JP3153633B2 - 温風乾燥機の消音装置 - Google Patents

温風乾燥機の消音装置

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JP3153633B2 JP15396292A JP15396292A JP3153633B2 JP 3153633 B2 JP3153633 B2 JP 3153633B2 JP 15396292 A JP15396292 A JP 15396292A JP 15396292 A JP15396292 A JP 15396292A JP 3153633 B2 JP3153633 B2 JP 3153633B2
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秀雄 奥津
善紀 油
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百合子 上垣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温風を吐出する温風乾燥
機の消音を行う消音装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】温風乾燥機の一つとして、濡れた手を乾
かすためのハンドドライヤーと称されるものがある。こ
れは手の乾燥を短時間に行うことが要求されるために、
大風速・大風量のものが用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、風速及び風量
が共に大のものは、どうしても騒音が大きくなってしま
うものであり、ハウジング内壁にウレタン等の多孔質吸
音材が取り付けられてはいるが、その効果は十分ではな
く、使用者からの騒音についての苦情が多い。本発明は
このような点に鑑み為されたものであり、その目的とす
るところは温風乾燥機が発する騒音に対して十分な消音
効果を得ることができる温風乾燥機の消音装置を提供す
るにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、送風
ファンとこの送風ファンで送られる風を加熱するヒータ
とを備えた温風乾燥機において、送風路中におかれるヒ
ータを保持しているヒータ保持枠のヒータと面する内面
側に音響的に透明なシートを張設するとともに、このシ
ートとヒータ保持枠の外面側との間に粉体を充填してい
ることに特徴を有している。
【0005】
【作用】本発明によれば、音響的に透明なシートを通じ
て騒音に曝される粉体の共振現象が音のエネルギーを熱
エネルギーに変換して消音を行うものであり、この時の
共振周波数は、騒音のピーク周波数に応じて粉体の粒径
や比重等を適宜選択することで、その温風乾燥機の騒音
に応じたものとすることができる上に、ヒータの熱が粉
体を乾燥状態に保つ。
【0006】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、図示の温風乾燥機は濡れた手を乾かすためのもの
で、下端面が送風用開口部となっているハウジング9内
にはモータ30によって駆動されるシロッコファン型の
送風ファン3が配設されているとともに、送風ファン3
を囲む風洞31における吐出口側には、ヒータ保持枠4
によって保持されたヒータ40が配設されており、送風
ファン3から吐出される風は、ヒータ保持枠4で囲まれ
た送風路を通過する間にヒータ4で加熱されてハウジン
グの上記送風用開口部から外部に下向きに吐出される。
図中61、62は送風用開口部の下方に差し出される手
を感知してモータ30及びヒータ40の起動信号を発す
る超音波式センサーである。
【0007】ここにおけるヒータ保持枠4は、図3〜図
5に示すように、角筒状であるとともに、送風方向に沿
って縮径しているもので、その内面側には各面に開口を
有している内枠45が一体に設けられており、内枠45
の各開口にはシート2が張設されている。このシート2
は、音響的に透明なもの、つまり20Hz〜4KHzの
周波数域の音に対して0.8以上の透過率を有するもの
で形成されている。なお、ここではヒータ40の近傍に
配置されることから、電気絶縁体であり且つ耐熱性を有
しているガラス繊維シートを用いている。これは、シー
ト2をヒータ40に近づけることができて、全体として
の小型化にも寄与している。
【0008】そして、上記シート2とヒータ保持枠4の
内面との間の空間には、粉体1を充填している。この粉
体1としては、かさ密度が概ね1.00g/cm3 以下
のもの、たとえば金マイカ、シリカ、アクリル超微粒
体、タルク、ケイ酸カルシウムなどを用いることがで
き、好ましくは平均粒径40μm・かさ密度0.37g
/cm3 の金マイカ、平均粒径1.7〜150μm・か
さ密度0.06〜0.28g/cm3 の湿式シリカ、平
均粒径3〜28μm・かさ密度0.44〜0.92g/
cm3 の球状シリカ、平均粒径1〜2μm・かさ密度
0.30g/cm3 のアクリル超微粒体、平均粒径1.
5〜9.4μm・かさ密度0.25〜0.45g/cm
3 のタルク、平均粒径20〜30μm・かさ密度0.0
8g/cm3 のケイ酸カルシウムを用いることができ
る。なお、用いることができる粉体1はこれらに限られ
るものはなく、粒径やかさ密度は、騒音のピーク周波数
に応じて適宜選択されるものである。
【0009】図中46は取付片、47は粉体1の充填用
開口部を閉じている蓋である。また図4中の10は粉体
1の上方に生じた空間を示している。このものにおいて
は、送風ファン3から吐出されてヒータ保持枠4で囲ま
れた送風路を通過するとともにハウジングの上記送風用
開口部から出ていく風によって生じる音や送風ファン3
の作動音(風切り音)といった騒音、つまり音波は、音
響的に透明なシート2を通過して粉体1を振動させるも
のであり、このために音響エネルギーは粉体1の運動エ
ネルギーや熱エネルギーに変換されてしまうものであ
る。この時、騒音のピーク周波数近傍が共振周波数とな
っている粉体1を用いれば、騒音のピーク周波数を効率
よく抑えることができる。図10は、平均粒径9.4μ
m・かさ密度0.31g/cm3 のタルクの厚さ3mm
の層による吸音率を示している。この場合、図から明か
なように、1.5KHz付近で最も高い吸音率を示す。
【0010】なお、図示例のように、上下方向の送風路
を囲むように粉体1を設置する時、図4に示すように、
粉体1が充填されない空間部10が上方にあるだけとな
り、送風路を粉体1の層が均一に囲むために、消音効果
にばらつきが生じることがない。また、ヒータ保持枠4
を角筒状としているのは、円筒形である場合よりもシー
ト2の面積を大きくとることができて、粉体1による音
響エネルギーの吸収効果を高めることができるからであ
る。さらに、ヒータ保持枠4を送風方向に沿って縮径す
る形状としているのは、吐出される風の圧力を高めるだ
けでなく、音響エネルギーがシート2をより通過しやす
くなるようにしているためである。
【0011】そして、粉体1を利用した消音装置を送風
ファン3及び風洞31の吐出口近傍に位置するヒータ4
0の保持用のヒータ保持枠4に配設しているのは、この
付近では送風時に渦が発生しやすく、騒音も生じ安くな
っているからであり、またヒータ40の近くにあること
から、ヒータ40の熱で粉体1が常に乾燥状態となり、
消音効果が減衰しないからである。
【0012】図6〜図9に示す実施例では、開口面にシ
ート2が張られているとともに粉体1が内部に充填され
た消音パックAを設けて、この消音パックAをヒータ保
持枠4そのものに設けている開口部に装着している。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明においては、音響的
に透明なシートを通じて騒音に曝される粉体の共振現象
が音のエネルギーを熱エネルギーに変換して消音を行う
ものであり、この時の共振周波数は、騒音のピーク周波
数に応じて粉体の粒径や比重等を適宜選択することで、
その温風乾燥機の騒音に応じたものとすることができる
ものであり、このために高い消音効果を得ることがで
き、またヒータの熱が粉体を振動しやすい乾燥状態に保
つことから、長期にわたり安定した消音効果を得られる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の断面図である。
【図2】同上の破断正面図である。
【図3】同上のヒータ保持枠の斜視図である。
【図4】同上のヒータ保持枠の断面図である。
【図5】同上のヒータ保持枠の粉体充填前の状態の斜視
図である。
【図6】他の実施例におけるヒータ保持枠の斜視図であ
る。
【図7】同上の正面図である。
【図8】同上の分解斜視図である。
【図9】同上の消音パックの断面図である。
【図10】粉体の吸音率の一例の説明図である。
【符号の説明】
1 粉体 2 シート 3 送風ファン 4 ヒータ保持枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上垣 百合子 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−106243(JP,A) 特開 昭61−40941(JP,A) 特開 昭57−150906(JP,A) 実開 昭49−45501(JP,U) 実開 昭52−54601(JP,U) 実開 昭63−65098(JP,U) 実開 昭59−143295(JP,U) 実開 平2−23887(JP,U) 実開 平4−80401(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 25/00 E04B 1/86 A47K 10/48 F24F 13/06 A45D 20/08 - 20/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風ファンとこの送風ファンで送られる
    風を加熱するヒータとを備えた温風乾燥機において、送
    風路中におかれるヒータを保持しているヒータ保持枠の
    ヒータと面する内面側に音響的に透明なシートを張設す
    るとともに、このシートとヒータ保持枠の外面側との間
    に粉体を充填していることを特徴とする温風乾燥機の消
    音装置。
  2. 【請求項2】 シートは電気絶縁体であり且つ耐熱性を
    有していることを特徴とする請求項1記載の温風乾燥機
    の消音装置。
  3. 【請求項3】 送風路を囲むヒータ保持枠は送風路の送
    風方向に沿って縮径していることを特徴とする請求項1
    記載の温風乾燥機の消音装置。
  4. 【請求項4】 送風路を囲むヒータ保持枠は断面形状が
    角形であることを特徴とする請求項1記載の温風乾燥機
    の消音装置。
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US8066096B1 (en) * 2010-11-04 2011-11-29 Hamilton Sundstrand Corporation Inlet silencer
US8685302B2 (en) * 2012-02-20 2014-04-01 Honeywell International Inc. Monolithic acoustically-treated composite structures and methods for fabricating the same
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