JP3150017U - 鞍乗型車両 - Google Patents

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康弘 大達
康弘 大達
山崎 茂人
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Abstract

【課題】自車の前輪や前方を走行する車両が巻き上げた水しぶきや前方からの飛来物による電圧調整器への悪影響を回避しつつ、確実に電圧調整器を冷却することができる鞍乗型車両を提供する。【解決手段】自動二輪車では、レクチファイアレギュレータ100が、リヤアーム70の前端側領域70fに取り付けられる。このため、レクチファイアレギュレータ100が前輪や前方を走行する車両が巻き上げた水しぶきを被る度合いを低減することができる。さらに、走行中に前方からの飛来物(小石など)がレクチファイアレギュレータ100に衝突する頻度を低減することもできる。【選択図】図2

Description

本考案は、自動二輪車などの鞍乗型車両に関し、特に、バッテリなどの車載電装品に供給される電圧を調整する電圧調整器を備える鞍乗型車両に関する。
従来、自動二輪車などの鞍乗型車両では、電圧調整器(いわゆるレクチファイアレギュレータ)が広く用いられている。電圧調整器は、駆動力を発生するエンジンによって回転させられたオルタネータが生成した交流電流(電力)を整流するとともに、バッテリなどの車載電装品に供給される電圧を調整する。電圧調整器は、オルタネータが生成した余剰な電力を熱に変換するため、走行風がよく当たる位置、例えば、ダウンチューブに取り付けられるラジエタの近傍に配設されることが多い。
一方、このような電圧調整器を備える鞍乗型車両において、外観の向上、及び走行中の飛来物(小石など)からの保護を目的として、スイング式パワーユニットの内部に電圧調整器を配設する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−34965号公報(第5−7頁、第4図)
上述したように、電圧調整器は、ラジエタ、具体的にはダウンチューブの近傍に配設されることが多いが、当該位置は、自車の前輪や前方を走行する車両が巻き上げた水しぶきを被りやすく、電装品の一種である電圧調整器には好ましくないといった問題があった。
一方、熱を発生し高温になる電圧調整器をスイング式パワーユニットの内部などの閉空間内に配設すると、ラジエタの近傍に配設する場合と比較して、電圧調整器を充分に冷却することができず、電圧調整器の効率及び寿命に対して悪影響が生じ得るため望ましくない。
そこで、本考案は、このような状況に鑑みてなされたものであり、自車の前輪や前方を走行する車両が巻き上げた水しぶきや前方からの飛来物による電圧調整器への悪影響を回避しつつ、確実に電圧調整器を冷却することができる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本考案は、次のような特徴を有している。まず、本考案の第1の特徴は、車体フレーム(車体フレーム40)と、路面(路面R)を転動する車輪
(後輪90)と、前記車体フレームによって回動可能に支持され、前記車輪を支持するアーム部材(リヤアーム70)と、車載電装品(バッテリ50)に供給される電圧を調整する電圧調整器(レクチファイアレギュレータ100)とを備える鞍乗型車両(自動二輪車10)であって、前記アーム部材は、前記車体フレーム側に形成されたピボット受け部(ピボット受け部42)に回動可能に支持され、前記アーム部材の前端側領域(前端側領域70f)に形成されるピボット部(ピボット部70a)と、前記車輪を回転可能に支持し、前記アーム部材の後端側領域(後端側領域70r)に形成される車輪支持部(後輪支持部70b)とを有し、前記電圧調整器は、前記前端側領域において前記アーム部材に取り付けられることを要旨とする。
このような鞍乗型車両によれば、アーム部材の前端側領域に電圧調整器が取り付けられる。このため、電圧調整器が自車の前輪や前方を走行する車両が巻き上げた水しぶきを被る度合いを低減することができる。さらに、走行中に前方からの飛来物(小石など)が電圧調整器に衝突する頻度を低減することもできる。
また、電圧調整器は、閉空間に配設されておらず、単にアーム部材に取り付けられるだけであるため、走行風などによって電圧調整器を充分に冷却することができる。特に、電圧調整器は、横長であり大きな表面積を有するアーム部材に取り付けられるため、電圧調整器が発生した熱をアーム部材によって効率的に放熱できる。
ここで、一般的には、可動部分であるアーム部材に配線が必要である電圧調整器を取り付けることは考え難い。しかしながら、本出願に係る考案者は、このような一般的な常識に拘泥することなく鋭意研究を重ねた結果、アーム部材に電圧調整器を取り付けることによって、上述した課題を解決できるとの知見を得たのである。
本考案の第2の特徴は、本考案の第1の特徴に係り、前記アーム部材は、前記ピボット部から前記車輪支持部に向かうに連れて車幅方向外側(D1方向側)に偏位し、前記電圧調整器は、前記アーム部材の車幅方向外側(外側面70out)、かつ前記前端側領域に取り付けられることを要旨とする。
本考案の第3の特徴は、本考案の第1の特徴に係り、前記鞍乗型車両の駆動力を発生するパワーユニット(エンジン30)と、前記パワーユニットによって回転させられ、無端伝達帯(コッグドベルト32)を用いて前記車輪を回転させるドライブプーリー(ドライブプーリー33)とを備え、少なくとも前記ドライブプーリーの前端(前端33fe)は
、前記アーム部材の前端(前端70ae)よりも前方に配設されることを要旨とする。
本考案の第4の特徴は、本考案の第3の特徴に係り、前記路面から前記ピボット部の中心(中心C1)までの高さ(高さH1)と、前記路面から前記ドライブプーリーの中心(
中心C2)までの高さ(高さH2)とは、略同一であることを要旨とする。
本考案の第5の特徴は、本考案の第2の特徴に係り、少なくとも前記電圧調整器の車幅方向外側(D1方向側)の部分を覆う電圧調整器カバー(レギュレータカバー150)をさらに備え、前記電圧調整器カバーは、外気を導入する空気導入部(スリット150a)を有することを要旨とする。
本考案の第6の特徴は、本考案の第5の特徴に係り、前記無端伝達帯を覆う無端伝達帯カバー(上部ベルトカバー82及び下部ベルトカバー83)をさらに備え、前記電圧調整器は、前記鞍乗型車両の側面視において、前記無端伝達帯によって囲まれる無端伝達帯領域(領域A1)内に配設され、前記電圧調整器カバーと前記無端伝達帯カバーとの間には、外気を導入する空隙(空隙S1,S2)が形成されることを要旨とする。
本考案の第7の特徴は、本考案の第1の特徴に係り、前記電圧調整器に接続される電線(レギュレータカプラ110及びハーネス120)をさらに備え、前記電線は、前記ピボット部側において前記電圧調整器に接続されることを要旨とする。
本考案の特徴によれば、自車の前輪や前方を走行する車両が巻き上げた水しぶきや前方からの飛来物による電圧調整器への悪影響を回避しつつ、確実に電圧調整器を冷却することができる。
本考案の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 本考案の実施形態に係る電圧調整器を含むアーム部材周辺の拡大左側面図である。 図2に示したF3−F3方向の断面図である。 図2に示したF4−F4方向の断面図である。 本考案の実施形態に係るアーム部材の一部拡大側面図である。 図5に示したF6−F6線に沿った断面図である。 本考案の実施形態に係る電圧調整器の単体概略斜視図である。
(本実施形態に係る鞍乗型車両の全体概略構成)
次に、本考案に係る鞍乗型車両の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1は、本実施形態に係る鞍乗型車両を構成する自動二輪車10の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車10は、路面Rを転動する前輪20及び後輪90(車輪)を備える。
自動二輪車10は、両足を前方に投げ出すようなライディングポジションとなる、いわゆるアメリカンタイプの自動二輪車である。エンジン30(パワーユニット)は、後輪90を駆動する駆動力を生成する。エンジン30は、水冷式のV型4サイクルエンジンであり、ラジエタ31を備える。
また、自動二輪車10では、ベルトドライブ方式が用いられる。エンジン30は、トランスミッション(不図示)を介して連結されるドライブプーリー33(図1において不図示、図3参照)を回転させる。ドライブプーリー33と、後輪90とともに回転するドリブンプーリー34とには、コッグドベルト32(図3参照)が掛け渡され、エンジン30の生成した駆動力が後輪90に伝達される。
ドライブプーリー33は、プーリーカバー81によって覆われる。また、コッグドベルト32は、上部ベルトカバー82及び下部ベルトカバー83によって覆われる。本実施形態において、上部ベルトカバー82及び下部ベルトカバー83は、コッグドベルト32(無端伝達帯)を覆う無端伝達帯カバーを構成する。
車体フレーム40は、自動二輪車10の骨格を形成する。車体フレーム40には、エンジン30やラジエタ31などが取り付けられる。また、車体フレーム40は、ライダーが着座するシート41を支持する。また、シート41下方の空間には、バッテリ50が収納される。
リヤアーム70は、車体フレーム40によって回動可能に支持される。また、リヤアーム70は、後輪90を支持する。本実施形態において、リヤアーム70は、アーム部材を構成する。また、自動二輪車10では、リヤアーム70にレクチファイアレギュレータ100が取り付けられる。
レクチファイアレギュレータ100は、バッテリ50や、バッテリ50を介して接続されるヘッドライト51などの車載電装品に供給される電圧を調整する。具体的には、レクチファイアレギュレータ100は、エンジン30によって回転させられるオルタネータ(不図示)が生成した交流電流を整流する。また、レクチファイアレギュレータ100は、バッテリ50と接続されており、バッテリ50に供給される電圧を調整する。本実施形態において、レクチファイアレギュレータ100は、電圧調整器を構成する。
また、本実施形態では、レクチファイアレギュレータ100は、レギュレータカバー150によって覆われる。本実施形態において、レギュレータカバー150は、電圧調整器カバーを構成する。
(レクチファイアレギュレータの形状及び配設状態)
次に、図2〜図7を参照して、レクチファイアレギュレータ100の形状及び配設状態について説明する。
(1)レクチファイアレギュレータの形状
図7は、レクチファイアレギュレータ100の単体概略斜視図である。レクチファイアレギュレータ100は、オルタネータ(不図示)が生成した余剰な電力を熱に変換する。このため、レクチファイアレギュレータ100は、放熱効果を高める複数の冷却フィン100aを有する。
レクチファイアレギュレータ100には、レギュレータカプラ110が連結される。レギュレータカプラ110には、オルタネータやバッテリ50に延びるハーネス120(電線)が接続される。
レクチファイアレギュレータ100は、上部中央及び下部中央に設けられたボルト孔(不図示)に挿通されるボルト105を用いて、リヤアーム70に設けられたアームプレート72(図7において不図示、図3及び図4参照)に固定される。
(2)レクチファイアレギュレータの配設状態
図2は、レクチファイアレギュレータ100を含むリヤアーム70周辺の拡大左側面図である。図3は、図2に示したF3−F3線に沿った断面図である。図4は、図2に示したF4−F4線に沿った断面図である。
レクチファイアレギュレータ100は、リヤアーム70に取り付けられる。図3に示すように、リヤアーム70は、車体フレーム40に形成されたピボット受け部42によって回動可能に支持され、リヤアーム70の前端側領域70fに形成されるピボット部70aを有する。ピボット部70a及びピボット受け部42には、ピボット軸43が挿通される。リヤアーム70は、ピボット部70a及びピボット受け部42に挿通されたピボット軸43によって回動可能に支持される。
また、リヤアーム70は、後輪90を回転可能に支持し、リヤアーム70の後端側領域70rに形成される後輪支持部70b(車輪支持部)を有する。
レクチファイアレギュレータ100は、前端側領域70fにおいてリヤアーム70に取り付けられる。なお、前端側領域70fとは、図2に示すように、リヤアーム70を自動二輪車10の前後方向に沿って二分した前側の領域をいう。また、後端側領域70rとは、当該二分した後側の領域をいう。
ドライブプーリー33は、上述したように、トランスミッション(不図示)を介して連結されるエンジン30によって回転させられる。ドライブプーリー33と、ドリブンプーリー34とには、コッグドベルト32が掛け渡され、エンジン30の生成した駆動力が後輪90に伝達される。
図2に示すように、自動二輪車10の側面視において、コッグドベルト32によって囲まれる領域を領域A1(無端伝達帯領域)とした場合、レクチファイアレギュレータ100は、領域A1内に配設される。
さらに、図3に示すように、リヤアーム70は、ピボット部70aから後輪支持部70bに向かうに連れて車幅方向外側(図中のD1方向側)に偏位している。レクチファイアレギュレータ100は、前端側領域70fにおいて、リヤアーム70の車幅方向外側、具体的には、外側面70out、かつ前端側領域70f(図2参照)に取り付けられる。なお、図示しないが、リヤアーム70は、後輪90(具体的には、車軸)の左右の両側方を支持する。
また、図4に示すように、レクチファイアレギュレータ100は、ボルト105によってリヤアーム70に設けられたアームプレート72に固定される。さらに、図3に示すように、レギュレータカバー150は、ピボット部70aに連結されたカバーステー71及びアームプレート72に固定される。
本実施形態では、レクチファイアレギュレータ100は、車幅方向外側からレギュレータカバー150によって覆われている。図2及び図4に示すように、レギュレータカバー150は、外気を導入するスリット150a(外気導入部)を有する。
さらに、図4に示すように、レギュレータカバー150と上部ベルトカバー82との間には、外気を導入する空隙S1が形成される。同様に、レギュレータカバー150と上部ベルトカバー82との間には、空隙S2が形成される。
また、図3に示すように、本実施形態では、レクチファイアレギュレータ100の車幅方向外側の部分だけではなく、レクチファイアレギュレータ100の前方、及び後方の一部もレギュレータカバー150によって覆われている。さらに、図4に示すように、空隙S1を除くレクチファイアレギュレータ100の上方の一部、及び空隙S2を除く下方の一部もレギュレータカバー150によって覆われている。
また、図3に示すように、レクチファイアレギュレータ100には、レギュレータカプラ110が連結される。レギュレータカプラ110には、ハーネス120が接続される。ハーネス120は、ピボット部70a側においてレクチファイアレギュレータ100に接続される。具体的には、ハーネス120が接続されているレギュレータカプラ110は、レクチファイアレギュレータ100の前面側に設けられた連結端子(不図示)に連結される。さらに、レギュレータカプラ110に接続されているハーネス120は、前方に向けて伸びた後、ピボット部70aに向けて屈曲して車幅方向の内側に配線され、車体フレーム40に固定されているバッテリ50や、オルタネータ(不図示)と接続されている。
また、ドライブプーリー33の前端33feは、リヤアーム70の前端70aeよりも前方に配設される。本実施形態では、ドライブプーリー33の前端33feだけではなく、ドライブプーリー33全体が、リヤアーム70のピボット部70aよりも前方に配設されている。
(3)アームプレートの形状及び取付状態
次に、図5及び図6を参照して、レクチファイアレギュレータ100が固定されるアームプレート72の形状及び取付状態について説明する。図5は、アームプレート72を含むリヤアーム70の一部拡大側面図である。図6は、図5に示したF6−F6線に沿った断面図である。
図5に示すように、アームプレート72は、レギュレータ取付部72a、上側ベルトカバー支持部72b、下側ベルトカバー支持部72c及びレギュレータカバー支持部72dを有する。
レギュレータ取付部72aには、レクチファイアレギュレータ100が取り付けられる。具体的には、レクチファイアレギュレータ100は、レクチファイアレギュレータ100に設けられたボルト孔(不図示)に挿通されたボルト105(図4参照)によって、レギュレータ取付部72aに固定される。
上側ベルトカバー支持部72bは、上部ベルトカバー82を支持する。具体的には、図6に示すように、上側ベルトカバー支持部72bには、ボルト84A及びグロメット85が挿通され、ボルト84Aとナット84Bとによって上部ベルトカバー82が上側ベルトカバー支持部72bに固定される。
下側ベルトカバー支持部72cは、下部ベルトカバー83を支持する。具体的には、下側ベルトカバー支持部72cにはボルト84A挿通され、ボルト84Aとナット84Bとによって下部ベルトカバー83が下側ベルトカバー支持部72cに固定される。
レギュレータカバー支持部72dは、レギュレータカバー150を支持する。具体的には、具体的には、レギュレータカバー支持部72dにはリベット151挿通され、レギュレータカバー150がレギュレータカバー支持部72dに固定される。
また、アームプレート72は、リヤアーム70に溶接されている。なお、アームプレート72は、溶接ではなく、ボルトなどを用いてリヤアーム70に固定してもよい。
(4)ドライブプーリーとリヤアームの配設状態
次に、図5を参照して、ドライブプーリー33及びリヤアーム70の配設状態について説明する。上述したように、本実施形態では、ドライブプーリー33は、リヤアーム70よりも前方に配設される。
さらに、本実施形態では、路面Rからピボット部70aの中心C1までの高さH1と、路面Rからドライブプーリー33の中心C2までの高さH2とは、略同一である。つまり、ドライブプーリー33の後方には、リヤアーム70、具体的には、アームプレート72に固定されたレクチファイアレギュレータ100が配設される。
(作用・効果)
自動二輪車10によれば、リヤアーム70の前端側領域70fにレクチファイアレギュレータ100が取り付けられる。このため、レクチファイアレギュレータ100が前輪20や前方を走行する車両が巻き上げた水しぶきを被る度合いを低減することができる。さらに、走行中に前方からの飛来物(小石など)がレクチファイアレギュレータ100に衝突する頻度を低減することもできる。
また、レクチファイアレギュレータ100は、閉空間に配設されておらず、単にリヤアーム70に取り付けられるだけであるため、走行風などによってレクチファイアレギュレータ100を充分に冷却することができる。特に、レクチファイアレギュレータ100は、横長であり大きな表面積を有するリヤアーム70に取り付けられるため、レクチファイアレギュレータ100が発生した熱をリヤアーム70によって効率的に放熱できる。
さらに、リヤアーム70は、ピボット部70aから後輪支持部70bに向かうに連れて車幅方向外側(D1方向側)に偏位している。レクチファイアレギュレータ100は、上述したように前端側領域70fにおいて外側面70out、かつ前端側領域70fに取り付けられる。
つまり、リヤアーム70は、ピボット部70aよりも車幅方向外側、かつ後輪支持部70bよりも車幅方向内側に配設される。このため、他の部品との干渉やライダーの操縦に影響を生じることのない、いわゆるデッドスペースを有効に活用してレクチファイアレギュレータ100を配設することができる。また、自動二輪車10の車幅方向のサイズが拡大してしまうことを防止できる。
自動二輪車10によれば、ドライブプーリー33は、リヤアーム70の前端70aeよりも前方に配設される。さらに、路面Rからピボット部70aの中心C1までの高さH1と、路面Rからドライブプーリー33の中心C2までの高さH2とは、略同一である。レクチファイアレギュレータ100は、リヤアーム70の前端側領域70fに取り付けられているため、ドライブプーリー33(及びコッグドベルト32)の回転によって引き起こされる回転風を効率的にレクチファイアレギュレータ100に誘導することができる。
自動二輪車10では、レクチファイアレギュレータ100は、スリット150aを有するレギュレータカバー150によって覆われている。このため、レクチファイアレギュレータ100の冷却効率を維持しつつ、レクチファイアレギュレータ100が水しぶきを被る度合い、及び前方からの飛来物がレクチファイアレギュレータ100に衝突する頻度を低減することができる。さらに、レギュレータカバー150は、近接するプーリーカバー81、上部ベルトカバー82及び下部ベルトカバー83と同一コンセプトに基づいてデザインされているため、自動二輪車10の外観品質が向上する。
また、レクチファイアレギュレータ100は、コッグドベルト32によって囲まれる領域A1内に配設される。さらに、レギュレータカバー150と上部ベルトカバー82との間には、外気を導入する空隙S1が形成される。同様に、レギュレータカバー150と下部ベルトカバー83との間には、空隙S2が形成される。
このため、上部ベルトカバー82、下部ベルトカバー83及びレギュレータカバー150とによってレクチファイアレギュレータ100の周囲が覆われた場合でも、空隙S1及び空隙S2を介して導入される外気によって、レクチファイアレギュレータ100を確実に冷却することができる。
また、本実施形態では、レギュレータカプラ110及びハーネス120は、ピボット部70a側においてレクチファイアレギュレータ100に接続されている。具体的には、ハーネス120が接続されているレギュレータカプラ110は、レクチファイアレギュレータ100の前面側に設けられた連結端子(不図示)に連結される。さらに、レギュレータカプラ110に接続されているハーネス120は、前方に向けて伸びた後、ピボット部70aに向けて屈曲して車幅方向内側に配線され、車体フレーム40に固定されているバッテリ50や、オルタネータ(不図示)と接続されている。
すなわち、本実施形態によれば、レギュレータカプラ110及びハーネス120がレクチファイアレギュレータ100の側面側などに接続される場合と比較して、リヤアーム70の揺動に伴うレギュレータカプラ110及びハーネス120の移動量を抑制される。このため、レギュレータカプラ110の接触不良や、ハーネス120の損傷が発生する可能性を低減することができる。
(その他の実施形態)
上述したように、本考案の一実施形態を通じて本考案の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本考案を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、レギュレータカプラ110及びハーネス120は、必ずしもピボット部70a側においてレクチファイアレギュレータ100に接続されていなくても構わない。また、空隙S1,S2の形成や、レギュレータカバー150は、レクチファイアレギュレータ100の性能や、自動二輪車10のデザインなどに応じて、要否を決定してもよい。
上述した実施形態では、ドライブプーリー33全体がリヤアーム70の前方に配設されていたが、少なくともドライブプーリー33の前端33feが、リヤアーム70(前端70ae)よりも前方に配設されていればよい。つまり、ドライブプーリー33の後端は、リヤアーム70(前端70ae)よりも後方に配設されてもよい。さらに、ドライブプーリー33は、必ずしもリヤアーム70の前方に配設されていなくても構わない。
上述した実施形態では、リヤアーム70は、ピボット部70aから後輪支持部70bに向かうに連れて車幅方向外側(D1方向側)に偏位していたが、リヤアーム70は、ピボット部70aから後輪支持部70bに向かうに連れて車幅方向外側に広がっていなくてもよい。
上述した実施形態では、リヤアーム70を例として説明したが、本考案は、リヤアーム70に限らず、スイング式のアームであれば、前輪を回転可能に支持するアーム部材(フロントアーム)に適用することも勿論可能である。さらに、リヤアーム70は、後輪90(具体的には、後輪90の車軸)を左右の両側方から支持する形態としたが、本考案は、後輪90(車軸)の何れか一方のみを支持する片持ち式のアーム部材に適用することもできる。
上述した実施形態では、アメリカンタイプの自動二輪車を例として説明したが、本考案は、アメリカンタイプの自動二輪車に限定されるものではなく、異なるタイプの自動二輪車や鞍乗型車両にも適用することができる。
このように、本考案は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本考案の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る考案特定事項によってのみ定められるものである。
10…自動二輪車、20…前輪、30…エンジン、31…ラジエタ、32…コッグドベルト、33…ドライブプーリー、33fe…前端、34…ドリブンプーリー、40…車体フレーム、41…シート、42…ピボット受け部、43…ピボット軸、50…バッテリ、51…ヘッドライト、70…リヤアーム、70a…ピボット部、70ae…前端、70b…後輪支持部、70f…前端側領域、70out…外側面、70r…後端側領域、71…カバーステー、72…アームプレート、72a…レギュレータ取付部、72b…上側ベルトカバー支持部、72c…下側ベルトカバー支持部、72d…レギュレータカバー支持部、81…プーリーカバー、82…上部ベルトカバー、83…下部ベルトカバー、84A…ボルト、84B…ナット、85…グロメット、90…後輪、100…レクチファイアレギュレータ、100a…冷却フィン、105…ボルト、110…レギュレータカプラ、120…ハーネス、150…レギュレータカバー、150a…スリット、151…リベット、A1…領域、C1,C2…中心、R…路面、S1,S2…空隙

Claims (7)

  1. 車体フレームと、路面を転動する車輪と、前記車体フレームによって回動可能に支持され、前記車輪を支持するアーム部材と、車載電装品に供給される電圧を調整する電圧調整器とを備える鞍乗型車両であって、
    前記アーム部材は、
    前記車体フレーム側に形成されたピボット受け部に回動可能に支持され、前記アーム部材の前端側領域に形成されるピボット部と、
    前記車輪を回転可能に支持し、前記アーム部材の後端側領域に形成される車輪支持部とを有し、
    前記電圧調整器は、前記前端側領域において前記アーム部材に取り付けられる鞍乗型車両。
  2. 前記アーム部材は、前記ピボット部から前記車輪支持部に向かうに連れて車幅方向外側に偏位し、
    前記電圧調整器は、前記アーム部材の車幅方向外側、かつ前記前端側領域に取り付けられる請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記鞍乗型車両の駆動力を発生するパワーユニットと、
    前記パワーユニットによって回転させられ、無端伝達帯を用いて前記車輪を回転させるドライブプーリーとを備え、
    少なくとも前記ドライブプーリーの前端は、前記アーム部材の前端よりも前方に配設される請求項1に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記路面から前記ピボット部の中心までの高さと、前記路面から前記ドライブプーリーの中心までの高さとは、略同一である請求項3に記載の鞍乗型車両。
  5. 少なくとも前記電圧調整器の車幅方向外側の部分を覆う電圧調整器カバーをさらに備え、
    前記電圧調整器カバーは、外気を導入する外気導入部を有する請求項2に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記無端伝達帯を覆う無端伝達帯カバーをさらに備え、
    前記電圧調整器は、前記鞍乗型車両の側面視において、前記無端伝達帯によって囲まれる無端伝達帯領域内に配設され、
    前記電圧調整器カバーと前記無端伝達帯カバーとの間には、外気を導入する空隙が形成される請求項5に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記電圧調整器に接続される電線をさらに備え、
    前記電線は、前記ピボット部側において前記電圧調整器に接続される請求項1に記載の鞍乗型車両。
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