JP3148404U - ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】変造品が製造されるのを有効に防止するケースを提供する。【解決手段】ケース1は、貴金属Wを収納する保護ケース部品10と、保護ケース部品10を収納する外側ケース部品とを備え、保護ケース部品10は突起部140を有し、外側ケース部品は、凸部230および凹部240が形成されている第1外側ケース部品21と、凸部230および凹部240が形成されている第2外側ケース部品22とを有し、凸部230および突起部140が、凹部240に嵌って溶着されている。【選択図】図1

Description

本考案は、貴金属を収納するためのケースに係り、変造品の作製を有効に防止する技術に関するものである。
従来、上記のようなケースとしては、下側ケースと蓋を超音波溶着により溶着したケース、あるいは下側ケースと蓋を超音波溶着により溶着したケースに中層のプレート部品を追加したケースなどが採用されていた。さらに、これらのケースにホログラムなどの偽造防止手段が組み合わされていた(例えば、特許文献1または2参照)。
たとえば、特許文献1では、ケースの内側に貴金属を保持する貴金属保持板を設けている。このような構造の貴金属保持板から貴金属を取り外そうとすると、貴金属保持板の一部が破損して、貴金属保持板が再使用されるのを防止する。また、特許文献2では、貴金属がケースの内部でホログラムシールにより封止されている。このような構造のケースから貴金属を取り外そうとすると、ホログラムシールが破損して、ホログラムシールが再使用されるのを防止する。
実開平7−1981号公報 特開平6−32370号公報
しかしながら、従来のケースでは、貴金属を比較的容易に取り出すことができ、ケースを構成する主要な部品をほぼ無傷で再利用することができる。そのため、取り出した貴金属が模造品に入れ替えられた変造品が容易に作製可能となっていた。
そこで本考案は、上記に鑑みてなされたものであって、ケースの変造品が製造されるのを有効に防止する技術を提供することを目的とする。
本考案のケースは、貴金属を収納する保護ケース部品と、前記保護ケース部品を収納する外側ケース部品とを備え、前記保護ケース部品は突起部を有し、前記外側ケース部品は、凹部および凸部が形成されている第1外側ケース部品と、凹部および凸部が形成されている第2外側ケース部品とを有し、前記凸部および前記突起部が、前記凹部に嵌って溶着されていることを特徴とする。
本考案によれば、第1外側ケース部品と、第2外側ケース部品と、突起部との溶着部分に沿って、レーザーなどにより切断するのは難しい。また、第1外側ケース部品と、第2外側ケース部品と、突起部とに分離できたとしても、元に戻すのは困難である。その結果、ケースの変造品が製造されるのを防止することができる。
本考案において、前記保護ケース部品の外側表面に光学的識別媒体が貼付されていることが望ましい。この態様によれば、外側ケース部品を強引に開こうとすると、外側ケース部品が壊れ、それに連れて保護ケース部品も壊れる。さらに、保護ケース部品が壊れるのに伴い、光学的識別媒体が破損する。光学的識別媒体の偽造品または変造品を製造するのは困難であり、ケースの変造品が製造されるのを防止することができる。
なお、光学的識別媒体としては、ホログラム層、コレステリック液晶層または多層薄膜層のうち少なくともいずれか一層を備える識別媒体などを挙げることができる。
ここで、コレステリック液晶層について簡単に説明する。コレステリック液晶層は、層状構造を有している。そして、一つの層に着目した場合、層中において液晶分子の分子長軸はその向きが揃っており、かつ層の面に平行に配向している。そして配向の方向は、隣接する層において少しずつずれており、全体としては立体的なスパイラル状に配向が回転しつつ各層が積み重なった構造を有している。
この構造において、層に垂直な方向で考えて、分子長軸が360°回転して元に戻るまでの距離をピッチP、各層内の平均屈折率をnとする。この場合、コレステリック液晶層は、λs=n×Pを満たす、中心波長λsの円偏光を選択的に反射する性質を示す。すなわち、白色光をコレステリック液晶層に入射させると、特定の波長を中心波長とする右回りまたは左回り円偏光を選択的に反射する。この場合、反射した円偏光と同じ旋回方向を有するが波長がλsでない円偏光、反射した円偏光と逆旋回方向の円偏光、さらに直線偏光の成分は、コレステリック液晶層を透過する。
反射する円偏光の旋回方向(回転方向)は、コレステリック液晶層のスパイラル方向を選択することで決めることができる。つまり、光の入射方向から見て、右ネジの向きに螺旋を描いて各層における分子長軸が配向しているか、左ネジの向きに螺旋を描いて各層における分子長軸が配向しているか、を選択することで、反射する円偏光の旋回方向(回転方向)を決めることができる。
またコレステリック液晶層は、カラーシフトと呼ばれる現象を示す。以下、カラーシフトの原理を説明する。隣接する層で屈折率が異なる光透過性の多層薄膜に斜めから光が入射すると、その光は、多層構造の各界面において反射される。この反射は、上下に隣接する光透過性の層の屈折率が異なることに起因する。また、1層の界面を見た場合、反射されるのは、入射光の一部であり、入射光の大部分は透過する。つまり、多層に積層された界面に入射した入射光は、各界面において少しずつ反射されてゆく。この各界面で発生した反射光は、基本的に同じ方向に反射するので、それらは光路差に起因する干渉を起こす。
入射光がより面に平行に近い方向から入射する程、光路差は小さくなるので、より短波長の光が干渉し、強め合うことになる。この原理から、視野角を大きくしていった場合に、より短波長の反射光同士が干渉し、強め合うことになる。この結果、白色光下で多層薄膜を見た場合に、視野角0°で多層薄膜が所定の色合いに見えたものが、視野角を大きくしてゆくに従い、徐々に青みがかった色に見た目の色彩が変化する現象が観察される。この現象をカラーシフトという。なお、視野角は、層への垂線と視線とのなす角度として定義される。
ここで、多層薄膜層について簡単に説明する。多層薄膜層は、第1の屈折率を有する光透過性フィルムと第1の屈折率と異なる第2の屈折率を有する光透過性フィルムとを交互に多層に積層した層である。多層薄膜層では、各層の各界面からの反射光が干渉することにより、コレステリック液晶層のカラーシフトと同じようなカラーシフトを観察することができる。
本考案において、前記保護ケース部品の前記光学的識別媒体が貼付された部分の周囲に、切り欠きが形成されていることが望ましい。この態様によれば、保護ケース部品は割れやすい構造となり、外側ケース部品を強引に開こうとすると、光学的識別媒体が貼付された部分が壊れて、光学的識別媒体が破損する。その結果、保護ケース部品および光学的識別媒体が転用されるのを防止することができる。
本考案において、前記保護ケース部品は前記貴金属を保持する窪みと、前記貴金属を視認するための孔部とを有し、前記孔部の形状は前記窪みの形状より小さく形成されており、前記光学的識別媒体は前記孔部を囲うように貼付されていることが望ましい。この態様によれば、例えば、光学的識別媒体が貼付された部分からカッターナイフやレーザー加工機を使用して穴を開けて、貴金属を取り出そうとすると、保護ケース部品および光学的識別媒体にキズが残ってしまい、手を加えた形跡を確認することができる。その結果、貴金属が他の物品に入れ替えられた変造品が製造されるのを防止することができる。
本考案において、前記外側ケース部品は平坦に形成された平面部を有し、前記平面部は透明な部材により構成されていることが望ましい。この態様によれば、例えば外側ケース部品の外側表面からカッターナイフやレーザー加工機などを使用して穴を開け、貴金属を取り出そうとした場合に形成されるキズや修正跡を目立たせることができる。その結果、貴金属が他の物品に入れ替えられた変造品が製造されるのを防止することができる。
本考案において、前記溶着されている部分の側面に、層間剥離または剥離破壊可能な光学的識別媒体が貼付されていることが望ましい。この態様によれば、光学的識別媒体をケースから剥がそうとした場合、光学的識別媒体が破損し、再利用ができなくなる。その結果、ケースが安易に分解されるのを防止することができる。
本考案において、前記光学的識別媒体を貼付した後に、前記光学的識別媒体および前記外側ケース部品に刻印を付加することが望ましい。この態様によれば、刻印が形成された光学的識別媒体を剥がすことが困難となる。また、ケースまたは光学的識別媒体を転用しようとすると、刻印によりケースに形成された溝と刻印により光学的識別媒体に形成されたスリットとを合わせることが困難となる。その結果、ケースまたは光学的識別媒体が転用されるのを防止することができる。
本考案によれば、ケースの変造品が製造されるのを有効に防止することができる。
以下、本考案の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、ケースの構造を示す分解斜視図であり、図2はケースの外観を示す斜視図であり、図3は保護ケース部品を示す断面図である。
(保護ケース部品の構成)
保護ケース部品10の構成について図面を参照して説明する。保護ケース部品10は、図1に示すように、図中上側に矩形の第1保護ケース部品11と、図中下側に矩形の第2保護ケース部品12とを有している。第1保護ケース部品11および第2保護ケース部品12は、同型同大に形成されている。保護ケース部品10は、第1保護ケース部品11と第2保護ケース部品12とにより箱型形状を形成し、貴金属Wを内側に収納する。
保護ケース部品10は、壊れやすい部材により構成されている。壊れやすい部材としては、アクリル樹脂、ポリスチレン(PS)などを挙げることができる。保護ケース部品10は、着色されている。そのため、保護ケース部品10の内側に無線チップやその他のセキュリティ手段などを組み込んだとしても、外部から視認することができないようにすることが可能となる。
保護ケース部品10には、図1に示すように、保護ケース部品10の両面で、かつ後述する孔部120を囲うようにホログラム30が貼付されている。そのため、例えば、機械で変造品か否かを判別する場合、ケース1の裏表関係なくケース1をセットして、判別することができる。ホログラム30は、ケース1が変造品か否かの判別に使用される。
ここで、貴金属Wは、板状に形成されている。貴金属Wは、例えば、厚みが0.3mm程度に形成されている。貴金属Wとしては、例えば金、銀やプラチナなどの金属を、プレート、バーやメダルの形状に形成したものなどを挙げることができる。
第1保護ケース部品11および第2保護ケース部品12の内側中央部分には、図1に示すように、平面視で矩形の窪み110が形成されている。窪み110は、第1保護ケース部品11と第2保護ケース部品12とが組み合うことにより、貴金属Wを挟み込んで保持する。
第1保護ケース部品11および第2保護ケース部品12の内側中央部分には、図1に示すように、平面視で形状が窪み110より小さい矩形の孔部120が形成されている。孔部120は、窪み110により保持された貴金属Wを視認するための孔である。
上述したように、孔部120は窪み110より小さく形成されており、ホログラム30は孔部120を囲うように貼付されている。つまり、貴金属Wの一部を保護ケース部品10およびホログラム30が覆う構造となる。そのため、例えば、ホログラム30が貼付された部分からカッターナイフやレーザー加工機を使用して穴を開けて、貴金属Wを取り出そうとすると、保護ケース部品10およびホログラム30にキズが残ってしまい、手を加えた形跡を確認することができる。その結果、貴金属Wが他の物品に入れ替えられた変造品が製造されるのを防止することができる。
第1保護ケース部品11および第2保護ケース部品12の内側周囲には、環形の溶着部130が形成されている。溶着部130は、第1保護ケース部品11と第2保護ケース部品12とが超音波溶着などにより溶着される部分である。
なお、保護ケース部品10を溶着する場合に限らず、金型内に貴金属Wを装填した後、樹脂を注入するようなインサート成形により保護ケース部品10を一体成形してもよい。あるいは、溶剤型接着剤を用いて第1保護ケース部品11と第2保護ケース部品12とを接着してもよい。
それぞれの溶着部130には、複数の凸形の突起部140が形成されている。第1保護ケース部品11の突起部140は、第1保護ケース部品11の側方および第2保護ケース部品12方向に突出した部分である。第2保護ケース部品12の突起部140は、第2保護ケース部品12の側方および第1保護ケース部品11方向に突出した部分である。
それぞれの溶着部130には、複数の溝状の凹部150が形成されている。第1保護ケース部品11または第2保護ケース部品12側の突起部140が第1保護ケース部品11または第2保護ケース部品12側の凹部140に嵌り、第1保護ケース部品11と第2保護ケース部品12とが組み合って、溶着される。
後述するホログラム30の周囲の第1保護ケース部品11および第2保護ケース部品12には、複数の溝状の切り欠き160が形成されている。切り欠き160は、保護ケース部品10において弱化部となる部分である。そのため、保護ケース部品10は割れやすい構造となり、外側ケース部品20を強引に開こうとすると、ホログラム30が貼付された部分が壊れて、ホログラム30が破損する。その結果、保護ケース部品10およびホログラム30が転用されるのを防止することができる。
それぞれの溶着部130には、溝状の挿入部170が形成されている。挿入部170は、マイナスドライバーなどが挿入されて保護ケース部品10を破壊するための部分である。保護ケース部品10が破壊されることにより、貴金属Wを取り出すことができる。
(外側ケース部品の構成)
外側ケース部品20の構成について図面を参照して説明する。外側ケース部品20は、図1に示すように、図中上側に矩形の第1外側ケース部品21と、図中下側に矩形の第2外側ケース部品22とを有している。第1外側ケース部品21および第2外側ケース部品22は、同型同大に形成されている。外側ケース部品20は、第1外側ケース部品21と第2外側ケース部品22とにより箱型形状を形成し、保護ケース部品10を内側に収納する。
外側ケース部品20には、図1および図2に示すように、平坦に形成された平面部210が形成されている。平面部210は、内側表面および外側表面の凹凸が排除されて形成されている。平面部210は、ケース1に収納された貴金属Wおよびホログラム30をケース1から取り出さずに視認するため、透明な部材により構成されている。透明な部材としては、アクリル樹脂、ABS樹脂やポリカーボネートなどを挙げることができる。そのため、例えば外側ケース部品20の外側表面からカッターナイフやレーザー加工機などを使用して穴を開け、貴金属Wを取り出そうとした場合に形成されるキズや修正跡を目立たせることができる。
なお、平面部210は偏光特性を持たない部材により構成されていることが好ましい。このような構成とすることで、光学的識別媒体にコレステリック液晶層を有し、機械で変造品か否かを判別する場合、ケース1に収納された貴金属Wをケース1から取り出さずに真贋を判別することができる。偏光特性を持たない部材としては、アクリル樹脂、ABS樹脂やポリカーボネートなどを挙げることができる。また、平面部210の外側表面にキズ防止用フィルムを転写することが好ましい。このような構成とすることで、ケース1同士の擦れなどによるキズができるのを防止することができる。
それぞれの平面部210の内側周囲には、環形の溶着部220が形成されている。溶着部220は、第1外側ケース部品21と第2外側ケース部品22とが超音波溶着などにより溶着される部分である。そのため、外側ケース部品20の内側に収納した保護ケース部品10から貴金属Wを取り出そうとすると、外側ケース部品20を壊すこととなる。
それぞれの溶着部220には、凸形の凸部230が形成されている。第1の外側ケース部品21の凸部230は、第2外側ケース部品22方向に突出した部分である。第2の外側ケース部品22の凸部230は、第1外側ケース部品21方向に突出した部分である。
それぞれの溶着部220には、溝状の凹部240が形成されている。第1外側ケース部品21または第2外側ケース部品22側の凸部230、および保護ケース部品10の突起部140が、第1外側ケース部品21および第2外側ケース部品22の凹部240に嵌って、溶着部220と突起部140とが互い違いに組み合って溶着されている。そのため、溶着部220が平坦に形成されている場合に比べて、第1外側ケース部品21と、第2外側ケース部品22と、突起部140との溶着部分に沿って、レーザーなどにより切断するのは難しい。また、第1外側ケース部品21と、第2外側ケース部品22と、突起部140とに分離できたとしても、元に戻すのは困難である。ケース1の変造品が製造されるのを防止することができる。
さらに、保護ケース部品10の外側表面にホログラム30が貼付されているので、保護外側ケース部品20を強引に開こうとすると、保護ケース部品10が壊れるのに伴い、ホログラム30が破損する。その結果、ホログラム30の偽造品または変造品を製造するのは困難であり、ケース1が変造されるのを防止することができる。
それぞれの溶着部220には、溝状の挿入部250が形成されている。挿入部250は、外側ケース部品20が保護ケース部品10を内側に収納する状態において、保護ケース部品10の挿入部170に対向する位置に形成されている。挿入部250は、マイナスドライバーなどが挿入されて保護ケース部品10および外側ケース部品20を破壊するための部分である。保護ケース部品10および外側ケース部品20が破壊されることにより、貴金属Wを取り出すことができる。
(識別媒体および刻印の構成)
識別媒体40および刻印50の構成について図面を参照して説明する。ケース1には、図2に示すように、第1外側ケース部品21と第2外側ケース部品22とを組み合わせた部分であるケース1の側面に帯状の識別媒体40が貼付されている。また、ケース1には、識別媒体40が貼付された後にレーザーなどによりケース1および識別媒体40に付加される刻印50が形成されている。
識別媒体40は、剥離破壊可能である。つまり、識別媒体40は、剥離破壊構造を有している。剥離破壊構造では、識別媒体40に切れ込みを入れ、識別媒体40をケース1から剥がそうとした場合、その切れ込みから識別媒体40が破れ、再利用ができなくなる。識別媒体40が剥離破壊構造を有することで、識別媒体40の不正な再利用を防ぐことができる。また、識別媒体40が剥離破壊構造を有することで、ケース1の開封の有無を識別する開封識別シールを得ることができる。そのため、ケース1が安易に分解されるのを防止することができる。識別媒体40は、識別媒体40が転写されたケース1の真贋を判別するための媒体である。
なお、識別媒体40が剥離破壊構造を有している場合に限らず、識別媒体40をケース1から剥がそうとした際に層間破壊が生じる構成を、識別媒体40を構成する一部の層に付与することもできる。この層間剥離構造の具体例としては、識別媒体40をケース1に接着するための接着層が剥離を起こす前に、その他の層の層構造が物理的に破壊され、積層された方向で分離するように調整する例を挙げることができる。
刻印50は、レーザーマーキングなどの刻印である。刻印50は、図2に示すように、「ABCD」という文字部分である。刻印50を付加することにより識別媒体40を剥がすことが困難となる。また、ケース1または識別媒体40を転用しようとすると、刻印50によりケース1に形成された溝と刻印50により識別媒体40に形成されたスリットとを合わせることが困難となる。その結果、ケース1または識別媒体40が転用されるのを防止することができる。
さらに、刻印50は、ケース1の側面の識別媒体40が貼付された部分と貼付されていない部分をまたぐように形成されている。また、刻印50は、文字「ABD」のように識別媒体50の一部が独立するように形成されている。これらのようにすることで、さらにケース1または識別媒体40が転用されるのを防止することができる。
本考案は、貴金属を収納するケースなどに利用することができる。
ケースの構造を示す分解斜視図である。 ケースの外観を示す斜視図である。 保護ケース部品を示す断面図である。
符号の説明
1…ケース、10…保護ケース部品、20…外側ケース部品、21…第1外側ケース部品、22…第2外側ケース部品、30…ホログラム、40…識別媒体、50…刻印、110…窪み、120…孔部、140…突起部、160…切り欠き、210…平面部。

Claims (7)

  1. 貴金属を収納する保護ケース部品と、
    前記保護ケース部品を収納する外側ケース部品とを備え、
    前記保護ケース部品は突起部を有し、
    前記外側ケース部品は、凹部および凸部が形成されている第1外側ケース部品と、凹部および凸部が形成されている第2外側ケース部品とを有し、
    前記凸部および前記突起部が、前記凹部に嵌って溶着されていることを特徴とするケース。
  2. 前記保護ケース部品の外側表面に光学的識別媒体が貼付されていることを特徴とする請求項1に記載のケース。
  3. 前記保護ケース部品の前記光学的識別媒体が貼付された部分の周囲に、切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項2に記載のケース。
  4. 前記保護ケース部品は前記貴金属を保持する窪みと、前記貴金属を視認するための孔部とを有し、
    前記孔部の形状は前記窪みの形状より小さく形成されており、
    前記光学的識別媒体は前記孔部を囲うように貼付されていることを特徴とする請求項2または3に記載のケース。
  5. 前記外側ケース部品は平坦に形成された平面部を有し、
    前記平面部は透明な部材により構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のケース。
  6. 前記溶着されている部分の側面に、層間剥離または剥離破壊可能な光学的識別媒体が貼付されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のケース。
  7. 前記光学的識別媒体を貼付した後に、前記光学的識別媒体および前記外側ケース部品に刻印を付加することを特徴とする請求項6に記載のケース。
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