JP3150585B2 - 配管内面検査装置 - Google Patents

配管内面検査装置

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JP3150585B2
JP3150585B2 JP28487195A JP28487195A JP3150585B2 JP 3150585 B2 JP3150585 B2 JP 3150585B2 JP 28487195 A JP28487195 A JP 28487195A JP 28487195 A JP28487195 A JP 28487195A JP 3150585 B2 JP3150585 B2 JP 3150585B2
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博正 亀井
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
トや火力発電プラントの配管内面の液体浸透探傷を行う
配管内面検査装置に関し、小口径の配管に適用できるよ
うにしたものである。
【0002】
【従来の技術】原子力プラントや火力プラント等の配管
の溶接部内面は、液体浸透探傷によって探傷が行なわれ
ている(PT検査)。PT検査は、浸透液を塗布した後
に浸透液を洗浄し、現像剤噴射装置によって配管内面に
現像剤を塗布し、現像剤が塗布された部位をカメラで撮
影することにより実施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PT検査は、浸透液を
塗布する工程と、浸透液を洗浄する工程と、現像剤(現
像液)を塗布する工程と、欠陥の現出の有無の観察を行
う工程とにより実施されており、一般的に現像液を塗布
する工程では、スプレー缶が使用されている。スプレー
缶を使用する場合、ノズルを被検査面から150mm 〜300m
m 離して現像液を噴射する必要がある。ノズルが近過ぎ
た場合、現像液が厚く塗られたりむらができ、欠陥があ
っても現出しない場合がある。従って、配管が小口径で
ノズルと被検査面との距離を大きくできない時にはPT
検査が適用できないことになる。
【0004】また、欠陥の現出の有無の観察を行う工程
では、現像液を噴射した後数秒〜数10秒以内で現像液が
乾燥するため、直ちにカメラを近づけて観察を行う必要
がある。しかし、小径の配管内で現像液を噴射すると、
数秒〜数10秒経っても現像液が霧状に漂った状態になる
ため、カメラを近づけることができない。従って、小口
径の配管ではPT検査が適用できないことになる。
【0005】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、小口径の配管であっても現像液を塗布して欠陥の現
出の有無の観察が行える配管内面検査装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の構成は構成は、配管内面に現像剤を塗布した後
に現像剤が塗布された部位をカメラで撮影することによ
り前記配管内面の状態を監視して配管内面の液体浸透探
傷を行う配管内面検査装置において、前記配管の内部に
同軸状態で保持され前記現像剤を管軸方向に噴射するる
現像剤噴射装置と、前記配管の内部に同軸状態で保持さ
れ前記現像剤噴射装置で噴射された前記現像剤のうち管
軸心から離れた部位で飛散する前記現像剤を前記配管内
面の前記現像剤噴射装置の保持部との間に反射させる中
空状の反射板と、前記反射板を挟んで前記現像剤噴射装
置の反対側に設けられ前記反射板の前記中空部を通過す
る前記現像剤を回収する回収手段と、前記現像剤が塗布
された後の前記配管内面の状態を撮影するカメラと、前
記カメラを前記配管内で旋回させる旋回機構と、前記現
像剤噴射装置により前記現像剤を噴射している時に前記
カメラを覆う保護部材とからなることを特徴とする。
【0007】これにより、現像剤噴射装置により現像剤
を管軸方向に噴射することにより、管軸心部位の現像剤
は反射板の中空部を通過して回収手段に回収されると共
に管軸心から離れた部位で飛散する現像剤は反射板に反
射されて霧状となり被検査面に付着する。現像液を噴射
した後、管軸心部位に噴射される液状のままの現像剤は
回収手段に回収されるために、余分な現像液が霧状にな
って漂うことがほとんどなく、小口径の配管であっても
被検査面に付着した現像液が乾燥する時には霧状の現像
液がほとんど漂っていない。この状態で、カメラから保
護部材を外し、旋回機構でカメラを旋回させながら配管
内面の液体浸透探傷を行う。
【0008】また、前記現像剤噴射装置の保持部と前記
反射板の保持部との間に残留する現像剤を吸引するため
の吸引手段を設けたことを特徴とし、余分な現像液が霧
状になって漂うことを完全になくす。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図3には本発明の一形態
例に係る配管内面検査装置の断面状態を示してあり、図
1は配管内にセットした状態あるいは観察している状
態、図2には現像液を噴射している状態、図3には現像
液を噴射した直後の状態を示してある。
【0010】図に示すように、小口径の配管1の内部に
はゴム製のエアバルーン2を介して配管内面検査装置3
の筒状の外枠4が保持され、エアバルーン2内にエアを
給排することにより膨縮して外枠4は配管1と同軸状態
で保持される。外枠4には現像剤噴射装置としての現像
液(現像剤)のスプレー缶5が取り付けられ、スプレー
缶5はノズル6の部位を移動(図中左側)させることに
より配管1の管軸方向に現像液が噴射される。ノズル6
の軸7には押え具8の端部が固定され、押え具8はエア
シリンダ9の作動ロッド10が連結されている。エアシ
リンダ9の駆動によって作動ロッド10が伸長すること
により、押え具8を介してノズル6が軸7と共に図中左
側に移動して現像液が噴射される。
【0011】一方、外枠4には筒状の保護キャップ11
(保護部材)が回動自在に支持されており、保護キャッ
プ11の先端(図中右側)の部位にはCCD カメラ12及
びミラー13が一体となって移動自在に支持されてい
る。CCD カメラ12は配管1の管軸方向に向かって配置
され、ミラー13を介して管軸に直角な被検査面20を
観察するようになっている。CCD カメラ12及びミラー
13はばね14のばね力によって保護キャップ11の先
端から突出する状態に付勢され、CCD カメラ12及びミ
ラー13にはワイヤ15が連結されている。配管内面検
査装置3を配管1内にセットする場合あるいは配管1の
内面を観察する場合、CCD カメラ12及びミラー13は
ばね14のばね力によって保護キャップ11から突出す
る状態になる(図1の状態)。スプレー缶5から現像液
が噴射される場合、ワイヤ15を管の外方(図中左側)
に引っ張ることによりCCD カメラ12及びミラー13は
ばね14のばね力に抗して保護キャップ11内に収めら
れて覆われる(図2、図3の状態)。尚、図中の符号で
21はワイヤ15を案内するワイヤガイドである。
【0012】保護キャップ11の後端(図中左側)には
プーリ16が固定され、プーリ16にはモータ17側の
駆動プーリ18との間でベルト19が巻回されている。
つまり、モータ17の駆動により駆動プーリ18、ベル
ト19及びプーリ16を介して保護キャップ11がCCD
カメラ12及びミラー13と共に旋回するようになって
いる(旋回機構)。
【0013】外枠4の先端には円周上に複数本の棒状の
連結フレーム22が設けられ、連結フレーム22には中
空状のステンレス製の反射板23が設けられている。反
射板23の外周はゴム製のエアバルーン24を介して配
管1の内周面に支持され、エアバルーン24内にエアを
給排することにより膨縮して反射板23は配管1と同軸
状態で保持されて中空部25が配管1の軸心位置に保持
される。反射板23にはスプレー缶5に対向する反射面
26が形成され、反射面26は鏡面状になっている。ス
プレー缶5から噴射された現像液は反射板23の反射面
26で配管1の内周面側に反射される。
【0014】反射板23の中空部25のスプレー缶5の
反対側には、回収手段としてのアルミニウム合金または
ステンレス製の液袋27が取り付けられている。液袋2
7は反射板23の中空部25の部位にねじまたはバンド
によって取り付けられ、簡単に取外しができるようにな
っている。スプレー缶5から噴射されて中空部25を通
過する現像液は液袋27内に回収される。現像液を吸収
し易くするために液袋27の内周面にスポンジや紙等を
内張りすることも可能である。
【0015】配管1の外部には図示しない真空機が設け
られ、スプレー缶5から噴射されてエアバルーン2及び
エアバルーン24の間で霧状となった現像液(主に被検
査面20の近くに漂っている現像液)が真空機によって
配管1の外部に吸出される。この時、スプレー缶5のノ
ズル6の近傍に吸引ホースを設け、吸引ホースによって
配管1内を真空機に導いて吸引を行うことにより、エア
バルーン2及びエアバルーン24の間に余分な現像液が
霧状となって漂うことを完全になくすことができる(請
求項2)。
【0016】上記構成の配管内面検査装置3の作用を説
明する。
【0017】配管1内の被検査面20に浸透液を塗布し
て浸透液を洗浄した後、図1に示すように、配管内面検
査装置3を配管1内の所定位置に搬入し、ミラー13を
被検査面20に対向させる。エアバルーン2にエアを給
排することにより外枠4を配管1と同軸状態に保持して
スプレー缶5のノズル6の位置を配管1の軸心に位置さ
せると共に、エアバルーン24にエアを給排することに
より反射板23を配管1と同軸状態に保持して中空部2
5を配管1の軸心に位置させる。
【0018】図2に示すように、ワイヤ15を管の外方
(図中左側)に引っ張ってCCD カメラ12及びミラー1
3をばね14のばね力に抗して保護キャップ11内に移
動させ、保護キャップ11でCCD カメラ12及びミラー
13を覆う。この状態で、エアシリンダ9を駆動させて
作動ロッド10を伸長させることにより、押え具8を介
してノズル6が軸7と共に図中左側に移動してスプレー
缶5から現像液28が配管1の軸方向に噴射される。噴
射された現像液28のうち、配管1の軸心部位の現像液
28は反射板23の中空部25を通過して液袋27内に
回収される。配管1の軸心から離れた部位の現像液28
は、一部が直接霧状になると共に反射板23の反射面2
6で反射して霧状となり、被検査面20に付着する。
【0019】所定時間現像液28を噴射した後、エアシ
リンダ9の駆動を停止させてスプレー缶5からの現像液
28の噴射を停止させる。この状態で、霧状となった現
像液28はエアバルーン2及びエアバルーン24により
外部への飛散が規制され、確実に被検査面20に付着す
る(図3の状態)。主に被検査面20の近くに漂ってい
る現像液28は真空機によって配管1の外部に吸出され
る。また、配管1の軸心部位の現像液28は液袋27内
に回収されるために、余分な現像液28が霧状になって
漂うことがほとんどなく、小口径の配管1であっても被
検査面20に付着した現像液28が乾燥する時には霧状
の現像液28がほとんど漂っていない。
【0020】被検査面20に現像液28を付着させた
後、図1に示すように、ワイヤ15を緩めることにより
CCD カメラ12及びミラー13をばね14のばね力によ
って保護キャップ11の先端から突出させ、ミラー13
を被検査面20に対向させる。ミラー13を介してCCD
カメラ12により被検査面20を撮影し、欠陥の現出の
有無を確認する。モータ17を駆動させて駆動プーリ1
8、ベルト19及びプーリ16を介して保護キャップ1
1を回動させることにより、CCD カメラ12及びミラー
13が旋回し、配管1の全周にわたって被検査面20の
観察を行う。
【0021】上述した配管内面検査装置3は、現像液2
8を配管1の軸方向に噴射して反射板23により反射さ
せることで、固まりやむらが生じることなく被検査面2
0に現像液28を付着させることができ、余分な現像液
28を回収して霧状の現像液28をいつまでも漂わせな
いようにして直ちにCCD カメラ12によって被検査面2
0の観察を行うことができる。このため、小口径の配管
1であっても被検査面20の欠陥の現出の有無の観察が
行え、配管1の溶接部内面(被検査面20)の液体浸透
探傷(PT検査)が可能となる。
【0022】
【発明の効果】本発明の配管内面検査装置は、現像剤噴
射装置により現像剤を管軸方向に噴射し、中空状の反射
板により管軸心から離れた部位で飛散する現像剤を配管
内面に反射させて現像剤を配管内周面に塗布すると共に
管軸心部位の現像剤を中空部を通過させて回収手段で回
収し、現像剤が塗布された後の配管内面の状態をカメラ
で撮影し、必要に応じて旋回機構によりカメラを配管内
で旋回させ、現像剤噴射装置により現像剤を噴射してい
る時に保護部材によりカメラを覆うようにしたので、固
まりやむらが生じることなく配管内周面に現像剤を付着
させることができると共に、余分な現像剤を回収して霧
状の現像剤をいつまでも漂わせることなく直ちにカメラ
によって観察を行うことができる。この結果、小口径の
配管であっても被検査面の欠陥の現出の有無の観察が行
え、配管の溶接部内面の液体浸透探傷(PT検査)が可
能となり、小口径の配管製品の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】配管内にセットした状態あるいは観察している
状態における本発明の一形態例に係る配管内面検査装置
の断面図。
【図2】現像液を噴射している状態の配管内面検査装置
の断面図。
【図3】現像液を噴射した直後の状態の配管内面検査装
置の断面図。
【符号の説明】
1 配管 2 エアバルーン 3 配管内面検査装置 4 外枠 5 スプレー缶 6 ノズル 7 軸 8 押え具 9 エアシリンダ 10 作動ロッド 11 保護キャップ 12 CCD カメラ 13 ミラー 14 ばね 15 ワイヤ 16 プーリ 17 モータ 18 駆動プーリ 19 ベルト 20 被検査面 21 ワイヤガイド 22 連結フレーム 23 反射板 24 エアバルーン 25 中空部 26 反射面 27 液袋 28 現像液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−295451(JP,A) 特開 平2−147941(JP,A) 特開 平6−94628(JP,A) 特開 昭55−58442(JP,A) 特開 昭58−10638(JP,A) 実開 平5−14908(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/91 G21C 17/003

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管内面に現像剤を塗布した後に現像剤
    が塗布された部位をカメラで撮影することにより前記配
    管内面の状態を監視して配管内面の液体浸透探傷を行う
    配管内面検査装置において、前記配管の内部に同軸状態
    で保持され前記現像剤を管軸方向に噴射するる現像剤噴
    射装置と、前記配管の内部に同軸状態で保持され前記現
    像剤噴射装置で噴射された前記現像剤のうち管軸心から
    離れた部位で飛散する前記現像剤を前記配管内面の前記
    現像剤噴射装置の保持部との間に反射させる中空状の反
    射板と、前記反射板を挟んで前記現像剤噴射装置の反対
    側に設けられ前記反射板の前記中空部を通過する前記現
    像剤を回収する回収手段と、前記現像剤が塗布された後
    の前記配管内面の状態を撮影するカメラと、前記カメラ
    を前記配管内で旋回させる旋回機構と、前記現像剤噴射
    装置により前記現像剤を噴射している時に前記カメラを
    覆う保護部材とからなることを特徴とする配管内面検査
    装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤噴射装置の保持部と前記反射
    板の保持部との間に残留する現像剤を吸引するための吸
    引手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の配管
    内面検査装置。
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