JP3152195B2 - 導電体の作製方法および電極パターン - Google Patents

導電体の作製方法および電極パターン

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JP3152195B2 JP01133398A JP1133398A JP3152195B2 JP 3152195 B2 JP3152195 B2 JP 3152195B2 JP 01133398 A JP01133398 A JP 01133398A JP 1133398 A JP1133398 A JP 1133398A JP 3152195 B2 JP3152195 B2 JP 3152195B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線,電極などの
導電体を、微小間隔すなわち微小な分離幅で作製する方
法に関し、更にはスタックトキャパシタの下部電極の作
製方法およびその構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大規模集積回路のように高密度になって
くると、配線や電極を微小間隔で作製することが要求さ
れる。フォトリソグラフィで配線や電極(以下、これら
を総称して単に導電体と言うこともある)を形成する場
合、フォトマスクのパターンが非常に微細となってくる
と、光近接効果により、現像後のレジストパターンの形
状が歪む現象が生じてくる。
【0003】このような現象を、DRAMのスタックト
キャパシタの下部電極の作製する場合について具体的に
説明する。図1は、下部電極形成用のフォトマスク2を
示す平面図である。説明の便宜上、図面上で直交する二
方向をX方向,Y方向と定める。マスクは、石英等の透
明基板上にCr膜よりなる遮光部4と、Cr膜のない非
遮光部6とから構成されるパターンが形成されている。
非遮光部6の形状はX方向に長い矩形であり、Y方向の
短辺は0.25μm、Y方向のスペース寸法は0.15
μmであるとする。すなわち、非遮光部6はY方向に
は、0.4μmのパターンピッチで形成されている。
【0004】このようなパターンを持つフォトマスク2
を用いて、フォトレジストをKrFレーザで露光し、現
像した場合のレジストパターンを図2に示す。図2にお
ける矩形8は設計上のスタックトキャパシタの下部電極
の輪郭を表し、長円形10は得られたレジストパターン
開口を表している。このように、レジストパターン開口
は、コーナー部が丸まり、長辺方向に縮んでいる。これ
は、前述した光近接効果による。
【0005】このようなフォトマスクを用いてスタック
トキャパシタのシリンダ状下部電極を形成するプロセス
を図3〜図8に示す。図3は、フォトレジストパターン
を形成する工程を示す図であり、(a)は平面図を、
(b)は(a)のA−A線断面図である。半導体基板上
に形成された層間膜内12には、図示しないがビット
線,ワード線が形成されている。この層間膜上に、絶縁
膜14を形成する。この絶縁膜は、この後に形成される
絶縁膜に対して選択比を持ち(例えば絶縁膜が酸化膜な
らば、絶縁膜は窒化膜)、エッチングストッパとして機
能する必要がある。そして半導体基板とキャパシタをつ
なぐ容量コンタクト16を形成し、絶縁膜18を形成す
る。前述したようにこの絶縁膜18は、絶縁膜14と選
択比が異なる。
【0006】図1のフォトマスク2を用いてレジストパ
ターン20を形成する。前述したように、このレジスト
パターンの開口22は、光近接効果により長円形となっ
ている。またレジストパターンの開口22は、下部電極
形成予定領域に対応して形成されている。図3(a)に
は、下部電極形成予定領域にある容量コンタクト16を
破線で示している。
【0007】このレジストパターン20をマスクに、絶
縁膜18をエッチングする。このとき、絶縁膜14は、
エッチングストッパとして働く。図4に、エッチング後
の構造を示す。(a)は平面図、(b)は(a)のA−
A線断面図である。図から、絶縁膜18には、下部電極
形成予定領域に長円形の開口24が形成されていること
がわかる。
【0008】次に、図5に示すように、残された絶縁膜
18上に導電膜26をコンフォーマルに形成し、続いて
図6に示すように、導電膜の凹凸を埋込むように、絶縁
膜28を全面に形成する。絶縁膜28は、絶縁膜12,
18に対して選択比をもつ必要がある。次に、図7に示
すように、絶縁膜28のエッチバックを行い、導電膜2
6の上部を露出させる。露出した導電膜26をエッチン
グ除去する。次に、図8に示すように、まず絶縁膜28
をエッチング除去し、続いて絶縁膜14をエッチングス
トッパとして絶縁膜18を選択的にエッチング除去し、
スタックトキャパシタの下部電極30を形成する。これ
ら下部電極30は、図1のフォトマスク2の非遮光部6
のパターンに対応して、X方向およびY方向に配列され
ている。
【0009】図からわかるように、下部電極30は長円
形状のシリンダを構成し、図示しないが、このシリンダ
内に誘導体を充てんし、その上に上部電極を設けること
によりスタックトキャパシタが作製される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したDRAMのス
タックトキャパシタ用の下部電極の形成では、用いるフ
ォトマスクの非遮光部を下部電極形成予定領域に対応さ
せて形成しているので、光近接効果によるレジストパタ
ーン開口のコーナー部の丸まりや、長辺方向の寸法の縮
みにより、下部電極間のスペース、すなわち分離幅が
0.15〜0.2μmのように大きくなってしまう。ま
た、下部電極は、レジストパターン開口のコーナー部の
丸まりや、長辺方向の縮みのために、その面積は設計値
より小さくなる。
【0011】このように従来の導電体の作製方法では、
導電体の形成予定領域を、フォトレジストマスクの非遮
光部で画成するようにしているので、光近接効果による
レジスト開口の丸みや縮みにより、導電体間の分離距離
を小さくできないという問題がある。
【0012】本発明の目的は、分離幅を小さくして導電
体を作製できる方法を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、リソグラフィに用い
る光の波長よりも小さい分離幅で導電体を作製する方法
を提供することにある。
【0014】本発明のさらに他の目的は、分離幅を小さ
くして、電極パターンを作製する方法を提供することに
ある。
【0015】本発明の他の目的は、DRAMのスタック
トキャパシタの下部電極の作製方法を提供することにあ
る。
【0016】本発明のさらに他の目的は、DRAMのス
タックトキャパシタの下部電極の構造を提供することに
ある。
【0017】本発明のさらに他の目的は、DRAMのス
タックトキャパシタ形成に適したフォトレジストパター
ンの構成を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】導電体の分離幅を小さく
するために、本発明は次のような手段を採っている。す
なわち、フォトリソグラフィにより、絶縁膜の自立壁を
形成し、この自立壁を挟んで導電体を形成する。したが
って、導電体の分離幅はこの自立壁の厚さ寸法で決定さ
れることになる。分離幅を小さくするためには、極めて
薄い自立壁を形成することが要求される。本発明によれ
ば、フォトリソグラフィより第1の絶縁膜上に、第2の
絶縁膜よりなる隆起部を形成する。そして、この隆起部
の上部および側壁を覆うように、第3の絶縁膜を形成す
る。第3の絶縁膜をエッチバックし、続いて隆起部を除
去すれば、第1の絶縁膜上には、第3の絶縁膜よりなる
壁が自立した状態で残ることになる。この自立壁を挟ん
で導電体を形成すれば、導電体間の分離幅の小さい配列
が可能となる。本発明による絶縁膜の自立壁は、フォト
レジストの露光に用いる光をKrFレーザ光とした場合
に、その波長は0.248μmであるが、この波長より
小さい0.05〜0.1μmの分離幅を実現することが
可能となった。
【0019】本発明の基本的な考えは、以上のとおりで
あるが、本発明は高密度を要求される配線,電極などの
導電体を作製する場合に極めて有利に適用できるもので
ある。この場合、形成しようとする配線あるいは電極な
どのパターンに応じて、自立壁をどのようなパターンで
作製するかは、隆起部をどのようなパターンで形成する
かに依存している。隆起部は、(i)導電体のすべての
形成予定領域上に形成する、(ii)導電体の形成予定領
域上に、一方向に一つ置きに形成する、あるいは(iii
)導電体の形成予定領域上、二方向にそれぞれ一つ置
きに形成することができる。
【0020】以下本発明を、実施の形態に基づいて更に
詳しく説明する。
【0021】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 まず、本発明の導電体の作製方法を、配線パターンの作
製に適用した実施の形態について説明する。
【0022】図9〜図15は、DRAMのメモリセル部
にビット線を作製する例を示す。図9は、半導体基板3
2上に、素子分離領域34,ワード線36,ビット線コ
ンタクト38,エッチングストッパ用の絶縁膜40が形
成された状態を示す。以上のような構造を作製すること
は本発明の特徴ではないので、詳しくは説明しない。通
常の方法で作製することができるものである。
【0023】以上のような構造において、絶縁膜40上
に絶縁膜42を形成する。絶縁膜40がエッチングスト
ッパとして機能するためには、絶縁膜42との選択比が
異なることが必要である。
【0024】次に、図10に示すように、フォトマスク
(図示せず)を用いて、絶縁膜42上のフォトレジスト
をKrFレーザで露光し、続いて現像し、レジストパタ
ーン44を形成する。この場合、フォトマスクのマスク
パターンのピッチは、形成しようとするビット配線のピ
ッチの2倍となっている。
【0025】次に、図11に示すように、レジストパタ
ーン44をマスクとして絶縁膜42を選択的にエッチン
グし、絶縁膜42よりなる隆起部46を形成する。フォ
トレジストを除去した後、図12に示すように、全面に
絶縁膜48をコンフォーマルに形成する。すなわち、隆
起部46の上面と側壁上に、および絶縁膜40の上面上
に、絶縁膜48を形成する。絶縁膜48は、絶縁膜40
および46とは選択比が異なっている。
【0026】次に、絶縁膜48をエッチバックし、隆起
部46を露出させる。続いて隆起部46を、選択的にエ
ッチング除去する。図13に示すように、隆起部46の
側壁上にあった絶縁膜48が壁として残る。この壁は、
絶縁膜40上に自立している。図13では、この自立壁
を参照番号50で示している。
【0027】次に、図14に示すように、全面にビット
配線材料となる導電膜52を形成し、続いて、図15に
示すように、自立壁50の上部が露出するまで、導電膜
52をエッチバックする。これにより、ビット線コンタ
クト38に接続されたビット線が形成される。
【0028】この実施の形態によれば、用いるマスクパ
ターンのピッチは、配線パターンのピッチの2倍でよい
ので、レジスト解像限界以下の、配線パターンの形成が
可能となる。配線間の分離距離は、リソグラフィで用い
られる光(KrFレーザ:波長0.248μm)より小
さい距離0.05〜0.1μmを実現できた。
【0029】第2の実施の形態 次に、本発明の導電体の作製方法を、DRAMのスタッ
クトキャパシタのシリンダ状下部電極の作製に適用した
実施の形態について、図16〜図24を参照して説明す
る。
【0030】図16は、用いられるフォトマスク54の
平面図である。このフォトマスクのパターンは、図1に
示した従来の下部電極作製方法に用いられるフォトマス
クのパターンと比較して、Cr遮光部および非遮光部が
反転している。すなわち、下部電極形成予定領域に対応
する部分がCr遮光部56となっている。
【0031】図17において、半導体基板58上に、素
子分離領域60,ワード線62,ビット線64,ビット
線コンタクト66,容量コンタクト68,エッチングス
トッパ用の絶縁膜70,絶縁膜72とが形成された状態
を示す。次に、図16のフォトマスク54を用いて、絶
縁膜72上のフォトレジストをKrFレーザにより露光
し、現像し、レジストパターン74を形成する。図から
わかるように、このレジストパターン74は、下部電極
形成予定領域に対応している。
【0032】次に、レジストパターン74をマスクとし
て絶縁膜72を選択的にエッチングし、フォトレジスト
を除去して、図18に示すように絶縁膜72よりなる隆
起部76を形成する。続いて、図19に示すように、隆
起部76を埋込むように全面に絶縁膜78を形成する。
この絶縁膜78は、絶縁膜70および72と選択比が異
なっている。続いて、図20に示すように、絶縁膜78
をエッチバックし、隆起部76の上部を露出させる。続
いて、隆起部76を選択的にエッチング除去する。図2
1に示すように、隆起部76の側壁上にあった絶縁膜7
8が自立壁として残る。この自立壁を参照番号80で示
す。
【0033】次に、図22に示すように、全面に導電膜
82をコンフォーマルに形成し、続いて、図23に示す
ように、絶縁膜84を、導電膜82の凹凸を埋込むよう
にしてを全面に形成する。絶縁膜84は、絶縁膜70お
よび78に対して選択比を持つ必要がある。図24に示
すように、絶縁膜84のエッチバックを行い、導電膜8
2の上部を露出させる。次に、図25に示すように、露
出した導電体の上部をエッチングし、自立壁80の上部
を露出させる。その後、絶縁膜84をエッチング除去
し、続いて絶縁膜70をストッパにして自立壁80をエ
ッチング除去して、下部電極となる導電体を露出させ
る。これにより、図26に示すように、シリンダ状下部
電極86が形成される。
【0034】シリンダ状下部電極86同士の分離距離
は、自立壁80の厚さによって決定される。
【0035】本実施の形態において、用いられるフォト
マスクは、前述したように、図1の従来技術によるフォ
トマスクとは、Cr遮光部が反転している。すなわち、
従来技術のフォトマスクでは、下部電極形成予定領域以
外のマスクの領域が、Cr遮光膜で覆われている。これ
に対し、本実施の形態では、下部電極形成予定領域に当
たるマスクの領域が、Cr遮光膜で覆われている。
【0036】このような2つのフォトマスクを比較した
場合、本実施の形態のフォトマスクの方が、マスクの欠
陥検査,修正が従来のものよりも容易であるという利点
がある。これは、本実施の形態のフォトマスクの方が、
検査光の透過領域が広いためである。
【0037】第3の実施の形態 次に、第2の実施の形態と同様に、DRAMのスタック
トキャパシタのシリンダ状下部電極を作製する場合にお
いて、特殊なパターンのフォトマスクを使用する例につ
いて説明する。
【0038】この実施の形態は、前述した第2の実施の
形態とは、以下の点において異なる。すなわち、第2の
実施の形態を説明する図21を見ると、絶縁膜よりなる
自立壁80は、隣り合う隆起部の側壁上の絶縁膜78が
互いに合体して形成されているので、その分、自立壁の
厚さは大きくなる。その結果、下部電極間の分離幅は、
大きくなる。
【0039】そこで、本実施の形態では、自立壁を形成
するに際して、下部電極形成予定領域に対して、隆起部
をX方向およびY方向に一つ置きに形成するようにすれ
ば、隆起部の側壁上に形成された絶縁膜よりなる自立壁
は、単独で形成されることとなり、前述したような隣り
合う絶縁膜同士が合体することを避けることができる。
【0040】以下、具体的に説明する。図27は、使用
するフォトマスク88の平面図である。矩形状のCr遮
光部90が、コーナー部で接して、あるいは近接して、
下部電極形成予定領域92に対して、一つ置きに配列さ
れている。すなわち、X方向およびY方向に一つ置きに
配列されている。Cr遮光部90の寸法は、一例として
0.4μm×1.0μmである。
【0041】図28は、このようなフォトマスク88を
用いて、レジストをKrFレーザで露光し、現像した場
合のレジストパターン94の形状を示す。レジストパタ
ーン94のコーナー部は、丸くならず、レジストパター
ンは、ほぼ矩形状を保っている。すなわち、光近接効果
が補正されている。これは、Cr遮光部90のコーナー
部が互いに接しているか、あるいは近接していることに
より、この部分では、光が互いに引っ張られる結果、レ
ジストの解像度が高められたことによる。
【0042】本実施の形態では、以上のような構成のフ
ォトマスクを用いるわけであるが、まず、図29を参照
して、フォトマスクパターンの形成から説明する。図2
9は、フォトマスクパターンが形成された状態を示し、
(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面図であ
る。
【0043】図29(b)において、半導体基板上に層
間膜96を形成し、その上に絶縁膜98を形成する。絶
縁膜98は、この後に形成される絶縁膜に対して選択比
をもつ必要がある(例えば絶縁膜が酸化膜ならば、絶縁
膜は窒化膜)。そして半導体基板とキャパシタをつなぐ
容量コンタクト100を形成し、絶縁膜102を形成す
る。なお、第1の実施の形態で説明したように、層間膜
96内には、ビット線,ワード線などが形成されている
が、図を簡単化するため、これらについては図示を省略
する。以下の図においても、同様である。
【0044】次に、図27のフォトマスクを用いて、絶
縁膜102上のフォトレジストをKrFレーザにより露
光し、現像して、レジストパターン104を形成する。
図からわかるように、このレジストパターン104は、
X方向およびY方向に一つ置きの下部電極形成予定領域
に対応して形成されている。
【0045】次に、図30に示すように、レジストパタ
ーンをマスクとして絶縁膜102を選択的にエッチング
し、フォトレジストを除去し、絶縁膜102よりなる隆
起部106を形成する。この隆起部106は、下部電極
形成予定領域に対して、X方向およびY方向に対し一つ
置きに形成される。ここで留意すべきことは、すべての
隆起部は、平面図で見て、同一形状であることである。
このことが、後述するように、最終的に形成された下部
電極の形状の大きさに違いをもたらす。
【0046】続いて、図31に示すように、全面に絶縁
膜108をコンフォーマルに形成する。この場合、絶縁
膜108の厚さは、隆起部106の互いのコーナー部に
おいて、絶縁膜がつながる程度の厚さである500〜1
000Å程度が望ましい。続いて、図32に示すよう
に、絶縁膜108をエッチバックし、隆起部106の上
部を露出させる。続いて、隆起部106を選択的にエッ
チング除去する。図33に示すように、隆起部106の
側壁上にあった絶縁膜108が自立壁110として残
る。
【0047】この自立壁110によって下部電極形成領
域同士が分離される。しかし、この自立壁により囲まれ
る領域は、すべて同一の大きさではない。隆起部106
のあった領域に対し、隆起部のなかった領域は、自立壁
の厚さ分だけ狭められていることがわかる。
【0048】次に、図34に示すように、全面に導電膜
112をコンフォーマルに形成し、続いて、図35に示
すように、絶縁膜114を全面に形成する。絶縁膜11
4は、絶縁膜98および108に対して選択比を持つ必
要がある。絶縁膜114のエッチバックを行い、図36
に示すように、導電膜112の上部を露出させる。露出
した導電膜112の上部をエッチングし、図37に示す
ように自立壁110の上部を露出させる。その後、絶縁
膜114をエッチング除去し、絶縁膜98をストッパに
して自立壁110をエッチング除去して、下部電極とな
る導電膜112を露出させる。これによりシリンダ状下
部電極116が、図38に示すように形成される。
【0049】図38(a)の平面図に示すように、形成
された下部電極の大きさは同一でない。すなわち、X方
向およびY方向に一つ置きに大きさが異なっている。こ
れは、前述したように、小さい方の下部電極は自立壁の
厚さ分だけ領域が狭められたことによる。
【0050】本実施の形態によれば、このように大きさ
の異なる下部電極を意図的に形成することを可能とする
ものである。
【0051】以上、3つの実施の形態を、DRAMのビ
ット配線,およびDRAMの下部電極の形成を例に説明
したが、本発明は、配線や電極などの導電体を、その分
離距離を極めて小さく、例えば波長以下に形成するよう
なあらゆる場合に適用できることは明らかである。
【0052】さらに、本発明は上記の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に変形,変
更が可能なことは当業者には明らかであろう。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、互いに離間した少なく
とも2つの導電体を作製する場合に、フォトリソグラフ
ィの露光に用いる光の波長以下の分離幅で作製すること
が可能となり、高密度での配線や電極の配列を実現でき
る。
【0054】本発明によれば、さらに、従来技術で説明
した従来のスタックトキャパシタの作製方法の欠点が解
消される。すなわち光近接効果によるレジストパターン
の歪みを防止して、最終的に得られる下部電極の面積を
大きくし、結果的にスタックトキャパシタの容量を従来
の作製方法によるものに比べて大きくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタックトキャパシタの下部電極形成用のフォ
トマスクを示す平面図である。
【図2】図1のフォトマスクを用いて形成したレジスト
パターンを示す図である。
【図3】スタックトキャパシタの下部電極の作製におい
て、フォトレジストパターンを形成する工程を示す図で
あり、(a)は平面図を、(b)は(a)のA−A線断
面図である。
【図4】エッチング後の構造を示す図であり、(a)は
平面図を、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図5】導電膜を形成した後の構造を示す図であり、
(a)は平面図を、(b)は(a)のA−A線断面図で
ある。
【図6】導電膜上に絶縁膜を形成した後の構造を示す図
であり、(a)は平面図を、(b)は(a)のA−A線
断面図である。
【図7】導電膜の上部を露出させた後の構造を示す図で
あり、(a)は平面図を、(b)は(a)のA−A線断
面図である。
【図8】下部電極の構造を示す図であり、(a)は平面
図を、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図9】DRAMのメモリセル部にビット線を作製する
例を示す各工程の断面図である。
【図10】DRAMのメモリセル部にビット線を作製す
る例を示す各工程の断面図である。
【図11】DRAMのメモリセル部にビット線を作製す
る例を示す各工程の断面図である。
【図12】DRAMのメモリセル部にビット線を作製す
る例を示す各工程の断面図である。
【図13】DRAMのメモリセル部にビット線を作製す
る例を示す各工程の断面図である。
【図14】DRAMのメモリセル部にビット線を作製す
る例を示す各工程の断面図である。
【図15】DRAMのメモリセル部にビット線を作製す
る例を示す各工程の断面図である。
【図16】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極の作製に用いるフォトマスクの一例の平面図
である。
【図17】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する例を示す各工程の断面図である。
【図18】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する例を示す各工程の断面図である。
【図19】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する例を示す各工程の断面図である。
【図20】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する例を示す各工程の断面図である。
【図21】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する例を示す各工程の断面図である。
【図22】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する例を示す各工程の断面図である。
【図23】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する例を示す各工程の断面図である。
【図24】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する例を示す各工程の断面図である。
【図25】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する例を示す各工程の断面図である。
【図26】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する例を示す各工程の断面図である。
【図27】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極の作製に用いるフォトマスクの他の例の平面
図である。
【図28】図28のフォトマスクを用いて形成したレジ
ストパターンを示す図である。
【図29】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する他の例を示す各工程の断面図であ
る。
【図30】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する他の例を示す各工程の断面図であ
る。
【図31】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する他の例を示す各工程の断面図であ
る。
【図32】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する他の例を示す各工程の断面図であ
る。
【図33】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する他の例を示す各工程の断面図であ
る。
【図34】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する他の例を示す各工程の断面図であ
る。
【図35】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する他の例を示す各工程の断面図であ
る。
【図36】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する他の例を示す各工程の断面図であ
る。
【図37】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する他の例を示す各工程の断面図であ
る。
【図38】DRAMのスタックトキャパシタのシリンダ
状下部電極を作製する他の例を示す各工程の断面図であ
る。
【符号の説明】
40,42,48,70,72,84,102,10
8,114 絶縁膜 44,74,94,104 レジストパターン 46,76,106 隆起部 50,80,110 自立壁 54,88 フォトマスク 56,90 Cr遮光部 82,112 導電膜 86 下部電極 92 下部電極形成予定領域
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−115862(JP,A) 特開 昭58−118113(JP,A) 特開 平6−61253(JP,A) 特開 平11−103025(JP,A) 特開 平9−64306(JP,A) 特開 平8−76360(JP,A) 特開 平7−64273(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/41 H01L 21/8242 H01L 27/108

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の絶縁膜上に、互いに離間した少なく
    とも2つの導電体を作製する方法において、 前記第1の絶縁膜上に、第2の絶縁膜よりなり、側壁を
    有する隆起部を形成する工程と、 少なくとも前記隆起部を覆うように第3の絶縁膜を形成
    する工程と、 前記側壁上の前記第3の絶縁膜を残して、前記第3の絶
    縁膜を除去する工程と、 前記第2の絶縁膜を除去し、前記側壁上に残っていた前
    記第3の絶縁膜を自立壁とする工程と、 前記自立壁を挟んで導電体を形成する工程と、を含むこ
    とを特徴とする導電体の作製方法。
  2. 【請求項2】前記隆起部の形成は、フォトリソグラフィ
    により行うことを特徴とする請求項1記載の導電体の作
    製方法。
  3. 【請求項3】隣り合う前記導電体間の分離幅は、前記フ
    ォトリソグラフィにおいて用いられる光の波長よりも小
    さいことを特徴とする請求項2記載の導電体の作製方
    法。
  4. 【請求項4】前記導電体間の分離幅は、0.05〜0.
    1μmであることを特徴とする請求項3記載の導電体の
    作製方法。
  5. 【請求項5】前記隆起部を、前記導電体のすべての形成
    予定領域上に形成することを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の導電体の作製方法。
  6. 【請求項6】前記隆起部を、前記導電体の形成予定領域
    上に、一方向に一つ置きに、形成することを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の導電体の作製方法。
  7. 【請求項7】前記隆起部を、前記導電体の形成予定領域
    上に、二方向にそれぞれ一つ置きに、形成することを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の導電体の作製
    方法。
  8. 【請求項8】前記二方向は、直交する方向であることを
    特徴とする請求項7記載の導電体の作製方法。
  9. 【請求項9】第1の絶縁膜上に、互いに離間した少なく
    とも2つの導電体を作製する方法において、 前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜とは選択比の
    異なる第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜上に、フォトリソグラフィにより、レ
    ジストパターンを形成する工程と、 前記レジストパターンをマスクとして、かつ、前記第1
    の絶縁膜をエッチングストッパとして、前記第2の絶縁
    膜をエッチングし、続いて前記レジストパターンを除去
    して、前記第2の絶縁膜よりなる隆起部を形成する工程
    と、 前記第1および第2の絶縁膜と選択比が異なる第3の絶
    縁膜を、少なくとも前記隆起部を覆うように形成する工
    程と、 前記第1および第2の絶縁膜をエッチングストッパとし
    て、前記第3の絶縁膜を、前記第2の絶縁膜の側壁にあ
    る第3の絶縁膜を残してエッチバックする工程と、 前記隆起部を、選択的にエッチング除去し、前記第3の
    絶縁膜を自立壁として残す工程と、 前記自立壁の凹凸を埋込むように全面に導電膜を形成
    し、続いて導電膜をエッチバックし、前記自立壁の上部
    を露出させ、前記自立壁を挟んで前記導電体を形成する
    工程と、を含むことを特徴とする導電体の作製方法。
  10. 【請求項10】第1の絶縁膜上に、互いに離間した少な
    くとも2つの導電体を作製する方法において、 前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜とは選択比の
    異なる第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜上に、フォトリソグラフィにより、レ
    ジストパターンを形成する工程と、 前記レジストパターンをマスクとして、かつ、前記第1
    の絶縁膜をエッチングストッパとして、前記第2の絶縁
    膜をエッチングし、続いて前記レジストパターンを除去
    して、前記第2の絶縁膜よりなる隆起部を形成する工程
    と、 前記第1および第2の絶縁膜と選択比が異なる第3の絶
    縁膜を、少なくとも前記隆起部を覆うように形成する工
    程と、 前記第1および第2の絶縁膜をエッチングストッパとし
    て、前記第3の絶縁膜を、前記第2の絶縁膜の側壁にあ
    る第3の絶縁膜を残してエッチバックする工程と、 前記隆起部を、選択的にエッチング除去し、前記第3の
    絶縁膜を自立壁として残す工程と、 前記自立壁の凹凸をコンフォーマルに覆うように全面に
    導電膜を形成する工程と、 前記導電膜の凹凸を埋込むように、前記第1および第2
    の絶縁膜と選択比が異なる第4の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第4の絶縁膜をエッチバックして、前記導電膜の上
    部を露出させる工程と、 前記露出した導電膜をエッチング除去して、前記自立壁
    の上部を露出させる工程と、 前記第4の絶縁膜を選択的にエッチング除去する工程
    と、 前記第1の絶縁膜をエッチングストッパとして、前記自
    立壁をエッチング除去し、前記導電膜を露出させて、前
    記導電体を形成する工程と、を含むことを特徴とする導
    電体の作製方法。
  11. 【請求項11】前記隆起部を、前記第1の絶縁膜上で、
    前記導電体の形成予定領域上に、一方向に一つ置きに、
    形成することを特徴とする請求項9または10に記載の
    導電体の作製方法。
  12. 【請求項12】前記隆起部を、前記導電体の形成予定領
    域上に、二方向にそれぞれ一つ置きに、形成することを
    特徴とする請求項9または10に記載の導電体の作製方
    法。
  13. 【請求項13】第1の絶縁膜上に、直交する二方向に配
    列される矩形状の電極のパターンを作製する方法におい
    て、 前記電極の形成予定位置の、前記二方向のそれぞれにお
    いて一つ置きに、遮光部が配置され、これら遮光部同士
    は、コーナーで隣接しているか、または近接しているフ
    ォトマスクを用意する工程と、 前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜とは選択比の
    異なる第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜上に、前記フォトマスクを用いてフォ
    トリソグラフィにより、レジストパターンを形成する工
    程と、 前記レジストパターンをマスクとして、かつ、前記第1
    の絶縁膜をエッチングストッパとして、前記第2の絶縁
    膜をエッチングし、続いて前記レジストパターンを除去
    して、前記第2の絶縁膜よりなる隆起部を形成する工程
    と、 前記第1および第2の絶縁膜と選択比が異なる第3の絶
    縁膜を、少なくとも前記隆起部を覆うように形成する工
    程と、 前記第1および第2の絶縁膜をエッチングストッパとし
    て、前記第3の絶縁膜を、前記第2の絶縁膜の側壁にあ
    る第3の絶縁膜を残してエッチバックする工程と、 前記隆起部を、選択的にエッチング除去し、前記第3の
    絶縁膜を自立壁として残す工程と、 前記自立壁の凹凸を埋込むように全面に導電膜を形成
    し、続いて導電膜をエッチバックし、前記自立壁の上部
    を露出させ、前記自立壁を挟んで前記電極を形成する工
    程と、を含むことを特徴とする電極パターンの作製方
    法。
  14. 【請求項14】第1の絶縁膜上に、直交する二方向に配
    列される矩形状の電極のパターンを作製する方法におい
    て、 前記電極の形成予定位置の、前記二方向のそれぞれにお
    いて一つ置きに、遮光部が配置され、これら遮光部同士
    は、コーナーで隣接しているか、または近接しているフ
    ォトマスクを用意する工程と、 前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜とは選択比の
    異なる第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜上に、前記フォトマスクを用いてフォ
    トリソグラフィにより、レジストパターンを形成する工
    程と、 前記レジストパターンをマスクとして、かつ、前記第1
    の絶縁膜をエッチングストッパとして、前記第2の絶縁
    膜をエッチングし、続いて前記レジストパターンを除去
    して、前記第2の絶縁膜よりなる隆起部を形成する工程
    と、 前記第1および第2の絶縁膜と選択比が異なる第3の絶
    縁膜を、少なくとも前記隆起部を覆うように形成する工
    程と、 前記第1および第2の絶縁膜をエッチングストッパとし
    て、前記第3の絶縁膜を、前記第2の絶縁膜の側壁にあ
    る第3の絶縁膜を残してエッチバックする工程と、 前記隆起部を、選択的にエッチング除去し、前記第3の
    絶縁膜を自立壁として残す工程と、 前記自立壁の凹凸をコンフォーマルに覆うように全面に
    導電膜を形成する工程と、 前記導電膜の凹凸を埋込むように、前記第1および第2
    の絶縁膜と選択比が異なる第4の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第4の絶縁膜をエッチバックして、前記導電膜の上
    部を露出させる工程と、 前記露出した導電膜をエッチング除去して、前記自立壁
    の上部を露出させる工程と、 前記第4の絶縁膜を選択的にエッチング除去する工程
    と、 前記第1の絶縁膜をエッチングストッパとして、前記自
    立壁をエッチング除去し、前記導電膜を露出させて、前
    記電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする電極
    パターンの作製方法。
  15. 【請求項15】請求項13または14に記載の方法によ
    り作製された電極パターンにおいて、 隣り合う前記電極間の分離幅は、前記フォトリソグラフ
    ィにおいて用いられる光の波長よりも小さいことを特徴
    とする電極パターン。
  16. 【請求項16】前記電極間の分離幅は、0.05〜0.
    1μmであることを特徴とする請求項15記載の電極パ
    ターン。
  17. 【請求項17】平面上で直交する二方向に配列される電
    極の平面上で見た大きさは、それぞれの前記方向におい
    て、異なる2つの大きさが交互に繰り返すように構成さ
    れていることを特徴とする請求項15または16記載の
    電極パターン。
  18. 【請求項18】前記電極は、DRAMのスタックトキャ
    パシタを構成するシリンダ状の下部電極であることを特
    徴とする請求項15,16または17記載の電極パター
    ン。
  19. 【請求項19】平面上で直交する二方向に配列される電
    極の平面上で見た大きさが、それぞれの前記方向におい
    て、異なる2つの大きさが交互に繰り返すように構成さ
    れている電極パターンの作製に用いるフォトマスクであ
    って、 前記電極の形成予定位置の前記二方向のそれぞれにおい
    て一つ置きに、遮光部が配置され、これら遮光部同士
    は、コーナーで隣接しているか、または近接しているこ
    とを特徴とするフォトマスク。
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