JP3150582U

JP3150582U - 中間層に半たわみ性舗装版を、用いる舗装構造。

Info

Publication number: JP3150582U
Application number: JP2008008619U
Authority: JP
Inventors: 啓二落合
Original assignee: 啓二落合
Priority date: 2008-11-11
Filing date: 2008-11-11
Publication date: 2009-05-28
Anticipated expiration: 2018-11-11

Abstract

【課題】降雨時において発生する舗装版（剥離）の補修による舗装構造を提供する。【解決手段】影響を受けている基層までアスファルト舗装版を取壊し、新規アスファルト混合物を敷設（転圧）し基層３を構築させ、中間層にプレキャスト舗装版（半たわみ性舗装版）８を布設し表層処理１を施す。ヘアークラック（エアーポケット）による舗装版剥離を防ぎ、二次製品を使用する為、夏場の施工（温度管理）も容易になり、施工時間の短縮、及び品質管理においても目標を達成できる。【選択図】図４

Description

本考案は、道路舗装版における剥離面（欠損部）の補修に関するものである。

５月〜８月の雨が多発する時期において、道路舗装面に通行車両の自己荷重、積載荷重、通行振動等が作用し剥離穴（欠損部）が発生する、また、補修方法として既設アスファルト舗装版の破損箇所にアスファルト油化剤を浸透させた後に、浸透部を加熱し、加熱部分に新規アスファルト混合物を平らに敷設して転圧する方法が、従来の施工手段であった（特許文献１）参照。
特開２００２−４２１３号広報

考案が解決しようとする課題

上記のように、図１〜図２に示す舗装剥離箇所にアスファルト混合物７を敷設し補修してもヘアークラック（エアーポケット）５が発生している為、降雨時における通行振動により、補修箇所の内空断面に雨水が浸透し、タイヤにより剥離されるのが現況である。

さらに、舗装版を４角形状に切断して補修する方法では、４辺が交わる隅角部分に応力が集中しやすく、隅角部の転圧不足において、既設舗装面と新規補修箇所に施工目地（クラック）が発生する。

５月〜８月の路面温度は４５°〜５０°に達し、舗装構成図３についてのアスファルト到着温度は１１０°と非常に高温であり、夏場における各層毎の品質管理は困難である。

課題を解決するための手段

上記課題を解決するためにこの考案が採った手段は、影響を受けている基層までアスファルト舗装版を取壊し、新規アスファルト混合物を敷設（転圧）し図４における基層３を構築させ、中間層にプレキャスト舗装版（半たわみ性舗装版）８を布設し、表層処理１を施す。

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は降雨時における通行振動により補修箇所の内空断面に雨水が浸透し、タイヤにより剥離された断面図である。
ここに、基層３にまで舗装劣化が進んでいるため、図５の舗装版を４角形状に切断し上層路盤４まで掘削する、更に、安定した品質を確保する為、既設舗装（安定版）９まで取壊しを行う。
図６は掘削完了後の上層路盤４にアスファルト油化剤１０を塗布しアスファルト混合物により敷設を行い、不偏転圧（施工後の沈下）を防ぐ為、均し鉄板１１を用い、転圧機１２により転圧し基層３を構築する。

次に、図７のプレキャスト舗装版（半たわみ性舗装版）８を布設し、間隙１３確保の為スペーサー１４を配置し図８に示すアスファルト細粒（間詰材）１７の均等敷均し（締固）が可能となり、アスファルト系（防水剤）１５の施工も容易となった。

続いて、図８において基層３との圧密を考慮しながら、炭素繊維とアスファルト油化剤が１一体構造で形成されているクラック防止シート１６を設置し、転圧版１８上にローラー１９で静荷重を加え図９により、プレキャスト舗装版（半たわみ性舗装版）にアスファルト油化剤１０を塗布し、アスファルト混合物を敷設（転圧）し表層１を完成させる。

考案の効果

以上説明したように、請求項１記載の考案によりヘアークラック（エアーポケット）による舗装版剥離を防ぎ、請求項２記載における二次製品を使用する為、夏場の施工（温度管理）も容易になり、施工時間の短縮、及び品質管理においても目標を達成した。

道路舗装版の剥離（欠損部）の断面図である。従来工法（欠損部補修）の断面図である。従来工法（３層打換）の断面図である。本考案に係わる構造を示す断面図である。基層まで取壊した状況図である。均し鉄板を使用した転圧状況図である。中間層（半たわみ性舗装版）の布設位置を表した、平面図である。転圧版（敷板）を用いた、転圧状況図である。表層工の転圧状況図である。

符号の説明

１−表層
２−中間層
３−基層
４−上層路盤
５−ヘアークラック（エアーポケット）
６−剥離（欠損部）箇所
７−アスファルト舗装（補修）箇所
８−中間層（半たわみ性舗装版）
９−既設舗装版（安定版）
１０−アスファルト油化剤
１１−均し鉄板
１２−転圧機
１３−間隙
１４−スペサー
１５−アスファルト系防水剤
１６−クラック防止シート（炭素繊維）
１７−アスファルト細粒（間詰材）
１８−転圧版（敷板）
１９−転圧機械（ローラー）

Claims

影響を受けている基層までアスファルト舗装版を取壊し、新規アスファルト混合物を敷設（転圧）し図４における基層３を構築させ、中間層にプレキャスト舗装版（半たわみ性舗装版）８を布設し表層処理１を施す。
中間層に半たわみ性舗装版（二次製品）を、用いる舗装構成である。
前記プレキャスト舗装版（半たわみ性舗装版）とは、空げき率の大きな開粒度タイプの半たわみ性舗装用アスファルト混合物に、浸透用セメントミルクを浸透させたものであり、寸法、形状は緊急的な補修が目的の為、必要最小限の構造で人力により布設する、二次製品である。
中間層にプレキャスト舗装版（半たわみ性舗装版）を用いる舗装構成であり、基層及び表層の材質については、現場環境により適用する。