JP3148532U - ボールねじ - Google Patents
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Abstract
【課題】少なくとも二つ非同心円の湾曲半径を有し、且つ該湾曲半径の非同心円の円心が同一側に位置される循環装置を有するボールねじを提供する。【解決手段】長軸とナットとの間に設けられる複数の回動部材4と、該ナットに設けられる循環装置3とを有し、該ナットに貫通孔が形成され、該貫通孔の内縁に別のねじ溝が形成されると共に、外縁に複数の位置決め孔が形成され、回動部材4は前記ねじ溝同士の間に設けられ、循環装置3は脚部3A、湾曲部3B及び接続部3Cからなり、該接続部の両端が各湾曲部の一端と連接され、各湾曲部の他端が各脚部と連接され、循環装置3に循環チャネルが形成され、該循環チャンネルは直線部31、湾曲部32及び接続部33からなり、その中心線は夫々直線部中心線311、第1湾曲中心線321、第2湾曲中心線322及び接続部中心線331で、かつ該第1湾曲中心線の半径R1が第2湾曲中心線の半径R2より大きいことを特徴とする。【選択図】図3
Description
本考案は、ボールねじに係り、特に衝撃力を低減するボールねじに関する。
現在の工業分野では、ボールねじがよく使用され、直線方面の動力伝動効果を有する他、耐摩損と、高エネルギー転換率と、騒音が小さく、損壊しにくいという特徴を有するので、各種の工業用機具に欠くことのできない部材となっている。
又、ボールねじにおけるナットを無制限にねじロッドに往復させるために、循環装置が必要となり、これにより、回動部材(ボール)が回動溝に循環し続けることができる。
図1に示すように、ボールねじに用いられる従来の循環装置(D)は、その上に形成される循環チャネル(D1)が直線部分と単一の湾曲部分からなる構造を有する(図1に示すように、該循環チャネル(D1)は、直線部(A)、湾曲部(B)、直線部(A)、湾曲部(B)及び直線部(A)からなっている)。
しかしながら、ボールねじにおけるナットの外径が小さい場合、該循環装置(D)の寸法も小さくなり、そして湾曲部(B)の回流半径も小さくなり、該回流半径が小さくなると、回動部材の湾曲部に対する衝撃力も向上してしまい、且つ衝撃箇所も集中されてしまう。このような構造は長時間使用すると、湾曲部(B)の損壊が起きるという欠点があるので、該循環装置(D)を更に改良する必要があった。
そこで、案出されたのが本考案であって、少なくとも二つ非同心円の湾曲半径を有し、且つ該湾曲半径の非同心円の円心が同一側に位置される循環装置を有するボールねじを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本考案は下記の手段を採用する。
外縁にねじ溝を有する長軸と、該長軸に設けられるナットと、該長軸とナットとの間に設けられる複数の回動部材と、該ナットに設けられる循環装置とを有し、該ナットに該長軸を設置するための貫通孔が形成され、該貫通孔の内縁に該長軸のねじ溝に対応する別のねじ溝が形成されると共に、外縁に複数の位置決め孔が形成され、該位置決め孔が該貫通孔と連通され、該回動部材は前記ねじ溝同士の間に設けられ、該循環装置は、二つの脚部、二つの湾曲部及び一つの接続部からなり、該接続部の両端が各湾曲部の一端と連接され、各湾曲部の他端が各脚部と連接され、該脚部が該ナットの位置決め孔に設けられ、該循環装置に循環チャネルが形成され、該循環チャンネルは、二つの直線部、二つの湾曲部及び一つの接続部からなり、各部の中心線が互いに連接され、該中心線は夫々二つの直線部中心線、第1湾曲中心線、第2湾曲中心線及び接続部中心線であり、該第1湾曲中心線と第2湾曲中心線は、各湾曲部の中心線であり、該第1湾曲中心線の半径が第2湾曲中心線の半径より大きいことにより、該湾曲部の回転半径が向上することを特徴とするボールねじを提供する。故に湾曲部に対する回動部材の衝撃力を低減することができる。
外縁にねじ溝を有する長軸と、該長軸に設けられるナットと、該長軸とナットとの間に設けられる複数の回動部材と、該ナットに設けられる循環装置とを有し、該ナットに該長軸を設置するための貫通孔が形成され、該貫通孔の内縁に該長軸のねじ溝に対応する別のねじ溝が形成されると共に、外縁に複数の位置決め孔が形成され、該位置決め孔が該貫通孔と連通され、該回動部材は前記ねじ溝同士の間に設けられ、該循環装置は、二つの脚部、二つの湾曲部及び一つの接続部からなり、該接続部の両端が各湾曲部の一端と連接され、各湾曲部の他端が各脚部と連接され、該脚部が該ナットの位置決め孔に設けられ、該循環装置に循環チャネルが形成され、該循環チャンネルは、二つの直線部、二つの湾曲部及び一つの接続部からなり、各部の中心線が互いに連接され、該中心線は夫々二つの直線部中心線、第1湾曲中心線、第2湾曲中心線及び接続部中心線であり、該第1湾曲中心線と第2湾曲中心線は、各湾曲部の中心線であり、該第1湾曲中心線の半径が第2湾曲中心線の半径より大きいことにより、該湾曲部の回転半径が向上することを特徴とするボールねじを提供する。故に湾曲部に対する回動部材の衝撃力を低減することができる。
又、少なくとも二つ非同心円の湾曲半径を有する湾曲部は、回動部材の衝撃力を低減できる効果を有することを証明するために、動態模擬ソフトによりR1(第1湾曲中心線の半径)とR2(第2湾曲中心線の半径)の関係をプログラムに入力し、その結果を表1に示す。表1から見ると、R1=R2の時、衝撃力の平均値は、100%であり、R1=2R2の時、衝撃力の平均値は、73%であり、R1=3R2の時、衝撃力の平均値は、72%であり、R1=4R2の時、衝撃力の平均値は、55%であり、R1=5R2の時、衝撃力の平均値は、52%であり、故に、少なくとも二つ非同心円の湾曲半径を有する湾曲部は、衝撃力を低減することが分かる。よって、該循環装置は、ボールねじの使用寿命を延長することができる。
本考案は上記の課題を解決するものであり、以下のような特長を有する。
1.本考案は、湾曲部に対して回動部材の衝撃力を低減することができるので、ボールねじの安定性を向上することができる。
1.本考案は、湾曲部に対して回動部材の衝撃力を低減することができるので、ボールねじの安定性を向上することができる。
2.ナットの寸法が小さくても、回動部材が湾曲部でスムーズに移動することができる。
以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。尚、下記実施例は、本考案の好適な実施の形態を示したものにすぎず、本考案の技術的範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。
図2は、本考案に係るボールねじを示す分解斜視図であり、図3は、本考案に係るボールねじにおける循環装置を示す参考図である。
図2及び図3に示すように、本考案に係わるボールねじは、外縁にねじ溝(21)を有する長軸(2)と、該長軸(2)に設けられるナット(1)と、該長軸(2)とナット(1)との間に設けられる複数の回動部材(4)と、該ナット(1)に設けられる循環装置(3)とを有し、該ナット(1)に該長軸(2)を設置するための貫通孔(11)が形成され、該貫通孔(11)の内縁に長軸(2)のねじ溝(21)に対応する別のねじ溝(符号なし)が形成されると共に、外縁に複数の位置決め孔(12)が形成され、該位置決め孔(12)が該貫通孔(11)と連通され、該回動部材(4)は前記ねじ溝(21)と前記別のねじ溝の間に設けられ、該循環装置(3)は、二つの脚部(3A)、二つの湾曲部(3B)及び一つの接続部(3C)からなり、該接続部(3C)の両端が各湾曲部(3B)の一端と連接され、各湾曲部(3B)の他端が各脚部(3A)と連接され、該脚部(3A)が該ナット(1)の位置決め孔(12)に設けられ、該循環装置(3)に循環チャネル(符号なし)が形成され、該循環チャンネルは、二つの直線部(31)、二つの湾曲部(32)及び一つの接続部(33)からなり、各部の中心線が互いに連接され、該中心線は夫々二つの直線部中心線(311)、第1湾曲中心線(321)、第2湾曲中心線(322)及び接続部中心線(331)であり、該第1湾曲中心線(321)と第2湾曲中心線(322)は、各湾曲部(32)の中心線であり、該第1湾曲中心線(321)の半径(R1)が第2湾曲中心線(322)の半径(R2)より大きいことにより、該湾曲部(32)の回転半径が向上する。故に湾曲部(32)に対する回動部材(4)の衝撃力を低減することができる。
該回動部材(4)が該循環装置(3)に移動する経路は、順に直線部(31)、湾曲部(32)(第1湾曲中心線(321)と第2湾曲中心線(322)を含む)、接続部(33)、湾曲部(32)(第1湾曲中心線(321)と第2湾曲中心線(322)を含む)及び直線部(31)であり、該接続部(33)の両端が夫々湾曲部(32)と直線部(31)と直接又は間接に連接され、故に、二つの湾曲部(32)と直線部(31)との中心線は同一の平面に位置しない。
D 循環装置
D1 循環チャネル
A 直線部
B 湾曲部
1 ナット
11 貫通孔
12 位置決め孔
2 長軸
21 ねじ溝
3 循環装置
3A 脚部
3B 湾曲部
3C 接続部
31 直線部
311 直線部中心線
32 湾曲部
321 第1湾曲中心線
322 第2湾曲中心線
33 接続部
331 接続部中心線
4 回動部材
R1 半径
R2 半径
D1 循環チャネル
A 直線部
B 湾曲部
1 ナット
11 貫通孔
12 位置決め孔
2 長軸
21 ねじ溝
3 循環装置
3A 脚部
3B 湾曲部
3C 接続部
31 直線部
311 直線部中心線
32 湾曲部
321 第1湾曲中心線
322 第2湾曲中心線
33 接続部
331 接続部中心線
4 回動部材
R1 半径
R2 半径
Claims (4)
- 外縁にねじ溝を有する長軸と、該長軸に設けられるナットと、該長軸とナットとの間に設けられる複数の回動部材と、該ナットに設けられる循環装置とを有し、
該ナットに該長軸を設置するための貫通孔が形成され、該貫通孔の内縁に該長軸のねじ溝に対応する別のねじ溝が形成されると共に、外縁に複数の位置決め孔が形成され、該位置決め孔が該貫通孔と連通され、
該回動部材は前記ねじ溝同士の間に設けられ、
該循環装置は、二つの脚部、二つの湾曲部及び一つの接続部からなり、該接続部の両端が各湾曲部の一端と連接され、各湾曲部の他端が各脚部と連接され、該脚部が該ナットの位置決め孔に設けられ、該循環装置には循環チャネルが形成され、該循環チャンネルは、二つの直線部、二つの湾曲部及び一つの接続部からなり、各部の中心線が互いに連接され、該中心線は夫々二つの直線部中心線、第1湾曲中心線、第2湾曲中心線及び接続部中心線であり、該第1湾曲中心線と第2湾曲中心線は、各湾曲部の中心線であり、該第1湾曲中心線の半径が第2湾曲中心線の半径より大きいことを特徴とする、ボールねじ。 - 前記接続部の両端が夫々湾曲部と直線部とに直接又は間接に連接され、故に、二つの湾曲部と直線部との中心線は同一の平面に位置しないことを特徴とする、請求項1に記載のボールねじ。
- 前記該第1湾曲中心線の半径が第2湾曲中心線の半径の2倍から4倍であることを特徴とする、請求項1に記載のボールねじ。
- 外縁にねじ溝を有する長軸と、該長軸に設けられるナットと、該長軸とナットとの間に設けられる複数の回動部材と、該ナットに設けられる循環装置とを有し、
該ナットに該長軸を設置するための貫通孔が形成され、該貫通孔の内縁に長軸のねじ溝に対応する別のねじ溝が形成されると共に、外縁に複数の位置決め孔が形成され、該位置決め孔が該貫通孔と連通され、
該回動部材は前記ねじ溝同士の間に設けられ、
該循環装置は、二つの脚部、二つの湾曲部及び一つの接続部からなり、該接続部の両端が各湾曲部の一端と連接され、各湾曲部の他端が各脚部と連接され、該脚部が該ナットの位置決め孔に設けられ、該循環装置には循環チャネルが形成され、該循環チャンネルは、二つの直線部、二つの湾曲部及び一つの接続部からなり、該湾曲部は少なくとも二つ非同心円の湾曲半径を有することを特徴とする、ボールねじ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008008496U JP3148532U (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | ボールねじ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008008496U JP3148532U (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | ボールねじ |
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JP3148532U true JP3148532U (ja) | 2009-02-19 |
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JP (1) | JP3148532U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015143527A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | Thk株式会社 | ボールねじ |
-
2008
- 2008-12-04 JP JP2008008496U patent/JP3148532U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015143527A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | Thk株式会社 | ボールねじ |
WO2015115240A1 (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | Thk株式会社 | ボールねじ |
US11111990B2 (en) | 2014-01-31 | 2021-09-07 | Thk Co., Ltd. | Ball screw |
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