JP3149757U - シュリンク包装フィルム及び包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封しやすく、また必要に応じて容器から包装フィルムを剥離させることが容易な、シュリンク包装フィルム等を提供する。【解決手段】容器本体81と蓋体82からなる容器8に装着され、開封時に開封ミシン線3によって容器本体側フィルム23と蓋体側フィルム24に分断されるシュリンク包装フィルム2であって、前記開封ミシン線3は、蓋体82の頭部821側に向かう山形状に形成された山形線部34を有しており、前記山形線部34の左右の立ち上がり箇所341から容器本体81の底部810側に向けて一対の本体剥離ミシン線4が形成されているシュリンク包装フィルム2とした。【選択図】図2

Description

本考案は、容器をシュリンク包装するために用いるシュリンク包装フィルム及びこのシュリンク包装フィルムを用いた包装体に関する。
従来から、食品容器、医薬品容器、衣料品容器、飲料水容器及び化粧品容器など、各種の容器を包装するためにシュリンク包装フィルム(以降、包装フィルムと称することがある)が用いられている。ここで、シュリンク包装は、ポリスチレン(PS)やポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱収縮性フィルム(シュリンク包装フィルム)で容器の一部又は全部を包み、このフィルムを熱収縮させて容器を包装等して包装体を得るものである。シュリンク包装には、容器を包装する作用に加えて容器を保護したり締め付けたりする作用もあり、また、バージンシール性を保証するためにも都合がよいため広く採用されている。
このようなシュリンク包装には、大きく分けて、筒状に形成されたシュリンク包装フィルムの蓋側開口部を溶断シール又は封印シールなどでシールして、容器の蓋側全体を包み込む包装(以下、シール包装と称する)と、筒状に形成された包装フィルムをそのまま用いる包装(以下、スリーブ包装と称する)がある。
ここで、前記シール包装の場合、包装体の開封や包装フィルムの剥離のため、包装フィルムの下縁から突出させたタブ状突起を設けて、このタブ状突起が容器底面に位置するように容器を包装した後、タブ状突起から上方に向けて包装フィルムを引き裂くことによって開封や剥離を行っていた。
また、前記シール包装の場合に、このようなタブ状突起を設けることなく包装を開封することができるシュリンク包装フィルムとしては、下記特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1には、「筒状熱収縮性延伸フィルムに哺乳びん先端を被う部分を山形に熱融着切りし、また哺乳びん底部に係止する部分を切断してなる哺乳びんを充分被い得る袋にミシン目を、加熱収縮時に哺乳びん肩部に位置するように施したことを特徴とする哺乳びん用包装袋」が開示されている。そして、これによって、「開包時哺乳びんの先端とびん本体とを互に反対側にねじるように回せば簡単にミシン目から収縮容器がひき裂かれて開包できる」と記載されている。
一方、スリーブ包装の場合には、容器本体と蓋体の境界部分に沿って包装フィルムにミシン線(ミシン目)を施すととともに蓋体の上部側にタブ状突起を設け、このタブ状突起をつまんで下方のミシン線までフィルムを引き裂いた後、ミシン線に沿って開封する手段が用いられてきた。このような従来技術は下記特許文献2に記載されている。
特許文献2には、「有底筒状の容器本体と、上記容器本体の取出口に着脱自在なキャップが設けられた容器を包装する熱収縮性のフィルム体のシーリングラベルにおいて、上記フィルム体に、上記容器本体を覆うラベル部と、上記キャップを覆う切離部と、上記ラベル部と上記切離部の境界線である横ミシン線と、上記切離部の縁部に位置する摘み部と、上記摘み部から上記横ミシン線までを連結する開封ミシン線が設けられ、上記開封ミシン線は、上記摘み部を上方にし上記摘み部から斜め下に向かって延出して横ミシン線に達しているとともに、上記開封ミシン線の互いに隣り合う切り部が、互いにわずかに離間して上記容器本体の円周方向に一部が重なるように位置していることを特徴とするシーリングラベル」が記載されている。
そして、これによって「摘み部を保持して引くだけで、確実にラベルの切離部が開封ミシン線と横ミシン線に沿って引き裂かれ、容器を一周して簡単に開封することができ、操作性がよい。また、改ざん防止ミシン線を設けることにより、確実に改ざんの痕跡が残り、高い改ざん防止効果を持たせることができる」と記載されている。
実開昭和50−32370号公報(実用新案登録請求の範囲、第2図) 特開2005−250046号公報(請求項1、段落0013)
しかし、前記シール包装において、シュリンク包装フィルムの下縁から突出するタブ状突起を設けた場合、包装フィルムを上端側まで充分に引き裂くことができず、フィルムの一部が容器に密着した状態で残ってしまうことがあった。特に、上部が括れた容器に関しては、この括れた部分の収縮度合いが大きくなって収縮後のフィルム厚みが増し、容器底面からの引き裂きでは、包装フィルムを引き裂くことができない場合が多かった。また、容器底面にタブ状突起を設けてあると、熱収縮後に容器の倒立安定性に問題が生じることがあり、店頭での陳列に支障が生じることがあった。この課題を解決するため、容器底面に設けられた巻き込み部に相当する部分にミシン線等を施して開封引き裂きの目安とする場合があるものの、フィルムが容器に密着しているためにミシン線の端部を掴むことが困難であった。
また、最近では、容器本体ではなくシュリンク包装フィルムに商品名や意匠デザイン等などの印刷処理を施す場合が増えてきた。しかし、包装フィルムの下縁から突出させたタブ状突起を引き上げて包装フィルムを引き裂く場合には、印刷処理されたフィルムが商品容器から剥離されることになり、商品名や意匠デザイン等が失われ商品宣伝効果等が薄れてしまっていた。この点に関し、開封後も商品名や意匠デザイン等を商品容器に残しておきたいとのメーカー側の要望もあった。
ここで、前記特許文献1記載の哺乳びん用包装袋は、哺乳びんの先端とびん本体とを互に反対側にねじるように回すことでミシン線(ミシン目)から収縮容器がひき裂かれて開封でき、例えばびん本体側のラベルフィルムに印刷処理を施してある場合であっても開封後の商品宣伝効果を確保することができる。しかし、包装フィルムとびん本体の分別回収等を行う場合に、びん本体から包装フィルムを引き剥がしにくいものであった。
一方、スリーブ包装の場合である前記特許文献2記載のシーリングラベルでは、蓋体の上部側に設けたタブ状突起が熱収縮によって硬直してしまい、店頭等での扱い時や開封時に手先が傷付いて怪我をしてしまうことがあった。
本考案は、上述の事柄に留意してなされたものであって、開封しやすく、また必要に応じて容器から包装フィルムを剥離させることが容易な、シュリンク包装フィルム等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案のシュリンク包装フィルムは、容器本体と蓋体からなる容器に装着され、開封時に開封ミシン線によって容器本体側フィルムと蓋体側フィルムに分断されるシュリンク包装フィルムであって、開封ミシン線は、蓋体の頭部側に向かう山形状に形成された山形線部を有しており、山形線部の左右の立ち上がり箇所から容器本体の底部側に向けて一対の本体剥離ミシン線が形成されている構成とした。このとき、容器本体側フィルムに印刷処理を施してもよい。
このシュリンク包装フィルムは、開封ミシン線を備えており、蓋体を包装フィルムの上から捻るなどによって開封ミシン線を容易に破断させることができるため、包装体(シュリンク包装フィルムで容器を包装したもの)を開封しやすい。
また、開封ミシン線が、蓋体の頭部側に向かう山形状に形成された山形線部を有しているため、開封ミシン線に沿って容器本体側フィルムと蓋体側フィルムに分断した場合に、容器本体側フィルムの上縁部に山形線部によって山形のタブ状突起が形成される。そして、山形線部の左右の立ち上がり箇所(即ち、山形のタブ状突起の左右両端部)から容器本体の底部側に向けて一対の本体剥離ミシン線が形成されているため、必要に応じて、このタブ状突起をつまんで引っ張ることによって、本体剥離ミシン線に沿って容器本体側フィルムを引き裂いて容器本体から剥離させることが容易である。
加えて、従来は別々に形成されることが多かった品質保証用のキャップシール(容器本体と蓋体の少なくとも境界部分をシールする蓋体側フィルム)と印刷処理された容器本体側フィルムとを一体的に形成することができる。この場合であっても、開封後も容器本体側フィルムを容器本体に残しておくことができる一方、必要に応じて、容器本体側フィルムを容器本体から容易に剥離させることができる。
このとき、開封ミシン線が、山形線部の他に容器本体の底部側に向かう逆山形状に形成された逆山形線部を有しており、逆山形線部の左右の立ち下がり箇所から蓋体の頭部側に向けて一対の蓋体剥離ミシン線が形成されている、シュリンク包装フィルムとすることができる。
このシュリンク包装フィルムは、開封ミシン線が、前記山形線部の他に、容器本体の底部側に向かう逆山形状に形成された逆山形線部を有している。これによって、開封ミシン線に沿って容器本体側フィルムと蓋体側フィルムに分断した場合に、容器本体側フィルムに形成された山形のタブ状突起の他に、逆山形線部によって蓋側フィルムの上縁部にも逆山形のタブ状突起が形成される。そして、逆山形線部の左右の立ち下がり箇所(即ち、逆山形のタブ状突起の左右両端)から蓋体の頭部側に向けて一対の蓋体剥離ミシン線が形成されているため、必要に応じて、このタブ状突起をつまんで引っ張ることによって、蓋体剥離ミシン線に沿って蓋体側フィルムを引き裂いて蓋体から剥離させることが容易である。
また、上記課題は、容器本体と蓋体からなる容器に装着され、開封時に開封ミシン線によって容器本体側フィルムと蓋体側フィルムに分断されるシュリンク包装フィルムであって、開封ミシン線は、容器本体の底部側に向かう逆山形状に形成された逆山形線部を有しており、逆山形線部の左右の立ち下がり箇所から蓋体の頭部側に向けて一対の蓋体剥離ミシン線が形成されているシュリンク包装フィルムとすることでも解決される。
前述した全ての場合において、蓋体側の縁部がシールされて、蓋体側の開口部が閉じられているシュリンク包装フィルムとすることができる。
また、前述した場合において、一対の本体剥離ミシン線の間にティアテープが設けられているシュリンク包装フィルムとすることができる。
また、上記課題は、前述した全てのシュリンク包装フィルムの何れかを用いて容器を包装した包装体とすることでも解決される。
本考案により、開封しやすく、また必要に応じて容器から包装フィルムを剥離させることが容易な、シュリンク包装フィルム等を提供することができる。
第一実施形態のシュリンク包装フィルムを用いた包装体の左側面図である。 図1の包装体を開封した状態を示す左側面図である。 図2の状態から容器側の包装フィルムを剥離させる様子を示す左側面図である。 第一実施形態のシュリンク包装フィルムを示す正面図である。 図4のシュリンク包装フィルムを容器にかぶせた状態を示す正面図である。 ミシン線の形成に用いるトムソン金型を示す斜視図である。 第二実施形態のシュリンク包装フィルムを示す正面図である。 他の実施形態のシュリンク包装フィルムを例示する正面図である。 他の実施形態のシュリンク包装フィルムを例示する正面図である。
以下、上記各図を用いて本考案のシュリンク包装フィルム及び包装体を例示説明する。まず最初に、図1〜6を用いて本考案のシュリンク包装フィルム等の第一実施形態を説明する。ここで、図1〜図3は、図4の包装フィルムを図5に示すように容器に被せた後に加熱収縮させて得られた包装体について、左側から見た状態を示す図である。
なお、以下の実施形態はあくまで本考案を例示説明するものであって、本考案は、以下の具体的な実施形態に限定されるものではない。
[第一実施形態]
本第一実施形態のシュリンク包装フィルム2は、容器本体81と蓋体82からなる容器8に装着され、包装体1の開封時に開封ミシン線3によって容器本体側フィルム23と蓋体側フィルム24に分断されるシュリンク包装フィルム2であって、開封ミシン線3は、蓋体82の頭部821側に向かう山形状に形成された山形線部34を有しており、山形線部34の左右の立ち上がり箇所341から容器本体81の底部810側に向けて一対の本体剥離ミシン線4が形成されているシュリンク包装フィルム2である。
1.容器
まず、シュリンク包装フィルム2の包装対象である容器8について説明する。容器8は、容器本体81と蓋体82を備えていれば特に限定されず、例えば、食品容器、医薬品容器、衣料品容器、飲料水容器及び化粧品容器などを用いることができる。通常、容器本体81の上部に内容物を出し入れするための開口部があり、この開口部に蓋をするように容器本体81の上部に蓋体82が取り付けられる。蓋体82の取り付け構造は、特に限定されず、例えば、回転式やはめ込み式のものを使用することができる。本実施形態では上部が括れた容器8を用い、回転式の蓋体82取り付け構造とした。
2.フィルム材料
シュリンク包装フィルム2に用いられるフィルム材料は、熱収縮性を有していれば特に限定されず、本願出願時にシュリンク包装に用いることが公知である各種フィルム材料及びこれらの均等物を用いることができる。例えば、熱収縮性のポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、低密度ポリエチレンフィルム、中密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、低密度直鎖状ポリエチレンフィルム、環状ポリオレフィンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体等の樹脂から製膜されたポリオレフィン系フィルム、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレンなどの樹脂から製膜された変性ポリオレフィンフィルム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の樹脂から製膜されたフィルム、アクリル系樹脂系フィルム等が使用できる。
フィルム材料として、これらの単層フィルムのみならず複合フィルムを用いてもよく、また、例えば、一軸延伸や二軸延伸によって製造されたものを用いることができる。
フィルム材料の厚みは、特に限定されず、耐熱性、剛性、作業性、外観等を考慮して適宜選択される。フィルム材料の厚みは、概ね10〜70μmが好ましい。また、フィルム材料は、顔料等の着色剤で透明あるいは不透明に着色されたものであってもよい。
フィルム材料には、必要に応じて、滑剤、充填剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、着色剤等の各種添加剤を添加してもよい。また、フィルム材料の表面には、印刷性を向上させるため、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、酸処理などの表面処理を施してもよい。
このようなフィルム材料には、必要に応じて商品名や意匠デザイン等などの印刷処理が施され、所定の筒状に形成される。フィルム材料を筒状に形成する方法については本願出願時に公知の種々の技術等を用いることができる。例えば、所定の形状に切り出したフラットフィルム又はロールフィルムをセンターシールする方法の他、フィルムの製造段階でチューブ状に形成する方法を用いてもよい。なお、筒状のフィルム材料の少なくとも周方向に沿ってフィルムが熱収縮するように、フィルム材料の切り出し方向等を決定する。なお、本実施形態では、筒状フィルムの上端開口部をR溶断シール部62によって塞いである(シール包装)が、スリーブ包装の場合等は溶断シールしなくてもよい。
3.開封ミシン線(山形線部を有する)
開封ミシン線3は、包装体1の開封時(容器8の開封時)に、容器本体側フィルム23と蓋体側フィルム24に包装フィルム2を分断するためのものである。具体的には、蓋体82を包装フィルム2ごと捻ることなどによって包装フィルム2が開封ミシン線3から裂け、包装フィルム2が容器本体側フィルム23と蓋体側フィルム24に分断されることによって包装体1が開封される。
開封ミシン線3は、容器本体81と蓋体82の境界線に概ね平行で、筒状に形成された包装フィルム2を周回するように設けられている。本実施形態ではこの境界線よりも下側の位置(容器本体81の首部の付け根部分に相当する位置)で、筒状に形成された包装フィルム2を周回するように開封ミシン線3が設けられている。
そして、開封ミシン線3は、蓋体82の頭部821側に向かう山形状に形成された山形線部34を有している。本実施形態では逆V字形状の山形線部34となっているがこれに限定されない。例えば、蓋体82の頭部821側に向けて突起させた、逆U字形状や四角形形状(凸形状)などの山形線部34でもよい。
包装体1を開封した場合に、この山形線部34によって容器本体側フィルム23の上縁部に山形のタブ状突起340(詳細は後述)が形成される。
開封ミシン線3は、例えば、筒状に形成されたフィルム材料を平面状になるように押さえた状態で、図6に示すような金型9(いわゆるトムソン金型)等でプレスすることにより形成することができる。なお、開封ミシン線3と同時に後述する本体剥離ミシン線4も形成することが好ましい。図4に、プレス後に得られたシュリンク包装フィルム2を示す。この包装フィルム2は下端が開口した袋状(又はキャップ状)である。
4.本体剥離ミシン線
本体剥離ミシン線4は、包装体1の開封後、必要に応じて、容器本体側フィルム23を容器本体81から剥離させるためのものである。本体剥離ミシン線4は、山形線部34の左右の立ち上がり箇所341から容器本体81の底部810側に向けて左右一対が形成されている。ここで、山形線部の左右の立ち上がり箇所は、山形線部の左右の立ち上がり点から左右外側に数mm(1〜5mmが好ましく、0.3〜2mmが更に好ましい)の範囲まで含んでいる。
なお、図1では、本体剥離ミシン線4が、逆V字形状の山形線部34を下方(容器本体の底部810側)に向けて延長するよう左右に拡がった状態から、容器本体81の肩口付近で真下に向けて方向転換しているように見えるが、これは、容器本体81の肩口よりも上の部分の包装フィルム2が下の部分よりも大きく収縮していることによる。
本体剥離ミシン線4は、開封ミシン線3と同様の手順で形成することができる。
5.容器の包装方法(包装体を得る方法)
以下、上記本考案のシュリンク包装フィルム2を用いて容器8を包装し、本考案の包装体1を得る方法を示す。
まず、図5に示すように、シュリンク包装フィルム2を容器8に被せる。その後、シュリンク包装フィルム2が被せられた容器8を、例えば、熱風炉を通過するコンベア上に載置して所定温度、所定時間加熱する。これによって、シュリンク包装フィルム2が熱収縮して容器8に密着状態で装着され、図1に示すような包装体1が完成する。
6.包装体の開封方法
次に、このようにして得られた包装体1を開封(容器を開封)する方法を説明する。まず、図1に示す包装体1の状態から、例えば、容器本体81を固定しながら、包装フィルム2ごと蓋体82を掴んで開封方向(図中の矢印方向)に捻る。すると、図2に示すように、蓋体82の移動に伴って、包装フィルム2が開封ミシン線3に沿って容器本体側フィルム23と蓋体側フィルム24に分断される。ここで、フィルムの熱収縮方向と直行する方向に形成されたミシン線は比較的弱い力で破断させることができるため、蓋体82を回転させることで開封ミシン線3を比較的容易に破断させることができる。
開封ミシン線3に沿って容器本体側フィルム23と蓋体側フィルム24に分断されると、図2に示すように、容器本体側フィルム23の上縁部に山形(逆V字型)のタブ状突起340が現れる。
本実施形態では、山形のタブ状突起340の先端が容器本体81の上端(飲み口等)より低い位置になるように包装体1を構成したことによって、タブ状突起340の先端で怪我等をしにくくなっている。
7.容器本体側フィルムの剥離方法
次に、容器本体側フィルム23を容器本体81から剥離する方法を示す。図3に示すように、山形のタブ状突起340の先端部をつまんで、下方に向けて引っ張ることで、一対の本体剥離ミシン線4の間のフィルムが剥がれ、これによって容器本体側フィルム23を容器本体81から剥離させることができるのである。ここで、蓋体側フィルム24には先端が鋭角な逆V字状の切れ込みが入っているため、この切れ込みを利用することで蓋体側フィルム24を蓋体82から剥離させることも容易である。
また、前述した特許文献1記載の考案では、容器本体から蓋部を取り外してしまわないと容器本体側フィルムを容器本体から剥離させにくく、このように剥離作業する際、しばしば内容物の漏洩等があった。しかし、本実施形態の包装フィルムを用いた包装体であれば、蓋部を取り外すことなく容器本体側フィルムを剥離させることが容易であるため、内容物が漏洩等しにくい。
[第二実施形態]
次に、図7を用いて、第二実施形態のシュリンク包装フィルム2を説明する。図7は前述した第一実施形態の包装フィルムを示す図5に対応する。本実施形態のシュリンク包装フィルム2は前述した第一実施形態の包装フィルムの構成要素を全て備えているが、それに加えて、開封ミシン線3が逆山形線部35を有する点と、蓋体剥離ミシン線5を備えている点で第一実施形態のものとは異なる。以下、これら差異点を主に説明する。なお、第一実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、原則として、その説明を省略する。
1.開封ミシン線(逆山形線部も有する)
本実施形態の開封ミシン線3は、山形線部34の他に、容器本体(81)の底部(810)側に向かう逆山形状に形成された逆山形線部35を有している。本実施形態ではV字形状の逆山形線部35となっているがこれに限定されない。例えば、U字形状や四角形形状などの逆山形線部35でもよい。包装体1を開封した場合に、この逆山形線部35によって蓋体側フィルム24の下縁部に逆山形のタブ状突起350が形成される。
2.蓋体剥離ミシン線
蓋体剥離ミシン線5は、包装体1の開封後、必要に応じて、蓋体側フィルム24を蓋体(82)から剥離させるためのものである。蓋体剥離ミシン線5は、逆山形線部35の左右の立ち下がり箇所351から蓋体(82)の頭部(821)側に向けて左右一対が形成されている。
3.包装体の開封方法及び蓋体側フィルムの剥離方法
上記構成の本第二実施形態のシュリンク包装フィルム2を用いて容器(8)を包装して包装体1とした後、第一実形態と同様の手順で包装体1を開封する。本第二実施形態では、包装フィルム2が、開封ミシン線3に沿って容器本体側フィルム23と蓋体側フィルム24に分断されると、山形(逆V字型)のタブ状突起340に加えて蓋体側フィルム24の下縁部に逆山形(V字型)のタブ状突起350が現れる。この逆山形のタブ状突起350をつまんで、上方に向けて引っ張ることで、一対の蓋体剥離ミシン線5の間のフィルムが剥がれ、これによって蓋体側フィルム24を蓋体82から剥離させることができるのである。
以上、特定の実施形態を参照して本考案を説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野における熟練者等により、本出願の願書に添付された実用新案登録請求の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正が可能である。例えば、図8および図9に示すような変形例が可能である。
図8(a)は、本体剥離ミシン線4を上側に向けて延長するようなミシン線を設けたシュリンク包装フィルムである。
また、図8(b)は、本体剥離ミシン線4を包装フィルムの途中まで設けたものである。
また、図8(c)は、同図(b)のシュリンク包装フィルムにおいて、逆山形線部35のみを追加で設けたものである。
また、図8(d)は、同図(a) のシュリンク包装フィルムにおいて、印刷処理を施すとともに、逆U字形状の山形線部34としたものである。
また、図8(e)は、同図(b)のシュリンク包装フィルムにおいて、(一対の本体剥離ミシン線4の間に)ティアテープ7を設けるとともに、逆U字形状の山形線部34としたものである。
また、図8(f)は、同図(e)のシュリンク包装フィルムにおいて、逆山形線部35のみを追加で設けたものである。
また、図8(g)は、同図(a)のシュリンク包装フィルムにおいて、上端を直線溶断シールしたものである。
一方、図9(a)は、開封ミシン線3に逆山形線部35を設けるとともに、蓋体剥離ミシン線5を形成したシュリンク包装フィルムである。
また、図9(b)は, 蓋体剥離ミシン線5を下側に向けて延長するようなミシン線を設けたものである。
また、図9(c)は、同図(a) のシュリンク包装フィルムにおいて、U字形状の逆山形線部35としたものである。
また、図9(d)は、同図(b) のシュリンク包装フィルムにおいて、U字形状の逆山形線部35としたものである。
また、図9(e)は、同図(d)のシュリンク包装フィルムにおいて、上端を直線溶断シールしたものである。
1 包装体

2 シュリンク包装フィルム(包装フィルム)
23 容器本体側フィルム
24 蓋体側フィルム

3 開封ミシン線
34 山形線部
341 立ち上がり箇所
35 逆山形線部
351 立ち下がり箇所

4 本体剥離ミシン線
5 蓋体剥離ミシン線

62 R溶断シール部

7 ティアテープ

8 容器
81 容器本体
810 底部
82 蓋体
821 頭部

9 金型

Claims (6)

  1. 容器本体と蓋体からなる容器に装着され、開封時に開封ミシン線によって容器本体側フィルムと蓋体側フィルムに分断されるシュリンク包装フィルムであって、
    前記開封ミシン線は、蓋体の頭部側に向かう山形状に形成された山形線部を有しており、
    前記山形線部の左右の立ち上がり箇所から容器本体の底部側に向けて一対の本体剥離ミシン線が形成されている、
    シュリンク包装フィルム。
  2. 開封ミシン線が、
    山形線部の他に、容器本体の底部側に向かう逆山形状に形成された逆山形線部を有しており、
    前記逆山形線部の左右の立ち下がり箇所から蓋体の頭部側に向けて一対の蓋体剥離ミシン線が形成されている、
    請求項1記載のシュリンク包装フィルム。
  3. 容器本体と蓋体からなる容器に装着され、開封時に開封ミシン線によって容器本体側フィルムと蓋体側フィルムに分断されるシュリンク包装フィルムであって、
    前記開封ミシン線は、容器本体の底部側に向かう逆山形状に形成された逆山形線部を有しており、
    前記逆山形線部の左右の立ち下がり箇所から蓋体の頭部側に向けて一対の蓋体剥離ミシン線が形成されている、
    シュリンク包装フィルム。
  4. 蓋体側の縁部がシールされて、蓋体側の開口部が閉じられている、
    請求項1〜3何れか記載のシュリンク包装フィルム。
  5. 一対の本体剥離ミシン線の間にティアテープが設けられている、
    請求項1又は請求項2記載のシュリンク包装フィルム。
  6. 請求項1〜5の何れか記載のシュリンク包装フィルムを用いて容器を包装した、
    包装体。
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