JP3150275U - 川流発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】河川の水の自然な流れのエネルギーを最大限活用できる川流発電システムを提供する。【解決手段】水流に対して固定配置される回転盤3と、前記水流上に浮かぶ浮体1と、前記浮体上に配されるバッフル板2を備える川流発電システムであって、該バッフル板は、発電時、前記水流の中に挿し込まれるとともに浮体を駆動することにより水流の推進で下流へ進行する。前記川流発電システムはさらに、可撓性を有する鎖4を備え、該鎖の端部の一方が前記浮体に固定接続され、もう一方の端部が前記回転盤に巻き付けられ、前記浮体が水流の推進により下流へ進行する時、巻き付けられている前記可撓性を有する鎖を牽引することにより前記回転盤を回転させる。前記川流発電システムはさらに、発電機5を備え、該発電機が、変速器8を介して前記回転盤の回転軸と接続されるとともに、前記回転盤が回転する時、前記発電機が駆動し、発電を行う。【選択図】図1

Description

本実用新案は水力発電技術に関し、特に川の流れを利用した発電システムに関する。
石油、石炭などの従来の化石資源が枯渇していることに伴い、世界では「エネルギー危機」の状況がますます悪化している。再生可能な資源を開発及び利用することは、多いに関心を集めている。自然の再生可能な資源の重要部分を占める水力資源は、未来の再生可能な資源の発展の主力の一つとなっている。現在、水力発電系は、環境に対してクリーンであり、水の貯蔵量が大きく、供給が尽きないなどの利点があるために、河川や湖など水力資源が充実する地区において広範囲に使用されている。既存技術では、川流発電装置としてターボ機械がよく使用され、該ターボ機械は、主に、タービン(turbine)、伝動軸、軸受座、動力出力輪及び発電機を含む。運転時は、水流を利用してタービンを推進して回転させ、タービンに接続する伝動軸が発電機を駆動することにより、水流の運動エネルギーを電気エネルギーに変える。
しかしながら、この川の流れを利用した発電方法は、次の欠点がある。タービンが回転している間、各タービン翼の角度が入水後変化することにより、水流の運動エネルギーを十分に利用することができない。更に、ターボ機械の体積と規模には制限があるため、川の流れにおける水流運動エネルギーが十分に利用され難い。なお、既存の川の流れを利用した発電設備は、大抵ダムを築く必要があるので、コストがかかり実現が非常に困難である。
本実用新案の目的は、川の流れを利用した発電システムを提供し、水流運動エネルギーの利用率を高めて発電量を増加させることである。
上述の目的を達成するために、本実用新案は、川の流れを利用した発電システムを提供する。その川流発電システムは、水流に対して固定的に配置された回転盤と、前記水流上に浮遊する浮体と、前記浮体に設けられるバッフル板を備え、該バッフル板は、発電時に前記水流中に差し込まれ、前記バッフル板により前記浮体を動かし、該浮体は水流の力で下流へ向かって進行する。前記発電システムはさらに、可撓性を有する鎖を備え、該鎖の端部は前記浮体に対し固定的に接続され、もう一方の端部は前記回転盤に巻き付けられ、前記浮体が水流の力で下流に向かって動く時、巻き付けられている前記鎖を牽引することで、前記回転盤を駆動回転させる。前記発電システムはさらに、発電機を備え、該発電機が、変速器を介して、前記回転盤の回転軸に接続され、前記回転盤が回転する時、前記発電機が駆動し、発電が行われる。
上記技術的解決方法から分かるように、本実用新案は、水の流れを用いてバッフル板を推進し、浮体を水平に移動させ、次に、浮体の水平運動を可撓性を有する鎖を介して、回転盤の回転に変換し、発電する。既存技術のタービン機のブレードの入水角度が常に変化することにより、十分に水流の運動エネルギーを利用できないという技術問題を克服する。本実用新案の浮体の幅は、広くてもよく、水流の河川幅とほぼ同一であることが好ましい。本実用新案は、最大限に水流の運動エネルギー資源を利用し、発電量を増大させることが可能であり、様々な河川で幅広く応用することが容易である。
本実用新案にかかる川流発電システムの実施例1の構造概略図である。 本実用新案にかかる川流発電システムの実施例2の構造概略図である。 本実用新案にかかる川流発電システムの実施例2のバッフル板が水流から離脱することを示す構造概略図である。 本実用新案にかかる川流発電システムの実施例3の構造概略図である。 本実用新案にかかる川流発電システムの実施例4の構造概略図である。 本実用新案にかかる川流発電システムの実施例5の構造概略図である。 本実用新案にかかる川流発電システムの実施例6の一つを示す構造概略図である。 本実用新案にかかる川流発電システムのもう1つ別の実施例6を示す構造概略図である。 本実用新案にかかる川流発電システムの実施例7の構造概略図である。 本実用新案にかかる川流発電システムの実施例8の構造概略図である。
以下、図面を参照しつつ、本実用新案について説明する。
(川流発電システムの実施例1)
図1は、本実用新案にかかる川流発電システムの具体的な実施例1の構造概略図を示す。当該システムは、水流運動エネルギーを備えた河川域に任意で設けられ、特定の方向へと流れる川流の水流を利用して発電を行うことが可能である。当該システムには、具体的に、回転盤3、浮体1、バッフル板2、可撓性を有する鎖4と発電機5が含まれる。回転盤3は、水流に対して固定的に設けられ、河の底、ダム或いは土手に固定されることができる。発電機5は、変速器8を介し、回転盤3の回転軸と接続する。回転盤3が回転することにより、発電機5を駆動回転させて発電する。回転盤3を川面上に取付けられることが好ましい。回転盤は、具体的に、ビームフレーム、プーリー或いは歯車などの形状であり、これらは回転運動を行う。浮体1は、具体的に、従来の船体を浮体1とすることにより、水流の上に浮遊可能となる。該船のことを、発電船とする。バッフル板2は、浮体1に設けられる。発電時、バッフル板2は水流中に差し込まれ、バッフル板2の方向と水流の流れ方向との間で角度を形成する。バッフル板2の方向と水流の流れ方向との間で約90度の角度を形成することで、最大限に、水流の運動エネルギーを得ることが可能である。バッフル板2は、水流の推進で、浮体1を動かして順流で進行する。可撓性を有する鎖4の端部が、当該浮体1に対し固定的に接続され、可撓性を有する鎖4のもう一方の端部が回転盤3に巻き付けて接続される。浮体1が、水流の推進で、順流で進行する時、巻き付けられている当該可撓性を有する鎖4を牽引し、回転盤3を駆動させる共に回転させる。
本実施例にかかる川流発電システムの発電過程は、具体的に、以下の通りである:まず、バッフル板が水流の中に差し込まれ、水流の推進で、バッフル板が浮体と共に、順流で進行する。浮体が、可撓性を有する鎖を牽引することで鎖が回転盤から緩められる。回転盤は可撓性を有する鎖を、緩められた方向に沿って回転し、これにより、接続されている発電機を駆動回転させ、発電を行う。
本実施例の川流発電システムは、順流で進行する発電船を利用することで、回転盤と発電機を駆動回転させて発電を行う。バッフル板は常に水流中に差し込まれ、角度がほとんど変わらないので、十分に水流の運動エネルギーを利用して発電を行うことが可能となり、著しく発電量を増大できる。浮体は常に水流上に浮遊するので、水に対する抵抗力を減少させることが可能となり、腐食による損傷しにくくなる。更に、当該システムの装置は容易に構築可能であるため、広い水域内に大規模な水力発電所を形成することが容易になる。特に、該発電所を黄河水域に設置することに適合している。黄河の水流は船の通行には適合しないので、開放水域において、本実施例にかかる川流発電システムからなる水力発電所を設置することができる。隣接して複数の回転盤と発電船を設置することが可能である、川幅と略同一幅を有するバッフル板又は浮体を設けることも可能である、あるいは、回転盤と発電船を連続的に設置することも可能である。あるいは、最大限に水流を利用するために、発電船の進行範囲は、水流の流れ方向に沿わなくてもよい。
(川流発電システムの実施例2)
図2は、本実用新案にかかる川流発電システムの実施例2の構造を示す概略図である。本実施例は、上記実施例1に基づくものであり、第一動力装置6が更に設けられている。第一動力装置6は、電気モータであってもよく、該電気モータは回転盤3に接続される。発電が停止した際に、該電気モータは、回転盤3を駆動回転させるのに用いられる。回転盤3の回転により、可撓性を有する鎖4は巻き付けられ、浮体1を動かし、回転盤3の方向に沿って逆流で進行させる。そして、可撓性を有する鎖4を再び回転盤3に巻き付けることができる。
本実施例にかかる技術的解決方法を用いることで、浮体を順流で進行させて発電することが可能になるだけではなく、動力装置の駆動により、浮体を逆流で進行させ出発点にまで到達させ、次の発電を再び開始することができる。
発電が停止し、浮体1が逆流に進行する過程では、バッフル板2が水流から離れて、抵抗力を減少させることが好ましい。具体的に、当該バッフル板2の端部の一方と隣接する箇所は、浮体1に対しては枢動可能に接続することができ、ピボット軸7に対しては水平に配置される。ピボット軸7は、第三動力装置9と接続することが可能である。浮体1が逆流で進行して発電が停止すると、第三動力装置9がピボット軸7を回転させることにより、バッフル板2が立ち上がり水流から離れるまで、バッフル板2が駆動回転する。図3に示したように、バッフル板2が回転し、水面上に現われる。
上記技術的解決方法では、浮体と枢動可能に接続されているバッフル板は、所望の位置に変えることができる。浮体が順流で進行し発電を行う時は、バッフル板が水の中に差し込まれる。浮体が逆流で進行し発電が停止する時は、バッフル板が水から離れ、水流に対する抵抗力を減少させる。更に、順流で発電している時、バッフル板の入水角度を調整することにより、バッフル板が受ける推力の大きさを調整する。その結果、浮体の進行速度が制御され、様々な需要に対応可能となる。
(川流発電システムの実施例3)
図4は、本実用新案にかかる川流発電システムの具体的な実施例3の構造を示す概略図である。本実施例は、上記実施例2と類似する。バッフル板2の一端は、浮体1に対しては枢動可能に接続されるが、ピボット軸7に対しては垂直に設けられ、この点は実施例2とは異なる。浮体1が逆流で進行し発電が停止した時、接続されている第三動力装置9がピボット軸7を駆動回転させることにより、バッフル板2が駆動し、水流の順流方向に回転する。即ち、図4で示すように、バッフル板2が水流の流れ方向に対してほぼ平行となる。
本実施例にかかる技術的解決方法も、浮体が戻る時、バッフル板を回転することにより、水流に対する抵抗力を減少させる。そして、バッフル板を回転させる力がより小さくなる。
(川流発電システムの実施例4)
図5は、本実用新案にかかる川流発電システムの具体的な実施例4の構造を示す概略図である。本実施例は、上記実施例1に基づいている。バッフル板2は浮体1に固定的に設けられている。浮体1が船体である場合、バッフル板2の進行方向は船体の方向に対して垂直になる。浮体1が順流で進行する時、バッフル板2が水流の流れ方向と垂直になるので、最も大きい水流推力を得ることができる。浮体1が発電を停止させ、逆流で進行する必要がある時、浮体1に設けられている第三動力装置9は、浮体1が逆流に進行させ、その過程において、それによって、浮体1がバッフル板2と共に回転する。この回転は、バッフル板2が水流の流れに従うまで行われる。即ち、バッフル2が水流の流れ方向とほぼ平行になるまで回転する。
本実施例にかかる技術的解決方法は、発電船の自体を回転することにより、バッフル板が回転し、これによって、発電船が逆行する時の抗力を減少させる目的に達するようにする。
(川流発電システムの実施例5)
図6は、本実用新案にかかる川流発電システムの実施例5の構造を示す概略図である。具体的に実施する際、バッフル板、浮体及び回転盤の協動関係は多いに変更可能である。例えば、バッフル板の数量は1つのみに限定されるものではない。また、複数のバッフル板が浮体に設けられてもよい。バッフル板は、水流の流れ方向に沿って設けられてもよいし、並列又は隣接して並べて設けられてもよいし、あるいは一定の角度を設けられてもよいが、これらは、実際の状況に応じて決定される。回転盤と浮体との組み合わせも変えることができる。
本実施例では、図6に示すように、回転盤3の数量が一つでもよい。回転盤3には、第一可撓性を有する鎖41と第二可撓性を有する鎖42の二つの可撓性を有する鎖が、独立して巻き付けられている。そのうちの1つは、可撓性を有する鎖は巻回状態であって、別の可撓性を有する鎖は緩んだ状態である。第一可撓性を有する鎖41の一端と第二可撓性を有する鎖42の一端は、それぞれ、第一浮体11と第二浮体12という浮体に接続されている。例えば、第一可撓性を有する鎖41が巻回状態にある時、第一可撓性を有する鎖41に接続されている第一浮体11が、水流の推進で、順流で進行する。巻回状態にある第一可撓性を有する鎖41は、鎖が緩められ、回転盤3を駆動回転させることにより、発電機5は駆動回転し発電を行う。第二浮体12に接続されている第二可撓性を有する鎖42は鎖が緩んだ状態である。回転盤3を駆動回転させることにより、緩められた第二可撓性を有する鎖42は回転盤3に巻き付けられ、第二浮体12を駆動させ逆流で進行する。第一浮体11と第二浮体12は、交互に、順流及び逆流に進行する。
本実施例における川流発電システムは作動中に、二つの浮体が、交互に順流及び逆流で進行する。順流で進行する浮体は、発電を行い、もう1つの浮体を駆動させて逆流に進行させる。具体的な工程は、第一浮体が順流で進行するものを例として、以下の通り説明する:
発電時、第一浮体のバッフル板を水流中に差込み、そしてそのバッフル板の方向と水流の流れ方向との間で水流に対し第一抵抗力をなす角を形成する。そのバッフル板の方向と水流の流れ方向との間がほぼ90度になることにより、最大限の水流の運動エネルギーを得る。バッフル板は、第一浮体を駆動させ、水流により順流で進行させるために配置される。順流で進行する第一浮体は、第一可撓性を有する鎖を牽引し、鎖を緩めるとともに、回転盤を駆動回転させる。回転している回転盤は、発電機を駆動回転させて発電を行うとともに、第二可撓性を有する鎖を動かして巻回、第二可撓性を有する鎖に接続されている第二浮体を引いて、回転盤に向かって、逆流で進行させる。逆流で進行している第二浮体におけるバッフル板は、水流から離れるまで回転する。或いは、水流の流れ方向に対して第二抵抗力をなす角を形成するまで回転する。第二抵抗力をなす角は第一抵抗力をなす角より小さい。第二抵抗力をなす角は、水流の流れ方向に対し、平行であることが好ましい。第一浮体におけるバッフル板に対する水流の推力は、非常に大きく、該推力は、第二浮体におけるバッフル板に対する推力より大きい。第二浮体が回転盤に戻ると、第二浮体が順流で進行することにより、第一浮体を牽引し、戻る。このように回転盤を順方向及び逆方向に交互に回転させることにより、発電機を駆動し発電を行う。
本実施例では、一つの回転盤に、二つの浮体が接続されている。一つの浮体が順流で進行している際、もう一方の浮体は逆流で戻る。二つの浮体は、共に動力装置である。これらは、交互に回転盤を牽引して回転盤を回転させる。具体的には、発電機と回転盤との間に、切替え装置が設けられる。この設置により、回転盤の回転方向が調整され、同じ方向に沿って、発電機を駆動させ、連続的に進行する。
本実施例にかかる技術的解決方法により、動力装置を設置する必要がなくなるので、設備コストを削減することができる。具体的に、発電所を建設する時、何組かの川流発電システムを設けることが可能である。例えば、川面の上で、横の方向に、隣接した複数個の浮体を設けて、同時に作動させることにより、一定の規模の水力発電所を形成するようにする。
(川流発電システムの実施例6)
図7は、本実用新案にかかる川流発電システムの実施例6の一つを示す構造概略図である。本実施例は、実施例5と類似しており、発電機5に接続される回転盤3は1つであり、クラッチ10を介して変速器8に接続されている。回転盤3は、プーリーにより独立して巻回可能な、第一可撓性を有する鎖41と第二可撓性を有する鎖42の二つの可撓性を有する鎖が取り付けられている。一つの可撓性を有する鎖は巻回状態になっており、別の一つの可撓性を有する鎖が緩み状態にある。個々の可撓性を有する鎖の一端には、それぞれ、第一浮体11と第二浮体12の浮体が接続されている。浮体のうち1つは、水流の推進で順流で進行する。従って、接続されている可撓性を有する鎖が緩められる。回転盤3を駆動回転させることにより、発電機5は駆動回転し発電を行う。別の浮体は、回転盤3の駆動回転により、逆流で進行する。二つの浮体は、交互に順流及び逆流に進行する。本実施例と実施例5を比べると、以下の点において違いがある。:二つの浮体の可撓性を有する鎖は、プーリー装置を介して、回転盤3に接続されていること、及び二つの浮体の進行範囲は、水流の流れ方向に沿って、重畳しないことである。図7に示したように、第一浮体11の第一可撓性を有する鎖41は、第一プーリー101を介し、土手に設けられている回転盤3に接続される。第二浮体12の第二可撓性を有する鎖42は、第二プーリー102、第三プーリー103と第四プーリー108を介し、土手に設けられている回転盤3に接続される。第一浮体11と第二浮体12の進行範囲は連続的であり、互いに重畳しない。
或いは、図8は、本実用新案にかかる川流発電システムの具体的な実施例6の構造を示す概略図である。第一浮体と第二浮体は、水流の方向に、一定距離を隔てて位置している。これにより、第一浮体と第二浮体が相互に影響することを回避する。第一可撓性を有する鎖と第二可撓性を有する鎖は、適切にプーリーを設置することにより、回転盤と接続される。
本実施例における技術的解決方法を用いることで、二つの浮体が、交互に、発電機を駆動させ、連続的に発電を行う。二つの浮体の進行範囲が重畳しないので、浮体の可撓性を有する鎖の間の絡み付きや妨げになることを避けることができる。
(川流発電システムの実施例7)
図9は、本実用新案の川流発電システムの具体的な実施例7の構造を示す概略図である。本実施例において、回転盤は第一回転盤31と第二回転盤32の二つが存在する。これらの回転盤には、それぞれ、1つの可撓性を有する鎖が巻き付けられる。これらの鎖は即ち、第一可撓性を有する鎖41と第二可撓性を有する鎖42である。可撓性を有する鎖のうち一方は、巻回状態にあって、もう一方の鎖は、緩んだ状態にある。発電機5は、一つ存在する。第一変速器81と第二変速器82は、第一回転盤31と第二回転盤32の回転軸とそれぞれ接続されていて、該第一変速器81及び第二変速器82は、それぞれ第一掛け止め及び掛け外しギア104と第二掛け止め及び掛け外しギア105を介して、発電機5に接続される。第一掛け止め及び掛け外しギア104と第二掛け止め及び掛け外しギア105は、具体的に、クラッチ又はラチェット(ratchet)であってもよい。第一回転盤31の回転軸のもう一方の端部には、第四動力装置106が接続されている。第二回転盤32の回転軸のもう一方の端部には、第五動力装置107が接続されている。各可撓性を有する鎖の端部には、それぞれ第一浮体11と第二浮体12の浮体が接続されている。二つの浮体の可撓性を有する鎖は、それぞれプーリー装置を介し、各鎖が巻きつけられていた回転盤と接続される。浮体のうち1つは、水流の推進により、順流で進行し、接続されている回転盤を駆動回転させる。これにより、発電機5が駆動回転し、発電を行う。もう一方の浮体に接続されている回転盤は、発電機5の駆動により、回転する。これによって、接続されている浮体が駆動し、逆流で進行する。二つの浮体の進行範囲は、水流の流れ方向において、重畳しないことが好ましい。
本実施例では、更に、二種類の回転盤、可撓性を有する鎖と浮体という組み合わせが採用されている。二つの回転盤が一つの発電機を駆動させ、発電を行い、クラッチが、回転盤と発電機との掛け止め及び掛け外しを制御する。回転盤、クラッチ、発電機と動力装置は、土手に固定して設けることができる。そして、回転盤、クラッチ、発電機と動力装置は、プーリー装置及び可撓性を有する鎖を介して、浮体に接続される。二つの浮体は、交互に、順流で発電を行い、逆流で戻る。そして、動力装置より浮体が駆動することにより、浮体は逆流で戻る。浮体が逆流で戻る速度は、別の浮体の流れに沿って進行速度より速いことが好ましい。これにより、浮体が逆流で戻る際に、例えば、バッフル板を後方へ引込める時間を確保することが可能となり、発電機が連続的に発電を行うことができる。
(川流発電システムの実施例8)
図10は、本実用新案にかかる川流発電システムの具体的な実施例8の構造を示す概略図である。本実施例は、上記実施例に基づくものであり、更に、二つの或いは二つ以上の浮体1が設けられ、水流方向に沿って、連続的に設けられている。各浮体1は、可撓性を有する鎖4に接続される。或いは、分割された可撓性を有する鎖4は、端と端でそれぞれ接続される。
本実施例にかかる技術的解決方法は、一つの動力装置を駆動させることにより、複数個の浮体が同時に順流で進行して発電を行うとともに、逆流で運行し、出発点に戻る。複数個の浮体が同時に順流で進行することにより、発電能力を増強することが可能である。
上述した実施形態は、本実用新案を説明するために例示的に記述したに過ぎず、本実用新案の範囲を何ら限定するものではない。当業者は、本実用新案を確認すれば、本実用新案の要旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に対して様々な修正或いは均等物との置換を加えることが可能である。また、このような修正及び置換は、本実用新案の技術的思想の範囲内に属することは明らかである。
1−浮体
2−バッフル板
3−回転盤
4−可撓性を有する鎖
5−発電機
6−第一動力装置
7−ピボット軸
8−変速器
9−第三動力装置
10−掛け止め及び掛け外しギア
11−第一浮体
12−第二浮体
31-第一回転盤
32-第二回転盤
41−第一の可撓性を有する鎖
42-第二の可撓性を有する鎖
81−第一変速器
82−第二変速器
101-第一プーリー
102-第二プーリー
103-第三プーリー
104-第一掛け止め及び掛け外しギア
105-第二掛け止め及び掛け外しギア
106-第四動力装置
107-第五動力装置
108-第四プーリー

Claims (11)

  1. 水流に対して固定配置される回転盤と、
    前記水流上に浮かぶ浮体と、
    前記浮体上に配されるバッフル板を備える川流発電システムであって、該バッフル板は、発電時、前記水流の中に挿し込まれるとともに浮体を駆動することにより水流の推進で下流へ進行し、
    前記川流発電システムはさらに、
    可撓性を有する鎖を備え、該鎖の端部の一方が前記浮体に固定接続され、もう一方の端部が前記回転盤に巻き付けられ、前記浮体が水流の推進により下流へ進行する時、巻き付けられている前記可撓性を有する鎖を牽引することにより前記回転盤を回転させ、
    前記川流発電システムはさらに、
    発電機を備え、該発電機が、変速器を介して前記回転盤の回転軸と接続されるとともに、前記回転盤が回転する時、前記発電機が駆動し、発電を行うことを特徴とする川流発電システム。
  2. 第一動力装置をさらに備え、該装置は前記回転盤に接続され、発電が止まる時、該動力装置は、前記回転盤を駆動回転させ、緩められている前記可撓性を有する鎖を前記回転盤に巻き付け、これにより、前記浮体を動かし、逆流で進行させることを特徴とする請求項1に記載の川流発電システム。
  3. 前記バッフル板の端部の一方が、前記浮体と枢動可能に接続され、ピボット軸が第三動力装置に対して水平に配されるとともに接続され、前記浮体が逆流で進行する時、前記第三動力装置が、前記ピボット軸を駆動回転させることにより、前記バッフル板が前記水流から離れるまで、回転を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の川流発電システム。
  4. 前記バッフル板の端部の一方が、前記浮体と枢動可能に接続され、ピボット軸が第三動力装置に対して垂直に配されるとともに接続され、前記浮体が逆流で進行する時、前記第三動力装置が、前記ピボット軸を駆動回転させることにより、前記バッフル板が駆動し、前記水流の流れに沿う方向に至るまで回転することを特徴とする請求項1又は2に記載の川流発電システム。
  5. 第三動力装置をさらに備え、該装置は前記浮体に設けられ、前記浮体が逆流で進行する時、前記第三動力装置が前記浮体を回転させることにより、前記バッフル板が駆動し、前記水流の流れに沿う方向に至るまで回転することを特徴とする請求項1又は2に記載の川流発電システム。
  6. 前記浮体には、複数個の前記バッフル板が設けられ、前記バッフル板は、隣接して或いは並列に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の川流発電システム。
  7. 前記回転盤を二つ有し、該回転盤にはそれぞれ一つの前記可撓性を有する鎖が巻き付けられ、該可撓性を有する鎖のうち一つは、巻回状態であり、もう一つ別の前記可撓性を有する鎖は緩められた状態であり、
    前記発電機を一つ有するとともに、二つの変速機を備え、該変速機には二つの前記回転盤の回転軸がそれぞれ接続しており、
    前記回転盤の回転軸の一方の端部はそれぞれ掛け止め及び掛け外しギアを介して、前記発電機の両端に接続し、二つの前記回転盤の回転軸のもう一方の端部には、動力装置がそれぞれ接続しており、
    前記各可撓性を有する鎖の端部には、一つの前記浮体がそれぞれ接続し、二つの前記浮体の可撓性を有する鎖には、プーリー装置を介して、二つの前記回転盤がそれぞれ接続し、
    一つの前記浮体は、水流の推進により、順流で進行し、該回転盤を駆動回転させることで、前記発電機が駆動回転し、発電を行い、もう一方の前記浮体に接続されている回転盤は、接続されている動力装置の駆動で回転することにより、接続されている浮体を動かすとともに逆流で進行させ、二つの前記浮体の進行範囲は、水流の流れ方向において重畳しないことを特徴とする請求項1に記載の川流発電システム。
  8. 前記掛け止め及び掛け外しギアはクラッチ或いはラチェットであることを特徴とする請求項7に記載の川流発電システム。
  9. 前記可撓性を有する鎖を二つ有し、該二つの可撓性を有する鎖の端部の一つは、巻き付けられるとともに、前記回転盤に接続し、
    前記浮体を二つ有し、該浮体はそれぞれ二つの前記可撓性を有する鎖のもう一方の端部に接続し、前記二つのバッフル板のうち一つの浮体のバッフル板は、前記水流中に差し込まれ、水流の推進により、該浮体は動くとともに順流で進行し、接続されている可撓性を有する鎖が牽引され、緩むとともに、前記回転盤は駆動回転を行い、
    回転している前記回転盤は、もう一方の浮体に接続されている可撓性を有する鎖を巻き付けることにより、当該浮体は引っ張られ、逆流で進行し、二つの前記浮体は交互に、順流及び逆流で進行することを特徴とする請求項1に記載の川流発電システム。
  10. 前記回転盤と前記発電機との間に切替え装置が接続されていることを特徴とする請求項9に記載の川流発電システム。
  11. 前記浮体は二つ或いは二つ以上であり、水流方向に沿って、連続的に設けられ、前記各浮体は、皆前記可撓性を有する鎖に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の川流発電システム。
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