JP3151362B2 - 気泡発生浴槽の空気流量制御装置 - Google Patents

気泡発生浴槽の空気流量制御装置

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JP3151362B2
JP3151362B2 JP29085494A JP29085494A JP3151362B2 JP 3151362 B2 JP3151362 B2 JP 3151362B2 JP 29085494 A JP29085494 A JP 29085494A JP 29085494 A JP29085494 A JP 29085494A JP 3151362 B2 JP3151362 B2 JP 3151362B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気泡発生浴槽の空気流
量制御装置に関し、詳しくは浴槽水をポンプにより循環
させる際に、空気取り入れ口より取り入れた空気の量を
調整して気泡混じりの噴流を発生させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、浴槽水をポンプにより循環さ
せて浴槽内に設けたノズル口より噴出させると共に、空
気取り入れ口より取り入れられた空気を空気流量調整弁
を介してポンプからの循環水に混入させて該ノズル口よ
り気泡混じりの噴流を発生させるようにした気泡発生浴
槽が知られている。
【0003】また、気泡発生浴槽ではないが、例えばガ
ス給湯器のようなガス量調整のために用いる空気流量調
整弁として図11に示すものが知られている。この空気
流量調整弁5′は、流路80内に設けた振動可能な弾性
体より成る弁体5b′を流路面積調整のために設けた開
口部40に近づけたり、遠ざけたりして流路面積を調整
するものであり、弁体5b′を弾性体で形成することで
弁体5b′を開口部40に密着させて流路面積をゼロに
できるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
な弁体5b′を流路面積調整のために設けた開口部40
に近づけたり、遠ざけたりして流路面積を調整するもの
にあっては、清浄な空気の場合はよいが、空気中にゴミ
や不純物50などが多く含まれているような汚れた空気
の場合、図12に示すように、弁体5b′と開口部40
との間にゴミ50などが噛み込んで開口部40を完全に
閉止できなくなるおそれがある。特にゴミやその他の不
純物50が弁体5b′や開口部40に付着したまま使用
時間が長くなったような場合は、開口部40の流路面積
が微妙に変わり、流量調整が初期設定と変わってくるお
それがあり、このような空気流量調整弁5′は気泡発生
浴槽の空気流量調整弁としての使用には適さなかった。
【0005】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、弁体の入口から出
口に至る流路を詰まらせる心配がなく、長期使用におい
ても弁体による流量調整を初期設定と同じ状態で行なえ
ると共に、弁体の開口面積の異なる出口を弁本体の定位
置に停止させて、開口面積に応じた空気の流量の調整を
正確に且つ容易に行なえるようにした気泡発生浴槽の空
気流量制御装置を提供するにあり、別の目的とするとこ
ろは、浴槽水をゴミ等を除去する目的で循環させる際に
騒音の発生を抑えることができる気泡発生浴槽の空気流
量制御装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、浴槽水をポンプ2により循環させて浴槽
1内に設けたノズル口3より噴出させると共に、空気取
り入れ口4より取り入れられた空気を空気流量調整弁5
を介してポンプ2からの循環水に混入させて該ノズル口
3より気泡混じりの噴流を発生させるようにした気泡発
生浴槽の空気流量制御装置において、空気流量調整弁5
は、空気取り入れ口4に連通する空気取り入れ側流路2
2とノズル口3に連通するノズル側流路21とが夫々形
成された弁本体5aと、弁本体5a内に回転自在に収納
されてモータ13により回転駆動される球状の弁体5b
とを備え、球状の弁体5bには空気取り入れ側流路22
に向けて開口する入口23と、この入口23に連通し且
つノズル側流路21に向けて開口する出口25とが夫々
形成されると共に、この出口25は弁体5bの回転方向
に間隔をあけて形成された開口面積の異なる複数の出口
25a〜25dから成り、弁体5bの全開位置にあって
は開口面積が最も大きい出口25dがノズル側流路21
に全開で連通した状態となり、空気の噴流が最大とな
り、この状態から弁体5bの全開位置を基準として弁体
5bを正方向に一定角度回転させて、開口面積が最も大
きい出口25dよりも開口面積が小さい出口がノズル側
流路21に全開で連通した状態となり、開口面積が最も
小さい出口25aがノズル側流路21に全開で連通した
状態から弁体5bを正方向に回転させるとノズル側流路
21が全閉状態となり、さらに弁体5bを正方向に回転
させると弁体5bが全開位置に戻るように構成されてお
り、弁体5bを駆動するモータ13は、弁体5bの複数
の出口25a〜25dのいずれか1つの出口25a(又
は25b〜25d)がノズル側流路21に開口した状態
又はすべての出口25a〜25dがノズル側流路21と
遮断された状態のいずれかの状態を弁体5bの回転位置
で検知して弁体5bを任意の回転位置で停止させる回転
位置検知手段31を備えていることに特徴を有してい
る。
【0007】弁体5bを駆動するモータ13は、浴槽水
を濾過装置に通して浄水としてノズル口3から噴出させ
る際に、弁体5bの複数の出口25a〜25dがすべて
全閉状態となる位置に弁体5bの回転位置を設定するた
めの制御部14を備えているのが好ましい。
【0008】
【作用】本発明によれば、開口面積の異なる複数の出口
25a〜25dが形成された球状の弁体5bを用い、こ
の弁体5bを回転させることで流路面積を変えるように
したから、弁体5bの出口25a〜25dの開口面積に
応じて空気の流量を調整でき、仮りに空気中のゴミや不
純物などが弁体5bに付着しても、弁体5bが回転動作
する時に弁本体5aとの間で切断される形となり、弁体
5bの入口23から出口25a〜25dに至る流路24
が詰まるおそれがない。しかも、弁体5bの回転位置を
検知して弁体5bを任意の回転位置で停止させる回転位
置検知手段31を備えているから、弁体5bの開口面積
の異なる出口25a〜25dを弁本体5aの定位置に停
止させることができるようになり、開口面積に応じた空
気の量の調整を行なうことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例に用いられる気泡発生浴槽は、図2及び
図3に示すように、浴槽水をポンプ2により循環させて
浴槽1内に設けたノズル口3より噴出させると共に、空
気取り入れ口4より取り入れられた空気を空気流量調整
弁5を介してポンプ2からの循環水に混入させて該ノズ
ル口3より気泡混じりの噴流を発生させるものであっ
て、浴槽1内のノズル口3は浴槽1の外側壁に接続した
給湯管6に接続されると共に、給湯管6に分岐接続され
た浴槽1側の空気配管7aは、浴槽フランジ1aの下面
側で逆U字状に屈曲して、その先端がポンプユニット8
側に接続された空気配管7bにクイックファスナー9、
ゴムパイプ10等を介して接続されている。尚、ノズル
口3の数は1個に限らず、浴槽1の異なる位置に複数個
設けられてもよい。図2中の実線矢印aは空気の流れを
示し、破線矢印bは水の流れを示している。
【0010】ポンプユニット8内には、図3に示すよう
に、浴槽1の吸湯口11に吸込管12を介して連結され
るポンプ2が収納されており、このポンプ2の吐出部は
上記ノズル口3に接続される給湯管6に連結されてい
る。また、ポンプユニット8内には、正逆回転可能なモ
ータ13と、後述する空気流量調整弁5と、これらを制
御するための制御部14(図10)とが設けられてい
る。空気流量調整弁5はモータ13によって駆動される
ものであって、空気取り入れ口4に連通している。この
空気取り入れ口4は、図2に示すように、ポンプユニッ
ト8の外部に露出しており、庇状の防雨カバー15と防
虫・防塵用メッシュ16とで覆われている。この空気取
り入れ口4は1個のノズル口3に対応するだけでなく、
例えば複数のノズル口3を備えた浴槽1にあっては複数
のノズル口3に対応してポンプユニット8の1箇所にま
とめて設けられるものである。また、ノズル口3が塞が
れたような場合には給湯管6からの循環水が空気配管7
a,7bを伝って空気流量調整弁5を逆流することがあ
り、この場合を考慮して本実施例ではポンプユニット8
の内部に空気取り入れ口4のT字管17を貫通して下方
に垂下する排水管18を付設すると共に、ポンプユニッ
ト8の底部に排水口18aを開口させてあり、これによ
り、空気流量調整弁5を逆流した循環水が空気取り入れ
口4からではなく、排水口18aよりポンプユニット8
の外部に排水されるようになっている。尚図2中の19
はゴムパイプ、60はOリングである。
【0011】さらに、空気の流量を手動でなく、空気流
量調整弁5を遠隔操作で調整するための操作手段20
(図10)が浴槽1外部に設けられている。この操作手
段20は、例えば空気量調整用及び空気停止用のスイッ
チ、ボリューム等を備えており、この操作手段20から
の信号から制御部14に送られることによりモータ13
が駆動制御されるようになっている。
【0012】一方、電動弁である空気流量調整弁5は、
図1に示すように、ノズル口3に連通するノズル側流路
21と空気取り入れ口4に連通する空気取り入れ側流路
22(図4)とが夫々形成された弁本体5aと、弁本体
5a内に回転自在に収納されてモータ13で回転駆動さ
れる球状の弁体5bとで構成されている。ここで、球状
の弁体5bは、図4〜図6に示すように、モータ軸13
aと同軸上に連結されるものであり、本実施例では弁体
5bの入口23を通る軸上に嵌合凹部24(図6)を切
欠形成し、この嵌合凹部24に嵌合する嵌合突起24a
をモータ軸13aの先端に嵌合させることで弁体5bを
モータ軸13aに取付けてあり、これにより弁体5bは
入口23を中心軸として回転自在となっている。尚図4
中、27はモータカバー、28はOリング、29は軸押
さえ、30はパッキンである。
【0013】球状の弁体5b内部には、図1に示すよう
に、断面形状がL字状の流路24が形成されており、こ
の流路24の一端が空気取り入れ側流路22に向けて開
口する入口23となっており、他端がこの入口23に連
通し且つノズル側流路21に向けて開口する出口25と
なっている。弁体5bの入口23は、弁体5bの軸と同
じ方向に向けて常時全開状態に開口している。また弁体
5bの出口25は、本実施例では、弁体5bの回転方向
に間隔をあけて形成された開口面積の異なる4個の出口
25a〜25dにより構成されている。これら出口25
a〜25dは、弁体5b内部で入口23と夫々連通して
おり、弁体5bの入口23に対して90°の角度に夫々
設定されると共に、入口23を中心にして放射状に広が
っており、各出口25a〜25dの相互間には各出口2
5a〜25dを周方向に仕切るための仕切り部26が設
けられている。この仕切り部26は、いずれか1つの出
口25a(又は25b〜25d)がノズル側流路21に
全開で連通した状態になったとき、他の出口25b〜2
5dがノズル側流路21と連通するのを防止するための
ものであり、これにより、各出口25a〜25dの開口
面積に応じた空気の量がノズル側流路21に供給される
仕組みとなっている。
【0014】尚、流路面積の異なる2つのノズル側流路
21,21aを図4のように弁本体5aの2箇所に設け
ておき、これらノズル側流路21,21aを弁体5bに
よって切り替えることで、空気の量を調整するものであ
ってもよい。この場合、一方のノズル側流路21又は2
1aのみを用いる場合には、使用しないノズル側流路2
1a又は21をキャップ26で閉塞しておけばよい。
【0015】一方、弁体5bを駆動するモータ13に
は、弁体5bの4個の出口25a〜25dのうち、1個
の出口25a(又は25b〜25d)がノズル側流路2
1に開口した状態又はすべての出口25a〜25dがノ
ズル側流路21と遮断された状態のいずれかの状態を弁
体5bの回転位置で検知して、弁体5bを任意の回転位
置で停止させるための回転位置検知手段31が設けられ
る。この回転位置検知手段31は、例えば図5〜図9に
示すように、位置合わせ用の2個のホール素子31aと
1個の磁石31bとで構成される。2個のホール素子3
1aは、図5に示すように、モータ軸13aを挟んで略
反対側の位置で例えばモータホルダー(図示せず)に夫
々固定されており、また磁石31bはモータ軸13aよ
り突設された突出部13bに固定されており、これらホ
ール素子31aと磁石31bとによって弁体5bの全開
位置と全閉位置が夫々検知されるものである。
【0016】ところで、ホール素子31aの検知方向に
は指向性があり、例えば図8(a)(b)のように検知
方向Aから磁石31bが近づくと検知が素早く行なわ
れ、磁石31bとの対向位置でホール素子31aを正確
に停止させることができるが、図8(c)のように検知
方向Bではない逆の方向Bから磁石31bが近づくと検
知が遅れる傾向にあり、この場合、図8(d)のように
ホール素子31aが磁石31bを行き過ぎて停止するこ
とがあり、この場合、ホール素子31aの停止位置に誤
差が生じてしまい、結果として弁体5bの回転位置を正
確に設定できなくなるという問題が生じる。そこで、検
知方向Aではない逆の方向Bから磁石31bが近づいて
きた場合には、ホール素子31aが行き過ぎることを考
慮して、図9の矢印Cのように検知後にモータ13を逆
回転させる。これにより、同(d)のように検知方向A
から磁石31bが近づく形となり、最終的には同(a)
のように磁石31bとの対向位置でホール素子31aを
正確に停止させることができるようになるので、その
後、空気の量を変えるときにホール素子31aの停止位
置を基準としてモータ13を回転させることで、モータ
13の回転角度を正確に設定できるようになる。このよ
うに、全開、全閉位置ではホール素子31aで検知する
ことで空気量を正確に制御できると共に、全開、全閉以
外の他の開度については、全開位置と全閉位置とを基準
としてモータ13の回転時間によって制御することで、
全開と全閉との中間の空気量もまた正確に制御できるよ
うになる。尚、回転位置検知手段31としてホール素子
31aに代えて例えばリミットスイッチでモータ軸13
aの回転角度を検知することも可能である。
【0017】次に、図1を参照して弁体5bの動作を説
明する。先ず図1(a)に示す弁体5bの全開位置にあ
っては、開口面積が最も大きい出口25dがノズル側流
路21に全開で連通した状態となり、空気の噴流が最大
となる。この状態から弁体5bの全開位置を基準とし
て、モータ13を正方向に一定時間回転させると、弁体
5bが一定角度回転して、出口25dよりも開口面積が
小さい出口25cがノズル側流路21に全開で連通した
状態(同(b)の状態)となる。さらにこの状態から弁
体5bを正方向に一定時間回転させると、開口面積より
小さい出口25bがノズル側流路21に全開で連通した
状態(同(c)の状態)となり、さらにこの状態から弁
体5bを正方向に一定時間回転させると、開口面積が最
も小さい出口25aがノズル側流路21に全開で連通し
た状態(同(d)の状態)となり、さらにこの状態から
弁体5bを正方向に回転させると、すべての出口25a
〜25dが弁本体5aの内壁面で閉塞されるため、弁本
体5aのノズル側流路21が全閉状態(同(e)の状
態)となり、空気の噴流が停止される。このとき、図8
(a)(b)のようにモータ軸13a上の磁石31bが
一方のホール素子31aの検知方向Aから近づくことに
よって検知動作が早期に行なわれ、モータ軸13aを正
しい位置に停止させることができ、これに伴い弁体5b
を全閉位置で正確に停止させることができ。その後、さ
らに弁体5bを正方向に回転させると図1(a)に示す
弁体5bの全開位置に戻るが、このときは他方のホール
素子31aによって弁体5bを全開位置に停止させるこ
とができるので、空気を再び吐出させることができる。
このように、弁体5bの全開位置と全閉位置とを2箇所
に設けられたホール素子31aで夫々検知し、且つ全
開、全閉位置の中間はモータ13の回転時間で制御する
ようにしたから、弁体5bの出口25a〜25dの開口
面積の変化に応じて取り入れ口から取り入れる空気の量
を調整することができる。
【0018】しかして、開口面積の異なる4個の出口2
5a〜25dが形成された球状の弁体5bを用い、この
弁体5bを回転させることで流路面積を変えるようにし
たから、弁体5bの出口25a〜25dの開口面積に応
じて空気の流量を調整でき、仮りに空気中のゴミや不純
物などが弁体5bの出口25等に付着しても、弁体5b
が回転動作する時に弁本体5aのノズル側流路21の入
口周縁部分との間に挟まれて切断される形となり、弁体
5bの入口23から出口25a〜25dに至る流路が詰
まるおそれがなくなり、長期使用においても弁体5bに
よる流量調整を初期設定と同じ状態で行なうことができ
るものである。
【0019】またこの実施例では、弁体5bの回転位置
を検知して弁体5bを任意の回転位置で停止させるため
のホール素子31aと磁石31bとを備えているから、
仮りにホール素子31aが磁石31bを行き過ぎて停止
した場合であっても図8(c)(d)のようにモータ1
3が逆回転してホール素子31aを正確な位置に自動的
に戻すことができるので、弁体5bの開口面積に応じた
流量の調整を正確に且つ容易に行なうことができるとい
う利点がある。
【0020】本発明の他の実施例として、浴槽1の吸湯
口11にフィルタのような濾過装置(図示せず)を取付
け、このフィルタを利用して浴槽水の浄化を行なう気泡
発生浴槽において、制御部14(図10)によって、浴
槽水を濾過装置に通して浄水としてノズル口3から噴出
させる際に、弁体5bの4個の出口25a〜25dがす
べて全閉状態となる位置に弁体5bの回転位置を設定す
ることができるものである。ちなみに、従来の図11,
12のような空気流量調整弁5′を用いた場合におい
て、浴槽内に垢やゴミ等が発生し、これを取り除く目的
で浴槽水を循環浄化させる場合、空気混じりの浴槽水を
循環させると浴槽水と空気とが混合するときに騒音が発
生してしまう。つまり、浴槽水に発生した垢やゴミ等
は、次に入浴する人にとっては不快である反面、ゴミ除
去のために浴槽水を気泡混じりで循環させることは騒音
の発生源となってしまうという問題がある。特に従来の
ようにゴミや不純物によって流路を全閉状態にできなく
なる構造では、騒音発生は避けられないものである。
【0021】一方、これに対して本実施例では、浴槽水
をゴミ等を除去する目的で循環させる際に、操作手段2
0(図10)の空気停止用のスイッチを操作して弁体5
bの開度を全閉位置(図1(e)の状態)となるように
制御部14で設定できるので、ゴミ除去時に空気の噴出
を完全に止めることができるので、浴槽1のノズル口3
からの噴流は空気の混ざらない噴流となり、通常の気泡
混じりの噴流の運転よりも低騒音で運転することができ
る結果、例えば夜間において浴槽水からゴミ等を静かに
除去して、快適に入浴できるという作用効果が得られ
る。
【0022】
【発明の効果】上述のように、請求項1記載の発明は、
空気流量調整弁が、空気取り入れ口に連通する空気取り
入れ側流路とノズル口に連通するノズル側流路とが夫々
形成された弁本体と、弁本体内に回転自在に収納されて
モータにより回転駆動される球状の弁体とを備え、球状
の弁体には空気取り入れ側流路に向けて開口する入口
と、この入口に連通し且つノズル側流路に向けて開口す
る出口とが夫々形成されると共に、この出口は弁体の回
転方向に間隔をあけて形成された開口面積の異なる複数
の出口から成り、弁体を駆動するモータは、弁体の複数
の空気出口のいずれか1つの出口がノズル側流路に開口
した状態又はすべての出口がノズル側流路と遮断された
状態のいずれかの状態を弁体の回転位置で検知して弁体
を任意の回転位置で停止させる回転位置検知手段を備え
ているから、開口面積の異なる複数の出口が形成された
球状の弁体を回転させることにより、弁体の流路面積を
変えることができ、必要に応じた空気の量に調整でき
る。また弁体の全開位置にあっては開口面積が最も大き
い出口がノズル側流路に全開で連通した状態となり、空
気の噴流が最大となり、この状態から弁体の全開位置を
基準として弁体を正方向に一定角度回転させて、開口面
積が最も大きい出口よりも開口面積が小さい出口がノズ
ル側流路に全開で連通した状態となり、開口面積が最も
小さい出口がノズル側流路に全開で連通した状態から弁
体を正方向に回転させるとノズル側流路が全閉状態とな
り、さらに弁体を正方向に回転させると弁体の全開位置
に戻るように構成されているので、弁体の出口の開口面
積の変化に応じて取り入れ口から取り入れる空気の量を
調整することができる。また、空気中のゴミや不純物な
どが弁体に付着せず、弁体の入口から出口に至る流路が
詰まるおそれがなく、且つ回転位置検知手段によって弁
体の開口面積の異なる出口を弁本体の定位置に停止させ
ることができ、その結果、長期使用においても弁体によ
る流量調整を初期設定と同じ状態で行なうことができる
と共に、弁体の開口面積に応じた流量の調整を正確に且
つ容易に行なうことができるという効果を奏する。
【0023】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の弁体を駆動するモータが、浴槽水を濾過装置に通して
浄水としてノズル口から噴出させる際に、弁体の複数の
出口がすべて全閉状態となる位置に弁体の回転位置を設
定するための制御部を備えているから、請求項1記載の
効果に加えて、浴槽水をゴミ等を除去する目的で循環さ
せる際に、弁体の開度を全閉位置で使用することで、空
気の噴出を完全に止めることができるので、通常の気泡
混じりの噴流の運転よりも低騒音で運転することがで
き、空気と浴槽水とが混じる時に発生する騒音を抑える
ことができる結果、例えば夜間において浴槽水からゴミ
等を静かに除去して、快適に入浴できるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は本発明の一実施例に用いられ
る空気流量調整弁の動作説明図である。
【図2】同上の空気流量調整弁の配管図である。
【図3】同上の気泡発生浴槽の概略配管図である。
【図4】同上の空気流量調整弁とモータの断面図であ
る。
【図5】同上のホール素子と磁石との位置関係を説明す
る平面図である。
【図6】(a)〜(c)は同上のモータ軸と弁体との取
付け状態を説明する側面図、取付け部分の要部断面図、
取付け部分を含む側面図である。
【図7】(a)は同上の磁石の取付け状態を示す側面
図、(b)は同上のホール素子と磁石との位置関係を示
す平面図、(c)はホール素子の斜視図である。
【図8】(a)(b)はホール素子の検知方向からの検
知動作を示す概略図、(c)(d)はホール素子の検知
方向からではない逆方向からの検知動作を示す概略図で
ある。
【図9】(a)は全開位置でのホール素子の検知動作を
示す概略図、(b)〜(d)はホール素子の検知方向か
らではない逆方向からの検知動作を示す概略図である。
【図10】同上のブロック図である。
【図11】(a)(b)は従来の空気流量調整弁の動作
説明図である。
【図12】図11の空気流量調整弁にゴミが詰まった状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 浴槽 2 ポンプ 3 ノズル口 4 空気取り入れ口 5 空気流量調整弁 5a 弁本体 5b 弁体 13 モータ 14 制御部 21 ノズル側流路 22 空気取り入れ側流路 23 入口 25a〜25d 出口 31 回転位置検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中岡 敬善 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−274251(JP,A) 特開 平6−209973(JP,A) 実開 平2−102235(JP,U) 実開 平3−56433(JP,U) 実開 平2−105678(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 23/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽水をポンプにより循環させて浴槽内
    に設けたノズル口より噴出させると共に、空気取り入れ
    口より取り入れられた空気を空気流量調整弁を介してポ
    ンプからの循環水に混入させて該ノズル口より気泡混じ
    りの噴流を発生させるようにした気泡発生浴槽の空気流
    量制御装置において、空気流量調整弁は、空気取り入れ
    口に連通する空気取り入れ側流路とノズル口に連通する
    ノズル側流路とが夫々形成された弁本体と、弁本体内に
    回転自在に収納されてモータにより回転駆動される球状
    の弁体とを備え、球状の弁体には空気取り入れ側流路に
    向けて開口する入口と、この入口に連通し且つノズル側
    流路に向けて開口する出口とが夫々形成されると共に、
    この出口は弁体の回転方向に間隔をあけて形成された開
    口面積の異なる複数の出口から成り、弁体の全開位置に
    あっては開口面積が最も大きい出口がノズル側流路に全
    開で連通した状態となり、空気の噴流が最大となり、こ
    の状態から弁体の全開位置を基準として弁体を正方向に
    一定角度回転させて、開口面積が最も大きい出口よりも
    開口面積が小さい出口がノズル側流路に全開で連通した
    状態となり、開口面積が最も小さい出口がノズル側流路
    に全開で連通した状態から弁体を正方向に回転させると
    ノズル側流路が全閉状態となり、さらに弁体を正方向に
    回転させると弁体が全開位置に戻るように構成されてお
    り、弁体を駆動するモータは、弁体の複数の空気出口の
    いずれか1つの出口がノズル側流路に開口した状態又は
    すべての出口がノズル側流路と遮断された状態のいずれ
    かの状態を弁体の回転位置で検知して弁体を任意の回転
    位置で停止させる回転位置検知手段を備えていることを
    特徴とする気泡発生浴槽の空気流量制御装置。
  2. 【請求項2】 弁体を駆動するモータは、浴槽水を濾過
    装置に通して浄水としてノズル口から噴出させる際に、
    弁体の複数の出口がすべて全閉状態となる位置に弁体の
    回転位置を設定するための制御部を備えていることを特
    徴とする請求項1記載の気泡発生浴槽の空気流量制御装
    置。
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