JP3150345U - ハンド型電動ジグソー - Google Patents
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Abstract
【課題】専用作業台を必要とすることなく、糸鋸機のような使用手段も可能であるハンド型電動ジグソーを提供する。【解決手段】本体1のハウジング内に、モーター及び往復駆動機構を内装し、且つ上方個所に把手部11を設け、所定のベース板2上に装着すると共に、往復駆動機構に装着した鋸刃体3を本体の先部においてベース板2の下方に突出させてなるハンド型電動ジグソーであって、把手部11の上面をベース板2の下面(当接底面)21と平行面となる逆底面部14に形成すると共に、ベース板を前方に延出可能に設けてなり、器具の逆転使用を可能とする。【選択図】図3
Description
本考案は、ハンド型電動ジグソーに関するものである。
ハンド型電動ジグソーは、本体ハウジング内に、モーター及び往復駆動機構を内装し、且つ上方個所にハウジングと一体若しくは別体で把手部を設け、ベース板上に装着すると共に、往復駆動機構に装着した鋸刃体をベース板の下方へ突出させているもので、切断対象物の板材(ワーク)上にベース板を載せて、把手部を握持して本体を手で所望方向に移動させ、往復作動する鋸刃体で所望のラインに切り進む器具である(特許文献1:特開平7−171802号公報)。
またこのハンド型電動ジグソーを利用する手段として、ハンド型電動ジグソーを所定の作業台に固定して使用することが提案されている(特許文献2,3)。
特許文献2(登録実用新案3116499号公報)には、ジグソー貫通孔を備えると共に、切断対象物(被加工物)を押さえる押さえ盤を備えた専用の取付台に、ハンド型電動ジグソーを、テーブル面の下面から装着して、切断加工を行うことが開示されている。
また特許文献3(特開平9−300303号公報)には、ハンド型電動ジグソーの本体を専用の装着台に取り付け、往復駆動機構に糸鋸を装着して、小型の簡易糸鋸機とする手段が開示されている。
ハンド型電動ジグソーを利用して、糸鋸機のように固定した往復作動する鋸刃体に対して被加工物を当接移動させて、所望形状に切断する機器とすることは、前記のとおり特許文献2,3で開示されているが、それには専用の作業台が必要である。このため日曜大工のような簡易な作業を実施するのに適しているとは云えない。
そこで本考案は、態々専用作業台を必要とすることなく、ハンド型電動ジグソーを改良することで、糸鋸機のような使用手段を可能とすることを提案したものである。
本考案に係るハンド型電動ジグソーは、本体ハウジング内に、モーター及び往復駆動機構を内装し、且つ上方個所に把手部を設け、所定のベース板上に装着すると共に、往復駆動機構に装着した鋸刃体を本体の先部においてベース板の下方に突出させてなるハンド型電動ジグソーであって、把手部の上面をベース板の下面と平行面となる逆底面部に形成すると共に、ベース板を前方に延出可能に設けてなることを特徴とするものである。
而して通常の使用手段での切断作業を実施する他に、逆底面部を下にして適宜な作業台上に載置し、ベース板を先部(使用状態においては作業者側の手前となる)に延出し、延出したベース板上に被加工物(ワーク)を載せ、上下作動している鋸刃体に対して当接移動させる逆転使用によって、糸鋸機と同様に使用することができる。
また本考案(請求項2、3、4)に係るハンド型電動ジグソーは、把手部が本体ハウジングと一体に形成され、本体ハウジングの上方個所に、突出時に逆底面部と同一平面となる足板部を、本体ハウジングに収納可能に付設してなるもので、本体の逆転載置が安定することになり、更に足板部に、ビス装着孔を形成し、作業体に本体をビス固定すると、本体の横転が確実に防止され、逆転使用時の安全性が高められる。
更に本考案(請求項5)に係るハンド型電動ジグソーは、特にベース板を、本体を装着する第一ベース板部と、第一ベース板部の先部に延出可能で且つ延出させた際に第一ベース板部の底面と一致する底面を備えた第二ベース板部とで構成したもので、逆転使用時にのみ第二ベース板部を前方(通常使用時の先方)に延出することで、ベース板全長が伸張することになり、逆転使用時の作業性が高められる。
本考案の構成は上記のとおりで、ハンド型電動ジグソーを通常とおり使用できると共に、特別な作業台を必要とせずに、本体を上下逆転させての逆転使用も可能とし、ハンド型電動ジグソーの利便性をより以上高めたものである。
次に本考案の実施形態について説明する。実施形態に示したハンド型電動ジグソーは、基本的に従前と同様で、本体1と、ベース板2と、鋸刃体(ブレード)3で構成されるものである。
本体1は、本体ハウジング内にモーター及び往復駆動機構を内装し、且つ上方個所に本体ハウジングと一体に把手部11を設け、本体前部下方に往復駆動機構のブレード装着部12を露出形成し、把手部11の指当て個所に、把手部スイッチ13を設けている。
前記の本体1は、本体の平面透視の大きさと略一致する大きさで、ワークAの平面上に当接する平滑な当接底面(下面)21を備えたベース板2上に装着され、鋸刃体(ブレード)3は、基部が前記のブレード装着部12に装着固定され、ベース板2のブレード挿通孔22を通してベース板2の下方に突出させてなるものである。
特に本考案においては、本体1の最上位置となる把手部11の上面を、ベース板2における当接底面(下面)21と平行面となる逆底面部14に形成し、更に本体ハウジングの上方外周適宜箇所には、突出時に逆底面部14と同一平面となる足板部15を、本体ハウジングに収納可能に付設してなる。この足板部15には、ビス装着孔16を形成してなるものである。
また前記の握持時の把手部スイッチ13の他に、本体1の適宜箇所(例えば側面のように、逆転使用時において操作しやすい個所)に作動スイッチ17を設けておく。
ベース板2は、第一ベース板部2aと第二ベース板部2bで構成され、第一ベース板部2aは、従前のベース板と同様に本体1を装着し、当接底面21及びブレード挿通孔22を備えるもので、特に下記する長溝部23を形成するために当接底面21の平滑維持に支障が生じないように、ブレード挿通孔22及び長溝部23の前方を、上方に折曲した前端部24で連結してなる。
第二ベース板部2bは、当接底面21の前方が開口して前後方向に形成された2本の長溝部23に、上下方向への離脱を防止したレール構造の側端縁を備えてスライド自在に装着したもので、その下面(逆転使用時の上面)25は、当接底面21と同一平面となるように組み込まれ、左右2本の長溝部23に装着されたベース板材は前端部26で連結されてなる。
而して前記の実施形態に示したハンド型電動ジグソーは、図1に示すとおりベース板2を被加工物(ワーク)Aに載置した状態で、把手部11を握持し、把手部スイッチ13も同時に握ってスイッチオンとし、鋸刃体3を上下作動させてワークAを切り進めるもので、従前の器具同様に使用する(通常使用状態)。
更に本体1を上下逆転させると、図2に例示するとおり、逆底面部14が平滑面であるので、適宜な作業台Bに安定状態で起立することになる。
そこで更に足板部15を外周方向に突出させ、必要に応じてビスCで作業台Bに固定し、第二ベース板部2bを前方(使用状態においては作業者側の手前となる)に延出する。(図3,4)。
そうすると、第一ベース板部2a及び第二ベース板部2bで構成されるベース板2は、通常使用状態より作用面積が広げられ、ワークAの載せ台として機能させ、ワークAを上下作動している鋸刃体3に向けて当接移動させると、糸鋸機と同様に使用することができる。
従って日曜大工のような簡易な木工作業においては、大きな板材(ワーク)を切断する場合には、器具を動かす通常使用で適切な作業がなされ、細かな切断作業においては、本体の逆転使用を行って、板材(ワーク)を動かすことで適切な切断作業を実施することができるものである。
尚把手部は、特許文献1記載のように別体で回動自在でも良く、その場合でもベース板2の当接底面と平行面となる逆底面部14を備えるものであれば良い。
また足板部を設けること、並びに足板部の形状は任意であり、ベース板2の延出構造も、第二ベース板部2bを設けずに、ベース板2の全体が前方へ進出する構造でも良い。更に第二ベース板部2bを設けてもスライド延出構造を採用せずに、第一ベース板部2aの前端部24に枢結し、回動動作で延出するように設けても良い。
1 本体
11 把手部
12 ブレード装着部
13 把手部スイッチ
14 逆底面部
15 足板部
16 ビス装着孔
17 作動スイッチ
2 ベース板
2a 第一ベース板部
2b 第二ベース板部
21 当接底面(下面)
22 ブレード挿通孔
23 長溝部
24 前端部
25 下面(第二ベース板部)
26 前端部(第二ベース板部)
3 鋸刃体(ブレード)
11 把手部
12 ブレード装着部
13 把手部スイッチ
14 逆底面部
15 足板部
16 ビス装着孔
17 作動スイッチ
2 ベース板
2a 第一ベース板部
2b 第二ベース板部
21 当接底面(下面)
22 ブレード挿通孔
23 長溝部
24 前端部
25 下面(第二ベース板部)
26 前端部(第二ベース板部)
3 鋸刃体(ブレード)
Claims (6)
- 本体ハウジング内に、モーター及び往復駆動機構を内装し、且つ上方個所に把手部を設け、所定のベース板上に装着すると共に、往復駆動機構に装着した鋸刃体を本体の先部においてベース板の下方に突出させてなるハンド型電動ジグソーであって、把手部の上面をベース板の下面と平行面となる逆底面部に形成すると共に、ベース板を前方に延出可能に設けてなることを特徴とするハンド型電動ジグソー。
- 把手部が本体ハウジングと一体に形成してなる請求項1記載のハンド型電動ジグソー。
- 本体ハウジングの上方個所に、突出時に逆底面部と同一平面となる足板部を、本体ハウジングに収納可能に付設してなる請求項2記載のハンド型電動ジグソー。
- 足板部に、ビス装着孔を形成してなる請求項3記載のハンド型電動ジグソー。
- ベース板を、本体を装着する第一ベース板部と、第一ベース板部の先部に延出可能で且つ延出させた際に第一ベース板部の底面と一致する底面を備えた第二ベース板部とで構成した請求項1乃至4記載の何れかのハンド型電動ジグソー。
- 第二ベース板部を第一ベース板部に、スライド延出自在に組み込んでなる請求項5記載のハンド型電動ジグソー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009001008U JP3150345U (ja) | 2009-02-25 | 2009-02-25 | ハンド型電動ジグソー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009001008U JP3150345U (ja) | 2009-02-25 | 2009-02-25 | ハンド型電動ジグソー |
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JP3150345U true JP3150345U (ja) | 2009-05-07 |
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JP (1) | JP3150345U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013144334A (ja) * | 2012-01-13 | 2013-07-25 | Makita Corp | 切断工具 |
-
2009
- 2009-02-25 JP JP2009001008U patent/JP3150345U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2013144334A (ja) * | 2012-01-13 | 2013-07-25 | Makita Corp | 切断工具 |
EP2614911B1 (en) * | 2012-01-13 | 2019-09-25 | Makita Corporation | jigsaw |
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