JP3151075U - 切り替え断路器 - Google Patents

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淳吉 大塚
淳吉 大塚
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株式会社古川電機製作所
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Abstract

【課題】立刃に接触、回動可能に備えた切り替え刃を切り替えレバーで断路位置より一対の受刃へ切り替え、切り替え刃を立刃と受刃に圧接して通電する。【解決手段】一対の導電性受刃3と、導電性立刃2と、立刃側の作動軸6に回動可能に備えた切り替え刃4と、切り替え刃4の一方の面側に作動軸に切り替え刃4との協働を保持及び解除可能なトグルリンクAを備えた切り替えレバー7と、切り替え刃4の他方の面側に切り替え刃4との協働を保持及び解除可能なトグルリンクBを備えたトグル作用レバー8と、付勢手段とカム手段とを備え、切り替え刃4には自由端の接触軸に締め付けレバー27と、付勢手段とカム手段を備え、切り替えレバー7と締め付けレバー27と協働可能に連結された連結部材32と、立刃の両側には、前面側と後面側に備えたトグルリンクの保持を解除するためのストッパー部材41とを備えた切り替え断路器。【選択図】図10

Description

この考案は、立刃に備えた切り替え刃を1対の受刃と断路位置に切り替え、通電経路の切り替え、通電を断路できる切り替え断路器に関する。
従来、この種の切り替え断路器として、立刃に備えた切り替え刃を一対の受刃のいずれかに切り替え時、トグル機構(トグルリンク)を利用して加圧手段を働かせて圧接するものとして、特許文献の双投型断路器が公開されている。
実用新案登録第1959942号公報
上記双投型断路器は、立刃に備えた切り替え刃を一対の受刃のいずれかに切り替えるものであるが、立刃の支軸に切り替え刃が回動可能に備えられ、切り替え刃の受刃側の軸に軸支する締め付けレバーが操作レバーで回動され、二枚の切り替え刃の間に備える締め付けレバーの前後にトグルリンクを備えるので、この構造では二枚の切り替え刃の間隔が広くなり、その切り替え刃を投入する受刃も断面コ字型となり、断路器を複数組並設すると幅が広くなり、また二枚の切り替え刃の間に備える締め付けレバーの前後にトグルリンクを備え、トグルリンクを元の保持状態にばねで戻す構造であるから、構造が複雑で、部品点数が多いなどの問題があった。
この考案は、導電性立刃の作動軸に切り替え刃を回動可能に備え、切り替え刃を中立の断路位置から、一対の導電性受刃のいずれかに切り替える切り替え断路器であって、切り替えレバーをいずれかの受刃に回動時、切り替え刃の両面に備えたトグルリンクのうち一方のトグルリンクの保持を解除し切り替え刃を受刃に投入後切り替えレバーと、切り替え刃の受刃側に備える締め付けレバーとを回動してカム手段と付勢手段を働かせて切り替え刃を導電性立刃および受刃に確実に圧接できる切り替え断路器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するものは、以下の切り替え断路器である。
(1)所定距離離間し、投入孔を向かい合わせて設けた一対の導電性受刃と、
該一対の導電性受刃間の中間部下方に位置する導電性立刃と、
基端部が前記導電性立刃に接触しかつ作動軸により回動可能に軸支され、先端側にて前記一対の導電性受刃に切り替え可能に接触する導電性切り替え刃と、
前記作動軸に、前記切り替え刃の一方の面側に設けられ、前記切り替え刃との協働を保持及び解除可能なトグルリンクを備えた切り替えレバーと、前記切り替え刃の他方の面側に設けられ、前記切り替え刃との協働を保持及び解除可能なトグルリンクを備えたトグル作用レバーと、前記切り替え刃の刃体を導電性立刃に付勢するための付勢手段および圧接するためのカム手段とを備え、
前記切り替え刃には、先端側に回動可能に備え、前記導電性受刃の投入孔に投入する接触軸と、
前記接触軸に締め付けレバーと、前記切り替え刃の刃体を導電性受刃に付勢するための付勢手段および圧接するためのカム手段とを備え、
前記切り替え刃に平行に設けられ、一端が前記切り替えレバーと、他端が前記締め付けレバーと協働可能に連結された連結部材と、
前記導電性立刃の両側には、前記切り替え刃の一方の面側に備えたトグルリンクと他方の面側に備えたトグルリンクを衝接させてトグルリンクの保持を解除するための一対のストッパー部材を備え、
前記切り替えレバーにより導電性立刃を支点として前記導電性切り替え刃を左右いずれかに回動し、切り替え刃の一方の面側と他方の面側のトグルリンクのうち、回動される方向のトグルリンクの保持をストッパー部材で解除し、前記切り替え刃の接触軸を導電性受刃に投入後、前記切り替えレバーを回動してカム手段で前記切り替え刃を導電性立刃に圧接すると同時に前記連結部材を介して前記締め付けレバーを回動してカム手段で前記切り替え刃を導電性受刃に圧接可能としたことを特徴とする切り替え断路器。
(2)前記トグルリンクは、一端にストッパー部材に衝接させる衝突部を有し、ほぼ中央を前記切り替え刃の一側に枢支された第1のトグルレバーと、
一端が前記第1のトグルレバーの他端に折り曲げ可能に結節され、かつ前記切り替えレバーまたは前記トグル作用レバーに設けた作用ピンが摺動可能に挿入される所定長さの長孔を有する第2のトグルレバーとを備え、
前記第2のトグルレバーは、第1のトグルレバーとの結節側を常時保持位置に戻す方向に荷重が働くように重り部が設けられたものである上記(1)に記載の切り替え断路器。
(3)前記切り替え刃は、下部の1または複数箇所に係止凹部を設けたものであり、前記切り替え刃の直下には、前記切り替え刃の前記係止凹部の回動位置に出没可能な係止部材を備えた係止装置を備えた上記(1)または上記(2)に記載の切り替え断路器。
(4)前記導電性立刃、受刃、切り替え刃等からなる断路器単体を複数組配設して、各操作レバーを手動の回動操作或いは駆動手段により一度に切り替え操作可能としたものである上記(1)ないし上記(3)のいずれかに記載の切り替え断路器。
この考案の切り替え断路器によれば、導電性立刃側の作動軸に備えた切り替えレバーを左右いずれかに回動することにより、切り替え刃の一方の面側に備えたトグルリンクと他方の面側に備えたトグルリンクのうち回動する方向のトグルリンクをストッパー部材に衝接させてトグルリンクを解除後に前記切り替えレバーと、前記締め付けレバーの回動で立刃側と受刃側の付勢手段とカム手段を働かせて導電性切り替え刃を導電性立刃と受刃に同時に圧接できるので、便利であり、かつ確実に通電経路の切り替え、通電を断路できる。切り替えレバーは切り替え刃の切り替えだけでなく、一方の面側のトグルリンクの作用レバーと、立刃側のカム手段の締め付けレバーを兼ねているなど、構造が簡単となり、部品点数を少なくできる。
前記トグルリンクは、一端に衝突部を有し、ほぼ中央を切り替え刃の一側に枢支された第1のトグルレバーと、一端が第1のトグルレバーの他端に折り曲げ可能に結節され、かつ切り替えレバーまたはトグル作用レバーに設けた作用ピンが摺動可能に挿入される所定長さの長孔を有する第2のトグルレバーとを備え、前記第2のトグルレバーは、第1のトグルレバーとの結節側を常時保持位置に戻す方向に荷重が働くように重り部を設けたので、切り替え刃を中立から受刃側に回動するとき、第2のトグルレバー重り部の重さに抗して第1のトグルレバーと第2のトグルレバーとの結節部が死点を越えへの字状に折り曲げ可能(トグルリンクの解除状態)となり、また、切り替え刃を受刃側より中立へ回動するとき、第2のトグルレバー重り部の自重の作用で死点を越えて逆への字となり、中立位置に保持状態(トグルリンクの保持状態)に的確に切り替えできる。第2のトグルレバーに重り部を形成するので、構造が簡単となり、部品点数を少なくできる。
前記切り替え刃は、下部の1または複数箇所に係止凹部を設け、前記切り替え刃の前記係止凹部の回動位置に出没可能な係止部材を備えた係止装置を備えたので、切り替え刃の下部の係止凹部を係止装置の係止部材に係合して止めることができ、切り替え刃を中立の断路状態を維持でき、安全に修理作業、交換作業等をすることができ、また左右に切り替える通電状態を確実に維持できる。
前記導電性立刃、導電性受刃、切り替え刃等からなる断路器単体を複数組配設して、各操作レバーを手動の回動操作或いは駆動手段により複数組の断路器を中立位置から左右いずれかの受刃に、一度に切り替えできるので便利であり、遠隔操作も可能である。
図1は、この考案の切り替え断路器の背面図である。 図2は、同切り替え断路器の平面図である。 図3は、同切り替え断路器の側面図である。 図4は、切り替え断路器の断路時(中立状態)の要部正面図である。 図5は、切り替え断路器の断路時(中立状態)の拡大正面図である。 図6は、切り替え断路器の断路時(中立状態)の拡大背面図である。 図7は、切り替え断路器の縦断面図である。 図8は、切り替え断路器の平断面図である。 図9は、切り替え刃を左側へ回動しトグルリンクを解除し、受刃に嵌合保持した状態の正面図である。 図10は、切り替え刃を左側の受刃に嵌合保持し、切り替えレバーで圧接した状態の正面図である。 図11は、同拡大正面図である。 図12は、同切り替え刃を左側の受刃に嵌合保持し、切り替えレバーで圧接した状態の背面図である。 図13は、切り替え刃を右側の受刃に嵌合保持し、切り替えレバーで圧接した状態の正面図である。 図14は、同背面図である。 図15は、(イ)切り替え刃側のカム板の内面図と、(ロ)切り替えレバー側のカム板の内面図である。 図16は、(イ)切り替え刃の受刃側の非圧接状態の付勢手段とカム手段を備えた軸を示す要部断面図と、(ロ)同圧接状態の付勢手段とカム手段を備えた軸を示す要部断面図である。 図17は、立刃側の付勢手段とカム手段を備えた作動軸を示す断面図である。
この考案を実施するための最良の形態を図に示す。図1はこの考案の切り替え断路器の背面図、図2は同切り替え断路器の平面図、図3は同切り替え断路器の側面図、図4は切り替え断路器の断路時(中立状態)の要部正面図、図5は切り替え断路器の断路時(中立状態)の拡大正面図、図6は切り替え断路器の断路時(中立状態)の背面図、図7は切り替え断路器の縦断面図、図8は切り替え断路器の平断面図、図9は切り替え刃を左側へ回動しトグルリンクを解除し、受刃に嵌合保持した状態の正面図、図10は切り替え刃を左側の受刃に嵌合保持し、切り替えレバーで圧接した状態の正面図、図11は同拡大正面図、図12は同切り替え刃を左側の受刃に嵌合保持し、切り替えレバーで圧接した状態の背面図、図13は切り替え刃を右側の受刃に嵌合保持し、切り替えレバーで圧接した状態の正面図、図14は同背面図、図15は(イ)切り替え刃側のカム板の内面図と、(ロ)切り替えレバー側のカム板の内面図、図16は、(イ)切り替え刃の受刃側の非圧接状態の付勢手段とカム手段を備えた接触軸を示す要部断面図と、(ロ)同圧接状態の付勢手段とカム手段を備えた接触軸を示す要部断面図、図17は、立刃側の付勢手段とカム手段を備えた作動軸を示す断面図である。
図1は切り替え断路器の全体を背面側より示す背面図で、受刃3Aを右側、受刃3Bを左側とし、切り替えレバー7側が示されている。
図1乃至図3において、1は切り替え断路器であり、該断路器の枠体1aに導電性立刃2、導電性受刃3、切り替え刃4等を備えた断路器単体Cを所定の間隔をおいて配列する。
2は板状の導電性立刃、3は板状の一対の導電性受刃であり、一対の導電性受刃3は所定距離離間し、投入孔9を向かい合わせて設けてあり、導電性立刃2は前記一対の導電性受刃3、4間の中間部下方に位置するように設けられる。
図4ないし図14では、受刃3Aを左側、受刃3Bを右側とし、切り替え刃4の一方の面に備えるトグル作用レバー8を正面側とし、切り替え刃4の他方の面に備える切り替えレバー7を背面側として説明する。
枠体1の下部中央に立刃2が絶縁部材を介して垂直に設置され、該立刃2の上方で中心線に対称に左側の受刃3A、右側の受刃3Bが絶縁部材を介して固定されている。左側の受刃3A、右側の受刃3Bは横向きで、投入孔9が向かい合わせて設置されている。
本考案の切り替え断路器1は、所定距離離間し、投入孔9を向かい合わせて設けた一対の導電性受刃3と、該一対の導電性受刃3、4間の中間部下方に位置する導電性立刃2と、基端部が前記導電性立刃2に接触しかつ作動軸6により回動可能に軸支され、先端側にて前記一対の導電性受刃に切り替え可能に接触する切り替え刃4と、前記作動軸6に、前記切り替え刃4の一方の面側に設けられ、前記切り替え刃4との協働を保持及び解除可能なトグルリンクAを備えた切り替えレバー7と、前記切り替え刃4の他方の面側に設けられ、前記切り替え刃4との協働を保持及び解除可能なトグルリンクBを備えたトグル作用レバー8と、前記切り替え刃4の刃体を導電性立刃2に付勢するための付勢手段18および圧接するためのカム手段19とを備え、
前記切り替え刃4には、先端側に回動可能に備え、前記導電性受刃3の投入孔9に投入する接触軸10と、前記接触軸10に締め付けレバー27と、前記切り替え刃4の刃体を導電性受刃3に付勢するための付勢手段28および圧接するためのカム手段29とを備え、
一端が前記切り替えレバー7と、他端が前記締め付けレバー27と協働可能に連結された連結部材32と、前記導電性立刃2の両側には、前記切り替え刃4の一方の面側に備えたトグルリンクAと他方の面側に備えたトグルリンクBを衝接させてトグルリンクの保持を解除するための一対のストッパー部材41を備え、 前記切り替えレバー7により導電性立刃2の作動軸6を支点として前記切り替え刃4を左右いずれかに回動し、切り替え刃4の一方の面側と他方の面側のトグルリンクのうち、回動される方向のトグルリンクの保持をストッパー部材41で解除し、前記切り替え刃4の接触軸10を導電性受刃3の投入孔9に投入後、切り替えレバー7を回動して前記カム手段19で前記切り替え刃4を導電性立刃2に圧接すると同時に前記連結部材32を介して切り替え刃4の先端側接触軸10の締め付けレバー27を回動しカム手段29で前記切り替え刃4を導電性受刃3に圧接可能としたものである。
切り替え刃4の一方の面側は、 図4で切り替えレバー7の後面側、他方の面側は、 図4で切り替えレバー7の前面側をいう。
前記導電性立刃2は、上部中央に挿通孔5が設けられ、該挿通孔5に作動軸6が回動自由に軸支され、該作動軸6に立刃2の前後に接触可能な二枚の導電性刃体の切り替え刃4が軸支され、該作動軸6の後端に切り替えレバー7の基端が備えられ、溶接等により固定されている。
前記導電性受刃3は、向かい合わせる面に、切り替え刃4の自由端部4bに備えた接触軸10を投入する投入孔9が凹状に設けられている。投入孔9は、前記接触軸10を投入できる幅で、該接触軸10の円弧運動に合致するように傾斜状に形成されている。受刃3には、投入孔9の他に、投入孔9の後部に接触軸10を受け止め時切り替え刃4の先端が当接する位置に受け止め部11を設けるのが好ましい。
導電性切り替え刃4は、前記導電性立刃2と導電性受刃3の両面に接触可能な二枚の導電性刃体4a、4bで、基端部4cを前記立刃2に軸支した作動軸6に回動可能に備え、かつ自由端部4dに接触軸10を回動可能に備え、該接触軸10を前記受刃3の投入孔9に投入可能とする。前記導電性立刃2と受刃3の厚みは、前記切り替え刃4の二枚の導電性刃体4a、4bの間隔に挿入可能な厚みとする。前記刃体4a、4bは中間部に1または複数の間隔部材4eを設けて一体に設けてある。
実施形態では、切り替え刃4の刃体間の接触軸10に筒状部材12を備え、該筒状部材12が受刃3の投入孔9に投入して接触して受け止められ、切り替え刃4の先端は前記受け止め部11に当接する。
前記切り替え刃4の導電性刃体4a、4bには、立刃2と受刃3に接触させ易くするために内面の1又は複数の箇所に突出した凸状接触面13を形成することが好ましい。実施例では切り替え刃4の内面で作動軸6の両側に相当する位置に凸状接触面13を設け、かつ切り替え刃4の両側内面の上部隅角で受刃3に嵌合する位置に縦横に凸状接触面13を設けて後述のカム手段による圧接時に確実に接触させるようにしてある。
図17に示すように、前記導電性立刃2に軸支する作動軸6には、前記切り替え刃4の一方の面側(後面側)に前記切り替え刃との協働を保持及び解除可能なトグルリンクAを備えた切り替えレバー7と、前記切り替え刃4の他方の面側(前面側)に前記切り替え刃4との協働を保持及び解除可能なトグルリンクBを備えたトグル作用レバー8とを備え、かつ前記切り替え刃4の刃体を立刃2に付勢するための付勢手段18と立刃に圧接可能なカム手段19とが備えられている。
前記作動軸6は立刃2、切り替え刃4に軸支する部分は丸軸として回転自由に軸支し、前記作動軸6の一端(後端)は角軸として切り替えレバー7が回転方向及び軸方向に固定して協働可能に備え、他端(前端)は角軸としてトグル作用レバー8は作動軸6に回転方向に固定的にかつ軸方向に移動可能に備えられる。
導電性立刃2および受刃3は枠体1に絶縁部材を介して備えられ、別経路で通電されていて、導電性切り替え刃4を左側受刃3A、右側受刃3Bのいずれか一方に切り替え接続することにより通電経路を変える。そして、切り替え刃4を立刃2に直立状態とした中立位置にすることにより左右の受刃3と切り離して通電経路を断路するものである。
前記切り替えレバー7は、3角形状板体で、底部側一側に前記立刃2の作動軸6が固定され、頂部に枢軸が設けられて作動手段45が連設され、作動手段45の運動により切り替えレバー7を立刃2の作動軸6を支点として回動し、切り替え刃4が左右のいずれかに回動される。切り替えレバー7の作動軸6の位置は、上部を頂点とする3角形状板体の底部で、作動手段45の作動杆53とは反対側に設け、作動杆53で上部を切り替え刃4にほぼ直交する方向に進退することにより3角形の底部の一側の作動軸6を支点として回動可能としてある。前記切り替えレバー7は、切り替え刃4の切り替えだけでなく、一方の面側(後面側)のトグルリンクAの作用レバーと、立刃側の作動軸のカム手段の締め付けレバーを兼ねている。
前記切り替えレバー7と前記切り替え刃4の一方の面側(後面側)との間には、トグルリンクAが備えられている。切り替えレバー7の作動軸6の位置は、上部を頂点とする3角形状板体の底部の一側寄りの位置に貫通孔を設け、作動軸6の端部を嵌合して一体に固定され、 底部の反対側に後述の連結部材29を連設する枢軸20が設けられ側面のほぼ中間に凸状延出部21が形成され、該凸状延出部21の切り替え刃4の側にトグルリンクAを作用する作用ピン22が設けられている。
作動手段45は、駆動装置或いは手動により作動杆53を切り替え刃4とほぼ直交する方向に進退運動させて、切り替えレバー7を切り替え刃4の中立位置の左方向または右方向に所定ストローク回動させる。
切り替えレバー7は上端に作動杆53が連設され、駆動装置或いは手動により作動杆53を進退運動させることにより、切り替えレバー7は作動軸6を軸として円弧状軌跡に回動される。
前記トグル作用レバー8は、下部の径を切り替え刃4の幅とほぼ同じ大きさとし、上部の径を小径とした板体であり、下部を前記作動軸6の他方端(前端)に軸支してナット25で締め付け固定される。トグル作用レバー8の上部には、切り替え刃4の側にトグルリンクBを作用する作用ピン23が設けられている。切り替え刃4の中立位置でトグル作用レバー8は、作用ピン23が前記切り替えレバー7の作用ピン22の位置とほぼ対称となるように右側に傾斜状に備えられる。
トグル作用レバー8は、切り替え刃4を左右いずれかに回動するときに、回動する方向が左方向のとき、トグルリンクBの保持を所定位置のストッパー部材41で解除してトグルリンクが可動可能となり、カム手段を回動して刃体を圧接する。このとき、反対側の切り替えレバー7のトグルリンクAは保持状態のまま回動される。切り替え刃4を中立に戻すときに切り替えレバーが引かれると該トグルリンクによりカム手段を逆に回動して圧接を解除し、切り替え刃を中立方向へ回動する。
図8、図17に示すように、導電性切り替え刃4を導電性立刃2に締め付け圧接する構造として、前記作動軸6に刃体を立刃2に圧接するための付勢手段18と立刃2に圧接可能なカム手段19とを備えてある。
前記付勢手段18は、前面側刃体4aとトグル作用レバー8側のばね押さえ部材24との間に一対の弾性皿ばね18a、18bを相対向して備える。
カム手段19は、一対のカム板19a、19bを相対向し、一方のカム板19aは切り替え刃4に固定し、かつ他方のカム板19bは切り替えレバー7に固定されている。
作動軸6には、切り替え刃4の一方の面(後面)と前記切り替えレバー7との間に一対のカム板19a、19bが備えられ、切り替え刃4の他方の面(前面)とばね押さえ部材24との間に一対の皿ばね18a、18bが備えられ、トグル作用レバー8をばね押さえ部材24の前面に回転方向に固定的で、軸方向に移動可能に備え、作動軸6の前端にナット25を螺合して締め付けてある。
前記カム手段19は、一対の金属製円盤状カム板で、凹面と凸面を相対向して備えたカム板19a、19bであり、カム面の凹面と凸面を噛み合わせて押圧解除し、また、凸面同士を乗り合わせ(係合)て前記皿ばね18の縮小可能な範囲で押圧して刃体4と受刃3の接触部を強力に圧接保持可能とする。
実施例のカム板19a、19bの対向面には、周面に複数の扇形状凸面、その両側に傾斜面を存して扇形状凹面を配列し、一方のカム板19aは作動軸6に回転自由で切り替え刃4の刃体に固定的に備えて固定側カムとし、かつ他方のカム板19bは切り替えレバー7にねじで固定して切り替えレバー7の回動により回される可動側カムとしてある。
切り替えレバー7の回動時に固定側カム19aに対して可動側カム19bを左右いずれかに回転するとカムの相対向する凸面が互いに重なり合ってカムの両端面の巾が最大となって押圧力を働かせることができ、逆に回してカムの凹凸面を相互に噛合状態とすると、カムの両端面の巾が最少となって押圧力が解除される。
前記受刃3に投入する位置に軸支する接触軸10には、締め付けレバー27を軸支し、該接触軸10に刃体を受刃3に圧接するための付勢手段28と、立刃2に圧接可能なカム手段29とが備えられている。
締め付けレバー27は、基部が切り替え刃4の幅とほぼ同じ径とし、先端を先細とした板体で、基部が接触軸10の端部に固定されて協働可能に連結され、先端が連結部材32に連結され、連結部材32により締め付けレバー27が回動される。
図15および図16に示すように、切り替え刃4を受刃3に締め付け圧接する構造として、前記受刃3に投入する位置に軸支した接触軸10に締め付けレバー27を軸支し、該接触軸10に切り替え刃4の刃体を受刃3に圧接するための付勢手段28と受刃3に圧接可能なカム手段29とを備えてある。切り替え刃4に回転自由に軸支された接触軸10に締め付けレバー27が固定される。接触軸10には切り替え刃4の一方の面(後面)と締め付けレバー27との間にカム手段29が備えられ、かつ切り替え刃4の他方の面(前面)と前端に備えるばね押さえ部材30との間に付勢手段28が備えられ、前端にナット31が螺合されてばね押さえ部材30が締め付けられる。
付勢手段28は前記付勢手段18と同じであり、また、カム手段29は前記カム手段19と同じ構造で、一方のカム板29aが刃体に固定的されて固定側となり、他方のカム板29bが締め付けレバー27にねじで固定されて締め付けレバー27の回動により回される可動側となる。
連結部材32は、板状杆であり、前記切り替え刃にほぼ平行として一端32aが前記切り替えレバー7と協働可能に設けられ、かつ他端32bが前記締め付けレバー27に連結されている。連結部材32の一端32aは切り替えレバー7の底部の一側の枢軸20に枢支され、かつ他端32bは締め付けレバー27の先端に備えた軸に枢支されている。
前記トグルリンクA、Bは、一端にストッパー部材41に衝接させる衝接部35aを有し、ほぼ中央を前記切り替え刃4の一側に軸36で回動可能に軸支された第1のトグルレバー35と、一端が前記第1のトグルレバー35の他端に折り曲げ可能に結節され、かつ前記切り替えレバー7に設けた作用ピン22またはトグル作用レバー8に設けた作用ピン23が摺動可能に挿入される所定長さの長孔38を有する第2のトグルレバー37とを備えている。
前記第2のトグルレバー37は、第1のトグルレバー35との結節側を常時保持位置に戻す方向に荷重が働くように重り部37aが設けられたものである。実施形態の第2のトグルレバー37の重り部37aはトグルレバー37の一端を上部に延出してL型に一体に形成されている。
切り替え刃4の中立位置で、前記トグルレバー8の切り替え刃4の中心線に対する角度は、切り替え刃4の中心線に対する作動軸6と前記切り替えレバー7の作用ピン22を結ぶ線の角度とほぼ同じとされる。前記切り替えレバー7の凸状延出部21の作用ピン22とトグル作用レバー8の作用ピン23は、切り替え刃4の中心に対称な位置でトグルリンクBとトグルレバーAの長孔38に挿入されている。
切り替えレバー7は、前記切り替え刃4を立刃2を支点として左右いずれかに回動し、切り替え刃4の後面側のトグルリンクAが回動される方向が右方向のとき、トグルリンクAを前記ストッパー部材41に衝突させて切り替え刃4と前記切り替えレバー7またはトグル作用レバー8との協働と保持を解除する。このとき、前面側のトグルリンクBは保持状態のまま回動される。
切り替えレバー7は、切り替え刃4を受刃3に投入して受け止め後、さらに回動して立刃側のカム手段19で前記切り替え刃4を立刃2に圧接すると同時に連結部材32を介して切り替え刃の受刃に投入する側の締め付けレバー27を回動してカム手段19で前記切り替え刃を受刃に圧接可能としたものである。
前記トグルリンクA、Bは、一端が前記切り替え刃4の端部に備えた軸36に回動自由に枢支された第1のトグルレバー35と、前記作用ピン22または作用ピン23を摺動自由に挿入しうる内径で所定ストロークの長孔38を有する第2トグルレバー37とからなり、前記第1のトグルレバー35の他端部と第2トグルレバー37の一端部とを結節ピン39(トグルレバー35、37の結節点)で相互に折曲げ自由に結節される。第2のトグルレバー37は結節点側の上部に重りとする凸状部37aを設け、常時結節点を元に戻す方向に自重をかけるように設け、かつ長手方向に作用ピン22、23をガイドする長孔38が設けられる。第2のトグルレバー37は凸状部37aの自重の作用で元に戻す方向(図で下方)に押し下げてトグルリンクを逆への字とする。前記長孔38の幅は作用ピン22、作用ピン23の外径と同じとして切り替えレバー7またはトグル作用レバー8を回す際に作用ピン22、23が長孔38に沿って作動軸6を支点とする円弧状に回動できる。長孔38のストロークは、切り替えレバー7またはトグル作用レバー8を回すを回す際に作用ピン22、23が左端より右端或いは右端より左端に移動できる長さとする。
前記トグルリンクA、Bの軸36は切り替え刃4の前面側と後面側の端部近くで同じ高さの位置に対称に設けられている。
中立状態で切り替え刃4と切り替えレバー7とトグル作用レバー8は協動状態に保持され(トグルリンクが利いていることになる)。このとき、切り替えれバー7の延出部の作用ピン22と、前面側のトグル作用レバー8の作用ピン23は第2のトグルレバー37の長孔38に位置し、その作用ピン23の位置はほぼ同じ高さになるように設定されている。
第1のトグルレバー35の下方には、受け止めピン40で第1のトグルレバー35の結節端側を受け止めるのが好ましい。受け止めピン40は、切り替え刃4の前面と後面の第1のトグルレバー35の結節端側の下方で、トグルリンクが逆への字の位置(両トグルレバーの結節ピン39が軸36と作用ピン22、23を結ぶ線より僅かに下方に下がった位置)で第1のトグルレバー35を受け止めできるように設ける。トグルリンクは結節ピン(結節点)39が下がりすぎると反転しにくくなるので、少なくとも反転できる位置とする。
前記トグルリンクA、Bは、前記構造としたので、切り替えレバー7を切り替え刃4と共に中立から受刃3側に回動するとき、トグルリンクA、Bのうち一方のトグルリンクは、初め保持状態のまま回動され、トグルリンクの第1のトグルレバー35の自由端をストッパー部材41に衝接させると、作用ピン22または23の作用により第1のトグルレバー35の先端が内側へ移行されて第2トグルレバー37の重り部37aに抗して第1のトグルレバー35の結節ピン側がてこ作用で跳ね上がり、第1のトグルレバー35と第2トグルレバー37との結節ピン39が死点を越えて、作用ピン22と軸36を結ぶ線より上方へ移行しへの字状に屈折する(トグル機構が利かなくなる状態)。この状態でトグル作用レバー8と切り替え刃4との協動が解除されて別動可能となる。トグルリンクA、Bの保持を解除後は、切り替えレバー7の回動とともにトグル作用レバー8の作用ピン22は長孔38に沿って移動され、切り替えレバー7に固定したカム板で刃体を立刃2に圧接させ、かつ連結部材32により締め付けレバー27が回動されて、締め付けレバー27に固定したカム板で刃体を受刃3に圧接させる。このとき、他方のトグルリンクは保持状態(トグル機構が利いたままの状態)のまま回動される。
前記第1のトグルレバー35の他端部と第2トグルレバー37の一端部とを結節ピン39が第1のトグルレバー35と第2トグルレバー37と一直線となる位置が死点である。
逆に、切り替えレバー7を切り替え刃4と共に受刃3側より中立へ回動するとき、屈折した状態の第1のトグルレバー35と第2トグルレバー37が作用ピン22または23の作用により第1のトグルレバー35の先端が外側へ移行されて第1のトグルレバー35の結節ピン側が下降し、第2のトグルレバー37の重り部37aの重さの作用で死点を越えて逆への字となり、中立位置に保持できる。結節ピン39がこの死点を越えて下方に移動すると、第1のトグルレバー35と第2トグルレバー37とが逆への字となり、第1のトグルレバー35を受け止めピン40で受け止める。中立位置でトグルリンクのトグル機構が利いた状態となる。
前記トグルリンクによれば、第2のトグルレバー37に重り部37aを形成するだけで、構造が簡単となり、部品点数を少なくできる。
図4ないし図8に示すように、ストッパー部材41は、立刃2の両側に固定されるもので、トグルリンクAとBの第1のトグルレバー35の衝接部35aが衝接する衝接部を有する。実施形態では、立刃2の左側にストッパー部材41A、右側にストッパー部材41Bが設けられている。ストッパー部材41A、41Bは断面L型の板体で、切り替え刃4の前面と後面のトグルリンクAとBの位置に対応するように衝接部が逆向きに突出して設置されている。ストッパー部材41の衝接部はトグルリンクA、Bの第1トグルレバーが回動されて先端部が衝突する位置に設けられている。
さらに、前記切り替え刃4を構成する刃体のうちの後部の刃体4bの下部を両側を傾斜面とした台形状として、刃体4bの底面とその両側傾斜面に係止凹部14を設ける。底面の中央に中立時の係止凹部14b、左傾斜面に切り替え刃4を左側の受刃に受け止めた時の係止凹部14a、右傾斜面に切り替え刃4を右側の受刃に受け止めた時の係止凹部14cが形成されている(図6、図14参照)。該刃体4bの直下には、前記切り替え刃4の下端の凹部の回動位置に出没可能な係止部材15を備えた係止装置16が備えられている。係止部材15は、上面に係止頭部を有する出没部材で、出没部材と係止装置16の基体との間にばね等の付勢部材17を備え、係止部材15を付勢部材17の付勢力で常時上方へ付勢して係止装置16より出没可能としてある。而して、切り替え刃4が中立の位置に戻されるとき、切り替え刃4の下端で係止部材15を付勢部材17の付勢に抗して押し下げて係止凹部14bに係止部材15が係合保持される。また、切り替え刃4を左右の受刃3に投入したとき、左右の係止凹部14a、14bに係止部材15が係合保持される。切り替え刃4の凹部14は円弧状凹部とし、係止部材15は出没部材の係止頭部を円弧状として切り替え刃4の回動切り替え時に凹部が係止部材と円滑に係合できるようにするのが好ましい。上記実施例では、切り替え刃4の下部の中央と左右に凹部を設けたが、これに限られるものでなく、凹部は下部中央だけとして、中立の位置のみ係合できるようにすることもできる(図12参照)。
前記導電性立刃、受刃、切り替え刃等からなる断路器単体を複数組配設して、各操作レバーを手動の回動操作或いは駆動手段により一度に切り替え操作可能とする。実施形態では、図2、図3に示すように3相の場合で断路器を3組並列に配置して、各操作レバーを手動の回動操作或いは駆動手段により一度に切り替え操作可能としてある。複数組の断路器を中立位置から左右いずれかの受刃に、一度に切り替えできるので便利であり、遠隔操作も可能である。
次に、この考案の切り替え断路器の動作を説明する。
図4ないし図6に示すように、導電性切り替え刃4が立刃2に直立の中立状態にある場合を説明する。
切り替えレバー7で切り替え刃4を中立位置は立刃2に直立状にした状態であり、切り替えレバー7とトグル作用レバー8は左右対称な角度に位置している。
前面側のトグルリンクBの第1のトグルレバー35と第2のトグルレバー37の結節部が、第2のトグルレバー37の重り部37aの自重により下方に移行されているので、第1のトグルレバー35と第2のトグルレバー37の結節ピン39が作用ピン22、23と軸36を結ぶ線より下方になって刃体に備えた受け止めピン40の近くに下がり、逆への字(トグル機構が利いた状態)に保持されている。そして、切り替え刃4の前面のトグル作用レバー8の作用ピン23は前面側のトグルリンクBの第2のトグルレバー37の長孔38の左端に位置している。
このとき、後面側のトグルリンクAの第1のトグルレバー35と第2のトグルレバー37の結節部も、第2のトグルレバー37の重り部37aの自重により下方に移行されているので、第1のトグルレバー35と第2のトグルレバー37の結節ピン39が作用ピン22、23と軸36を結ぶ線より下方になって刃体に備えた受け止めピン40の近くに下がり、逆への字に保持されている。そして、切り替えレバー7の延出部21の作用ピン22は後面側のトグルリンクAの同様に第2のトグルレバー37の長孔38の左端に位置している。
このとき、立刃2の作動軸6のカム手段19と、切り替え刃4の自由端の軸10のカム手段はカムによる押圧解除状態にあり、トグルリンクA、Bは切り替え刃4を協動可能状態に保持している。
次に、図9ないし図11に示すように、切り替え刃4を左側の受刃3Aに投入して圧接保持する場合について説明する。
この場合は、切り替え刃4の前面側のトグルリンクBを保持から、解除して切り替え刃と切り替えレバーを別動可能としてカム手段19、29により立刃2と受刃3に圧接する。
すなわち、切り替え刃4を中立の状態から左側(反時計方向)に回動して左側の受刃3Aに投入する場合、作動杆53で切り替えレバー7の上端を押して左方向に回動させると、切り替え刃4とトグル作用レバー8がトグルリンクBは保持状態で協働して回動され、トグルリンクBの第1のトグルレバー35の自由端35aがストッパー部材41Aの衝接部に当たると(図9参照)、その自由端が止められる反動で第1のトグルレバー35が跳ね上げられ、第2のトグルレバー37の重り部37aに抗して結節部が上方に移行し、作用ピン22が長孔38に沿って移行し、第1トグルレバー35と第2トグルレバー37とが逆への字状に屈折され切り替え刃4と切り替えレバー7との協動が解除され、切り替えレバー7が自由となる(トグルリンクが解除された状態)。
図10および図11に示すように、さらに切り替えレバー7を左へ回動して自由端が受刃3の投入孔9に投入して受け止める。切り替え刃4を受刃3に受け止め後、さらに切り替えレバー7を左へ回動することにより第2のトグルレバー37がその長孔38に挿入された作用ピン22(このとき作用ピン22は長孔38の左端にある)の円軌道の運動により下方へ引き下げられ、同時に切り替えレバー7の回動で作動軸6を回しカム手段19のカム板の凸面同士を乗り上げさせて切り替え刃4を軸方向に押圧し付勢手段18の付勢力とにより立刃2に圧接保持できる。
同時に切り替えレバー7の回動で連結部材32が回動され、締め付けレバー27により切り替え刃4の自由端において付勢手段28の付勢力のもと、カム手段29のカム板の凸面同士を乗り上げさせて切り替え刃4を軸方向に押圧して受刃3Aに圧接保持できる。
図12に示すように、このとき、切り替え刃4の後面側のトグルリンクAも同時に左に回動されが、トグルリンク34は重り部の作用で結節ピン39が作用ピン23と軸36を結ぶ線より下方のままの保持状態を保たれ、切り替えレバー7の作用ピン22はトグルリンクAの第2のトグルレバー37の長孔38の長手方向に沿って左端へ摺動するだけである。
左側の受刃3Aに圧接保持した切り替え刃4を中立に戻して断路するときは、図12、図4ないし図6に示すように、作動杆53を引いて切り替えレバー7を時計方向に回動することにより作動軸6と切り替え刃4と共にカム手段19が回動されて刃体と立刃2との押圧力が解除されると軽く回すことができると共に、連結部材32で締め付けレバー27を戻すことによりカム手段29による圧接を解除し(凸面と凹面を噛み合わせる)、切り替え刃4を左側の受刃3Aから離脱可能とする。その後、切り替えレバー7を時計方向に回すことにより後面側のトグルリンクAは保持状態にあるので、切り替えレバー7の作用ピン22は長孔38の右端へ移行しつつ、切り替え刃4が切り替えレバー7と協働して中立位置へ戻される。切り替え刃4は中立位置で断路される。
このとき、前面側のトグルリンクBは作用ピン23の円軌道に沿って第2のトグルレバー37を上方へ移動し、第1のトグルレバー35は、第2のトグルレバー37の重り部37aの自重による作用と相まって下方に降下し、第1、第2のトグルレバーの結節ピン39が作用ピン23と軸36を結ぶ線より下方へ下げられて保持状態(トグル機構が利いた状態)とされる。
次に、図13、図14に示すように、切り替え刃4を右側の受刃3Bに投入して圧接保持する場合について説明する。
切り替え刃4の後面側のトグルリンクBを保持から、解除して切り替え刃と切り替えレバーを別動可能としてカム手段19、29により立刃2と受刃3に圧接する。
すなわち、切り替え刃4を中立の状態から右側(時計方向)から右側の受刃3Bに投入する場合、作動杆53で切り替えレバー7の上端を引いて右方向に回動させると、切り替え刃4とトグル作用レバー8がトグルリンクAが保持状態で協働して回動され、トグルリンクAの第1のトグルレバー35の自由端35aがストッパー部材41Bの衝接部に当たると、その自由端が止められる反動で第1のトグルレバー35が跳ね上げられ、第1トグルレバー35と第2トグルレバー37とが逆への字状に屈折され切り替え刃4と切り替えレバー7との協動が解除され、切り替えレバー7が自由となる。
そして、切り替えレバー7を右へ回動して自由端が受刃3Bの投入孔9に投入して受け止める。切り替え刃4を受刃3Aに受け止め後、さらに切り替えレバー7を右へ回動することにより第2のトグルレバー37がその長孔38に挿入された作用ピン22(このとき作用ピン22は長孔38の左端にある)の円軌道の運動により下方へ引き下げられ、同時に切り替えレバー7の回動で作動軸6を回しカム手段19のカム板の凸面同士を乗り上げさせて切り替え刃4を軸方向に押圧し付勢手段18の付勢力とにより立刃2に圧接保持できる。
同時に切り替えレバー7の回動で連結部材32が回動され、締め付けレバー27により切り替え刃4の自由端において付勢手段28の付勢力のもと、カム手段29のカム板の凸面同士を乗り上げさせて切り替え刃4を軸方向に押圧して受刃3Aに圧接保持できる。
右側の受刃3Bに圧接保持した切り替え刃4を中立に戻して断路するときは、図4ないし図6に示すように、作動杆53を押して切り替えレバー7を反時計方向に回動することにより作動軸6と切り替え刃4と共にカム手段19が回動されて刃体と立刃2との押圧力が解除されると共に、連結部材32で締め付けレバー27を戻すことによりカム手段29による圧接を解除し(凸面と凹面を噛み合わせる)、切り替え刃4を右側の受刃3Bから離脱可能とする。その後、切り替えレバー7を反時計方向に回すことにより前面側のトグルリンクBは保持状態にあるので、切り替えレバー7の作用ピン22は長孔38の右端へ移行しつつ、切り替え刃4が切り替えレバー7と協働して中立位置へ戻される。切り替え刃4は中立位置で断路される。
このとき、前面側のトグルリンクBは作用ピン23の円軌道に沿って第2のトグルレバー37を上方へ移動し、第1のトグルレバー35は、第2のトグルレバー37の重り部37aの作用と相まって下方に降下し、第1、第2のトグルレバーの結節ピン39が作用ピン23と軸36を結ぶ線より下方へ下げられて保持状態(トグル機構が利いた状態)とされる。
図1ないし図3において、切り替えレバー7を切り替える作動手段45として、実施形態では、枠体1の右側面の下部にモータ等駆動装置46を備え、該駆動軸47に作動アーム48を固定する。そして、枠体1の右側面の前記駆動装置より上部位置には、前後に支持板49を設け、該支持板49に支軸50を回動可能に軸支し、該支軸50に第1のアーム部材51と第2のアーム部材52をそれぞれ所定の角度に固定し、該第2のアーム部材52の先端に前記作動杆53を連設してある。前記駆動軸47に固定した作動アーム48の先端に前記第1のアーム部材51の先端に連設してある。駆動装置46は遠隔より制御可能とする。
而して、駆動装置46を駆動すると、駆動軸47の回転で作動アーム48が上下に回動され、該作動アーム48により前記第1のアーム部材51を昇降し、その昇降運動で第2のアーム部材52が中立位置より左または右に所定ストローク回動され、第2のアーム部材52により作動杆53が進退運動に替えられ、前記切り替えレバー7を中立位置より左または右に所定ストローク切り替える。
なお、前記作動手段45は、手動とすることもできる。手動の場合、先端に軸の六角軸部に嵌合する治具を有する操作杆を用い、操作杆を駆動軸の6角形の軸部に嵌合して軸部を回動することもできる。
機枠1に断路器単体Aを複数組配設する場合、前記支軸に各断路器用の第2のアーム部材を備え、各断路器単体Cの切り替えレバー7の各作動杆53が連設され、同時に全切り替え刃を同時に切り替えできるようにする。
この考案の構造によれば、切り替え刃を中立位置からいずれかの受刃に投入する場合、立刃側の作動軸に切り替えレバーとトグル作用レバーとを協働可能に備え、かつ切り替え刃の受刃側の軸の締め付けレバーも同時に回動可能に備え、かつまた切り替え刃の前面側と後面側にトグルリンクを備え、該トグルリンクを前記切り替えレバーとトグル作用レバーと関連作動可能として前面または後面のトグルリンクを協働と保持及び解除をできるようにして構造を簡単にできかつ確実に通電経路の切り替え、通電を断路できる。
また、第2のトグルレバーは、第1のトグルレバーとの結節側を常時保持位置に戻す方向に荷重が働くように重り部を設けたので、切り替え刃を中立から受刃側に回動するとき、第2のトグルレバー重り部の重さに抗して第1のトグルレバーと第2のトグルレバーとの結節部が死点を越えへの字状に折り曲げ可能(トグルリンクの解除状態)となり、また、切り替え刃を受刃側より中立へ回動するとき、第2のトグルレバー重り部の自重の作用で死点を越えて逆への字となり、中立位置に保持状態(トグルリンクの保持状態)とに的確に切り替えできる。第2のトグルレバーに重り部を形成するので、構造が簡単となり、部品点数を少なくできる。
切り替え刃が中立位置にあるとき、切り替え刃の下端の凹部が下部の係止装置の係止部材に係合して止めるので、切り替え刃を中立の断路状態に確実に維持でき、安全に修理作業、交換作業等をすることができる。
遠隔操作により複数組の断路器の切り替えレバーを操作手段で一挙に操作して一度に各断路器の切り替え刃を受刃に投入又は離脱させることができ、便利で、安全に作業できる。
以上の実施形態を示したが、この考案はこの形態に限定されるものではなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態を実施しうるものである。
1 切り替え断路器
2 導電性立刃
3 導電性受刃
4 導電性切り替え刃
6 作動軸
7 切り替えレバー
8 トグル作用レバー
9 投入孔
10 接触軸
14 係止凹部
15 係止部材
17 付勢部材
18 付勢手段
19 カム手段
21 凸状延出部
22 作用ピン
23 作用ピン
27 締め付けレバー
28 付勢手段
29 カム手段
32 連結部材
35 第1のトグルレバー
36 軸
37 第2のトグルレバー
38 長孔
39 結節ピン
41 ストッパー部材
45 作動手段
46 駆動装置
53 作動杆
A 一方の面側(後面側)トグルリンク
B 他方の面側(前面側)トグルリンク

Claims (4)

  1. 所定距離離間し、投入孔を向かい合わせて設けた一対の導電性受刃と、
    該一対の導電性受刃間の中間部下方に位置する導電性立刃と、
    基端部が前記導電性立刃に接触しかつ作動軸により回動可能に軸支され、先端側にて前記一対の導電性受刃に切り替え可能に接触する切り替え刃と、
    前記作動軸に、前記切り替え刃の一方の面側に設けられ、前記切り替え刃との協働を保持及び解除可能なトグルリンクを備えた切り替えレバーと、前記切り替え刃の他方の面側に設けられ、前記切り替え刃との協働を保持及び解除可能なトグルリンクを備えたトグル作用レバーと、前記切り替え刃の刃体を導電性立刃に付勢するための付勢手段および圧接するためのカム手段とを備え、
    前記切り替え刃には、先端側に回動可能に備え、前記導電性受刃の投入孔に投入する接触軸と、
    前記接触軸に締め付けレバーと、前記切り替え刃の刃体を導電性受刃に付勢するための付勢手段および圧接するためのカム手段とを備え、
    前記切り替え刃に平行に設けられ、一端が前記切り替えレバーと、他端が前記締め付けレバーと協働可能に連結された連結部材と、
    前記導電性立刃の両側には、前記切り替え刃の一方の面側に備えたトグルリンクと他方の面側に備えたトグルリンクを衝接させてトグルリンクの保持を解除するための一対のストッパー部材を備え、
    前記切り替えレバーにより導電性立刃を支点として前記切り替え刃を左右いずれかに回動し、切り替え刃の一方の面側と他方の面側のトグルリンクのうち、回動される方向のトグルリンクの保持をストッパー部材で解除し、前記切り替え刃の接触軸を導電性受刃に投入後、切り替えレバーを回動して作動軸のカム手段で前記切り替え刃を導電性立刃に圧接すると同時に前記連結部材を介して切り替え刃の先端側接触軸の締め付けレバーを回動しカム手段で前記切り替え刃を導電性受刃に圧接可能としたことを特徴とする切り替え断路器。
  2. 前記トグルリンクは、一端にストッパー部材に衝接させる衝接部を有し、ほぼ中央を前記切り替え刃の一側に枢支された第1のトグルレバーと、
    一端が前記第1のトグルレバーの他端に折り曲げ可能に結節され、かつ前記切り替えレバーまたは前記トグル作用レバーに設けた作用ピンが摺動可能に挿入される所定長さの長孔を有する第2のトグルレバーとを備え、
    前記第2のトグルレバーは、第1のトグルレバーとの結節側を常時保持位置に戻す方向に荷重が働くように重り部が設けられたものである請求項1に記載の切り替え断路器。
  3. 前記切り替え刃は、下部の1または複数箇所に係止凹部を設けたものであり、前記切り替え刃の直下には、前記切り替え刃の前記係止凹部の回動位置に出没可能な係止部材を備えた係止装置を備えた請求項1または2に記載の切り替え断路器。
  4. 前記導電性立刃、導電性受刃、切り替え刃等からなる断路器単体を複数組配設して、各操作レバーを手動の回動操作或いは駆動手段により一度に切り替え操作可能としたものである請求項1ないし3のいずれかに記載の切り替え断路器。
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