JP3153334U - 消臭シート - Google Patents
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Abstract
【課題】消臭剤を散布、揮発、発散させたり、悪臭成分を吸収、吸着したりするための特別な器具などを必要とせず、消臭する場所や目的によって簡単、手軽に、加工や設置ができる消臭シートを提供する。【解決手段】ライナー2と、消臭剤を含有する中芯1とで構成される片面ダンボールシートからなる消臭シート、好ましくは、ライナーに、消臭剤を含有するコーティング剤を塗布加工した中芯を貼り合わせた片面ダンボールシートからなることを特徴とする消臭シート。【選択図】図1
Description
本考案は消臭シートに関し、住宅や事務所などの屋内や自家用車の車内などに使用される消臭シートに関する。
住宅や事務所などの屋内や自家用車の車内などにおける各種の臭いを消臭するために、消臭剤を散布したり、消臭材を設置したりすることは、よく行われている。特に、最近になり住宅構造が高気密化され、揮発性化学物質、悪臭などが室内にこもりやすく、シックハウス症候群やペット臭、加齢臭などの悪臭問題など種々の問題を引き起こしている。同様に高気密化されている自家用車の車内でも、揮発性化学物質、悪臭の問題が存在している。
そのため各種の消臭剤が開発され、その消臭剤をスプレーなどで屋内や車内に散布したり、消臭剤成分を揮発させたりして消臭を行っている。また、室内等にこもって、悪臭を引き起こす揮発性化学物質等を吸収、吸着する材料を使った消臭材も種々のものが市販されている。
また、消臭剤を含む消臭用塗料を基材シートに塗布し、食品などの包装用の消臭シートとすることも提案され、消臭用塗料をダンボール紙の内面に塗布したダンボール箱を生鮮魚などの運搬容器に使用して、運搬時に特有の悪臭が洩れるのを防ぐことも示されている。(特許文献1を参照)
このように、悪臭発生源からの悪臭物質の発散を防ぐ以外にも、これまでの消臭は、消臭剤を屋内等に散布したり、悪臭の発生源に吹き付けたりして、悪臭物質の分解消失を行うか、または消臭剤を収納した容器から少量ずつ、消臭剤を揮発、発散させて消臭することが行われていた。その他は、木炭や活性炭などに代表される空気中の悪臭成分を吸着可能な多孔性物質を粒状などに加工して、屋内等に配置することで消臭を行っていた。そして、消臭する場所や目的によって、それぞれ容器や器具を取り揃えておく必要があった。
本考案では、消臭剤を散布、揮発、発散させたり、悪臭成分を吸収、吸着したりするための特別な器具などを必要とせず、消臭する場所や目的によって簡単、手軽に、加工や設置ができる消臭シートを提供する。
本考案者は、簡単、手軽に加工や設置のできる消臭シートとして、ライナーと消臭剤を含有する中芯とで構成される片面ダンボールシートからなる消臭シートを考案した。すなわち、本考案の消臭シートはフルートを形成する中芯のみに消臭剤を含有させた片面ダンボールシートを消臭シートとしたものである。
そして、ライナーに、消臭剤を含有するコーティング剤を塗布加工した中芯を貼り合わせた片面ダンボールシートからなることを特徴とする消臭シートも提供する。これは、中芯に消臭剤を含有するコーティング剤を予め塗布加工をすることで、中芯に消臭剤を含有せしめ、この加工した中芯をライナーに貼り合わせて片面ダンボールシートとしたものである。ダンボールシートの中芯は紙であり、コーティング剤を塗布し乾燥する塗布加工により、中芯の表面だけでなく、コーティング剤は内部にも含浸させることができる。
さらに、ライナーに、消臭剤を含有するコーティング剤をグラビア方式により塗布加工した中芯を貼り合わせて構成した片面ダンボールシートからなる消臭シートも提供する。これは、消臭剤を含有するコーティング剤を用い、グラビア方式により中芯用原紙に塗布加工し、この塗布加工した中芯をライナーに貼り合わせて片面ダンボールシートとしたものである。
また、上記の消臭シートにおいて、ライナーの外面、すなわち中芯が貼り合わされている面の反対面にアルミ蒸着が施してある消臭シートも提供される。この消臭シートは車用日よけ兼用消臭シートとなる。
本考案の消臭シートは、中芯に消臭剤を含有しており、中芯に含有されている消臭剤成分が揮発、発散したり、紙である中芯に吸収された悪臭成分が消臭剤成分により分解、消失したりすることで消臭機能を効率よく発揮する。すなわち、本考案の消臭シートは片面ダンボールシートであり、フルートを形成している中芯は直接空気に触れることになり、さらに、消臭シートの大きさに比べ、中芯が室内などの空気に触れる面積は大きい。そのため消臭剤成分の揮発、発散がし易く、また空気中の悪臭成分の吸収も効率よく行うことができる。
また本考案の消臭シートは、片面ダンボールシートからなっているため、鋏などで自由な大きさに切取ることができ、さらに平面シートとして使用することができるばかりでなく、簡単に丸めたり折り曲げたりすることができ、筒状の形態とすることも容易である。そのため、本考案の消臭シートは、設置する場所に応じて大きさや形状を簡単に加工することができ、大きなシートのまま壁紙として室内全体の消臭に用いたり、切り取って押入れの床や棚に敷いたり、丸めるか折り曲げて、部屋の一角に立てかけたり、トイレの中に立てて置いたりすることもできる。さらに小さく切り取って靴箱に入れたり、丸めて靴の中に直接入れたりすることもできる。自家用車の車内にも、適当な大きさに切り取ったり、丸めたりすることで設置して、車内の消臭に使用できる。
そして本考案の消臭シートは、一定期間使用後に消臭効果が薄れ廃棄するに際しても、ダンボール製品であるため、ダンボール故紙として資源回収に供することができる。
また、消臭シートを作成するには、片面ダンボールシートのフルート(段)を形成している中芯に、消臭剤を含有する薬剤を吹き付けて作成することもできるが、予め中芯用原紙に消臭剤の塗布加工を施しておくことで、従来からあるダンボールシート製造機械を用いて、片面ダンボールシートからなる消臭シートが容易に大量生産できる。ここで、中芯用原紙の塗布加工をグラビア方式で行えば、加工速度も速く製作コストも低減できる。
さらに、消臭シートの少なくともライナーの外側の面にアルミ蒸着を施すことにより、日光を反射することができる。よって、アルミ蒸着面を車外に向け、消臭剤を含有する中芯が貼り合わされているフルート面を車内に向けて設置することで、効率よく日よけと消臭を行うことができる消臭シートが提供される。
図1は本考案の消臭材シートの断面斜視図を示し、消臭剤を含有する中芯1は、コルゲータにより波状のフルート(段)を形成しライナー2に貼り合わされている。一般的なダンボールシートの多くはこの中芯1の上にさらにライナーを貼り合わせた形状となっているが、本考案の消臭シートは中芯1をライナー2に貼り合わせた片面ダンボールシートからなっている。
本考案の消臭シートは、このように中芯1が空気と直接触れる構造となっており、さらにフルートを形成しその表面積も大きいため、中芯1に含有されている消臭剤成分が空気中に発散、揮発し易く、また室内の悪臭成分の中芯1への吸収もし易い。従って、本考案の消臭シートの中芯1に含有される消臭剤の成分が、発散揮発タイプのものでも、固体状で悪臭成分を吸着分解するタイプのものでも、いずれもその効果をよく発揮できる。
中芯1に消臭剤成分を含有させるには、片面ダンボールシートの中芯1に、消臭剤成分を含むコーティング液を吹き付けなどで塗布した後、乾燥することで、消臭剤を含有する中芯1とすることができる。このコーティング液は消臭剤成分を水溶液ないしは水分散液、あるいは有機溶剤溶液としたものを用いることができる。しかし、生産の効率を上げるためには、予め中芯原紙に消臭剤成分を含むコーティング液を塗布加工した後に、この加工した中芯原紙を用いて片面ダンボールシートを製造する方が好ましい。この場合には、ロール状の中芯原紙を、各種方式のコーティング機械に通し塗布加工することができ、塗布加工した中芯原紙もロール状とすることができるので、そのままコルゲータに適用し、片面ダンボールシートを製造し、消臭シートとすることができる。
この中芯に消臭剤を含有するコーティング液を塗布加工するには、公知の各種の塗布加工を適用することができるが、グラビア方式による方法が好ましい。グラビア方式では、種々の性状のコーティング液を高速で塗布加工することができ、塗布量もコントロールすることができる。その上、コーティング液に着色顔料を加えたグラビアインキなどとして、消臭剤の含浸と図柄模様の印刷とを同時に実施することも可能であり、壁紙などの室内装飾も兼用する消臭シートを作成することも可能である。
コーティング液に用いる消臭剤は前述のように、発散揮発タイプのものでも、悪臭成分を吸着分解するタイプのものでも使用することができる。したがって、これまで公知の消臭剤成分に、必要に応じてバインダー樹脂や界面活性剤などのコーティング助剤を加えたコーティング液を用いて、中芯原紙に塗布加工を加え、消臭剤を含有させることができる。また、消臭剤を含有するコーティング液やインキは、水性タイプや有機溶剤タイプなど各種のものが市販されており容易に入手することができる。
消臭シートを構成する片面ダンボールは、中芯とライナーからなっているものであれば特に制限はなく、通常のA、B、C段やマイクロフルートのE、F、G段のいずれも使用できるし、これらの以外の規格外のものであっても、片面ダンボールであれば使用できる。また、中芯やライナーに使用される板紙も特に制限がなく、各種の板紙が使用できる。
また、本考案の消臭シートのライナー2の外面、すなわち中芯1が貼り合わされている面の反対面にアルミ蒸着を施すことで、車用の日よけ兼用消臭シートとすることができる。このアルミ蒸着は、片面ダンボールに加工した後に施しても良いが、予めアルミ蒸着が施されたライナー原紙を用いて、消臭剤を含有する中芯を貼り合わせるのが好ましい。この場合、アルミ蒸着はライナー原紙の少なくとも片面に施されていることが必要であるが両面にアルミ蒸着が施されていても差し支えない。
(実施例)
有機酸と金属化合物からなる消臭剤を含有する脱臭グラビアインキであるダイムシューNT(商品名 大日精化工業株式会社製)を用いてグラビア印刷機にて中芯原紙に12g/m2の量で塗布加工した。この中芯原紙をコルゲータによりライナーに貼り付け、B段の片面ダンボールシートを製造した。この片面ダンボールシートを幅90cm、長さ2mの大きさに切断し、消臭シートとした。この消臭シートは中芯を外側にして直径約10cmのロール状に巻くことで、外形寸法90×10cm程度の大きさの製品とすることができた。この製品はそのまま広げて壁に貼ることもできるし、適当な大きさに切り取って、靴箱用の消臭シートとすることもできるし、円筒状にしてトイレやキッチンに置くこともできる。
有機酸と金属化合物からなる消臭剤を含有する脱臭グラビアインキであるダイムシューNT(商品名 大日精化工業株式会社製)を用いてグラビア印刷機にて中芯原紙に12g/m2の量で塗布加工した。この中芯原紙をコルゲータによりライナーに貼り付け、B段の片面ダンボールシートを製造した。この片面ダンボールシートを幅90cm、長さ2mの大きさに切断し、消臭シートとした。この消臭シートは中芯を外側にして直径約10cmのロール状に巻くことで、外形寸法90×10cm程度の大きさの製品とすることができた。この製品はそのまま広げて壁に貼ることもできるし、適当な大きさに切り取って、靴箱用の消臭シートとすることもできるし、円筒状にしてトイレやキッチンに置くこともできる。
本考案の消臭シートは各種の設置場所に応じて、使用する際に簡単に加工でき、さらに室内装飾や自動車用部品としても使用できる有用な消臭シートである。
1 消臭剤を含有する中芯
2 ライナー
2 ライナー
Claims (4)
- ライナーと、消臭剤を含有する中芯とで構成される片面ダンボールシートからなる消臭シート。
- ライナーに、消臭剤を含有するコーティング剤を塗布加工した中芯を貼り合わせた片面ダンボールシートからなることを特徴とする請求項1に記載の消臭シート。
- ライナーに、消臭剤を含有するコーティング剤をグラビア方式により塗布加工した中芯を貼り合わせた片面ダンボールシートからなることを特徴とする請求項2に記載の消臭シート。
- 請求項1〜3に記載の消臭シートにおいて、少なくともライナーの外面にアルミ蒸着が施してあることを特徴とする消臭シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009003820U JP3153334U (ja) | 2009-06-08 | 2009-06-08 | 消臭シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009003820U JP3153334U (ja) | 2009-06-08 | 2009-06-08 | 消臭シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3153334U true JP3153334U (ja) | 2009-09-03 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3153334U (ja) |
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2009
- 2009-06-08 JP JP2009003820U patent/JP3153334U/ja not_active Expired - Fee Related
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