ロープに取り付ける。碇引上げ作業が終了したときには、はずして保管する。前述したようにフック土台21は、「ジェイ」の字形になっているから、フック土台21とストッパー板22との間に碇ロープを押し込むようにして、フック土台21のフック開口部分に碇ロープを引っ掛ける。
このときに注意すべきは、向きである。フック土台21とストッパー板22との位置関係に着目するとき、フック土台21がある側が表、ストッパー板22がある側が裏である。碇ロープ70の両端には碇60と小型船80とがそれぞれつながる。碇引上げ器の表が碇60に向き、裏が小型船80に向くように取り付ける。
ブイ10、フック土台21、ストッパー板22などが一体となった碇引上げ器を碇ロープ70に取り付けた状態で、海面に投入する。すると、図21に示すようにブイ10は海面に浮かび、フック土台21、ストッパー板22は水面近くの水中に没する。このとき、フック土台21は碇60に近い側にあり、ストッパー板22は、小型船80に近い側にある。フック土台21及びストッパー板22は図示を省略してあるが、ブイ10に短いロープからなるフックブイ連結部材40で連結されているからブイ10近くにある。
図22は、本考案に係る碇引上げ器を使用して碇を引上げる方法のうち第二のステップである、推進機を用いて船体を走らせる走行ステップを示す図である。小型船80は、推進力を提供する推進機を持っているものの、ウインチをもっていない小型船である。この小型船80の推進機を用いて船体を走らせる。走らせる方向は、小型船80から見た碇60の方向である。場合によっては、碇60が海底で何かに引っかかっていてはずれにくいことが考えられる。その場合は、推進に対しても大きな抵抗があるので、無理をせずに進行方向を変えてみる。
図23は、走行ステップにより、ロープが繰られることを示す図である。図23と図22とを見比べるとわかるように、小型船80が走行することにより、ブイ10と碇60との間の距離が縮まる。ブイ10に連結されたフック土台21及びストッパー板22の働きにより、碇ロープ70は小型船80に引っ張られる方向に抵抗が小さく、碇60に引っ張られる方向には抵抗が大きいからである。かくしてブイ10と碇60との間の距離は縮まって、ついには碇60の真上近くにブイ10が到達する。
図24は、走行ステップにより、碇が水底を離れてブイに近づくことを示す図である。碇60の真上近くにブイ10が到達した後、なおも小型船80が走行し続けることにより、碇ロープ70が小型船80の走行方向に引っ張られ、さらにブイ10近くのフック土台21により碇ロープ70の引かれる方向が換えられて、碇60はほぼ真上に引っ張られる。それにより碇60はついには水底を離れて、ブイ10に近づく。このときブイ10は碇60の重さをも支えるのに十分な浮力を有しているので、なおも水面に浮いている。
図25は、本考案に係る碇引上げ器を使用して碇を引上げる方法のうち第三のステップである、推進機を停止させる停止ステップを示す図である。走行ステップにより、小型船80とブイ10との間の碇ロープ70の長さは、伸び続けて碇ロープ全体の長さまで近づく。しかし、碇60がついにブイ10のすぐ近くまで近づいたとき、小型船80とブイ10との間の距離はそれ以上広がらず、一定の距離となる。つまりブイ10は小型船80と同じ速度で移動し始める。小型船80の操縦者は、ブイ10が小型船80と同じ速度で移動し始めたことを視認して船の走行を止める。
図26は、本考案に係る碇引上げ器を使用して碇を引上げる方法のうち第四のステップである、水上に浮かんだブイと碇とを人力にてロープを手繰ることにより回収する碇回収ステップを示す図である。この最後の碇回収ステップは、人力により行われる。しかし、海上に浮かんだブイを水面を滑らせて手繰り寄せるにはさほどの力を要しない。最終局面にあってはブイと碇とを船近くの水面から船まで引上げる際に人手を要するが、従来例のような海底から碇を引上げることに比べると格段の差がある。
図27は、本考案に係る碇引上げ器のストッパー板のくぼみ中央を突起形状とした実施例を示す分解図である。碇ロープ70の種類によっては、滑りやすい材質がある。それに対応してストッパー板の切り込み部の中央を突起形状としたものである。
推進力としての動力を有するが、碇引上げのための動力を有しない小型船に利用可能である。
10 ブイ
15,35 ロープ通し
21 フック土台
22 ストッパー板
23 ボルト
24 ナット
25 コイルばね
31,32,33,34 ボルト通し
40 フックブイ連結部材
51 突起
60 碇
70 碇ロープ
80 小型船
15,35 ロープ通し
21 フック土台
22 ストッパー板
23 ボルト
24 ナット
25 コイルばね
31,32,33,34 ボルト通し
40 フックブイ連結部材
51 突起
60 碇
70 碇ロープ
80 小型船
Claims (5)
- 推進機を有する小型船に碇ロープを介してつながっている碇を引上げるのに用いる碇引上げ器であって、
前記碇の重量を支える浮力を持つブイと、
前記碇ロープが前記小型船と前記碇との間をつなげている状態において、該碇ロープに対してひっかけるフックと、
該フックを前記ブイに連結するフックブイ連結部材と、
前記フックが前記碇ロープを引っ掛けている状態で前記碇ロープの可動範囲を狭めるべく前記碇ロープを前記フックに押し付けるストッパー板と、
前記碇ロープが前記小型船の側に引かれる方向への前記碇ロープの移動は抵抗が小さく、それと逆方向には抵抗が大きくなるように前記ストッパー板を前記フックに押し付ける押付け弾性部材と
からなる碇引上げ器。 - 請求項1に記載した碇引上げ器であって、
前記フックと前記ストッパー板との双方にボルト通し穴をもうけ、
さらに前記押付け弾性部材を、両端に接線方向に延びる延長部分を有し、その空洞部分が前記ボルト通し穴と同様の内径を有するコイルばねとして、
前記ボルト通し穴と前記コイルばねとの双方を通るボルトとナットにより、前記フックと前記ストッパー板とを結合したことを特徴とする碇引上げ器。 - 請求項1又は2のいずれか一に記載した碇引上げ器であって、
前記ストッパー板は、前記フックに当接する部分に切り込み部分を有し、前記碇ロープがその切り込み部分に導かれて可動することを特徴とする碇引上げ器。 - 請求項3に記載した碇引上げ器であって、
前記切り込み部分と前記フックとの間にできる隙間を前記碇ロープの直径の50%から90%までの値としたことを特徴とする碇引上げ器。 - 請求項3又は4のいずれか一に記載の碇引上げ器であって、
前記切り込み部分の中央に突起を設けて、前記碇ロープがすべることを防止することとした碇引上げ器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009004594U JP3153700U (ja) | 2009-07-03 | 2009-07-03 | 碇引上げ器 |
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JP2008289067 Continuation | 2008-11-11 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013028280A (ja) * | 2011-07-28 | 2013-02-07 | Yoshin Kensetsu Kk | 操船用玉ブイ取付装置及びその取付方法 |
-
2009
- 2009-07-03 JP JP2009004594U patent/JP3153700U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013028280A (ja) * | 2011-07-28 | 2013-02-07 | Yoshin Kensetsu Kk | 操船用玉ブイ取付装置及びその取付方法 |
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