JP2002255093A - 沈没船引き上げ方法 - Google Patents

沈没船引き上げ方法

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JP2002255093A
JP2002255093A JP2001058662A JP2001058662A JP2002255093A JP 2002255093 A JP2002255093 A JP 2002255093A JP 2001058662 A JP2001058662 A JP 2001058662A JP 2001058662 A JP2001058662 A JP 2001058662A JP 2002255093 A JP2002255093 A JP 2002255093A
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Kingo Nishimura
西村欣吾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海上に配備する母船と沈没船、海底駐力支点
を複数のイカリワイヤーとランニングボーラインワイヤ
ーとの連携により沈没船を固定し母船に荷重をかければ
母船は水面に沈み反作用で浮力が発生するその相互作用
を引き出すために母船本体の大きさを船体荷重、資材荷
重、浮力など沈没船の安定を重視しながら効率のよい母
船を選定する。沈没船とのバランスを考慮するならばワ
イヤーウインチ、イカリ、カムラー、イカリワイヤー、
リング付き砂袋などの資材を使用して相乗効果が得られ
る沈没船引き揚げ方法に関する 【解決手段】 航空母艦、タンカー、貨物船の甲板上を
利用して25トン〜50トン未満の引き揚げウインチを
複数配備し、母船と沈没船、駐力支点の連結ワイヤーの
相互状態を観察しバランスよく安定を保持しながら沈没
船を回収する。今後 すべての船舶の甲板上のフレーム
に引き揚げ荷重に耐える複数のワイヤーフック固定を義
務付け事で万一の時に船体固定に要する時間短縮又船体
固定作業自体不必要なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、深海の海底にある
沈没船及び物体を母船にいながら沈没船を縛り船体を引
き揚げる方法
【従来の技術】
【0001】 サルベージ船による船体引き揚げ方法を
採用しているが船舶事故の現場に到着する時間に対する
機敏性に欠ける事、引き揚げに対する費用が何十億円と
多額の費用が掛かる。
【0002】 沈没船にワイヤーを固定する方法として
深海に於いて作業の困難が共なうなど引き揚げに対する
調査が必要でその費用も日数も掛かるから即座に作業が
出来ない。
【0003】 深海において沈没船をワイヤーで固定す
るためにはスクリュウの芯にロープを巻き付ける、船体
に穴を開けてワイヤーを固定する方法いずれも何らかの
形で海底に到達して作業を行う必要がある又船体を挟む
巨大な「爪」を製造するなど経費と日数を要し引き揚げ
ワイヤーは1本で引き揚げる事となりワイヤー自体は太
く重量の重い物となり、作業効率が悪い
【0004】 海流の流れ、天候に左右される海上での
引き揚げ作業が海上の母船、海底の沈没船に影響を与え
作業が困難になりしかも引き揚げ途中の海底では沈没船
が海流に流され作業を困難にする
【0005】 ワイヤーを一本、あるいわ数本で引き揚
げようとするとワイヤーに対する負荷が過大となり、機
材、資材が全て特注となり経費面で割高となり経費が莫
大となる。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】 海難事故が起こると同時に海上にいなが
ら沈没船の船体にワイヤーを巻き付けることを容易にし
航空母艦、タンカー、貨物船など極力甲板上が平面状の
母船を利用しその甲板上に鉄骨のH綱仮設架台を作り巻
き揚げウインチ(電動、発動機)を甲板左右に複数配列
固定し海底に沈んだ物体引き揚げる体制を整え、無人潜
水機「スコーピオII」、イカリ付きワイヤー、ランニン
グボーラインワイヤー、砂袋、鉄管、補助ワイヤー、鉄
剣、グリップ座金、深海カメラ、電気、通信用ワイヤー
巻き付けクリップ、ワイヤークリップ、シンプル用クリ
ップ、リング、火薬、スライドチャック、軽量資材によ
る引き揚げと経費削減を計る。
【0007】 各ワイヤー、資材など重量が重い場合は
ロープ、資材をケブラー製品を使用する事も考慮する。
ケブラーは軽量で張力、摩擦に強さを発揮する特徴を持
つ。引き揚げワイヤーに掛かる重量を分散し機材、資材
の軽量化、作業効率をよくして船体引き揚げ、人命救助
を事故の初期段階に行う
【課題を解決するための手段】
【0008】 沈没船にワイヤーを固定する事に課題を
残す従来の船舶に図8に示すフレーム30に連結した甲
板上に複数の引っかけフック32を取り付ける。その左
右フック32間にヘブラーロープ、ワイヤー17に浮体
機能27さえあれば容易に船体を引き揚げることが出来
る、故に全ての船舶に浮体引っかけフック32を設ける
ことを義務付ける事が万一の船体引き揚げに必要な固定
に要する時間短縮が可能となる
【0009】 図3沈没船2の前方、後方、左右側面4
カ所に駐力支点33を確実に設けることがランニングボ
ーラインワイヤー10の縮小に又不安定な船体を起こし
に、船体の安定を確保し、引き揚げ船体が海流に押され
母船1、沈没船2に荷重が必要以上に掛かる状態を軽減
する役目をする。引き揚げ時の母船1海底駐力支点33
と沈没船2間のランニングボーラインワイヤー10を利
用して砂袋9による駐力支点33の強化を行い又その接
触ワイヤー抵抗を利用して引き揚げ時の沈没船2の海中
での安定を確保する
【0010】 海上に沈没船2を回収する母船1を配備
するにあたり、準備する船舶1は沈没船2よりも総トン
数を数倍以上の船舶を設定して海上での作業の安全を計
り、母船1と沈没船2の船首が同じ方向、海上と海底と
の船舶は水平、垂直線上に配備する。
【0011】 図1母船1には沈没船2を引き揚げる力
を計算した後イカリ付きワイヤー6,7の本数を決定し
沈没船2の周囲に垂直にイカリ付きワイヤー6,7及び
砂袋付きワイヤーを海底に沈め、極力沈没船2の近くに
イカリ付きワイヤー6,7を沈めるその位置は海流の速
さなどで流されない点を考慮して沈め、すべてのイカリ
付きワイヤー6,7が沈没船2船腹と船底の間の任意の
場所すなわちイカリのアーム支点8に届いたことを確認
の後、ランニングボーラインワイヤー10をイカリ付き
ワイヤー6,7の外側に順次リング20に通し、砂袋9
をランニングボーラインワイヤー10を介して海底に一
斉に沈める。ランニングボーラインの10集合位置、イ
カリアーム支点8に到達後ランニングボーラインワイヤ
ー10の先端を引き揚げるランニングボーラインワイヤ
ー10大ループ29が順調に沈没船2の船体の方向に縮
小しているかを深海カメラ15を見ながら先端を引き揚
げループを絞る。ランニングボーラインワイヤー10の
大ループの形状に支障がある場合は引き揚げるワイヤー
方向に、又駐力支点に問題があるからさらにランニング
ボーラインワイヤー10に錘、砂袋リング9を通し駐力
支点33の基礎固めを充分行った後、ランニングボーラ
インワイヤー10の進行方向が駐力支点33と水平に轢
くことで大ループ29が最小限に縮小となりランニング
ボーラインワイヤー10、イカリ付きワイヤー6,7が
船体側面、船底に強固に配置される。
【0012】 そのランニングボーラインワイヤー支点
11を固定する方法として電気、通信に使用されている
ワイヤーグリップ12(ワイヤーを簡単につかめ、滑ら
ず、1種類で掴む範囲が広い特徴を生かす)を利用すれ
ば駐力支点33固定が可能となる。ランニングボーライ
ンワイヤー10の先端からワイヤーグリップ12が外れ
ない安全カバーをした後ワイヤーを介して投下しランニ
ングボーラインワイヤー支点11に到達するしかし海底
の水圧、ワイヤーグリップ12の比重などで、ワイヤー
グリップ12がランニングボーラインワイヤー支点11
に届かない場合はスコーピオII15でランニングボーラ
インワイヤー支点11に移動しワイヤーグリップ12を
固定した後、ランニングボーラインワイヤー10の先端
を引き揚げランニングボーラインワイヤー10の大ルー
プ29を沈没船に最小限に縮め船体を縛る。注意点はラ
ンニングボーラインワイヤー10とイカリ付きワイヤー
6、7との引き揚げ時のバランスが大切でありバランス
が崩れると、大ループ29が外れたりする。しかし船上
のフレーム30にあるイカリ付きワイヤー6,7を船上
固定アーム31で船上を固定すればイカリ付きワイヤー
6,7を介して船腹と船上を縛れば大ループ29は外れ
ない。
【0013】 ランニングボーラインワイヤー支点11
を締め、固定出来れば船体の対称支点にランニングボー
ラインワイヤー10を固定する1例として前方と後方、
左側面と右側面と交互に固定を行う事で船腹にランニン
グボーライン10を安定した形で縛ることが出来る。
【0014】 沈没船2の船腹の外周よりも船底の近く
に存在するランニングボーラインワイヤー10の大ルー
プ29の外周の長さが短ければ沈没船2はランニングボ
ーラインワイヤー10の小ループ28のワイヤー支点8
に支えられ船体を支える効果がある。ここで考えられる
ことは、単に船腹、船底を支えるだけでは船上、船体全
体の安定が得られないから
【図7】ランニングボーラインワイヤー支点11を船体
の周囲全体に配備した時点でイカリ付きワイヤー6,7
を引き揚げるその時イカリ付きワイヤー6,7は沈没船
2の船上フレーム30に接触した状態にありその場所に
イカリ付きワイヤー6,7を介して船上固定アーム31
を降ろした後に座金ストッパー16、ワイヤーグリップ
12で船上固定アーム31を固定すれば船体側面、船腹
にある各ワイヤー支点8と船上とが一体と成り沈没船2
の船体固定が完了する。
【0015】 各左右イカリ付きワイヤー6,7にラン
ニングボーラインワイヤー10が容易に配備出来る方法
としてランニングボーラインワイヤー10がイカリ付き
ワイヤー10に引っかかりやすくするために
【図1】のホールディングイカリ21(支点が上部にあ
り骨材の先端が下部の方向)をイカリ付きワイヤー6,
7に又鉄管、鉄柱溶接で製作して固定して船底〜船腹に
掛けて数カ所設けて於くことでランニングボーラインワ
イヤー10がホールディングイカリ21に集中し任意の
位置に配備出来る。ワイヤーグリップ12によるランニ
ングボーライン支点11固定の作業工程の繰り返しを一
本ずつランニングボーラインワイヤー10を配備して絞
り固定すれば、船腹〜船底に掛けてのランニングボーラ
インワイヤー10が集中し水平を保ち引き揚げ荷重を各
イカリ付ワイヤー6,7ランニングボーラインワイヤー
10、ランニングボーラインワイヤー支点11に分散
し、固定が容易に出来る。
【0016】 この固定方法の目的は船腹の外周よりラ
ンニングボーラインワイヤー10の外周を小さくして船
体の支えを形成する事を目的としている。イカリワイヤ
ー6,7の砂袋9は不必要の場合は引き揚げるか、砂袋
9を作業ロボット15でナイフ等で破る、火薬で破損し
砂を廃棄する。砂袋にチャックを取り付けロープで開口
する事で砂を排出する。しかし潮流の激しい場所ではよ
り作業の安全性が要求されるからワイヤー鎖、砂袋を沈
没船を引き揚げるまで船体の動向を自由自在に操作する
駐力支点33ワイヤーを接触抵抗に利用して作業終了後
まで配備する。
【0017】 図1において母船1を海上に配置する位
置は母船1重心中央と沈没船2の重心中央とが垂直線上
に泊める母船上1に配備した左右ワイヤーウインチ4,
5に連結しているイカリ付きワイヤー6,7を沈没船2
の周囲に沈め海底地面、船体側面、船底に任意の位置に
配備するイカリアーム22位置を決める。
【0018】 一面に届いた複数のイカリワイヤー6,
7は沈没船2の甲板3の表面積よりも大きい輪を形成し
てランニングボーラインワイヤー10をイカリワイヤー
6,7にリング通しおしてイカリ、砂袋リング9を海底
に順次垂直に沈める又一斉に沈める方法も考えられる沈
没船2の全周にランニングボーラインワイヤー10の水
平の輪が各イカリ支点8又イカリアーム22に止まり沈
没船2の周囲を囲むこととなるランニングボーラインワ
イヤー10の先端を海上の船上ウインチ4,5で巻き上
げることでランニングボーラインワイヤー10の輪が縮
まり船底、あるいは船体の側面にイカリワイヤー6,
7、ランニングボーラインワイヤー10が固定密着す
る、輪状を縮小してもランニングボーラインワイヤー支
点11を固定するストッパー部材が必要でありランニン
グボーライン支点11に対してランニングボーラインワ
イヤー10の先端からワイヤーグリップ12(誘導ワイ
ヤー付き)をランニングボーラインワイヤー10に沿わ
し海底方向に沈めランニングボーライン支点11を固定
する又1個のワイヤーグリップ12で支点を支えられな
い場合は複数のワイヤーグリップ12をワイヤー伝いに
配列して重ねることでよりストッパー効果が起こる。又
ワイヤー資材の関係でワイヤーが細い場合は同じ位置に
ランニングボーライン支点11を複数設けるすなわちラ
ンニングボーラインワイヤー10を複数同じ位置に配備
ことで、軽量資材でも対応が可能となる
【0019】 ワイヤーグリップ12は現在電力、通信
線を張る為に強力に引張る際に掴む物として多種多様に
使用されている。ランニングボーラインワイヤー10、
引き揚げワイヤー4,5を介してワイヤーグリップ12
を海底に沈めるには安全カバー付きグリップ12を採用
すればワイヤーから落脱することなく海底のランニング
ボーラインワイヤー支点11まで到達可能となる万一ワ
イヤー支点11まで到達しない場合はワイヤーに補助ロ
ープ付き鉄管パイプ14を海上からワイヤーグリップ1
2に対して降下する事でワイヤーグリップ12はワイヤ
ー支点11の方向に進む。ランニングボーラインワイヤ
ー10が1本の場合は荷重支点がランニングボーライン
ワイヤー支点11、1点に集中するからランニングボー
ラインワイヤー10を図4にある複数対称位置に投下し
て多く配備しランニングボーラインワイヤー支点11を
船体の全周にバランスよく組み合わせ網状にすれば沈没
船2本体とランニングボーラインワイヤー10とイカリ
ワイヤー6,7とがより一体となり引き揚げ荷重が複数
のイカリワイヤー6,7に分散する事が出来る故にワイ
ヤー自体の太さを細く小さめに設定する事が出来るしか
もランニングボーラインワイヤー10は引き揚げワイヤ
ー6,7としては使用は出来ないが(万一の時は使用は
可能である)、沈没船2の浮上に伴い、海中に浮かぶ船
体は海流の流れに左右されやすいから母船1に対する負
荷が大きくなるその船体の安定を計る為にランニングボ
ーラインワイヤー駐力支点33が重要である、船体浮上
に伴うに従い、ランニングボーラインワイヤー10が砂
袋9接触、摩擦抵抗しながらワイヤーが延長して海中で
の船体の安定を確保する。
【0020】 沈没船では、ランニングボーラインワイ
ヤー10を絞り終えワイヤーグリップ12で船腹、船底
を固定した段階で
【図9】沈没船の船上に二次ランニングボーラインワイ
ヤー23を配備し先端を絞ればイカリワイヤー6,7の
船上にイカリワイヤー6,7が絞られ輪状が小さくなり
船体を菱形に固定し安定する。イカリワイヤー6,7を
甲板上に設置した複数の左右ワイヤーウインチ4,5を
一斉に作動するので海底船体の状況を深海カメラ15で
注視し同時に、母船1甲板上の横断している全てのウイ
ンチワイヤー4,5の状態を充分観察しながら細心の注
意を持ってワイヤーウインチ4,5の作動及び制御を行
う、巻き上げ上昇するランニングボーラインワイヤー駐
力支点33の動向にも注意を計る沈没船2が海流に流さ
れないで安定を保つ為にランニングボーラインワイヤー
10を操作して船体の安定をはかる
【0021】 ランニングボーラインワイヤー10が軽
量な場合は海底に沈みにくいのでイカリ付きワイヤー
6,7間に砂袋をつなぎ確実にイカリアーム8支点に降
ろす事、イカリ付きワイヤー6,7間の間隔を確保する
ためにも重要である。ランニングボーラインワイヤー1
0が作用し固定した時点で砂袋9は必要なくなるから砂
袋9を破損し砂を放出する。砂袋自体は軽量であるた
め、引き揚げには影響はない。
【0022】 引き揚げウインチを設置するにあたり、
製造メーカー、機種、性能規格など全て同一の物を使用
すれば作業面で操作、統一が容易となる。又資材も同じ
事である。
【0023】 図5一例として1直線上の左イカリ付き
ワイヤー6を左右ワイヤーウインチ2台で引き揚げれば
二五トンのワイヤーウインチ5、5で50トンの引き揚
げる力が働き左右20台ずつ計40台を配備すれば10
00トンの物体を引き揚げることが出来る、資材重量は
追加重量となるが加算重量分をワイヤーウインチ4,5
を増加、機種能力を大きくする。又複数の母船を使用す
れば大型船舶も引き上げが可能となる。。
【0024】 沈没船2の海底での体勢が傾き体勢不安
定な場合でもランニングボーラインワイヤー10さえ船
体に通り任意の駐力支点33さえ確保し固定出来れば順
次ランニングボーラインワイヤーとイカリ付ワイヤとで
船体に絡まし固定して安定した体勢に立て直すことが出
来る。
【0025】 引き揚げた沈没船2が母船1の近くまで
浮上した時点で母船1と沈没船2の間に支柱緩衝材を入
れた後イカリワイヤー6,7を左右ウインチ4,5で巻
き上げ沈没船2を母船1に固定して一体にして母船1に
よる自力航行による陸地、港湾、ドック方面に向かう海
底の深さの余裕のある所で停止して、陸地に設置した引
き揚げウインチで沈没船1を陸地に引き揚げる。
【0026】 海難事故現場に近い所にサルベージ船が
いる場合は沈没船2を引き揚げるのにサルベージ船を使
用する事も可能である
【実施例】
【0027】 ランニングボーラインワイヤーとは ボ
ーラインで作られた小ループが締まらないこと又ワイヤ
ーの先端を引くことで大ループは縮小してしまる形状の
結束方法であり船体に対し上下左右にランニングワイヤ
ー大ループを通して縛りランニングボーラインワイヤー
支点をワイヤーグリップで挟めば大ループはワイヤーロ
ープに静止固定が可能となる ワイヤーロープにワイヤ
ーグリップ掴み海底に沈めるにはグリップのカム部の開
口が必要である。開口条件として長レバーと固定くさび
に操作ロープを設ける又無人潜水機を使用してワイヤー
グリップを固定する。
【0028】 イカリ9は本来鉄製が主体であるがイカ
リ9を砂袋9に置き換えれば砂の重量不足の場合は任意
の重量を砂袋で追加する事が出来、海底作業が終了後に
は砂袋をワイヤーを利用した鉄剣での切断、産業ロボッ
トを使用した砂袋の切断、火薬で砂袋爆破、砂袋自体に
チャックを設けておくなどすれば袋は破損、又は開口し
て砂は海底に沈み、引き揚げ荷重は軽減される
【0029】 沈没船の海底での船体が傾いた、不安定
な場合でもランニングボーラインワイヤーの大ループを
船体に通して船体重心とランニングボーラインワイヤー
支点を極力合わしうえ絞りワイヤーグリップ固定を行い
船体重心と、駐力支点を1直線に引っ張りを行えば船体
は動く船体固定は勿論、船体の体勢を複数のランニング
ボーラインワイヤを使用して自由自在に立て直すことが
出来る。
【発明の効果】
【0030】 個々の引き揚げワイヤーが複数存在して
いるこの引き揚げ方法は引き揚げ荷重を分散する事が出
来る。例えば500トンの重さの物体を1本のワイヤー
で揚げる時には1本のワイヤーには500トンの荷重が
かかるからワイヤー太さも各資材も大きくなり取り扱い
において作業効率が悪いから、引き揚げワイヤーを二本
にすれば1本のワイヤーに掛かる重量は約二五〇トンに
分散する事が出来る。引き揚げワイヤーを増加すること
で引き揚げ重量を分散する事が可能ならば。小規模な機
材、軽量な資材で引き揚げ対応が可能となり、事故現場
への空中輸送、甲板上での組み立て、解体など作業時間
の短縮、作業効率の効果は人命救助の面にも初期段階で
即行動に移せる重要な事となる。
【0031】 事故現場付近に航行中の船舶に無線連絡
を行い沈没船を引き揚げ可能な船舶に現場直行を依頼し
現場に向かう、その間にヘリコプターでワイヤーウイン
チ、各資材を確保して母船に搭載し引き揚げ、救出体制
を整え船体甲板上にウインチを配備完了後ただちに、ウ
インチワイヤーからイカリ付きワイヤーを沈没船に対し
て投下した後、詳細な説明にある行程で沈没船の回収を
即刻行うことを可能にした
【0032】 母船に配備した複数のワイヤーウインチ
の一斉、個別作動、制御が可能であるから沈没船のの体
勢、ワイヤー固定の状況により不安定な状態の船体を個
別のワイヤーウインチが作動して船体を水平に保つこと
が可能になる
【図面の簡単な説明】
【図1】母船、沈没船間のの構成図
【図2】ランニングボーラインワイヤーの構成図
【図3】ランニングボーラインワイヤーの設置状況図
【図4】母船甲板上のワイヤーウインチの配置図
【図5】母船甲板上の1〜2直線上の2台のワイヤーウ
インチ配置図
【図6】甲板上のウインチワイヤー構成図
【図7】船体側面ランニングボーラインワイヤー支点配
置図
【図8】甲板上に船体引き揚げフック取り付け図
【図9】左右イカリワイヤー間の二次ワイヤー構成図
【符号の説明】
1 母船 2 沈没船 3 母船甲板 4 左ワイヤーウインチ 5 右ワイヤーウインチ 6 イカリ付き左ワイヤー 7 イカリき右ワイヤー 8 イカリ支点 9 イカリ、砂袋 10 ランニングボーラインワイヤー 11 ランニングボーラインワイヤー支点 12 ワイヤーグリップ(カムラー) 13 グリップストッパー 14 鋼管、鉄管、剛球、砂袋錘 15 深海カメラ スコーピオII 16 座金ストッパー 17 イカリワイヤー間ストッパー 18 電気通信巻き付けクリップ 19 ワイヤークリップ 20 リング 21 船体押さえイカリ(ホールディング型下向き、上
向き) 22 イカリアーム 23 ランニングボーラインワイヤー二次支点 24 前方ウインチ 25 後方ウインチ 26 イカリフック 27 浮体 28 小ループ 29 大ループ 30 フレーム 31 イカリ固定アーム 32 フック 33 駐力支点 34 ビット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】深海沈没船の周囲全体に複数のイカリ付き
    ワイヤーを海底に沈めランニングボーラインワイヤーで
    イカリ付きワイヤーを水平に絞り船体の側面底面甲板上
    を挟み固定する方法
  2. 【請求項2】母船の左右甲板上においてワイヤーウイン
    チを複数配備し、左側面のイカリ付きワイヤーは右ワイ
    ヤーウインチで。右側面イカリ付きワイヤーは左ワイヤ
    ーウインチで引き揚げる方法
  3. 【請求項3】母船の左右甲板上においてワイヤーウイン
    チを複数配備し左側面イカリ付きワイヤーは1直線上に
    ある左右ワイヤーウインチ2台で右側面イカリ付きワイ
    ヤーは1直線上にある左右ウインチ2台で引き揚げる方
  4. 【請求項4】母船、沈没船の引き揚げ重量を個々のイカ
    リ付きワイヤー及びワイヤーウインチに分散し甲板上に
    横断するウインチワイヤーの高さを目線にする
  5. 【請求項5】駐力を得るためにランニングボーラインワ
    イヤーを海底に沈めた後砂を砂袋に注入し砂袋リングを
    ワイヤーに通しイカリの上に沈める。駐力、重量不足の
    場合は任意の数だけ投下しランニングボーラインワイヤ
    ー支点の駐力を強化する
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