JP3149141B2 - 組み合わせ冷菓及びその製法 - Google Patents
組み合わせ冷菓及びその製法Info
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Description
ッキー片、果肉片等の可食素材片が外周に一体的に被覆
された、結着性に優れ、落下等の衝撃に対して強い組み
合わせ冷菓及びその製法に関する。
れた組み合わせ冷菓としては、図12に示すような冷菓
が知られている。この冷菓は、アイクスリーム等の冷菓
芯材1の表面に、コーティングチョコレートを被覆した
後、クランチやナッツ類等の可食素材片5を表面にまぶ
し、冷菓芯材1の冷熱によってこのコーティングチョコ
レートが固化することを利用して上記可食素材片5を結
着させることにより得られたものである。
片は、直径約1〜5mmの小粒で軽量のものに限られ、
また、ある程度、形状や粒度をそろえる必要がある。す
なわち、例えば、最大径8mm以上のクッキー片等大型
可食素材片を用いたり、割れ方の不揃いなクッキー片を
用いたりした場合には、これらは冷菓表面に均一に結着
しにくくなってしまい、外観的に結着量の少ない、まば
らな印象のものとなってしまったり、輸送時の衝撃によ
って可食素材片がばらばらに剥離してしまったりすると
いう欠点があった。これは、コーティングチョコレート
を被覆してから固化するまでの時間が短く、また、コー
ティングチョコレートの被覆層の厚みが薄いために、上
記可食素材片の結着が不充分となるためである。
止するためには、可食素材片を結着させた後、冷菓表面
を押圧することが考えられる。しかしながら、この方法
では、可食素材片が冷菓中にめり込んだような扁平な外
観を呈したり、芯材であるアイスクリーム類が表面に押
し出されて外観を汚したりするという問題がある。
油脂を含有するコーティングチョコレート等を用い、油
脂の凝固によって可食性素材片を結着させることが考え
られる。しかしながら、油脂の融点が高い程、結着性は
良いものの、固くてもろい物性を有するため、少しの衝
撃によっても割れ易い。また、風味が油っぽく、例え
ば、フルーツ風味の冷菓とした場合には、フルーツ本来
の清涼感が失なわれてしまう。
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、最大径8mm以上の大型で形の不揃いな可食素材
片であっても、冷菓表面に多量にかつ強固に結着させる
ことができ、しかもその外観をランダムな凹凸起伏に富
んだ形状とすることができる組み合わせ冷菓及びその製
法を提供するにある。
周に、冷菓層が一体的に形成され、更にその冷菓層表面
に、最大径8mm以上の可食素材片が被覆されてなる組
み合わせ冷菓であって、上記可食素材片が、上記芯材を
半凍結状態の冷菓浴中に浸漬することにより形成された
冷菓層表面に結着していることを特徴とする組み合わせ
冷菓、並びに、芯材の外周に、冷菓層が一体的に形成さ
れ、更にその外周に、最大径8mm以上の可食素材片が
被覆されてなる組み合わせ冷菓の製法であって、芯材の
表面を冷却する工程と、上記芯材を半凍結状態の冷菓浴
に浸漬する工程と、上記浸漬によって芯材に付着した半
凍結状態の冷菓層の表面を可食素材片で被覆する工程
と、上記可食素材片が被覆された冷菓の表面に対して急
速冷却を施す工程とを順次備えたことを特徴とする上記
組み合わせ冷菓の製法によって達成される。
ョコレートを用いずに、最大径8mm以上の大型の不揃
いの可食素材片であっても、強固に結着しており、しか
も、冷菓表面がランダムな凹凸形状の起伏に富んだ組み
合わせ冷菓を得るべく検討を行った。その結果、芯材に
半凍結状態の冷菓を付着させた後、可食素材片でその表
面を被覆し、その後、急速冷却を行うようにすると、上
記目的を達成できることを見出し本発明に到達した。
本発明の組み合わせ冷菓の一例の断面の様子を示す説明
図である。同図において、1は芯材、2は上記芯材1の
外周に一体的に形成された冷菓層、3は上記冷菓層2表
面を被覆している可食素材片、4は組み合わせ冷菓、1
0は木製の平バーである。本発明の組み合わせ冷菓4
は、芯材1の外周に、冷菓層2が一体的に形成されてお
り、更に、その冷菓層2表面に、可食素材片3が被覆さ
れてなるものである。また、この組み合わせ冷菓4に、
平バー10を挿入しておくと、喫食時持ち易く、食べ易
い。
は、冷菓,スポンジケーキ,ビスケット等の可食性素材
で非流動性のものであればよい。また、内側にチョコレ
ート等の異なる可食素材を内蔵させ、多層構造にしても
よい。ただし、アイスクリーム材等の冷菓材を使用する
場合には、オーバーランが0〜150%の範囲のものを
用いることが好適である。オーバーランが150%を超
えると、後工程の冷菓浴に浸漬したときに、芯材1が途
中で溶け出してしまう傾向にある。
示すようにして得ることができる。すなわち、まず、所
望のアイスクリーム材1aを調製し、図2(a)に示す
ように、冷媒12に浸漬したモールド11内に充填す
る。そして、平バー10の先端をアイスクリーム材1a
内に差し込み(図2(b))、この状態でアイスクリー
ム材1aを凍結させる。これをモールド11から脱型
し、平バー10付の芯材1を得ることができる。
2の冷菓としては、アイスクリーム,シャーベットまた
はかき氷等の冷菓の他、果汁,果肉破砕物,あん等凍結
して冷菓となり得るもの等が挙げられる。これらは二種
以上を組み合わせてもよいし、各種の果肉片,ゼリー,
小豆,チョコレートチップ等の粒状食品素材を分散含有
させるようにしてもよい。このような冷菓を半凍結状態
にした冷菓浴中に、上記芯材1を浸漬することにより、
芯材1の表面に冷菓層2が形成される。
(以下「%」と略す)を超えると粘性が増加し、フリー
ザーでの凍結が起こりにくく、フリージング効率を悪く
する傾向にあるため、全固形分は、0〜60%、なかで
も10〜50%に設定することが好ましい。更に、上記
冷菓として、アイスクリームや芯材のようなオーバーラ
ンを施すものを用いる場合には、そのオーバーランを0
〜100%にすることが好適である。オーバーランが1
00%を超えると、芯材1の表面温度を−5℃以下に保
持しても芯材1に充分な量の冷菓が付着しない傾向がみ
られるからである。
は、クッキークランチ、ナッツ類、ケーキ、パイ、シュ
ー皮等の焼菓子素材片、マシュマロ、ヌガー、キャラメ
ル、果肉片等の各種素材が挙げられる。その大きさは、
最大径8mm以上は勿論のこと、20mm程度まで使用
可能である。また、その粒径や形状を必ずしも揃える必
要はない。
ようにして製造する。すなわち、まず、準備した芯材1
の表面を冷却した後、この芯材1を半凍結状態の冷菓浴
中に浸漬して芯材1の表面に半凍結状態の冷菓を付着さ
せる。引き続き、付着させた冷菓が半凍結状態であると
きに、その表面を可食素材片3で被覆し、これを急速冷
却することにより、本発明の組み合わせ冷菓を得る。
は、可食素材片3が強固に、多量に結着したものであ
り、可食素材片3が衝撃によって剥れ落ちることがな
い。また、従来より大きな可食素材片3で被覆すること
も可能であり、従来得ることのできなかった特異な外観
を呈した組み合わせ冷菓を得ることができる。また、芯
材1の表面に付着した冷菓が半凍結状態のままであると
き、可食素材片3をその表面に被覆させることにより、
より結着性が良好となり、製造安定性が高くなる。
の冷菓は、例えば、図3に示すような装置を用いて調製
することが好適である。すなわち、まず、フリーザ20
によって、冷菓材のフリージングを行い、冷菓を均一に
半凍結状態にする。次に、この冷菓を供給配管22を介
して冷菓浴13に貯留し、攪拌羽根23等で攪拌しなが
ら、糖液中に分散させる。
は、冷菓の温度,オーバーラン,固形分,組成等によっ
ても異なるが、例えば、固形分20%のオレンジシャー
ベットで10%のオーバーランの冷菓では、150rp
mの攪拌を15分間行うことが好適である。また、固形
分30%のミルクシャーベットで20%のオーバーラン
の冷菓では、100rpmの攪拌を10分間行うことが
好適である。
は、図4に示すように、この冷菓浴13内に、芯材1を
浸漬し、好ましくは0.1〜20秒間、より好ましくは
0.1〜3秒間浸漬することにより、芯材1の周囲に冷
菓2aを付着させる。なお、図3および図4において、
24は果肉6の供給配管である。
きの表面温度が15℃以下に設定されることが好まし
く、なかでも表面温度を−5℃以下に予備冷却してから
冷菓浴中に浸漬することが好ましい。特に、芯材1の表
面温度を−13〜−15℃に冷却して冷菓浴中に浸漬す
ると、芯材1と冷菓層2の結着力が強固となり、冷菓層
2が剥がれにくいので好適である。
設定することが好適である。すなわち、温度が−8℃よ
り低いと、芯材1への付着量にばらつきが生じる傾向が
あり、逆に温度が−1.5℃より高いと、芯材1に付着
した冷菓材の表面に後工程で可食素材片が付着しにくい
傾向がみられるからである。
いて冷菓を半凍結状態にしているが、図5に示すよう
に、砕氷機25を用いて微細な氷結晶をつくって供給配
管22に送り込むようにしてもよい。このとき、氷以外
の原料(糖液,果汁等)は、上記供給配管22に接続さ
れる配管26によって上記氷結晶と合流される。
材片の被覆方法の実施態様の例を、図6及び図7に示
す。まず、図6に示す方法において、ホッパー30内に
は、可食素材片3がエアーBによって吹き上げられた状
態で存在している。このホッパー30内に、芯材に半凍
結状態の冷菓を付着させたもの(以下、半製品と記す)
Aを降下させ、エアーと可食素材片3自身の圧力の両方
によって半製品Aの表面に可食素材片3を付着させる。
イコーターの2枚羽根31a,31bは向かい合う方向
に動くもので、半製品Aが2枚羽根31a,31b内に
下降すると、挟み込むタイミングとなっており、その中
には可食素材片3が満たされている。半製品Aを下降さ
せ、2枚羽根31a,31b内に入れると、2枚羽根3
1a,31bは、この半製品Aを可食素材片3と共に挟
み込む。1〜3秒後、2枚羽根31a,31bを原点に
復帰させ、可食素材片3が付着した半製品Aを上方へ復
帰させることにより可食素材片3を付着させる。この方
法は、可食素材片3の付着がより強力にできるので好適
である。
着した後、行う急速冷却の方法としては、フリーザー凍
結,液体窒素浸漬,粉末状ドライアイス塗布等が挙げら
れる。
人らが既に出願した特願平2−149107号公報記載
の装置、例えば、図8に示すような装置によって連続的
に製造することが好適である。すなわち、図8におい
て、Aは通常のバイターラインであり、モールド11
(一列12個)が所定間隔で取り付けられた搬送コンベ
ア31の移動に伴い、芯材1が平バー10を差し込んだ
状態でモールド11内で凍結され、その下流側端部で温
水を吹きつけることによってモールド11から取り出す
ことができるようになっている。
取り出して搬送し、その搬送途中で芯材1表面に冷菓材
を付着させて冷菓層2を形成させ、引き続き、冷菓層2
の表面に、可食素材片3を被覆させる搬送コンベアであ
る。この主搬送コンベアBの下流側には、この主搬送コ
ンベアBの間歇送り運動と同期する間歇送り運動を行う
副搬送コンベアCが設けられていて、主搬送コンベアB
と同じタイミングで送り運動を行っている。
インを挟んで、左右一対のシリンダが上流側から下流側
に向かって5対(40〜44)設けられており、もっと
も上流側のシリンダ40の手前側で、このコンベアライ
ンのレール45上に、順次冷菓搬送用のグリップ板50
が供給されるようになっている。また、上記主搬送コン
ベアBのレール45は、上記5対のシリンダ40〜44
の配置された位置において途切れており、図9に示すよ
うに、その途切れた部分が、別部材のレール片45aに
よって補填されている。このレール片45aは、各シリ
ンダ40〜44のピストンロッド先端に取り付けられて
おり、ピストンロッドの上下動に伴い上下動するように
なっている。
ップ板50がレール45に沿ってコンベアの停止位置X
まで到達した時点で、コンベアの停止時間内に、下降・
昇降動作を行うことにより、上記グリップ板50によっ
て、前記バイターラインAのモールド11から、芯材1
を取り出して、主搬送コンベアBのコンベアラインに移
す働きをする。また、シリンダ41,42は、上記シリ
ンダ40と同様の動作を行うもので、主搬送コンベアB
の停止位置Y,Zに到来したグリップ板50を、その位
置においてレール片44aごと下降させ、再び上昇させ
る往復運動を行うものである。シリンダ41は、芯材1
を、その下方に設けられた冷菓浴13に浸漬して外周面
に冷菓を付着させる働きをし、また、シリンダ42は、
冷菓層2表面に可食素材片3を付着させる働きをする。
の停止位置Pに到来したグリップ板50を、その位置に
おいてレール片44aごと下降させ、再び上昇させる往
復運動を行うもので、副搬送コンベアCの停止点Qにグ
リップ板50を移す働きをする。上記副搬送コンベアC
は、その停止位置Qにおいてレール片45aに係合した
グリップ板50を受け取ると、搬送用チェーン(図示せ
ず)によって、この副搬送コンベアCに沿うレール46
にグリップ板50を係合させて送り、2ピッチだけ移動
させる。なお、上記副搬送コンベアCの下側には液体窒
素槽62が設けられており、上記グリップ板50の2ピ
ッチ分の送りによって可食素材片被覆物がこの液体窒素
槽62内を移動し、この間に芯材1表面の冷菓材が凍結
固化して可食素材片3を結着するようになっている。
記停止位置Pから2ピッチだけ進んだ停止位置Sのレー
ル片45aを、副搬送コンベアCの停止位置R(前記停
止位置Qから2ピッチだけ進んだ位置)において下降さ
せ、再び上昇させる往復運動を行うものである。このシ
リンダ44の作動により、副搬送コンベアCの停止位置
Rに到来するグリップ板50を、この位置でピストンロ
ッド先端のレール片45aに受け取って、グリップ板5
0を再び主搬送コンベアBに戻す働きをする。なお、主
搬送コンベアBの下流端部には、グリップ板50の爪5
1を開く機構(図示せず)が設けられており、組み合わ
せ冷菓4がグリップ板50から外れてシューター63を
介してコンベアラインから外に取り出されるようになっ
ている。
わせ冷菓の製造は、例えば、次のようにして行う。すな
わち、まず、バイターラインAにて製造された芯材1を
停止位置Xにおいて主搬送コンベアBに移し、芯材1の
表面を冷却し(図示せず)、次いで、主搬送コンベアB
の停止位置Yにおいて芯材1の外周面に冷菓2aを付着
させ、引き続き、停止位置Zにおいて、半凍結状態の冷
菓2aに可食素材片3を付着させる。次に、可食素材片
被覆物を、停止位置Pにおいて、副搬送コンベアCの停
止位置Qに移し、この副搬送コンベアCによって2ピッ
チだけ搬送して液体窒素槽62内を通過させて冷菓を凍
結固化させ、その2ピッチ移動後の停止位置Rにおい
て、再び主搬送コンベアBの停止位置S(停止位置Pの
2ピッチ進んだ位置)に移す。そして、得られた組み合
わせ冷菓をシューター63を介してコンベアラインから
外に取り出す。
たい場合は、搬送ピッチ数を調整することにより、簡単
に変えることができる。また、上記装置は、芯材1の表
面に冷菓層2を一層だけ形成するものであるが、例え
ば、図10のように、フリージングをしない冷菓ミック
ス層70とシャーベット層71とを交互に形成させても
よい。この場合には、図11に示すように、主搬送コン
ベアBに対し、この間歇送り運動と同期する3個の副搬
送コンベアC1 ,C2 ,C3 を順に併設し、図示のよう
に9本のシリンダ81〜89を設けるようにすると、図
10に示すような多重構造の冷菓をつくることができ
る。
は、最大径8mm以上の可食素材片が強固に多量に付着
しており、また、流通過程等の衝撃によっても可食素材
片が剥離することがない。また、凹凸起伏に富んだ外観
を有している。また、本発明の組み合わせ冷菓の製法
は、芯材表面に半凍結状態の冷菓層を被覆した状態で最
大径8mm以上の可食素材片を付着させているので、大
型の可食素材片でも強固に、多量に被覆させることがで
きる。また、急速凍結処理を施すことにより、結着がよ
り強固になる。また、従来のバイターラインとは異な
り、副搬送ラインを設けて大型可食素材片の付着を行っ
ているので、大型で不揃いな形状の可食素材片を充分に
結着することができる。また、半凍結状態の冷菓層や浸
漬時間や、冷菓組成によって、更に外観的変化にバラエ
ティをもたせることができる。
説明する。 〔実施例1,2〕 《芯材の調製》まず、表1の組成に従って、オーバーラ
ン20%,全固形分31%のアイスクリーム材を調製し
た。次に、上記のように調製したものを、冷媒に浸漬し
たモールド内に充填し、平バー10の先端をモールド内
のアイスクリーム材に差し込み、この状態で上記アイス
クリーム材を凍結させ、芯材をもつアイスクリームバー
(80cc/本)にした。次に、これをモールドから引
き出し、その状態で液体窒素浴中に1秒間浸漬して表面
温度を−15℃にした。
に従って、2種類のシャーベット材を調製してフリーザ
ーにかけてフリージングし、オレンジ果肉片を20重量
部添加分散して、オーバーラン0%の半凍結状態のシャ
ーベット材をつくった。
の全固形分は16%、シャーベット材bの全固形分は5
0%であった。
ト材を浸漬槽13(図3参照)に収容し、攪拌羽根23
で150rpmで15分間攪拌した。そして、この浸漬
槽13のシャーベット材中に、前記芯材1を2秒間浸漬
したのち引き上げ、芯材1の周囲に、40ccのシャー
ベット材が付着したものを得た。
って、最大径8〜10mmの半製品Aの全面にクッキー
クランチ15gを付着させた。次いで、これを、液体窒
素浴中に2秒間浸漬して表面を急速凍結させることによ
り、図1に示すような組み合わせ冷菓4を得た。
材に変えて、表3の組成のかき氷材を用いた。
砕氷機25(イズミフードマシナリー社製,ドラム型か
き氷機)を用いて砕氷し、氷結晶とした。次に、この氷
結晶を供給配管22に移送し、ここに、配管26を介し
て5℃に冷却したかき氷ミックスを添加混合してかき氷
材を得た。これを浸漬槽13に収容し、攪拌羽根23で
150rpmで15分間攪拌した。そして、この浸漬槽
13のかき氷材中に前記芯材1を2秒間浸漬した後引き
上げ、芯材1の周囲に、40ccのかき氷材が付着した
ものを得た。
25gを、この表面に実施例1と同様にして被覆した。
次いで、これを、液体窒素浴中に2秒間浸漬して表面の
かき氷層を急速凍結させることにより組み合わせ冷菓4
を得た。
材に変えて、表4の組成のあんシロップを用いた。
持し、浸漬槽13に収容した。そして、芯材1を浸漬槽
13に3秒間漬けた後引き上げ、芯材1の周囲に35c
cのあんシロップがフラットな表面を有するもののこし
あんの粒によってランダムな凹凸形状で付着したものを
得た。次に、最大径9〜11mmの鹿の子豆20gをこ
の表面に実施例1と同様にして被覆した。
代えて、コーティングチョコレート(不二製油(株)
製),G1205)を用いる他は実施例と同様にして組
み合わせ冷菓を得た。なお、チョコレートのコーティン
グは、浸漬槽13の代わりにチョコレートコーティング
槽を設置し、コーティングチョコレートを30℃に保温
し、0.5秒間浸漬することにより行った。
大径3〜15mm)を用い、図6に示す方法によって、
パイ生地フレーク20g付着させる他は実施例1と同様
にして組み合わせ冷菓4を得た。
み合わせ冷菓の製造を行った。すなわち、モールド11
により成型された実施例1と同じ芯材10を使用し、1
3の冷菓槽中にはカスタードクリームを入れた。デモー
ルドされた芯材10を、10ピッチ後にカスタードクリ
ーム槽2aに0.5秒間浸漬し、50ccのカスタード
クリームを付着させた。このときのカスタードクリーム
の温度は−4℃であった。カスタードクリームが付着し
た芯材10は、更に3ピッチ後、ドライコーター(愛産
製作所製)中へ下降し、該ドライコーター中の挟み機構
(図8中の31の形態)によってシュガーコーンフレー
ク(シュガーコーンが平均50mm2 に砕かれたもの)
15gを付着させた。次いで、その3ピッチ後、LN2
硬化装置62で15秒間硬化し、シュガーコーンチップ
の付着した組み合わせ冷菓4を得た。
素材片の付着性、冷菓の表面の立体性を、専門パネラー
20名の目視によって評価した。その結果を表5に示
す。
全面に付着している。 △……所々に冷菓層又はチョココーティング層が可食素
材片の間から見える。 ×……冷菓層又はチョココーティング層のほとんどが露
出し、付着度分が極めて乏しい。 〈立体性〉 組み合わせ冷菓表面の凹凸部の隆起状態が鮮明かどうか
を評価した。 ○……凹凸の差が明確である。 △……凹凸の差がやや乏しい。 ×……凹凸の差が乏しい。
は、芯材に付着した冷菓層の表面のほぼ全体に可食素材
片が付着し、外観的に新規で、その素材が多少のショッ
クでは剥離しないものが得られた。これに対し、比較例
の組み合わせ冷菓は、チョココーティングは、しっかり
と全面にされるものの、可食素材片を被覆する際には、
乾いており、可食素材片が冷菓層表面の半分も覆わない
ものが得られた。
子を示す説明図。
示す説明図。
冷菓を得る方法の一例を示す説明図。
層を形成させる方法の一例を示す説明図。
図。
を可食素材片で被覆する方法の一例を示す説明図。
を可食素材片で被覆する他の方法を示す説明図。
る装置の一例を示す説明図。
す説明図。
一例を示す説明図。
Claims (3)
- 【請求項1】芯材の外周に、冷菓層が一体的に形成さ
れ、更にその冷菓層表面に、可食素材片が被覆されてな
る組み合わせ冷菓であって、上記可食素材片が、最大径
8mm以上であるとともに、上記芯材を半凍結状態の冷
菓浴中に浸漬することにより形成された冷菓層表面に結
着していることを特徴とする組み合わせ冷菓。 - 【請求項2】芯材の外周に、冷菓層が一体的に形成さ
れ、更にその冷菓層表面に、最大径8mm以上の可食素
材片が被覆されてなる組み合わせ冷菓の製法であって、
芯材の表面を冷却する工程と、上記芯材を半凍結状態の
冷菓浴に浸漬する工程と、上記浸漬によって芯材に付着
した半凍結状態の冷菓層の表面を可食素材片で被覆する
工程と、上記可食素材片が被覆された冷菓の表面に対し
て急速冷却を施す工程とを順次備えたことを特徴とする
請求項1記載の組み合わせ冷菓の製法。 - 【請求項3】芯材の外周に、冷菓層が一体的に形成さ
れ、更にその冷菓層表面に、最大径8mm以上の可食素
材片が被覆されてなる組み合わせ冷菓の製法であって、
間歇送り運動を行う主搬送コンベアによって芯材を搬送
しながら、芯材の表面を冷却し、この芯材を半凍結状態
の冷菓浴に浸漬して芯材表面に半凍結状態の冷菓層を形
成させた後、この冷菓層表面を可食素材片で被覆し、次
いで、この可食素材片被覆物を、上記主搬送コンベア上
から、主搬送コンベアの間歇送り運動を行う副搬送コン
ベア上に移し、この副搬送コンベアによって所定ピッチ
だけ可食素材片被覆物を搬送しながら可食素材片被覆物
に対し、急速冷却処理を施した後、この副搬送コンベア
上の組み合わせ冷菓を、再び上記主搬送コンベア上に戻
すことを特徴とする請求項1記載の組み合わせ冷菓の製
法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP14672992A JP3149141B2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 組み合わせ冷菓及びその製法 |
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JP14672992A JP3149141B2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 組み合わせ冷菓及びその製法 |
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JPH06133699A JPH06133699A (ja) | 1994-05-17 |
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Cited By (3)
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