JP3149648U - 細菌検出器具 - Google Patents
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Abstract
Description
透析器のカプラ口を、布、ガーゼ等でふき取り、これらの布、ガーゼ等に付着した菌を培地で培養して、菌を検出していた。しかし当該方法は、手間がかかり、非効率的であった。
(2)膜濾過法
非特許文献1の課題として記載されている方法で、一定量の試料(透析液)を膜(フィルタ)で濾過し、膜(フィルタ)を寒天培地に乗せ培養する方法である。当該方法は、手技が複雑になり、一般の透析施設では、簡便に実施できる方法ではない。また膜濾過法では、試料(透析液)を膜(フィルタ)で、濾過するときに、膜(フィルタ)に異常な流体圧がかかり一部破損することが懸念され、菌を十分に捕捉できない場合も予測される。
(2)「膜濾過法」では、手技が複雑になり、一般の透析施設では、簡便に実施できない点、さらに膜(フィルタ)の一部破損に伴い、菌を十分に捕捉できない場合が予測される点である。
[1]本発明は、ハウジング(2)の長さ方向の第一端部に、第一接続部(3)、同長さ方向の他方の第二端部に、第二接続部(4)を有し、
前記ハウジング(2)の長さ方向の側部に、被検体液入口(5)を有し、
前記第一接続部(3)に第一接続チューブ(3.2)の一端部を接続し、当該第一接続チューブ(3.2)の他方の端部にエアーフィルタ(AF)を接続し、
前記第二接続部(4)に第二接続チューブ(4.2)の一端部を接続し、当該第二チューブ(4.2)の他方の端部に、前記被検体液入口(5)に付着している菌及び被検体液中の菌を検出可能な菌検出キット(20)と接続可能な第三接続コネクタ(7)を接続した、細菌検出器具(1)を提供する。
[2]本発明は、ハウジング(2)の長さ方向の動脈側端部に、動脈側接続部(3)、同長さ方向の他方の静脈側端部に、静脈側接続部(4)を有し、
前記ハウジング(2)の長さ方向の側部に、少なくとも一つ以上のカプラ口(5、6)を有し、
前記動脈側接続部(3)に動脈側チューブ(3.2)の一端部を接続し、当該動脈側チューブ(3.2)の他方の端部にエアーフィルタ(AF)を接続し、
前記静脈側接続部(4)に静脈側チューブ(4.2)の一端部を接続し、当該静脈側チューブ(4.2)の他方の端部に、前記カプラ口(5、6)に付着している菌及び透析液中の菌を検出可能な菌検出キット(20)と接続可能なシャントコネクタ(7)を接続した、透析液中の細菌検出器具(1)を提供する。
[3]本発明は、前記菌検出キット(20)は、菌を捕捉可能なフィルタ(21)を内部に有し、当該フィルタ(21)に、培地を注入することにより、当該フィルタ(21)表面の菌を培養して、菌を検出可能に構成されている、[1]または[2]に記載の細菌検出器具(1)を提供する。
[4]本発明は、前記第二接続チューブ(または静脈側チューブ)(4.2)の途中に、流路開閉部材(またはクランプ)(C)を配置した、[1]から[3]のいずれか一項に記載の細菌検出器具(1)を提供する。
[5]本発明は、前記第一接続チューブ(または動脈側チューブ)(3.2)の途中に、着脱式の第二コネクタ(または動脈側コネクタ)(3.3)を配置し、
前記第二接続チューブ(または静脈側チューブ)(4.2)の途中に、着脱式の第二コネクタ(または静脈側コネクタ)(4.3)を配置した、[1]から[4]のいずれか一項に記載の細菌検出器具(1)を提供する。
[2]現在使用されている人工透析用の透析器、血液回路と実質的に同じ器具(透析器は、中空糸膜、固定材を充填していない、空のハウジングをそのまま使用できるので、一般の透析施設でも、簡便に実施できる。
[3]ハウジング(2)に、第一接続チューブ(または動脈側チューブ)(3.2)を介してエアフィルタ(AF)を接続することにより、ハウジング(2)内部の圧力を外に逃がすことができるので、従来の膜濾過法のように、膜(フィルタ)にそのまま透析液を通過させる場合と比較して、流速(流体圧力)の上昇に伴う膜(フィルタ)の破損を防ぐことが可能である。
図1は、本考案の細菌検出器具1の概略図である。(なお図1では、各チューブ3.2、4.2、12以外の各部材を強調するため、各部材を実際の寸法より拡大して記載している。)
本考案の細菌検出器具1は、図1に例示するように、ハウジング2の長さ方向の第一端部に、第一接続部(または動脈側接続部)3、同長さ方向の他方の第二端部に、第二接続部(または静脈側接続部)4を有している。
ハウジング2の長さ方向の側部に、被検体液(または透析液)入口5を有している。
なお透析器を利用する場合は、二つのカプラ口[第一カプラ口5:被検体液(または透析液)入口に相当]と(第二カプラ口6、透析液出口に相当)を有しているが、第二カプラ口6は、使用しないので、栓6.1で封をしている。被検体液(または透析液)入口5[第一カプラ口(5)]に被検体液(または透析液)導入チューブ(12)を接続し、これから被検体液(または透析液)をハウジング2内に導入する。
当該第一接続チューブ(または動脈側チューブ)3.2の他方の端部にエアーフィルタAFを接続している。
第二接続部(または静脈側接続部)4に、被検体液(または透析液)出口4.0、第二コネクタ(または静動脈側コネクタ)4.1を介して、第二接続チューブ(または静脈側チューブ)4.2の一端部を接続し、当該第二チューブ(または静脈側チューブ)4.2の他方の端部に、被検体液(または透析液)入口5(第一カプラ口5)に付着している菌を検出可能な菌検出キット20を接続可能な第三接続コネクタ(またはシャントアダプタ)7を接続している。
菌検出キット20は、菌を捕捉可能なフィルタ21を内部に有し、当該フィルタ21に、培地を注入することにより、フィルタ21表面の菌を培養して、菌を検出可能に構成されている。なお、菌検出キットとしては、同様に菌を検出できるように構成されているものであれば何でも使用することができる。
例えば、本考案に使用できる「菌検出キット」として、ポール社から市販されている(商品名)「クオリティモニター」(孔径:0.45μm、材質:混合セルロースエステル、変性ポリエーテルスルフォン)等が使用できる。
エアーフィルタAFは、ハウジング2内部の空気(圧力)を外に逃がす役割を果たす。また細菌検出器具1内への菌の侵入を防ぐ役割も果たす。このような役割を果たすことができるものであれば、何でも使用することができる。
第二接続チューブ(または静脈側チューブ)4.2の途中に、流路開閉部材C(例えば外付けのクランプ等)を配置している。
また第一接続チューブ(または動脈側チューブ)3.2の途中に、ロック式、螺子式、嵌合式等により着脱式の第二コネクタ(または動脈側コネクタ)3.3を配置してもよい。
また同様に第二接続チューブ(または静脈側チューブ)4.2の途中に、ロック式、螺子式、嵌合式等により着脱式の第二コネクタ(または静脈側コネクタ)4.3を配置してもよい。
また図2に例示するように針等[先端が非鋭利なもの(ニードルレス)と先端が鋭利なものの両方を含む]と着脱(接続)可能な栓体(例えば、ゴム状の弾性材料等からなる)を配置した略管状・略T字状部材等(以下、後者)を意味する。なお後者の場合、ニードルレスを使用する場合、栓体の天面にはスリットを形成したものが使用される。
また前者と後者は、必要により、第一接続チューブ(または動脈側チューブ)3.1、第二接続チューブ(または静脈側チューブ)4.2の途中に、一緒に配置することができる。
次に本考案の細菌検出器具1の使用方法の一例について説明する。
(1)第二カプラ口(または透析液出口)6を、栓6.1で閉じた状態にする。
(2)被検体液(または透析液)導入チューブ12から、を経て、ハウジング2内に被検体液(または透析液)を導入する。
(3)所定量の被検体液(または透析液)をハウジング2内に満たす。被検体液(または透析液)は、被検体液(または透析液)入口5(第一カプラ口5)を通過するので、被検体液(または透析液)入口5(第一カプラ口5)に付着している菌及び被検体液(または透析液)中の菌は、被検体液(または透析液)とともに、ハウジング2内に集積される。
同時にハウジング2内の空気は、空気出口3.0、第一接続チューブ(または動脈側チューブ)3.2、エアーフィルタAFより外に排出される。
被検体液(または透析液)中に含まれる菌は、菌検出キット20内に配置されているフィルタ21で捕捉される。
(5)フィルタ21に、培地を注入し、捕捉された菌を培養し、菌を検出する。これにより、被検体液(または透析液)入口5(第一カプラ口5)に付着している菌の汚染度合を確認することができる。
2 ハウジング(本体)
3 第一接続部(動脈側接続部)
3.0 空気出口(血液入口)
3.1 (第一接続部側の)第一コネクタ(動脈側コネクタ)
3.2 第一接続チューブ(動脈側チューブ)
3.3 (第一接続チューブ側の)着脱式の第二コネクタ(動脈側コネクタ)
4 第二接続部(静脈側接続部)
4.0 被検体液出口(透析液、血液出口)
4.1 (第二接続部側の)第一コネクタ(静脈側コネクタ)
4.2 第二接続チューブ(静脈側チューブ)
4.3 (第二接続チューブ側の)着脱式の第二コネクタ(静脈側コネクタ)
5 被検体液(または透析液)入口(第一カプラ口)
6 第二カプラ口(透析液出口)
6.1 栓
7 第三接続コネクタ(シャントアダプタ)
12 被検体液(または透析液)導入チューブ
20 菌検出キット
21 (菌の捕捉)フィルタ
AF エアーフィルタ
C 流路開閉部材(クランプ)
Claims (5)
- ハウジング(2)の長さ方向の第一端部に、第一接続部(3)、同長さ方向の他方の第二端部に、第二接続部(4)を有し、
前記ハウジング(2)の長さ方向の側部に、被検体液入口(5)を有し、
前記第一接続部(3)に第一接続チューブ(3.2)の一端部を接続し、当該第一接続チューブ(3.2)の他方の端部にエアーフィルタ(AF)を接続し、
前記第二接続部(4)に第二接続チューブ(4.2)の一端部を接続し、当該第二チューブ(4.2)の他方の端部に、前記被検体液入口(5)に付着している菌及び被検体液中の菌を検出可能な菌検出キット(20)と接続可能な第三接続コネクタ(7)を接続した、ことを特徴とする細菌検出器具(1)。 - ハウジング(2)の長さ方向の動脈側端部に、動脈側接続部(3)、同長さ方向の他方の静脈側端部に、静脈側接続部(4)を有し、
前記ハウジング(2)の長さ方向の側部に、少なくとも一つ以上のカプラ口(5、6)を有し、
前記動脈側接続部(3)に動脈側チューブ(3.2)の一端部を接続し、当該動脈側チューブ(3.2)の他方の端部にエアーフィルタ(AF)を接続し、
前記静脈側接続部(4)に静脈側チューブ(4.2)の一端部を接続し、当該静脈側チューブ(4.2)の他方の端部に、前記カプラ口(5、6)に付着している菌及び透析液中の菌を検出可能な菌検出キット(20)と接続可能なシャントコネクタ(7)を接続した、ことを特徴とする透析液中の細菌検出器具(1)。 - 前記菌検出キット(20)は、菌を捕捉可能なフィルタ(21)を内部に有し、当該フィルタ(21)に、培地を注入することにより、当該フィルタ(21)表面の菌を培養して、菌を検出可能に構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の細菌検出器具(1)。
- 前記第二接続チューブ(または静脈側チューブ)(4.2)の途中に、流路開閉部材(またはクランプ)(C)を配置したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の細菌検出器具(1)。
- 前記第一接続チューブ(または動脈側チューブ)(3.2)の途中に、着脱式の第二コネクタ(または動脈側コネクタ)(3.3)を配置し、
前記第二接続チューブ(または静脈側チューブ)(4.2)の途中に、着脱式の第二コネクタ(または静脈側コネクタ)(4.3)を配置した、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の細菌検出器具(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008007989U JP3149648U (ja) | 2008-11-14 | 2008-11-14 | 細菌検出器具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008007989U JP3149648U (ja) | 2008-11-14 | 2008-11-14 | 細菌検出器具 |
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JP3149648U true JP3149648U (ja) | 2009-04-09 |
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ID=54854205
Family Applications (1)
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JP2008007989U Expired - Lifetime JP3149648U (ja) | 2008-11-14 | 2008-11-14 | 細菌検出器具 |
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JP (1) | JP3149648U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014064475A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Terumo Corp | 膜状組織の保存輸送容器および保存輸送方法 |
-
2008
- 2008-11-14 JP JP2008007989U patent/JP3149648U/ja not_active Expired - Lifetime
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