JP3152946B2 - 移動位置検出装置 - Google Patents

移動位置検出装置

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JP3152946B2
JP3152946B2 JP02014391A JP2014391A JP3152946B2 JP 3152946 B2 JP3152946 B2 JP 3152946B2 JP 02014391 A JP02014391 A JP 02014391A JP 2014391 A JP2014391 A JP 2014391A JP 3152946 B2 JP3152946 B2 JP 3152946B2
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slits
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学式エンコーダに関
し、例えばレンズを光軸方向に移動させることによって
焦点距離を変化させる変倍系を有したレンズ鏡筒等にも
ちいられ、例えばそのレンズと他のレンズやカメラ本体
にたいする相対的位置を検知する際に好適な光学式エン
コーダに関するものであり、特に製作精度をラフに検出
精度をシビアーに構成できる構造に関するものである。
又、本発明の光学式エンコーダは位置検知を必要とする
もの全般にわたり適応し得るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズを光軸方向に移動させるこ
とによって焦点距離を変化させる変倍系を有したレンズ
鏡筒において、そのレンズの移動量やレンズとカメラ本
体との相対的位置等を制御する方法としては、例えばレ
ンズ鏡筒内にカム溝を開けたカムリングと、レンズ枠に
取りつけたガイドピンを、該カム溝及びレンズ鏡筒の長
進溝に嵌合させ、該カムリングを回転させることによ
り、レンズ群を駆動して、レンズ群の相対位置や移動量
を制御する方法がある。
【0003】又、例えばレンズ位置を検出するための光
学式エンコーダとしては、複数のスリットが設けられた
スリット板と、該スリットへの投光及びスリットを通過
したスリット光を受光する投・受光素子等からなるフォ
トカプラから構成され、レンズの移動に伴なうスリット
板とフォトカプラとの相対移動によりレンズ位置を検出
することができるようにしたカメラが本出願人より提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のカムリングとガ
イドピンを利用した方法では、カムリングの回転だけで
レンズの駆動と相対位置の制御を行っている。この方法
では制御するレンズの群数が増えると、それにともない
カムリングに設けるカム溝の本数が増加して来る。この
為、カムリング全体の機械的強度が低下することにな
り、さらにすべてのレンズ群をスムーズに駆動させる為
には駆動力がおおきくなるという欠点があった。
【0005】又、前述の光学式エンコーダにおいてはス
リットのポジション数が多くなると一方のスリットと他
方のスリットとの差、すなわち各ポジションでのスリッ
ト間の製作誤差が厳しくなってくる。これはスリットど
うしの誤差ばかりでなくレンズをガイドしているガイド
部の傾き精度やセンサーの傾き精度にもシビアーなもの
が要求されることになる。
【0006】一方カメラの使用状態を考えてみると、通
常使用しているときは後に記載されているようにスリッ
トの数を数えてゆくだけで、すなわち前回にいたポジシ
ョンからの変化量を検出すれば現在どこにいるかは判別
できることになる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ための移動位置検出装置は、被検出物体の移動に伴って
相対的に移動するゲージ部材とセンサー部材とから構成
され、該ゲージ部材は該被検出物体の移動方向に沿って
隔設された複数のスリットからなるスリット列を複数列
有し、該被検出物体の移動に伴って該センサー部材が検
出する該複数のスリット列のうち第1のスリット列のス
リット数をカウントすることにより該被検出物体の移動
位置を判定する移動位置判定動作を行うと共に該被検
出物体の移動に伴って該センサー部材が検出する該第1
のスリット列のスリットごとに該スリットに対する第2
のスリット列のスリットの位置関係を検出し、該第1の
スリット列のスリットに対して該第2のスリット列のス
リットが所定の位置関係になった位置を該移動位置判定
動作の基準位置とすることを特徴とする。また、上記移
動位置検出装置は、前記移動位置判定動作により該被検
出物体の移動位置を判定する際に、該移動位置とこの移
動位置に対応する前記第1のスリット列のスリットに対
する第2のスリット列のスリットの位置関係とが合致し
た関係にあるか否かを判別し、合致していないときに前
記基準位置を出すための動作を行うことを特徴とする。
【0008】
【0009】
【実施例】図1ないし図3は本発明を有効に実施するこ
とができるレンズ鏡筒を示している。図1〜図3に示す
レンズ鏡筒は3群のレンズ構成からなるズームレンズ
で、非撮影状態ではカメラ本体内にコンパクト化されて
収納され、撮影時にカメラ前方に繰り出される、いわゆ
る沈胴式の構成としている。これら第1群レンズ、第2
群レンズ及び第3群レンズは、沈胴状態、WIDE状
態、TELE状態において、図4に示すようなレンズ位
置となる。
【0010】図1は本発明による光学式エンコーダが内
蔵されている鏡筒ユニットの外観図、図2は該鏡筒ユニ
ットの機構説明図、図3は該ユニットの沈胴状態の断面
図である。1は直進ガイドで、鏡筒ユニットの外装的な
意味合いを持ち、後述の半月板ユニット17とビス18
で固定され、不図示の沈胴機構により更にカメラ本体内
に沈胴するように構成されている。
【0011】直進ガイド1には、前述の沈胴状態からで
た状態で不図示のロック機構にロックされるための爪部
1bを有している。2は防砂リングユニットで、直進ガ
イド1と光軸方向に移動する鏡筒7との間をシールする
役目とともに、2か所のキー部2aが鏡筒7の溝7cに
嵌合して鏡筒7を直進させる役割を果している。
【0012】3は化粧板、4は1群レンズユニット5と
ピントリング6を鏡筒7に押え込む1群押さえバネであ
り、図の押さえた状態でピントリング6を外部から回転
させると、1群レンズユニット5が鏡筒7に対して光軸
方向に前後してレンズの位置調整ができるようになって
いる。7は鏡筒で、オスヘリコイド7aが後述のメスヘ
リコイド筒16のヘリコイドネジ部16bとかみ合って
いて、嵌合部7bには前述の1群レンズユニットが収納
されており、2群ガイドバー8および2群振れ止めバー
9、さらには光学式エンコーダのゲージ部材である後述
のプリズムユニットを一体的に配置している。
【0013】11は2群カムリングで、鏡筒7の内径部
に回転可能に支持されており、はずれどめ爪11aと、
後述のメスヘリコイド16と回転方向のみ一体で回るピ
ン11bを有し、不図示の差動型カムによって1群レン
ズと2群レンズの間隔をメスヘリコイドの回転に対応し
て制御している。12は2群片寄せバネで、第1群レン
ズに対して第2群レンズを後方に押しつけてカムストロ
ークの安定化を図っていると同時に、後述する沈胴動作
時に、不図示のカメラ本体からのストッパ部材により、
図3のごとく第1,2群レンズ間隔を詰めるのである
が、その後再び鏡筒を繰り出したときに第2群レンズユ
ニット13を後方に押し出す役目を持っている。
【0014】13は第2群レンズユニットで、不図示の
シャッターやフォーカスユニットを内蔵しており、2群
レンズ14が一体的に結合している。更に該ユニットに
は第3群レンズユニットがフォーカス機構によりカメラ
後方に繰り出し可能に支持されており、ズームとフォー
カス時に繰り込み、繰り出し方向に移動するように構成
されている。
【0015】16はメスヘリコイド筒で、前述のごとく
外周部16aが直進ガイド1の内径部1dと回転可能に
嵌合していて、内径のメスヘリコイド部16bは鏡筒7
のオスヘリコイドネジ7aとかみ合っており、さらには
溝16cが第2群カムリング11のピン11bと嵌合し
ている。
【0016】17は半月板で、前述のごとくビス18で
直進ガイド1に固着されており、一端にズームギア19
が回転可能に支持されている。ズームギア19は、図5
に示すモーター42からの駆動力を受けてメスヘリコイ
ド16の不図示のインナーギアに伝達しており、本実施
例のズーム作動を司っている。
【0017】第2群レンズユニット13の下方向には図
3及び図6に示される光学式エンコーダのリニアーセン
サー22が一体に固着されている。
【0018】以上がズームレンズ鏡筒の構成で、次に本
発明による光学式エンコーダの一実施例を図6及び図7
に基づいて説明する。
【0019】図6は図3に示す光学式エンコーダをカメ
ラの前面から見た断面図である。10は1群レンズユニ
ット5と一体に設けられたゲージ部材をなすプリズム
で、シリンドリカルレンズ部10a、全反射面10d、
図7に示すように井桁状に窪んだ透過面10c及び後記
するマスク25を接着する接着面10bが形成されてい
る。25はプリズム10の接着面10bに接着されるマ
スクで、図7に示すように、符号25a〜25mで示す
スリットからなるスリット列(以下パルススリット列と
称す)と、符号25A〜25Mで示すスリットからなる
スリット列(以下リニアスリット列と称す)が並列に形
成され、パルススリット列を構成するスリット25a〜
25mは略等ピッチに形成されていると共に、リニアス
リット列を構成するスリット25A〜25Mは対応する
パルススリット25a〜25mに対し、本実施例では5
つの間隔パターンを有して形成され、これらのスリット
は例えば写真製法により、スリットのみ光が通過するよ
うに形成されている。
【0020】ここで、上記の5つの間隔パターンは、パ
ルススリット25aに対しリニアスリット25Aが−
0.2mm離れている右端の組合せ、パルススリット2
5bとリニアスリット25B(全部で5か所)のように
−0.8mm(図中αで示す)、中央部の組合せである
0mmのもの、パルススリット25cとリニアスリット
25C(全部で5か所)のように+0.08mm(図中
βで示す)のもの、パルススリット25mとリニアスリ
ット25Mのように+0.2mmのものである。22は
第2群レンズと一体に移動するリニアセンサーで、パル
ススリット列とリニアスリット列に対応して長さの異な
る位置検出型の光電変換素子(以下PSDと称す)2
4,23が設けられている。また、リニアセンサー22
には赤外発光素子(iRED)21が一体的に設けられ
ていて、そのチップ21aからの赤外光がドームレンズ
21bにより収光されてプリズム10のシリンドリカル
レンズ部10aへ入射する。そして、入射赤外光は反射
面10dにより全反射しマスク25の2列のスリットを
通過してセンサー22のPSD24,23に達する。な
お、図7においてセンサー22はTELE端又は沈胴状
態における位置を示し、又図8に示すようにPSD2
4,23とスリットの間隔は各列のスリットを通過した
スリット光を一度に2箇所で受光しないようにしてい
る。
【0021】パルススリット列に対応するPSD(以下
パルス側PSDと称す)24と、リニアスリット列に対
応するPSD(以下リニア側PSDと称す)23との出
力は、図5に示す回路に入力させて位置検出処理が行な
われる。
【0022】図5において、31〜34はアナログスイ
ッチ、35は電流電圧変換回路、36は増幅回路、37
はICブロックで、スイッチング回路38、コンパレー
タ39、A/Dコンバータ40が設けられている。41
はマイクロコンピュータ、42はトランジスタブリッジ
を含む公知のモータコントロール回路、43はズーム用
モータ、44はiRED21の出力値を切り換える選択
回路である。
【0023】図5に示す回路において、駆動中における
コンパレータ39の+側端子部に入力されるPSDの波
形は、図9の(a)に示す波形であり、コンパレータ3
9の出力波形は図9の(b)に示す波形となり、コンパ
レータ39の出力に基づいてマイコン41はモータコン
トロール回路42を制御し、図9の(c)に示すような
駆動波形をモータコントロール回路42は出力する。
【0024】以上述べた構成のカメラの駆動動作を以下
説明する。
【0025】本実施例のカメラは、撮影に際してレンズ
鏡筒を図4に示す沈胴状態から、ワイド状態に繰り出さ
れた状態を撮影待機状態としており、したがって最初の
ズーム操作は短焦点距離側から長焦点距離側に変倍する
操作となる。
【0026】撮影者がカメラの不図示のズームTELE
SWをおすと、まずマイコン41はiRED21を点燈
させた後、アナログSW31をONしその後アナログS
W38を切り換えてコンパレータ39への入力をパルス
側PSD24にする。この後モーターに時計回り(C
W)方向の通電を行い、メスヘリコイド16を回転させ
て第1群レンズ及び鏡筒7のオスヘリコイド7aをカメ
ラ前方に繰り出すとともに第2群カムリング11の不図
示の差動カムに従って、第2群レンズユニット13もレ
ンズユニット14と共に移動する。このときコンパレー
タ39より図9の(b)のような出力波形が出て、本実
施例のマイコンはそのパルス数を数えて、前回いたズー
ム位置からどれだけ離れたズーム位置に各レンズ群が来
ているかを検出する。この後カメラのTELESWが離
されるのを検出して、離された後の初めのパルスが立ち
上がったところでモーターを逆通電して更にショートし
て停止させる。
【0027】本実施例のカメラにおいては前記ズームの
駆動時のiREDの駆動電流を調整して選択回路44に
より赤外線の出力値を切り換えることができるようにな
っており、それによって前記モーターの停止位置を微妙
に調整できるように構成されている。ズーム駆動停止後
は、図5のアナログSW31と32をONさせて、A/
Dコンバータ40の出力によりパルス側PSD24の両
端の出力A,BをA/(A+B)の式により演算し、さ
らにアナログSW33,34をON、アナログSW3
1,32をOFFさせて同様にリニア−側PSD23の
A/(A+B)の値を演算して、両者の値の差を取って
どこのポジションかを検出する(この動作による検出値
を以下そのズームポジションでの絶対値と称す)。この
とき図7に示すように上記差が−0.08mmのところ
と、+0.08mmのところは各々5か所ずつあるが、
ズームの移動を開始したところからのパルスを数えてい
るため絶対値が解ることになる。
【0028】ところで、絶対値は次のような2つの場合
に必要となってくる。
【0029】第1は鏡筒がズームにある状態のときに、
極端に強い外力がかかった場合にモーターまでのギアの
バックラッシュ分メスヘリコイドや2群カムリングが回
転してしまい、レンズ間隔が変わってしまう場合、これ
を以下第一の場合という。
【0030】第2は鏡筒がズームにある状態で、カメラ
の電源電池が抜かれた場合で、この後再び電源電池を入
れたときにズームポジションの絶対値が解らないと、ど
こにいるかが解らなくなってしまうといった場合で、こ
れを以下第2の場合という。本実施例によれば上記第1
の場合にはギヤのバックラッシュ分ということでズレ量
も僅かであり、隣同士のパルススリットとリニアスリッ
トの位置の差が隣同士異なっていることと、前回のモー
ターの通電方向によってバックラッシュがどちらに寄っ
ているかが解るため、両隣のスリットが同じ絶対値信号
を持っていても、前回停止した位置からどちらにズレた
かの検知が可能となる。従ってズレた方向と反対方向の
通電を行い、最初のパルスの立ち上がりで前記したズー
ム停止の制御を行えば再び基の位置に復帰する。
【0031】上記第2の場合は、電源電池を投入という
めったにないことから、投入直後の絶対値を読んでもし
そこが同じ絶対値信号がいくつもある場所であるなら、
一か所しか無い信号が出るところまで、例えばズームの
TELE側通電を行ってひとつしか無い絶対値信号のポ
ジションのところにズームを持っていけばよい。
【0032】以上のような構成で、その動作を図10の
フローチャートを使って説明する。撮影者がカメラのT
ELE側のズームボタンを押すと(#101)、まずi
RED21を点燈させ(#102)、PSD検出回路
(図5)のアナログSW31をONして(#103)、
アナログSW38を図中上側の端子に切り替える(#1
04)。次にモーター43をCW方向に回転させ(#1
05)、ズームギア19を介してメスヘリコイド16を
回転させ、各レンズ群をTELE側に移動させる。する
とプリズム10とセンサー22の位置関係はセンサー2
2が図7において右側から左側に移動していくような状
態で第1,2群レンズ間隔を該リニア−センサーは測定
していく。このときスタート位置から図9に示すような
パルス側PSDの片側の信号(たとえばA)をA/D変
換してディジタル化し、そのパルス数を数えていく(#
106)。
【0033】このようなズーミングを行いながら前回い
たポジションから移動中のパルスを加算していって、そ
の数がMAX値すなわちTELE端に達したか否かの判
別と(#107)、撮影者がズームTELESWを離し
たか否かの判別を行う(#108)。
【0034】この様な動作の後、例えばズームのTEL
ESWが離されるとさらにTELした方向へ通電され
(#109)、次のパルス側PSD24のA信号のレベ
ルが来たとき(#110)、すなわちコンパレータ39
の出力が“Hi”になった時に、モータに逆通電(#1
11)を一定時間かけ(#112)、さらにショートし
て(#113)ブレーキをかけて停止させる。このとき
の各端子の波形が図9に示されている。この状態でプリ
ズム25のパルス側スリット25a〜25mのうちの上
述のA信号を発生したスリット光がパルス側PSD24
の略中心付近にくるように駆動時のiRED21の電流
を設定できるようになっている。
【0035】この後、iRED21の駆動電流を選択回
路44により測定用の値に切り換えて、アナログSW3
1と32をONさせて(#114)、パルス側PSD2
4のA,B各出力を電流/電圧変換回路35及び増巾回
路36を通過して、IC内のA/Dコンバータ40に入
力させる。この後マイコン41は前述のごとくA/A+
Bを演算して(#115)、PSD24上のどこにスリ
ット光が当っているかを検出する。
【0036】次に同様にアナログSW33,34をON
させて(#116)、リニア側PSD23のどこにスリ
ット光が当っているかを検出し(#117)、これらの
差を求め(#118)、iRED21をOFFした後
(#119)、この値が図7の0.2,0.08,0,
−0.08,−0.2のうちのいずれかということと、
前回の停止位置からパルスを数えて、今回停止した位置
とが合致すると(#120)、はじめてズーム動作を終
了する(#121)。
【0037】例えば、初めにワイド端(絶対値−0.
2)の位置に止まっていてズームボタンが離された時ま
で数えたパルスが8つで、9つ目に停止したとすると、
パルスはパルススリット列のスリット25i位置を検出
しているはずであり、実際にスリット25iの光の位置
とリニアスリット列のスリット25Iの光の位置の差を
演算してみると、−0.08となり数えたパルスの数で
到達するポジションと同じとなる。これが例えば+0.
08のように数えたパルス数によって到達するポジショ
ンと異なる信号が出ると、後に記述する出し直しフロー
(#112)へ移る。
【0038】又、±0のように1ケ所しかない値が読ま
れた場合は、数えたパルスの数よりもそちらを優先させ
る。
【0039】さらに前述した電池投入時の動作も図10
の#114に示すように、アナログSW31,32ON
から始まるように構成されており、この場合前述の数え
たパルスの数は“0”であるため必ず出直しフローに行
く。
【0040】次に図11に示す出し直しフローについて
説明する。
【0041】出し直しフローに移行すると(#12
2)、先ずPSD24,23の検出情報から測定位置の
演算を行い(#123)、WIDE端であれば(#12
4)、終了し(#136)、WIDE端でなければ中央
位置か否かを判別する(#125)。中央位置であれ
ば、この位置を優先させるため動作は終了する(#13
6)。中央位置でなければTELE端であるか否かを判
別し(#126)、TELE端であれば動作を終了させ
(#136)、そうでなければ#127に進む。
【0042】#127〜#129までの動作は図10の
フローにおける#102〜#104の処理と同じ処理を
行ない、PSD24による位置検出を可能な状態とす
る。そして、ズーム動作により1パルス検出すると(#
130,131)、モータに逆通電を行ない(#13
2)、スリット光がPSD24の中心位置にくるように
モータにブレーキをかけて停止させる(#133,#1
34)。iRED21を消燈して(#135)、前述し
た#124〜#126の処理を行うことになり、このフ
ローをWIDE端、中央位置又はTELE端に達するま
で1パルス毎に停止させながらそこの絶対値を読む。つ
まり、パルススリット列とリニアスリット列における対
応するスリットは、TELE端、WIDE端及び中央位
置における間隔がズーム領域の中で夫々一箇所しかない
値であるため、この差を読み込むことにより上記の各焦
点距離位置を知ることができることになる。出し直し動
作は基本的にはズームを1パルスずつ停止しながらそこ
の絶対値を読み、その値が(ズーム)領域の中で1ケ所
しかない値になるまでくり返して行く動作で、まずパル
ス側PSD24とリニア側PSD23の値の差を読ん
で、本実施例で述べると+0.08又は−0.08の場
合は1ステップ次のズームポジションに移動して再び同
じ動作をくり返す。
【0043】絶対値が+0.2,0,−0.2のどれか
であればそこで停止してその値を記憶する。
【0044】図8はパルス側PSD24、リニア側PS
D23にプリズム25のそれぞれのスリットを透過した
光の像が写っている図で、実線で示した縦線が通常の制
御によりあるズームポジションに停止した状態を示して
いるものである。この様にほぼ中央付近に止まっていれ
ば所定の絶対値が読めるが、カメラの外界の条件(例え
ば温・湿度)や電源の条件あるいは動作中外力が加えら
れた場合等に例えば破線のような位置に同じ制御で止ま
ってしまった場合を考えてみる。
【0045】このような場合、1つはリニア側PSD2
3をパルス側PSD24より長くしている効果が期待で
きる。つまり、リニア側PSD23がパルス側PSD2
4と同じ長さである場合、図の破線の光はセンサーから
はみ出していてまともな値が読めず、場合によっては絶
対値をまちがえるおそれもある。
【0046】パルス側PSD24の長さは駆動時に図9
のようなA波形をとるために2つのスリットがいかなる
場合もパルス側PSD24上に同時にかかってしまうよ
うな場合をさけなければならないが、リニア側PSD2
3は駆動時に使用しない為、停止時にとなりのスリット
からの迷光が入らない程度には長く出来る。
【0047】上記効果の第2は、絶対値間の差(すなわ
ち、本実施例によれば−0.08と−0.2の差は0.
12であるが)を大きくとれる。これが大きい程上記停
止位置がバラツイたり、姿勢差等いろいろな条件の時に
絶対値を読みまちがえないということである。ここを長
くとっていると、パルススリット列をPSDの中央部に
止めてもリニアスリット側はどんどん端に寄っていく。
【0048】この時、リニア側PSD23を長くしてい
ると端のスリットの場合でも正確な値で読むことができ
る。
【0049】さらにこの第2の効果に対しては、本実施
例のズーム13のポジション各々に個別の絶対値を持た
ず5つの絶対値信号でカメラの各ポジションを設ること
なく読むことができ、(13/5)倍だけ停止位置、誤
差や姿勢差による信号変化等に対して精度を上げること
ができる。又2つの絶対値信号を交互に並べたためズー
ム駆動中外界の物にカメラがひっかかったりして発生す
る1回の誤パルス等によっても停止した位置が必ず絶対
値と異るため判別可能で(ひとつ、手前、又はひとつ先
に停止する場合が多いので必ず判別可)、誤った写真撮
影を行わずにすむこととなりより完成度の高いズームレ
ンズの駆動システムを提供することができることにな
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下のような効果が得られる。
【0051】第1のスリット列のスリット数をカウント
して被検出物体の移動位置を判定する移動位置判定動作
を行うと共に、第1のスリット列のスリットごとに該ス
リットに対する第2のスリット列のスリットの位置関係
を検出し、これらスリットが所定の位置関係になった位
置を該移動位置判定動作の基準位置とするので、移動位
置判定のための基準位置出しを行うことができ、被検出
物体の移動位置を正確かつ高精度に検出することができ
また、移動位置判定動作により該被検出物体の移動
位置を判定する際に、該移動位置とこの移動位置に対応
する前記第1のスリット列のスリットに対する第2のス
リット列のスリットの位置関係とが合致した関係にある
か否かを判別し、合致していないときに上記基準位置出
しのための動作を行うことにより、被検出物体の移動位
置が誤って判定されることを確実に防止できる
【0052】
【0053】
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を有効に実施することができるレンズ鏡
筒の外観斜視図。
【図2】図1のレンズ鏡筒の分解斜視図。
【図3】図1の断面図。
【図4】図1に示すレンズ鏡筒の沈胴状態、WIDE状
態、TELE状態におけるレンズ位置を示す図。
【図5】本発明による光学式エンコーダの検出回路の一
実施例を示す回路図。
【図6】本発明による光学式エンコーダの一実施例を示
す断面図。
【図7】図6に示す光学式エンコーダの平面図。
【図8】図6の拡大平面図。
【図9】図5に示す回路のPSD等の出力波形図。
【図10】図5に示す回路による動作を示すフローチャ
ート。
【図11】図5に示す回路による出し直し動作を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
10…プリズム 21…赤外線発光素
子 23,24…PSD 25…マスク 31〜34…アナログスイッチ 35…電流電圧変換
回路 36…増幅回路 37…ICブロック 38…スイッチング回路 39…コンパレータ 40…A/Dコンバータ 41…マイクロコン
ピュータ 42…モータコントロール回路 43…ズーム用モー
タ 44…選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出物体の移動に伴って相対的に移動
    するゲージ部材とセンサー部材とから構成され、該ゲー
    ジ部材は該被検出物体の移動方向に沿って隔設された複
    数のスリットからなるスリット列を複数列有し、該被検
    出物体の移動に伴って該センサー部材が検出する該複数
    のスリット列のうち第1のスリット列のスリット数をカ
    ウントすることにより該被検出物体の移動位置を判定す
    る移動位置判定動作を行うと共に該被検出物体の移動に伴って該センサー部材が検出する
    該第1のスリット列のスリットごとに該スリットに対す
    る第2のスリット列のスリットの位置関係を検出し、該
    第1のスリット列のスリットに対して該第2のスリット
    列のスリットが所定の位置関係になった位置を該移動位
    置判定動作の基準位置とすることを特徴とする移動位置
    検出装置
  2. 【請求項2】 前記移動位置判定動作により該被検出物
    体の移動位置を判定する際に、該移動位置とこの移動位
    置に対応する前記第1のスリット列のスリットに対する
    第2のスリット列のスリットの位置関係とが合致した関
    係にあるか否かを判別し、合致していないときに前記基
    準位置を出すための動作を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の移動位置検出装置
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