JP3152723U - 靴清掃用集塵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】楽に丁寧な清掃が可能で付着物を除去でき、靴を脱がずに清掃でき、付着物や薬剤の散乱が殆どなく、頻繁な部品の消耗等もなく、靴に傷をつけることもなく、既設のエアーブロー手段を利用できる、靴清掃用集塵装置の提供。【解決手段】底板とフードとフード内で正面側に傾斜して設けた足載置板とを有するフード付き清掃体を備え、前記足載置板は、靴底の付着物を下方へ落下させるための貫通穴を備え、前記フードの上部に隣接して集塵機を備え、フードは、足載置板の前記貫通穴から下方へ付着物を捕集する第一経路と、フード内に飛散した付着物を下方の第二受け皿へ導く第二経路と、集塵機へ送る第三経路を備え、第一経路と第二経路を第一衝突板で分離し、第二経路と第三経路の間に第二衝突板を介在させた靴清掃用集塵装置。【選択図】図5

Description

本考案は、靴(例えば、ゴルフシューズ等のスポーツ用シューズ、農業、畜産業等において衛生管理の必要な作業靴、各種製造業において使用される安全靴等)の清掃時に用いる集塵装置に関する。
ゴルフは長時間に亘ってコース内を歩き、スイングを行い、また晴天時のみならず多少の雨の中でもプレイされることもよくあるので、ゴルフシューズには、芝生の切れ端や土埃(以下、付着物という。)が付着する。また、近年では従来と比べて、ゴルフシューズのスパイク部の形状が複雑化し、芝生がスパイク部に絡まり易くなっている。
このゴルフシューズに付着した付着物を除去するため、ゴルフ場では、プレイ後の靴の清掃を行うために、エアーブロー手段を常設することも多い。そして、近年のスパイク部の形状の複雑化に伴い、エアーブローを行う時間も長くなる傾向にある。
しかしながら、エアーブロー手段による清掃は、靴の汚れを落とすことができる一方で、周囲に前記付着物を散乱させることになる。また、付着物は薬剤(例えば、肥料、農薬、塗料等)に汚染されていることもあり、付着物や薬剤が長時間のエアーブローによって飛散することで、これらを吸引して健康を害する虞が懸念される。
このような散乱する付着物を回収するための手段として、集塵機若しくは集塵装置を用いることができる。即ち、集塵機若しくは集塵装置を用いて、エアーブロー手段で靴を清掃することが考えられる。
集塵機若しくは集塵装置としては、例えば、作業台にフードを載置した形状を有するものがあり、例えば、支柱状又は台状に形成した脚部によって作業に適した高さに支持された集塵フード本体と、この集塵フード本体の内部に対して吸引作用を及ぼす集塵機とによって構成した集塵フード付き作業台であって、上記集塵フード本体を、前面を開口し、内部には多数の吸引用透孔を設けた作業テーブルを敷設すると共に、この作業テーブルの下側部に上記集塵機からの吸引作用が及ぶ吸引室を設けた構成と成し、上記の集塵機を、上記集塵フード本体を支持する脚部の内側に設けた設置空間部に対して着脱自在に構成して、集塵機を設置空間部に取付けた際に、集塵機の吸引口と集塵フード本体の吸引室に設けた接続口とを連通接続できるように構成したことを特徴とする集塵フード付き作業台(例えば、特許文献1参照。)が公知である。
一方、単なる集塵装置ではなく、集塵装置を備えた清掃装置として、付着物の散乱を軽減するものがあり、例えば、コンプレッサーを収納する密閉空間と靴載設面として機能する吸込み口よりエアーダスターにより除去された塵埃等を吸引する吸気ファンを配設した集塵用吸気通路を有する装置本体を有し、前記吸気通路内に、吸込み口より吸引された塵埃等を吸着する水槽を設けるとともに前記吸気ファンがエアーダスターの掛止位置よりの取付け取外しに連動して作動及び停止するようにした、安定棒(手すり)と水槽を備えたことを特徴とする集塵装置付きクリーナー(例えば、特許文献2参照。)が公知である。
また、吸引装置若しくは集塵装置と、エアーブロー手段を備えた装置としては、例えば、流体を噴射して靴の付着物を除去する清掃装置において、靴の収容空間を形成した靴置部と、この靴置部の収容空間に連通して接続し、収容空間内に流体を噴射する給気手段と、前記靴置部の収容空間に連通して接続した排気手段とにより構成することを特徴とする靴の清掃装置(例えば、特許文献3参照。)、
及び、人が履いたまま靴を載せる清掃台、清掃台の周囲に複数列のエアーブロー系列を配置し、その各系列にゴム製又はプラスチック製の軟質チューブからなるノズルを複数個設置し、ノズルから吹き出される圧縮空気の作用によりノズルに揺動運動を発生させながら、エアーブローするエアーブロー部と、複数列のエアーブロー系列からなるエアーブロー部の各系列への圧縮空気の供給を順次連続的に切り替えるエアー回路部より構成されることを特徴とするエアー式靴清掃装置(例えば、特許文献4参照。)が公知である。
更に、ローラを有する清掃手段(例えば、パフ、ブラシ等)と集塵機を備えた装置の一例として、例えば、基台の上側に、両側及び前側から上方部を密閉し、後側のみを靴の出し入れのため開放した靴挿入室を形成し、該靴挿入室内の両側部及び上側部にパフ付きローラを枢設するとともに、最奥部に吸引式の集塵機を設けたことを特徴とする集塵装置付き靴磨き機(例えば、特許文献5参照。)が公知である。
特開2005−95707号公報 実公平4−6692号公報 特開2001−78950号公報 特開平6−154150号公報 実開昭57−15370号公報
上記特許文献1による作業台上に集塵フードを備えた集塵フード付き作業台によれば、エアーブロー手段と組み合わせることによって、丁寧な清掃を行うことができるのであるが、靴を脱いだ状態で行う必要があるため、非常に面倒であり、ゴルフ場での清掃作業としては適さない欠点がある。また、作業位置が使用者の顔に近いため、作業によっては、エアーブロー手段の強力なエアによって集塵装置に付着物が回収されずに、使用者の顔に付着したり、上記薬剤を吸引する虞がある。
上記特許文献2は、使用者が靴を履いたままで清掃作業が可能であり、また、吸込み口よりエアーダスターにより除去された塵埃等を吸引する吸気ファンを配設した集塵用吸気通路を有し、エアーブロー手段で散乱される付着物を吸引し、水槽で捕集することによって、ある程度の回収効果を得ることができる。
しかしながら、付着物には飛散しやすいものも含まれ、エアーブローの圧力やその他の条件などにより、集塵機構を備えていながら、付着物が周囲に散乱した状態となることもあり、付着物の回収は必ずしも十分なものではなかった。即ち、ファンによる吸引力が大きいと、飛散する付着物を吸引しやすくなるが、水槽に捕集されなくなる付着物も増加し、フィルターの目詰まりも多くなる欠点がある。また、ファンによる吸引力を小さくすると、飛散する付着物を吸引し難くなる欠点がある。
特許文献3に開示される、吸引装置を備えた発明は、エアーブロー手段を内蔵し、フードによって付着物が外部に飛散することを防止する構成を備えている。しかしながら、エアーブロー手段は内蔵されているため、固定されたエアーブロー手段による清掃は十分ではなかった。
この点において、特許文献4に開示される清掃装置は、ノズルが揺動する構成を備えることで、特許文献3の発明と比べ、より清掃の効果を良好とする。しかしながら、付着物の付着した位置や、靴の材質や形状、大きさは一定ではなく、特許文献4に開示される清掃装置においても、常に完全に付着物を除去できるとは限らなかった。
一方、上記特許文献5に係る集塵装置付き靴磨き機は、小型の集塵機を内蔵するもので、靴に傷をつけ易いブラシではなくパフを清掃手段として有し、靴に傷をつけず、付着物を除去できることを特徴とする。しかしながら、ホテル等で使用する型の集塵機を内蔵した靴磨き機であるため、ゴルフ場で使用する場合には多人数による連続使用には向かない欠点がある。また、永く使用すると、清掃手段であるパフが消耗するため、消耗したパフを交換しなければならず、交換作業の手間が生じ、また不経済である。更に、交換作業を怠ると、ローラが靴に接触することで、靴に傷がつく欠点がある。
更に、上記特許文献2乃至特許文献5に係る発明は、ゴルフ場等に新規に導入するのではなく、既設のエアーブロー手段がある場合には、そのエアーブロー手段を使用することができない欠点がある。
尚、フードを設けることは、日光や室内光を遮断するため、作業時に付着物が靴のどの部分に付着しているのか確認しづらいこともあり、その都度、フード内から靴を出して確認する手間が生じることもあったため、このような手間が生じないものとなれば、より好ましい。また、上記特許文献2乃至特許文献5はいずれも基本的に作業を起立状態で行うため、より体に負担の少ない状態で作業ができれば更に、好ましい。
本考案は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、丁寧な清掃が可能で付着物を捕集、除去でき、使用者が靴を脱ぐことなく清掃でき、付着物や薬剤の散乱が殆どなく、頻繁な部品の消耗等もなく、靴に傷をつけることもなく、更には、既設のエアーブロー手段がある場合には、そのエアーブロー手段を利用することができ、また、フード内の清掃状態の確認も行い易い、優れた、ゴルフシューズ等の靴の清掃時に用いる集塵装置の提供を、考案が解決しようとする課題とする。
本考案は、既設のエアーブロー手段と組み合わせて使用可能な靴清掃用集塵装置であって、底板と、該底板上で少なくとも左右側板と背面板で形成されるフードと、該フード内で正面側に傾斜して設けられる足載置板とを有するフード付き清掃体を備え、前記足載置板は、靴底の付着物を下方へ落下させるための貫通穴を備え、前記フードの上部に隣接して集塵機を備え、フードは、足載置板の前記貫通穴から下方へ付着物を捕集する第一経路と、フード内に飛散した付着物を負圧によって下方の第二受け皿へ導く第二経路と、付着物を負圧によって集塵機へ送る第三経路を備え、第一経路と第二経路を第一衝突板で分離し、第二経路と第三経路の間に第二衝突板を介在させたことを特徴とする靴清掃用集塵装置を、課題を解決するための手段とする。
また、本考案は、既設のエアーブロー手段と組み合わせて使用可能な靴清掃用集塵装置であって、底板と、該底板上で少なくとも左右側板と背面板と上面板で形成されるフードと、該フード内で正面側に傾斜して設けられる足載置板とを有するフード付き清掃体を備え、前記足載置板は、靴底の付着物を下方へ落下させるための貫通穴を備え、前記フードにダクトを介して接続される集塵機を備え、フードは、足載置板の前記貫通穴から下方へ付着物を捕集する第一経路と、フード内に飛散した付着物を負圧によって下方の第二受け皿へ導く第二経路と、付着物を負圧によって集塵機へ送る第三経路を備え、第一経路と第二経路を第一衝突板で分離し、第二経路と第三経路の間に第二衝突板を介在させたことを特徴とする靴清掃用集塵装置を、課題を解決するための手段とする。
また、本考案は、上記いずれかの考案を前提とし、フードの左右側面に透明の窓部を形成したことを特徴とする靴清掃用集塵装置を、課題を解決するための手段とする。
また、本考案は、既設のエアーブロー手段と組み合わせて使用可能な靴清掃用集塵装置を構成するためのフード付き清掃体であり、底板と、該底板上で少なくとも左右側板と背面板、上面板で形成されるフードと、該フード内で正面側に傾斜して設けられる足載置板と、フードの外面に設けられダクトへ排気を送るためのダクト接続部を有し、前記足載置板は、靴底の付着物を下方へ落下させるための貫通穴を備え、該貫通穴から下方へ付着物を捕集する第一経路と、フード内に飛散した付着物を負圧によって下方の第二受け皿へ導く第二経路と、付着物を負圧によってダクト接続部へ送るための第三経路を備え、第一経路と第二経路を第一衝突板で分離し、第二経路と第三経路の間に第二衝突板を介在させたことを特徴とするフード付き清掃体を、課題を解決するための手段とする。
本考案は、上記フード付き清掃体を前提として、フードの左右側面に透明の窓部を形成したことを特徴とする靴清掃用集塵装置を、課題を解決するための手段とする。
請求項1に係る考案によれば、既設のエアーブロー手段と組み合わせて使用可能な靴清掃用集塵装置であって、底板と、該底板上で少なくとも左右側板と背面板で形成されるフードと、該フード内で正面側に傾斜して設けられる足載置板とを有するフード付き清掃体を備え、前記足載置板は、靴底の付着物を下方へ落下させるための貫通穴を備え、前記フードの上部に隣接して集塵機を備え、フードは、足載置板の前記貫通穴から下方へ付着物を捕集する第一経路と、フード内に飛散した付着物を負圧によって下方の第二受け皿へ導く第二経路と、付着物を負圧によって集塵機へ送る第三経路を備え、第一経路と第二経路を第一衝突板で分離し、第二経路と第三経路の間に第二衝突板を介在させたことを特徴とする靴清掃用集塵装置としたから、第一受け皿及び第二受け皿に水等を貯留することによって、足載置板の貫通穴から落下した付着物や薬剤は第一経路によって第一受け皿で回収し、第二経路を通して吸引された付着物や薬剤は第一衝突板及び第二衝突板によって付着物や薬剤分子の第二受け皿への落下を促進し、第二受け皿へ導入されて回収でき、僅かに回収されなかった付着部や薬剤は、第三経路を経由してフードの上方に設けた集塵機内へ導入されてフィルターによって吸着されるため、吸引力を保つことで、付着物や薬物を、受け皿に貯留した水で極めて効率よく捕集できる。そして、受け皿による効率の良い捕集によって、ファンのモーター及びフィルターの負担を軽減し、長期間に亘って安定して、動作させることができる。
請求項2に係る考案によれば、また、本考案は、既設のエアーブロー手段と組み合わせて使用可能な靴清掃用集塵装置であって、底板と、該底板上で少なくとも左右側板と背面板で形成されるフードと、該フード内で正面側に傾斜して設けられる足載置板とを有するフード付き清掃体を備え、前記足載置板は、靴底の付着物を下方へ落下させるための貫通穴を備え、前記フードにダクトを介して接続される集塵機を備え、フードは、足載置板の前記貫通穴から下方へ付着物を捕集する第一経路と、フード内に飛散した付着物を負圧によって下方の第二受け皿へ導く第二経路と、付着物を負圧によって集塵機へ送る第三経路を備え、第一経路と第二経路を第一衝突板で分離し、第二経路と第三経路の間に第二衝突板を介在させたことを特徴とする靴清掃用集塵装置としたから、第一受け皿及び第二受け皿に水等を貯留することによって、足載置板の貫通穴から落下した付着物や薬剤は第一経路によって第一受け皿で回収し、第二経路を通して吸引された付着物や薬剤は第一衝突板及び第二衝突板によって付着物や薬剤分子の第二受け皿への落下を促進し、第二受け皿へ導入されて回収できる。そして、僅かに回収されなかった付着部や薬剤は、第三経路からダクトを通して集塵機内へ導入されてフィルターによって吸着されるため、吸引力を保つことで、付着物や薬物を、受け皿に貯留した水で極めて効率よく捕集できる。そして、受け皿による効率の良い捕集によって、ファンのモーター及びフィルターの負担を軽減し、長期間に亘って安定して、動作させることができる。
請求項3に係る考案は、上記請求項1又は請求項2のいずれかに係る靴清掃用集塵装置を前提とした上で、フードの左右側面に透明の窓部を形成したから、日光若しくは室内光が透明の窓部からフード内に入射するため、清掃時に靴やノズルを容易に確認できるようになり、作業性が向上する。
請求項4に係る考案は、ダクト接続部にダクトの一端を接続し、ダクトの他端を既設の集塵機に接続することにより、本考案の請求項2に係る靴清掃用集塵装置を構成することができ、本考案の請求項2と同様の作用効果を得ることができる。
請求項5に係る考案は、フードの左右側面に透明の窓部を形成した構成を、請求項4に係るフード付き清掃体に適用するものであり、当該フード付き清掃体のダクト接続部にダクトの一端を接続し、ダクトの他端を既設の集塵機に接続することにより、本考案の請求項3に係る靴清掃用集塵装置を構成することができるため、本考案の請求項3と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記請求項1乃至請求項5に係る考案は、いずれも、第一受け皿及び第二受け皿を有し、第一経路及び第二経路でこれらの受け皿に貯留した水によって、万一、煙草の吸殻等の火気を有するものが投入された場合でも、鎮火し火災事故の発生を防止し、安全性を高めることができる。
本考案の実施例1に係る靴清掃用集塵装置の概略を示す斜視図。 本考案の実施例1に係る靴清掃用集塵装置を示す正面図。 本考案の実施例1に係る靴清掃用集塵装置を示す側面図。 本考案の実施例1に係る靴清掃用集塵装置を示す背面図。 本考案の実施例1に係る靴清掃用集塵装置の使用状態を示す一部断面説明図。 本考案の実施例2に係る靴清掃用集塵装置のフード付き清掃体を示す斜視図。 本考案の実施例2に係る靴清掃用集塵装置を示す全体図。
既設のエアーブロー手段と組み合わせて使用可能な靴清掃用集塵装置であって、底板と、該底板上で少なくとも左右側板と背面板で形成されるフードと、該フード内で正面側に傾斜して設けられる足載置板とを有するフード付き清掃体を備え、前記足載置板は、靴底の付着物を下方へ落下させるための貫通穴を備え、前記フードの上部に隣接して集塵機を備え、フードは、足載置板の前記貫通穴から下方へ付着物を捕集する第一経路と、フード内に飛散した付着物を負圧によって下方の第二受け皿へ導く第二経路と、付着物を負圧によって集塵機へ送る第三経路を備え、第一経路と第二経路を第一衝突板で分離し、第二経路と第三経路の間に第二衝突板を介在させ、前記フードの左右側面に透明の窓部を形成したことで、フード内の靴、付着物及びノズルを容易に視認できるので使い安く、且つ、第一経路と、付着物を落下させるに適した第二衝突板を備えた第二経路によって殆どの付着物を貯留した水で捕集し、フィルター及びモーターの負荷を低減して、長期にわたって安定した性能を発揮できる、靴清掃用集塵装置を実現した。
本考案の実施例1に係る靴清掃用集塵装置1は、図1乃至図5に示すように、フードを有するフード付き清掃体3上に、集塵機2を一体として配置した構成である。
本実施例1に係るフード付き清掃体3は、底板37上に、左側板32、右側板33、背面板34、上面板38、及び前面板31で内部空間を形成する。
前記前面板31の上縁、左側板32の前側縁、右側板33の前側縁及び集塵機2の下端位置で囲まれた領域を、フード30内に足を入れるための正面開口部35として形成する。また、フード内には、靴の有無を検知するセンサーKが設けてある。センサーKは、後記集塵機2内に設けた制御装置によって、制御される。
上面板38は上面全てを被覆するのではなく、上面のうち背面側位置を被覆せず、当該箇所に第二開口部382を形成してある。前面板31には前面側扉310を設けてある。背面板34の下端側には背面側扉340を設けてある。前面側扉の左側面側と右側面側、更にこれらの当接面近傍に、雌雄の掛止具からなる閉塞保持手段312(具体的にはフックと所謂パチン錠)を備えている。同様に、背面側扉340には、同様の掛止具からなる閉塞保持手段342を備えている。
また、左側板32及び右側板33には、夫々外部からの光をフード内に取り込むための窓部30aを設けてある。
フード付き清掃体3の内部空間において、底面上には正面側の位置に第一受け皿7a、背面側の位置に第二受け皿7bを載置してある。これらの受け皿7には、夫々水Wを貯留することができる。またこれらの受け皿7は前面側扉及び背面側扉から出入可能な大きさである。
内部空間の中央位置には足載置板36が前方に傾斜した状態(即ち、前端側が下方、後端側が上方となる状態)で配置してある。足載置板36には多数の貫通穴360を形成してある。足載置板36の下方には前記第一受け皿7aが配置してあり、貫通穴360から第一受け皿7aまでの付着物の移送を行うための第一経路Aには、ホッパー状の第一ガイド部390と、該第一ガイド部390の後端側から足載置板36の後端までを塞ぐ第一衝突板Eを設けてある。
内部空間において、背面板34に近接して平行に第二衝突板Fを設けてある。背面板34と第二衝突板Fとの間の上面は上記第二開口部382となる。
足載置板36の後端と第二衝突板Fとの間には上側隙間部H1が形成されており、フードの正面開口部から当該隙間を通して第二受け皿7bまでが連続した第二経路Bとなる。第二受け皿7bの上方にはホッパー状の第二ガイド部391が設けられている。第二衝突板Fの下端は、第二ガイド部391内に入り込んでいるが、第二ガイド部391と第二衝突板Fとの間には下側隙間部H2が形成してある。この下側隙間部H2から背面板34と第二衝突板Fとの間を通して第二開口部382までを第三経路Cとする。
集塵機2は、フード付き清掃体3上に固定されており、筐体21の正面上部には手すり5を有し、正面にはメンテナンス用扉27を有し、背面には排気口25を有する。
メンテナンス用扉27は左端側に蝶番270を備え、該メンテナンス用扉27の右側面には該メンテナンス用扉の閉塞保持手段271を設けてある。閉塞保持手段は、所謂公知のリフトハンドルを有する固定手段であり、リフトハンドルを引き上げることでロックの解除が可能となり、該リフトハンドルを回転させることで、図示されない内部の枠とリフトハンドルに連動する掛止部とが解除され、メンテナンス用扉の開放が可能となる。メンテナンス用扉27を開放することで、フィルタの清掃や交換等のメンテナンスを行うことができる。
筐体21の内部には、フィルター24と、ファン23と、ファン23を動作させるモーター22とを備える。また、フィルター24の下方には第三受け皿Gを備える。第三受け皿Gは、前記第一受け皿7a及び第二受け皿7bとは異なり水Wを貯留するものではなく、フィルター24に付着した付着物d等を回収するためのものである。第三受け皿Gは引き出し形式としてあり、把手70を筐体21の正面側の外部で、メンテナンス用扉27の下に備えている。把手70を引くと第三受け皿Gを外部へ引き出すことができる。また、不慮に第三受け皿Gが引き出されないように、メンテナンス用扉27と同様の閉塞保持手段271を備えている。
集塵機2の左側面から外部には、集塵機2内のフィルター24に付着した付着物dを払い落として吸引力を回復させるためのシェイキング装置のシェイキングレバー26が設けてある。
集塵機2の左面板のシェイキングレバー26を前後に動作させることにより、図示されないレバー当接部がフィルター24を擦り、フィルター24の目詰まりを解消することができる。払い落とされた付着物は、下に設けられた第三受け皿Gへ回収される。第三受け皿Gを引き出すことで、払い落とされた付着物を外部へ廃棄できる。
使用時においては、図5に示すように、既設若しくは別途容易されるコンプレッサと該コンプレッサからの高圧エアー供給によって使用可能となるエアーブロー手段9を用いる。使用者は、汚れた靴sを履いたまま、靴清掃用集塵装置1の正面開口部35から足を入れて、足載置板36上に載せ、手すりを一方の手で把持し、他方の手でエアーブロー手段9の噴射ノズルから噴射される高圧エアーによって、足載置部上で靴の清掃を行う。
集塵機内の制御装置におけるCPUはセンサーKから靴があることを検知した信号を受けると、ファン23のモータ22を回転させて吸引動作を行う。主として靴の裏に付着した付着物や一部の舞い上がった付着物等が、足載置板36の貫通穴360から第一経路Aを経て、第一受け皿7a内に回収される。
また、舞い上がった付着物や薬剤成分等は集塵機2による吸引やエアーブロー手段によるエアー噴射によって、第二経路Bを経て、第二受け皿7b内に回収される。この際に、第二衝突板Fがあることで、当該第二衝突板Fに衝突した付着物は効率よく下方の第二受け皿7b内に落下する。
そして、第二受け皿7bと第二衝突板Fの下端の隙間である第二隙間部H2から、第二受け皿7bに回収されなかった付着物や薬剤のみが、第三経路Cを経て、集塵機2内のフィルター24に吸着される。集塵機2の吸引に伴い、フィルター24を通して、清浄化された空気が排気口25から外部へ排出される。
本考案の実施例2に係る靴清掃用集塵装置1は、図6及び図7に示すように、フード付き清掃体3と集塵機2とが別体となる靴清掃用集塵装置1である。即ち、フード付き清掃体3と集塵機2とがダクト8で連結された構成である。
フード付き清掃体3は、上記したように集塵機2とは分離されたものであるが、その内部構成においては、実施例1と略同様である。即ち、フード30内に、第一受け皿7a及び第二受け皿7b、足載置板36を備える点、第一衝突板E、第二衝突板Fを備え、同様の第一経路A、第二経路Bを有する点、及びこれらの形状につき、実施例1と同様である。このため実施例1と共通する内部構成については、実施例1の図5を適宜参照する。
一方、前記上面板38の上部には、第二開口部382を備えておらず、ダクト8の一端を連結するための開口穴380を有する接続部381を設けてある。即ち、下側隙間部H2から背面板34と第二衝突板Fとの間を通して開口穴380までを第三経路Cとするものである。また、本実施例では、靴の検知を行うセンサーKを設けていない。本実施例2は、集塵機2の手動スイッチによって操作を行う。
本実施例2に係るフード付き清掃体3は、左右の外面に当接するパイプフレームで形成される大型の手すり5を、正面上部に設けた構成としてある。また、フード付き清掃体3の背面には実施例1と同様に、排気口を有する。
集塵機2は、筐体21の正面に、蝶番270及び閉塞固定手段271(具体的にはフックと所謂パチン錠)を有するメンテナンス用扉27を有し、背面には排気口25を有する。筐体21の内部には、フィルター24と、ファン23と、ファン23を動作させるモーター22とを備える。また、フィルター24の下方には第三受け皿Gを備える。第三受け皿Gは実施例1と同様に、引き出し形式であり、把手70を筐体21の正面側の外部に備えている。把手70を引くと第三受け皿Gを外部へ引き出すことができる。また、不慮に第三受け皿Gが引き出されないように、メンテナンス用扉27と同様の閉塞固定手段271を備えている。
また、前記ダクト8の他端は、筐体21内に集塵機2に接続されている。集塵機2は、実施例1の集塵機2と同様に、公知のファン23と該ファン23の駆動源となるモーター22とフィルター24とを備え、フィルター24によって、土埃や塵埃を捕捉し、集塵機2の背面から排気する構成である。
本実施例2においては、上記のように、別体のフード付き清掃体3と集塵機2とをダクト8で連結したものであるが、本考案の形態はこれに限らず、例えば、フード付き清掃体3のみとし、公知の集塵機2とこれに接続されたダクト8に対して、フード付き清掃体3を接続し、使用することもできる。
以上に本考案における実施例1及び実施例2を示したが、本考案は上記各実施例に限定されるものでない。例えば、手すり5の形状、配置、大きさ、足載置板36における貫通穴360の形状、数量、公知の閉塞保持手段等は、自由に選択、設定することができる。
また、例えば、靴清掃用集塵装置1若しくはフード付き清掃体3の外面にエアーブロー手段9を掛止するためのフック等の掛止手段を設けることができる。
また、本考案は、ゴルフシューズ以外のスポーツ用シューズ、(例えば、野球用シューズ等)にも使用できるし、農業、畜産業等において使用される衛生管理の必要な作業靴や、各種製造業において使用される安全靴等において、当該靴に付着した泥や肥料、汚物等の付着物を除去するためにも使用することができる。
1 靴清掃用集塵装置
2 集塵機
21 筐体
22 モーター
23 ファン
24 フィルター
25 排気口
26 シェイキングレバー
27 メンテナンス用扉
270 蝶番
271 閉塞保持手段
3 フード付き清掃体
30 フード
30a 窓部
31 前面板
310 前面側扉
312 閉塞保持手段
32 左側板
33 右側板
34 背面板
340 背面側扉
342 閉塞保持手段
35 正面開口部
36 足載置板
360 貫通穴
37 底板
38 上面板
380 開口穴
381 接続部
382 第二開口部
390 第一ガイド部
391 第二ガイド部
5 手すり
7 受け皿
7a 第一受け皿
7b 第二受け皿
70 把手
8 ダクト
9 エアーブロー手段
d 付着物
s 靴
A 第一経路
B 第二経路
C 第三経路
E 第一衝突板
F 第二衝突板
G 第三受け皿
H1 上側隙間部
H2 下側隙間部
K センサー
W 水

Claims (5)

  1. 既存のエアーブロー手段と組み合わせて使用可能な靴清掃用集塵装置であって、底板と、該底板上で少なくとも左右側板と背面板で形成されるフードと、該フード内で正面側に傾斜して設けられる足載置板とを有するフード付き清掃体を備え、前記足載置板は、靴底の付着物を下方へ落下させるための貫通穴を備え、前記フードの上部に隣接して集塵機を備え、フードは、足載置板の前記貫通穴から下方へ付着物を捕集する第一経路と、フード内に飛散した付着物を負圧によって下方の第二受け皿へ導く第二経路と、付着物を負圧によって集塵機へ送る第三経路を備え、第一経路と第二経路を第一衝突板で分離し、第二経路と第三経路の間に第二衝突板を介在させたことを特徴とする靴清掃用集塵装置。
  2. 既存のエアーブロー手段と組み合わせて使用可能な靴清掃用集塵装置であって、底板と、該底板上で少なくとも左右側板と背面板で形成されるフードと、該フード内で正面側に傾斜して設けられる足載置板とを有するフード付き清掃体を備え、前記足載置板は、靴底の付着物を下方へ落下させるための貫通穴を備え、前記フードにダクトを介して接続される集塵機を備え、フードは、足載置板の前記貫通穴から下方へ付着物を捕集する第一経路と、フード内に飛散した付着物を負圧によって下方の第二受け皿へ導く第二経路と、付着物を負圧によって集塵機へ送る第三経路を備え、第一経路と第二経路を第一衝突板で分離し、第二経路と第三経路の間に第二衝突板を介在させたことを特徴とする靴清掃用集塵装置。
  3. フードの左右側面に透明の窓部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の靴清掃用集塵装置。
  4. 既存のエアーブロー手段と組み合わせて使用可能な靴清掃用集塵装置を構成するためのフード付き清掃体であり、
    底板と、該底板上で少なくとも左右側板と背面板、上面板で形成されるフードと、該フード内で正面側に傾斜して設けられる足載置板と、フードの外面に設けられダクトへ排気を送るためのダクト接続部を有し、前記足載置板は、靴底の付着物を下方へ落下させるための貫通穴を備え、該貫通穴から下方へ付着物を捕集する第一経路と、フード内に飛散した付着物を負圧によって下方の第二受け皿へ導く第二経路と、付着物を負圧によってダクト接続部へ送るための第三経路を備え、第一経路と第二経路を第一衝突板で分離し、第二経路と第三経路の間に第二衝突板を介在させたことを特徴とするフード付き清掃体。
  5. フードの左右側面に透明の窓部を形成したことを特徴とする請求項4記載のフード付き清掃体。
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WO2022097611A1 (ja) * 2020-11-03 2022-05-12 株式会社ツカサ 粉体供給装置

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