JP3149656B2 - ワークの特徴点抽出装置 - Google Patents

ワークの特徴点抽出装置

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JP3149656B2
JP3149656B2 JP32291893A JP32291893A JP3149656B2 JP 3149656 B2 JP3149656 B2 JP 3149656B2 JP 32291893 A JP32291893 A JP 32291893A JP 32291893 A JP32291893 A JP 32291893A JP 3149656 B2 JP3149656 B2 JP 3149656B2
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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  • Image Input (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Control By Computers (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークの特徴点抽出装
置に係り、特に、特徴点を算出するための演算範囲の設
定を統計処理されたマトリックスを利用して行う方式と
したものに関する。
【0002】
【従来の技術】車体を構成するパネル部品などの成形品
(ワーク)の品質を検査するため、例えば、パネル部品
の断面形状を計測して特徴点を抽出することが行われて
いる。抽出された特徴点のずれによって、パネル部品の
品質状態を判定することができる。特徴点の抽出は、通
常、1種類のパネル部品に対し、その特徴を表現するよ
うな複数の測定ポイントをあらかじめ設定しておき、そ
れぞれの測定ポイントについて断面の計測を行って特徴
点を求めている。
【0003】断面の計測結果から特徴点を求める方法と
しては、従来、次に示すようなものがある。この従来の
方法を図10を用いて説明する。まず、計測結果として
得られる点列(各点はx−y座標値を持つ)の始点(計
測開始点)と終点(計測終了点)とを直線で結び、こ
の直線から最も遠い点C1 を求める。それから、この
点C1 を通り直線と平行な直線を求め、この直線
上の点C1 から直線に垂線を下ろして交点C2 を求め
る。それから、点C1 とC2 間の距離を求めてこれを1
00とする。それから、直線と平行にかつ所定の距離
を置いて4本の直線〜を引き(ただし、左右の領域
で同じ直線を共有すれば2本または3本でもよい)、点
列との交点D1 〜D4 をそれぞれ求める。その際、直線
との距離は点C1 C2 間の距離(100)を基準とし
て所定の割合(%)で入力される。それから、点D1 と
D2 、および点D3 とD4 でそれぞれ規定される区間を
演算サンプル範囲とし、この演算サンプル範囲内に存在
する点列を最小2乗法により直線近似して直線とを
求める。それから、直線との交点I(これを仮想点
という)を求め、この仮想点Iを特徴点としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の特徴点抽出方法にあっては、取得された点列
に対する演算サンプル範囲の設定を、オペレータが数値
(割合(%))で規定する方式であるため、所望の演算
サンプル範囲を導出するための最適な数値を設定するの
に手間がかかり、また、オペレータの習熟性などにより
設定結果に個人差が出てくるほかに、一旦最適な数値を
設定したとしても、ノイズ等により計測開始位置や計測
終了位置がずれた場合には、得られる演算サンプル範囲
にばらつきが生じ、所望の演算サンプル範囲を安定的に
得られないおそれがあり、ひいては特徴点を精度良く抽
出できないおそれがある。さらに、断面計測センサの教
示位置に変更があったり、あるいは、点列が得にくくな
るようなセンサゲイン(感度)の変更があった場合には
前記数値の調整、変更を必要とし、また、断面形状に変
更があった場合には演算ロジックそれ自体の変更を必要
とし、これらの変更に対して工数の増加がもたらされる
という問題がある。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、ワークの特徴点を簡単かつ
安定的に精度良く抽出でき、かつ、各種の変更にも容易
に対応しうるワークの特徴点抽出装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、ワークの断面形状を計測し、計測結果に基
づいて、断面形状の特徴を示している特徴点を抽出する
ワークの特徴点抽出装置であって、計測された断面形状
をマトリックス形式を用いて記述してなる断面形状マト
リックスを作成する断面形状マトリックス作成手段と
前記特徴点の算出に用いられる演算範囲をマトリックス
形式を用いて記述してなる第1特性マトリックスを作成
する第1特性マトリックス作成手段と、前記特性マトリ
ックス作成手段によって順次作成された複数の第1特性
マトリックスを統計処理することによって平均化された
第2特性マトリックスを作成する第2特性マトリックス
作成手段と、作成された断面形状マトリックスと第2特
性マトリックスとに基づいて特徴点を算出する算出手段
と、を有することを特徴とする。
【0007】
【作用】このように構成した本発明にあっては、断面計
測手段によりワークの断面形状が計測されると、断面形
状マトリックス作成手段は、得られた断面の点列データ
をマトリックス形式に変換し、断面形状をマトリックス
形式を用いて記述してなる断面形状マトリックスを作成
する。学習段階において、第1特性マトリックス作成手
は、取得された点列データごとに入力された演算範囲
(断面形状の特徴を示す特徴点を算出するのに用いられ
る範囲)をマトリックス形式に変換して第1特性マトリ
ックスを作成する。また、第2特性マトリックス作成手
は、今までに作成された第1特性マトリックスを統計
処理して第2特性マトリックスを作成する。これによ
り、統計処理によって作成される第2特性マトリックス
は、ワークの断面形状の計測結果である点列データ(入
力)と演算範囲(出力)とを確率的に結びつける中間項
として、経験(取得された点列データと入力された演算
範囲)を経るたびに学習されることになる。一方、実行
段階においては、算出手段は断面形状をマトリックス
形式を用いて記述してなる断面形状マトリックスと統計
処理がされた第2マトリックスとに基づいて、演算範囲
を算出し、所定の演算処理を施して特徴点を算出する。
その際、十分に学習されている第2特性マトリックスを
用いることによって、断面形状を示す任意の点列データ
に対して、所定の演算範囲が自動的に安定的に求められ
ることになり、常に精度の良い特徴点抽出が可能とな
る。なお、ここで、第1特性マトリックスは、各測定ご
とに入力された演算範囲をマトリックス形式を用いて記
述してなる特性マトリックスである。一方、第2マトリ
ックスは、今までに作成されて蓄積されている第1特性
マトリックスを平均化するして得られた学習ずみの特性
マトリックスである
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明のワークの特徴点抽出装置の一実
施例の機能ブロック図、図2は点列データの格納形式の
一例を示す図、図3は特徴点抽出ロジックの説明に供す
る図、図4は点列データの位置合わせの説明に供する
図、図5は点列データのマトリックス化の説明に供する
図、図6は作成された特性マトリックスの一例を示す
図、図7は平均化された特性マトリックスの一例を示す
図、図8は学習段階の動作フローチャート、図9は実行
段階の動作フローチャートである。なお、本実施例で
は、ワークとしてパネル部品を例にとって以下説明す
る。
【0009】図1に示す特徴点抽出装置は、パネル部品
10の断面形状を計測する断面計測手段としての断面計
測センサ11を有し、この断面計測センサ11は、各部
分のデータの受け渡しを管理する入出力インタフェース
12に接続されている。また、この入出力インタフェー
ス12には、その内部側に、座標変換処理部13と、こ
れに接続されたファイル14と、断面形状をマトリック
ス形式を用いて記述する断面マトリックス作成手段とし
てのマトリックス変換処理部15と、これに接続された
ファイル16と、サンプル範囲設定部17と、第1特性
マトリックス作成手段としての特性マトリックス作成部
18と、これに接続されたファイル19と、第2特性マ
トリックス作成手段としての統計処理部20と、これに
接続されたファイル21と、算出手段としての機能する
サンプル範囲演算部22および仮想点演算部23とがそ
れぞれ接続されており、一方、外部側には、キーボード
などの入力装置24と、ディスプレイ25と、プリンタ
26とがそれぞれ接続されている。
【0010】断面計測センサ11は、例えば、図示しな
いが、パネル面に向かってレーザ光(またはレーザスリ
ット光)を照射するレーザ光源と、反射光を取り込むC
CDカメラと、走査ミラーと、この走査ミラーを駆動す
るモータとで構成され、パネル面に照射するレーザ光を
ミラーで走査して連続的に三角測量を行ってパネルの断
面形状を求めるようになっている。この断面計測センサ
11で取得される断面の点列データは、センサ座標系に
おけるものである。
【0011】座標変換処理部13は、断面計測センサ1
1からの点列データをセンサ座標系からx−y座標系に
変換する機能を有している。この座標変換処理部12の
処理結果はファイル14に一時的に格納される。図2は
点列の格納形式の一例を示したものであって、1点ごと
の座標データ(x−y座標値)の形式で格納されてい
る。ここでは、点列データの個数をnとし、k番目の点
のx座標値とy座標値をそれぞれaxk、aykで表わすも
のとする。また、取得された点列をx−y座標平面上に
表現すると、例えば図3(A)に示すようになる。以下
では、取得された点列のk番目の点を位置ベクトルPk
(k=1,2,…,n)で表現することにする。したがって、取得
点列の各点は、ベクトルPk =(axk,ayk)(k=1,2,
…,n)で表わされることになる。
【0012】また、本実施例では、後述する特性マトリ
ックスを導入するにあたって、取得点列の平行移動に対
応しうるよう、それぞれの取得点列に対して位置合わせ
を行うようにしている。その具体的方法としては、例え
ば、図4に示すように、位置合わせの基準となる点列B
k =(bxk,byk)(k=1,2,…,n)をあらかじめ対象ワー
ク、対象部位ごとに設定登録しておき、取得点列Pk =
(axk,ayk)の重心GPと基準点列Bk =(bxk,b
yk)の重心GBとが一致するように取得点列Pk の各点
を補正する。すなわち、取得点列Pk =(axk,ayk)
の重心GPのx座標値(GP)x とy座標値(GP)y は、
それぞれ、下記の式1で求められ、
【0013】
【数1】
【0014】また、基準点列Bk =(bxk,byk)の重
心GBのx座標値(GB)x とy座標値(GB)y は、それ
ぞれ、下記の式2で求められるので、
【0015】
【数2】
【0016】取得点列Pk の各点を、下記の式3を用い
て補正する。
【0017】
【数3】
【0018】ここで、(GB−GP)は位置補正ベクト
ルを表わしている。取得点列Pk は、このような位置補
正を受けた後、後述する各種演算処理に提供されるが、
以下では、簡単化のため、位置補正された取得点列もベ
クトルPk で表現することにする。
【0019】マトリックス変換処理部15は、x−y座
標系の点列データPk (k=1,2,…,n)をマトリックス形式
の表現に変換する機能を有している。具体的には、例え
ば、図5に示すように、x−y座標平面を適当な間隔で
メッシュ化して、点列データPk の存在する領域のメッ
シュを「1」、存在しない領域のメッシュを「0」とし
て、点列データPk をマトリックス化する。このマトリ
ックス表現の点列データをマトリックスPと表わすこと
にする。マトリックス化された取得点列Pは、ファイル
16に一時的に格納される。
【0020】サンプル範囲設定部17は、入力装置24
からのオペレータの手入力による指示データをもとにし
て演算サンプル範囲のx−y座標値を設定する機能を有
している。演算サンプル範囲とは、前述したように、仮
想点を求める演算を実施する区間のことであって、区間
の両端の点(以下、区間点という)を定めることによっ
て演算サンプル範囲が設定される。図3(B)は区間点
の一例を示したものであって、ここでは、例えば、取得
点列Pk (k=1,2,…,n)上に4つの区間点E1 、E2 、E
3 、E4 を適当に指定してある。この場合、演算サンプ
ル範囲は、点E1 とE2 で規定される区間と、点E3 と
E4 で規定される区間との2つの区間からなっている。
このとき、オペレータによる演算サンプル範囲の入力、
すなわち、区間点E1 〜E4 の指定は、ディスプレイ2
5に表示された点列データPk (図3(A)参照)を見
ながらオペレータの判断によって適当になされる。
【0021】特性マトリックス作成部18は、サンプル
範囲設定部17で設定されたx−y座標系の演算サンプ
ル範囲をマトリックス形式の表現に変換する機能を有し
ている。マトリックス化の方法は、前述した取得点列P
k (k=1,2,…,n)のマトリックス化の場合と同様に、適当
な間隔でメッシュ化したx−y座標平面において区間点
E1 〜E4 の存在する領域のメッシュを「1」、存在し
ない領域のメッシュを「0」として、演算サンプル範囲
をマトリックス化する。本実施例では、指定された区間
点E1 〜E4 のそれぞれについてマトリックス化を行う
こととし、こうして得られるマトリックス(以下、特性
マトリックスという)をそれぞれM1 、M2 、M3 、M
4 と表わすことにする。これら特性マトリックスM1 〜
M4 の一例を図6に示してある。特性マトリックスM1
〜M4 は、後述するように、マトリックス表現の取得点
列Pから演算により演算サンプル範囲(演算結果として
の区間点D1 〜D4 )を求めるためのマトリックスであ
る。この特性マトリックス作成部18で作成された特性
マトリックスM1 〜M4 の履歴は、ファイル19に蓄積
される。
【0022】統計処理部20は、今までに蓄積された特
性マトリックスM1 〜M4 を平均化処理する機能を有し
ている。これは、等しい断面形状を呈する点列において
は演算サンプル範囲はほぼ一致するが常に同一とは限ら
ないので、断面形状の計測を複数回実施してそれらを平
均化し、演算サンプル範囲の確率的表現を行うためであ
る。すなわち、断面計測の試行回数をq回とし、s番目
の特性マトリックスをMrs (r=1,2,3,4)とすれば、平均
化された特性マトリックスMr は、下記の式4で求めら
れる。
【0023】
【数4】
【0024】図7には、平均化された特性マトリックス
M1 〜M4 の一例を示してある。統計処理部20の処理
結果はファイル21に保存され、試行回数が増えるたび
に順次最新のものに更新される。
【0025】サンプル範囲演算部22は、マトリックス
表現の取得点列Pと平均化された特性マトリックスM1
〜M4 とに基づいてx−y座標系の演算サンプル範囲
(区間点D1 〜D4 )を算出する機能を有している。そ
の算出ロジックは、例えば、次に示すとおりである。す
なわち、まず、マトリックス表現の取得点列Pと平均化
された特性マトリックスMr (r=1,2,3,4) との対応成分
どうしを掛け算して、演算サンプル範囲の存在の確から
しいマトリックスSr (r=1,2,3,4) を求める。つまり、
マトリックスP=(pij)、特性マトリックスMr =
(mrij)とすると、前記マトリックスSr は、下記の式
5で求められる。
【0026】
【数5】
【0027】それから、各マトリックスSr (r=1,2,3,
4) に対し、数値が最大の成分を「1」とし、それ以外
の成分を「0」とする演算(max)を実施して、マト
リックスDr (r=1,2,3,4) を求める。つまり、下記の式
6によってマトリックスDr を求める。
【0028】
【数6】
【0029】それから、各マトリックスDr (r=1,2,3,
4) に対し、これをx−y座標系の位置ベクトルDr (r=
1,2,3,4) に変換する演算(T)を行って、演算サンプ
ル範囲を規定する区間点D1 〜D4 を求める。つまり、
区間点のベクトルDr =(dxr,dyr)(r=1,2,3,4) と
すると、下記の式7が成立する。
【0030】
【数7】
【0031】仮想点演算部23は、オペレータの入力に
よりサンプル範囲設定部17で設定された演算サンプル
範囲(区間点E1 〜E4 )、または、サンプル範囲演算
部22で算出された演算サンプル範囲(区間点D1 〜D
4 )に所定の演算処理を施して、特徴点としての仮想点
を算出する機能を有している。その算出ロジックは、例
えば、従来と同様に、演算サンプル範囲内に存在する取
得点列Pk を最小2乗法を用いて直線近似して2本の直
線L1 とL2 を求め、これらの交点を仮想点Iとする
(図3(C)参照)。
【0032】なお、本実施例では、各区間点E1 〜E4
ごとに対応する特性マトリックスM1 〜M4 を求めてい
るが、これに限定されるわけではなく、例えば、4つの
区間点E1 〜E4 を同時にマトリックス化してもよい
し、また、左右の区間点(E1とE2 、E3 とE4 )ご
とにマトリックス化してもよい。例えば、前者の場合に
得られる特性マトリックスQについては、下記の式8が
成立する。
【0033】
【数8】
【0034】次に、このように構成された本装置の動作
を、図8と図9のフローチャートに従って説明する。な
お、前述したように、図8のフローチャートは、特性マ
トリックスM1 〜M4 の学習段階のフローチャートであ
り、また、図9のフローチャートは、学習された特性マ
トリックスM1 〜M4 を使用しての実行段階のフローチ
ャートである。
【0035】学習段階においては、図8に示すように、
まず、断面計測センサ11を駆動してパネル部品10の
断面形状を計測し、断面計測センサ11の計測結果(セ
ンサ座標系における点列データ)を入出力インタフェー
ス12を介して座標変換処理部13に入力する(S
1)。すると、座標変換処理部13は、断面計測センサ
11からの点列データをセンサ座標系からx−y座標系
に変換し(S2)、得られたx−y座標系の点列データ
Pk (k=1,2,…,n)について、前記の式1で重心GPを求
めた後、前記の式3によって点列データPk の各点を補
正する(図4参照)(S3)。これにより、任意の取得
点列Pk (k=1,2,…,n)について基準点列Bk(k=1,2,…,
n)との位置合わせがなされ、特性マトリックスM1 〜M
4 との比較が可能となる。こうしてx−y座標系の位置
補正された取得点列Pk (k=1,2,…,n)(図3(A)参
照)は、ファイル14に一時的に格納される(図2参
照)。
【0036】それから、マトリックス変換処理部15
は、ファイル14からx−y座標系の位置補正された点
列データPk (k=1,2,…,n)を読み出して、この点列デー
タPk(k=1,2,…,n)をマトリックス表現Pに変換する
(図5参照)(S4)。この処理の結果として、例え
ば、下記の式9で示されるマトリックス化された点列デ
ータPが得られるものとする。
【0037】
【数9】
【0038】ここでは、簡単化のため、マトリックス点
列Pにおいて左側の部分の成分のみを示している。ステ
ップ4で得られたマトリックス点列Pは、ファイル16
に一時的に格納される。
【0039】それから、サンプル範囲設定部17は、入
力装置24からのオペレータの手入力による指示データ
をもとにして演算サンプル範囲を規定する区間点E1 〜
E4を設定する(図3(B)参照)(S5)。前述した
ように、これら区間点E1 〜E4 の指定は、ディスプレ
イ25に表示された点列データPk (図3(A)参照)
を見ながらオペレータの判断によって適当になされる。
【0040】それから、仮想点演算部23は、オペレー
タの手入力によりサンプル範囲設定部17で設定された
演算サンプル範囲(点E1 とE2 間の区間、点E3 とE
4 間の区間)に前記した所定の演算処理を施して、特徴
点としての仮想点Iを算出し(図3(C)参照)(S
6)、その結果をディスプレイ25やプリンタ26に出
力する(S7)。
【0041】一方、ステップ6とステップ7に並行し
て、特性マトリックス作成部18は、サンプル範囲設定
部17で設定された4つの区間点E1 〜E4 をそれぞれ
マトリックス表現に変換して、特性マトリックスM1 〜
M4 を作成し(図6参照)、これをファイル19に蓄積
する(S8)。それから、統計処理部20は、今までに
蓄積された特性マトリックスM1 〜M4 を前記の式4を
用いて平均化し、この結果をファイル21に格納する
(S9)。この処理の結果として、例えば、下記の式1
0で示される平均化された特性マトリックスM1 とM2
が得られるものとする(ここでは、簡単化のため、左側
の演算サンプル範囲に対応する特性マトリックスM3 と
M4 は省略してある。以下同様)。
【0042】
【数10】
【0043】それから、学習を終了するかどうかを判断
し(S10)、学習を継続する場合には、ステップ1に
リターンして、次の試行を行う。こうして試行回数qを
重ねるたびに、ステップ9の処理結果としてファイル2
1に格納されている平均化された特性マトリックスM1
〜M4 は順次更新され、学習されていくことになる。こ
うした学習を繰り返すことにより、計測された断面形状
の点列データに対して最適な演算サンプル範囲を確率的
見地から安定的に導き出せるようになる。
【0044】すなわち、実行段階においては、図9に示
すように、前記したステップ1〜ステップ4と同様、ま
ず、断面計測センサ11を駆動してパネル部品10の断
面形状を計測し、断面計測センサ11の計測結果(セン
サ座標系における点列データ)を座標変換処理部13が
入力すると(S11)、座標変換処理部13は、断面計
測センサ11からの点列データをセンサ座標系からx−
y座標系に変換し(S12)、得られたx−y座標系の
点列データPk (k=1,2,…,n)の各点を前記の式3を用い
て補正し、結果をファイル14に格納する(S13)。
それから、マトリックス変換処理部15は、ファイル1
4からx−y座標系の位置補正された点列データPk (k
=1,2,…,n)を読み出して、この点列データPk (k=1,2,
…,n)をマトリックス表現Pに変換する(S14)。
【0045】それから、サンプル範囲演算部22は、フ
ァイル21から平均化され学習された特性マトリックス
M1 〜M4 を読み出して(S15)、この読み出した平
均化された特性マトリックスM1 〜M4 とステップ14
でマトリックス化した点列データP(例えば前記の式
9)とに基づいて、x−y座標系の演算サンプル範囲を
規定する区間点D1 〜D4 を算出する(S16)。具体
的には、前述したように、まず、前記の式5に従ってマ
トリックス表現の取得点列P(前記式9)と平均化され
た特性マトリックスMr (r=1,2,3,4) (前記式10)と
の対応成分どうしを掛け算して、演算サンプル範囲の存
在の確からしいマトリックスSr (r=1,2,3,4) を求め
る。これにより、例えば、下記の式11で示されるマト
リックスS1とS2 が得られる(マトリックスS3 とS4
は省略する)。
【0046】
【数11】
【0047】それから、各マトリックスSr (r=1,2,3,
4) に対し、前記の式6に示すmax演算を実施して、
マトリックスDr (r=1,2,3,4) を求める。これにより、
例えば、下記の式12で示されるマトリックスD1 とD
2 が得られる(マトリックスD3とD4 は省略する)。
【0048】
【数12】
【0049】それから、各マトリックスDr (r=1,2,3,
4) に対し、前記の式7に示すT演算を行って、演算サ
ンプル範囲を規定する区間点D1 〜D4 を求める。これ
により、例えば、下記の式13で示される区間点のベク
トルD1 とD2 が得られる(ベクトルD3 とD4 は省略
する)。
【0050】
【数13】
【0051】それから、仮想点演算部23は、サンプル
範囲演算部22で算出された演算サンプル範囲(点D1
とD2 の区間、点D3 とD4 間の区間)に前記した所定
の演算処理を施して、特徴点としての仮想点Iを算出す
る(S17)。具体的には、前述したように、演算サン
プル範囲内に存在する取得点列Pk を最小2乗法を用い
て直線近似して2本の直線L1 とL2 を求め、これらの
交点を仮想点Iとする(図3(C)参照)。それから、
ステップ17の結果をディスプレイ25やプリンタ26
に出力する(S18)。
【0052】このように、本実施例によれば、取得され
た点列に対する演算サンプル範囲の設定を、従来のよう
にオペレータが数値(割合(%))で規定する方式では
なく、特性マトリックスM1 〜M4 を導入し、試行回数
を重ねるたびに特性マトリックスM1 〜M4 を平均化し
て学習させ、この学習された特性マトリックスM1 〜M
4 を用いてマトリックス表現の取得点列Pから演算サン
プル範囲(区間点D1〜D4 )を求める方式としたの
で、計測された断面形状の点列データに対して最適な演
算サンプル範囲を確率的見地から安定的に導き出せるよ
うになり、特徴点としての仮想点Iを常に精度良く抽出
できるようになる。その際、学習段階におけるオペレー
タによる区間点E1 〜E4 の設定は、ある程度適当で良
いので、手間はかからず、また、後で特性マトリックス
M1 〜M4 は平均化されるので、オペレータの個人差が
出てくることはない。
【0053】また、断面計測センサの教示位置や、点列
が得にくくなるようなセンサゲイン(感度)、または断
面形状に変更があった場合には、その都度区間点E1 〜
E4を設定し直すだけでよく、特性マトリックスはそれ
らの変化を加味して統計的・確率的に処理されたものと
なるので、そうした変化にも対応できるようになり、従
来のように特徴点抽出のロジックを変更する必要はなく
なる。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、特徴
点を算出するための演算範囲の設定を統計処理されたマ
トリックスを利用して行うようにしたので、ワークの特
徴点を簡単かつ安定的に精度良く抽出でき、かつ、各種
の変更にも容易に対応しうるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のワークの特徴点抽出装置の一実施例
の機能ブロック図
【図2】 点列データの格納形式の一例を示す図
【図3】 本実施例の特徴点抽出ロジックの説明に供す
る図
【図4】 点列データの位置合わせの説明に供する図
【図5】 点列データのマトリックス化の説明に供する
【図6】 作成された特性マトリックスの一例を示す図
【図7】 平均化された特性マトリックスの一例を示す
【図8】 学習段階の動作フローチャート
【図9】 実行段階の動作フローチャート
【図10】 従来の特徴点抽出方法の説明に供する図
【符号の説明】
10…パネル部品 11…断面計測センサ(断面計測手段) 12…入出力インターフェース 13…座標変換処理部 14、16、19、21…ファイル 15…マトリックス変換処理部(断面形状マトリックス
作成手段) 17…サンプル範囲設定部 18…特性マトリックス作成部(第1特性マトリックス
作成手段) 20…統計処理部(第2特性マトリックス作成手段) 22…サンプル範囲演算部(算出手段) 23…仮想点演算部(算出手段) 24…入力装置 25…ディスプレイ 26…プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 B23Q 17/20 G06T 1/00 300 G06T 1/00 400

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの断面形状を計測し、計測結果に
    基づいて、断面形状の特徴を示している特徴点を抽出す
    るワークの特徴点抽出装置であって、 計測された断面形状を マトリックス形式を用いて記述し
    てなる断面形状マトリックスを作成する断面形状マトリ
    ックス作成手段と前記特徴点の算出に用いられる 演算範囲をマトリックス
    形式を用いて記述してなる第1特性マトリックスを作成
    する第1特性マトリックス作成手段と、 前記特性マトリックス作成手段によって順次作成された
    複数の第1 特性マトリックスを統計処理することによっ
    て平均化された第2特性マトリックスを作成する第2特
    性マトリックス作成手段と、 作成された断面形状マトリックスと平均化された第2特
    性マトリックスとに基づいて 特徴点を算出する算出手段
    と、 を有することを特徴とするワークの特徴点抽出装置。
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