JP3148472U - Icカードケース - Google Patents
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Abstract
【課題】 非接触型ICカードを複数収納するカードケースにおいて、カード情報の不正な読み取りを防止するとともに、改札などでカードを使用する際、収納されたカード同士の干渉による読み取りエラーを防止することができるICカードケースを提供する。【解決手段】 電波遮蔽材6を備えた二つ折りのカバーケース1に支軸2を設け、この支軸のまわりに回動可能に取り付けられた複数のカードホルダー3を備え、カード収納時には電波遮蔽材により外部機器からの不正読み取りを防止し、カード使用時には任意のカードホルダーを回動させてカバーケースから1枚ずつ取り出すことで、他のカードの干渉による読み取りエラーを防止することができる。【選択図】図1
Description
本考案は、非接触型のICカードを収納するICカードケースに関する。
近年、鉄道の乗車券をはじめ、企業や行政、金融等でICカードは急激に増加している。中でも非接触型ICカードは、その利便性の良さから様々な分野で普及している。しかし、これらICカードには機密性の高い個人情報が記録されており、電子マネーとして現金情報が記録されているものも多い。こうしたICカードの情報を、カードに触れずに外部機器により盗み出す「スキミング」と呼ばれる犯罪も増加しており、大きな問題となっている。
一方、鉄道の乗車券として利用されているICカードは、複数の鉄道会社を利用する際にそれぞれの会社に対応したICカードが必要となることが多く、時には数枚の乗車カードを携帯しなければならない。通常は定期入れなどに複数枚を収納するものであるが、種類の違うICカードを収納したまま改札口で読み取りを行った際、改札口から発せられた電波が複数のカードに影響し、読み取りエラーあるいは重複読み取りなどが生じてしまうため、わざわざ定期入れから必要なカードを1枚ずつ取り出して使用しなければならず、朝のラッシュ時には大変不便であった。
一方、鉄道の乗車券として利用されているICカードは、複数の鉄道会社を利用する際にそれぞれの会社に対応したICカードが必要となることが多く、時には数枚の乗車カードを携帯しなければならない。通常は定期入れなどに複数枚を収納するものであるが、種類の違うICカードを収納したまま改札口で読み取りを行った際、改札口から発せられた電波が複数のカードに影響し、読み取りエラーあるいは重複読み取りなどが生じてしまうため、わざわざ定期入れから必要なカードを1枚ずつ取り出して使用しなければならず、朝のラッシュ時には大変不便であった。
上記問題に対し、ICカードに重ねて使用するタイプの電波遮蔽材を利用したスキミング防止カード、あるいは誤読防止カードが多数販売されているが、多くはスキミング防止、誤読防止の機能を使い分ける必要があり、これら機能を同時に得ようとした場合、改札で使用するICカードを所定の方向に入れ替えなければならないなどの制限が生じる。また、これら防止カードをあらかじめ装着したカードケースも販売されているが、誤読防止機能が得られる面は見開きの2枚に限られ、3枚以上のICカードを任意に使用することができない。そこで、本考案は、スキミング防止機能を有し、3枚以上のICカードを収納した場合においても使用時には任意のICカードを取り出すことが可能で、誤読などの読み取りエラーなく使用することができるICカードケースを提供するものである。
本考案のICカードケースは、内面に電波遮蔽材を備えたカバーケースと、ICカードを収納するカードホルダーにより構成され、カードホルダーとカバーケースは、カバーケースに設けられた支軸により連結される。このように構成することで、カードホルダーは支軸を中心に回動し、任意のカードホルダーがカバーケースの外側に取り出され、取り出されたカードホルダーのみが収納された他のICカードから分離され、改札口から発せられた電波を感知し正常に動作することができるというものである。
すなわち、本考案は次の各項よりなる。
(1)内面に電波遮蔽材を備えた2つ折りのカバーケースに、開閉部分のいずれか一方の角部に支軸を設け、この支軸のまわりに回動可能に取り付けられた複数のカードホルダーを備え、重ね合わされたカードホルダーが1枚ずつ個別に回動することでカバーケースより取り出されることを特徴とするICカードケース。
(2)カードホルダーの周縁部に、カバーケースより突出した取り出し片を設けたことを特徴とする(1)に記載のICカードケース。
(3)カバーケースが、1枚の合成樹脂製フィルムもしくはシートの両端をブックカバー状に折り返し、周縁を溶着することでカバーケース内面にポケット部を設けたことを特徴とする(1)および(2)に記載のICカードケース。
(4)カバーケースが、紙または合成樹脂製シートと、電波遮蔽材とを積層されてなることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のICカードケース。
(5)カードホルダーが、1枚の合成樹脂製フィルムもしくはシートを半折重合し、周縁部を溶着してなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のICカードケース。
(6)表裏いずれか一方のカバーケース周縁の一部を切欠き、カードホルダーの周縁部に、該カバーケース周縁より内側に位置するように取り出し片を設けたことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載のICカードケース。
(7)カードケースの外面に、ポケット部を設けたことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載のICカードケース。
すなわち、本考案は次の各項よりなる。
(1)内面に電波遮蔽材を備えた2つ折りのカバーケースに、開閉部分のいずれか一方の角部に支軸を設け、この支軸のまわりに回動可能に取り付けられた複数のカードホルダーを備え、重ね合わされたカードホルダーが1枚ずつ個別に回動することでカバーケースより取り出されることを特徴とするICカードケース。
(2)カードホルダーの周縁部に、カバーケースより突出した取り出し片を設けたことを特徴とする(1)に記載のICカードケース。
(3)カバーケースが、1枚の合成樹脂製フィルムもしくはシートの両端をブックカバー状に折り返し、周縁を溶着することでカバーケース内面にポケット部を設けたことを特徴とする(1)および(2)に記載のICカードケース。
(4)カバーケースが、紙または合成樹脂製シートと、電波遮蔽材とを積層されてなることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のICカードケース。
(5)カードホルダーが、1枚の合成樹脂製フィルムもしくはシートを半折重合し、周縁部を溶着してなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のICカードケース。
(6)表裏いずれか一方のカバーケース周縁の一部を切欠き、カードホルダーの周縁部に、該カバーケース周縁より内側に位置するように取り出し片を設けたことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載のICカードケース。
(7)カードケースの外面に、ポケット部を設けたことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載のICカードケース。
本考案のICカードケースは、通常は内面に電波遮蔽材を備えたカバーケースにカードホルダーが挟まれた状態であるため、この電波遮蔽材により外部機器からの不正な情報読み取り用電波を遮断し、スキミングを防止することができる。カードを使用する際は、1枚ずつ任意のカードホルダーが支軸を中心に回動し、カバーケースから露出される。カードホルダーに収納されたICカードは、両面が改札口などから発せられる電波を受信することが可能となり、正常に読み取られるが、同時に収納されている他のICカードは前述の電波遮蔽効果により改札口の電波を受信することができず、誤読されることがない。また、カードホルダーは回動する構造にあるため、片手でも取り出しやすく、ラッシュアワーなどでも手間取ることなく使用できるので大変便利である。
以下、本考案のICカードケースを図面に基づき、さらに詳しく説明する。
図1は、本考案のICカードケースの一態様の正面図(a)および断面図(b)である。ICカードケースは、内面に電波遮蔽材6を装着したカバーケース1と、カードホルダー3とで構成され、該カバーケースを2つ折りにした際の開閉部にあたる一角に支軸用の孔を設け、カードホルダーの一角にも同様の孔を設ける。そして、前記支軸孔を揃えてカードホルダーを重ね合わせ、カバーケースで挟みこみ、支軸2を貫通させることでカバーケースとカードホルダーが固定される。支軸の形状や材質に制限は無く、金属製あるいはプラスチック製のハトメ、リベット、スクリュービスなどが使用される。特にコイン等で開閉し、着脱可能なスクリュービスは、カードホルダーを取り換えたり追加したりするのに好適である。
図1は、本考案のICカードケースの一態様の正面図(a)および断面図(b)である。ICカードケースは、内面に電波遮蔽材6を装着したカバーケース1と、カードホルダー3とで構成され、該カバーケースを2つ折りにした際の開閉部にあたる一角に支軸用の孔を設け、カードホルダーの一角にも同様の孔を設ける。そして、前記支軸孔を揃えてカードホルダーを重ね合わせ、カバーケースで挟みこみ、支軸2を貫通させることでカバーケースとカードホルダーが固定される。支軸の形状や材質に制限は無く、金属製あるいはプラスチック製のハトメ、リベット、スクリュービスなどが使用される。特にコイン等で開閉し、着脱可能なスクリュービスは、カードホルダーを取り換えたり追加したりするのに好適である。
図2は、実際に改札口などでICカードが使用される際に、カバーケースからカードホルダーを回動露出させた例である。このように、支軸を中心にカードホルダーはカバーケースの外側に露出し、収納されたICカードは完全に表裏が電波を受信できる状態となる。これにより、任意に取り出したICカードのみが正常に動作し、他のICカードとの干渉による誤読を防止することができる。
電波遮蔽材6は、金属箔などにより構成される。材質や積層構造に制限はなく、例えばアルミニウム箔など電波を遮断できる金属箔を用い、収納されるICカード全面が覆われるだけの面積を有していればよい。電波遮蔽材をカバーケース内面に装着する方法としては、必要な大きさにカットされた電波遮蔽材を接着剤などで直接カバーケース内面に貼り付ける他、図3に示されるように、合成樹脂製フィルムもしくはシートの両端を半折線9に向かい合わせるように折り返し、周縁を溶着してポケット部7を形成したカバーケースを用い、該ポケット部に電波遮蔽材を挿入する方法も有効である。また、紙または合成樹脂製シートに金属箔などを積層したシートを断裁し、カバーケースとして構成してもよい。カバーケースに用いられる素材は、特に制限が無く、紙などの他、ポリプロピレンをはじめとする合成樹脂、塩化ビニル、皮革、金属板、布等を単層あるいは複数積層させたものが用いられる。図3に示されるような、合成樹脂製シートの周縁を溶着して形成するカバーケースにおいて、その溶着方法も制限は無く、熱溶断、高周波ウェルダー、超音波ウェルダーなど旧知の技術が適宜選択される。また、図4に示されるような、支軸孔と電波遮蔽材の上端との間に融着線10を設け、ポケット部に挿入した電波遮蔽材が上下にずれないようにするのが好ましい。
カードホルダーは、図5に示されるように、1枚の合成樹脂製シートを半折し、両縁を熱溶着して袋状に形成したものが用いられるが、支軸孔8の位置に応じて4辺のうちどの辺を開口部としても構わない。図5(a)に示す例では、半折線9側の角部に支軸孔が設けられているが、このようにすればカードホルダーを閉じた状態の時、開口部11がカバーケースの半折部分にあたることで収納したICカードが不用意に飛び出てしまうことを防ぐことができるので好適である。図5(b)は、支軸孔の下部に周縁の溶着線12と平行に融着線10を設けた例である。前述の図4で示されたカバーケース同様、カードホルダーに収納されたICカードが上下にずれないようにすることで、ICカードがカバーケースに挿入された電波遮蔽材からはみ出ることを防ぎ、電波遮蔽効果を確実に得ることができる。また、図5(c)は、開口部の表裏いずれか一方のシートに半円状の切欠き部を設けた例である。このようにすれば、カードの出し入れが容易となる。
カードホルダーの材質は、透明または半透明の熱可塑性合成樹脂が用いられる。合成樹脂は、電波を透過し、収納されたカードが視認できるものであれば特に制限が無く、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニルなどが適宜選択される。溶着の方法についてもカバーケース同様制限が無く、熱溶断、高周波ウェルダー、超音波ウェルダーなど材質に応じて選択される。取り出し片5は、合成樹脂製シートをあらかじめトムソン型で打ち抜いたものを半折し、周縁を溶着するなどで形成されるが、加工方法については制限が無く、カードホルダーの任意の一辺に小片として延設されればよく、形状についても自由に設定される。また、取り出し片の表面に粗面化インキにより印刷を施し、文字などが記入できるようにすれば見出しとしての機能を付加することができる。
上記例では、カバーケースより取り出し片が突出していることによりカードホルダーが取り出しやすくなっているが、これをカバーケース周縁よりも内側に設けることもできる。この場合、図6に示されるように、カードホルダーと取り出し片の合計よりもやや大きいカバーケースの、表裏いずれか一方の表紙の一部を切欠き、取り出し片が露出するようにすればよい。こうすることで、取り出し片がカバーケース内に収まるため、取り出し片が鞄の中などで別の物に引っかかったり折れ曲がったりすることを防ぐことができる。
一般的には、非接触型ICカードだけでなく様々な磁気カードを携帯することが多い。そのため、1日乗車券や回数券などは都度取り出して使用しなければならず、カードホルダーに収納するのはかえって面倒な場合も考えられる。そこで、カバーケース外面にポケット部を設けることで、頻繁に使用する磁気カードを収納することができる。ポケット部の形状、加工方法に制限は無く、例えば、別の合成樹脂製シートを周縁で溶着する、あるいはカバーケースの1辺を延設し折り返し、周縁を接着するなど、材質や形状に応じて最良の形態を選択すればよい。また、例えばポケット部の中央付近に窓穴を開けておけば磁気カードが視認しやすいので便利である。
本考案のICカードケースは薄手の合成樹脂製シートで制作することもできるためかさばりにくく、一般的なブックレット型のカードケースと組み合わせることも容易である。例えば、図8に示すように複数のカードポケット13を備えたブックレット型カードケースの外カバー14において、いずれか一方の表紙の裏側に本考案のICカードケースを装着、あるいは接合すれば、非接触型ICカード以外にも様々な磁気カードや名刺、サービス券などを多数収納することができる。
市販のカードケースに装着する場合には、図9に示されるような略S字形のクリップを用いると固定が容易となる。クリップの材質や形状については特に制限が無いが、硬質プラスチックなどが好適である。装着は図10に示されるように、市販のカードケース16のポケット部分と、本考案のICカードケースのカバーケースをそれぞれクリップ15で挟み、連結すればよい。図例は無いが、カバーケース外側に舌片を設け、市販のカードケースのポケット部分に差し込むようにして連結することも可能である。
本考案のICカードケースは、カードホルダーが回動して取り出せることが利点であるが、通常収納時にカードホルダーの不意な飛び出しを防止するための止め具を設けることもできる。この場合、図11に示すように、表裏いずれか一方のカバーケースの縁部に止め具17となる舌片を延設または固着させ、該止め具およびもう一方のカバーケースの端寄りの部分に吻合できる1対のホック18などを設ければよい。ホックの材質や形状も特に制限はなく、プラスチック製や金属製など、デザインに応じて適宜選択すればよい。
1 カバーケース
2 支軸
3 カードホルダー
4 ICカード
5 取り出し片
6 電波遮蔽材
7 ポケット部
8 支軸孔
9 半折線
10融着線
11開口部
12溶着線
13カードポケット
14外カバー
15クリップ
16市販カードケース
17止め具
18ホック
2 支軸
3 カードホルダー
4 ICカード
5 取り出し片
6 電波遮蔽材
7 ポケット部
8 支軸孔
9 半折線
10融着線
11開口部
12溶着線
13カードポケット
14外カバー
15クリップ
16市販カードケース
17止め具
18ホック
Claims (7)
- 内面に電波遮蔽材を備えた2つ折りのカバーケースに、開閉部分のいずれか一方の角部に支軸を設け、この支軸のまわりに回動可能に取り付けられた複数のカードホルダーを備え、重ね合わされたカードホルダーが1枚ずつ個別に回動することでカバーケースより取り出されることを特徴とするICカードケース。
- カードホルダーの周縁部に、カバーケースより突出した取り出し片を設けたことを特徴とする請求項1に記載のICカードケース。
- カバーケースが、1枚の合成樹脂製フィルムもしくはシートの両端をブックカバー状に折り返し、周縁を溶着することでカバーケース内面にポケット部を設けたことを特徴とする請求項1および2記載のICカードケース。
- カバーケースが、紙または合成樹脂製シートと、電波遮蔽材とを積層されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のICカードケース。
- カードホルダーが、1枚の合成樹脂製フィルムもしくはシートを半折重合し、周縁部を溶着してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のICカードケース。
- 表裏いずれか一方のカバーケース周縁の一部を切欠き、カードホルダーの周縁部に、該カバーケース周縁より内側に位置するように取り出し片を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のICカードケース。
- カバーケースの外面に、ポケット部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のICカードケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008006827U JP3148472U (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | Icカードケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008006827U JP3148472U (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | Icカードケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3148472U true JP3148472U (ja) | 2009-02-19 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP3148472U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014176469A (ja) * | 2013-03-14 | 2014-09-25 | Heiwa Corp | 遊技機 |
-
2008
- 2008-08-29 JP JP2008006827U patent/JP3148472U/ja not_active Expired - Fee Related
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