JP3153472B2 - 自己走査型イメージセンサ - Google Patents

自己走査型イメージセンサ

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JP3153472B2
JP3153472B2 JP18221796A JP18221796A JP3153472B2 JP 3153472 B2 JP3153472 B2 JP 3153472B2 JP 18221796 A JP18221796 A JP 18221796A JP 18221796 A JP18221796 A JP 18221796A JP 3153472 B2 JP3153472 B2 JP 3153472B2
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雅博 川崎
修 進藤
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旭光学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、測距ゾーンを複数有する
カメラの焦点検出装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】近年のカメラは、一眼レ
フレックスカメラにおいても自動焦点装置を備えること
が標準となりつつある。従来の一眼レフカメラにおける
自動焦点装置は、被写体に合焦したかどうかを検出する
焦点検出装置と、該焦点検出装置の検出結果に基づいて
被写体に合焦する位置まで撮影レンズ(焦点レンズ)を
駆動するレンズ駆動部とを備えている。
【0003】図30には、従来の焦点検出装置を備えた
一眼レフカメラの概要を、光軸で縦断して示してある。
カメラボディ1には、撮影レンズ群Lを備えた交換レン
ズ2が装着されている。カメラボディ1に設けられたメ
インミラー3の下方には、フィルム面4と等価な位置
に、焦点検出装置としての測距ユニット160 が設けられ
ている。メインミラー3の中央部はハーフミラーとなっ
ていて、撮影レンズ群Lを透過し、メインミラー3に入
射した被写体光線束は、一部が上記ハーフミラー部を透
過する。
【0004】ハーフミラー部を透過した被写体光線束
は、サブミラー6で反射されて、測距ユニット160 に導
かれる。測距ユニット160 の上部には、測距に用いられ
ない光線束をカットする遮光板211 および測距に用いら
れる光線束を通す開口212 が設けられている。
【0005】一方、メインミラー3で反射された被写体
光線束は、ピントグラス7を透過し、ペンタプリズム9
で反射されてファインダー8に導かれる。また、ファイ
ンダー8には、図35に示すように、ファインダ視野17
6 の中央部に測距ゾーン177 が設定されている。この測
距ゾーン177 内の被写体について焦点検出(合焦)動作
が行われる。
【0006】上記従来の測距ユニット160 は、図31に
示すように、視野マスク163 、コンデンサレンズ164 、
絞りマスク165 、被写体空中像を二分割する像分割光学
系としてのセパレータレンズ166 、167 および測距セン
サとしての CCDイメージセンサ168 を備えている。
【0007】上記視野マスク163 、コンデンサレンズ16
4 、絞りマスク165 およびセパレータレンズ166 、167
でオートフォーカス光学系169 が構成され、このオート
フォーカス光学系169 と CCDイメージセンサ168 とから
焦点検出光学系が構成されている。
【0008】オートフォーカス光学系169 の視野マスク
163 は、フィルム等価面170 の近傍に設けられている。
フィルム等価面170 は、撮影レンズ群Lを介して被写体
162と光学的に共役な位置関係にある。したがってその
フィルム等価面170 には、撮影レンズ群Lが合焦状態に
あるときに、被写体162 の空中像171 がピントのあった
状態で形成される。
【0009】コンデンサレンズ164 と絞りマスク165 と
は、撮影レンズ群Lの左右周辺部分を通過する被写体光
線束を二つの光線束に分割する機能を有し、セパレータ
レンズ166 、167 は、コンデンサレンズ164 を介して撮
影レンズ群Lと光学的に共役な位置関係にある。
【0010】セパレータレンズ166 、167 は、図32に
模式的に示すように、通常画面の長手方向と平行に配設
されており、ファインダ視野176 における中央測距ゾー
ン177 (図35参照)と光学的に共役な位置にある測距
ゾーン172 を介して、カメラボディ1に装着された撮影
レンズ群Lの射出瞳173 の仮想的な開口領域174 、175
を覗いている。セパレータレンズ166 、167 には、開口
領域174 、175 を通過した被写体光線束が取り込まれる
もので、セパレータレンズ166 、167 によってフィルム
等価面170 に形成された空中像171 が CCDイメージセン
サ168 上の2個の領域にそれぞれ像171a、171aとして再
結像される。
【0011】その再結像された像171aの合焦時(図33
の(a)参照)の像間隔(像信号Sのピーク間隔)を図
34の(a)に示すようにd0 とすると、図33の
(b)に示すように、合焦時に比べて前側に撮影レンズ
群Lのピントが合っているときには、像間隔が狭まって
これに対応する像ピーク信号Sの間隔d1 がd0 よりも
狭くなる。また図33の(c)に示すように、合焦時に
較べて後側に撮影レンズ群Lのピントがあっているとき
には、図34の(c)に示すように像間隔が広がって、
これに対応する像ピーク信号Sの間隔d2 がd0 よりも
広くなる。
【0012】この像間隔の変化が撮影レンズ群Lのディ
フォーカス量にほぼ比例することから、例えば従来の一
眼レフカメラの自動合焦装置では、その CCDイメージセ
ンサ168 に結像された像間隔を検出し、これを演算処理
して撮影レンズ群Lのディフォーカス方向とディフォー
カス量を求め、これらにより、撮影レンズ群Lを合焦位
置に駆動させている。
【0013】そして、例えば、図35に示すように、フ
ァインダ視野176 の中央に設けられた中央測距(中央合
焦)ゾーン177 に所望の被写体162 が入るように構図を
決めて測距を行なうと、図示しない焦点レンズ駆動モー
タおよび焦点レンズ駆動機構により撮影レンズ群Lの焦
点レンズが合焦位置まで移動され、その状態で撮影を行
なうと、被写体162 にピントがあった状態で撮影写真を
撮ることができる。
【0014】この種のカメラの焦点検出装置では、測距
ゾーン177 がファインダ視野176 の中央に設けられてい
るので、写真中央に位置する被写体162 にピントが合う
ことになる。しかし写真撮影では、所望の被写体162 を
中央ではなくて、周辺に配置した写真を撮りたい場合が
ある。また、二人並んだ人物を撮影する場合など、ファ
インダ視野176 の中央、すなわち測距ゾーン177 内に撮
影したい被写体が位置しない場合がある。
【0015】そこで従来のカメラには、上記要請を考慮
して、いわゆるフォーカスロック装置を設けてある。こ
のフォーカスロック装置では、被写体162 をファインダ
視野176 の中央の測距ゾーン177 に位置させて合焦動作
を行なわせ、この合焦状態でフォーカスロックをかけ
て、図36に示すように所望のフレーミングを行なって
撮影すれば、周辺部に所望の被写体162 を配置し、かつ
被写体162 に合焦した写真を撮ることができる。
【0016】しかしながら、この従来の焦点検出装置で
は、被写体162 を一度ファインダ視野176 の中央に位置
させて合焦動作を行なわせ、(撮影レンズ群Lを合焦状
態に移動)、この合焦状態でフォーカスロックをかけて
撮影レンズ群Lを固定し、構図を決め直してレリーズを
行なう、という撮影手順を踏まなければならない。その
ため、撮影操作に手間がかかりすぎる、という問題があ
った。
【0017】そこで、図35に破線で示すように、ファ
インダ視野176 の測距ゾーン177 の周辺に二つの周辺測
距ゾーン177a、177bを設け、これらの周辺部測距ゾーン
177a、 177b内の被写体についても合焦を検出して上記問
題を解消せんとする多点焦点検出装置が提案されてい
る。
【0018】この多点焦点検出装置は、図37に示すよ
うに、中央の第1オートフォーカス光学系169 と、その
両側に設けた一対の第2、第3オートフォーカス光学系
211、212 と、各オートフォーカス光学系169 、211 、2
12 によって導かれた被写体光線束ががそれぞれに結像
される、第1、第2および第3 CCDイメージセンサ168
、241 、242 とからなる。
【0019】第1オートフォーカス光学系169 は、コン
デンサレンズ部222 およびセパレータレンンズ232 から
なる。第2オートフォーカス光学系211 は、コンデンサ
レンズ部221 およびセパレータレンズ部231 からなる。
第3オートフォーカス光学系212 は、コンデンサレンズ
部223 およびセパレータレンズ部233 からなる。なお、
図中符号 177′、177a′、177b′は、第1、第2および
第3オートフォーカス光学系169 、211 、212 の中央測
距視野、周辺測距視野であって、ファインダ視野176 の
測距ゾーン177 、177a、177bとほぼ共役な位置関係にあ
る。 CCDイメーシ゛センサ168 、241 、242 は、同一の集積回路
基板251 上に形成されている。
【0020】ところで、人物の撮影を行なう場合、撮影
者がファインダを通して人物を見る際、人物の顔を注視
することが多い。これは顔が人物の心理状態を反映する
ものであり、無意識のうちに顔を注視する習慣が身につ
いているからである。しかも、通常人物のポートレート
撮影において、顔はファインダ視野の中央ではなくて、
中央よりもやや上方に位置する。
【0021】しかし、上記の従来のいずれの焦点検出装
置においても、中央測距ゾーン177がファインダ視野176
の中央に設けられている。このため、人物等を撮影す
る場合、図36に示すように人物の顔と中央測距ゾーン
177 とが一致しないことが多い。この場合、図35に示
すように顔をファインダ視野176 の中央に位置させて、
この状態で合焦動作を行なわせてフォーカスロックをか
け、図36に示すようにフレーミングを行なうことにな
る。そのため、顔と測距ゾーン177 とを一致させること
に気を取られて、人物の表情の変化に気付かず、シャッ
タチャンスを逃してしまう、という問題があった。
【0022】また、多点測距装置のセンサチップは、図
38に示すように、一枚の基板上に3本の CCDイメージ
センサ168 、241 、242 がH型に配設されている。その
ため、1本の転送レジスタ252 を用いて3本の CCDイメ
ージセンサ168 、241 、242のデータの読出しを行なう
ようにすると、曲がりくねった形状で基板251 上に形成
しなければならず、転送距離が長くなってしまうという
問題があった。
【0023】また、上記多点測距装置の CCDイメージセ
ンサ168 、241 、242 に蓄積される電荷量は、被写体光
線束の強さ(被写体輝度)によって異なる。そこで、中
央のCCDイメージセンサ168 の近傍にモニタセンサ168m
を設け、このモニタセンサ168mによって CCDイメージセ
ンサ168 の入射光量を検出し、積分時間(電荷蓄積時
間)を制御する焦点検出装置が提案されている。
【0024】しかしながら、各測距ゾーン177 、177a、
177bの平均的な輝度または中央の測距ゾーン177 のみの
輝度にて一律に積分時間を制御する焦点検出装置では、
被写体の明るさが各測距ゾーン177 、177a、177b毎に大
きく異なると、被写体輝度が高い測距ゾーンに対応する
CCDイメージセンサ168 、241 、242 に蓄積される信号
電荷が過飽和して測距が不可能になる、あるいは逆に被
写体輝度が低い測距ゾーンの CCDイメージセンサ168 、
241 、242 には信号電荷が充分に蓄積されないので測距
が不可能になる、という問題があった。
【0025】前記従来の焦点検出装置に使用されている
CCDイメージセンサは、光電変換素子列を有する受光
部と、該受光部で変換された信号電荷を積分する積分部
と、該積分部で積分された信号電荷を読出す電荷転送部
とからなる。積分部で積分された信号電荷は、蓄積制御
パルス(シフトパルス)によって電荷転送部に転送さ
れ、さらに一定の間隔で出力される二相またはそれ以上
の転送パルスによって電荷転送部を順番に転送される。
この転送パルスは、通常定期的に出力され、出力期間中
に、信号電荷が転送される。
【0026】そして、転送パルス出力期間中は、信号電
荷が積分部から電荷転送部に転送されないように、蓄積
制御パルスの出力が禁止されている。これは、電荷転送
部に電荷があるときに蓄積制御パルスが出力されると、
信号電荷が電荷転送部で混合されてしまい、信号として
の作用を果たさなくなるからである。
【0027】そのため、被写体輝度が高く、積分部が飽
和するときでも、転送パルスの出力時間が終了するまで
積分を終了することができない。その結果、被写体が高
輝度の場合には、正確な焦点検出ができないという問題
がある。
【0028】この問題を解決するために、前記蓄積制御
パルス出力禁止期間を可変とする手段が提案されている
(例えば、特開昭60-121409 号公報など)。しかしこの
可変手段は、回路構成および制御が複雑になる、という
問題があった。
【0029】
【発明の目的】本発明は、上記従来の焦点検出装置の課
題に鑑みてなされたもので、積分時間や積分信号の読出
しを自由に制御できる測距センサを提供することを目的
とする。また、本発明は、複数の測距ゾーン毎に適正な
測距信号を得ることができる測距センサを提供すること
を目的とする。さらに本発明は、転送部による積分信号
(信号電荷)の転送距離を短くできる測距センサを提供
することを目的とする。
【0030】
【発明の概要】前記目的を達成する本発明は、複数の異
なる測距ゾーンについて測距可能なイメージセンサであ
って、各測距ゾーン毎に、光電変換素子列を有する受光
部と、該各受光部の各光電変換素子で光電変換された信
号電荷をそれぞれ積分する積分部と、該積分部で積分さ
れた各信号電荷が転送され、転送された信号電荷をそれ
ぞれ一時的に保持する電荷保持部とを有し、各電荷保持
部に保持された各信号電荷が転送され、転送された信号
電荷を順番に出力する単一の電荷転送部を備え、前記電
荷保持部は、前記各受光部の積分部からの転送および転
送された信号電荷の保持動作を、各受光部毎に独立して
実行することに特徴を有する。この構成によれば、複数
の異なる測距ゾーン毎に備えた受光部で光電変換し、積
分部で受光した信号電荷を、電荷転送部に転送する前
に、電荷保持部で一時的に保持し、さらに電荷保持部が
保持した信号電荷を、単一の電荷転送部によって読み出
すことがが可能になる。したがって、電荷転送部の状
態、例えば信号電荷を転送しているといないとにかかわ
らず、複数の測距ゾーンに対応する各積分部で積分した
信号電荷を独立して電荷保持部に転送できる。つまり、
各受光部毎に積分時間、つまり電荷蓄積時間を自由に変
更できるので、高輝度の被写体に対しても、積分値を飽
和させなくてすむ。しかも、信号電荷を電荷転送部に転
送するタイミングを自由に設定することが可能になり、
複数の受光部を備えていてもそれぞれの積分制御が容易
になり、単一の電荷転送部から読み出せるので読み出し
制御が容易になる。
【0031】また、本発明は、複数の測距ゾーン内の被
写体光線束を受光する、測距ゾーン毎に設けられた複数
の受光部を有する測距センサユニットを備え、該測距セ
ンサユニットの該各受光部の出力信号に基づいて焦点検
出する焦点検出装置であって、前記測距センサユニット
は、各受光部としての、複数の光電変換素子からなる光
電変換素子列と、前記各光電変換素子列で変換された信
号電荷を積分する、各光電変換素子列毎に設けられた
分部と、該積分部で積分された信号電荷が転送され、転
送された各信号電荷をそれぞれ一時的に保持する、各積
分部毎に設けられた電荷保持部と前記電荷保持部に保持
された信号電荷が転送され、転送された各信号電荷を順
番に出力する単一の電荷転送部とを備え、前記電荷保持
部は、前記各受光部の積分部からの転送および転送され
た信号電荷の保持動作を、各受光部毎に独立して実行す
ること、に特徴を有する。さらに本発明は、光電変換素
子列に近接して設けられた、該光電変換素子列が受光す
る光量を計測するモニタ受光部を備え、前記モニタ受光
部の受光量が規定値に達したとき、または所定の積分時
間が経過したときのいずれか早いときに、前記積分部で
積分された信号電荷を前記電荷保持部に転送する積分制
御手段と、を備えることが望ましい。この構成によれ
ば、各測距ゾーン内の被写体輝度に応じて積分時間が調
整されるので、特に被写体輝度が高い場合には、その輝
度に応じて積分時間が短縮され、高輝度の被写体に対し
ても積分値が飽和することなく正確な信号電荷が得られ
る。しかも、光電変換素子列毎に受光量をモニタして積
分時間を制御できるので、被写体の輝度が測距ゾーン毎
に大きく異なっても、すべての測距ゾーン内の被写体に
ついて、適切な信号電荷を得ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下添付図面に基づいて本発明に
ついて詳細に説明する。焦点検出ユニットの説明 本発明を適用したオートフォーカスユニット5(以下
「AFユニット5」という。)を一眼レフカメラに搭載
した実施例について説明する。このAFユニット5は、
従来の一眼レフカメラに搭載可能なので、図30に示し
た従来のAF一眼レフカメラに搭載した実施例を参照す
る。
【0033】ファインダー8のファインダ視野11に
は、図1に示すように、中央部よりも上方に第1測距ゾ
ーン12が設定され、第1測距ゾーン12を挟む両側位
置に、一対の第2、第3測距ゾーン13、14が設定さ
れている(図1参照)。なおこれらの測距ゾーン12、
13、14は、例えばフォーカシングスクリーンに形成
された枠線により視覚化されている。
【0034】一方AFユニット5内には、測距装置とし
て測距センサユニット15が設けられている。この測距
センサユニット15は単一の集積回路基板15aで形成
されていて、この集積回路基板15aの表面に、上記測
距ゾーン12、13、14内の被写体光線束をそれぞれ
受光する第1、第2、第3測距センサとしての CCDイメ
ージセンサ16、17、18がほぼコ字状に配置されて
いる(図2参照)。 CCDイメージセンサ16、17、1
8が光電変換し、積分し、蓄積した信号電荷は、電荷転
送手段、読出手段としての転送レジスタ19によって順
番に段階的に転送され、読み出される。
【0035】このように、ファインダ視野11の中央部
よりも上方に第1測距ゾーン12を設け、この第1測距
ゾーン12内の被写体光線束を受光する位置に第1 CCD
イメージセンサ16を設けてあるので、人物を撮影する
場合、人物の顔と第1測距ゾーン12とがほぼ一致す
る。つまり、人物撮影において、ファインダ視野11を
覗く撮影者の注視点と第1測距ゾーン12とが一致する
ので、従来のようにシャッタチャンスを逃してしまうこ
とがない。
【0036】図3および図4には、AFユニット5内に
設けられた焦点検出光学系を概念的に示している。焦点
検出光学系は、測距ゾーン12、13、14内の被写体
光線束をそれぞれ CCDイメージセンサ16、17、18
に導くための第1オートフォーカス光学系(以下「第1
AF光学系」という)169 および一対の第2、第3AF
光学系178 、179 を備えている。
【0037】AF光学系169 、178 、179 内のフィルム
等価面170 には、測距ゾーン12、13、14と光学的
に共役な中央部測距視野12a および周辺部測距視野13a
、14a が形成されている。これらの測距視野12a 、13a
、14a には、測距ゾーン12、13、14内の被写体
空中像が結像される。
【0038】図3において、第1AF光学系169 の中央
測距視野12a から覗いた撮影レンズ群Lの射出瞳173
(実線で示されている方)はほぼ円形である。これに対
して、セパレータレンズ166 、167 が光線束を取り込む
開口領域174 、175 は、図9に示すように、ほぼ楕円形
である。一方、点線で示されている方の射出瞳173 は、
周辺測距視野13a 、14a から覗いた撮影レンズ群Lの射
出瞳であり、楕円形をなす。これに対してセパレータレ
ンズ180 、181 および183 、184 が光線束を取り込む開
口領域190 、191 は、図10に示すように円形である。
【0039】AFユニット5は、図3および図4に示す
ように、視野マスク203 と、コンデンサレンズ201 と、
このコンデンサレンズ201 の前面側に設置されたマスク
Mと、コンデンサレンズ201 の後面側に設けられたプリ
ズム板202 と、補助レンズ214 と、セパレータレンズI
と、補助レンズ214 とセパレータレンズIとの間に設け
られた絞りマスク204 と、カバーガラス215 と、測距セ
ンサとしての CCDイメージセンサ16、17、18が形
成された集積回路基板15a とを有している。
【0040】視野マスク203 には、中央部および周辺測
距視野12a 、13a 、14a を形成するための開口203a、20
3b、203cが形成され(図6参照)、これら開口203a、20
3b、203cは、ほぼコ字状となるように設けられている。
一方マスクMにもそれら開口203a、203b、203cに対応し
て、図6に示すように、測距ゾーン12、13、14と
対応するほぼコ字状となるように開口Ma、Mb、Mc
が設けられている。
【0041】コンデンサレンズ201 は、図7に示すよう
に、3個のコンデンサレンズ部201a、201b、201cを 有
し、コンデンサレンズ部201aの光軸201ao はコンデンサ
レンズ部201b、201cの光軸201bo 、201co を結ぶ直線d
xから上方(図7において)に所定距離離れたところに
位置している。なお、図7には、コンデンサレンズ201
と視野マスク203 とを合わせて描いていて、これらコン
デンサレンズ部201a、201c、201cと視野マスク203 の開
口203a、203b、203cとの位置関係は図示の通りである。
【0042】プリズム板202 は、中央の平行平面版202a
の用側にプリズム202b、202cを有し、セパレータレンズ
Iは、図8に示すようにセパレータレンズ部166 、167
、180 、181 、183 、184 を有し、補助レンズ214 は
補助レンズ部214a、214b、214cを有している。
【0043】絞りマスク204 は、図8に示すように、セ
パレータレンズ部166 、167 、180、181 、183 、184
に相当する位置に、楕円状の開口204a、204a′、204b、
204b′、204c、204c′が形成されている。
【0044】この実施例では、視野マスク203 とコンデ
ンサレンズ201 との間隔が3.55mm、マスクMとコンデン
サレンズ201 との間隔が0.20mmにそれぞれ設定され、開
口203a、203b、203cが縦3.75mm、横1.4mm の長方形に形
成されている。コンデンサレンズ201 は、各コンデンサ
レンズ部201a、201b、201cのマスクM側面(図4におい
て上側)および反対側面の曲率半径がそれぞれ18.504mm
および7.496mm に形成され、その中心厚が2.0mm であ
る。また、セパレータレンズIは、セパレータレンズ部
166 、167 、180 、181 、183 、184 の絞りマスク204
側面(図4において上側)および反対側面の曲率半径が
∞および1.750mm にそれぞれ形成され、その中心厚が1.
25mmである。補助レンズ214 の曲率半径は、入射側面の
補助レンズ部214a、214b、214cが10.416mm、射出側面が
∞にそれぞれ形成され、その中心厚が1.20mmである。絞
りマスク204 は、その厚さが0.04mmに形成され、その開
口204a、204a′〜204c、204c′の長径が0.96mm、短径が
0.48mmに形成されている。カバーガラス215 の厚さは0.
50mmで、カバーガラス215 とセパレータレンズIとの間
隔が1.64mmに設定されている。また、コンデンサレンズ
201 と補助レンズ214 との間隔は10.5mmに設定されてい
る。
【0045】ここで、第1AF光学系169 の左右両側に
は、周辺測距用の一対の第2、第3AF光学系178 、17
9 が構成されている。第1AF光学系169 は、視野マス
ク203a、マスクM、コンデンサレンズ部201a、セパレー
タレンズ部166 、167 および補助レンズ部214aから構成
されている。第2AF光学系178 は、視野マスク203b、
マスクM、コンデンサレンズ部201b、プリズム202b、補
助レンズ部214bおよびセパレータレンズ部180 、181 か
ら構成されている。第3AF光学系179 は、視野マスク
203 、マスクM、コンデンサレンズ部201c、プリズム部
202c、補助レンズ部214cおよびセパレータレンズ部183
、184 とから構成されている。
【0046】そして、第1、第2、第3AF光学系169
、178 、179 および第1、第2、第3 CCDイメージセ
ンサ16、17、18によって焦点検出装置が構成され
ている。
【0047】図2に示したセンサユニット15の CCDイ
メージセンサ16、17、18の内、中央の第1 CCDイ
メージセンサ16は、第1AF光学系169 の中心光軸X
上にあり(図3参照)、第2 CCDイメージセンサ17
は、第2AF光学系178 の中心光軸X1 上にあり、第3
CCDイメージセンサ18は、第3AF光学系179 の中心
光軸X2 上にある。そして、各 CCDイメージセンサ1
6、17、18で蓄積された信号電荷は、コ字状に形成
された電荷転送部としての転送レジスタ19を介して順
次ビデオ信号として出力され、制御回路に転送されるよ
うになっている。
【0048】このように CCDイメージセンサ16、1
7、18をほぼコ字状に、しかも単一の基板上に配設し
たので、転送レジスタ19をほぼコ字状に形成すること
ができ、このため、転送レジスタ19を従来のように曲
がりくねらす必要が無くなり、信号電荷の転送距離を短
くすることができる。
【0049】ところで、コンデンサレンズ部201b、201c
から第2、第3 CCDイメージセンサ17、18に向か
い、かつそれらの第2、第3 CCDイメージセンサ17、
18上にそれぞれ結像する光線束Q1 、Q2 (図4参
照)は、プリズム板202 のプリズム202b、202cによって
それぞれ中央の第1 CCDイメージセンサ16側に曲げら
れているので、 CCDイメージセンサ16、17、18の
間隔を狭くすることが可能になり、集積回路基板15a を
小さくすることができる。この実施例では、集積回路基
板15a の大きさを6mm角にすることができた。ちなみ
に、従来例では、集積回路基板の大きさは12〜14mm角で
ある。
【0050】なお、図4において、絞りマスク204 の開
口204a′に入射して第1 CCDイメージセンサ16に像を
形成する光線束は、開口204aから入射して第1 CCDイメ
ージセンサ16に像を形成する光線束と同様であるから
省略してある。また、同様に図5において、開口204cに
入射して第2 CCDイメージセンサ17に像を形成する光
線束は、開口204c′に入射して第3 CCDイメージセンサ
18に像を形成する光線束と同様であるから省略してあ
る。
【0051】また、図3において、セパレータレンズ18
0 、181 、183 、184 は、それぞれ上下方向に配置さ
れ、コンデンサレンズ201 およびプリズム板202 (図4
に図示)を介して撮影レンズ群Lの射出瞳173 と光学的
にほぼ共役な位置関係とされ、周辺部測距視野13a 、14
a を介してその射出瞳173 の上下方向の開口領域190 、
191 に臨んでいる。
【0052】このようにセパレータレンズ180 、181 、
セパレータレンズ183 、184 を上下方向に配置したの
は、撮影レンズ群Lを介して周辺部測距視野13a 、14a
に入射する光線束は斜光線束となり、周辺部測距視野13
a 、14a から見た撮影レンズ群Lの射出瞳173 は、ビネ
ッティングを受けて図10に示すように偏平につぶれた
形状となっているので、水平方向に開口領域190 、191
を設けると、セパレータレンズ180 、181 (セパレータ
レンズ183 、184 )の実質的なレンズ間隔が狭くなり、
基調線を十分に確保することができず、ひいては、像間
隔の検出精度が低下するからである。
【0053】また、図3において、第2、第3AF光学
系178 、179 の中心光軸X1 、X2は、射出瞳173 の中
心O1 交わっている。また、X11はセパレータレンズ18
1 の光軸、X12はセパレータレンズ180 の光軸、X22
セパレータレンズ183 の光軸であり、光軸X11、X21
開口領域191 の中心O2 で交わっており、光軸X12、X
22は開口領域190 の中心O3 で交わっている。測距センサの構造説明
【0054】次に、上記測距センサのより詳細な構造お
よびその動作について説明する。図11は、本発明の自
己走査型イメージセンサを測距センサとして使用した測
距センサユニットの実施例の構成を示す正面図である。
なお本実施例では、自己走査型イメージセンサとしてC
CDイメージセンサを用いてあるが、本発明はこれに限
定されるものではなく、BBD、CIDおよびMOS型
イメージセンサ等を使用することができる。
【0055】この焦点検出装置は、AF光学系として図
3および図4に示した第1AF光学系169 と同様の光学
系を有し、測距センサとして3個の受光部S1、S2、
S3を有する。受光部S1、S2、S3はそれぞれ、第
2測距ゾーン13、第1測距ゾーン12、第3測距ゾー
ン14内の被写体光束を受光する第2 CCDイメージセン
サ20、第1イメージセンサ30、第3イメージセンサ
40を有する。各 CCDイメージセンサ20、30、40
は1枚の集積回路基板50上に設けられていて、それぞ
れが、長手方向に一列に配設された多数(例えば100 個
程度)の光電変換素子(ホトダイオード)を有する。ま
た第3 CCDイメージセンサ40の一端には、遮光された
光電変換素子41aが設けられている。
【0056】CCDイメージセンサ20、30、40は、
中央の第1 CCDイメージセンサ30が水平方向に配置さ
れ、第2、第3 CCDイメージセンサ20、40がそれぞ
れ、第1 CCDイメージセンサ30の左外側下方および右
外側下方に垂直方向に配置され、全体としてほぼコ字形
状に形成されている。
【0057】各 CCDイメージセンサ20、30、40の
内側には、電荷転送部あるいは読出部としての、コ字形
状に形成された1本の転送レジスタ51が設けられてい
る。転送レジスタ51の一端には CCD出力部52が設け
られていて、各 CCDイメージセンサ20、30、40で
変換し、積分し、一時保存した信号電荷が、この CCD出
力部52からビデオ信号として順番に読出される。
【0058】第2、第3受光部S1、S3は、第2、第
3 CCDイメージセンサ20、40の外側に、第1受光部
S2は、第1 CCDイメージセンサ30の上側に、 CCDイ
メージセンサ20、40、30の長さのほぼ半分の長さ
のモニタ受光部22、42、32がそれぞれ配設されて
いる。各モニタ受光部22、32、42の外側には、モ
ニタ出力部23、33、43が配設されている。
【0059】上記 CCDイメージセンサ20、30、40
およびモニタ受光部22、32、42には、前記測距ゾ
ーン12、13、14内の被写体空中像が二分割されて
再結像される。
【0060】また、転送レジスタ51の出力部52には
リセット端子ΦR が接続されていて、このリセット端子
ΦR には、出力部52から1個のビデオ信号が出力され
る毎にビデオ信号をクリアするリセット信号が入力され
る。
【0061】CCDイメージセンサ20、30、40はそ
れぞれ、長手方向に配設された多数の光電変換素子(フ
ォトダイオード)を有する。各 CCDイメージセンサ2
0、30、40に隣接して、積分ゲートSTが設けられ
ていて、各光電変換素子で交換された信号電荷が、積分
ゲートSTの下方の集積基板部で積分(蓄積)される
(図13および図14参照)。
【0062】CCDイメージセンサ20、30、40(積
分ゲートST)と転送レジスタ51との間に設けられた
ゲートΦ- Int1 、Φ- Int2 、Φ- Int3 は、それぞれ独立
してCCDイメージセンサ20、30、40に電荷の蓄積
(積分)をスタートおよびストップさせる、積分コント
ロール部としての積分コントロールゲートである。これ
らは、“L”(ローレベル)で積分をスタートさせ、同
“H”(ハイレベル)で積分をストップさせる(図14
参照)。なお、本明細書において、Φの後の符号「-
はトップバーを表わすものとする。
【0063】CCDイメージセンサ20、30、40と転
送レジスタ51との間にそれぞれ独立して設けられたゲ
ートの内、ゲートΦT1、ΦT2、ΦT3は、積分された信号
電荷を一時的に保持する電荷保持部を形成する電荷保持
ゲートである。ゲートΦT は、ゲートΦT1、ΦT2、ΦT3
の下方に一時的に蓄積された信号電荷を一斉に転送レジ
スタ51に転送させるシフトゲートである。電荷保持ゲ
ートΦT1、ΦT2、ΦT3およびその下方の集積回路基板部
で電荷保持部が形成されている。
【0064】ゲートΦ1 、Φ2 は、転送レジスタ51の
表面に交互に長手方向に繰り返し設けられた転送ゲート
である。転送ゲートΦ1 、Φ2 には二相クロックパルス
が入力され、転送レジスタ51に転送された信号電荷を
さらに CCD出力部52まで順番に転送する。
【0065】モニタ受光部22、32、42は、光電変
換素子からなる。モニタ受光部22、23、42で光電
変換された電荷は、積分ゲートSTの下方で積分(蓄
積)されている。そしてこの積分値は、モニタ出力部2
3、33、43で検出され、モニタ出力端子M1、M
2、M3から後述の制御回路に出力され、この制御回路
を介してマイコンに出力され、マイコンでモニタされて
いる。なお上記モニタ受光部22、32、42での積分
(信号電荷の蓄積)は、積分コントロールゲートΦ-
Int1 、Φ- Int2 、Φ- Int3 が“L”になるとスタート
し、“H”になるとストップする。
【0066】各モニタ受光部22、32、42および各
モニタ出力部23、33、43は4個の部分からなる
が、図11には中央モニタ受光部32および中央モニタ
出力部33にのみそれぞれ4個のモニタ受光部分32a 、
32b 、32c 、32d およびモニタ出力部分33a 、33b 、33
c 、33d を示してある。各モニタ受光部分32a 、32b 、
32c 、32d で光電変換された電荷は、それぞれ対応する
積分ゲートSTの下部で積分され、積分終了時に捨てら
れる。
【0067】各モニタ出力部分33a 、33b 、33c 、33d
には、モニタ出力端子M2D、M21、M22、M23がそれぞ
れ接続されている。モニタ出力端子M2Dはオペアンプ11
9 に接続され(図21参照)、モニタ出力端子M21、M
22、M23はオペアンプ79、80、81にそれぞれ接続
されている(図17参照)。
【0068】モニタ出力端子M2Dと接続されているモニ
タ受光部分32a は遮光されている。この遮光されたモニ
タ受光部分32a から暗電流を得て、この暗電流成分を基
準電圧から除去することにより、正確なモニタ基準電圧
Ref (図17および図21参照)を得ている。
【0069】以上が本自動焦点検出装置の受光部の構造
の一実施例であるが、本実施例ではモニタ受光部22、
32、42を CCDイメージセンサ20、30、40とは
別個に設けたが、 CCDイメージセンサ20、30、40
の光電変換素子の一部を利用してもよい。
【0070】測距センサの動作説明 次に、上記受光部の電荷転送動作について、図13の
(A)〜(F)、図14の(A)〜(C)および図19
を参照して説明する。図13の(A)は、図11のXIII
−XIII線に沿った断面図、図13の(B)〜(F)は、
電荷転送動作を上記断面図において模式的に示した図、
図19はタイムチャートである。
【0071】第2 CCDイメージセンサ20の光電変換素
子21の右側に隣接して積分ゲートSTが設けられ、そ
の右隣りに順にゲートΦT1、ΦT 、そしてゲートΦCCD
が設けられている。光電変換素子21、積分ゲートS
T、ゲートΦT1、ΦT は、集積回路基板50上に、短手
方向に所定間隔で設けられている。ゲートΦCCD は、転
送レジスタ51上に長手方向に交互に設けられた転送ゲ
ートΦ1 、Φ2 れている。
【0072】次に、上記 CCDイメージセンサ20、3
0、40の積分、電荷転送動作について、第2 CCDイメ
ージセンサ20を例にして説明する。
【0073】積分ゲートSTには一定の“H”レベル電
圧が印加されていて、積分がスタートしたt1時には、
光電変換素子21で光電変換された信号電荷が積分ゲー
トSTの下に蓄積、つまり積分されている(図13の
(A)参照)。積分中は、ゲートΦT2、ΦT がともに
“L”である(図19参照)。
【0074】前記モニタ受光部22の積分値がモニタ基
準電圧VRef に達した後のt2時に、電荷保持ゲートΦ
T1が“H”に変わる。すると、電荷保持ゲートΦT1下の
ポテンシャルが積分ゲートST下のポテンシャルよりも
下がるので、積分ゲートST下に蓄積された電荷が電荷
保持ゲートΦT1下に移動する(図13の(C)参照)。
そして、t3時に電荷保持ゲートΦT1が“L”に戻り、
電荷保持ゲートΦT1下に移動した電荷はそのポテンシャ
ル井戸に閉じ込められ、一時的に保持される(図13の
(D)図参照)。ほかの電荷保持ゲートΦT2、ΦT3にお
いても同様に動作する。
【0075】t4時にシフトゲートΦT が“H”に変わ
ると、シフトゲートΦT 下のポテンシャルが電荷保持ゲ
ートΦT1下のポテンシャルよりも下がる。しかもこのと
き、ゲートΦCCD には“H”の電圧が印加されているた
め、ゲートΦCCD 下のポテンシャルはシフトゲートΦT
下のポテンシャルよりも低いので、電荷保持ゲートΦT1
下の電荷がゲートΦCCD の下、つまり転送レジスタ51
に流れ込む(図13の(E)参照)。そして、t5時に
シフトゲートΦT が“L”に戻り、転送レジスタ51に
移動した電荷がそこに閉じ込められる(図13の(F)
参照)。
【0076】以上の動作で、光電変換素子21において
光電変換された信号電荷の積分、一時保持および転送レ
ジスタ51への転送が終了する。転送レジスタ51に転
送された電荷は、転送ゲートΦ1 、Φ2 に印加される公
知の二相クロックパルスにより順次 CCD出力部52まで
段階的に転送され、 CCD出力部52からビデオ信号とし
て出力される。
【0077】以上の通り本実施例では、光電変換素子2
1で変換されて積分された電荷が、電荷保持ゲートΦT1
の下に一時的に保持されるので、転送レジスタ51のゲ
ートΦCCD のレベルにかかわらず、任意の時間に積分を
終了することができる。
【0078】他の CCDイメージセンサ30、40で変
換、積分された信号電荷も、上記同様の動作により転送
レジスタ51まで転送される。そして、 CCDイメージセ
ンサ20、30、40のすべての信号電荷が転送レジス
タ51に転送されると、上記二相クロックパルスにより
転送レジスタ51を段階的に転送されて、各信号は混合
されることなく、 CCDイメージセンサ40、30、20
の順に CCD出力部52からビデオ信号として順番に出力
される。
【0079】なお、各 CCDイメージセンサ20、30、
40には、セパレータレンズ14で二分割された被写体
空中像が入力されているので、 CCDイメージセンサ2
0、30、40のビデオ信号は、それぞれ前半分が一方
の像信号、後半分が他方の像信号となる。
【0080】上記ビデオ信号を受けたマイコン(測距演
算手段)は、所定の演算(プレディクタ演算など)を実
行して像の位相差を求め、ディフォーカス値、AFモー
タの回転数および回転方向を算出する。
【0081】図14の(A)には、上記第2受光部S1
の電荷蓄積(積分)スタート部を、図14の(B)およ
び(C)には同電荷蓄積部の蓄積動作を模式的に示して
ある。
【0082】積分ゲートSTの隣りには、積分コントロ
ールゲートΦ- Int1 が形成されているが、またこの積分
ゲートSTの隣には、電荷保持ゲートΦT1も並列に形成
されている。つまり、積分コントロールゲートΦ- Int1
と電荷保持ゲートΦT1とは、長手方向に交互に形成され
ている。積分コントロールゲートΦ- Int1 の下方で、P
+ 部の下流側(図においては右側)にはN+ 部が形成さ
れていて、これにより、信号電荷が集積回路基板50の
底に捨てられる。
【0083】上記構成によれば、積分ゲートST下のポ
テンシャルに比較して、積分コントロールゲートΦ-
Int1 が、“L”のときにはP+ 部のポテンシャルが高
く、積分コントロールートΦ- Int1 が“H”のときには
+ 部のポテンシャルが低くなり、さらにN+ 下のポテ
ンシャルはP+ のポテンシャルよりも低い。
【0084】したがって、積分スタート時t1には積分
コントロールゲートΦ- Int1 が“L”になり、光電変換
素子21で光電変換された信号電荷が積分ゲートST下
で積分される(図14の(B)参照)。
【0085】一方、積分ストップ時t2には、積分コン
トロールゲートΦ- Int1 が“H”になり、光電変換素子
21で光電変換された電荷が積分ゲートSTの下から積
分コントロールゲートΦ- Int1 のN+ 下まで流れ込み、
捨てられる(図14の(C)参照)。
【0086】図15には、上記実施例と等価な別の実施
例を示してある。この実施例では、光電変換素子21を
ゲート列上から離して紙面に対して垂直方向に積分ゲー
トSTと並べて設け、積分コントロールゲートΦ- Int1
と電荷保持ゲートΦT1とを積分ゲートSTを挟んで設け
てあるが、積分スタート、ストップおよび転送のシーケ
ンシャル制御および動作は、前記実施例と同様である。
【0087】図16には、モニタ受光素子の実施例を示
してある。モニタ受光部22は、積分ゲートSTを介し
てフローティング拡散部55に接続される。このフロー
ティング拡散部55は、nchディプレッションFET
56のソースおよびバッファ57に接続される。nch
ディプレッションFET56のゲートは前記積分コント
ロールゲートΦ- Int1 に、ドレインは電源VAAに接続さ
れる。
【0088】上記モニタ受光素子の動作を説明する。積
分コントロールゲートΦ- Int1 が“H”のときはフロー
ティング拡散部55は電源VAAにリセットされており、
この電圧がバッファを介してモニタ出力としてモニタ端
子M1から出力される。
【0089】積分コントロールゲートΦ- Int1 を“L”
にすることにより、nchディプレッションFET56
がOFF となり、モニタ受光部22で発生した電荷は、積
分ゲートSTを介してフローティング拡散部55に流入
する。したがって、この電荷の積分量に応じてモニタ端
子M1の出力が下降するため、モニタ端子M1をマイコ
ンでモニタすることにより、モニタ受光部22の積分量
が検出できる。
【0090】以上は3個の測距ゾーンを有する焦点検出
装置用のイメージセンサの構造であるが、本発明のイメ
ージセンサは、1個の測距ゾーンを有する焦点検出装置
にも適用できる。その場合の構造を、図12に示した。
これは図11に示したイメージセンサの第1測距センサ
に対応しており、図11に示した CCDイメージセンサ23
0 に隣接してモニタセンサ受光部232a、232b、232c、23
2dが、モニタ受光部とは反対側に転送ゲート251 が形成
されている。 CCDイメージセンサ230 と転送ゲート251
との間には、積分コントロールゲートΦ- Int2 、積分ゲ
ートST、電荷保持ゲートΦT2、シフトゲートΦT が設
けられている。転送ゲート250 上には転送ゲートΦ1
Φ2 が設けられ、転送ゲート250 の端部には出力部252
が設けられ、ここから CCDイメージセンサ230 が発生し
た信号電荷が順番にビデオ信号として出力される。各部
の動作は、図11に示した測距センサと同様である。
【0091】測距センサの駆動制御回路の説明 次に、上記測距センサの駆動制御回路の一実施例につい
て、図17を参照して説明する。オシレータ60は、 C
CDイメージセンサ20、30、40を作動させるXHZ
クロックパルスを発生する。なお、オシレータ60の代
りに、マイコンのクロックを利用してもよい。
【0092】オシレータ60からは1/4 XHZのクロック
パルスが出力され、4ビットカウンタ61に入力され
る。そして、4ビットカウンタ61のクロック端子Φ8
、Φ16、Φ32、Φ64からはそれぞれ 1/8XHz、1/1
6XHz、1/32XHz、1/64XHzのクロックパルスが出力さ
れる(図19参照)。
【0093】クロック端子Φ8 は、インバータ65を介
して ANDゲート66の入力の一つ、Dフリップフロップ
73のC端子、および3個のフリップフロップ回路A
1、A2、A3のそれぞれの第3入力に接続されてい
る。クロック端子Φ16は、 ANDゲート66、68の入力
のうちの一つにそれぞれ接続されている。 ANDゲート6
6、68はそれぞれ4個の入力を持つ。クロック端子Φ
32は、 ANDゲート66の入力の一つ、およびインバータ
62を介して ANDゲート68の入力の一つに接続されて
いる。クロック端子Φ64は、 ANDゲート66、68の入
力の一つに接続され、さらにゲートΦ1 にバッファ62
を介して、ゲートΦ2 にインバータ63およびバッファ
64を介して接続されている。したがってゲートΦ1
レベルは、クロック端子Φ64のレベルと同一になり、ゲ
ートΦ2 のレベルは、ゲートΦ1 のレベルとは“H”、
“L”が逆になる(図19参照)。
【0094】ANDゲート66の出力端子は、ゲートΦR
に接続されている。したがってゲートΦR のレベルは、
クロック端子Φ8 が“L”に、他のクロック端子Φ16、
Φ32、Φ64が“H”になったときに“H”になり、他の
条件では“L”になる。ANDゲート68の出力レベル
は、クロック端子Φ16およびクロック端子Φ64が“H”
で、かつクロック端子Φ32が“L”のときに“H”に、
その他のときには“L”になる。
【0095】また、 ANDゲート68の出力端子は、前段
Dフリップフロップ69の端子C、およびインバータ7
2を介して後段Dフリップフロップ70の端子Cに接続
されている。
【0096】両Dフリップフロップ69、70の端子D
には電源電圧VAAが印加され、端子Rにはマイコンの出
力端子Φ- TP が接続されている。前段Dフリップフロッ
プ69の端子Qは ANDゲート71の一方の入力端子に接
続され、後段Dフリップフロップ70の端子Q- は AND
ゲート71の他方の入力端子に接続されている。 ANDゲ
ート71の出力は、シフトゲートΦT に接続されてい
る。なお、出力端子Φ- TP のレベルは、マイコンにより
コントロールされる。
【0097】上記Dフリップフロップ69、70の動作
およびシフトゲートΦT のレベル変化について説明す
る。Dフリップフロップ69、70の端子Q、Q- は、
出力端子Φ- TP が“H”、つまり端子Rのレベルが
“H”のときには、それぞれ“L”および“H”であ
る。したがって、シフトゲートΦT は“L”である。
【0098】出力端子Φ- TP が“L”のとき、すなわち
端子Rが“L”のときには、前段のDフリップフロップ
69の端子Qのレベルは、端子Cの立上り、つまり AND
ゲート68の出力が“L”から“H”に変わるときにそ
の立上りに追従して“H”になる。
【0099】一方後段のDフリップフロップ70の端子
- は、端子Cの立上り、つまり、ANDゲート68の出
力が“H”から“L”に変わるときにその立ち下りに追
従して“L”になる。したがって、 ANDゲート68の出
力が立上ってから立ち下るまでの間は両端子Q、Q-
ともに“H”なので、 ANDゲート71の出力、つまりシ
フトゲートΦT は“H”になる。その後、端子Q-
“L”になるので、シフトゲートΦT は“L”に戻る。
【0100】Dフリップフロップ73の端子DにはVAA
が印加され、端子Cにはクロック端子Φ8 が接続され、
端子Rにはマイコンの出力端子Φ- startが接続され、端
子QにはNANDゲート74、75、76の一方の入力端子
がそれぞれ接続されている。したがって端子Qは、出力
端子Φ- startが“H”のときには常時“L”であり、出
力端子Φ- startが“L”のときには、端子Cの立上りに
追随して“H”となる。なお出力端子Φ- startのレベル
は、マイコンにより制御される。
【0101】NANDゲート74、75、76の他方の入力
端子は、それぞれORゲート91の入力端子の一つおよ
びフリップフロップ回路A1、A2、A3の一方の出力
に接続されている。そしてNANDゲート74、75、76
の出力は、それぞれゲートΦ- INTI 、Φ- Int2 、Φ-
Int3 に接続されている。ORゲート91は、出力端子
がマイコンの入力端子ΦTMに接続されている。
【0102】フリップフロップ回路A1は、3段のDフ
リップフロップ87、88、89と、 ANDゲート90を
有し、3個の入力と2個の出力を有する遅延回路であ
る。
【0103】第1番目の入力は、前段Dフリップフロッ
プ87の端子Cに接続された第1クロック入力で、第2
番目の入力は、Dフリップフロップ87、88、89の
端子Rに接続されたリセット入力で、第3番目の入力
は、中段、後段Dフリップフロップ88、89の端子C
にそれぞれ接続された中央クロック入力である。出力の
一方は、後段Dフリップフロップ89のQ端子に接続さ
れ、他方は ANDゲート90の出力に接続されている。
【0104】上記第1クロック入力にはNANDゲート84
の出力が接続され、リセット入力には出力端子Φ- start
が接続され、中央のクロック入力にはクロック端子Φ8
が接続されている。
【0105】前段Dフリップフロップ87の端子Dには
電源電圧VAAが印加され、端子Qには中断Dフリップフ
ロップ88の端子Dに接続されている。中段Dフリップ
フロップ88の端子Qには後段Dフリップフロップ89
の端子Dおよび ANDゲート90の一方の入力端子が接続
されている。
【0106】後段Dフリップフロップ89の端子Q-
は、 ANDゲート90の他方の入力端子と、フリップフロ
ップ回路A1の一方の出力としてマイコンの入力端子Φ
T1M と、ORゲート91の入力の一つと、NANDゲート7
4の入力の他方とに接続されている。また ANDゲート9
0の出力は、フリップフロップ回路A1の他方の出力と
なり、電荷保持ゲートΦT1に接続されている。
【0107】フリップフロップA2、A3の内部構造も
上記フリップフロップ回路A1と同様であり、それぞれ
のリセット端子および中央クロック入力の接続先も同様
である。但し、フリップフロップA2、A3の第1クロ
ック入力はそれぞれ、ORゲート85、86の出力に接
続されている。そして、フリップフロップA2の一方の
出力は、マイコンの入力端子ΦT2M 、ORゲート91の
入力端子の一つおよびNANDゲート75の他方の入力端子
に接続され、他方の出力は電荷保持ゲートΦT2に接続さ
れている。
【0108】フリップフロップA3の一方の出力は、マ
イコンの入力端子ΦT3M 、ORゲート91の入力端子の
一つおよびNANDゲート76の他方の入力に接続され、他
方の出力は電荷保持ゲートΦT3に接続されている。
【0109】ORゲート84、85、86は、入力端子
の一方が、それぞれマイコンの出力端子ΦSTOPに接続さ
れている。したがってORゲート84、85、86出力
は、出力端子ΦSTOPが“H”になると、“H”になる。
なお、出力端子ΦSTOPは、 CCDイメージセンサ20、3
0、40の積分をソフト制御によって強制的にストップ
させるための端子で、所定の積分時間が経過したときに
“H”にされる。
【0110】ORゲート84、86の入力端子の他方
は、コンパレータ78、82の出力端子に接続され、O
Rゲート85の入力端子の他方は、ORゲート83の出
力端子に接続されている。
【0111】コンパレータ78、82の反転入力端子に
は上記モニタ出力端子M1、M3が接続され、非反転入
力端子にはモニタ基準電圧VRef が入力されている。コ
ンパレータ78、82は、モニタ出力端子M1、M3の
レベルがモニタ基準電圧VRef と等しくなったときに
“H”を出力する。そして、コンパレータ78、82の
出力が“H”になると、ORゲート84、88の出力が
“H”になる。
【0112】モニタ出力端子M1、M3からは、モニタ
入力部22、42の積分値が出力される。モニタ基準電
圧VRef は、積分をストップする基準電圧であって、マ
イコンによって標準、標準の約1/2 、標準の約1/4 の3
段階のレベルに切換えられる。
【0113】ORゲート83は3個の入力を有し、各入
力には、それぞれコンパレータ79、80、81の出力
が入力されている。コンパレータ79、80、81の反
転入力端子には、それぞれモニタ出力端子M21、M22、
M23が接続され、非反転入力端子には、上記モニタ基準
電圧VRef が入力されている。したがって、モニタ出力
端子M21、M22、M23の一つのレベルがモニタ基準電圧
Ref と同一レベルになると、その端子が接続されたコ
ンパレータ79、80、81の出力が“H”になり、O
Rゲート83の出力が“H”になってORゲート85の
出力が“H”になる。
【0114】なお、モニタ受光部32、42をモニタ受
光部22と同様に4個の部分で形成すれば、モニタ出力
端子M1とORゲート84、モニタ出力端子M3とOR
ゲート86との間の回路は、モニタ出力端子M2とOR
ゲート85との間の回路と同様になる。
【0115】図18には、図12に示した、測距センサ
が1個の場合の測距センサの駆動制御回路を示してあ
る。モニタ端子M21、M22、M23のいずれかが基準電圧
REFを越えたら、積分ゲートΦT2が“H”、“L”に
変化して積分を終了するなど、基本的動作は、図17に
示した回路と同様である。
【0116】積分回路の説明 次に、上記 CCDイメージセンサの積分回路の動作につい
て、図13、図17および図19を参照して説明する。
【0117】積分ストップ状態では、出力端子Φ- start
が“H”である。この状態では、Dフリップフロップ7
3の端子Qが“L”なので、NANDゲート74〜76の出
力、つまり積分コントロールゲートΦ- Int1 、Φ
- Int2 、Φ- Int3 が“H”となり、図14の(C)に示
したように積分はされない。
【0118】一方、フリップフロップ回路A1のリセッ
ト入力は“H”である。したがって、後段フリップフロ
ップ89の端子Q- の出力が“H”、中段フリップフロ
ップ88の出力が“L”なので ANDゲート90の出力が
“L”となる。つまり、フリップフロップ回路A1の一
方の出力は“H”、他方の出力は“L”となる。よっ
て、入力端子ΦT1M は“H”、電荷保持ゲートΦT1
“L”となっている。
【0119】フリップフロップ回路A2、A3も上記フ
リップフロップ回路A1と同様に動作し、ゲートΦT2
ΦT3は“L”、入力端子ΦT2M 、ΦT3M は“H”となっ
ている。
【0120】積分スタート時には、出力端子Φ- start
“L”に変わる。すると、Dフリップフロップ73の端
子Rが“L”になるので、Dフリップフロップ73の端
子Qは、端子Cの立上りに追随して“H”になりかつラ
ッチされる。したがって、NANDゲート74〜76の入力
の一方が“H”になる。
【0121】また、フリップフロップ回路A1のリセッ
ト入力が“L”になるので、前段Dフリップフロップ8
7の端子Qは、ORゲート84が“H”に立上ればこれ
に追従して“H”になる。しかし、モニタ受光素子22
がモニタ基準電圧VRef に達するか、出力端子ΦSTOP
“H”になるまではORゲート84の出力は“L”であ
る。
【0122】したがって、前段Dフリップフロップ8
7、中段Dフリップフロップ88の端子Qは“L”レベ
ルのまま変化せず、後段Dフリップフロップ89の端子
- も“H”のまま変化しない。つまり、フリップフロ
ップ回路A1の両出力は積分Φ- start前と同じ状態、す
なわち、入力端子ΦT1M は“H”、電荷保持ゲートΦT1
は“L”のままなので、NANDゲート74〜76の他方の
入力はそれぞれ“H”のままである。
【0123】よって、NANDゲート74の両方の入力が
“H”になり、NANDゲート74の出力端子に接続されて
いる積分コントロールゲートΦ- Int1 が“L”になり、
CCDイメージセンサ20の積分およびモニタ受光部22
の積分が開始される(図13および図14の(C)参
照)。
【0124】他のフリップフロップA2,A3も上記フ
リップフロップA1と同様に動作するので、積分コント
ロールゲートΦ- Int2 、Φ- Int3 が“L”になって CCD
イメージセンサ30、40およびモニタ入力部32、4
2の積分が開始される。
【0125】モニタ端子M1の積分レベルがモニタ基準
電圧VRef に達すると、コンパレータ78の出力が
“H”になり、ORゲート84の出力が“H”に変わ
る。つまり、フリップフロップ回路A1の第1クロック
入力が“H”に変わるので、第1クロック入力の立上り
に追随して前段Dフリップフロップ87の端子Qが
“H”になり、中段フリップフロップ88の端子Dが
“H”になる。したがって、中段フリップフロップ88
の端子Qは、中央クロック入力(クロック端子Φ8 )の
立上りに追随して“H”になり、 ANDゲート90の一方
の入力が“H”になる。
【0126】一方、後段フリップフロップ89の端子D
は、上記 ANDゲート90の一方の入力が“H”になるの
と同時に“H”になり、その後端子Cが“L”から
“H”に変わると、この立上りに追随して端子Q-
“L”に変わる。つまり、 ANDゲート90の両入力がク
ロック信号Φ8 の1周期の間“H”になり、その後他方
の入力が“L”になる。よって、フリップフロップ回路
A1の他方の出力、つまり電荷保持ゲートΦT1がクロッ
ク端子Φ8 のクロックパルス1周期の間“H”に変わ
り、その後“L”に戻る。
【0127】このように電荷保持ゲートΦT1が“H”に
変わっている間(t2〜t3時の間)に、積分ゲートS
T下で積分された信号電荷が電荷保持ゲートΦT1下に転
送され、積分が終了する(図13の(C)参照)。
【0128】そして、電荷保持ゲートΦT1が“L”に戻
ると(t3時に)、電荷保持ゲートΦT1下に電荷が閉じ
込められ、一時的に保持される(図13の(D)参
照)。
【0129】また、後段Dフリップフロップ89の端子
Q、つまり、フリップフロップ回路A1の一方の出力が
“L”になる。したがって、NANDゲート74の入力の他
方が“L”になり、その出力、つまり積分コントロール
ゲートΦ- Int1 が“H”になるので、積分はされない
(図14の(C)参照)。
【0130】要するに、モニタ端子M1がモニタ基準電
圧VRef に達すると、電荷保持ゲートΦT1が“H”に変
わって積分された電荷を転送し、“L”に戻って転送さ
れた電荷を保持する。そして、積分コントロールゲート
Φ- Int1 が“H”に変わって積分をストップする、とい
う積分ストップ処理がハード的になされる。
【0131】以上の動作により、被写体輝度が高いとき
は、モニタ端子がモニタ基準電圧に達すると、所定時間
が経過する前に、かつ何時でも積分がストップされるの
で、積分値(蓄積電荷)が飽和することがない。
【0132】フリップフロップ回路A2、A3も上記フ
リップフロップ回路A1と同様に作動し、積分コントロ
ールゲートΦ- Int2 、Φ- Int3 および電荷保持ゲートΦ
T2、ΦT3も、上記積分コントロールゲートΦ- Int1 およ
び電荷保持ゲートΦT1と同様に変化する。ただし、中央
フリップフロップ回路A2は、3個のモニタ端子M21、
M22、M23の内の一個でもモニタ基準電圧VRef に達す
ると、ORゲート83の出力が“H”、ORゲート85
の出力が“H”になるので、上記積分ストップ動作を行
なう。また、マイコンは、入力端子ΦT1M 、ΦT2M 、Φ
T3M のレベルが“H”から“L”に変わったことによ
り、積分が終了したことを検知する。
【0133】CCDイメージセンサ20、30、40のす
べての積分が終了したこと(ストア積分ゲートST下の
電荷がすべて電荷保持ゲートΦT1、ΦT2、ΦT3下に転送
されたこと)をモニタ端子ΦT1M 、ΦT2M 、ΦT3M のレ
ベル変化によりマイコンが検出すると、マイコンは端子
ΦTP、つまりDフリップフロップ69、70の端子Rを
“L”に変える。したがって、前段Dフリップフロップ
69の端子Q( ANDゲート71の一方の入力端子)は、
ANDゲート68の出力が“L”から“H”に変わるとき
にその立上りに追従して“H”になる。
【0134】一方、後段Dフリップフロップ70の端子
- ( ANDゲート71の他方の入力端子)は、 ANDゲー
ト68の出力が“L”から“H”に変わるときにその立
ち下りに追従して“L”になる。
【0135】よって、 ANDゲート68の出力が立上った
とき(t4時)から立ち下るまで(t5時)の間は AND
ゲート71の両入力が“H”になるので、 ANDゲート7
1の出力、つまりシフトゲートΦT が“H”になり、電
荷保持ゲートΦT1、ΦT2、ΦT3下に一時的に保持された
電荷がゲートΦCCD 下(転送レジスタ51)に移動す
る。
【0136】その後、 ANDゲート68の出力が“L”に
変わるとシフトゲートΦT が“L”に戻るので、ゲート
ΦCCD 下に移動した電荷が転送レジスタ51に閉じ込め
られる。そして、転送レジスタ51の電荷は、転送ゲー
トΦT1、ΦT2に供給される二相クロックにより CCD出力
部52まで転送され、ここからビデオ信号として出力さ
れる。以上が積分回路の主要な構成および動作である。
【0137】このように、積分された信号電荷は、電荷
保持ゲートΦT1、ΦT2、ΦT3下に一時的に保持されるの
で、任意のタイミングで転送レジスタ51に転送するこ
とができる。つまり、積分時間を任意に変えても、ゲー
トΦCCD および転送ゲートΦT1、ΦT2には、定期的にパ
ルスを出力することができるので、回路構成が簡単であ
る。
【0138】ビデオ信号処理回路 次に、転送レジスタ51から出力されるビデオ信号の処
理回路について、図20を参照して説明する。CCDイメ
ージセンサ20、30、40から転送レジスタ51に転
送された信号電荷は、転送ゲートΦT1、ΦT2に印加され
る二相クロックによって順に、、CCD出力部52まで転送
される。この転送動作は周知なので、その説明は省略す
る。
【0139】CCD出力部52からは、 CCDイメージセン
サ40、30、20で蓄積された信号電荷が、この順序
でビデオ信号してVideo端子に出力される。したがって
最初にVideo端子に出力されるビデオ信号は、 CCDイメ
ージセンサ40の遮光された光電変換素子41aの信
号、つまり光電変換素子41aの暗電流成分である。V
ideo端子は、 MOSスイッチング素子100 およびオペアン
プ101 の非反転入力端子に接続されている。
【0140】オペアンプ101 の反転入力端子には出力が
フィードバックされ、出力端子には、抵抗R1を介して
差動増幅アンプ118 の反転入力端子が接続されている。
差動増幅アンプ118 の出力は、端子A/DINを介してA
/D変換器に入力されている。
【0141】また、抵抗R1と差動増幅アンプ118 の反
転入力端子との間の部分は、抵抗R2、R3、R4を介
してそれぞれ MOSスイッチング素子112 、114 、116 に
接続されている。 MOSスイッチング素子112 、114 、11
6 の入力端子は差動増幅アンプ118 の出力端子に接続さ
れている。
【0142】MOSスイッチング素子100 の制御端子には
S/H端子が接続されている。またMOSスイッチング素
子100 の出力は、オペアンプ102 の非反転入力端子に入
力されている。 MOSスイッチング素子100 の出力および
オペアンプ102 の非反転入力端子の間とグランドとの間
には、コンデンサ103 が接続されている。コンデンサ10
3 には、上記遮光された光電変換素子41aの電荷に対
応する出力電圧が記憶される。
【0143】オペアンプ102 の反転入力には、その出力
がフィードバックされている。オペアンプ102 の出力
は、抵抗R5を介して差動増幅アンプ118 の非反転入力
端子に入力されている。抵抗R5と非反転入力端子との
間には、抵抗R6を介して MOSスイッチング素子113
が、抵抗R7を介して MOSスイッチング素子115 が、抵
抗R8を介して MOSスイッチング素子117 が、それぞれ
接続されている。 MOSスイッチング素子113 、115 、11
7 の入力端子はGNDに接地され、出力端子は、それぞ
れ MOSスイッチング素子112 、114 、116 の制御端子お
よび端子G1、G2、G3に接続されている。
【0144】端子G1、G2、G3はマイコンに接続さ
れ、どの端子を選択するかにより、差動増幅アンプ118
のゲインを3段階に調整できる。上記抵抗R2、R3、
R4の抵抗値の比は1:2:4に、同じく抵抗R6、R
7、R8の抵抗値の比は1:2:4に設定されている。
つまり、端子G1を選択したときのゲインを1とすれ
ば、端子G2を選択したときは2、端子G3を選択した
ときは4である。
【0145】次に、上記ビデオ処理回路の動作について
説明する。転送レジスタ51からは、まず第3 CCDイメ
ージセンサ40の遮光された光電変換素子41aの基準
ビデオ信号が出力され、Video端子に入力される。この
暗電流による基準ビデオ信号が入力されるのと同期して
後述のマイコンが、S/H端子にサンプルホールドパル
ス“H”を出力するので、上記基準ビデオ信号が MOSス
イッチング素子100 を通ってコンデンサ103 に記憶(蓄
積)され、オペアンプ102 の非反転入力端子に入力され
る。このオペアンプ102 はバッファ構成となっており、
コンデンサ103の記憶電圧がバッファ出力される。オペ
アンプ102 からは、抵抗R6を介して、差動増幅アンプ
118 の非反転入力端子に出力される。基準ビデオ信号入
力後はS/H端子にサンプルホールドパルス“L”が出
力されるので、コンデンサ103 には基準ビデオ信号の記
憶が維持される。
【0146】差動増幅アンプ118 のゲインは、G1が選
択されたときに抵抗R1、R5の抵抗値をRa、抵抗R
2、R6の抵抗値をRbとすれば、差動増幅アンプ118
の出力電圧は、 (Rb/Ra) ×(基準ビデオ信号−ビデオ信号) となる。
【0147】同様に、抵抗R3、R7の抵抗値を2R
b、R4、R8の抵抗値を4Rbと設定しておけば、G
2、G3端子の選択により、G1端子の選択に比して2
倍、4倍のゲインが得られる。
【0148】したがって、差動増幅アンプ118 は、ビデ
オ入力信号から基準ビデオ信号成分を除去した信号、す
なわち暗電流およびレベル変動が除去された信号として
増幅され、端子A/DInに出力される。
【0149】図21には、モニタ基準電圧VRef 発生回
路を示してある。端子M2Dには、モニタ入力部33の遮
光入力部分33a の電圧が入力される。端子M2Dは、オペ
アンプ119 の非反転入力端子に入力され、オペアンプ11
9 の反転入力端子には出力がフィードバックされてい
る。オペアンプ119 の出力は、抵抗R9を介して6bit
A/D変換器121 の出力に接続されていて、この抵抗R
9と出力の接続点がモニタ基準電圧VRef として取り出
されている。
【0150】6bit A/D変換器121 は電流出力タイプ
であって、モニタ基準電圧VRefは、次式により与えら
れる。 M2D−VRef =e×n(mV) (但し、e=50(mV)、n=0〜63)
【0151】6bit A/D変換器121 の入力ビットd1
〜d6には、マイクロコンピュータから所定の6bit 信
号(n)が入力される。例えば、「110000」が入
力されれば、 e×110000≒2.4V が与えられる。
【0152】このモニタ基準電圧VRef と各モニタ出力
M1、M21、M22、M23、M3とを比較することによ
り、暗電流成分および直流成分が除去されるので、モニ
タ受光部22、23、42から正確な積分値を検出する
ことができる。
【0153】カメラシステムの説明 図22には、カメラのシステムの全体の構成をブロック
で示してある。測距演算手段としての機能を有するCP
U130 は、システム全体の制御機能をも有する。
【0154】CPU130 には、バッテリ151 およびレギ
ュレータ142 を介して電源電圧VDD1 が入力されてい
る。電源電圧VDD1 は、バッテリ151 の急激な電圧低下
による変動を防止するために、スーパーキャパシタコン
デンサ143 によりバックアップされている。
【0155】CPU130 のポートP1は、DC/DCコ
ンバータ131 に接続されている。DC/DCコンバータ
131 にはバッテリ151 のプラス電圧が入力されている。
DC/DCコンバータ131 からは前記受光部制御回路用
の基準電圧VAA、および測光回路用の電源電圧VDD1
出力されている。
【0156】さらにCPU130 には、測光用A/D変換
回路133 、露出制御回路134 、巻上制御回路135 、 CCD
処理回路138 、AFモータ制御回路139 、AFモータ用
パルサー141 、ファインダ内LCD144 、ファインダ外
LCD145 が機能されている。スイッチ類としては、測
光スイッチ146 、レリーズスイッチ147 、ロックスイッ
チ148 および情報スイッチ149 が入力されている。
【0157】測光用A/D変換回路133 は、測光用受光
素子132 の出力を対数圧縮し、A/D変換してCPU13
0 に入力する。露出制御回路134 は、ミラー、シャッタ
幕をシーケンス制御して露出を行なう。巻上制御回路13
5 は巻上モータ136 を駆動し、フィルムローディング時
および露光終了時にフィルムを巻上げ、撮影終了時にフ
ィルムを巻戻す。
【0158】CCD 処理回路138 は、前記受光部制御回
路、ビデオ処理回路およびモニタ基準電圧VRef 発生回
路を含み、受光部137 に積分を開始させ、ビデオ信号化
してCPU130 に所定のビデオ信号を入力する。CPU
130 は、上記CCD 処理回路138からのビデオ信号を基に
ディフォーカス値を演算し、さらに合焦するためのAF
モータ140 の回転数(AFモータ用パルサ141 のパルス
数)および回転方向を演算する。
【0159】AFモータ制御回路139 は、CPU130 か
らの回転数および回転方向指令により上記AFモータ14
0 を駆動して合焦用レンズを駆動し、合焦を行なう。A
Fモータ用パルサ141 は、AFモータの140 の回転に応
じてパルスを発生し、CPU130 に入力する。
【0160】CPU130 は、AFモータ140 の回転数
を、AFモータ用パルサ141 が発生するパルスをカウン
トすることにより検出し、パルス数が所定数に達したと
きにAFモータ制御回路139 にAFモータ停止信号を送
り、AFモータ140 を停止させる。
【0161】ファインダ内LCD144 は、合焦状態、シ
ャッタスピード、ストロボに関する情報を表示する。フ
ァインダ外LCD145 は、シャッタスピード、絞り値、
ストロボ、撮影モード、オートフォーカスモード、撮影
枚数などの各種撮影情報を表示する。
【0162】測光スイッチ146 およびレリーズスイッチ
147 はレリーズボタンに連動するスイッチで、レリーズ
ボタンが半押しされたときに測光スイッチ146 がONし、
全押しされたときにレリーズスイッチ147 がONする。測
光スイッチ146 がONすると、 CCD137 の積分、所定のA
F演算の実行およびAFモータ140 の駆動等のAF処
理、および測光演算処理が行なわれる。レリーズスイッ
チ147 がONすると、所定条件下で露出制御回路134 が作
動してレリーズ、露出処理が行なわれ、露出終了後に巻
き上げモータ136 が起動してフィルムの巻き上げが行な
われる。
【0163】ロックスイッチ148 がOFF のときは、測光
スイッチ146 、レリーズスイッチ147 がONされてもCP
U130 は受け付けずに、ロックスイッチ148 がONされた
か否かをチェックする動作を、間欠的に行なっている。
ロックスイッチ148 がONのときに測光スイッチ146 、レ
リーズスイッチ147 がONされると、CPU130 はP1を
“L”にし、DC/DCコンバータ131 を作動させて周
辺回路に電力を供給する。
【0164】情報スイッチ149 は、露出モード、AFモ
ード、レリーズモード、ISO感度等を切り換えるスイ
ッチである。露出モードとしては、プログラムモード、
絞りマニュアルオートモード、シャッタマニュアルオー
トモード等がある。AFモードとしては、合焦しなけれ
ばシャッタが切れないシングルAFモード、合焦したか
どうかにかかわらずシャッタが切れるサーボAFモード
およびマニュアルフォーカスモードがある。レリーズモ
ードとしては、レリーズスイッチ147 がOFF からONに変
わることを条件に1回だけシャッタが切れるシングルレ
リーズモード、およびレリーズスイッチ147 がONしてい
る間は連続してシャッタが切れる連続レリーズモードが
ある。
【0165】さらにCPU130 は、レンズに搭載された
レンズ内ROM150 のデータを読み込むためのシリアル
通信ポートP3、SCK、SIを有する。ポートP3は
リセット端子で、“H”でリセット、“L”でリセット
解除である。ポートSCKはシリアルクロックポート、
ポートSIはシリアルデータ入力ポートである。
【0166】CPU130 とレンズ内ROM150 との間で
のデータ通信は、ポートP3を“L”にした状態でシリ
アルクロックをポートSCKからレンズ内ROM150 に
出力し、レンズ内ROM150 を活性化してROMデータ
をポートSIに出力させることにより行う。
【0167】動作フローの説明 以上が本発明を適用したAF一眼レフカメラのシステム
概要である。次に、上記CPU130 の動作について、図
23〜図29のフローチャートに基づいて説明する。な
おこの動作は、CPU130 に格納されたプログラムに基
づいて実行される。
【0168】図23は、本AF一眼レフカメラのメイン
フローチャートである。バッテリ151 が装着された状態
では、CPU130 は、まず、ロックスイッチ148 の入力
およびそのチェックを行なう(ステップ(以下「S 」と
表わす。)301 、S302)。ロックスイッチ148 がONして
いれば、測光スイッチ146 およびレリーズスイッチ147
のONによる割り込みを可能にし(S303)、情報スイッチ
149 の情報を入力する(S304) 。そして、情報スイッチ
149 によって入力された情報に基づいて露出モード、A
Fモード、レリーズモード等の設定処理および設定モー
ドの記憶処理を実行し(S305)、その設定情報をファイ
ンダ内LCD144 、ファインダ外LCD145 に表示する
(S306)。
【0169】ロックスイッチ148 がOFF していれば、測
光スイッチ146 、レリーズスイッチ147 の割込みを不可
にし(S307)、ファインダ内LCD144 、ファインダ外
LCD145 の表示を消灯する(S308)。
【0170】上記S306またはS308にて表示処理を実行し
た後にインターバルタイマー( 125mS)をスタートし
(S309)、このタイマーによる割り込みを可能にしてか
らストップする(S310、S311) 。以後、 125msに1回こ
のプログラムを実行するが、測光スイッチ146 等のスイ
ッチON操作がされれば後述のフローチャートに割り込
む。
【0171】測光スイッチ146 がONになると、図24の
ルーチンに割り込む。この割込みルーチンでは、まず各
条件をイニシャライズする(S321)。例えば、積分中か
どうかを表わすbit を「0」、AFモータ駆動中かどう
かを表わすbit を「0」にする等である。
【0172】次に、S322にてポートP1を“L”にし、
DC/DCコンバータ131 を起動して各機器に電源電圧
AA、VDDを供給し、各機器を作動または作動可能状態
にしてS323に進む。
【0173】S323では、受光素子132 から出力される被
写体輝度信号を測光用A/D変換回路133 でデジタル信
号に変換し、その測光値を入力してS324に進む。S324で
は、レンズ内ROM150 とシリアル通信を行なってレン
ズ情報を読み出す。
【0174】続いて測光スイッチ146 、レリーズスイッ
チ147 の入力処理を実行し(S325)、情報スイッチ149
で設定された各種情報の入力(S326)およびその設定処
理を実行し(S327)、S328に進む。なお本実施例では、
AFモードがサーボAFモードに設定されたものとす
る。サーボAFモードとは、合焦していなくても、レリ
ーズスイッチ147 がONになるとレリーズされるレリーズ
優先モードである。
【0175】S328では、上記測光値(Bv値)、ISO
感度および露出モードに基づいてAE演算を実行し、露
出制御に必要なTv値およびAv値を求めてそれらをフ
ァインダ内LCD144 およびファインダ外LCD145 に
表示する(S329)。
【0176】上記演算処理が終了すると、S330にてレリ
ーズスイッチ147 がONしているかどうかをチェックす
る。ONしていれば、S331に進んでレリーズマグネットに
通電してミラー、シャッタ幕の機械的系止の解除、先幕
マグネットおよび後幕マグネットに通電してシャッタ幕
を磁気的に係止するレリーズ処理を開始する。そして、
上記Av値に基づいて絞りマグネットに通電して絞りを
所定値に絞り込み、先幕マグネットへの通電を解除して
先幕を走行させ、Tv値に基づいたシャッタ時間経過後
に後幕マグネットへの通電を解除して後幕を走行させて
フィルムに露光する露出処理を実行する(S332)。
【0177】上記露出処理後、巻き上げモータ136 を駆
動してフィルムの巻き上げおよびミラーとシャッタの機
械的チャージを行なう巻き上げ処理を実行し、S323にリ
ターンする(S333)。
【0178】上記S330のチェックにおいて、レリーズス
イッチ147 がOFF であれば、S334に進んで測光スイッチ
146 がONしているかどうかをチェックする。OFF であれ
ばメインルーチンにジャンプし、ONであればS335のAF
サブルーチンに進んでAF処理を実行し、S323にリター
ンする。
【0179】次に、S335のAF処理サブルーチンについ
て、図25および図26を参照して説明する。まず、S3
41にてAFモータ140 駆動中かどうか(AFモータ駆動
bit が「1」であるかどうか)を判定する。駆動中
(「1」)であればAF演算処理が終了してそのディフ
ォーカス値に基づいてAFモータ140 が作動中なので、
S323にリターンする。AFモータ駆動bit が「0」であ
ればAFモータ140 が停止しているので、S342に進む。
【0180】S342では、積分中であるかどうか(積分bi
t が「1」であるかどうか)をチェックする。積分bit
が積分実行中でないことを表わす「0」であればS343に
進み、S343〜S349の処理を実行する。積分bit が積分中
を表わす「1」であれば、S350に進む。S343では、ビッ
トd6〜d1を、「110000」にセットしてモニタ
基準電圧VRef の標準値をセットする。S344では、CCD
イメージセンサ20、30、40の積分値増幅ゲインを
標準値1に設定する。S345では、積分時間オーバーを検
出する積分タイマーを200mS にセットし、S346でスター
トさせる。
【0181】S347では、出力端子ΦTMによる割込を可能
にし、S348では積分中bit を、「1」にし、S349では出
力端子Φ- startを「0」(“L”)にして積分をスター
トさせて割り込みルーチンにリターンする。
【0182】上記S342の判定において積分中と判定され
たら、S350に進んで積分タイマーがタイムオーバーした
かどうかをチェックする。タイムオーバーしていなけれ
ばS341にリターンし、積分が終了するまで上記処理を繰
返して待つ。タイムオーバーしていれば、S351に進んで
出力端子ΦTMによる割込みを可能にし、ステップS352に
て、CCD イメージセンサ40、30、20の積分が終了
したかどうか(モニタ出力端子M1、M2、M3の積分
値がモニタ基準電圧VRef に達したかどうか)を表す積
分終了フラグF3、F2、F1を「0」に設定する。そ
して、S353にて先ず、 CCDイメージセンサ20、30、
40の増幅ゲインGを標準値1に設定し、S354に進む。
【0183】S354〜S369では、モニタ出力端子M1、M
2、M3の積分値が3段階のどのモニタ基準電圧VRef
に達したかを順に判定し、 CCDイメージセンサ20、3
0、40毎に差動増幅アンプ118 のゲインを設定する。
要するに、モニタ出力端子M1 、M2 、M3 の積分値が
モニタ基準電圧VRef に達しなかった場合には、 CCDイ
メージセンサ20、30、40の積分値が正確な測距演
算が可能な大きさではない場合があるので、所定の測距
演算が可能になるように、 CCDイメージセンサ20、3
0、40(測距ゾーン)毎に積分値の増幅ゲインを設定
するのである。
【0184】このゲイン設定処理をフローチャートに基
づいて説明する。まず、S354にて、第2イメージセンサ
20の積分終了フラグF1が「1」であるかどうかを判
定する。「0」であれば積分中なのでステップS355に進
み、「1」であればS358に飛ぶ。1回目の判定のときは
通常「0」なので、S355に進んで端子ΦT1M が“L”で
あるかどうか、つまり、第2モニタ出力部22の積分値
がモニタ基準電圧VRef に達しているかどうかを判定す
る。
【0185】端子ΦT1M が“L”であればモニタ基準電
圧VRef に達しているのでS358に飛び、“H”であれば
達していないのでS356に進む。S356では、第2 CCDイメ
ージセンサ20のゲインを1に設定し、S357で積分終了
フラグF1を立ててS358に進む。
【0186】S358では、第1 CCDイメージセンサ30の
積分終了フラグF2が「1」であるかどうかを判定す
る。「0」であればS359に進み、「1」であればS362に
飛ぶ。1回目の判定のときは通常「0」なので、S359に
進んで端子ΦT2M が“L”であるかどうか、つまり、第
2モニタ入力部32の積分値がモニタ基準電圧VRef
達しているかどうかを判定する。端子ΦT2M が“L”で
あればモニタ基準電圧VRef に達しているのでS362に飛
び、“H”であれば達していないのでS360に進む。
【0187】S360では、第1 CCDイメージセンサ30の
増幅ゲインを1に設定し、S361で積分終了フラグF2を
立ててS362に進む。
【0188】S362では、第3 CCDイメージセンサ40の
積分終了フラグF3が「1」であるかどうかを判定す
る。「0」であればS363に進み、「1」であればS366に
飛ぶ。1回目の判定のときは通常「0」なので、S363に
進んで端子ΦT3M が“L”であるかどうか、つまり、第
3モニタ入力部42の積分値がモニタ基準電圧VRef
達しているかどうかを判定する。
【0189】端子ΦT3M が“L”であればモニタ基準電
圧VRef に達しているのでS366に飛び、“H”であれば
達していないのでS364に進む。S364では、第3 CCDイメ
ージセンサ40のゲインを1に設定し、S365で積分終了
フラグF3を立ててS366に進む。
【0190】S366ではGが3であるかどうか、つまり上
記S354〜S366を3回通ったかどうかを判定する。3回通
っていなければS367に進んでビットd6〜d1を一つ右
にシフトし、6ビットD/Aコンバータ121 の出力電圧
を1/2の約1.2Vにしてモニタ基準電圧VRef を約
1/2にし、S368にてGを1加算してS354にリターンす
る。
【0191】つまり、最初は6ビットD/Aコンバータ
121 の出力電圧を約2.4Vにしたモニタ基準電圧V
Ref でS354〜S366を通るが、2回目はモニタ基準電圧V
Ref を約1/2にし、3回目はモニタ基準電圧VRef
約1/4にしてS354〜S366を通るのである。したがっ
て、 CCDイメージセンサ20、30、40に入射する光
量に応じて3段階の増幅ゲインが得られる。
【0192】S366にてG=3と判定されれば、ステップ
S354〜S366を3回通っているのでS369に進み、出力端子
ΦSTOPを“H”にしてイメージセンサ20、30、40
の積分を強制的に終了し、リターンする。
【0193】したがってこのモニタサブルーチンによれ
ば、モニタ受光部22、32、42および CCDイメージ
センサ20、30、40に所定時間、本実施例では200m
S 積分させ、所定時間内にモニタ受光部22、32、4
2の積分値がモニタ基準電圧VRef に達したときには、
ハード的に積分をストップする。所定時間内にモニタ受
光部22、32、42の積分値がモニタ基準電圧VRef
に達しても達しなくても、所定時間が経過すると、S369
にてソフトのより積分をストップする。
【0194】そして、所定時間経過後、上記積分ストッ
プ前に、各モニタ受光部22、32、42の積分値をそ
れぞれ3段階のレベルでチェックし、そのレベルに応じ
て CCSイメージセンサ20、30、40の積分値増幅レ
ベルを設定する。つまり、積分値が小さい場合には、そ
の積分値を標準ゲインの2倍またが4倍で増幅する。し
たがって、測距ゾーン内のすべての被写体が暗い場合で
も、あるいは一部の被写体が暗い場合でも十分な測距演
算のための入力データを得ることができる。
【0195】次に、 CCDイメージセンサの積分、電荷転
送動作について、図27および図28のフローチャート
を参照して説明する。このフローチャートには、入力端
子ΦTMが“L”になることを条件に割り込む。入力端子
ΦTMは、積分スタート時および積分中は“H”であり、
積分ストップ時に“L”になる。入力端子ΦTMが“L”
のときは、電荷保持ゲートΦT1〜ΦT3が“L”→“H”
→“L”と変化し、積分ゲートST下で積分された信号
電荷が電荷保持ゲートΦT1〜ΦT3下に転送されている
(図13の(C)および(D)参照)。
【0196】S371では、出力端子ΦTPを“L”に変え、
S372に進む。出力端子ΦTPが“L”になると、クロック
端子Φ16および同Φ64が“H”、クロック端子Φ32が
“L”になったときにゲートΦT が“H”なり、電荷保
持ゲートΦT1、ΦT2、ΦT3の下に集積された電荷が CCD
転送部51に転送される(図13の(E)および(F)
参照)。そうして、 CCD転送部51に転送された電荷
は、詳細は図示はしないが二相クロックパルスが印加さ
れるゲートΦ1 、Φ2 によって、 CCD転送部51をCCD
出力部52方向に転送される。
【0197】S372〜S386では、 CCD出力部52における
ゲートΦ1 のパルスをカウントし、CCD出力部52から
出力されるビデオ信号がどの受光部の何番目の受光素子
の積分値に対応しているかを検出する。本実施例では、
遮光された光電変換素子41aからの出力が5パルス目
に、受光部40、30、20の出力が、それぞれ10〜
109、120〜219、230〜329番目のパルス
間に出るように構成されている。
【0198】S372では、転送ゲートΦ1 のパルスカウン
トをスタートし、S373で転送ゲートΦ1 にパルスが5個
出たかどうかをチェックし、5個出るまでチェックを繰
返す。パルスが5個出たらS374に進み、S/Hパルスを
出力してそのビデオ信号をコンデンサ82に記憶する。
記憶したらS375に進み、差動増幅アンプ118 のゲイン
を、前記S364で設定したゲインに設定し、S376に進む。
【0199】S376では、第3 CCDイメージセンサ40か
らのビデオ信号が出てくるまで、つまりゲートΦ1 のパ
ルス数が10になるまで待つ。10個目のパルスが出た
らS377に進み、差動増幅アンプ118 で増幅され、A/D
変換器でデジタル信号に変換されたビデオ信号をRAM
に記憶する。この処理を、パルスが119個出るまで繰
返し、第3 CCDイメージセンサ40の各光電変換素子か
らのビデオ信号を順番にRAMに記憶していく。つま
り、10〜109番までの100個のビデオ信号をRA
Mに記憶する。
【0200】110番目のパルスが出たらS379に進んで
差動増幅アンプ118 のゲインを前記S360で設定したゲイ
ンに設定し、S380に進んで120番目のパルスが出るま
でパルスをカウントして待つ。120番目のパルスが出
たらS381に進み、差動増幅アンプ118 で増幅され、A/
D変換器でデジタル信号に変換されたビデオ信号をRA
Mに記憶する。この処理を、パルスが219個出るまで
繰返し、第1 CCDイメージセンサ30の各光電変換素子
からのビデオ信号を順番にRAMに記憶していく。つま
り、130〜229番目までの100個のビデオ信号を
RAMに記憶する。
【0201】230番目のパルスが出たらS383に進んで
差動増幅アンプ118 のゲインを前記S356で設定したゲイ
ンに設定し、S384に進んで230番目のパルスが出るま
でパルスをカウントして待つ。230番目のパルスが出
たらS385に進み、差動増幅アンプ118 で増幅され、A/
D変換器でデジタル信号に変換されたビデオ信号をRA
Mに記憶する。この処理を、パルスが329個出るまで
繰返し、第1 CCDイメージセンサ20の各光電変換素子
からのビデオ信号を順番にRAMに記憶していく。つま
り、220〜329番目までの100個のビデオ信号を
RAMに記憶する。
【0202】以上のようにして CCDイメージセンサ4
0、30、20の各光電変換素子からのビデオ信号を順
番にRAMに記憶する。
【0203】上記記憶処理が終了したらS387に進み、積
分中bit を「0」にリセットし、S388にて出力端子Φ
start を「1」にセットし、S389にて入力端子ΦTMによ
る割込みを不可にする。
【0204】そして、S390、S391、S392にて上記RAM
に記憶された CCDイメージセンサ20、30、40のビ
デオ信号毎にプレディクタ演算(公知の相関法)を実行
し、CCDイメージセンサ20、30、40毎にディフォ
ーカス量(または被写体距離)を求める。そして、S393
にて最短被写体距離の測距ゾーン12、13、14を求
め、この測距ゾーン12、13、14の被写体に対する
合焦動作を実行する。
【0205】S395では合焦しているかどうかをチェック
し、合焦していればS395に進んでファインダ内LCD14
4 に合焦表示をし、合焦していなければS396に飛ぶ。
【0206】S396では、プレディクタ演算結果に基づい
て、AFモータ140 の回転数を規定するパルスをセット
する。そして、S397にてAFモータパルスカウンタによ
る割り込みを可能にし、S398にてAFモータ駆動bit を
「1」にし、AFモータ140を駆動してリターンす
る。
【0207】AFモータ140 が回転するとAFモー
タ用パルサ121 がパルスを発生するので、このパルスを
CPU130 内のカウンタがカウントする。
【0208】パルス数が上記S396でセットされた数に達
すると、AFモータ停止ルーチン(SS401)に割り込ん
でAFモータ140 を停止し、 S302にてAFモータ駆
動中bit を「0」にしてリターンする。
【0209】以上が本発明を適用したAF一眼レフカメ
ラの一実施例のAF動作である。このように本実施例で
は、3個の測距ゾーン毎にモニタ受光部により被写体輝
度を測定し、積分時間、またはゲインを変えるので、測
距ゾーン毎に被写体輝度が大きく異なっても、各測距ゾ
ーン毎に適切な測距が可能である。
【0210】そして、各測距ゾーン毎に被写体距離を求
め、最短距離の被写体に合焦させている。したがって、
撮影したい被写体がファインダ視野の中央にない場合、
例えば人物が間隔をあけて横に並んでいて中央の測距ゾ
ーンに背景が入る場合でも、左右の測距ゾーンの何れか
に人物が入っていれば、測距ゾーンに入った人物に合焦
する。よって、従来のように先ず中央の測距ゾーンに人
物を入れていわゆるフォーカスロックをし、その後所望
の構図にカメラを動かすという面倒な操作が不要にな
り、簡単に且つ迅速に自由な構造でAF撮影をすること
ができる。
【0211】また、本実施例では、測距ゾーン毎に測距
して最短距離の被写体に合焦させるようにしたが、逆に
最も遠い被写体に合焦させたり、あるいは撮影者が選択
した測距ゾーンの被写体に合焦させるなどしてもよい。
【0212】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明は、
積分部と電荷転送部との間に電荷を一時的に保持する電
荷保持部を有するので、電荷転送部の状態にかかわら
ず、積分をストップすることができることとなり、特に
高輝度の被写体に対しても正確な測距データを得ること
が可能になる。しかも、簡単な制御回路で積分ストップ
の制御が可能になる。さらに、複数の測距ゾーン毎に対
応する測距センサに入射する光量をモニタし、そのモニ
タ受光部の受光量が規定の値に達したときに対応する測
距センサの積分を中止させる構成とすれば、各測距ゾー
ン毎に、積分時間を最適に制御することができる。この
ように本発明によれば、複数の測距ゾーン毎に、測距ゾ
ーン内の被写体の輝度にかかわらず正確な測距が可能な
ので、例えば、測距ゾーン毎に被写体距離を求めて最適
な被写界深度位置に合焦させる機能を有するAF装置に
適用すれば、測距ゾーン毎に確実に測距ができるので、
きわめて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焦点検出装置を搭載した一眼レフカメ
ラの一実施の形態におけるファインダ視野における測距
ゾーンの関係を示した正面図である。
【図2】同実施例の CCDイメージセンサの正面図であ
る。
【図3】オートフォーカス光学系の配置状態を模式的に
示す斜視図である。
【図4】オートフォーカス光学系の配置を示す平面図で
ある。
【図5】図4に示したオートフォーカス光学系の側面図
である。
【図6】同オートフォーカス光学系の視野マスクの正面
図である。
【図7】同オートフォーカス光学系のコンデンサレンズ
の正面図である。
【図8】同オートフォーカス光学系のセパレータレンズ
部の配置を説明する図である。
【図9】カメラの撮影レンズをファインダの中央測距ゾ
ーンと光学的にほぼ共役なオートフォーカス光学の測距
ゾーンから覗いた射出瞳と開口領域との関係を説明する
図である。
【図10】図3に示す射出瞳がビネッティングの影響を
受けた場合の、射出瞳と開口領域との関係を説明する図
である。
【図11】本発明に係る3個の測距ゾーン用 CCDイメー
ジセンサの実施例の構造を示す正面図である。
【図12】本発明に係る1個の測距ゾーン用 CCDイメー
ジセンサの実施例の構造を示す正面図である。
【図13】図11の CCDイメージセンサを切断線XIII-X
III に沿って切断して、電荷転送動作を模式的に示す動
作説明図である。
【図14】図11の切断線XIII-XIII に隣接する部分を
示す断面図であって、電荷転送動作を模式的に示す動作
説明図である。
【図15】CCDイメージセンサ部の別の実施例を図13
と同様に切断して示す断面図である。
【図16】モニタ受光部の断面図である。
【図17】図11に示した CCDイメージセンサの駆動制
御回路図である。
【図18】図12に示した CCDイメージセンサの駆動制
御回路図である。
【図19】本実施例の CCDイメージセンサのタイムチャ
ートを示す図である。
【図20】ビデオ信号処理回路図である。
【図21】モニタ基準電圧VRef 作成回路図である。
【図22】本発明を適用したAF一眼レフカメラの一実
施の形態のシステムブロック図である。
【図23】本実施の形態のAF装置の動作を示すメイン
フローチャート図である。
【図24】測光スイッチ、レリーズスイッチによる割り
込み処理に関するフローチャート図である。
【図25】AF処理に関するフローチャートの一部を示
す図である。
【図26】AF処理に関するフローチャートの残りの部
分を示す図である。
【図27】CCDイメージセンサのデータ取り込み動作に
関するフローチャートの一部分を示す図である。
【図28】CCDイメージセンサのデータ取り込み動作に
関するフローチャートの残りの部分を示す図である。
【図29】AFモータ停止動作に関するフローチャート
を示す図である。
【図30】焦点検出装置を搭載したAF一眼レフカメラ
の概要を、光軸で縦断して示す縦断面図である。
【図31】従来のカメラの自動焦点検出装置の光学系を
模式的に示す図である。
【図32】図31に示した従来のオートフォーカス光学
系の配置状態の概略を示す斜視図である。
【図33】従来の自動焦点検出装置による合焦操作を説
明する図である。
【図34】従来の自動焦点検出装置による合焦操作を説
明する図である。
【図35】従来の焦点検出用 CCDイメージセンサの検出
出力を説明する図である。
【図36】従来の焦点検出装置を搭載したカメラにおい
て、所望の主被写体を画面中央から左右にずれた位置に
構図して撮影する場合の撮影手順を説明する図である。
【図37】従来のオートフォーカス光学系の配置を説明
する図である。
【図38】従来の CCDイメージセンサの受光部の配置と
転送部の形状を示す正面図である。
【符号の説明】
11 ファインダー視野 12 測距ゾーン 13 測距ゾーン 14 測距ゾーン 15 測距センサユニット 15a 集積回路基板 16 CCDイメージセンサ(光電変換素子列、積分部、
電荷蓄積部) 17 CCDイメージセンサ(光電変換素子列、積分部、
電荷蓄積部) 18 CCDイメージセンサ(光電変換素子列、積分部、
電荷蓄積部) 20 CCDイメージセンサ(光電変換素子列、積分部、
電荷蓄積部) 30 CCDイメージセンサ(光電変換素子列、積分部、
電荷蓄積部) 40 CCDイメージセンサ(光電変換素子列、積分部、
電荷蓄積部) 22 モニタ受光部 32 モニタ受光部 42 モニタ受光部 23 モニタ出力部 33 モニタ出力部 43 モニタ出力部 50 集積回路基板 51 CCD転送レジスタ(電荷転送部) 52 CCD出力部 130 CPU(制御、測距演算手段) 169 第1オートフォーカス光学系 178 第2オートフォーカス光学系 179 第3オートフォーカス光学系 S1 受光部 S2 受光部 S3 受光部 ST 積分ゲート ΦINT1 積分コントロールゲート ΦINT2 積分コントロールゲート ΦINT3 積分コントロールゲート ΦT1 電荷保持ゲート ΦT2 電荷保持ゲート ΦT3 電荷保持ゲート ΦT シフトゲート Φ1 転送ゲート Φ2 転送ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/34 G02B 7/28 G03B 13/36 H01L 27/148

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる測距ゾーンについて測距可
    能なイメージセンサであって、 各測距ゾーン毎に、 光電変換素子列を有する受光部と、 該各受光部の各光電変換素子で光電変換された信号電荷
    をそれぞれ積分する積分部と、 該積分部で積分された各信号電荷が転送され、転送され
    た信号電荷をそれぞれ一時的に保持する電荷保持部と
    有し、 電荷保持部に保持された各信号電荷が転送され、転送
    された信号電荷を順番に出力する単一の電荷転送部を備
    え、 前記電荷保持部は、前記各受光部の積分部からの転送お
    よび転送された信号電荷の保持動作を、各受光部毎に独
    立して実行することを特徴とする自己走査型イメージセ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自己走査型イメージセン
    サにおいて、前記各受光部の光電変換素子列はそれぞれ
    直線状であることを特徴とする自己走査型イメージセン
    サ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自己走査型イメージセン
    サにおいて、前記複数の受光部の内の少なくとも一つの
    受光部の光電変化素子列は、他の受光部の光電変換素子
    列とは異なる方向に配置されていることを特徴とする自
    己走査型イメージセンサ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項記載の自
    己走査型イメージセンサにおいて、前記積分部および電
    荷保持部は前記複数の受光部毎に設けられ、前記複数の
    電荷保持部が保持している信号電荷同時に前記電荷転
    送部に転送する転送制御手段を備えたことを特徴とする
    自己走査型イメージセンサ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の自己走査型イメージセン
    サにおいて、前記電荷転送部に転送された各光電変換素
    子毎の信号電荷は、各受光部の信号電荷毎に順番に前記
    電荷転送部から出力されることを特徴とする自己走査型
    イメージセンサ。
  6. 【請求項6】 請求項1、4または5のいずれか一項記
    載の自己走査型イメージセンサにおいて、前記電荷転送
    部は連続した1本であることを特徴とする自己走査型イ
    メージセンサ。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか一項記載の自
    己走査型イメージセンサはさらに、前記各受光部の光電
    変換素子列に近接して設けられた、各光電変換素子列に
    入射する光量を計測するモニタセンサと、該モニタセン
    サの受光量が規定値に達したとき、または所定の積分時
    間が経過したときのいずれか早いときに、前記積分部
    で積分された信号電荷を前記電荷保持部に転送する積分
    制御手段とを有することを特徴とする自己走査型イメー
    ジセンサ。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか一項記載の自
    己走査型イメージセンサにおいて、前記各光電変換素子
    列、各積分部、各電荷保持部および電荷転送部は、単一
    の集積回路基板に形成されていることを特徴とする自己
    走査型イメージセンサ。
  9. 【請求項9】 異なる複数の測距ゾーン内の被写体光線
    束を対応する光電変換素子列で受光し、該各光電変換素
    子列の出力に基づいて各測距ゾーン毎に焦点状態を検知
    する焦点検出装置であって、 前記各光電変換素子列の各光電変換素子で変換された信
    号電荷をそれぞれ蓄積する、各光電変換素子列毎に設け
    られた積分部と、 該各積分部で積分された信号電荷が積分部毎に転送さ
    、転送された各信号電荷をそれぞれ一時的に保持す
    る、各積分部毎に設けられた電荷保持部と、 該電荷保持部に保持された信号電荷が転送される単一の
    電荷転送部と、前記各積分部から 前記電荷転送部まで転送された各信号
    電荷を順番に読み出す読出し手段とを備え、前記複数の光電変換素子列の少なくとも一つは他の光電
    変換素子列とは異なる方向に配置され、 前記電荷保持部は、前記各積分部からの転送および転送
    された信号電荷の保持動作を、各測距ゾーン毎に独立し
    て実行すること、を特徴とする焦点検出装置。
  10. 【請求項10】 複数の測距ゾーン内の被写体光線束を
    受光する、測距ゾーン毎に設けられた複数の受光部を有
    する測距センサユニットを備え、該測距セン サユニット
    該各受光部の出力信号に基づいて焦点検出する焦点検
    出装置であって、 前記測距センサユニットは、各受光部としての、複数の
    光電変換素子からなる光電変換素子列と、 前記各光電変換素子列で変換された信号電荷を積分す
    、各光電変換素子列毎に設けられた積分部と、 該積分部で積分された信号電荷が転送され、転送された
    各信号電荷をそれぞれ一時的に保持する、各積分部毎に
    設けられた電荷保持部と前記電荷保持部に保持された信
    号電荷が転送され、転送された各信号電荷を順番に出力
    する単一の電荷転送部と、を備え、 前記電荷保持部は、前記各受光部の積分部からの転送お
    よび転送された信号電荷の保持動作を、各受光部毎に独
    立して実行することを特徴とする焦点検出装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の焦点検出装置におい
    て、前記測距ゾーンは異なる複数位置に設定され、前記
    光電変換素子列、前記積分部および電荷保持部は前記各
    測距ゾーンに対応させて設けられ、前記電荷転送部は連
    続した1本として設けられていることを特徴とする焦点
    検出装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の焦点検出装置におい
    て、少なくとも、前記1個の測距ゾーンに対応する光電
    変換素子列は、他の測距ゾーンに対応する光電変換素子
    列とは異なる方向に配置されていることを特徴とする焦
    点検出装置。
  13. 【請求項13】 請求項10から12のいずれか一項記
    載の焦点検出装置は、前記複数の電荷保持部が保持して
    いる信号電荷を同時に前記電荷転送部に転送する転送制
    御手段を備えたことを特徴とする焦点検出装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の焦点検出装置におい
    て、前記電荷転送部に転送された各光電変換素子毎の信
    号電荷は、各光電変換素子列毎に順番に前記電荷転送部
    から出力されることを特徴とする焦点検出装置。
  15. 【請求項15】 請求項10から14のいずれか一項記
    載の焦点検出装置はさらに、前記光電変換素子列に近接
    して設けられた、該光電変換素子列が受光する光量を計
    測するモニタ受光部を備え、前記モニタ受光部の受光量
    が規定値に達したとき、または所定の積分時間が経過し
    たときのいずれか早いときに、前記積分部で積分された
    信号電荷を前記電荷保持部に転送する積分制御手段と、
    を備えていることを特徴とする焦点検出装置。
  16. 【請求項16】 請求項10から15のいずれか一項記
    載の焦点検出装置において、前記各光電変換素子列、各
    積分部、各電荷保持部および電荷転送部は、単一の集積
    回路基板に形成されていることを特徴とする焦点検出装
    置。
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