JP3148954B2 - スロート具 - Google Patents

スロート具

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JP3148954B2
JP3148954B2 JP25062392A JP25062392A JP3148954B2 JP 3148954 B2 JP3148954 B2 JP 3148954B2 JP 25062392 A JP25062392 A JP 25062392A JP 25062392 A JP25062392 A JP 25062392A JP 3148954 B2 JP3148954 B2 JP 3148954B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
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    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/20Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
    • H04R1/22Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired frequency characteristic only 
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  • Acoustics & Sound (AREA)
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  • Health & Medical Sciences (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホーンスピーカのホー
ン部と駆動ユニットとの間に介在するスロート具に関
し、特に複数の駆動ユニットをホーン部に結合するもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、大電力でホーンスピーカを駆動
する場合に、複数の駆動ユニットを使用することがあ
り、従来、例えば図7に示すような、スロート具10を
使用することがあった。このスロート具10は、その先
端部にホーン部12が結合され、中途からそれぞれ外方
に向かってほぼJの字状をなすように、分岐部14、1
6が折り曲げられている。これら分岐部14、16の先
端部に、それぞれ駆動ユニット18、20が結合され、
これら駆動ユニット18、20に図示しない電力増幅器
から電力が供給される。
【0003】また、図8に示すスロート具22のよう
に、分岐部24、26が直角に折り曲げられ、その折り
曲げ部分にホーン部12の軸線に対してそれぞれ45°
をなす反射面28、30を形成したものもある。無論、
各分岐部24、26の先端部には、駆動ユニット18、
20が結合される。
【0004】さらに、図9乃至図11に示すスロート具
32のように、緩やかに湾曲した2つの分岐部33、3
4を結合したものもある。なお、図9乃至図11におい
て、36、38は駆動ユニット結合用のフランジ、40
はホーン部42との結合用のフランジである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示すス
ロート具10では、同図に点線と実線で示すように、音
波の伝搬経路の長さが、折り曲げ部分があることによっ
て異なり、高い周波数の音域で位相差が生じ、損失を生
じるという問題点があった。
【0006】図8に示すスロート具22では、反射面2
8、30を設けているので、図7のスロート具10のよ
うに、経路差に基づく損失は生じないが、反射面28、
30を設けたことにより、スロート具22の断面積が、
反射面28、30を設けた位置でくびれないようにする
ために、(反射面後のスロート断面積)/(反射面前の
スロート断面積)の比を大きくとる必要があり、図8の
W1の値が大きくなりやすく、その先のホーン部での指
向角制御に制約を与えることになるという問題点があっ
た。
【0007】図9乃至図11に示すスロート具32で
は、図7のスロート具10とは異なり、折り曲げ部分で
の経路差に基づく損失は少なく、しかも図8のスロート
具22とも異なり、断面積にくびれ部分が存在しないの
で、上記のような問題は生じないが、図10に示すよう
にスロート具32からホーン部42に繋がる部分におい
て、分岐部33、34の軸線に対してθの角度をなす方
向に音波が伝搬する場合、両軸線間の距離dにsinθ
を乗じたdsinθの経路差が生じ、位相干渉が生じや
すいという問題点があった。
【0008】本発明は、上記の各問題点を解決したスロ
ート具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本第1の発明は、一端部にそれぞれ駆動ユニット
が結合され、他端部が互いに結合された複数のスロート
部を有している。これらスロート部は、前記他端部にお
いて前記スロート部の長さ方向に対して直交する縦断面
の形状がほぼ矩形である。これら矩形は、相対向する1
対の第1の辺と、これら第1の辺と直交する1対の第2
の辺とを有している。前記各スロート部の第1の辺が前
記他端部において互いに結合され、かつ各スロート部の
長さ方向は鋭角をなすように交わっている。前記他端部
において前記1対の第1の辺の間隔である第1の間隔は
前記駆動ユニット側に向かうに従って徐々に長くされて
いる。前記他端部における前記1対の第2の辺の間隔に
相当する第2の間隔は前記駆動ユニット側に向かうに従
って徐々に短くされている。
【0010】本第2の発明によるスロート具は、複数の
スロート部を有している。これらスロート部は、一端部
にそれぞれ駆動ユニットが結合され、間隔をおいて対向
する2つの面を有し、これら2つの面が中途で折り曲げ
られている。これらスロート部の他端部が結合され、こ
の結合部にホーン部が結合されている。各スロート部の
折り曲げ部は、前記2つの面間の距離が前記ホーン部の
最大再生周波数の波長の約1/2以下の点で行われてい
る。
【0011】
【作用】第1の発明によるスロート具では、複数のスロ
ート部の第1の辺の間隔に相当する第1の間隔を駆動ユ
ニット側に向かうに従って徐々に長くしているので、曲
げられている部分付近及び結合部付近で位相干渉が生じ
にくく、指向角制御への制約も少ない。さらに、第1の
辺の間隔に相当する第1の間隔を駆動ユニット側に向か
うに従って徐々に長くしつつ、第2の辺の間隔に相当す
る第2の間隔を駆動ユニット側に向かうに従って徐々に
短くしているので、スロート部の断面積を駆動ユニット
側から結合部側に向かうに従って徐々に大きくでき、く
びれによる高域への悪影響を防止できる。
【0012】第2の発明によるスロート具では、各スロ
ート部の対向する2つの面の折り曲げ部間の距離を、ホ
ーン部の最大再生周波数の波長の約1/2以下としてあ
り、このようにすると、最大再生周波数においても殆ど
位相干渉が生じないことが実験的に確かめられた。
【0013】
【実施例】図1乃至図3に、第1の実施例のスロート具
50を示す。このスロート具50は、図2に示すように
概略Yの字状をなし、図1に示すホーン部52との結合
用のフランジ54を有している。このフランジ54から
中空の本体部56がほぼ直線状に伸延し、この本体部5
6の先端部にそれぞれ中空の分岐部58、60が一体に
形成されている。これら分岐部58、60の先端部に
は、駆動ユニット取り付け用のフランジ62、64が形
成されている。
【0014】本体部56は、その幅寸法が軸線に沿って
徐々に広がるように形成されており、この本体部56に
対して鈍角をなすように、分岐部58、60が設けられ
ている。即ち、分岐部58、60は、本体部56に対し
て折り曲げた状態に取り付けられている。これら分岐部
58、60の本体部56に対する折り曲げ部分の断面に
は、くびれは生じていない。
【0015】これら分岐部58、60の折り曲げ部分の
近傍の縦断面高さsは、図1に示すように本体部56の
幅寸法よりも小さくされている。また、分岐部58、6
0の中心を通り、本体部56内において本体56の中心
と平行となる軸線66、68の距離dは、従来のものよ
り短くされている。即ち、縦断面高さs、軸線間距離d
は、最大再生周波数に比べて小さく選択されている。
【0016】この実施例のスロート具50では、フラン
ジ62、64に取り付けられた駆動ユニットから発生さ
れた音波は、分岐部58、60を伝搬して、さらに本体
部56を伝搬して、ホーン部52にいたるが、分岐部5
8、60の縦断面高さ寸法sを小さくしてあるので、分
岐部58、60の折り曲げ部分で位相干渉が生じにく
い。さらに、折り曲げ部分の内部には、断面のくびれが
生じていないので、このスロート具50は高い周波数帯
域での悪影響を生じさせにくい。また、軸線66、68
の本体部56内における距離dを短くしてあるので、本
体部56内において軸線66、68に対してθの角度を
なす方向に音波が伝搬した場合、dsinθの経路差が
生じるが、dの値が小さいので、dsinθ自体の値が
小さく、位相干渉は殆ど生じない。
【0017】第2の実施例のスロート具70を図4乃至
図6に示す。このスロート具70は、図4に示すよう
に、2つのスロート部72、74を結合したものであ
る。スロート部72、74は、いずれも同一形状である
ので、スロート部72についてのみ説明する。
【0018】スロート部72は、図5(a)における左
端部に駆動ユニット(図示せず)が取り付けられ、この
左端部から下方に向かって傾斜している。このスロート
部72は、上壁72a、下壁72b、側壁72c、72
dを有し、上壁72a、下壁72b間の距離、即ち同図
(b)に示す縦断面高さ方向(スロート部72の長さ方
向に対して直交する方向)の寸法sは、下方に向かうに
従って徐々に小さくされている。また、側壁72c、7
2d間(スロート部72の長さ方向及び縦断面高さ方向
双方に直交する方向)の距離は、図6(b)に一部を示
すように、下方に向かうに従って徐々に広くされてい
る。これは、指向性制御を行うために、所定の開き角を
もたせるためのものである。その形状が決定された後、
もう一方の側壁を、折り曲げても影響のでない幅になる
まで徐々に狭める。このとき、断面積が途中でせばまら
ないように考慮する必要がある。
【0019】そして、このスロート部72では、上記断
面高さ寸法sが、図示しないホーン部の最大再生周波数
の波長の少なくとも約1/2波長以下で0より大きい地
点(図5(b)におけるC点)で、上方側に若干折り曲
げられている。この際、できるだけ狭くして折り曲げた
方がよい。
【0020】このように構成されたスロート部72、7
4は、図4に示すように、それぞれの右端部の下壁72
bが互いに結合され、さらに合成部76の左端部に結合
されている。この合成部76の右端部に図示しないホー
ン部が接続される。合成部76は、その幅寸法がスロー
ト部72、74が結合された端部から他方の端部に向か
うに従って徐々に拡大されている。
【0021】このスロート具70では、スロート部7
2、74の縦断面高さを徐々に小さくしているので、位
相干渉が生じにくい。特に、折り曲げ点の縦断面高さs
をホーン部の最大再生周波数の波長の約1/2以下とな
るようにしているので、折り曲げにより生じる経路差
は、最大再生周波数においても殆ど位相干渉を生じさせ
ないことが実験的に確認された。
【0022】なお、折り曲げの角度はなるべく小さい方
が好ましいので、スロート部72、74に取り付けられ
る駆動ユニットが、ぶつからない程度に、折り曲げの角
度を小さくするのが望ましい。また、折り曲げ部におい
て軸方向の急激な断面積変化をさけるために、側壁に角
をつけて折り曲げるよりも、適度なアールをつけて折り
曲げる方が望ましい。
【0023】なお、上記の両実施例では、使用する駆動
ユニットを2つとしたが、2以上とすることもできる。
その場合、第1の実施例の分岐部の数を、また第2の実
施例のスロート部の数を、それぞれ駆動ユニットの数と
同数とすればよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように、第1及び第2の発明によ
れば、高域の音波を入力した場合であっても、位相干渉
が生じることなく、効率のよい再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスロート具の第1の実施例の斜視
図である。
【図2】同第1の実施例の主要部の部分省略縦断面図で
ある。
【図3】同第1の実施例の図2とは異なる方向からの斜
視図である。
【図4】同第2の実施例の斜視図である。
【図5】同第2の実施例の斜視図と概略側面図である。
【図6】同第2の実施例の斜視図と概略側面図である。
【図7】従来のスロート具の一例の正面図である。
【図8】従来のスロート具の他の例の正面図である。
【図9】従来のスロート具の別の例の斜視図である。
【図10】図9のスロート具の主要部の部分省略縦断面
図である。
【図11】図9のスロート具の図9とは異なる方向から
の斜視図である。
【符号の説明】
50 スロート具 56 本体部 58 60 分岐部 70 スロート具 72 74 スロート部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭54−134028(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 1/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部にそれぞれ駆動ユニットが結合さ
    れ、他端部が互いに結合された複数のスロート部を有
    し、 これらスロート部は、前記他端部におけるスロート部の
    長さ方向に対して直交する断面の形状がほぼ矩形であ
    り、これら矩形は、相対向する1対の第1の辺と、これ
    ら第1の辺と直交する1対の第2の辺とを有し、各スロ
    ート部の第1の辺が前記他端部において互いに結合さ
    れ、各スロート部の長さ方向は鋭角をなすように交わ
    り、前記他端部における前記1対の第1の辺の間隔に相
    当する第1の間隔は前記駆動ユニット側に向かうに従っ
    て徐々に長くされ、前記他端部における前記1対の第2
    の辺の間隔に相当する第2の間隔は前記駆動ユニット側
    に向かうに従って徐々に短くされているスロート具。
  2. 【請求項2】 一端部にそれぞれ駆動ユニットが結合さ
    れ、間隔をおいて対向する2つの面を有し、これら2つ
    の面が中途で折り曲げられた複数のスロート部を、それ
    らの他端部で結合し、この結合部にホーン部が結合さ
    れ、前記各スロート部の折り曲げは、前記2つの面間の
    距離が、上記ホーン部の最大再生周波数の波長の約1/
    2以下である点で行われているスロート具。
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