JP3149462U - 変形サイコロ - Google Patents
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Abstract
【課題】3種の確率分布を表すことができるサイコロ型の学習用教材を提供する。【解決手段】サイコロ10は、正面11に「1」、左側面12に「2」、平面15に「3」、背面13に「6」、右側面14に「5」、底面16に「4」が表示されている。サイコロ10の3辺の長さの比率は8:9:10で構成されているため、それぞれの対になる面、すなわち、正面11と背面13と、右側面14と左側面12と、平面15と底面16と、の面積はそれぞれ異なっている。【選択図】 図1
Description
本考案は、確率の学習用教材に用いられるサイコロの構造に関する。
周知のとおり一般的なサイコロにおける「1」の目が出る確率は、1/6であり、その意味は、大量に反復試行を行った際の「1」の目が出る割合や、度合いを示すものである。
ところが、教育現場において生徒は、この確率の意味を「サイコロを6回振ったら、1回は1が出る可能性がある」と誤って解釈することが報告されている。
ところが、教育現場において生徒は、この確率の意味を「サイコロを6回振ったら、1回は1が出る可能性がある」と誤って解釈することが報告されている。
このような誤解を防ぐ確率の学習用教材として、2辺の長さが等しく、1辺の長さだけ異なる6面体のサイコロが知られている(非特許文献1参照)。
このサイコロは、大量偶然現象の実験を行うことによって、相対度数の安定について理解を深める教材として用いられている。
たとえば、1から6までの数字が表示された面のうち、「1」と「6」の目の面積が小さいサイコロを用いて多くの試行を行うと、表2に示すように、「1」と「6」の2面の出る回数が低く、その他の4面はほとんど同一の回数で出る。
つまり、正6面体のサイコロでは、どの目においても等しい面積であるため試行回数の増加に伴ってほぼ均等にどの目も出るが、このサイコロのように、他の面の面積よりも小さい「1」または「6」の面を有する場合には、この2面の出る回数が減少して他の面の出る回数が均等に増加する。
たとえば、1から6までの数字が表示された面のうち、「1」と「6」の目の面積が小さいサイコロを用いて多くの試行を行うと、表2に示すように、「1」と「6」の2面の出る回数が低く、その他の4面はほとんど同一の回数で出る。
つまり、正6面体のサイコロでは、どの目においても等しい面積であるため試行回数の増加に伴ってほぼ均等にどの目も出るが、このサイコロのように、他の面の面積よりも小さい「1」または「6」の面を有する場合には、この2面の出る回数が減少して他の面の出る回数が均等に増加する。
ところで、このサイコロを用いて連続した6回の反復試行を行ったときは、「1」が1回出るときもあれば、連続して複数回出ることもあり、その一方で「1」が全く出ないこともあるため、上述した「6回に1回は1の目が出る可能性がある」という確率の解釈ではこの現象を説明することができない。同様のことが正6面体のサイコロでも起き得るが、このサイコロは、正6面体のサイコロに比べてより「1」と「6」の目が出にくいため、生徒に対する確率の説明においては好適である。
「数学教室」,No.253,株式会社国土社,1974年
しかしながら、より多くの確率分布を同時に表すことができる方が試行回数と相対度数との関連性を示すことが可能になるため、生徒の好奇心を向上させて理解を深めることが望めるが、非特許文献1に記載されたサイコロでは、特定の2つの目とそれ以外の目の2種類の確率分布しか表すことができない。そのため教育現場では、2種類を越える確率分布を表すことができる教材があればより有用である。
本考案は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、3種の確率分布を表すことができるサイコロ型の学習用教材を提供することを主たる目的とする。
しかして、この考案にかかる変形サイコロは、6面体(直方体)よりなるサイコロであって、前記6面体(直方体)を構成する3辺の長さが異なることを特徴としている。
したがって、3対の面の面積がそれぞれ異なるため、サイコロの各目における相対度数を3種の確率分布として表すことができる。
したがって、3対の面の面積がそれぞれ異なるため、サイコロの各目における相対度数を3種の確率分布として表すことができる。
また、前記3辺の長さの比率が8:9:10であることが望ましく、特に前記3辺の長さが16mm、18mm、20mmであることが望ましい。
以上のように本考案によれば、サイコロを構成する3辺の長さが異なるため、サイコロの各目における相対度数を3種の確率分布として表すことができるので、生徒の好奇心をより向上させることで確率の理解を深めることが可能となる。
以下、本考案の変形サイコロについて図面を参照して説明する。
図1(a)に示すように、サイコロ10は、正面11に「1」、左側面12に「2」、平面15に「3」が表示されている。また、図1(b)に示すように背面13に「6」、右側面14に「5」、底面16に「4」が表示されている。
サイコロ10を構成する各面の寸法は、特には限定されないが、3辺の比率が8:9:10の比率が望ましく、図1(a)および(b)においては説明のために、縦16mm、横18mm、高さ20mmで構成されている。
ここで、縦とは左側面12と底面16とが接する辺の長さであり、横とは正面11と底面16とが接する辺の長さであり、高さとは正面11と左側面12が接する辺の長さである。
ここで、縦とは左側面12と底面16とが接する辺の長さであり、横とは正面11と底面16とが接する辺の長さであり、高さとは正面11と左側面12が接する辺の長さである。
このサイコロ10を49350回振ったときにおける各目の出た回数と相対度数を表1に、各目と相対度数との関係を図2にそれぞれ示した。
表1に示すように、面積の大きい正面11と背面13が最も出た回数が多く、次いで、右側面14と左側面12の出た回数が多く、平面15と底面16は最も出た回数が少ない。また、各目の面積の大きさに伴って、相対度数も変化している。
また、図2では、サイコロ10の3辺の長さが異なることによって、対になるそれぞれ3つの面の面積が異なるため、U字型の3種の相対度数の分布に近づいて行くことが示されている。すなわち、面積が最も大きいサイコロ1の正面11と背面13が最も出る回数が多く、面積が最も小さいサイコロ1の平面15と底面16が最も出る回数が少ない。
表1に示すように、面積の大きい正面11と背面13が最も出た回数が多く、次いで、右側面14と左側面12の出た回数が多く、平面15と底面16は最も出た回数が少ない。また、各目の面積の大きさに伴って、相対度数も変化している。
また、図2では、サイコロ10の3辺の長さが異なることによって、対になるそれぞれ3つの面の面積が異なるため、U字型の3種の相対度数の分布に近づいて行くことが示されている。すなわち、面積が最も大きいサイコロ1の正面11と背面13が最も出る回数が多く、面積が最も小さいサイコロ1の平面15と底面16が最も出る回数が少ない。
以上のように、サイコロ10を構成する3辺の長さが異なることにより、面積が異なるそれぞれの面の試行回数と相対度数の関係を表すことができるため、生徒の好奇心を向上させて確率の理解を深めることが可能となる。
10 サイコロ
11 正面
12 左側面
13 背面
14 右側面
15 平面
16 底面
11 正面
12 左側面
13 背面
14 右側面
15 平面
16 底面
Claims (3)
- 直方体よりなるサイコロであって、前記直方体を構成する3辺の長さが異なることを特徴とする変形サイコロ。
- 前記3辺の長さの比率が8:9:10であることを特徴とする請求項1に記載の変形サイコロ。
- 前記3辺の長さが16mm、18mm、20mmであることを特徴とする請求項1に記載の変形サイコロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009000171U JP3149462U (ja) | 2009-01-16 | 2009-01-16 | 変形サイコロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009000171U JP3149462U (ja) | 2009-01-16 | 2009-01-16 | 変形サイコロ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3149462U true JP3149462U (ja) | 2009-03-26 |
Family
ID=54854037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009000171U Expired - Lifetime JP3149462U (ja) | 2009-01-16 | 2009-01-16 | 変形サイコロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3149462U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110930830A (zh) * | 2019-12-25 | 2020-03-27 | 南京中视联教育科学技术研究中心 | 一种数学教学用概率学快速演示装置 |
CN112562428A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-03-26 | 广西电力职业技术学院 | 一种数学科概率课程教学用随机试验辅助装置 |
-
2009
- 2009-01-16 JP JP2009000171U patent/JP3149462U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110930830A (zh) * | 2019-12-25 | 2020-03-27 | 南京中视联教育科学技术研究中心 | 一种数学教学用概率学快速演示装置 |
CN112562428A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-03-26 | 广西电力职业技术学院 | 一种数学科概率课程教学用随机试验辅助装置 |
CN112562428B (zh) * | 2020-12-30 | 2022-05-27 | 广西电力职业技术学院 | 一种数学科概率课程教学用随机试验辅助装置 |
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