JP3151552U - 粉粒体散布装置 - Google Patents

粉粒体散布装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3151552U
JP3151552U JP2009002457U JP2009002457U JP3151552U JP 3151552 U JP3151552 U JP 3151552U JP 2009002457 U JP2009002457 U JP 2009002457U JP 2009002457 U JP2009002457 U JP 2009002457U JP 3151552 U JP3151552 U JP 3151552U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
rotating body
discharge port
granular material
hopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2009002457U
Other languages
English (en)
Inventor
正 熊倉
正 熊倉
今井 義雄
義雄 今井
Original Assignee
熊倉シャーリング 有限会社
熊倉シャーリング 有限会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 熊倉シャーリング 有限会社, 熊倉シャーリング 有限会社 filed Critical 熊倉シャーリング 有限会社
Priority to JP2009002457U priority Critical patent/JP3151552U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3151552U publication Critical patent/JP3151552U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fertilizing (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

【課題】簡単に広範囲に略定量の粉粒体を散布可能であると共に、簡易構造で実現化が容易な手押し式の粉粒体散布装置を提供する。【解決手段】車体3に粉粒体を収容するホッパー5を設け、このホッパー5の下端排出口を横長形状の排出口に形成し、このホッパー5内に粉粒体を撹拌する撹拌体7を設け、このホッパー5の下方に散布ロール8を回転自在に設け、車体3の走行用車輪1に接して連動回動する回転体9を備え、この回転体9の回転を撹拌体7と散布ロール8に伝達する連動機構10を備え、この回転体9を走行用車輪1に接する状態と接しない状態とに切替動作するクラッチ機構11を備え、このクラッチ機構11の切替操作部12を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、圃場への肥料散布や、外溝工事現場へのカラーセメント散布などに使用可能な手押し式の粉粒体散布装置に関するものである。
従来、例えば特開平8−47316号(特許文献1)のような手押し式の粉粒体散布装置が提案されている。
この特許文献1を簡単に説明すると、車輪とハンドルフレームを有する走行装置に、下部に排出口を有するホッパー装置と、このホッパー装置の排出口の開閉を排出口側へ接離揺動して行なう揺動シャッターとを備え、この揺動シャッターが車輪を駆動源として駆動されるように構成されている。
特開平8−47316号公報
本考案は、上記特許文献1とは異なる構成を具備するものであって、簡単に広範囲に略定量の粉粒体を散布可能であると共に、簡易構造で実現化が容易な手押し式の粉粒体散布装置を提案するものある。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
走行用車輪1と手押し用ハンドル2を備えた車体3に、粉粒体4を収容するホッパー5を設けると共に、このホッパー5の下端排出口6を、車体3の走行方向と直交する方向に長さを有する横長形状の排出口6に形成し、このホッパー5内の前記排出口6近傍に、このホッパー5内の粉粒体4を回転により撹拌する撹拌体7を回転自在に設け、このホッパー5の下方に、前記横長形状の排出口6に沿って長さのある散布ロール8を回転自在に設けると共に、この散布ロール8の表面を前記排出口6に臨設状態に配設して、この散布ロール8の回転により排出口6からホッパー5内の粉粒体4が排出されるように構成し、前記走行用車輪1に接することでこの走行用車輪1と連動回動する回転体9を備えると共に、この回転体9の回転を前記撹拌体7と前記散布ロール8に伝達して連動回転せしめる連動機構10を備え、この回転体9を前記走行用車輪1に接する状態と接しない状態とに切替動作せしめて前記連動機構10を回転伝達状態と遮断状態とに切替制御するクラッチ機構11を備えると共に、このクラッチ機構11の切替操作部12を備えたことを特徴とする粉粒体散布装置に係るものである。
また、前記クラッチ機構11は、前記車体3に、前記切替操作部12の切替操作に連動して前記走行用車輪1に対し接離可動する可動部13を設け、この可動部13に前記回転体9を回転自在に設けて、前記切替操作部12の切替操作よって回転体9が前記走行用車輪1に接する状態と接しない状態とに切替動作するように構成したことを特徴とする請求項1記載の粉粒体散布装置に係るものである。
また、前記連動機構10は、前記回転体9が固定された回転体用軸部14と、前記撹拌体7が固定された撹拌体用軸部15と、前記散布ロール8が固定された散布ロール用軸部16とに回転伝達機構部17を設け、前記回転体9と共に回転する回転体用軸部14の回転がこの回転伝達機構部17を介して前記撹拌体用軸部15と前記散布ロール用軸部16とに伝達して、この撹拌体用軸部15に固定した撹拌体7と散布ロール用軸部16に固定した散布ロール8とが連動回転する構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の粉粒体散布装置に係るものである。
また、前記回転伝達機構部17は、前記回転体9が固定された回転体用軸部14と、前記撹拌体7が固定された撹拌体用軸部15と、前記散布ロール8が固定された散布ロール用軸部16とに、スプロケット18Aやプーリなど動力受18を設け、この各動力受18にチェーン19Aやベルトなどの伝達部材19を巻架することにより、前記回転体9と共に回転する回転体用軸部14の回転がこの伝達部材19を介して前記撹拌体用軸部15と前記散布ロール用軸部16とに伝達して、この撹拌体用軸部15に固定した撹拌体7と散布ロール用軸部16に固定した散布ロール8とが連動回転する構成としたことを特徴とする請求項3記載の粉粒体散布装置に係るものである。
また、少なくとも前記回転体用軸部14に前記動力受18を着脱自在に設けて、回転比の異なる動力受18を選択して取付し得るように構成したことを特徴とする請求項4記載の粉粒体散布装置に係るものである。
また、前記ホッパー5の下端の前記排出口6に、この排出口6から前記散布ロール8に向かって進退移動自在にシャッター体20を設け、このシャッター体20を進退移動させてこのシャッター体20と散布ロール8表面との間隔を調整することにより、ホッパー5内の粉粒体4の排出量を変更し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の粉粒体散布装置に係るものである。
また、前記散布ロール8の長さ寸法を、前記横長形状の排出口6の横幅寸法と略同等の長さ寸法に設定して、この散布ロール8の表面を排出口6の略全域に臨設状態に配設し、この散布ロール8の表面に粉粒体収納凹部21を多数散在状態に形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の粉粒体散布装置に係るものである。
また、前記散布ロール8の表面に接して、前記粉粒体4排出後に前記粉粒体収納凹部21に残った粉粒体4を掃き出すブラシ36を備えたことを特徴とする請求項7記載の粉粒体散布装置に係るものである。
また、前記撹拌体7は、前記横長形状の排出口6に沿った長さを有し、この長さのある撹拌体7をその長さ方向が前記排出口6の横幅方向と平行となるようにして前記ホッパー5内の排出口6近傍に設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の粉粒体散布装置に係るものである。
本考案は上述のように構成したから、操作に熟練を要することなく、単に車体を手押しして走行させるだけで車体の横幅方向の広範囲に略定量の粉粒体を容易に散布可能となり、また、粉粒体の散布,散布停止制御も切替操作部の切替操作によって容易に行われると共に、粉粒体の散布を停止した状態で車体の走行だけを行うことも可能となり、しかも、本考案は、回転体が走行用車輪に直接接して撹拌体と散布ロールとを連動回転させる簡易構造の連動機構を採用すると共に、この連動機構の回転伝達状態と遮断状態とを切替えて散布,散布停止状態を制御するクラッチ機構も、回転体を走行用車輪に接する状態と接しない状態とに切替するだけの単純な構成を採用したため、この構成は簡易に設計実現可能な構成であり製作容易で量産性にも秀れ、その上、本考案によれば、車体の進行方向の後側に散布ロールから粉粒体が排出されて、この散布ロールからの粉粒体の排出(散布)状況を、手押し用ハンドルを握って操作している作業者が容易に確認可能な構成とすることも簡易に設計実現可能であるなど、極めて実用性に秀れた粉粒体散布装置となる。
また、請求項2記載の考案においては、前記作用・効果を確実に発揮するクラッチ機構を簡易構成にして容易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の粉粒体散布装置となる。
また、請求項3,4記載の考案においては、前記作用・効果を確実に発揮する連動機構を簡易構成にして容易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の粉粒体散布装置となる。
また、請求項5記載の考案においては、回転比の異なる動力受を選択することで、散布ロールの回転比を変更することができるので、この散布ロールの回転比の変更によって粉粒体の繰り出し排出量を調整可能となる一層実用性に秀れた構成の粉粒体散布装置となる。
また、請求項6記載の考案においては、シャッター体の移動調整により粉粒体の排出量を変更可能となる一層実用性に秀れた構成の粉粒体散布装置となる。
また、請求項7記載の考案においては、車体の横幅方向の広範囲に略定量の粉粒体を確実に散布可能となる一層実用性に秀れた構成の粉粒体散布装置となる。
また、請求項8記載の考案においては、例えば、特に湿度の高い時などは、散布ロールの粉粒体収納凹部に収納された粉粒体の一部がこの粉粒体収納凹部に付着したまま排出されずに残ってしまうような状況が想定されるが、このような状況にあっても残った粉粒体をブラシが掃き出して残さず排出するので、確実に粉粒体の排出(散布)量を略一定量に保つことができる一層実用性に秀れた構成の粉粒体散布装置となる。
また、請求項9記載の考案においては、ホッパー下端の横長形状の排出口からこの排出口の横幅いっぱいに粉粒体が良好に排出されることになる一層実用性に秀れた構成の粉粒体散布装置となる。
本実施例を示す説明斜視図である。 本実施例を示す別角度からの斜視図である。 本実施例を示す側面図である。 図3の状態から、操作レバーを操作して回転体を走行用車輪に接する状態とした説明側面図である。 本実施例の散布時における撹拌体並びに散布ロールの作動説明図である。 本実施例の散布ロールを示す部分拡大斜視図である。 本実施例の走行用車輪と回転体との関係を示す部分拡大説明斜視図である。
好適と考える本考案の実施形態(考案をどのように実施するか)を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
手押し用ハンドル2を作業者が操作して車体3を走行させることができる。
ホッパー5内に粉粒体4を収納し、切替操作部12を操作してクラッチ機構11により回転体9が車体3の走行用車輪1に接する状態として車体3を走行させると、この回転体9が走行用車輪1と連動回転し、この回転体9の回転が連動機構10を介して撹拌体7と散布ロール8に伝達する状態となってこの撹拌体7と散布ロール8も連動回転する。
すると、撹拌体7がホッパー5内の下端排出口6近傍で粉粒体4を撹拌してホッパー5内で粉粒体4が固まることを阻止するので、この排出口6からの粉粒体4の排出が良好に行われる。
そして、この排出口6から排出された粉粒体4が、この排出口6に臨設するようにホッパー5の下方に配設された散布ロール8の表面に載り、この散布ロール8の回転によって略定量が繰り出されて車体3の下方へと排出(散布)されることになる。
また、この際、長さのある散布ロール8が、車体3の走行方向と直交する方向に長さを有する横長形状の排出口6に沿って設けられているため、この横長形状の排出口6の横幅いっぱいの広範囲に粉粒体4が散布されることになる。
従って、本考案の粉粒体散布装置によれば、単に車体3を手押しして走行させるだけで、広範囲に略定量の粉粒体4を散布可能である。
また、粉粒体4の散布を停止したい時は、切替操作部12を操作してクラッチ機構11により回転体9を車体3の走行用車輪1に接しない状態とすると、車体3の走行中であってもこの回転体9が走行用車輪1と連動回転せず、連動機構10による回転体9からの撹拌体7と散布ロール8への回転伝達が遮断された状態となって撹拌体7と散布ロール8が回転停止し、粉粒体4の散布が停止する。
従って、粉粒体4の散布,散布停止制御も切替操作部12の切替操作によって容易に行われることとなり、また粉粒体4の散布を停止した状態で車体3の走行だけを行うことも可能である。
また、本考案は、走行用車輪1の回転を直接回転体9に伝達して撹拌体7と散布ロール8とを連動回転させる単純な連動機構10を構成しており、更にこの連動機構10の回転伝達状態と遮断状態とを切替えて散布,散布停止状態を制御するクラッチ機構11も、回転体9を走行用車輪1に接する状態と接しない状態とに切替するだけの単純な構成を採用しているため、この構成は簡易に設計実現可能である。
ところで、この種の粉粒体散布装置は、車体3の進行方向の後側に散布ロール8から粉粒体4が排出されるような構成であると、この散布ロール8からの粉粒体4の排出(散布)状況を車体3の走行方向の後側から作業者が確認できて、散布時の散布状況に不都合があれば作業者がすぐに対処可能となるので好ましいが、本考案によれば、このような車体3の進行方向の後側に散布ロール8から粉粒体4が排出される構成を簡易に設計実現可能である。
即ち、走行用車輪1に直接回転体9が接触する構成としたことで、この回転体9の回転方向は走行用車輪1の回転方向とは逆方向となり、そのため例えば後述する実施例で示したような、回転体9の回転方向と同方向に散布ロール8が連動回転する前記連動機構10を構成することで、車体3の進行方向の後側に散布ロール8から粉粒体4が排出される構成が簡単に実現できる。
この点、走行用車輪1の回転軸から散布ロール8の回転動力を得るような構成であると、例えば連動機構10の回転伝達構造に歯車などを一枚余計に噛ませたりするような、走行用車輪1に対して散布ロール8を逆回転させるための逆回転構造が必要となってしまうが、回転体9が走行用車輪1の回転方向と逆方向に回転して連動するようにした本考案にあっては、連動機構10に逆回転構造は不要で、ただ回転体9と同じ方向に散布ロール8を回転させる簡易な連動機構10を採用することによって車体3の進行方向の後側に散布ロール8から粉粒体4が排出される構成が実現可能であり、極めて実用的な構成である。
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、手押し式の粉粒体散布装置であって、図1,図2に示すように、走行用車輪1と手押し用ハンドル2を備えた車体3に、粉粒体4を収容するホッパー5を設けている。
更に具体的には、本実施例の車体3は、左右方向に長さを有する主フレーム22と、この主フレーム22の両端部から後方に向かって突設する側面視略S字形の左右一対のハンドルフレーム23と、前記主フレーム22の中間部左右位置から前方に向かって突設する左右一対の車輪支持フレーム24とから成る構成としている。
そして、前記左右一対のハンドルフレーム23の後端部にグリップ25を被嵌装着してこのグリップ25部分を前記手押し用ハンドル2とし、前記左右一対の車輪支持フレーム24の前端部間に前記走行用車輪1を回動自在に軸着している。即ち、本実施例では、旋回性の良い一輪車タイプに適用している。
ホッパー5は、前記車体3(主フレーム22)の横幅寸法と同等の横幅寸法を有する平面視横長方形状に形成すると共に、その下端排出口6も車体3(主フレーム22)の横幅寸法と同等の横幅寸法を有する形状に形成して、車体3の走行方向と直交する方向に長さを有する横長形状の排出口6を有するように構成している。
このホッパー5の車体3への取付構造は、前記左右一対のハンドルフレーム23の中程の傾斜フレーム部の上部寄り位置に夫々、前方へ向けて取付フレーム26を突設し、この左右の取付フレーム26にホッパー5の左右側面部を夫々止着して取付した構造としている。
このように横長形状のホッパー5を採用したことにより、車体3の左右の重量バランスが良好となって取り扱い易い粉粒体散布装置が実現できる。
また、本実施例では、このホッパー5内の前記排出口6近傍に、このホッパー5内の粉粒体4を回転により撹拌する撹拌体7を回転自在に設けている。
更に具体的には、本実施例の撹拌体7は、図1,図5に示すように撹拌体用軸部15に撹拌羽根27を突設した構成としている。また、この撹拌体7は、前記横長形状の排出口6の横幅寸法と略同等の長さ寸法を有し、この長さのある撹拌体7をその長さ方向が排出口6の横幅方向と平行となるようにして前記ホッパー5内の排出口6近傍に設けている。
この撹拌体7のホッパー5内への取付構造は、前記左右一対のハンドルフレーム23の前端側に、夫々板状の取付用マウント28を立設状態にして付設すると共に、この左右夫々の取付用マウント28を、ホッパー5の下部の左右側面部に重合接合し、このホッパー5の下部の左右側面部を貫通させた撹拌体用軸部15の両端部を取付用マウント28に回動自在に枢着した取付構造としている。
また、本実施例では、ホッパー5の下方に、前記横長形状の排出口6に沿って長さのある散布ロール8を回転自在に設けると共に、この散布ロール8の表面を前記排出口6に臨設状態に配設して、この散布ロール8の回転により排出口6からホッパー5内の粉粒体4が排出されるように構成している。
更に具体的には、本実施例の散布ロール8は、図6に示すように長さのある断面丸型の棒状体とし、この散布ロール8の表面(外周面)に、粉粒体収納凹部21を多数散在状態に形成している。従って、前記ホッパー5の排出口6から排出された粉粒体4は、散布ロール8表面に散在する多数の粉粒体収納凹部21に収納された後、この散布ロール8の回転によってこの散布ロール8の長さ方向の略全域から略均一に略定量が車体3の下方へと繰り出されて排出するように構成している(図5参照。)。
また、この散布ロール8は、前記横長形状の排出口6の横幅寸法と略同等の長さ寸法を有し、この長さのある撹拌体7をその長さ方向が排出口6の横幅方向と平行となるようにして前記ホッパー5の下方に設けると共に、この散布ロール8の表面を排出口6の略全域に臨設状態に配設している。
また、この散布ロール8は、その中心部の散布ロール用軸部16の両端部を、車体3の左右部に設けた前記取付用マウント28に回動自在に枢着して左右の取付用マウント28間に架設状態に設けると共に、この散布ロール用軸部16が前記撹拌体用軸部15と略平行関係となるように構成している。
本実施例では、前記走行用車輪1に接することでこの走行用車輪1と連動して走行用車輪1の回転方向と逆方向に回転する回転体9を備えると共に、この回転体9の回転を前記撹拌体7と前記散布ロール8に伝達して連動回転せしめる連動機構10を備え、この回転体9を前記走行用車輪1に接する状態と接しない状態とに切替動作せしめて前記連動機構10を回転伝達状態と遮断状態とに切替制御するクラッチ機構11を備えると共に、このクラッチ機構11の切替操作部12を備えている。
更に具体的には、図7に示すように、前記車体3の主フレーム22上部の片側位置に、この主フレーム22と略平行に且つ前記撹拌体用軸部15及び前記散布ロール用軸部16と略平行に可動軸29を回動自在に枢着し、この可動軸29に可動部13として主フレーム22の横幅の1/3程度の横幅を有するH字形の可動フレーム13の下部を固定して、この可動フレーム13を可動軸29を介して前記走行用車輪2の片側の側方位置で前後方向に回動自在に設けている。
また、この可動フレーム13の上部に回転体用軸部14を前記可動軸29と略平行に回動自在に軸着し、この回転体用軸部14の一側(図7において右側となる内側)端部を走行用車輪1側に延長してこの延長端部に前記回転体9を固定している。即ち、この回転体9の回転体用軸部14と、前記撹拌体7の撹拌体用軸部15と、前記散布ロール8の散布ロール用軸部16とが略平行関係となる構成としている。
また、本実施例の回転体9は、外周縁がギザ歯状となる円板体で構成し、この回転体9を回転体用軸部14の一側延長端部上で小間隔を置いて左右に対設して、この左右の回転体9が夫々走行用車輪1の接地面(外周面)に接触する構成としている。
また、本実施例の前記連動機構10は、前記回転体9が固定された回転体用軸部14と、前記撹拌体7が固定された撹拌体用軸部15と、前記散布ロール8が固定された散布ロール用軸部16とに回転伝達機構部17を設け、前記回転体9と共に回転する回転体用軸部14の回転がこの回転伝達機構部17を介して前記撹拌体用軸部15と前記散布ロール用軸部16とに伝達して、この撹拌体用軸部15に固定した撹拌体7と散布ロール用軸部16に固定した散布ロール8とが連動回転する構成としている。
回転伝達機構部17について説明すると、回転体9が固定された回転体用軸部14の他側(外側)端部を外方へ延長してこの他側延長端部に動力受18としてスプロケット18Aを固定し、このスプロケット18Aが回転体9と共に回転する構成としている。
また、この回転体用軸部14の他側延長端部と同じがわに存する、前記撹拌体7が固定された撹拌体用軸部15の端部と、前記散布ロール8が固定された散布ロール用軸部16の端部とを夫々、前記取付用マウント28の外側に延長し、この各延長端部にも動力受18としてスプロケット18Aを固定して、この各スプロケット18Aが撹拌体7,散布ロール8と共に回転する構成としている。
そして、この各動力受18(スプロケット18A)に伝達部材19としてチェーン19Aを巻架することにより、前記回転体9と共に回転する回転体用軸部14の回転がこのチェーン19Aを介して前記撹拌体用軸部15と前記散布ロール用軸部16とに伝達して、前記撹拌体7と前記散布ロール8とが前記回転体9の回転方向と同じ方向に回転する構成としている。
即ち、回転体9を前記走行用車輪1に接する状態として車体3を前方へ走行させると、前方回転する走行用車輪1に対して回転体9は逆方向に回転(後方回転)することになり、連動機構10を介して撹拌体7と散布ロール8も回転体9と同じ方向(走行用車輪1と逆方向)に後方回転して、車体3の進行方向の後側に散布ロール8から粉粒体4が排出されるように構成している(図5参照。)。従って、この散布ロール8からの粉粒体4の排出(散布)状況を、車体3後方で手押し用ハンドル2を握って操作している作業者が容易に目視確認できて、散布状況に不都合等があればこれを作業者がすぐに確認して対処可能となる構成としている。
また、本実施例のクラッチ機構11は、前記切替操作部12の切替操作に連動して前記可動フレーム13が前後方向に回動し、これにより可動フレーム13に回転体用軸部14を介して設けた前記回転体9が走行用車輪1に対し接離可動する構成としている。
更に具体的には、図3,図4に示すように前記左右一対の手押しハンドル2の一方のグリップ25の下方に、このグリップ25に対し接離方向に回動する操作レバー12を設けてこの操作レバー12を前記切替操作部12とし、一方、前記可動軸29の外側端部を外方へ延長して、この延長端部にワイヤー連結部30を設け、前記操作レバー12と前記ワイヤー連結部30とをワイヤー31で連結して、操作レバー12をグリップ25に接近するように握り込み操作すると、図1,図4中の矢印のようにワイヤーが引っ張られて可動軸29が回転し、可動フレーム13が前方へ回動して回転体9が走行用車輪1に接する状態となり(図4参照。)、逆に操作レバー12を離すと(操作レバー12をグリップ25から離反させると)ワイヤーが戻って回動軸29が逆回転し、可動フレーム13が後方へ回動して回転体9が走行用車輪1に接しない状態となる(図3参照。)構成としている。
また、ワイヤー連結部30とワイヤー31との連結部分に弾性体(コイルバネ)32を設け、この弾性体32によりワイヤー連結部30と操作レバー12とが付勢されて、回転体9が走行用車輪1から常に離れようとする状態に維持される構成とし、この弾性体32の付勢力に抗して操作レバー12を握り込み操作することで、回転体9が走行用車輪1に接する状態にできる構成としている。
また、本実施例では、詳しく図示していないが、回転体用軸部14に対し前記動力受18(スプロケット18A)を着脱自在に設けている。即ち、ギア比の異なるスプロケット18Aを選択して取付することで、散布ロール8の回転比を変更することが可能となり、この散布ロール8の回転比の変更によって粉粒体4の繰り出し排出量を調整可能となる構成としている。
また、本実施例では、前記ホッパー5の下端の前記排出口6に、この排出口6から前記散布ロール8に向かって進退移動自在にシャッター体20を設け、このシャッター体20を進退移動させてこのシャッター体20と散布ロール8表面との間隔を調整することにより、ホッパー5内の粉粒体4の排出量を変更し得るように構成している。
更に詳しくは、シャッター体20は、側面視L字状の板材で構成し、このシャッター体20をその水平板部を上側とし、垂直板部をホッパー5の後面部に重合状態に沿設配設している。また、このシャッター体20より上方のホッパー5後面部に、シャッター体20と上下対設状態にして側面視L字状の板材で成るシャッター支持体33を付設固定し、このシャッター支持板33の水平板部とシャッター体20の水平板部との間に調整用螺子杆34を架設して、この調整用螺子杆34の回動螺動操作によりシャッター支持体33に対しシャッター体20が上下方向にスライド移動して、このシャッター体20の下端が前記排出口6から前記散布ロール8に向かって進退移動するように構成している。
従って、シャッター体20の下端と散布ロール8表面の距離を近づけて粉粒体4の散布量を減らしたり、逆にシャッター体20の下端と散布ロール8表面の距離を遠ざけて粉粒体4の散布量を増やしたりと、シャッター体20の移動調整により粉粒体4の排出量を変更できる構成としている。
また、本実施例では、前記散布ロール8の表面に接して前記粉粒体4排出後に前記粉粒体収納凹部21に残った粉粒体4を掃き出すブラシ36を備えている。
具体的には、図5に示すように、散布ロール8の下方に位置する主フレーム22の後面部に、取付金具38を介してブラシ36をその毛先が上向きとなるようにして取付固定すると共に、このブラシ36の毛先が散布ロール8の下方側に位置している表面(外周面)に接触するように構成している。図中符号39は取付金具38を主フレーム22に固定するための取付ボルトである。
また、このブラシ36の毛先が散布ロール8表面の接触部位に対して略直角に接触するように、このブラシ36を取付金具38を介して主フレーム22に対し斜設状態に設けている。このようにブラシ36を散布ロール8表面に略直角に接触させたことより、散布ロール8の後方回転時にも前方回転時にもこのブラシ36接触が回転抵抗となりにくい構成としている。
また、このブラシ36は、散布ロール8の散布ロール用軸部16の真下位置より、車体3の進行方向前側位置で散布ロール8の下方側であって前側に位置している表面に接するように配置して、散布ロール8の表面が散布ロール用軸部16より後側にある時に排出しきれずに残ってしまった粉粒体4を、このブラシ36で掃き出して排出させることができるように構成している。
また、本実施例では、前記ホッパー5下端の排出口6の前側口縁部に、前記ブラシ36で掃き出しきれなかった粉粒体4を掃き出す補助ブラシ36Aを設けている。
図中符号35は散布ロール8から繰り出される粉粒体4を周囲に飛散させずに車体3の下方へと誘導案内する誘導板、37は車体3を停止状態に保持する接地脚である。
尚、本考案は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 走行用車輪
2 手押しハンドル
3 車体
4 粉粒体
5 ホッパー
6 排出口
7 撹拌体
8 散布ロール
9 回転体
10 連動機構
11 クラッチ機構
12 切替操作部
13 可動部
14 回転体用軸部
15 撹拌体用軸部
16 散布ロール用軸部
17 回転伝達機構部
18 動力受
18A スプロケット
19 伝達部材
19A チェーン
20 シャッター体
21 粉粒体収納凹部
36 ブラシ

Claims (9)

  1. 走行用車輪と手押し用ハンドルを備えた車体に、粉粒体を収容するホッパーを設けると共に、このホッパーの下端排出口を、車体の走行方向と直交する方向に長さを有する横長形状の排出口に形成し、このホッパー内の前記排出口近傍に、このホッパー内の粉粒体を回転により撹拌する撹拌体を回転自在に設け、このホッパーの下方に、前記横長形状の排出口に沿って長さのある散布ロールを回転自在に設けると共に、この散布ロールの表面を前記排出口に臨設状態に配設して、この散布ロールの回転により排出口からホッパー内の粉粒体が排出されるように構成し、前記走行用車輪に接することでこの走行用車輪と連動回動する回転体を備えると共に、この回転体の回転を前記撹拌体と前記散布ロールに伝達して連動回転せしめる連動機構を備え、この回転体を前記走行用車輪に接する状態と接しない状態とに切替動作せしめて前記連動機構を回転伝達状態と遮断状態とに切替制御するクラッチ機構を備えると共に、このクラッチ機構の切替操作部を備えたことを特徴とする粉粒体散布装置。
  2. 前記クラッチ機構は、前記車体に、前記切替操作部の切替操作に連動して前記走行用車輪に対し接離可動する可動部を設け、この可動部に前記回転体を回転自在に設けて、前記切替操作部の切替操作よって回転体が前記走行用車輪に接する状態と接しない状態とに切替動作するように構成したことを特徴とする請求項1記載の粉粒体散布装置。
  3. 前記連動機構は、前記回転体が固定された回転体用軸部と、前記撹拌体が固定された撹拌体用軸部と、前記散布ロールが固定された散布ロール用軸部とに回転伝達機構部を設け、前記回転体と共に回転する回転体用軸部の回転がこの回転伝達機構部を介して前記撹拌体用軸部と前記散布ロール用軸部とに伝達して、この撹拌体用軸部に固定した撹拌体と散布ロール用軸部に固定した散布ロールとが連動回転する構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の粉粒体散布装置。
  4. 前記回転伝達機構部は、前記回転体が固定された回転体用軸部と、前記撹拌体が固定された撹拌体用軸部と、前記散布ロールが固定された散布ロール用軸部とに、スプロケットやプーリなど動力受を設け、この各動力受にチェーンやベルトなどの伝達部材を巻架することにより、前記回転体と共に回転する回転体用軸部の回転がこの伝達部材を介して前記撹拌体用軸部と前記散布ロール用軸部とに伝達して、この撹拌体用軸部に固定した撹拌体と散布ロール用軸部に固定した散布ロールとが連動回転する構成としたことを特徴とする請求項3記載の粉粒体散布装置。
  5. 少なくとも前記回転体用軸部に前記動力受を着脱自在に設けて、回転比の異なる動力受を選択して取付し得るように構成したことを特徴とする請求項4記載の粉粒体散布装置。
  6. 前記ホッパーの下端の前記排出口に、この排出口から前記散布ロールに向かって進退移動自在にシャッター体を設け、このシャッター体を進退移動させてこのシャッター体と散布ロール表面との間隔を調整することにより、ホッパー内の粉粒体の排出量を変更し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の粉粒体散布装置。
  7. 前記散布ロールの長さ寸法を、前記横長形状の排出口の横幅寸法と略同等の長さ寸法に設定して、この散布ロールの表面を排出口の略全域に臨設状態に配設し、この散布ロールの表面に粉粒体収納凹部を多数散在状態に形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の粉粒体散布装置。
  8. 前記散布ロールの表面に接して、前記粉粒体排出後に前記粉粒体収納凹部に残った粉粒体を掃き出すブラシを備えたことを特徴とする請求項7記載の粉粒体散布装置。
  9. 前記撹拌体は、前記横長形状の排出口に沿った長さを有し、この長さのある撹拌体をその長さ方向が前記排出口の横幅方向と平行となるようにして前記ホッパー内の排出口近傍に設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の粉粒体散布装置。
JP2009002457U 2009-04-16 2009-04-16 粉粒体散布装置 Expired - Lifetime JP3151552U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009002457U JP3151552U (ja) 2009-04-16 2009-04-16 粉粒体散布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009002457U JP3151552U (ja) 2009-04-16 2009-04-16 粉粒体散布装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3151552U true JP3151552U (ja) 2009-06-25

Family

ID=54855939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009002457U Expired - Lifetime JP3151552U (ja) 2009-04-16 2009-04-16 粉粒体散布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3151552U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10870237B2 (en) 2016-11-15 2020-12-22 Tongtai Machine & Tool Co., Ltd. Powder supply device for use with powder spreaders

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10870237B2 (en) 2016-11-15 2020-12-22 Tongtai Machine & Tool Co., Ltd. Powder supply device for use with powder spreaders

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2021200881B2 (en) Powered hand-held spreader
KR20120076917A (ko) 동력수단이 구비된 소형 비료 살포기
JP2021061822A (ja) デュアルシャットオフ制御装置を備えたデュアルインペラー型散布機
JP3151552U (ja) 粉粒体散布装置
AU2018223782B2 (en) Dual rotor spreader system
US20050229844A1 (en) Device for dispensing granulated material
JP5924838B2 (ja) 散布装置
KR101009994B1 (ko) 소형 비료 살포기
CA2212593A1 (en) Spreading and conveying apparatus
KR101277878B1 (ko) 살포기
US20080029560A1 (en) Mobile seed spreader
JP3234164U (ja) 被散布物散布装置及びこれを移動台車に載置した被散布物散布機
JP6095170B2 (ja) 農作業機
US9010665B1 (en) Manually operated compost topdresser
JP4423593B2 (ja) 肥料散布機のシャッター操作装置
KR102584363B1 (ko) 운반차 겸용 궤도형 살포기
JP2008148624A (ja) 散布装置
JP3349597B2 (ja) 堆肥散布機
JP2003250317A (ja) 散布装置
KR101153209B1 (ko) 자동 비료살포기
KR20220106611A (ko) 운반차 겸용 차륜형 살포기
AU2014414483B2 (en) Lever actuable control for varying degree of opening of dispensing hole in spreader
JP4817439B2 (ja) 乗用型芝刈機
KR20230036556A (ko) 살포용 카트
JP2009201471A (ja) 肥料散布機

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130603

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term