JP3152359U - 額部貼着用加圧治療具 - Google Patents
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Abstract
【課題】人体の自然治癒力を高めて、アレルギー性鼻炎全般、特に花粉症を治療及び予防する額部貼着用加圧治療具を提供する。【解決手段】少なくとも眉間を含む額から瞼の上にかけた部分をカバーする大きさとなした粘着シート2の粘着面2′に、円形の基板4の片面に複数の突条部5、6、7を一体的に形成し、該3本の突条部5、6、7をその中央の突条部5を最も高くなすと共に中央部5を除く両側の2本の突条部6、7を中央部において窪ませてなる刺激粒3を適宜間隔で多数固定する。また、粘着シート2を眉間を含む額から瞼の上にかけた部分と鼻梁基部をカバーする形状となした粘着シートとする。更に、外縁が該粘着シート2の外縁より所要の程度食みだす大きさを有し且つ粘着面の粘着力を該粘着シート2の粘着面2′の粘着力よりも強くなしたカバー粘着シートを粘着シート2の背面に貼着する。【選択図】図1
Description
本考案は人体の額から瞼の上の部分にかけた部分、更には鼻梁基部の部分の皮膚表面に点在する圧痛点、つぼを加圧して刺激を与えることにより、アレルギー性鼻炎全般、特に花粉症の治療及び予防に用いる額部貼着用加圧治療具に関するものである。
アレルギー性鼻炎、とりわけ花粉症に悩む患者は実に多数に及び、今や国民病であると言われている。斯かる花粉症の症状は、主にくしゃみ、鼻みず、鼻づまり、目のかゆみや充血、流涙であり、毎年花粉の飛散する時期になると花粉症の患者は実に耐えがたい苦しい思いをしなければならない。
また、斯かる花粉症の治療対策としては、現在、原因となる抗原を増量しながら定期的に注射し、過敏性を低下させる減感作療法が実施されているが、定期的に長期にわたって注射を受けることは容易なことではない。また、花粉症などのアレルギーは、過敏性によって起こるものであり、症状が悪化してからでは薬が効きにくくなるという問題点もある。
ところで、人体の皮膚表面には、圧痛点、つぼが点在し、そして斯かる圧痛点、つぼを加圧して刺激を与えると、血流が促進されて人体の有する自然治癒力が高められ、もって病状の改善や治療へ導くことができることは良く知られている通りである。
本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、額から瞼の上の部分にかけて、更に鼻梁基部の部分にかけて貼着することによって、少なくとも眉間を含む額から鼻梁基部の部分に点在する花粉症に適応する圧痛点、つぼを刺激粒によって加圧して刺激を与え、もってアレルギー性鼻炎全般、特に花粉症の治療及び予防に効果を奏する額部貼着用加圧治療具を提供しようとするものである。
而して、本考案の要旨とするところは、少なくとも眉間を含む額から瞼の上にかけた部分をカバーする大きさとなした粘着シートの粘着面に、円形の基板の片面に複数の突条部を一体的に形成してなる刺激粒を適宜間隔で多数固定してなる額部貼着用加圧治療具にある。
また、上記構成において、粘着シートの具体的な例として、眉間を含む額の略全体をカバーする大きさとなした粘着シートとしてもよい。
また、上記粘着シートに代えて、左右のこめかみと頭髪の生え際と、瞼の上の部分までの間をカバーする大きさとなした粘着シートとしてもよい。
また、更に上記粘着シートに代えて、眉間を含む額から瞼の上にかけた部分と鼻梁基部をカバーする形状となした粘着シートとしてもよい。
また、上記構成において、それに用いる刺激粒としては、円形の基板の片面に平行して3本の突条部を一体的に形成し、該3本の突条部を、その中央の突条部を最も高くなすと共に中央部を除く両側の2本の突条部を中央部において窪ませてなる刺激粒を用いることが好ましい。
そしてまた、上記構成の粘着シートの背面に、外縁が該粘着シートの外縁より所要の程度食みだす大きさを有し且つ粘着面の粘着力を該粘着シートの粘着面の粘着力よりも強くなしたカバー粘着シートを貼着するようにしてもよい。
本考案は上記の如き構成であり、額部分に貼着することによって、少なくとも眉間を含む額から瞼の上の部分、更には鼻梁基部の部分に点在する花粉症に適応する圧痛点、つぼを刺激粒によって加圧して刺激を与えるものである。したがって、アレルギー性鼻炎全般、特に花粉症の治療及び予防に効果を発揮するものである。そして、本考案は、従来の治療法である減感作療法において問題であった長期にわたって定期的に注射を受けなければならない煩わしさや、症状悪化後の薬効の低減といった点を解消し、長期にわたって実施する必要がなく、またいつ、どこででも手軽に実施することができ、症状悪化後においてもきわめて有効である。また、貼っておきさえすればその間中刺激粒が常に圧痛点、つぼを加圧して刺激し続けるものであり、充分な刺激効果を期待することができるものである。加えて、貼っておくだけで済むから、圧痛点、つぼを指で加圧する場合の如き指の疲労等の問題も皆無である。
また、粘着シートの背面に、外縁が該粘着シートの外縁より所要の程度食みだす大きさを有し且つ粘着面の粘着力を該粘着シートの粘着面の粘着力よりも強くなしたカバー粘着シートを貼着するようにしてもよい。このようになした場合には、粘着シートの粘着面が汗等によってその粘着力が低下したとき、該粘着シートの剥落を、それを覆うカバー粘着シートの粘着力により防止することができるものである。
以下、本考案を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図中、1は額部貼着用加圧治療具である。また、該額部貼着用加圧治療具1は、少なくとも眉間を含む額から瞼の上にかけた部分をカバーする大きさとなした粘着シート2の粘着面2′に、円形の基板4の片面に複数の突条部5、6、7を一体的に形成してなる刺激粒3を適宜間隔で多数固定してなるものである。また、前記粘着シート2は、使用するまで刺激粒3、3、3・・・の基板4に対応する部分を切除した剥離シート(図示せず。)に貼着している。
また、本実施形態においては、粘着シート2を、眉間を含む額全体をカバーする大きさとなした粘着シートとしている。
また、本実施形態においては、用いる刺激粒として、円形の基板4の片面に平行して3本の突条部5、6、7を一体的に形成し、該3本の突条部5、6、7を、その中央の突条部5を最も高くなすと共に中央部を除く両側の2本の突条部6、7を中央部において窪ませてなる刺激粒としている。
而して、上記額部貼着用加圧治療具1を使用するときには、粘着シート2を剥離シート(図示せず。)から引き剥がし、図4に示す如く、該粘着シート2を額の部分に貼り付けるものである。これにより、少なくとも眉間を含む額部分に点在する花粉症に適応する圧痛点、つぼを刺激粒3、3、3・・・によって加圧し、刺激を与えることができるものである。もって、アレルギー性鼻炎全般、特に花粉症の治療及び予防に効果を発揮するものである。
また、粘着シートとして、上記粘着シート2に代えて、図5に示す如き左右のこめかみと頭髪の生え際と、瞼の上にかけた部分の間をカバーする大きさとなした粘着シート2としてもよい。
また、粘着シートとして、上記粘着シート2に代えて、図6に示す如き眉間を含む額から瞼の上にかけた部分と鼻梁基部をカバーする形状となした粘着シート2としてもよい。
次に、図7に示した本考案の第2実施形態について説明する。
本実施形態は、上記構成の粘着シート2の背面に、外縁が該粘着シート2の外縁より所要の程度食みだす大きさを有し且つ粘着面8′の粘着力を該粘着シート2の粘着面2′の粘着力よりも強くなしたカバー粘着シート8を貼着してなるものである。
本実施形態は、上記構成の粘着シート2の背面に、外縁が該粘着シート2の外縁より所要の程度食みだす大きさを有し且つ粘着面8′の粘着力を該粘着シート2の粘着面2′の粘着力よりも強くなしたカバー粘着シート8を貼着してなるものである。
本実施形態によれば、粘着シート2の粘着面2′が汗等によってその粘着力が低下したとき、該粘着シート2の剥落をそれを覆うカバー粘着シート8の粘着力により防止することができるものである。また、その他の構成並びに作用は前記第1実施形態と同様であるから、同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
1 額部貼着用加圧治療具
2 粘着シート
2′ 粘着面
3 刺激粒
4 円形の基板
5、6、7 突条部
8 カバー粘着シート
8′ 粘着面
2 粘着シート
2′ 粘着面
3 刺激粒
4 円形の基板
5、6、7 突条部
8 カバー粘着シート
8′ 粘着面
Claims (6)
- 少なくとも眉間を含む額から瞼の上にかけた部分をカバーする大きさとなした粘着シートの粘着面に、円形の基板の片面に複数の突条部を一体的に形成してなる刺激粒を適宜間隔で多数固定してなる額部貼着用加圧治療具。
- 粘着シートが、眉間を含む額の略全体をカバーする大きさとなした粘着シートである請求項1記載の額部貼着用加圧治療具。
- 粘着シートが、左右のこめかみと頭髪の生え際と、瞼の上の部分までの間をカバーする大きさとなした粘着シートである請求項1記載の額部貼着用加圧治療具。
- 粘着シートが、眉間を含む額から瞼の上にかけた部分と鼻梁基部をカバーする形状となした粘着シートである請求項1記載の額部貼着用加圧治療具。
- 刺激粒が、円形の基板の片面に平行して3本の突条部を一体的に形成し、該3本の突条部を、その中央の突条部を最も高くなすと共に中央部を除く両側の2本の突条部を中央部において窪ませてなる刺激粒である請求項1、2、3又は4記載の額部貼着用加圧治療具。
- 粘着シートの背面に、外縁が該粘着シートの外縁より所要の程度食みだす大きさを有し且つ粘着面の粘着力を該粘着シートの粘着面の粘着力よりも強くなしたカバー粘着シートを貼着してなる請求項1、2、3、4又は5記載の額部貼着用加圧治療具。
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