JP3148758U - 飛行機型ダーツ遊技具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 標的における投げ矢の当たり場所が予測不可能で、ダーツゲームの勝敗が予測不可能な状態で決まることから遊技性が高く、安全で手軽に遊技を行うことができる飛行機型ダーツ遊技具を提供する。【解決手段】飛行機型ダーツ遊技具10は、標的盤12と投げ矢11からなるダーツ遊技具であり、標的盤12は標的面を有する金属板で形成され、投げ矢11は、胴体部21の先端部に磁石25を備える飛行機形状の投げ矢である。飛行機型ダーツ遊技具では、投げ矢が模型飛行機形状をしており、軽量に作った場合には進行経路の予測不可能性に基づきゲームの遊技性を高める。投げ矢の先端部に重量物を取り付けて重みを持たせる場合には、直進性を高めることもできる。【選択図】図1
Description
本考案は飛行機型ダーツ遊戯具に関し、特に、当たり場所が予測不可能でゲームの勝者・敗者が予測不可能に決まり、安全で手軽に遊技できる飛行機型ダーツ遊技具に関する。
ダーツ(投矢遊び)は、通常、壁に掛けられた標的に向かって矢を投げ、矢が当たった場所に応じて決められた得点の高低で点数を競うゲームである。ダーツは世界各地で広く遊戯されている。ゲームのルールは複数存在し、ルールによっては標的に矢を命中させる技術だけでなく、戦略性も要求されるゲームである。
従来のダーツは、ハードダーツとソフトダーツとに分けられる。ハードダーツは、先端の尖った金属製の矢先部を備えた矢をコルクやサイザル麻の的に投擲し、点数は刺さった場所に応じて計算する。ソフトダーツは、プラスチック製の矢先部を備えた矢を複数の穴の開いたプラスチック等の樹脂製の的に投げ、刺さった穴に応じて的と接続されたコンピュータで点数を計算する。
従来のダーツの矢は、いずれも、全体形状が細い棒状であり、先端部が尖った形状を有し、後端部には投擲時に矢の直進性を確保するために複数の羽根が設けられている。また標的は、通常、円板形状を有し、例えば同心円状に複数の円形または環状の区画が設定され、中心の円形部が最も高い得点になるように設定され、中心部から周縁部は向かうにつれて得点が低くなるようになっている。最も外側の周縁部の環状区画の箇所に刺さった場合には、最も低い得点になる。また標的の複数の区画の描き方としては、その他に、例えば、中心の1つの円形部と、円周方向に放射状に線を引いて形成される円弧形状の複数の区画とを描くようにしたものもある。
従来の関連する公知文献として特許文献1に記載されたダーツ遊技装置を挙げる。このダーツ遊技装置は、的本体に開閉可能な蓋体を設け、さらにこの蓋体の内面に液晶表示パネルを取り付けて装置の取扱い等を表示させる構成を有する。これにより、ゲーム内容や進行状態を遊技者に理解させ、ゲームを楽しめるようにしている。
特開2006−122373号公報
従来のダーツでは、ゲームとしての勝敗は、原則的に、どれだけ正確に高い得点を得るかということで決まる。プレイヤーは、可能限り、高い得点が標記された標的の真ん中を狙って矢の投擲を行う。矢は正確にまっすぐ進むので、基本的に、得点の結果はプレイヤーの技量・経験に基づいて決まる。この意味では、競技としてのダーツゲームとしての面白みはあるが、家庭で一般的に遊技のダーツゲームとして行う場合には面白みに欠ける。
本考案の目的は、上記の課題に鑑み、標的における投げ矢の当たり場所が予測不可能であり、ダーツゲームの勝敗が予測不可能な状態で決まり、さらに安全で手軽に遊技を行うことができる飛行機型ダーツ遊技具を提供することにある。
本考案に係る飛行機型ダーツ遊技具は、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1の飛行機型ダーツ遊技具(請求項1に対応)は、標的盤と投げ矢からなるダーツ遊技具であり、標的盤は標的面を有する金属板で形成され、投げ矢は、胴体の先端部に磁石を備える飛行機形状の投げ矢であることを特徴とする。
上記の飛行機型ダーツ遊技具では、投げ矢が簡単な模型の飛行機形状をしており、軽量に作った場合には標的盤に向かって投擲を行っても投げ矢を直進させるのが容易ではなく、その進行経路が予測できず、その予測不可能性に基づきゲームの遊技性を高めることができ、これにより遊技者は楽しく遊技することができる。また飛行機形状の投げ矢の先端部に重量物を取り付けて重みを持たせる場合には、直進性を高めることもでき、従来の通常的なダーツ遊びを楽しむことができる。投げ矢を飛行機形状とすることにより、子供に最適な遊技具となる。
第2の飛行機型ダーツ遊技具(請求項2に対応)は、標的盤と投げ矢からなるダーツ遊技具であり、標的盤は平坦な標的面を有し、投げ矢は、胴体の先端部に吸盤を備える飛行機形状の投げ矢であることを特徴とする。
第3の飛行機型ダーツ遊技具(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、標的盤は矩形板の形状を有し、その標的面には縦横に行列状の複数の区画が描かれており、複数の区画の各々に同じまたは異なる得点数値が記載されていることを特徴とする。
第4の飛行機型ダーツ遊技具(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは、4つの角部に位置する区画の各々の得点数値は相対的に高い数値が割り当てられることを特徴とする。
第5の飛行機型ダーツ遊技具(請求項5に対応)は、上記の構成において、好ましくは、標的盤は上縁部に吊り下げ構造を有し、吊り下げ状態にて表面と裏面のいずれか一方を標的面として使用し、他方の面にも絵図が描かれて的として使用可能に構成されることを特徴とする。
本考案に係る飛行機型ダーツ遊技具によれば次の効果を奏する。
第1に、投げ矢が簡単な模型の飛行機形状をしているため、軽量に作った場合には進行経路が予測不可能で、そのため標的における投げ矢の当たり場所が予測不可能であり、ダーツゲームの勝敗が予測不可能な状態で決まり、ダーツゲームの遊技性を高めることができる。また飛行機形状の投げ矢の先端部に錘をつけ、重量を有するように作った場合には直線性を高めることもできる。
第2に、投げ矢の先端部に尖った部分を備えないため、安全で手軽に遊技を行うことができる。
第3に、標的の外側の周縁部分に高い得点数値を配することにより、ダーツゲームで意外性を高めることができ、ダーツゲームの面白みを向上させることができる。
第4に、標的盤の表面と裏面を的として利用できるように反転可能に使用することができ、さらには裏面には世界地図等の絵図を描くことにより、利用者自身がダーツ競技のルールを決め、利用者がより楽しめるように利用することができる。
第1に、投げ矢が簡単な模型の飛行機形状をしているため、軽量に作った場合には進行経路が予測不可能で、そのため標的における投げ矢の当たり場所が予測不可能であり、ダーツゲームの勝敗が予測不可能な状態で決まり、ダーツゲームの遊技性を高めることができる。また飛行機形状の投げ矢の先端部に錘をつけ、重量を有するように作った場合には直線性を高めることもできる。
第2に、投げ矢の先端部に尖った部分を備えないため、安全で手軽に遊技を行うことができる。
第3に、標的の外側の周縁部分に高い得点数値を配することにより、ダーツゲームで意外性を高めることができ、ダーツゲームの面白みを向上させることができる。
第4に、標的盤の表面と裏面を的として利用できるように反転可能に使用することができ、さらには裏面には世界地図等の絵図を描くことにより、利用者自身がダーツ競技のルールを決め、利用者がより楽しめるように利用することができる。
以下に、本考案の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1は本考案に係る飛行機型ダーツ遊技具の利用の状態を示している。図1において、10は飛行機型ダーツ遊戯具の全体の構成であり、飛行機型ダーツ遊戯具10は、飛行機形状の投げ矢11と標的盤12とからなっている。
投げ矢11は飛行機の形状を有しており、プレイヤー(遊技者)は、その手13で胴体部の下部を把持して、標的盤12に向かって投げることになる。投げ矢11は飛行機の形状をしており、比較的軽量に作った場合には、投げられた後にまっすぐは進まず、予測不可能な方向に飛行することになる。また飛行機形状の投げ矢11の先端部に所要の重量を有する錘またはこれに類似する物を付して重量を有するように作った場合には、当該錘等の重量により直進性を高めることができる。
標的盤12の全体形状は薄板形状を有し、例えば支持具等で壁等に取り付けられる。また標的盤12に剛性を持たせ、その上縁部に吊し穴等を形成して吊り下げ構造部を設け、吊り下げ状態で取り付けるようにしてもよい。標的盤12の正面から見た形状は長方形等の矩形形状を有している。標的盤12の正面(表面)の標的面には、縦横に5×5の行列状(枡目状)の複数(例えば25個)の区画12aが描かれている。各区画12aに同じまたは異なる得点数値が記載されている。中心に位置する区画12a−1には元も高い得点数値(60)が割り当てられ、4つの角部に位置する区画12a−2の各々の得点数値は相対的に高い得点数値(16〜19)が割り当てられ、さらに、上縁および下縁に位置する4つの特別な区画12a−3にはさらに高い得点数値(20,30,40,50)が割り当てられている。高い得点数値が描かれている区画は、目立つように描かれている。
図2は投げ矢11の拡大外観斜視図を示す。飛行機形状を有する投げ矢11は、垂直尾翼を有する胴体部21と、主翼部22と、水平尾翼部23とを備える。胴体部21の先端部(機首)には磁石取付け具24によって磁石25が取り付けられている。飛行機形状を有する投げ矢11は、厚紙またはプラスチック等の板材を用いて、図3の(A),(B),(C)に示すごとく、主翼部22、水平尾翼部23、胴体部21の各パーツを事前に形成し、これらを組み付けることにより形成される。すなわち、胴体部21のスリット21aに主翼部22を差し込み、スリット21bの尾翼部23を差し込むことにより組み立てられる。図3の(C)に示した胴体部21の先端部の凹所21cには、上記の磁石取付け具24を用いて磁石25が取り付けられる。このとき、磁石25の磁極方向は投げ矢11の進行方向(機首前方方向)と同じ向きになるよう取り付ける。
図3は標的盤12の縦断面図である。標的盤12は板状であり、金属板26の表面に紙27等を貼って作られる。紙17等の表面には図1に示されるような図柄が描かれている。なお金属板26の表面に直接に図柄を描くこともできる。標的盤12は金属板26をベースにして作られているので、投げ矢11が標的盤12に当たると、磁石25が標的盤12に吸着されることになる。
プレイヤーによって投擲された投げ矢11は、空中を飛行して標的盤12に当たると、投げ矢11の先端部に取付けられた磁石21が標的盤12に接触し、磁石25の磁力によって吸着する。投げ矢11が標的盤12に当たらなかった場合には、投げ矢11は標的盤12には吸着されない。投げ矢11は、標的盤12に吸着しない場合でも、通常の先端の尖った投げ矢と違い、周囲を傷つけにくい。
特に投げ矢11は、飛行機形状を有しており、軽量に作られている場合には、プレイヤーの手23を離れると、まっすぐは進まず、進行または飛行の経路が予測不可能であるので、標的盤12に当てることが従来のダーツに比較して極めて難しい。また投げ矢11の飛行経路が予測不可能であることから、意外性が生じ、ダーツゲームの勝敗の予測が難しく、遊技性を高めてダーツゲームを楽しむことができる。特に、標的盤13の中心に位置する区画12a−1の得点数値を高くすると共に、さらに4つの角部の区画12a−2の得点数値を高いものとした。これは、標的盤12の外側境界部に投げ矢11を当てることが非常に難しいことから、高い得点数値とし、ダーツゲームの遊技性を高めている。またその他に特別な区画12a−3を定め、高い得点数値を設定することによりさらにダーツゲームの遊技性および意外性を高めるようにしている。
上記の投げ矢11において、磁石25が所要の重量を有する場合には、その直進性を高めることができ、従来の通りのダーツのゲーム等を楽しむこともできる。
さらに投げ矢11が飛行機形状をしていることから、特に、児童や子供には楽しみが増すことになる。子供等は、ダーツゲームと模型飛行機飛ばし遊びの両方を楽しむことができる。
図5は、図2と同様な図であり、本考案に係る飛行機型ダーツ遊技具での飛行機形状を有する投げ矢の他の例を示す。
この実施形態において、投げ矢31は胴体部21、主翼部22、水平尾翼部23からなり、これらの構成は、前述した投げ矢11の場合と同じである。構成的に相違する点は、胴体部21の先端部に、磁石の代わりに、吸盤取付け具32を介して吸盤33が取り付けられることである。吸盤33は例えばポリ塩化ビニル製であり、吸盤取付け具32は例えばポリスチレン製あるいはABS樹脂製である。吸盤取付け具32には複数の切れ込み34があり、当該切れ込み34に胴体部21の先端部を差し込む。なお当該複数の切れ込み34は必須の要素ではなく、例えば側面部分の切り込み34はなくすこともできる。
上記の投げ矢31では、胴体部21の先端部に吸盤33を備えるので、上記の標的盤12は必ずしも金属板で作る必要はない。標的盤12の正面の標的面が平坦に作ってあればよく、また標的盤の材質は任意である。標的面の図柄は前述した実施形態の場合と同じである。
本実施形態における投げ矢31は、前述した実施形態の場合と同様に、プレイヤーが的12に向かって投げる。飛行機形状を有する投げ矢31は、空中を飛行し、標的盤12に当たると、吸盤33の吸着力により標的盤12に吸着される。本実施形態の投げ矢31でも、前述した投げ矢11と同様な作用効果が発揮される。
前述した通り、吊り下げ構造部で吊り下げ状態に取り付けた標的盤12の場合には、表面の標的面に加えて、裏面にも世界地図等の絵図(図柄)を描き、表裏を反転して裏面も標的面として利用するようにすることもできる。世界地図等の絵図の場合には利用者がダーツゲームの得点ルールを任意に決めることが望ましい。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本考案が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)については例示にすぎない。従って本考案は、説明された実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本考案に係る飛行機型ダーツ遊戯具は、飛行経路が予測不可能で非常に遊技性が高く、安全で手軽に遊戯できる玩具として利用され、さらに大勢の利用者のいる会場でのアトラクションとしても利用される。
10 飛行機型ダーツ遊戯具
11 投げ矢
12 標的盤
13 プレイヤーの手
21 胴体部
22 主翼部
23 水平尾翼部
24 磁石取付け具
25 磁石
26 金属板
27 紙
31 投げ矢
32 吸盤取付け具
33 吸盤
11 投げ矢
12 標的盤
13 プレイヤーの手
21 胴体部
22 主翼部
23 水平尾翼部
24 磁石取付け具
25 磁石
26 金属板
27 紙
31 投げ矢
32 吸盤取付け具
33 吸盤
Claims (5)
- 標的盤と投げ矢からなるダーツ遊技具において、
前記標的盤は標的面を有する金属板で形成され、
前記投げ矢は、胴体の先端部に磁石を備える飛行機形状の投げ矢である、
ことを特徴とする飛行機型ダーツ遊技具。 - 標的盤と投げ矢からなるダーツ遊技具において、
前記標的盤は平坦な標的面を有し、
前記投げ矢は、胴体の先端部に吸盤を備える飛行機形状の投げ矢である、
ことを特徴とする飛行機型ダーツ遊技具。 - 前記標的盤は矩形板の形状を有し、その前記標的面には縦横に行列状の複数の区画が描かれており、前記複数の区画の各々に同じまたは異なる得点数値が記載されていることを特徴とする請求項1または2記載の飛行機型ダーツ遊技具。
- 4つの角部に位置する前記区画の各々の得点数値は相対的に高い数値が割り当てられることを特徴とする請求項3記載の飛行機型ダーツ遊技具。
- 前記標的盤は上縁部に吊り下げ構造を有し、吊り下げ状態にて表面と裏面のいずれか一方を前記標的面として使用し、他方の面にも絵図が描かれて的として使用可能に構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の飛行機型ダーツ遊戯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008008767U JP3148758U (ja) | 2008-12-15 | 2008-12-15 | 飛行機型ダーツ遊技具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008008767U JP3148758U (ja) | 2008-12-15 | 2008-12-15 | 飛行機型ダーツ遊技具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3148758U true JP3148758U (ja) | 2009-02-26 |
Family
ID=54782279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008008767U Expired - Fee Related JP3148758U (ja) | 2008-12-15 | 2008-12-15 | 飛行機型ダーツ遊技具 |
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JP (1) | JP3148758U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011252651A (ja) * | 2010-06-01 | 2011-12-15 | Hamada Kousyou Co Ltd | 教育、リハビリ用のダーツ |
-
2008
- 2008-12-15 JP JP2008008767U patent/JP3148758U/ja not_active Expired - Fee Related
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